北海道 道の駅スタンプラリー体力勝負だ!ダイアリー
北海道完走!猛暑の中で嬉しさかみしめながら道南を走る
道南編

2002年07月13日

さぁ、いよいよ本日は北海道内の駅巡りも最終日だ。喜ばしいことに、これまでなんとか予定どおりに駅巡りをこなしてきたため、最後に予定の組み直しをすることなく、実にゆとりをもった1日となりそうである。思えばこの2週間の間、「次に向かう駅は臨時休業なんてことは無いだろうか」「閉館時間よりも早めに閉めていたりはしないだろうか」、そんな不安を抱えながらの旅だったりするのだが、なんとか悔し涙を流すこともなく最終日を迎えることとなった訳だ。

本日は道南巡り第2日目、初日に立ち寄った「YOU・遊・もり」を経て道南の東部を海岸線に沿ってぐるりと廻って、再び函館に戻ってくるといったルートだ。何事もなければ、本日の午後には「道の駅完全制覇認定証」を手に出来ることだろう、いや、油断は禁物、気を引き締めて今日も気合い入れて走ろう。


【宿出発時刻】09:38 【宿到着時刻】16:47
 色は北海道(道南)の道の駅 赤文字は道の駅以外の場所
  国道279号/国道227号/
(主)96号/国道5号/(道)338号
大沼公園
10:40
(道)338号/(主)43号/国道5号 YOU・遊・もり
11:26
国道5号/国道278号 つど〜る・プラザ・
さわら
12:30
国道278号 なとわ・えさん
14:35
国道278号/(主)41号/(主)83号 トラピスチヌ修道院
16:07
(主)83号 宿泊地(函館市)
16:47

▼「大沼公園」へのルート:
宿泊地(函館市)から国道279号/国道227号/(主)96号/国道5号/(道)338号 (距離:約28km)


宿を出た我々がまず最初に向かった先は道の駅ではなく、「大沼公園」なる3つの沼からなる自然公園だ。函館から道の駅「YOU・遊・もり」がある森町に向かう沿線上(といっても少々逸れるが)にあるため、時間に余裕があればちょっと立ち寄ってみるか、と当初の計画の中にそっと忍ばせておいた。
 
▽函館駅前路上は函館朝市へ向かう車でごった返す

我々が泊まっていた宿が丁度函館駅のすぐ側だったことから、否応なしに函館朝市に向かう人々とかち合うことになりそうだ。といっても、朝市目当てな人々はこんな朝寝坊はしないはずだ。いかんせん、午前3時過ぎから朝市の準備は始まり、日が昇る頃には観光客たちも続々と現れるらしいのだ。

朝市には海鮮品が多数並ぶ他、朝から美味い海鮮モノが食べられる場所もあるため、朝から豪華に海鮮料理を堪能するのもひとつの手だったのだが、朝寝坊な我々にはあまりに高すぎる壁であった。結局、朝市に向かう車の渋滞に巻き込まれただけで、我々は朝市を堪能することなく、大通りに出てしまったのであった。"こあ"氏からは「朝から人込みはごめんだよ」と言いたげなオーラがたちこめていたのだ。諦めが悪い"ほし"は「あぁ、海鮮丼が離れていく・・・」と少々悔しげである。

 
しかし、ひょっこりと出てきた国道279号は市電が走っており、あっと言う間に興味の方向は朝市から市電へと移っている。「おっ、市電ってアメリカのバスやタクシーのごとく、企業の広告が描かれているんだね」等と指さしながら目で追っていきながらも、辺りをキョロキョロ。函館の朝はどこもここも皆賑やかなのだ。

こうして昨日に引き続き函館港の横をまたしても通過しながら、本日はそのまま北上だ。
 
▽初日と同ルートにて一路大沼公園へ 国道227号〜(主)96号〜国道5号

国道227号大沼公園方面は、道内初日、つまり6月30日に函館入りしてから登別へと向かう際にも走った道である。たった一度しか走っていない道ではあるが、やはり一度でも走った道というものには妙な親近感を感じたりも。それにしても、最初に走った時にも感じた事だが、この国道227号、交通量は多めながら流れ自体は非常に良いようだ。右を見ても左を見ても、車・車・車の海状態だというのに走行ペースは早め、まぁたまたまではあろうが、流れを乱すような車も見あたらないのはやはり嬉しいものだ。

