北陸道の駅スタンプラリーダイアリー
日本海の風は冷たかった!寒さに震えながら目指せB賞
新潟下越編

2002年10月27日

いよいよ道の駅スタンプラリー 北陸編も最終回、いや、スタンプラリー自体は(2002年)10月31日まで開催してはいるものの、本日は10月の最終日曜日なのである。我々に、「次回」は残されていない、ということはつまり、泣いても笑っても今回の旅でスタンプ帳を提出しなければならないのだ。

実は前回の旅では、B賞に一歩届かず24駅目のスタンプを押印したところで終わってしまった。本日はまず確実に1駅のスタンプを押印すること、余裕があればあと数駅廻ってみよう、といったものである。

ところで、最終回にふさわしい場所はどこだろうか、と地図をひろげてみると、北陸内でいまだ未知なエリアが固まっていることに気付いた"ほし"、「ここはどうかな」と指をさす。それは新潟の北部、決して都内からは近いとはいえない距離である。しかしながら、ここはやはり未知な駅に行ってみたい、そんな欲求に負け、結局今回は新潟の下越地方を中心に廻ることにした。


【東京都下出発時刻】03:03 【東京都下到着時刻】23:21
 色は新潟県の道の駅
  中央道 高井戸IC/環八通り/
関越道 練馬IC-(長岡JCT)-北陸道-
日本海東北道 豊栄新潟東港IC/
(主)46号/国道7号
豊栄
07:22
国道7号/国道8号 新潟ふるさと村
08:38
国道8号/国道7号/(主)21号/
村道/国道7号
加治川
12:52
国道7号/(主)53号 胎内
13:39
(主)53号/村道/国道290号/
村道/国道113号
関川
14:42
国道113号/村道/国道7号 神林
15:52

▼道の駅「豊栄」へのルート:
自宅から中央道 高井戸IC/環八通り/関越道 練馬IC-(長岡JCT)-北陸道-日本海東北道 豊栄新潟東港IC/(主)46号/国道7号 (距離:約346.2km)


午前2時過ぎ、まだまだ周囲は寝静まっているそんな時間、ゴソゴソと起きだした我々は手早く準備を済ませると、久々に朝3時過ぎの出発である。いやはや、3時出発とは、東北巡り以来ではあるが、それほど早くに出発したのには、一応理由がある。実は、片道、300数キロの距離ゆえ、普通ならば5時過ぎに出発しても良かったはずなのだ。しかし、本日のスタート駅である「豊栄」は午前7時からの営業、この駅を最初に立ち寄れば1日を有効に使えるのではないか、と考えたのである。

本来、豊栄市の南に位置する新潟市の「新潟ふるさと村」をスタート駅、そして「豊栄」「加治川」と徐々に北上するのが、順当なコースといえよう。しかし、「新潟ふるさと村」の営業は9時からである。それならば、「豊栄」を先に訪問しておき、9時までに「新潟ふるさと村」に向かう方が、非効率なルートではあるものの、時間的には有効ではないか。

というわけで、3時過ぎに出発した我々は、真っ暗な闇の中をただ新潟に向けて走り出したのであった。

▼雨の日の憂鬱

さすがに、まだ陽も昇らぬうちから走る車は少ないのか、練馬ICへ向かう環八通りも、そして関越道も静かである。この分ならば、順調に「豊栄」へ向かえるだろう。しかし、その安心もつかの間、水上ICを過ぎたあたりから、ポツポツと降り出した雨は、やがて本降りへと変わっていく。

まさか今日は1日、雨につきまとわれるのか、と早くも憂鬱な空気に包まれながら関越道をひたすら北上、長岡JCTから北陸道へと進む。雨は小降りになったり、はたまた土砂降りになったりと、やたら気まぐれな降り方だが、その度に一喜一憂する我々もかなり忙しい。「駅散策する時くらいは、雨もやんで欲しいんだけどな」、この願いは聞き入れられるのだろうか。

▼あれ?日本海東北自動車道がのびていく?

"ほし"の手元にある地図は、2001年度版の道の駅地図、それによれば北陸道は新潟空港ICまでしか掲載していない。ところが、今、前方に見えてきたは新潟空港ICより先までのびている高速道路である。もともと、新潟空港ICから一般道を走るつもりになっていた我々は、「あれ、もしかしていつの間にか高速道路が延長されている?」とキョトンとしながらもそのまま先へ進んでみる。

実は、この高速道路は2002年の5月の時点で新潟空港ICから聖籠新発田ICまで延長されていたのだ。残念ながら、カーナビにもその情報は反映されておらず、我々が現在走っている道は、まさしく道なき道といったところか。ちなみに、この延長に伴い、もともとは北陸道であった新潟中央ICから新潟空港ICまでの区間も「日本海東北自動車道」に名称替えしたらしい(延長話には、まだ続きがあるのだが、これはこのラリー日記の最後の方で登場する)。

