北陸道の駅スタンプラリーダイアリー
今年こそ見に行こう!砺波のチューリップ
そして気がつけばラリー参戦?
富山/石川編

2003年05月02日

「今年こそは砺波のチューリップが見たい」、砺波といえば、富山県砺波市のことである。砺波のチューリップ公園では、4月終わりから5月にかけて実に公園いっぱいにチューリップが咲き乱れ、それを目当てに訪れる人も多い。今、考えれば、2002年の雪どけの頃、わざわざ砺波のすぐそばまで訪れたというのに、わざわざ砺波を避けて駅巡りをしていた、というのも、「砺波はチューリップの時期に行きたい」という意思の表れだったのかもしれない。

まぁそれはさておき、ゴールデンウィークのまっただなか、少しでも混雑から逃れるように、平日である5月2日を選び、砺波のチューリップを見ることを主目的に、今回の旅を計画する。ところで、主目的なんてまわりくどい言い方をするのは何故か。そう、2003年の北陸地区は、昨年までの北陸とはひと味違う。というのも、なんと道の駅スタンプラリーが4月下旬から11月末まで、と期間もたっぷり延長(ちなみに、2002年度は7月から10月末である)されたのである。

やはり、富山までわざわざ出かけていったのであれば、北陸のスタンプラリーに参加せずに帰る訳にはいかないだろう。というわけで、今回の「副目的」は何を隠そう、北陸のスタンプラリー参戦である。

しかしながら、今回に限っては砺波のチューリップが旅のメイン、スタンプラリーは二の次となっていることをあらかじめご了承頂こう。いや、決して言い訳をしているつもりはないのだが・・・


【東京都下出発時刻】05:01 【宿到着時刻】20:03
 色は富山県の道の駅 色は石川県の道の駅
赤文字はスタンプを押せなかった駅
  中央道/長野道/上信越道/
北陸道 -砺波IC/国道156号
砺波
11:17
国道156号/(県)371号 庄川
14:37
(県)371号/町道 井波
14:57
町道/(主)21号/(主)27号/国道304号 福光
16:34
国道304号/(県)355号/(主)27号/
(工事中につき迂回させられかなり長時間迷走)/
(主)45号/国道157号
しらやまさん
18:31

▼道の駅「砺波」へのルート:
自宅から中央道/長野道/上信越道/北陸道 -砺波IC/国道156号 (距離:約488.9km)


「げっ・・・5時だ」、そう、その日は朝の4時半前には自宅を出発するはずだったのである。過去、都内から北陸へと何度となく往復している経験上、所要時間のだいたいの見当こそつくのだが、それでも約500km弱の距離を走らねばならない。しかも、今日は平日とはいえど、ゴールデンウィークのまっただなか、普通の日よりは混雑しているのではないだろうか、と不安もある。

出発が30分違うだけでも、到着時間にかなり影響が出てくるだろう、と早くも幸先の悪いスタートに車内は憂鬱な空気が流れる。ところがところが、その日は驚く程に交通量が少ない、いや、少なすぎる。これは何かの罠に違いない、と思いたくなるほどに、中央道、そして長野道、更には上信越道すべてにおいて快調なのである。

こんなに快調すぎると、話題のネタ不足に悩まされそうだ。そんなことを言っている間にも北陸道に突入、ようやく車の量が増えてきたことに、かえってほっとする一幕も。しかも、我々の車を追い越していく車たちのナンバーは、どれも地元ナンバーではなく、練馬や多摩、品川、群馬と妙に関東勢が多い。「ん?ここは富山・・・だよね」、やはりゴールデンウィークならではの遠出陣が多いということか。

▼無事に砺波に着いたはいいが、駐車場に入りたくても入れない?

渋滞こそないまま、無事に砺波ICにまでたどり着いた我々であったが、時計をみれば既に11時を過ぎている。やはり、富山への道は遠かったのだ。己の頭の中で組んでいた予定から約1時間ほど遅れた状態で、いざ国道156号を北上。このまま何事もなければ約2kmほどで、道の駅「砺波」が見えてくるはずである。

ところが、道の駅「砺波」が見えてきた、と右折しようと思いきや、「チューリップフェア開催中 右折できません」の看板が目にとびこんでくる。チューリップフェアとは、道の駅「砺波」隣接のチューリップ公園で開催されているチューリップの祭典である。これぞ、今回"ほし"が最も見たかったものなのだ。