といっても油断は禁物。そう言い聞かせながら、国道227号から(主)96号を経て国道5号に出てくると、「大沼公園」を示す案内板が幾度となく見えてきた。案内板に従い、国道5号から道道338号へと進むと、道路脇には三脚を持った人々が何人ものウロウロしている。どうやら湖を撮ろうとベストポイントを探しているらしい。「なんだか混雑の香りが漂ってこないか」、こんな場合の我々の鼻はよく利くのだ。JR大沼公園駅を過ぎた辺りにある駐車場には、なんと車の列と山のような観光客で溢れかえっているではないか。

 
▽とりあえず大沼公園の駐車場まで来た

「げっ・・・」言葉を失った我々、ここはすごすごと通り過ぎるしかない。「ここで駐車場を待っているだけでかなりの時間を費やすことになってしまいそうだよ」、この"こあ"氏の一言が"ほし"を決断させたのだ。「湖畔を少し走るだけにしておこうか」、なんとも寂しい決断ではあるが、どこまでも人込みに弱い我々らしい行動であった。

そそくさとその場を立ち去ると、尚も道道338号湖畔を進んでいく。しかしこの湖畔の道、どうも周囲の木々が湖を覆い、なかなか湖畔を走っているような気分にならないのだ。そんな時、我々にとんだ災難がふりかかろうとは・・・

 
▽お願いだから煽らないで!パトカーさん

せっせと湖畔を走る我々であったが、そんな時、"こあ"氏が小さく「あっ」と声を漏らした。「ん、なに?」と"ほし"。すると"こあ"氏「パトカーがやって来るよ」とぽつりと言う。どうやら、道道338号に接続する細い道から一台のパトカーがやって来るのが遠目に見えたらしい。

しかも、我々からかなり離れた位置を走っていたパトカーは、赤色灯も回していないというのにみるみるうちに我々に追いついてくるではないか。我々は制限速度でせっせと走っているというのに、それに追いついてくるということは「あのパトカー、速度違反だ」ということである。さぁ、皆さんはこんな時、どうするだろうか。何も悪いことはしていないはずなのだが、どうもパトカーにつけ回されているような気がして、あまり楽しいものではない。といって、途中で後続車を先に行かせるほど、この湖畔の道は広くはないのだ。

「制限速度できちんと走っていれば何の文句も言われないよ」と"こあ"氏は黙々と湖畔の道を走り続けるのだが、何を血迷ったかパトカーは、すぐ後部に接近しなにやら我々を煽り始める。「ねぇ、あれっ本当にパトカーなのかな。パトカーの顔した怪しい車とか?」と"ほし"は不思議そうに呟く。まぁ、我々に「停まれ」と言っている訳ではなさそうなので、尚も無視するしかないのだが、ここでこれ以上速度を出せば、我々を速度違反で捕まえるつもりか。

まったくもってとんだ湖畔ドライブになってしまったのだが、ようやく駐車場を見つけ、我々は追っ手から逃げるように駐車場へと入り込み、ほっと一息。「善良なドライバーを煽るのはやめてください。パトカーさん」

 

▼「大沼公園」湖畔のキャンプ場は緑豊かな空間だ
到着時刻:10:40

そうして偶然入り込んだ駐車場こそ、大沼公園のキャンプ場だったようだ。緑の木々に囲まれた自然あふれるこのエリアは、実に快適なキャンプ場である。敷地内に設置されているトイレ等も清潔で、訪れる人を不快にさせることはなさそうだ。車から降りると、早速森の中を歩きながら湖へと近づいていく。

ここは大沼のほんの一部しか見えないが、天候が良ければ遠くの山々が見え、美しい風景が堪能出来たに違いない。しばし、穏やかな湖面と休日を楽しむキャンプ風景、緑の森を堪能すると、再び駐車場に戻っていく我々であった。

 

▼道の駅「YOU・遊・もり」へのルート:
大沼公園から(道)338号/(主)43号/国道5号 (距離:約18.7km)


さぁ、気分もリフレッシュしたことだし、そろそろ出発だ、と駐車場を出ると、今まで走ってきた湖畔道路を逆戻りしながら国道5号に出るべく走り出した。どうやら先程のパトカーはもういないらしい。今も何処かで同様の行為に及んでいるのかと思うと、少々腹立たしい。