それにしても、どのICから一般道に降りれば良いのか、状況を把握しきれていない我々は、単に「豊栄」なる名称が入ったICというだけで、豊栄新潟東港ICで降りてみる。これは正解だったらしく、主要地方道46号から国道7号に出ると、まもなく道の駅の看板が見えてきた。


 
 
豊栄」どことなく高速道路のパーキングエリアを連想させる駅 (新潟県豊栄市)
到着時刻:07:22 スタンプ設置場所:道路情報ターミナル内の案内カウンター
朝7時半前ではあるが、雨のせいか空はかなり暗い。こんな悪天候にも関わらず、駐車場にはこれでもか、と言いたくなるほどに多くの車がズラリと停まっている。

道の駅「豊栄」は、タイトルのとおり、どことなく高速道路のパーキングエリアを連想させる空間。早朝からトラックや乗用車が多く立ち寄る、まさしくドライバーたちの小休憩スポットとして活用されている駅のひとつだ。施設としては、道路情報等を提供するターミナルや軽食堂、売店等、オーソドックスな内容に加え、池や遊歩道等からなる自然公園はドライブ疲れを癒してくれそうである。
秋の雨は冷たく、傘をさしながら歩いているだけでも、すっかり身体は冷え切ってしまっている。そんななか、建物の外を歩きながらしばし駅内散策をしていると、施設入口であるものに目がとまった。そう、それは「道の駅 発祥の地」記念碑なのである。

この「豊栄」は、1988年に一般道路における休憩施設として誕生し、そして1993年の道の駅制度誕生とともに登録された103駅のなかのひとつである。なるほど、それで「道の駅発祥の地」と表現しているのか、としげしげとその石碑を見つめる。
そして、いざ建物の中に入ると、第一回登録の駅というわりにはかなり綺麗ではないか。それもそのはず、2002年の8月にリニューアルオープンしたばかりなのだ。改装したと思われる売店や軽食コーナーは、規模こそ小さめではあるが、なかなか小綺麗な雰囲気だ。

更に力を入れていると思われるのが、道路情報ターミナル。大型ディスプレイで道路情報等の掲示、そして情報端末も数台設置されている。なお、この駅では2002年8月から無線LANを利用したインターネット接続の試験サービスを実施している。つまり、ノートPCと無線LANカードを持っていれば、無料で使用可能なのだ。自分のPCで手軽にWebサイトを閲覧できる等、良い面もあるのだが、やはりセキュリティ面に少々不安を感じている"ほし"は、利用に踏み切れなかったりも。ってその前に、無線LANカードを持っていないので、使用したくても出来なかったり。
「ところで、少しお腹がすいたな」、それもそうだ。朝の2時過ぎから起きているのだ。腹も空くだろう。「軽食堂で何か食べようか」、と我々はいそいそと軽食堂へ。しかし、当初の予定では次の駅で食事をしようと考えていたため、ここは軽く「おにぎり」を食べておくことにしよう。

いや、「おにぎり」といっても、北陸の道の駅公式サイトによれば「おすすめメニュー」に掲載されているのだ。これは是非とも食べてみたくもなるだろう。こうして、おにぎりを購入すると、軽食堂の片隅でモグモグ。2個入りのパックには、しゃけおにぎりと小梅おにぎりが入っており、塩分ひかえめ、握り方はややゆるめといったところか。ふんわりとした食感であり、空腹の我々を幸せな気分にさせてくれるものであった。

さて、時刻は既に8時をかなり過ぎていることだし、そろそろ出発しよう。そうして建物を出ると、やはり雨はあいかわらず降り続いている。しかも、頬にあたる横風が妙に冷たい。
 
 

▼次なる道の駅「新潟ふるさと村」へのルート:
豊栄から国道7号/国道8号 (距離:約22.8km)


さて、次に向かうは新潟市の道の駅「新潟ふるさと村」だ。もともと、この駅は「黒崎」という名称で親しまれていたのだが、駅の所在地であった黒埼町が新潟市と合併したことにより、駅名が変更されたらしい。地図によってはまだ「黒崎」なる名称が、そのまま掲載されているものもあるかもしれない。

というわけで、「豊栄」を出た我々は、新潟市方面へ向けて走り出した。思えばつい先ほど、新潟市を通り過ぎてきたばかりである。すると、"こあ"氏が「新潟ふるさと村の次は、また豊栄を通過して北上する訳でしょう。走る側としては、かなり非効率だよね。」と、かなり鋭い言葉を口にする。