しかし、とにかく右折しなければ道の駅「砺波」にも行けない我々、これは困ったと泣く泣くそのまま直進、どこか適当なところでUターンするしかない。ところが、今度はUターンしたくてもする場所が見つからず、結局かなり先まで走らされる結果となり、ようやくUターンして国道156号に復帰した頃には、「果たして駐車できるのだろうか」という不安にかられることとなってしまった。

案の定、道の駅「砺波」の駐車場に入ったはいいが・・・

 

 
 
砺波」フラワーランドとなみってもっと華やかな施設かと思いきや・・・(富山県砺波市)
到着時刻:11:17 スタンプ設置場所:フラワーランドとなみ売店前(外)
道の駅自体の駐車場は、30台程度の小規模なもの、それゆえ、既に満車状態であった。「やはり、11時にのこのことやって来るようではいけないのか」と途方に暮れるしかない我々の前に、見知らぬ人が「こっちこっち、こっちに空車がありますよ」と親切に教えてくれるではないか。確かに、一筋縄ではいかないような狭い場所に1台のスペースが残っている。

それでも停められずにぼんやりと待っているよりは、まだマシである。我々はその見知らぬ人にお礼を言いながらその場所へと車を移動しようとする。と、偶然にも我々の目の前で、別の車が駐車場から出ようとしている。折角教えてくれた人には悪いが、これは目の前のスペースに入れる方が楽である。というわけで、なんとか無事に車は停められたのであった。

ところで、道の駅のメイン施設は何処にあるのだろう、と、ふと首を動かすと、こじんまりとした建物が目にとまる。「え?これがフラワーランドとなみ?」、実はその施設名から、(失礼ながら)もう少し大規模な建物を勝手に想像していたのである。それでも、駅の入口付近には多数のチューリップが綺麗に植えられており、明るい印象だ。「うーん、これが長年(?)あこがれていた道の駅砺波か・・・」と、"ほし"は建物の周りをぐるりと一周。

さて、とりあえずではあるが、道の駅「砺波」の概要をさらっと紹介しておこう。本駅は、この物産館「フラワーランドとなみ」がメイン施設。この施設だけをみると、前述のとおり、かなりこじんまりとした駅といった印象が強いのだが、実際には隣接のチューリップ公園や1年中チューリップが楽しめるチューリップ四季彩館、美術館や資料館など、とにかく文化施設満載な場所なのである。4月下旬から5月初めには、チューリップフェアが開催され、チューリップの町「砺波」を一層活気づけている。
というわけで、ただいまチューリップフェア真っ最中、そんな時期をわざわざ狙ってやってきた我々であったが、物産館は特に混雑はみられず、ゆっくりと散策できそうである。館内もそれほど広くはないのだが、となみグッズや地酒類、チューリップうどん、更にはチューリップの花びら染めなるものを発見、やはりチューリップにあふれる町づくりであることを、しっかりと認識させられる。

おっと、副目的を忘れるところであった。そう、スタンプラリー帳の入手である。北陸のスタンプラリーの場合、昨年同様、100円でスタンプ帳を購入しなければならない。まぁ、この有料化こそ、1人で何十冊ものスタンプ帳を持って押しまくる、という腹立たしい事態を避けてくれているのだと思うと、100円を支払うことにも意味があるのだろう。
そうして、スタンプ帳を入手したついでに、ある一件について店員さんに聞いてみた。それは、「道の駅記念入場券」なるものの存在についてである。4月下旬から全国で一斉に発売開始となったと聞いているこの入場券は、鉄道の切符に類似した記念切符であり、1枚160円で売られているはずだ。さて、果たして今回の旅で出逢うことが出来るのだろうか、と期待しつつ、店員さんに聞いてみると、「あぁ、他の人にも聞かれたのですけどねぇ、うちでは扱いませんよ。」とつれない回答。確かに、この入場券は全国全ての駅で取り扱い始めた訳ではなく、よくよく聞けば、「こんなものは取り扱えない」と入場券の発行元に突き返しているといった道の駅も存在するらしい。あぁ、前途多難なニューコレクターズアイテム、個人的には早く普及して欲しいものである。

結局、売店前に並ぶテーブルの一角でスタンプを押すと、本日の「砺波のチューリップを見る」といった主目的を果たすために、隣のチューリップ公園へ。
このチューリップ公園こそ、チューリップフェアの会場なのだ。エントランスで、入館料である900円を支払うと、早速公園内に足を踏み入れる。

