北陸道の駅スタンプラリーダイアリー
海街道を駆けめぐろう!初夏の能登駅巡り
石川/富山編

2003年05月03日

ゴールデンウィークの旅2日目は、能登の駅巡りである。能登半島といえば、駅巡りをするようになってから、既に何度か訪れる機会に恵まれるせいか、どこか身近な存在になったように思えたりもする。更に、能登半島には道の駅もいくつか増えているはずだ。スタンプラリーを兼ねて新しい駅の散策も出来るとなると、自然と力も入る。しかしながら、今回スタンプ帳を入手してから気づいたことなのだが、新駅のうちの1箇所「赤神」は、5月22日のオープン(予定)ゆえ、今回はスタンプを押せずに通過することになりそうである。あぁ、能登巡りはもう1ヶ月ほど、遅らせた方が良かったのだろうか、と今更言ってももう遅い。

というわけで、前日にスタンプを押し損なってしまった鶴来町の道の駅「しらやまさん」を本日のスタート駅とし、能登半島をぐるりと廻りながら、時間が許す限り道の駅を求めて走ることにしよう。


【宿(松任市)出発時刻】09:12 【東京都下到着時刻】翌06:13
 色は石川県の道の駅 色は富山県の道の駅
赤文字はスタンプを押せなかった駅
  国道157号 しらやまさん
09:28
国道157号/国道8号/(県)299号/市道/
(県)200号/(主)8号/町道/
能登道路 内灘IC-高松SA
高松
11:23
能登道路 高松SA-柳田IC/国道249号/
(主)36号/国道249号
とぎ海街道
12:31
国道249号 赤神
13:52
国道249号/(主)1号 輪島
14:40
(主)1号/国道249号 千枚田
ポケットパーク
15:33
国道249号/(主)40号/(県)277号/
(主)26号/(主)57号
桜峠
16:30
(主)57号/(主)37号/国道249号 なかじまロマン峠
17:47
国道249号/国道160号 いおり
18:46
国道160号/(氷見経由)/国道8号 カモンパーク新湊
20:00

▼道の駅「しらやまさん」へのルート:
宿(松任市)から国道157号 (距離:約10.9km)


本日最初に向かう道の駅は、金沢の南西部に位置する辰口町にある道の駅「しらやまさん」。どうもこの駅名を目にすると、誰かの名前を呼んでいるような気分にさせられるのは、我々だけだろうか。思わず駅に向かって「白山さーん」と声をかけたくなるような、そんな名前である。

それはさておき、松任市から市道を経て国道157号に出た我々は、「しらやまさん」に向かうべく南下。国道157号は、片道2車線が確保された広々とした道路であり、幸い混雑もなく実に快調だ。「しかし、今日は休日だから、どこでどんな渋滞に遭遇するかわからないよね」ととりあえず覚悟だけはしてみる。やがて、周囲は山あいの風景へと変わりつつあるなか、結局混雑の気配はみられないまま、「しらやまさん」に到着した。
 

 
 
しらやまさん」売店は"ちゃーしゅー一番"内にあったのね? (石川県辰口町)
到着時刻:09:28 スタンプ設置場所:休憩・情報施設内案内窓口前
昨日訪れたばかりの道の駅「しらやまさん」だが、薄暗い夕暮れ時の風景とはまた異なり、建物群が太陽にあたって明るい印象を受ける。

敷地内には、木のぬくもり漂う大きな山小屋風建物である情報・休憩施設を中心とし、その左手に食事処「ちゃーしゅー一番」がある。「ちゃーしゅー一番」はその名からもわかるようにこだわり味のラーメン処。実は、駅内の売店もこのちゃーしゅー一番内にあるので、売店をお探しの人は要注意だ。
まずは、情報・休憩施設に足を踏み入れてみる。館内は、休憩スペースの他に、駅裏手を流れる手取川や手取ダムを数々のパネルで紹介、調整中ではあったが情報端末の設置、豊富な白山麓の観光情報チラシ、2階は手取川の展望スペースがあり、ここらでちょっと休憩したくなる、そんな空間が広がっている。

我々は、1階の案内窓口に設置しているスタンプを押すと、しばし館内のパネルを見て歩きながら、同時に建物の木のぬくもりを楽しんだりも。しかし、前述のとおり、この館内には売店らしきものはない。したがって、何かお土産を買いたいならば、隣の「ちゃーしゅー一番」も覗いてみよう。
といっても、どうも店構えがどこからどうみても食事処なため、最初は中に入るのを躊躇してしまいそうなのだが、いかがなものだろう。といっても、一旦なかに入ってしまえば、入口一角には小さいながらもお土産コーナーがあるので、特に気にならないのだが、店先の大きな看板の中に「おみやげ販売」等と掲げてくれていると嬉しい。

そんなことを言いながらも、しっかりと売店内を散策してみる。すると、辰口町特産というよりは、白山を中心とした周辺市町村土産が並び、特に道の駅が鶴来町との境に位置するせいか、鶴来町産の商品が目立っているように感じられる。実は、恥ずかしながら道の駅「しらやまさん」は、辰口町ではなく鶴来町にあるものだとばかり思いこんでいたのだ。
地酒コーナーに並ぶ白山仕込みの地酒の数々も、松任市や鶴来町のものがほとんどであり、特に鶴来町の「菊姫」と松任市の「天狗舞」あたりが気になるところである。いずれも霊峰白山の清らかな水を使用していることを強くアピールしていることから、「しらやまさん」にふさわしい土産ではないだろうか。

こうして、しばし白山の香り漂う土産類にふれ、売店を後にする。さぁ、いよいよ能登半島に向かって北上だ。
 
 

▼次なる道の駅「高松」へのルート:
しらやまさんから国道157号/国道8号/(県)299号/市道/(県)200号/(主)8号/町道/能登道路 内灘IC-高松SA (距離:約39.2km)


次に向かうは、能登(有料)道路のサービスエリアを兼ねた道の駅「高松」である。冬に訪れた時には、この「高松」で吹雪に遭遇、写真はおろか、歩くことすら大変だったことを、ふと思い出したりしてみる。しかし、今日は嬉しい程の好天候、安心して散策も出来るだろう、と期待しながら国道157号を北上開始だ。