そんなことは"ほし"だって分かっているつもりではいるのだが、ここはやはり時間を有効に使いたいのだ。多少、非効率な走り方をするのは勘弁して貰うしかない。

さて、国道7号を新潟市方面へと走っていると、とにかく交通量は多いというのに、流れはかなり早い。遅すぎるのも困りものだが、あまりに早すぎるのもある種の不安がよぎったりも。そんな国道7号も、新潟市内に入ると紫竹山ICから国道8号にバトンタッチである。更に、北陸道 新潟西IC方面へと走ると、まもなく前方に見えてくるは信濃川。この川を渡れば、まもなく国道8号と国道116号の分岐にさしかかるため、このまま国道8号を進めば、まもなく前方に道の駅の看板が見えてきた。

道の駅「新潟ふるさと村」はすぐそこである。
 

 
 
新潟ふるさと村」新潟をギュッと詰め込んだ盛りだくさんの空間 (新潟県新潟市)
到着時刻:08:38 スタンプ設置場所:バザール館内インフォメーション,アピール館内1Fカウンターの2箇所
9時開店のせいか、駐車場内に停まっている車はぽつりぽつり。しかし、駐車場奥に広がる施設群の外観を見ただけでも、これは集客力が高い場所ではなかろうか、ということが想像できる。我々は車から降りると、一言「これは見応えありそうな場所だな」と辺りを見渡す。

道の駅「新潟ふるさと村」(旧名:黒崎)は、新潟の観光と多彩な特産を一手に取り扱う、まさしく観光拠点的な存在。施設内容は、新潟ならではの特産や食事が楽しめる「バザール館」、そして新潟の歴史や観光等を展示紹介している「アピール館」、他にも季節の花々であふれる公園や温室等が建ち並ぶ、みどころ満載である。観光バスにおける団体客も多く訪れるため、昼を中心に館内は混雑気味であり、散策にはある程度の覚悟が必要かもしれない。
「やはり9時にならないと各施設も開かないのかな」、各建物の入口をみると、扉が固く閉められており、まだ入れそうにもなさそうだ。と、各種売店が集まったバザール館のほうは、9時前ではあるが扉が開いている。どうやら客の出入りもありそうだ。「」我々は、雨と寒さから逃げるように慌てて「バザール館」内へと駆け込む。

「うわっ・・・」思わず入口でたちすくむ"ほし"。「バザール館」内の1階には、各種海鮮品等が並ぶ魚市場のようなフロアが広がり、海鮮好きな者にとっては嬉しい空間なのである。更に通路を歩けば新潟の特産品コーナーやギフトとして喜ばれそうな菓子類などのテナントが並び、ひとつひとつ見ていくだけでもかなりの時間を要しそうだ。
そして新潟といえばやはり地酒、館内には新潟が誇る地酒がズラリならんだ酒コーナーもあり、その種類の多さに思わず目をみはったりも。「酒好きにはたまらない品揃えだな」と"ほし"はしばらく棚を眺めては深い溜息。

それにしても、このバザール館にいると「新潟の土産は任せておけ」といった活気を感じる。いつの間にか、店内には多くの客がいるせいか、活気に拍車をかけているようなのだ。我々はバザール館の一角にあるインフォメーションの前でスタンプを押すと、次に「アピール館」のほうへと歩いていく。
「アピール館」は前述のとおり、新潟の歴史や観光等を展示紹介している施設であり、3階建ての広々としたフロア。1階から3階まで各階を上がるごとに、明治・大正・昭和の暮らしを紹介している。しかも、ゆるやかなスロープで各階に上がっていくと、壁には新潟の交流や歳時記等をわかりやすくパネル展示されているため、それらを読みながら歩いていくだけでも楽しいのだ。

冬は雪深い新潟ならではの、かまくら展示や降雪体験コーナー等、アトラクション的な要素もたっぷりである。

こうして、しばらくアピール館内を歩きながら、ふと時計をみると10時半を過ぎたところだ。既に多くの団体客たちが館内に見られはじめているため、散策を早めに切り上げて食事にしよう、と再びバザール館に戻ろうと外に出ると、なんと土砂降りの雨に加えて強風まで吹き荒れる始末。「お、おいおい・・・これじゃぁ外を歩くのも一苦労だよ」、それこそ台風でもやってきたかのようである。
慌ててバザール館に駆け込んだ我々は、そのまま2階のレストラン街へ上がっていった。「やっぱり日本海の幸を食べたいよね」なんて呑気に話しながら、まず一軒目のレストランの前にやってくると、「本日、団体予約のため、終わり次第営業致します」の札がさげられているではないか。それも一軒どころではない。「ここで食べてみたいな」と思われる店に限って、その札が一般客を寄せ付けまいと訴えている。「な、なんなんだ・・・これは」、あまりのショックに"ほし"は呆然、"こあ"氏も苦笑するしかない。