予想していたことではあるが、会場内は当然のことながら「混んでる・・・」。とりあえずの平日である2日ですら、こんな状態なのだから、休日は更に混雑度が増すのだろうと思うと、心の奥底から「今日来ておいて良かった」としみじみと会場内を歩き始める。
それにしても、広い、こんな広大な敷地にとにかく右も左もチューリップが咲き乱れ、あちらこちらで記念写真を撮りまくる団体だらけである。そんな組の間を避けるように歩きながら、しばしチューリップを堪能だ。

会場の主役であるチューリップにも、実に様々な品種が存在し、「こんな花びらのチューリップを見るのは初めてだな」「この色合いがなんとも綺麗だ」と、花好きでなくとも感動せずにはいられない。
そんな庭園をさまよい歩いているだけでも、満足のひとときである。といいながらも、普段いかに運動をしていないかを思い知らされ、時間が経過するとともにぐったり。

チューリップの庭園の他には、郷土資料館や美術館、そしてチューリップ四季彩館等の見どころがあるのだが、さすがに全ての施設を見て歩く元気が無い我々は、特に今回見ておきたかった「チューリップ四季彩館」を覗いてみることにする。そして、重い足を引きずるように歩いていくと、丁度四季彩館の前に人だかりが発生している。
「はて?」とよくよくその人だかりが注目する方向へと視線を動かすと、小さな子どもによる大道芸が繰り広げられていたのだ。春の日差しがスポットライトとなり、その下でシャボン玉を華麗に扱う女の子の芸は、なんとも魅力的ではないか。

結局、時間が経つのも忘れて大道芸を楽しみ、芸が終わるやいなや、はっと我に返ったように四季彩館へ。
公園のチューリップは、春でないと楽しめないのだが、この四季彩館の中であれば、1年中チューリップが見られるという、なんとも嬉しい場所なのである。その他にも、チューリップミュージアムと称し、チューリップの歴史や品種等を紹介、花好きな人にとっては、なかなか見どころいっぱいの館内だ。

そうして、のほほんと紹介パネルを眺めていると、どこからか団体客がどやどやとやって来て、一気に館内は賑やかさを増している。やはり、ゆっくりと館内を見て廻るならば、イベント中は避けるべきなのだろうか、と苦笑しながら、すごすごと立ち去る我々であった。

「ところで、今、何時だ?」と時計をみれば、いつの間にやら14時を過ぎているではないか。この砺波に到着するのが1時間遅れたがために、出発も予定より1時間遅れとなってしまった訳だ。「この分だと、今日の最後に廻ろうと考えていた、しらやまさんは間に合わないかもしれない」、結局、旅の計画は総崩れとなりそうだ。
 
 

▼次なる道の駅「庄川」へのルート:
砺波から国道156号/(県)371号 (距離:約8.7km)


本日の主目的は、これにて無事に果たされた。ということは、後は副目的であるスタンプラリーに専念すべく走り回らねばならない。といっても、時は既に14時過ぎ、今からだと何駅も廻れないだろう。我々の間には、すっかり諦めムードが漂っている。そう言いながらも、とにかくここから最も近い道の駅である「庄川」へ向かうことにしよう。

「砺波」を出た我々は、国道156号を南下、途中から県道371号に進むと更に南下を続ける。それこそ何事もなければ、10数分で到着するべきところなのだが、前方に赤旗を持った制服姿がいきなり「止まってください」と我々の車と、そして我々の前方を走っていた軽自動車を招き入れるではないか。

▼車種によって停める停めないを決めるとは、なんたる侮辱な・・・

「げっ、なんだなんだ?速度違反なんかしてないぞ」、車内の空気がさっと凍り付く。そう、招き入れられたところには、制服姿の人間が何人もいる他、パトカーまで停まっていたのである。"こあ"氏が怪訝そうにウィンドウを開けると、「国土交通省です。ただいま不正改造車の点検を行っていますので、ご協力願います」なる言葉が投げかけられた。「ははぁ、道路交通法が改正になって、なお一層取り締まりを強化しているのだな」と"ほし"も、そして"こあ"氏もすぐに察しながらも、「はいはい、どうぞ」と答える。