「高松」に行くには、とにかく内灘ICから能登道路に入らなければならない。というわけで、国道157号から国道8号金沢市内へと進む。ところが、予想以上に国道8号は混雑しており、なかなか思うようには進まない。「やはりゴールデンウィークの影響だろうか」、いや、国道8号はいつも交通量は多めゆえ、ある程度は我慢しようと、そのまま走り続ける。

ところが、「10km以上先、渋滞が発生しています」と悲しい知らせを伝えるカーナビ、「今度こそ、ゴールデンウィークの影響だ」と深々とためいきをつく"こあ"氏、ただ、うなるだけの"ほし"、このせいで車室内はすっかり重々しい空気と化してしまった。

確かに、能登道路の内灘IC手前には、ズラリと並んだ車の列が発生している。そして、料金所を通過してからも変わることなく、右をみても左をみても車・車・車。「能登道路って比較的利用者が少ない道路だと思っていたけれど、それは間違った認識だったのだ」と改めて思い知らされた瞬間である。

「みんな、どこまで行くと思う?」「能登半島をぐるりと廻るのだろうか」「あぁ、やはりゴールデンウィークなんかに出かけるからこんな目に・・・」そんな会話をしながら能登道路を北上したのがいけなかったのか、やがて前方にみえてきた高松SA、つまり道の駅「高松」は、近づきたくない状態と化しているではないか。
 

 
 
高松」吹雪の中の散策の方がましだった?大混雑を目の前に途方に暮れる (石川県高松町)
到着時刻:11:23 スタンプ設置場所:売店入口の公衆電話横
"こあ"氏が「ねぇ、このまま通過しても良い?」、ぽつりと一言。言いたくなる気持ちは、十分すぎる程、理解できた。今、目の前に繰り広げられている状態は、その言葉を発するに十分値するだけの混雑なのである。しかも、駐車場は既に満車状態、そこは無法地帯は化しており、それこそ駐車ラインなど、無いに等しいのだ。

今まで高松に2度ほど立ち寄った経験があるが、ここまで凄まじい混雑に遭遇するのは、これが初めてである。「これは呑気にスタンプを押しているどころではないな」、確かにこのまま立ち去りたい気分200%にまで達する我々だが、そういう訳にもいかない。

「無駄だと思うけれど、駐車場に停める努力をしていて貰えるかな。その間に出来るだけ速やかにスタンプを押してくるから」、つまり、"こあ"氏には駐車場が空いたら車を停めてもらうべく、車内で待機してもらうしか手段は残されていない、ということだ。

本来、我々にとって、スタンプをただ押して立ち去るというのは不本意ではあるが、これでは仕方あるまい。"ほし"は慌てて車から飛び出していき、売店施設に近づく。
おっと、この道の駅「高松」であるが、前述のとおり、能登道路のサービスエリアのひとつであり、売店やちょっとした休憩スペース、食事処といった、ごく普通の休憩スポット。海に面していることから、海辺の休憩エリア的な役目を果たしているせいか、今日のような天気の良い日は立ち寄る車も多いのかもしれない。

売店はフロアが狭いがために、よけいにごった返しているようにみえ、それでも皆、必死に土産選びに専念している。おそるべしゴールデンウィークパワー、と思わざるを得ない。"ほし"はといえば、そんななかで金沢発美味しそうな土産を発見、素早く手にとるとレジに並ぶ(おいおい、スタンプを押すだけではなかったのか)。
ところでスタンプは何処へ行ったのだろう。スタンプラリーのオフシーズン時には、軽食カウンター横に置いてあったはずのスタンプだが、どうやらラリーシーズンで設置場所を移動したらしい。それもそうだ、軽食カウンターもとにかく人・人・人で、とてもスタンプを押すようなスペースは残されていないのだ。館内のあちらこちらをさまよってみると、さりげなく売店入口の扉部分、公衆電話の横に置いてあるのを発見、慌ててスタンプを押すと、すぐに駐車場へと戻っていった。

途方に暮れていた"こあ"氏が待つ車を探し、一目散に乗り込むと「さぁ、一刻も早く離脱しよう!」と、混雑から逃れるように能登道路の本線へと吸い込まれていったのであった。
 
 

▼次なる道の駅「とぎ海街道」へのルート:
高松から能登道路 高松SA-柳田IC/国道249号/(主)36号/国道249号 (距離:約40.7km)

さて、次に向かうは2002年に新たに道の駅として登録された富来町の「とぎ海街道」だ。「高松」から約40km程離れているため、決して近いとはいえず、また、この能登道路を走る限りはこの先もどこでどんな渋滞が待ちかまえているか、不安もいっぱいである。

そんな憂鬱な思いを抱えたまま、能登道路を北上。柳田ICから一般道に出ると、国道249号ののどかな田舎道を更に北上していく。ところが、あれほど多かった交通量も、ここまでくると拍子抜けするほど少ない。これは喜ばしいことではあるものの、それではあの車の列は皆、どこまで行ったのだろう。

「まぁ、気にせず行こうよ、空いているにこしたことはないのだし。」、まったくもってそのとおりだ。志賀町内から主要地方道36号へと進み、更に海岸線に沿って北上していくが、やはりほとんど交通量は無いといって良いくらいである。「怖いくらいに順調だけど、ここで(スピードの)誘惑に負けたらだめだよ」、これはほとんど自己との葛藤である。

再び国道249号に合流すると、そろそろ富来町の中心地が近い。

 

 
 
とぎ海街道」駅の裏手には長々と続く"世界一長いベンチ" (石川県富来町)
到着時刻:12:31 スタンプ設置場所:館内入口付近
左手に現れた道の駅「とぎ海街道」、2002年の10月の能登巡りの際にもこの道の駅の横を通過していたのだが、駅内の散策をするのは本日が初めてである。「さて、どんな駅だろう」とはやる気持ちを抑えつつ、いざ駐車場に入る。しかし、なんてことだろうか「停める場所が無い!」、そう、高松に続いてこの駅も駐車場は満車状態であり、これまた駐車スペースを無視した位置に停める車も多数みられるではないか。