結局、海鮮料理をメインにした食事処は「団体予約」にて全滅、我々だけでなく、他の一般客たちも「これはちょっとひどいなぁ」とぶつぶつ言っている。しかし、ここで食事の機会を逃してはならぬと判断した我々は、唯一一般客が入れる店であった「新潟らー麺」に近づく。
この「新潟らー麺」では、新潟の代表的な特産であるコシヒカリを麺に混ぜ込んだユニークな麺を提供しており、特産色をアピールしている。早速店内に入ると、窓が大きいせいか、明るい雰囲気で、店自体も小綺麗だ。空腹に我慢ならぬといった"ほし"は、間髪入れずに「新潟ラーメン」を、そして"こあ"氏は「チャーシューメン」に餃子セットをプラスして注文。

しばらく待っている間、ふと外を見れば、暴風雨である。こんな日だというのに、時間が進むにつれて更に客足が増えるこの「新潟ふるさと村」、この人気度に脱帽である。

と、まもなく「新潟ラーメン」と「チャーシューメンの餃子セット」がやってきた。新潟ラーメンとチャーシューメンは、チャーシューの量の違いだけの差であって、他に差はない。麺はどことなくなつかしい香りと食感、そして、スープは醤油ベースにもみえるのだが、いざ一口飲んでみると、出汁が強め。「あっさりしているようでコクがある」なるキャッチフレーズは、あっさりとした口あたりながらコクある味という意味なのか、と感じたりも。また、柔らかいチャーシューがなかなか美味しい。

ラーメンをたいらげる頃には、次から次へと客が「新潟らー麺」にやって来て、急に賑やかな空気に包まれている。これは長居しては失礼にあたるか、と慌ただしく店を出ると、更に館内は人・人・人の熱気であふれかえっている。
天気がよければ、屋外の公園で花に囲まれて、ゆったりとしたひとときを過ごせただろうが、悪天候の本日はそれもままならない。更に、ここには地ビールレストランもあったのだが、2001年に閉店してしまったとか。実に残念なことである。

おっと、時計をみれば既に12時を過ぎているではないか。かなり長居し過ぎてしまった、と慌てて駐車場に戻ると、場内にはズラリと並んだ車・車・車、ほとんど満車状態なのだ。しかも、次から次へと観光バスがやってきては、大勢の団体客が館内へと流れ込んでいく。いやはや、悪天候なんぞものともしない、元気な「新潟ふるさと村」であった。
 
 

▼次なる道の駅「加治川」へのルート:
新潟ふるさと村から国道8号/国道7号/(主)21号/村道/国道7号 (距離:約41.2km)

さて、次に向かうは、加治川村にある道の駅「加治川」である。「加治川」へ向かうということは、朝、走ってきた国道8号から国道7号へと戻る形で走らなければならない。またしても、非効率なルートと"こあ"氏に責められそうだが、いざ国道8号から7号へと走り出すと、そんな言葉も出てこない程、新潟市内は大混雑。うんざり気味な空気が、車室内に満ち満ちたものの、豊栄市内に入った途端に、あれよあれよという間に流れ出した。

「やはり、渋滞は生き物だね」と苦笑しながらも、快適な流れとなった国道7号を走り続ける。そんな国道7号も、新発田ICを通過した頃から、周囲の風景は市街地へと変化した。そして、このまま国道7号を道なりに走れば、間違いなく次の駅である「加治川」へ到着するはずである。

ところが、カーナビは突如、横道へそれろ、と指示しているではないか。はっとして地図を見ると、確かにこのまま国道7号を走るよりは、若干ショートカット的な道が存在している。というわけで、新発田市内から主要地方道21号へと入ると、しばし北上だ。しかし、このまま主要地方道21号を走り続けたままでは、日本海に出てしまうので、適当なところ(今回の場合、川尻なる交差点)で右折し、国道7号へと近づく。

「果たして本当にショートカットになったのだろうか」という一抹の不安はとりあえずおいておくとして、再び国道7号に復帰するとそれこそあっという間に道の駅「加治川」に到着である。


 
 
加治川」ここはさくらの里 しかし秋の終わりはちょっと寂しい (新潟県加治川村)
到着時刻:12:52 スタンプ設置場所:特産館内の観光案内カウンター横辺り
周辺の交通量が少ないせいもあってか、駐車場内は静かな空気が漂っている。道の駅自体もかなりこじんまりしているのだが、、たった今訪れてきたばかりの「新潟ふるさと村」の華やかさの後では、どうしても地味な駅に感じてしまうのは、ある意味仕方がないのかもしれない。