結局、車検証と運転免許証の提示、そしてウィンカーとヘッドライトのチェックがなされ、ひととおり終わると粗品を渡され「お気を付けて」と解放された我々の車であったが、ここではっと気がついた。どうも国土交通省に停められるのは、すべての車という訳ではなく、「それっぽい」車ばかりだったのだ。それっぽい、つまり、改造車っぽい、ということであるが、勿論、我々の車は「ド」がつくノーマル車である。車の性格上、どうも何かしらの改造をしているように思われがちだが、ノーマル状態でとことん乗りこなしていないうちに、ブームやファッションでパーツを替える程、経済的に余裕はないのだ。

それにしても、車の外観だけで停められるとは、少々悔しい。というわけで、とんだ足止めを食ってしまったのだが、道の駅「庄川」はすぐそこである。

 

 
 
庄川」昔ながらのドライブインの香りを漂わせる道の駅 (富山県庄川町)
到着時刻14:37 スタンプ設置場所:観光案内カウンター上
県道371号と国道471号との交差点に位置する道の駅、それが「庄川」である。前回訪れた時も感じたことだが、やはりここは昔ながらのドライブインを思わせる造りだ。丁度中途半端な時間帯のせいもあるのか、敷地内は異様な静けさが漂い、「ま、まさか今日は休みか」と心配になりながら、車を停める。

そうだ、やはりなんだかんだ言っても今日は平日なのだ。特に、売店の他にレストラン、観光案内所などのシンプル構成な駅の場合、客足にも波が生じるのは仕方がない。
そんなことを考えながら、売店内に足を踏み入れると、「誰もいない・・・」、あまりに不用心な状態であった。

広々とした売店内には、整然と土産物が並び、また、「庄川特産」とうたったアピール満点な棚には、ゆずの加工品たちが客たちを待ちかまえている。「2002年の冬に見た時よりも、特産アピール度が上がっているように感じるな」、数々のゆず製品を見ながら、気を良くする"ほし"。この調子でがんばれ、庄川、と勝手にエールをおくりながら、土産品を買うとその足でスタンプを押しに観光案内カウンターへ。
スタンプは少々くたびれた状態になっており、しかもちまたで「デフォルト」と呼ばれる(いや、勝手に呼んでいる)道の駅ロゴ入りの丸形スタンプのみであった。今度、スタンプを作る機会があったら、是非とも庄川のマスコット的なゆず太くんとゆず香ちゃんをデザインしたスタンプにして欲しいとひそかに願っている。

こうして、短時間ではあるが散策を終えると、車に乗り込み、次なる駅へ向かったのであった。
 
 

▼次なる道の駅「井波」へのルート:
庄川から(県)371号/町道 (距離:約1.8km)

さて、次なる駅は「庄川」から目と鼻の先にある「井波」である。両駅間の距離が2km以内、とかなり近接してはいるものの、駅の性格は異なっているため、駅同士で客の奪い合いということにはなりそうにもない。逆に、スタンプラリー参加者にとっては、短時間で何駅ものスタンプを押せるという、嬉しいエリアである。

「庄川」から県道371号を井波町方面へ出ると、ほどなく左折。細い道をしばし南下すれば、すぐ左手に道の駅「井波」が見えてくる。移動時間にして約4分、まさしくあっという間の到着である。

 

 
 
井波」あぁ、里芋の旬な季節に来たかった (富山県井波町)
到着時刻14:57 スタンプ設置場所:創遊館内の観光案内カウンター上
前回訪問時は、あまりの混雑に途方に暮れたのだが、「庄川」に続き、ここも本日は平日の静けさである。ほっとしたような、それでいてちょっと寂しいような、そんな思いを抱えながら車を停めると、敷地内をぐるりと見渡す。

井波町は「木彫りの里」というだけあってか、敷地内で一際目立つのが、木彫りの巨大七福神だ。ところが、なんと今回も前回同様、どうあがいても逆光になってしまい、うまく写真におさめることができない。「美しい七福神を撮るためには、井波には朝、来なければだめということか・・・」、前回の失敗なんぞすっかり記憶の彼方へと葬り去っていた"ほし"であった。
さて、道の駅「井波」といえば、木彫りの工房、そして売店や観光案内所、レストラン等が入っている創遊館、更に温泉施設、井波彫刻総合会館等、豊富な施設群から構成されている。木彫りの工房を歩けば、「今日は天候に恵まれて本当に良かったですね。つい先日までずっと雨ばかりだったんですよ」と店員さんが気さくに声をかけてくる。確かに、今日は外を歩いていても、やや暑いくらいである。店員さんとしばし世間話をしながら時間を過ごすのも、旅の醍醐味だったりするのだ。