「これは困った・・・」、しばらく放心状態の我々だったが、しばらく待っているとようやく1台の車が駐車場から出て行くのを目撃、すぐさまそのスペースへと車を入れると、ようやくほっと一安心。しかし、駐車場をみても、そして建物の前等をみても、それほど人が多いとは思えないのだ。一体、駐車している車の持ち主たちは皆どこへ行ってしまっているのだろう。不思議に思いながら、まずは敷地内を散策する。

道の駅「とぎ海街道」は、すぐ裏手が海といったまさしく海街道の名にふさわしい休憩スポット。敷地内には、売店や軽食堂の他、岸壁の母記念展示室が設置されている。また、建物裏手の海岸線沿いには、能登の観光スポットとして知られる「世界一長いベンチ」があり、ベンチに座って海を眺めながら弁当を食べたり一息ついたりできそうだ。更に、富来町といったら岸壁の母で知られる端野いせさんの故郷でもあり、ベンチ付近には記念碑もたてられている。
"ほし"は売店類の施設を散策するよりも先に、施設裏手の階段を駆け上っていこうとする。すると、階段手前で「岸壁の母 端野いせ "慈母の愛を讃える碑"」と掲げられた看板が目にとびこんできた。それは、世界一長いベンチよりも数段目立つ看板である。前述のとおり、岸壁の母のモデルとなった端野いせさんは富来町出身であり、終戦後に岸壁で息子が帰ってくることを信じ、ずっと待ち続けたというストーリーは、ご存じの方も少なくないだろう。

階段をあがると、目の前に広がる海、そして視線を下方にむければ、長々とどこまでも続くベンチがあるではないか。「おぉ、これが世界一長いベンチなのか」、そのとおりである。長さにして約460mも続く木製のベンチゆえ、どんなに混雑しても座り損ねるなんてことはなさそうだ。
そして、階段入口にあった看板のとおり、慈母の愛を讃える碑もあり、端野いせさんの像と共にあの「岸壁の母」の歌詞が刻まれている。それにしても、このように歌詞が刻まれた碑の前にたつと、つい口ずさみたくなってしまうのだろうか。

事実、"ほし"の少し離れたところで碑をみていた女性がいきなり小声で歌い出すわ、老夫婦と思われる組もだんなさんの方が大声で歌うわで、碑の前はちょっとした喉自慢大会だ。
さぁ、そろそろ建物内を覗いてみることにしよう。階段をおり、「道の駅」の看板を掲げた建物に足を踏み入れると、まず入口でスタンプを発見。早速、本日3駅目のスタンプを押すと売店へ。能登土産があれこれ並ぶ売店フロアの中で目にとまったのが、「富来 桜貝クラフト 展示販売」だ。駅の裏手に広がる増穂浦海岸では、桜貝が多く見られるため、これらを利用した手作り品が並んでいるのだ。

富来の土産という訳ではないのだが、能登土産のなかで強くアピールしている「ひっぱり餅」も気になる。
そして隣のフロアは直売コーナーと軽食堂が広がり、地元富来特産品の看板の下で農産物たちが客たちを待っている。更に、あまえびや岩もずく、ぎんばさ等の海の幸茶漬けの素もあり、珍しさからか思わず手がのびたのは、"ほし"ではなく、"こあ"氏であった。「あまえび茶漬け、これはかなり気になる」、さぁ、どんなお茶漬けが楽しめるのかは、帰ってからのお楽しみだ。

ひととおり館内を見て廻った我々は、外に出ると、そのまま車に戻ろうとした。すると、"こあ"氏が「隣にある魚のいない水族館、見たかったな」と一言ぽつりとつぶやく。「えっ?それじゃ見に行こうか」と"ほし"も足を停める。ところが、"こあ"氏はしばし考えたあげく、「うーん、またにしよう」・・・、スタンプラリーといったらやはりスタンプが中心になってしまうのか、我々の旅。
 
 

▼次なる道の駅「赤神」(準備中)へのルート:
とぎ海街道から国道249号 (距離:約15km)

次に向かうは・・・あぁ、まだ準備中の道の駅「赤神」だ。5月22日の供用開始ゆえ、もう1ヶ月ほど訪問を我慢すれば良かったのかもしれない。まぁ、今日のところは外観だけでも見ておこう、ととりあえず赤神目指して国道249号を北上だ。

ほどなく国道249号は内陸部へと入り込み、再び海沿いへと出てくるとそこは門前町、つまり道の駅「赤神」がある町である。前方にみえる岩たちが赤く染まっており、どこか不思議な風景のなかをさっそうと走れば、右手に道の駅「赤神」が見えてきた。

 

 
 
赤神」こじんまりとした駅だが海の風景を味方に付けた美しい休憩スポット (石川県門前町)
到着時刻:13:52 スタンプ設置場所:−
供用開始直前ということもあってか、道の駅の案内看板も設置済み、更には駐車場やトイレは既に供用済みではないか。駐車場では、何台もの車が停まって休憩している姿もみられる。まさか、駐車場に進入できるとは思っていなかっただけに、嬉しい誤算である。

そして、駐車場の向こうには緑の芝広場が広がり、青い海とのコントラストも美しく、まさしく休憩にもってこいの場所だ。
道の駅「赤神」は、雄大な日本海に面した海辺の休憩スポット。売店と休憩所といったシンプルな構成ではあるが、広々とした芝生広場には四阿やベンチが配置され、日本海に沈む夕陽を見られる鑑賞スポットも兼ねている。

車を停めて、早速売店と思われる建物に近づいていく。内装も全て完成しており、あとは商品等を陳列するだけの状態になっているのだ。
「あぁ、どうしてゴールデンウィークに営業開始してくれなかったのだろう」と、"ほし"はやたら往生際が悪い。すると、後ろから"こあ"氏が近づいてきて「でも、今の時期しか見られないよ、売店に何も入っていない風景って」、言われてみれば、確かにそのとおりだ。

結局、今回はトイレのみの利用で退散せざるを得なかったが、次回訪れる時には物産館を堪能することにしよう。スタンプ?勿論まだ未設置であった。
 
 