雨が小降りになっているうちに、急いで散策してしまおう、と車から慌てて降りた我々は、建物の周囲を走り回る。どうやら、駅の主要施設は駐車場の奥にある一軒の建物のみらしい。
さて、道の駅「加治川」は、地図をみれば一目瞭然だが、国道7号とほぼ北緯38度線が交わるところに位置する駅。敷地内にある北緯38度線モニュメント(右写真)は、訪れる客をおごそかに見守っているようにも感じられる。

施設自体は前述のとおり、こじんまりとしており、特産品の販売と軽食堂、ちょっとした休憩スペースが用意されている。天気の良い日は公園や遊戯施設で楽しく過ごしたい、そんな場所だ。
というわけで、早速館内へと足を運ぶと、建物の隅にある案内カウンターの横にスタンプがさりげなく置かれているのを発見。まずはスタンプを押すのが先決といわんばかりに、すぐにスタンプ帳を開く。

実は、目標の25駅を達成したため、あとはどこでスタンプ帳を提出するか、悩んでいた。しかしながら、案内カウンターには誰もおらず、時間的にもまだ数駅は廻れるだろうと判断し、提出は後回しにすべく、スタンプ帳を鞄にしまう。
休憩スペース、売店、軽食堂、これらすべてが見渡せる少々狭めな館内は、どこかのどかな空気が流れているようにも感じられる。丁度、新米の時期なのか、特産である加治川米が多数並んでいるのが、印象的だ。他に強いインパクトを与える商品は見当たらなかったものの、加治川豚や味噌等、素朴な商品が並んでいる。

加治川村は、「桜の里」として村づくりをおこなってきているゆえ、春はもっと華やいだ風景が楽しめるのではないだろうか。秋の、しかも雨のなかでの風景はちょっと寂しすぎるようにも感じられた。
 
 

▼次なる道の駅「胎内」へのルート:
加治川から国道7号/(主)53号 (距離:約11.4km)

次に向かうは、加治川村から更に北に位置する黒川村の道の駅「胎内」である。距離的に約11kmと遠くはないはずなのだが、再び強く降りだした雨が、行く手をはばんでいる。「この調子がずっと続くと、外を歩くことすら辛いんじゃないのかな」と"こあ"氏の表情はかなり渋い。今はただひたすら、次の駅に到着するまでに小降りになってくれることを祈るばかりだ。

さて、「加治川」を出発した我々は、国道7号をしばらく北上。やがて、胎内温泉方面へと分岐する主要地方道53号が見えてくると国道7号に別れを告げ、主要地方道53号へ。

この主要地方道53号は、胎内川に沿って走る道であり、この道沿いには道の駅「胎内」の他に、胎内スキー場やキャンプ場、温泉、更に胎内高原ビール園等がある。しかし、我々の今回の目的地はあくまでも道の駅「胎内」。と、ぶつぶつ言っている間に到着である。そう、国道7号からそれてからは、それこそ1km以内の距離だったようだ。が、しかし・・・

 

 
 
胎内」あまりに凄まじい暴風雨に散策困難か それでも手には胎内地ビールが・・・(新潟県黒川村)
到着時刻:13:39 スタンプ設置場所:胎内グランドホテル内フロント向かいの観光案内チラシの横辺り
我々が道の駅「胎内」に着いたと同時に、まるでバケツをひっくり返したような雨が降り出したではないか。今までどんな雨の中だろうが、負けじと散策に乗り出した我々ではあったが、まるで台風かのごとく降りしきる雨と横なぐりの風には、さすがの我々も車から出るに出られない。

「まいったなぁ・・・車のドアを開けただけでもびしょ濡れになりそうな勢いだよ」とウィンドウごしに凄まじき雨を見ては、ただただ深い溜息。「今回は外の散策は諦めるしか無いかもよ」「でも次にいつ来られるか分からないしな」「・・・」、まったくもって、ついてない我々である。

とりあえず目の前にある胎内グランドホテルに飛び込もう、我々はそれこそ傘をさす間も惜しんで、車から飛び出すと走り込んだ。

道の駅「胎内」は、黒川村の北部に位置する国民宿舎「胎内グランドホテル」がメイン施設。近隣には、青銅日本一といわれる胎内観音やクアハウス、郷土文化伝習館や小さな遊園地等が点在している。売店やレストランは、グランドホテルの1階にあり、勿論、宿泊者以外でも利用可(初めて訪問した時には、入ることに少々躊躇したのだが)。ホテル内の小さな売店かと思いきや、胎内の特産品が実に多数並んでおり、そんな商品群に村おこしの熱いパワーを感じたりも。
まずは、スタンプを求めてホテルのフロントを覗いてみると、スタンプはフロントではなく、フロント向かいの観光案内チラシ等の棚の横にちょこんと置かれていた。