次に物産館である「創遊館」へと足を踏み入れると、こちらは前回の印象とほとんど変わらず、多岐にわたる土産品たちがズラリと並んでいる。ただ前回(2002年冬)と異なることといえば、店頭に井波の代表的な特産品である「里芋」の箱詰めが並んでいないことだろうか。旬な時期ではないがため、当然といえば当然なのだが、何か物足りなさを感じたりも。それを更に実感することとなるのが、レストランである。
「そういえば、ここのレストランは里芋を使った料理があったよね。」、実はひそかにそれを楽しみにここ「井波」にやって来たのだ。ところが、いざレストラン前のショーウィンドウを見ると、前回見かけたはずの里芋料理が見当たらない。「うーん、ショーウインドウから消えたということは、まさか・・・」、それでも諦めきれない"ほし"は"こあ"氏を引っ張って、レストラン内へとずかずかと入っていく。よくよく考えてみれば、ここにたどり着くまで、食べ物を口にしていなかったのである。

祈るような気持ちでメニューを開き、端から端まで目をこらしてみても、結局のところ、里芋料理はどこにも掲載されていなかった。店頭の里芋の箱詰めと同様、レストランで頂ける里芋料理も旬な季節のみなのか、それとも団体向けのみのメニューだったのか、店員さんに聞くことすら忘れ、"ほし"はただただ途方に暮れている。しかも、"こあ"氏に至っては「あんまり食欲が無いんだよね」・・・って、おいおい、里芋が食べられなかった後遺症か、メニューの中をいったり来たり。

結局、"こあ"氏はます寿司を、そして"ほし"はといえば、里芋料理が食べられなかった悲しさから、奮発して1900円の木彫りの里(瑞泉松花)弁当を注文。あぁ、勢いにのって頼んでしまったが、後になって「里芋定食はないのですか」と聞いてみれば良かったと後悔の嵐が吹き荒れる。
ほどなく"こあ"氏の前に登場した「ます寿司」、これは既に食べ慣れた富山の味である。以前も富山県内のどこかの道の駅でます寿司を土産に買って帰った記憶があるし、昔は富山方面に出張すれば必ずといって買っていた、定番品なのだ。そのます寿司が皿に二きれ盛られている。

「た、足りるの?それで」と"ほし"の怪訝そうな問いかけに、「いやー、車に酔っちゃったみたいでさ」・・・って、運転しながら車酔いを引き起こす人もなかなか珍しい。そうして、ます寿司を頬ばり始めた"こあ"氏、「うーん、この適度な酸味が良いね」とモグモグモグ。
ようやく"ほし"が注文した弁当もやってきた。色とりどりの小鉢に、刺身、煮物、焼き物、酢の物と分かれており、どことなく京の味を思い出させる繊細な味つけである。しかしながら、実に上品サイズゆえ、「これは空腹時には少々物足りない量に思えるな」、これが率直な感想である。事実、"ほし"はあれよあれよという間にすべて平らげてしまったのだ。

それでも、煮物には里芋、そして酢の物にはホタルイカがあったりと、さりげなく富山の味を演出しているあたりが嬉しい。この弁当は、空腹を満たすというよりは、味わいを楽しむにピッタリな料理だ、と勝手ながら結論づけてしまった。
遅い昼食を済ませ、館内の案内カウンターでスタンプを押すと、既に16時を過ぎている。「これは、あと1駅で本日は終了となりそうだね」、苦笑いを浮かべながら車に戻っていったのであった。

また今回も立ち寄らずじまいであったが、時間があったら、井波彫刻総合会館で、匠の技をじっくりと観察するのも良かろう。しかし、どうも「スタンプラリー」を兼ねると、ついつい先へ先へと行きたくなったりと、ジレンマに陥ることが多い。といっても、一度に全ての施設を堪能してしまえば、次に来る楽しみがなくなってしまう。これまたジレンマといったところか。
 
 

▼次なる道の駅「福光」へのルート:
井波から町道/(主)21号/(主)27号/国道304号 (距離:約11.3km)