▼次なる道の駅「輪島」へのルート:
赤神から国道249号/(主)1号 (距離:約28km)

さて、スタンプ求めて次の駅へ行こう。次に立ち寄ろうとしている駅も、2002年新規登録された道の駅、その名も「輪島」である。輪島市には、既に先輩駅として「千枚田ポケットパーク」があるので、これで2駅目となる。

国道249号を輪島に向けて走り出すと、門前の町中を抜けてまもなく周囲は山あいの風景へと変化している。この山を抜ければ輪島の中心街が現れるはずである。昨年秋も逆ルートではあるものの、輪島と門前町の間を走ったのだが、その時に感じた印象同様、今日も交通量は実に少ない。もしかしたら能登をドライブする場合、門前町−輪島間といったら、内陸部の国道249号ではなく、海岸線沿いの県道・主要地方道を利用する人の方が多いのではないか、と今更ながら考えてみたものの、結局また今回も距離優先のルートを選択してしまった。

それが幸いしてか、たいした時間もかからぬまま、いつの間にか輪島の町並みが見えてきた。以前、輪島の朝市を求めてこの周辺を迷走したものだが、今日は特に迷うことなく市街地に突入、主要地方道1号へと入るとほどなく道の駅「輪島」の案内看板が現れた。

 

 
 
輪島」のと鉄道"輪島駅"の跡地である道の駅 (石川県輪島市)
到着時刻:14:40 スタンプ設置場所:観光案内所内カウンター上
案内看板に誘導されるがままに入ってみれば、そこはまさしく鉄道やバスの駅を思わせるロータリーがあり、その奥に建物群がたち並んでいる。

「おぉ、これが道の駅輪島か」としみじみと車の窓から眺めながら、いざ駐車場へとやってきたはいいが、予想以上の混雑に面食らう我々。結局は「まぁ今はゴールデンウィークのまっただなかだし・・・」、この一言につきるのだが、なんとかスペースをみつけてようやく車を停めると、「輪島」の散策開始だ。
道の駅「輪島」は、2001年3月31日に廃止となった"のと鉄道"輪島駅の跡地を利用して造られた駅であり、観光案内所や休憩スペース等からなる「ふらっと訪夢(ほーむ)」がメイン施設。また、鉄道を失った現在はバスを交通手段とし、バスチケット売り場や発着所も兼ねている。

隣の「うまいもん処」なる看板を掲げたエリアは我々が訪れた2003年5月の時点では、まだ整備中。次回訪れた時には、どんな店が並んでいるのか期待も膨らむ。
というわけで、今回は観光案内所や切符売り場をただ見るだけで終わってしまいそうな駅散策だ。

そんなかんじんの散策も、観光案内所で多くの客がカウンターで職員さんとやりとりしている風景に圧倒され、スタンプを押しただけですごすごと立ち去る羽目となってしまったのである。
しかし、観光案内所の裏手に続く文化会館への通路上に、鉄道時代の輪島駅を思わせるものを発見。小さなホームと駅名板、そして線路の一部である。しかも、線路の先にはなんと巨大パネルに線路の続きと列車の写真が描かれており、一見この先まで線路がずっと続いているような演出が施されているではないか。

輪島といえば朝市や漆器等、能登の観光場所として栄えている場所のひとつだと思っていただけに、鉄道が廃止されたことが不思議でならなかった。しかし、JRから第三セクターに引き継がれ、65年もの歴史をのせて走っていた列車の現実はかなり苦しい状態だったという。駅名板を眺めていると、なんともいえない寂しさを感じるのだが、これからは道の駅として頑張っていって欲しいものだと願いつつ、我々は車に戻っていった。

「ところで、売店が無くて残念だったね」、実は"ほし"以上に"こあ"氏は「輪島」に売店があって欲しいと強く祈っていたのだ。その理由は、次の駅で判明する。
 
 

▼次なる道の駅「千枚田ポケットパーク」へのルート:
輪島から(主)1号/国道249号 (距離:約11.8km)

次に向かうは、輪島の市街地からやや東へと走った海沿いの道の駅「千枚田ポケットパーク」だ。能登の駅巡りで"こあ"氏が最も楽しみにしているのが、ここなのである。"ほし"的には、駐車場が狭いため、少々苦手な部類な場所ではあるが、駅の横に広がる千枚田の風景を今再びこの目で見たいため、結局いそいそと向かってしまう。

道の駅「輪島」を出た我々は主要地方道1号から国道249号へと復帰、海岸線に沿って東へ東へと走り出す。どんよりとした晴れ空ではあるが、海を見ながらのドライブはやはり楽しい。幸い、交通量も少なめゆえ、「もしかしたら今日は千枚田もすいているに違いない」なんて期待も膨らみつつあった。

ところが、いざ道の駅「千枚田ポケットパーク」に到着してみると・・・

 

 
 
千枚田ポケットパーク」田植え時期の千枚田をしばし見つめる (石川県輪島市)
到着時刻:15:33 スタンプ設置場所:売店前(外)
なんと、駅の敷地への入口付近では、場内に入りきれない車たちであふれかえっているではないか。「うわっ、これでは入るに入れないよ。うー、でも通り過ぎたくない!」"こあ"氏が悲痛の叫びをあげる。おいおい、通り過ぎられては困るんだってば、と"ほし"の独り言も空しい。

それにしても、白米千枚田といえば、能登の景勝地(といって良いのだろうか)のひとつ。それにも関わらず、駐車場の規模が少々小さすぎると思うのだが、いかがなものだろうか。いや、ただの観光地となりさがるよりは、このくらいの素朴感あふれる規模の方が返って良いのかもしれないが、やはり車が停められないのは辛い。

まず、車を停めないことには先に進まない我々は、駐車場待ちの車の列の後ろに並び、しばらく空車を待つしかない。あぁ、どのくらい待っただろうか、ようやく車を停められた我々はそれだけですっかり疲れ切っている。ただひたすら待つというのは、どうも精神力を消耗させるらしい。
道の駅「千枚田ポケットパーク」は、道の駅としてはかなり小規模な部類だ。売店の類も非常に小さく、しかも店内ではなく、店先で販売しているのみだったり(店のおばちゃんいわく、冬だけは店内で一部販売しているのだとか)。他にはトイレがあるだけである。