まるで、小さな病院の待合い室を思わせるフロントだが、カウンターにも誰もおらず、本当にここに入って良いのだろうか、という不安を感じたりも。
とにかく手早くスタンプを押すと、隣の売店コーナーを覗いてみる。規模的には、まさしくホテルの売店といったところなのだが、実際に商品群をあれこれ眺めていると、胎内黒豚や胎内牛乳製品、胎内そば、胎内高原のビールなど、黒川村の特産品が嬉しいほどに並んでいる。

我々の他にも、土産物を必死に物色している若い女性が、店内をいったり来たりを繰り返しては、「やっぱり胎内ならではのお土産に限るわよね」などと言いながら、あれやこれやと手にしている。
結局、胎内高原ビールをしっかりと手にすると、「地ビール園も見てみたかったな」とついつい本音が出たりも。

しかし、地ビール園どころか、このグランドホテル以外の施設すら、この暴風雨のせいで見て歩くことも出来ない本日は、ただすごすごと車に戻るしかなかったのである。
ちなみに、グランドホテルから少し離れた場所にある「クアハウスたいない」は、施設外観も綺麗で好印象。

温泉施設の他にウォータースライダーやプール等、遊び感覚がある施設だが、いかんせん大人1550円という値段に少々ビックリ。料金に見合った施設かどうかは、実際に利用した人に聞いてみたいものだ。
 
 

▼次なる道の駅「関川」へのルート:
胎内から(主)53号/村道/国道290号/村道/国道113号 (距離:約15.4km)

さて、次に向かうは黒川村の東隣に位置する関川村の道の駅「関川」である。関川村といえば、なんと山形県の小国町の隣にも位置するのだ。ということは、もうすぐそこは東北エリア、という訳である。あぁ、思えば遠くへ来たもんだ、と思わず言ってみたくもなる。

相変わらず降り続ける雨の中、国道290号に出るべく、主要地方道53号にてのどかな山あいの道を南下していく。多少のショートカットをしながら国道290号に出ると、今度は関川村へ向かうべく、北上。まだまだ続く山あいの道、そして周囲に広がる田園風景は、秋のもの悲しさを漂わせている。

国道113号に出た後は山形の小国町方面へと走れば、数キロで道の駅「関川」が見えてくるのだが、ふと敷地内に視線を移すと「えっ・・・」


 
 
関川」日本情緒あふれる施設群 温泉付きの道の駅はやはり混雑覚悟だ (新潟県関川村)
到着時刻:14:42 スタンプ設置場所:桂館内売店の隅
敷地内の駐車場を見て、ついつい絶句してしまった我々だが、それは思わず感心する程の混雑なのだ。いや、そんな呑気な事を言っている場合ではない。とにかく車を停めないことには何も始まらない、というわけで、場内を往復してようやく1箇所のスペースを発見、すぐに車を停める。

この混雑の源は、やはり「温泉施設」にあるようだ。どうも、温泉付きの道の駅はよほどのことが無い限り、時間を問わず、多くの客で賑わっている。特に本日のような雨天の場合、屋外レジャーよりものんびり温泉にでも浸かっていたい人が多いのだろう。

憂鬱度を増していた雨も、ちょうど小降りになり、「今のうちだ」と慌てて車を飛び出すと、まずは敷地内に設置された案内看板を眺めて、敷地の広さをとりあえず把握してみる。

道の駅「関川」は、通称「桂の関」。12世紀初めに設置された関所の側に桂の大木があったことから、桂の関と呼ばれるようになったとか。売店や食事処等からなる「桂館」の他、観光情報センター、国の重要文化財である渡辺邸を思わせる造りである「歴史とみちの館」、更には温泉施設やふれあいどーむ等、施設も満載。

どの建物も皆、日本情緒にあふれた造りであるが、いかんせん各建物が点在しているため、「さぁ、どこから見ようか」とオロオロと見渡しているうちに、またしても雨が降ってきた。この雨は、どうも我々を散策させたくないのか、と思いながらも、とにかく雨宿りだ、と慌てて飛び込んだは「桂館」、そう、売店や食事処がある建物である。
実は、本日は少々早めではあるが、ここで道の駅スタンプラリーも終結しようかと考えていた。欲を出して、次の駅に行ったは良いが、営業時間に間に合わなかったなんてことになったら、それこそ洒落にならないと思っていたのである。まぁ、まずは売店をゆっくり散策してから、と売店内に足を踏み入れる。

