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| 突然だが、我々はアップルパイが好きである。アップルパイになくてはならない「リンゴ」は、10月過ぎ頃から産直センターなどでズラリと並ぶ、まさしく秋の代表的な旬の果物。しかしながら我々の場合、リンゴそのものよりも、あのパイ生地との絶妙なコンビネーションが美味しいアップルパイの方を好むのだ。というわけで、今回の旅は長野の美味しいアップルパイを期待しながらの駅巡りである(といっても、道の駅以外の店舗で美味しいアップルパイを探す時間はなかったのだが)。 ところが、旅の前日から関東地方は雨・雨・雨、どうやら、季節はずれの台風の影響らしい。それでも旅を中止出来ない、それにはある理由があった。それはまぁ後々語ることとして、とにかく出発だ。 |
| 自宅(東京)発06:11→ 国道20号/中央道 調布IC-岡谷JCT/長野道/上信越道 小布施PA→ 上信越道 小布施PA-信州中野IC/志賀中野道路/国道292号→ 国道292号/志賀中野道路/(主)29号/国道117号/国道18号→ (県)119号→ (県)119号/国道18号/上信越道 信濃町IC-豊田飯山IC/国道117号→ 国道117号→ 北陸編へ続く |
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到着時刻:09:23 スタンプ設置場所:売店一角 まず最初の駅は上信越道 小布施PA、つまりハイウェイオアシスを兼ねた道の駅「オアシスおぶせ」。ただただ高速道路を淡々と走れば到着となるはずだったのに、中央道
八王子料金所を越えたあたりから土砂降りに見舞われ、なんと高速道路はどこまでも速度規制だ。それでも、岡谷JCTを過ぎて長野道に入ったあたりから雨も一段落。そうかと思いきや、今度は辺り一帯、霧である。あぁ、今日は1日こんな調子なのか。ようやく上信越道 小布施PAが見えてきた時には、車室内はすっかりお疲れムードと化していた。それにしても、この雨のせいだろうか、それとも秋の行楽シーズンが終わったせいか、駐車場は怖いぐらいに静かである。そんななか、いそいそと売店へと歩けば、昨年見た店内の様子とは随分変わっているではないか。 |
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というのも、館内奥にあったはずの回転寿司レストランがなくなり、軽食コーナーが広々と確保されているのだ。売店面積も広くなっており、豊富な土産群が見やすく配置されている。「小布施といったら、やっぱり栗だよね」と言いながら、栗菓子等を物色していた"ほし"だが、ふと本日の目的を思い出し、栗菓子を陳列棚に戻す。その横に美味しそうなアップルパイが並んでいることに、気づいたのだ。小布施町では栗と並んでリンゴも特産品としてあげられており、町内にもリンゴ園が幾つもある。そんな小布施のアップルパイだからこそ、勿論買わずにはいられない。 スタンプは、館内入口の観光案内所にあるのかと思いきや、売店の一角に設置されている。本日1駅目のスタンプを押印すると、再び降り出した霧雨の中を走りながら駐車場へと戻っていった。「オアシスおぶせ」の公園は景観も良く、本来のんびりとしたいところではあるが、さすがに晩秋ともなると、美しい緑の芝広場はすっかり枯れて、うす茶色の絨毯と変わっている。雨のせいか、いっそう物悲しい風景だ。 |
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| 早速、館内に入り、こじんまりとした売店内を散策、ここでは我々にとって既に定番となった土産である「イブのほっぺ」なるアップルパイを購入だ。しっとりとしたパイとりんご、更に白あんが加わり、「和」の香り漂う一口サイズのパイである。 そうしてスタンプを押印、更には道の駅記念きっぷも購入し、満足げに店を後にした。 |
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| そして、「新そば、始めました」の文字に惹かれるように入った食堂で、ちょっと早めの昼食だ。折角の新そばを堪能するならば、やはり「ざる」が良いか、と"ほし"は「ざるそば定食」を、"こあ"氏は具だくさんに惹かれて「おにかけそば」を注文する。しばし待ちながら、「こんなに寒いのに、よくざるそばなんて食べるねぇ」と"こあ"氏が不思議そうに口を開くと、「そばはやっぱりざるでしょう」、っておいおい、そばツウ気取りか、"ほし"。 さて、実際に食べてみると、地そばはしっかりとしたコシがあって、それでいて喉ごしが良い。量的にも決して少なくないのに、次から次へとつるつると入っていってしまうのだ。"こあ"氏が食べる「おにかけそば」は寒い冬にピッタリで、肉やきのこ、野菜類がたっぷり入った郷土料理だ。 食堂の中央にあるテーブルには、大皿に「大根のビール漬け」が盛られ、取り皿にとって自由に食べて良いというサービスがある。しばらく経つとビール漬けの横には野菜炒めの皿も置かれ、これまたサービスだとか。大皿はみるみるうちに多くの客の胃袋へとおさまっていったのであった。食堂を出て、休憩スペースでスタンプを押しながら一休みしていると、"こあ"氏が壁に貼られた一枚の地図をみながら「信濃ブルワリーってここから車で3分だって」と指をさす。車で3分ならば行ってみようではないか、信濃の地ビール「信濃ブルワリー」へ。 |