それでいてこれだけ人が集まるのは、やはり海に向かって広がる白米千枚田を見たいがためだろう。
海辺の傾斜に沿って広がる棚田は、実に見事なのだ。ただ、実際に作業する側は機械が使用できない分、非常に手間がかかり、多大な労力だろうと思われる。

"ほし"が駐車場から千枚田をぼんやりと眺めていると、遠くから"こあ"氏が袋を片手に近づいてくる。

普段、買い物の役目はほぼ100%といって良いほど、"ほし"が担っているのだけに、"こあ"氏が自発的に何か買うのはかなり珍しいことなのである。実は、この道の駅で以前購入した海の幸の瓶詰めの味が忘れられない"こあ"氏、今日の旅での楽しみは、この駅で再び同じものを購入することだったのだ。
「え?もう買ってきたの?」、"こあ"氏の素早い行動にさすがの"ほし"もあっけにとられる。「そう、3瓶も買っちゃったよ」、袋を覗くと"こあ"氏推奨の「輪島朝市シリーズ うにくらげ」が入っている。「もし、ここで売ってなかったらと思って、さっきの輪島の駅でも探そうとしていたんだ」と、"こあ"氏は満足げだ。なるほど、それで道の駅「輪島」に売店がなかったことを、やたら悔しがっていたのか。「まぁ、ここで買えたのだから、いいじゃない?」、そう言いながら、"ほし"は"こあ"氏を引っ張り、再び売店へ。すると店員さん、"こあ"氏の顔をみて「あら、また来たの?」といった表情を浮かべる(いや、それは決して迷惑そうという訳ではない)。「うにくらげも良いんだけど、私はこの、たこ明太に興味があるなぁ」と"ほし"が言えば、「試しに食べてみてよ。そっちも間違いなく美味しいのよ」、店員さん、売る気まんまんだ。「おっ、確かに美味しい。明太子のピリ辛感とたこのコリコリ感がなんとも相性良いね」、"ほし"はちょっぴりグルメを気取ってみたが、ようは「美味しい」ということだ。

「へへ、買っちゃおうっと」、結局、"ほし"も買ってしまったのであった。すると帰り際に店員さんは「食べ終わったら、また来てねぇ〜」、うっ、商売上手だ。気づけば"こあ"氏も来る気まんまん、きっと秋にはまたこの千枚田を訪れているのかもしれない。
おっと、スタンプを押さずに次の駅には行けない。スタンプはといえば、冬に訪れた時と少々場所は異なってはいるものの、やはり店の外に置かれている。この駅に限らず、屋外にスタンプを設置している駅をたまにみかけるのだが、炎天下でスタンプの寿命は短くなってしまうのではないか、と心配してしまうのは、よけいなお世話なのだろうか。

そんなことを考えながらも手早くスタンプを押し、駐車場へと戻っていった。
 
 

▼次なる道の駅「桜峠」へのルート:
千枚田ポケットパークから国道249号/(主)40号/(県)277号/(主)26号/(主)57号 (距離:約22.3km)

さて、次に向かうは山間部に位置する柳田村の道の駅「桜峠」である。というわけで、ここからはしばし海とのお別れだ。国道249号を出るとほどなく主要地方道40号で内陸部へ、そしてすぐに県道277号に進むと、ここからは本格的な山道をしばらく走らねばならない。

ところで、本日はどの道の駅へ立ち寄っても、皆、駐車場は大混雑状態で、車を停めるのにも一苦労させられることだらけであったが、不思議なことに各駅へ向かう道自体は、能登道路を除いてどこも順調すぎるほどに順調なのだ。一体、あれほど多くの車たちは、皆どこを走っているというのだろう。そして、今我々が走っているこの山道もほとんど車は走っておらず、不気味さすら感じられるのだ。

そうして、どこまでも続く山道を南下していきながら、柳田村へさしかかると、今度は主要地方道26号にバトンタッチ、まだまだ山道は続いている。そんな比較的狭めな26号も、駅の沿線である主要地方道57号に入れば、広々とした快適道へと変わり、まもなく右手に道の駅「桜峠」が見えてくる。

 

 
 
桜峠」山あいの休憩スポットは小さいながらも元気! (石川県柳田村)
到着時刻:16:30 スタンプ設置場所:売店レジ横
この駅の場合、道の駅の案内看板が無いため、初めて訪れた時には「本当にこの周辺に道の駅があるのだろうか」と不安にさせられたものだが、2度目ともなればおぼろげながら記憶がよみがえる。

道の駅「桜峠」は、こじんまりとしていながらハイカラな峠の茶屋風な造り。軽食コーナーを含む売店とトイレ、ちょっとした庭園がある、まさしく旅の休憩スポット的な存在なのだ。
車を停めた我々は、早速売店へ直行。入口では「究極のかれいぱん」を今まさしく揚げている光景が目にとまる。まぁ、この究極のかれいぱん話は後回しにするとして、更に奥へと進めば、館内は狭めながらも柳田村産の商品が実にいっぱいだ。

特産のブルーベリー商品は今日も健在、そしてなによりも"ほし"のイチオシは、ここ柳田村産のコシヒカリ米「こりゃまいじゃ」。前回購入してその美味さにすっかり惚れ込んでしまったのだ。
そして軽食カウンターを兼ねたレジで支払いを済ませていると、スタンプを発見。レジを兼ねているので、邪魔になるかと思いながらも「スタンプを押して良いですか」と店員さんに訊ねると「どうぞどうぞ」と優しい笑顔が返ってきた。

更に、スタンプを押しながらある一点に視線が集中する。「あっ・・・あった」、"ほし"が小さな声で叫ぶ。その視線の先にあったのは、「道の駅記念入場券」である。昨日からずっと探してきた入場券にようやくここで出逢うことが出来たのだ。
すると店員さんが「あぁ、これ、最近設置したのですよ。」とにっこり。「昨日から随分探しているのですけど、全然入手できなくて。ここで初めて手に入りましたよ」と"ほし"も頬が紅潮気味だ。「そうそう、こういうのもありますよ。」と店員さんが手にしたのは、専用のバインダー。どうやら、切符と同時に発売になったらしい。