さて、そろそろ夕暮れに変わりつつある空の下、あともう1箇所だけは確実に訪れておきたい。それが道の駅「福光」である。実は、「井波」や「庄川」からやや南にも道の駅は存在するのだが、今更それらを廻っている時間的余裕は無い。というわけで、ここはすぱっと諦めて、更には翌日のことも考え(翌日は能登の駅を廻る予定なのだ)、「福光」へ向かうことにしたのである。

「井波」から福光町へ向かうべく町道を西へ走れば、やがて主要地方道27号ののどかな風景が広がっている。そんななかを、まぶしい西日に目を細めながら走っていけば、まもなく福光町だ。夕刻といえど、帰宅する車が増える時間帯には少々早いせいか、交通量も少ないまま、国道304号へと合流すれば、左手に現れるは道の駅「福光」。またしてもあっけいな到着であった。

 

 
 
福光」店員さんたちはいつも変わらずフレンドリー! (富山県福光町)
到着時刻:16:34 スタンプ設置場所:いっぷく茶屋内の休憩ロビー
道の駅「福光」なんといっぷく茶屋は、その名のとおり、ちょっといっぷくしていきたい「ブラリ立ち寄り型」道の駅。構成も、売店の他にレストラン、休憩スペースなど、至ってシンプルである。しかしながら、2002年冬の訪問時には影も形もなかったトイレ前のプレハブ小屋型の売店、更には「いっぷく市」なる農産物直売所等が視界にとびこんできた(いや、前回見当たらなかった農産物直売所は、たまたま冬だから営業していなかっただけなのかもしれない)。

駐車場も建物群に面した場所だけでなく、隣接の駐車場も設けられており、「ここはもしかして予想以上に集客力を誇る駅なのではないか」といった香りを漂わせている。
まずはスタンプを押しておこう、といっぷく茶屋内の休憩ロビー隅に設置されたスタンプを押す。ここの休憩ロビーには自慢のグランドピアノが設置されている(ラリー日記2002/01/13分を参照)のだが、残念ながらここで誰かが演奏している風景にはまだ出逢ったことがない。

ただ、福光では割とイベントも多く開催するようなので、もしかしたらひそかに活躍しているのかもしれない。そんなことを考えながら、続いて売店へ。
漬物類や菓子等が多数並ぶ中、前回は気がつかぬまま通り過ぎてしまっていた一品を発見、それが福光の地酒「成政」である。戦国時代、佐々成政が飲み水を求めて槍で岩肌を突いたところから水が湧き出たといった伝説の水を使用したことから、命名された「成政」は、県内外にもファンが多そうだ。

そして、その「成政」を使用した地酒ゼリーもレジ前のショーケースに並び、客の心をくすぐる。
我々がショーケース前で「柿のまんじゅうも美味しかったし、今回はこのゼリーも買ってみようか」等と話していると、店員さんも「ふふふ、美味しいのよ。是非買ってみて」とニッコリ。ここでひとたび会話が始まると、ついつい盛り上がってしまうのは、前回同様である。しかも、ここの店員さんの場合は、客と話しこむというよりは、大勢の客を巻き込んで盛り上げるといった話術を持ち合わせているらしく、「レジそっちのけで話しこんでる店員さん」といった不快感を与えないあたりが、見事である。

施設的に魅力な駅も勿論好きだが、このような元気な店員さんがいるような素朴な駅ももっと増えていって欲しい、しみじみと感じながら、地酒ゼリーと柿まんじゅうを片手に車に戻っていく我々であった。
 
 

▼開館時間には間に合いそうにないが「しらやまさん」へのルート:
福光から国道304号/(県)355号/(主)27号/(工事中につき迂回させられかなり長時間迷走)/(主)45号/国道157号 (距離:約42km)

さぁ、次に向かうは石川県辰口町の「しらやまさん」のはずであった。しかし、既に17時過ぎた現在、どんなに急いでも「しらやまさん」の開館時間である18時までにたどり着くのは少々無理がありそうだ。なにしろ、距離にして約42km程を延々と走らねばならないのだ。だったら何も無理して「しらやまさん」に向かうことは無かったはずなのだが、結局はただただ走り足りなかっただけなのか、「福光」を出た我々は県道を経て主要地方道27号の山道へと入り込んでいったのである。