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店内に入るとどことなく懐かしさを感じるビアバーといった雰囲気であり、思わずくつろぎたくなる。ペット同伴の食事もOKらしく、ビアレストランの部類としてはかなり珍しいのではないだろうか。 レストランのメニューを眺めると、信濃の地ビールの他、ビールに合う料理が並ぶなか、「牛肉のビール煮」は我々の心をぐっととらえて離さない。「これは是非とも食べたい一品だ」と腹を押さえてみたが、さきほど食べたばかりな状態の腹は「残念だけど今日は勘弁してくれ」と受け付けてくれそうにない。他にもビールモルトのパンのサンドウィッチやピザ、手作りソーセージ等々、心そそられる料理がある。まぁ残念だが、今回は信濃ビールと、ビールモルトパン(これはビール醸造後に残る麦芽を原料としたパンなのだ)を買って帰ることにしよう。帰りがてら、奥のフロアから窓越しにみえるビール醸造所を見学していると、ほどなくやって来たスタッフの人が製造工程について詳しく説明してくれ、何時の間にやらビール講習会と化していた。フレンドリーなスタッフさんに感謝である。 実は、信濃ブルワリーは冬期は休館、我々が訪れた日は偶然にも休館1日前だったのであった。 |
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| 店員さんが驚いてこちらを振り向くほどに、大声で叫んでしまった"ほし"であるが、つまり、それだけ嬉しかったということで勘弁してもらおう。大喜びでアップルパイを手にすると、そのまま売店内をひとまわり。「ふるさと豊田」の売店はいつ訪れても木の温もりを感じる、雰囲気の良い店内なのだ。信州のワインや地酒、更には斑尾高原のジャム等も健在である。勿論、店先にはアップルパイの原材料であるリンゴがズラリ並んでおり、あらためて「ただいまリンゴが旬な季節」であることを実感させられる。あぁ、腕に自信があれば、リンゴを買って自己流アップルパイを作りたいものだ。 おっと、スタンプはといえば、前年度までは無造作にテーブルの上に置かれていたせいか目立たぬ存在だったのだが、今年度は売店奥の観光パンフレット等の棚の近くに移動、スタンプラリーのポスターと共に専用テーブルの上に設置されている。 |
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| 実は今回こそこの駅に寄ったら、どうしても食べておきたいものがあった。それは、この周辺地方の郷土食でもある「あんぼ」である。過去数年、訪れる度に「あんぼが食べたい」と一旦食堂前で立ち止まってはそのまま通過していたのだ。「誰がなんと言おうと今日こそ食べるぞ、あんぼ!」 というわけで、食堂で食べた「あんぼ」は、とにかくアッツアツ。かぶりつこうにも、あまりの熱さになかなか口の中に運べない。見かけは皮の厚めなおやき風なのだが、実際に食べてみると、モチモチッとした餅の食感がたまらない。おやきが小麦粉が原料なのに対し、あんぼは米の粉が原料となっているため、餅のような食感が得られるのだ。「これが、あんぼなのか」と頬ばりながらくつろいでいると、既にスタンプラリーのことは忘れてしまっているかのようである。 最後の一口を食べ終えると、午後3時のお茶の時間はそろそろおしまい、我々はまだこれから行かねばならないところがあるのだ。 |
| 栄村は長野県と新潟県の境、しかも、道の駅「信越さかえ」は新潟県との県境に位置するゆえ、数百mも走ればそこは新潟県なのだ。実は、6月に北陸のスタンプラリーに参戦して以来、一度も北陸を訪れることなく、本日に至ってしまった。何を隠そう、11月30日は北陸道の駅スタンプラリー最終日だったりするのだ。この旅日記の冒頭で「旅を中止出来ない、ある理由」とは、このことであった。 訪問数は少ないものの、応募せずに終わってしまうのはあまりにしのびない。というわけで、スタンプ帳のチェックをしてもらうべく、これから新潟をさまようこととなるのだ。(以降の話は北陸編に続く) |
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最終更新日:2004年01月01日