「良かった!それも探してました。」、すっかり有頂天の"ほし"は、ようやく旅の2日目の終盤になって切符を入手できたのであった。(写真は次の駅で入手したなかじまロマン峠の入場券も写っている)
ところで、今日は全く食事をとっていないことに、今更気がついた。そんな時、目にとまったのが、先ほど入口で揚げていた「究極のかれいぱん」だ。これもレジで購入し、早速外のベンチで頂くことにした。

ところでこの「究極のかれいぱん」、はじめはこの場所における特製かと思いきや、全国各地で見かける商品であった。長さ27cmといった巨大かれいぱんは、その場で揚げたてのアッツアツの状態で食べられるため、パンもサクっとしていながらもちっとした歯ごたえ、更に中のカレーもほどよい辛さが揚げパンにピッタリである。やはり、「揚げたて」という点がこの食品の最も高ポイントなところではないだろうか。揚げたてのかれいぱんをフーフー言いながら頬ばる瞬間、なんとも幸せな気分になるのであった。

おっと、すっかりくつろいでしまった。こんなことで、次の駅の営業時間に間に合うのか。
 
 

▼次なる道の駅「なかじまロマン峠」へのルート:
桜峠から(主)57号/(主)37号/国道249号 (距離:約32.5km)

ここで我々は大きな勘違いをしたまま、次の駅へ向かおうとしている。というのも、次に向かう「なかじまロマン峠」の営業時間は18時までとばかり思いこんでいたのだ。ところがスタンプ帳によれば、なかじまロマン峠の営業時間は17時までと書かれているではないか(この時は、まだスタンプ帳の該当欄を確認していない状態であった)。そんなこととも知らずに、18時までになんとか到着しよう、と走り出した我々は、主要地方道57号から先ほど走ってきた26号へと戻る形で向かったのだが、これまた何を血迷ったか、主要地方道37号へと入ってしまう。

中島町へ向かう場合、主要地方道57号から同26号、そして同1号を経て国道249号に出る方が距離的に効率的だったはずなのだ。しかし、気がつかないうちに異なる道をせっせと走っていたのである。それが、主要地方道37号というわけだ。結局はUターンするタイミングも逸し、「ええいっ、このまま行ってしまおう」と判断し、37号を南下して早々に国道249号に出てきた。

幸いなことに、国道249号も交通量は少なく、この分ならば18時までに「なかじまロマン峠」に着きそうだ。ほっと安心しながら、"ほし"はなにげなくスタンプ帳を開く。そしてそこに書かれていた営業時間をみて「・・・」思わず絶句。営業時間は17時まで、と書かれていたその文字を見てしまったのであった。「まずいぞまずいぞ、一生懸命走ってもらっているというのに、実は17時まででした、なんて言えないな。このまま知らなかったことにしてしまえ」、"ほし"はそのまま黙ってスタンプ帳を閉じる。

案の定、"こあ"氏は「この分ならば、間に合うよ。良かったよね」と満足げに走っている。"ほし"は心の中で「土日は18時までやってくれてないかな。そんなに都合良くはいかないか。あぁ、どうして先にスタンプ帳を確認しなかったのだろう。17時までと分かっていたら、こんなに焦って山を下りるようなことはしなかったのに」、そんな言葉を繰り返すばかりだ。

さぁ、いよいよ中島町にさしかかり、道の駅「なかじまロマン峠」はすぐそこである。

 

 
 
なかじまロマン峠」冬に来れば牡蠣を買って帰れる道の駅 (石川県中島町)
到着時刻:17:47 スタンプ設置場所:情報休憩コーナー
右手前方に見えてきた道の駅「なかじまロマン峠」に、"ほし"はある種の緊張を感じていた。ところがところが、売店施設はまだ照明がついているではないか。「えっ?もしかして間に合ったっていうこと?」、"ほし"はきつねにつままれたかのごとく目を丸くする。「良かったね、やっぱり間に合ったけれど、早く売店に行った方が良いのでは?」と、"こあ"氏はまだ閉館時間の件を知らない。今は説明している暇もなく、"ほし"はすぐさま車から飛び降りると、売店へと走っていく。

道の駅「なかじまロマン峠」は、その名からも連想されるように、峠の茶屋的な駅。売店と食堂、休憩スペースからなるメイン施設とトイレからなるこじんまりとした規模である。ここでは冬になれば旬の牡蠣を販売する他、年間とおして牡蠣加工品の土産品を扱っている。勿論、食堂では自慢の牡蠣料理だって頂けるのだ。
さて、"ほし"が売店に飛び込むと、売店奥から休憩スペースへと続く部分は既にシャッターが閉められている。「ありゃ、やっぱりもう売店も閉館時間なのかな」とオロオロしていると、通りがかった店員さんが「どうぞゆっくり見てくださいね」と声をかけてくれた。これはありがたや、と売店をぐるりと廻ると、中島の名産である「かきかまぼこ」をおもむろに手にとる。前回は気になる存在でありながら、結局買わずじまいだったゆえ、今回は是非とも買ってみようと思っていたのだ。

そして、そのかきかまぼこを手に、レジへ向かうと店員さんに「すみません、スタンプを押したいのですけど」とおそるおそる聞いてみる。すると店員さん「あ、あちらの休憩所にありますよ・・・って、あら、シャッターが閉まっちゃってる」、さした指を引っ込め、あらためて「スタンプ帳はお持ちですか?」と"ほし"に問いかける。「は、はい、持ってます!」とスタンプ帳を鞄から出す。と、店員さんは迷惑そうな顔ひとつせず、「じゃぁ、押してきてあげますから、待っててくれます?」と言い残すと、他の店員さんにシャッターの鍵を借り、その先に設置されているスタンプを押してきてくれたのであった。