菓子類や地酒、工芸品や骨董品等がところ狭しと並ぶ中、特に工芸品は作者の名前を掲示したうえで展示してあるので、良い宣伝にもなっているようだが、それに対して食品群のほうはあまり目立たずといったところだろうか。売店自体、少々地味な印象を受けたりも。
スタンプも売店の片隅にひっそりと設置されており、我々はそこで北陸スタンプラリー最終駅のつもりで、最後(のはずだった)のスタンプを押す。「ところでスタンプ帳のチェックは誰にしてもらうのだろう」、売店に設置されている場合、やはり売店の店員さんにチェックして貰うのだろうかと、いざレジへと向かう。ところが、店員さんは常連客と思われる客と歓談に夢中で、我々がレジに近づいても歓談をやめる気配はみられない。

しかも、店内には他にも客がいるため、スタンプチェック中に、他の客が会計に並ぶことも考えられる。ということは、あまりにせわしない提出になってしまうのではないか、そんな予感がした我々は、急遽この駅での提出を見送ることにしたのであった。
「ここでのんびり散策という訳にはいかなくなったよ」と、いざ外に出ようとすると「胎内」に引き続き、またしても土砂降り。散策どころか、車に戻ることすら困難な状態になってしまった哀れな我々は、半ベソ状態でしばし雨を恨めしそうに眺めるばかり。

敷地内には、他に「歴史とみちの館」(左写真)にて関川村の歴史等にふれることが出来る他、企画展等も開催している。そして、特に人気の源である「桂の関温泉ゆ〜む」は、大浴場や露天風呂、ウォーキングバス等が楽しめる日帰り温泉施設だ。料金も大人500円とリーズナブルな値段である。

ここでスタンプ帳をチェックして貰ったとしたら、「歴史とみちの館」も訪れるつもりだったのだが、どうやらそうも言ってられないようだ。ようやく雨が小降りになりかけたタイミングを見計らって、我々は慌てて車に戻っていく。
 
 

▼次なる道の駅「神林」へのルート:
関川から国道113号/村道/国道7号 (距離:約19km)

というわけで、本来は次なる道の駅「神林」に寄るつもりは全くなかったのである。しかし、何が何でも今日中にスタンプ帳をチェックして貰わなければならない。そう考えた我々は、更に北上して神林村にある道の駅「神林」を訪れることにしたのであった。「神林」は、国道113号から国道7号へと入り、北上した先に位置する。

道の駅「関川」を出た我々は、荒川に沿って国道113号を日本海側に向かって走り出す。特に偏屈なルートをとりたくない場合は、国道113号から直接国道7号に入ったうえで北上していく、というルートが安全だと思われるのだが、そんな退屈な道を走ってたまるか、といわんばかりにカーナビは途中から国道113号をそれろ、と言い出した。

なるほど、国道113号は途中で荒川からそれてしまうのだ。しかし、荒川を越えた川向こうに行きたい我々としては、なるべく川沿いをそのまま走っていた方が効率が良いような気がしてならない。というわけで、カーナビが指示したお得で交通量が少ないと思われる荒川沿いの村道へと入り込んでいく。

いやはや、この道を入って良かったのか悪かったのかは、いまひとつ定かではないが、川沿いのかなりの極細道をしばらく走らされると、ひょっこりと国道7号に出てきたではないか。確かにすれ違いなんてもってのほか、といったとんでもない道ではあったが、幸い車は1台も走っていなかったため、お得であったことは確かかもしれない。

こうして、気分良く国道7号に出てくるとしばし北上、道の駅「神林」が見えてきた。

 

 
 
神林」素朴な休憩エリアで無事30駅達成! (新潟県神林村)
到着時刻:15:52 スタンプ設置場所:情報ステーション内入口
我々が「神林」に着いた丁度その時、厚い雲の間からほんの少しだけ陽が射し込み、建物の白壁をまぶしく輝かせたようである。それこそほんの一時のことであるが、その風景をみると、今までつきまとわれていたあの雨の記憶が薄らいでいくようにも感じられたり。

自慢の岩船米の巨大看板が目印の道の駅「神林」は、のどかな田園風景が広がる神林村のほぼ中央部に位置する。物産館やちょっとした休憩スペースを兼ねた情報ターミナル、食事処、公園等、ちょっとした休憩には丁度良い施設群が並んでいる。外観は日本の田園風景に調和した純和風な建物であり、どこかホッと落ち着けるそんな場所だ。この駅へ訪れたら、やはり岩船米を買って帰りたい。
さて、とにもかくにもスタンプを押してチェックをして貰おう。きっとスタンプは情報ターミナル内にあるだろう、と目星をつけて館内に入ると、すぐにスタンプを発見。当初の予定では29駅制覇のはずが、関川の一件が幸いしてか、きりがよい30駅達成となったのであった。