実は直線距離であれば、両駅間はもっと近いはずなのだが、山々に阻まれて道が存在せず、結局はいったん西へと向かい、金沢市内から南下するといった少々遠回りをしなければならない。それでも、今せっせと走っている主要地方道27号は、山道ながらそれほど交通量も無いため、「もしかしたら・・・」なんて淡い期待が心奥底で湧き始めてきた。

ところが、現実はそんなに甘くはない。前方をよくよく見ると「工事中につき、迂回せよ」といった看板に行く手を阻まれ、右も左もわからぬ山のなかで、迷走する羽目となったのである。しかも、不親切なことに、どこをどう迂回すれば良いのか等の看板も見当たらない。唯一の救いの神であったカーナビも、道なき道を案内しようとし、結局はUターンを強いられたりと、いたずらに時間は経つばかりだ。

こうなっては、もう何もかも諦めるしかない。とにかく時間は気にせず、たどり着くことだけを考えよう、と金沢の方角だけを頼りに山道を降りていくと、今度は金沢市内で帰宅車の混雑に巻き込まれる始末。金沢市内から野々市町、そしてようやく鶴来町へと南下し、駅の沿線である国道157号に出た時には、18時半になろうとしていた。

主要地方道27号で工事中に遭遇しなければ、もう少しスマートに「しらやまさん」へ向かったのだろうが、「夕刻」「金沢市内の混雑」といった二重苦からは逃れることは出来なかったかもしれない。

前方に「しらやまさん」の建物群をチラリと確認しながら、"こあ"氏は一言「福光からしらやまさんへと走った事実は、抹消したい気分だよ」と漏らした。もともと営業時間には間に合わない事を覚悟のうえで来たつもりではあったが、"こあ"氏の心の中にも、「もしかしたら間に合うかもしれない」といった期待が隠れていたのか。

 

 
 
しらやまさん」え?休憩所の開館時間って17時半までだったのね (石川県辰口町)
到着時刻:18:31 スタンプ設置場所:休憩所内
既に本日の営業を終えた休憩・情報施設、そして隣はまだ営業中なのか、「ちゃーしゅー一番」なるラーメン屋の照明が明るく輝いている。道の駅「しらやまさん」はこの2つの建物から構成されているのだが、スタンプは予想していたとおり、休憩・情報施設内に設置されているらしい。

「ところで、誰が18時まで開館しているって言ったの?」、"こあ"氏の鋭い一言が"ほし"を突き刺す。「えっ・・・(狼狽)」、"ほし"は不思議そうに"こあ"氏が指さす方向に視線を向けると、休憩・情報施設の入口の看板には「AM9:00〜PM5:30」としっかりと掲げられているではないか。
「うぅ、国土交通省のサイトには18時までって書いてあったんだけどなぁ」としどろもどろに答える"ほし"だったが、慌ててスタンプ帳も確認してみれば、これまた「17時半まで」と間違いなく書かれている。スタンプ帳を入手して、すぐに各営業時間を確認しなかった"ほし"が全て悪いのだ。

やはり、サイトの情報よりも、スタンプ帳情報の方がホットなのだということをつくづく実感させられた今日このごろである。
「いやぁ、1時間ほど早く到着したとしても、間に合わなかったんだね」、本日の計画をクリアするのは、初めから無理だったという結論に達し、結局、明日の朝一番はこの「しらやまさん」からスタートということに決定だ。

そうして、木の造りが印象的な建物の周りを歩きながら、しばし夕暮れの散歩を楽しみ、本日の駅巡りは静かに終了したのであった。
 
 

さぁ、明日は久しぶりに能登半島をぐるりと廻りながらの駅巡りだ。ひとまず、松任市内の宿へ向かう我々だったが、やはり今日のうちに「しらやまさん」のスタンプを押せなかったことは悔やまれてならない。いや、今日の目的はチューリップ見学ゆえ、ラリーがある程度犠牲になったことは仕方がないことだ、とつまらない自己弁護をしつつ、地図を広げる。

明日のスタート地点が「しらやまさん」となると、松任市内から一旦国道157号を南下し「しらやまさん」まで行ったら、Uターンしたうえで能登半島へと向かわねばならない。この点が後々どのように時間的に影響するかが心配だ。

スタンプラリーと観光の旅を両立するというのはなかなか難しい、過去何度かぼやいているが、今回もまたしみじみと実感する、進歩の無い我々の旅であった。

次の日記を読む?(2003/05/03)


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最終更新日:2003年06月03日