我々にとって「なかじまロマン峠」は、牡蠣が名産な駅程度の印象しか持っていなかったのだが、この一件ですっかり印象度がうなぎのぼり。更に嬉しいことに、桜峠に引き続き、道の駅記念入場券も売られている。
道の駅に限ったことではないのだが、たった一度くらい立ち寄った程度では、その駅の良さや悪さを見切れていないのではないか、と今更ながらにしみじみと実感する我々である。初めて廻った駅で嫌な経験をしてしまえば、次回は足が遠のきがちであるが、それを乗り越えて覗いてみると、案外と印象も変わることがあるかもしれない。しかし、遠方となれば、なかなか頻繁には同じ駅を訪ねるということも出来ない点が、ジレンマだったりも。

売店入口に掲げられた町の花・木・鳥・魚等のパネルをぼんやりと見ながら、しばしそんな思いにふける"ほし"であった。
 
 

▼次なる道の駅「いおり」へのルート:
なかじまロマン峠から国道249号/国道160号 (距離:約30.3km)

時は既に18時、さぁ、ここからは急ピッチで行こう。次に向かう駅はは、石川県と富山県の境に位置する七尾市の道の駅「いおり」である。「いおり」の売店兼レストランは、20時まで営業してるので、なんとか間に合いそうだ。

なかじまロマン峠を出ると引き続き国道249号を南下し、湾に沿ってしばらく走り続ける。すると、昨年秋に宿泊した和倉温泉が見えてきた。和倉温泉といえば、既に七尾市内である。ということは、「あともう少しだ」と思ってしまいがちだが、和倉温泉を越えて七尾市の市街地へと突入すると、徐々に交通量が増え始めている。この辺りから国道160号へとバトンタッチし、一旦、山の中へと入り込むのだ。

前方に何台もの車がいれば、おのずとペースは前方の車に合わせなくてはならず、おまけに山道という点がペースを更に遅くしていく。それと共にイライラと不安は増す一方だ。そんななか、ようやく海沿いに出てくると、道の駅「いおり」がすぐに見えてきた。

 

 
 
いおり」スタンプ押印のみで申し訳ないと思いつつ・・・ (石川県七尾市)
到着時刻:18:46 スタンプ設置場所:サービスステーション内観光案内カウンター
道の駅「いおり」に着いた時には、辺りはすっかり夕暮れ色となっていた。車を停めた我々は、すぐさまスタンプが設置されているサービスステーションへと駆け込んでいった。

道の駅「いおり」は、直売施設、そしてサービスステーション側には小さな売店を兼ねたレストランと観光案内コーナーがある。更に敷地の裏山にはオートキャンプ場等の施設があり、夏を中心に賑わいそうな駅のようだ。
館内に入り、正面奥の扉を開ければそこは観光案内カウンター。スタンプはそのカウンター上に置いてある。スタンプを押しながらふと視線を動かせば、レストランには数名の客がくつろいでいる。初めて訪れた時にはここで食事をしたっけ、とそんなことを考えながら、スタンプを押し終えると、レストラン内の売店をさっと覗いてみる。こちらの売店は、特産品というよりは、ドライブ途中の腹ごなしにピッタリな菓子類等を中心に置いてあるようだ。七尾の特産品を買うならば、やはり別施設である、直売所の方を覗いた方が良いだろう。

館外に出ると、空は更に暗くなっている。
 
 

▼次なる道の駅「カモンパーク新湊」へのルート:
いおりから国道160号/(氷見経由)/国道8号 (距離:約42.5km)

実は、次に立ち寄ろうとしている道の駅は、七尾市の南隣に位置する富山県氷見市、つまり道の駅「氷見」であった。ところが、道の駅「氷見」の営業時間といえば、売店や観光案内所は18時までである。ということは、既に本日の営業は終わっているということだ。「立ち寄る意味があるのだろうか・・・」、行くべきか行かぬべきか、判断に困る瞬間である。

 
▼結局、氷見を経由して新湊へ

「まぁ、多少遠回りにはなるけれど、寄るだけ寄ってみようよ。レストランは20時までってことだし」、レストランが開いているということは、施設自体もまだ開いているということだから、スタンプもあるかもしれない、そんな根拠ない期待があっての判断だ。

そして、「いおり」を出た我々は、国道160号をせっせと南下し始める。ところが、ここにきて渋滞に巻き込まれることとなろうとは。見通しが良い道ゆえ、かなり先まで見渡せるのだが、渋滞の先頭らしきものさえ見えないくらいの長い列なのである。いくら今日1日、ほとんど渋滞知らずのまま走ってきたとはいえ、やはり今はゴールデンウィーク、このくらいは覚悟しておかなければならなかったのだ。

しかし、南下するにつれ、渋滞の列はだんだんと分散していき、氷見市内 阿尾城跡付近から県道に入ると、ほとんど交通量もなくなり、これでほっと一安心。といっても、すぐそこに道の駅「氷見」があるではないか。しかも、駐車場は今まで何度か訪れた中では最も空いている状態だ。「よくよく考えれば当たり前だよね、もう売店だって閉まってるのだから」、何も考えずに喜んだ己を恥ずかしく思いながらも、道の駅「氷見」の建物へと急ぐ。

既に、皆さんお分かりだろうが、道の駅「氷見」ではスタンプを押すことが出来なかったのであった。観光案内所が閉まると同時にスタンプも片づけられてしまうらしい。レストランの照明はついているが、入口には「準備中」の札が来る者を拒んでいる。

結局無駄足を踏んだ我々は、すごすごと退散するしか無かった。慌ただしく車に戻ると、すぐに出発。新湊市の「カモンパーク新湊」を目指して走り出す。ここで時間を費やしたがために、間に合うはずの駅も間に合わなくなるのでは本末転倒である。

JR氷見駅付近の市道を迷走しながら国道160号に復帰すると、慌てず急いで南下だ。交通量は多いものの、とりあえず流れているため、ほどなく国道8号へと進むと、あとは新湊市に向かって走るだけである。


 
 
カモンパーク新湊」旅の締めくくりは新湊で夕食!これもすっかり定着だ (富山県新湊市)
到着時刻:20:00 スタンプ設置場所:情報・休憩施設内
それにしても、一体何度「カモンパーク新湊」に足を運んだことだろう。我々にとって、北陸の駅のなかでは最も立ち寄り数が多いのではないかと思われるこの「カモンパーク新湊」、理由は簡単である。比較的夜遅くまで営業しているという点、そして我々が北陸の旅をするにあたり、高速道路の利用率が高いICが「北陸自動車道 小杉IC」、この小杉ICから新湊までは目と鼻の先なのである。だから、帰る途中に「ご飯でも食べていこうか」、この言葉が出ればそれはすなわち「カモンパーク新湊」に寄っていこうという合図だったりする。