情報ターミナル(下写真)の入口にスタンプがある、ということは、当然スタンプ数のチェックもカウンターにいる職員さんが担当してくれるだろう。ほっとひと安心しながらカウンターに近づき、「すみません、道の駅スタンプラリーに応募したいのですけど、スタンプ数をチェックして貰えませんか」と職員さんに声をかける。
すると「いいですよ」と一見無愛想にみえる職員さんが、スタンプ帳をパラパラとめくり出した。そして、チェックしながら「30駅かぁ、よく廻りましたねぇ」とニコリ。あぁ、一瞬でも無愛想だなんて思ってしまったことを申し訳なく思いながら、「9月末からの参加だったので、結局30駅が限度だったんですよぉ」と我々は苦笑しながら言葉を返す。「いやぁ、30駅も廻れば、十分沢山廻ってますよ」、そんな言葉のやりとりをしながら、偶然とはいえ、"ほし"はこの駅でスタンプ数のチェックをして貰ったことを喜ばしく思ったり。やはり、スタンプラリーは気持ちよく終わらせたいのだ。そういった点でも、駅の職員さんにチェックして貰う瞬間というのは、大きな意味をもつ。

更に「これから東京のほうに帰るの?高速道路を利用するのだったら・・・」といって最寄りのICまでのルートを教えてくれたり、とちょっとした心遣いも嬉しい。実は、神林村から10数キロ程南下した位置に、日本海東北道の中条ICが、2002年10月20日に新設されたばかりなのだ。もし、職員さんに教えて貰わなければ、我々はそれに気付くことはなかっただろう。それにしても、日本海東北道は着々と北陸と東北を接続すべく計画されていることを、今日だけでもしみじみと実感したり。
そうして、我々は職員さんに挨拶をすると、その足で隣の物産館へ。店内は、代表的な特産である岩船米の他、農産物メインの配置である。勿論、神林産の農産物加工品も並んでいるが、やはりここは安価ながら新鮮野菜も気になるところ。というわけで、「ちょうど玉ねぎの在庫が無かったな。そうだ、きゅうりも無かった。おっ、なめこもこれだけ沢山入って安いな」、駅散策を忘れてすっかり日常の買い物タイムと化す瞬間である。

外に出ると、またしても雨が降り始めている。どうやら、我々が「神林」に着いた瞬間にひょっこり顔を出した太陽は、ほんの気まぐれに現れただけだったようだ。
 
 

こうして、北陸の道の駅スタンプラリーも全駅制覇とはいかなかったものの、とりあえず目標は達成出来たことにほっと一安心の我々は、「神林」の職員さんに教えてもらった中条ICを目指して、国道7号を南下し始めた。

いかんせん、カーナビにも手元の地図にも載っていない場所へ向かうというのは、無性にワクワクするものだ。中条町へとさしかかると、「左手に佐川急便が見えてきたら右折すれば良いと言っていたよね」と、周囲をキョロキョロ見渡しながら、佐川急便の建物を探す。しかし、何時まで経ってもそれらしき建物は見えてこない。そんななか、なおも南下を続けていくと、「←道の駅 胎内」が前方に見えてきた。

「そうか、胎内まで戻って来たのだ」、ということは、これ以降は昼間に「加治川」から「胎内」へと走ったルートの逆走か、と今更気がついた。しかし、その時には日本海東海道 中条ICの存在など知る由もなかったため、道路上の看板も気にすることなく走っていたのである。ようやく左手に佐川急便の建物を発見、こうして我々は新設されたばかりの中条ICから、日本海東北道にのって帰宅の途に就いたのであった。

途中、北陸道 黒崎PAで2時間ほど仮眠をとったのが幸いしてか、渋滞のピーク時を過ぎたらしく、関越道 藤岡JCTやら本庄児玉IC付近の相変わらずの渋滞には巻き込まれることはなかった。しかし、22時を過ぎても、所沢から都内に入る方向は混雑したままである。やはり、日曜日の夜の高速道路、特に都内へと戻る方面は渋滞に遭遇しない方が珍しいと思っておいた方が良いのだろう。

というわけで、23時半前に自宅に到着。しばらくは、北陸方面へ行く機会も無いだろう。それにしても、ついつい「ちょっと参加してみようか」と気軽な考えから始めた北陸ラリー、毎週の都内−北陸往復日帰りコースは、決して楽とはいえなかった。まぁ、都内−東北日帰り往復を過去に何度も繰り返したことを考えれば、楽だったのかもしれないが、毎年確実に年を重ねているため、そろそろ無理もきかない年頃になってきたようである。

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最終更新日:2003年01月21日