高岡市内から国道8号を東へと走れば、やがて左手に道の駅「カモンパーク新湊」が見えてきた。駐車場に入ると、時間的に遅いせいか、それほど混雑しているという訳ではないのだが、それでも建物付近の駐車スペースはほとんど埋まっている。

道の駅「カモンパーク新湊」は、高速道路でいうサービスエリア的な雰囲気を漂わせたちょっとお立ち寄りスポット。なんといっても嬉しいのは、前述のように売店やレストランが夜21時まで営業しているということだ。休憩スペースも広々としている他、施設裏手には、新湊市博物館もある。しかしながら、我々の場合、夜に訪れることが多いせいか、売店とレストランばかり利用してしまうのは、宿命と思って諦めている。
「さぁ、なにはともあれ、食事・・・いや、先にスタンプを押しておこう」と情報・休憩スペースへと走る。21時まで開いているので、そんなに焦ることはなかったのだが、食事をしているうちに休憩スペースが閉まえば元も子もない。本日最後のスタンプをしっかりとスタンプ帳に押すと、続いて売店へ。

既に20時が過ぎているというのに、売店内では威勢の良い店員さんが「いらっしゃいませ、どうぞ見ていってください。美味しい土産がいっぱいですよ」と、訪れる客にアピールしているではないか。閉館前1時間を感じさせないパワーである。結局、我々はほたるいかの沖漬けと白えびの煎餅を手に、レジへと歩いていく。

そろそろレストランへ向かわねば、ラストオーダーに間に合わない。そう言いながらも、ついつい入口で「今回は何を食べようか」迷ってしまうのだ。やはり新湊に来たならば、特産の白えびを使った料理がオススメ。その王道ともいえる「白えびかき揚げ丼」に"こあ"氏が挑戦、"ほし"はといえば「本日のおすすめ」として掲げられていた、いくら丼を選択する。
昨日からあまり食欲がない"こあ"氏だったが、アッツアツの白えびかき揚げ丼が目の前にやってくると、一心不乱に食べ始めた。さすがに今日の昼食の代わりが桜峠の究極のかれいぱんを半分ずつ、といった寂しい量だったので、この暖かなかき揚げが胃袋に入っていくと、忘れていた食欲が戻ってきたようだ。

「うぅ、もう満腹」と言いながらも、すっかりたいらげていた。やはり、白えびのかき揚げはいつ食べても、プリプリッとした歯ごたえがたまらない。一口だけ貰った"ほし"も、思わず幸せな気分になるほどだ。「次は、白えびづくし御膳を絶対食べよう」。
さて、"ほし"が注文した「いくら丼」、こちらだって負けていない。まぁ、いくらといえば、特に新湊名産という訳ではないのだが、店側がオススメと掲示するのだから、勿論美味いのだろう。そうして、まもなくやってきた「いくら丼」、なんと丼の上には卵黄がトッピングされているではないか。今まで各地でいくら丼の類を食べた経験がある"ほし"だが、卵黄がのったいくら丼を食べるのは、これが初めてである。また、嬉しいことに、いくらの量が実にたっぷり。

しかしながら、卵黄と併せて食べる勇気がなかなか出ない"ほし"は、安直にいくらとご飯だけで頂いていたのだが、途中で丼の中央にのせられた卵黄が崩れ、いくらとご飯の間に浸食してきた。すると、不思議なことに実にまろやかな味わいとなるのだ。「実は結構イケルかもしれない、これは」と残りのご飯を一気に食べ尽くした。
そして満腹ついでにもう一品食べてみたのが、新湊名物といわれる「白えびジェラート」。見た目はただのバニラジェラートのようなのだが、明らかにただのバニラとは異なる味、それでいて特にえびが自己主張している訳ではなく、なんとも不思議な味わいだ。やはり、特産色を活かしながら食べやすい味を検討すると、このような無難な味になるのかもしれない。

食事を終え、さぁ、あとは帰るだけである。時は既に21時を過ぎている、ということは、我々の行く手には渋滞こそ無いだろうが、富山→東京間の遠さをなによりも実感するのが、この帰り道だったりする。
 
 

「カモンパーク新湊」を出ると、ガソリン補給をしたうえで小杉ICから北陸道へ。カーナビが表示する自宅到着予想時刻を見ながら、「3時24分頃到着予定か、やっぱり遠いね」とついついため息をつきながらも、せっせと北陸圏を脱するべく走り続ける。ところが、上信越道まであともう少し、というところで、"こあ"氏が「なんだか眠いなぁ」と言い出した。まずい、このまま走らせては事故につながりかねないと、名立谷浜SAに入るよう、"ほし"がうながす。

結局、この名立谷浜SAで仮眠をとることにし、数分もたたぬうちにふたりとも爆睡している。あぁ、満腹と夜間風景というのは、どうも睡魔に襲われやすい。こんな時は寝るに限るのだ。

次に目が覚めたのは、3時間後であった。「えっ?3時間も寝ちゃったの?」そう、そのとおり、確かにきっちり3時間の睡眠をとってしまった。この分では、自宅に到着するのは朝の6時過ぎということか。翌日が休日で良かった、と言いながら再び走り出すと、当初の予測どおり渋滞に巻き込まれることは全くないままに、上信越道→長野道→中央道を経て無事に都内へと戻ってきた。

自宅に着いたのはやはり朝6時過ぎ、深夜に3時間もの睡眠をとったせいか、すっかり目が覚めてしまったというのは言うまでもない。

というわけで、2日間の北陸の旅はこれにて終了である。砺波のチューリップも堪能できたし、能登の新しい駅も、一部未供用状態ではあったものの、見ることが出来たことだし、まぁ、満足な旅だったといえよう。さぁ、次は何処に行こう?

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最終更新日:2003年06月11日