さて、本日最初に向かう道の駅は、旅の初日に立ち寄った「YOU・遊・もり」である。スタンプだけは初日に押していたのだが、再度立ち寄るつもりでいたため、駅内の施設はほとんど見ていなかったのだ。というわけで、国道5号に復帰すると再び北上を開始。山あいの緩やかなコーナーが続く道路をただひたすら北上していくだけではあるが、途中、幾つものソフトクリーム屋の看板が誘惑しているではないか。そんな看板に心揺れながら、その都度目をつぶっては道の駅を目指すしかない。そんな"ほし"を面白がってか「ほら、またソフトクリームの看板が見えるよ」と指さす"こあ"氏。そんな事を言っている暇があったら運転に集中せよ、とキッと睨む"ほし"の目はどこか寂しげであった。

 
 
YOU・遊・もり」イカのメリーゴーランドが景気良く回る? (森町)
到着時刻:11:26 スタンプ設置場所:(2002/06/30押印済)物産館内
そうして森町内に入ってから尚も北上しながら、海岸線沿いに近づきつつあるところで見えてきたは、道の駅「YOU・遊・もり」だ。2週間前の夕方、立ち寄った時にはそれほど立ち寄る人の姿が目立たなかったこの駅だが、今日改めて訪れてみると、「な、なんだこの車の数は・・・」と恐れおののく程に車が停まっている。

ようやく駐車スペースを見つけると、すかさず車を停めていざ車から出ようとドアを開ける。すると、「うわっ、暑い」、外気は異常な熱気が漂っている。これまで道内を巡ってきた2週間、どちらかといえば肌寒い日がほとんどだったのだが、最終日に限って、道南地方は本州に負けじと蒸し暑い空気に包まれているのだ。

暑さに弱い"こあ"氏の顔色はみるみるうちに暗くなっていき、「あの心地よかった北海道はどこに行ったんだ」と小声で愚痴をこぼす始末。北海道だって倒れそうに暑い夏はあるのだ。今日一日はなんとか我慢してもらおう、となんとかなだめながら車から引っ張り降ろすと、そそくさと建物へと歩いていく。

さて、道の駅「YOU・遊・もり」は、JR函館本線森駅からほど近い町の中心部に位置する駅。北海道の南の玄関口である函館から札幌等に向かう際に利用する国道5号線上にあるため、道外から北海道に遊びに訪れる際に休憩目的で立ち寄る人も多いのではないだろうか。施設は、物産館と展望ラウンジといった一見シンプルな構成だが、裏手にはオニウシ公園が広がり、緑の木々や美しく整備された庭園には休日になると多くの人が訪れ、それぞれの時間を楽しんでいる。食事処は無いが、休日の昼間には弁当等も店先で売られているため、弁当を買って公園でピクニック気分を味わうのも良さそうだ。
早速、売店へと足を運ぼうと入口に近づくと、初日に訪問した際にも非常に気になる存在に思わず足をとめる。

それは、イカの生干し風景だ。生干しといっても、ただ干しているだけではなく、それはまるでメリーゴーランドのごとく、クルクルとイカが回っているのだ。その風景に、我々だけでなく多くの客が足をとめて見ている。どうやらある種、ここの名物風景なのかもしれない。
続いて売店内へと進むと、店内には海産物が多数並ぶの陳列ケースが目立っている。入口の看板に大きく書かれた「鮭とば」は勿論店内にも種類も豊富に並び、また、森町の名物「いかめし」のレトルトも目をひく。

"元祖"いかめしといったら、やはりJRの駅で駅弁として買ってその場で食べたいが、手軽に土産品として買うならばレトルト品は助かる存在だ。 (物産館隣接の食堂らしきところで、いかめしを食べることが出来るらしいのだが、この日は閉まっていて確認できずじまいであった)
しばらく売店内を行ったり来たりしていると、どうも先程からソフトクリームを手にしている人が多い。やはり今日の暑さに誘われてソフトクリームに涼しさを求める人が多いのだろうか。店内には特にうたい文句も無いソフトクリームではあるが、皆が食べている姿があまりに美味しそうなので、ついつい"ほし"もつられて購入することに。

それは値段的にも210円と安価、バニラ味であり、色は白というよりは黄色っぽい。その見た目同様、味も牛乳風味よりは卵風味が豊かな、まさしくこれぞ元祖バニラといった感じだ。

それにしても、暑い日射しの中、外のベンチでソフトクリームを食べていると、あまりの暑さのせいか、ついつい早食いになってしまうのは、皆さんも経験があるだろう。とにかく「溶ける」のが早いのだ。ソフトクリームが溶け出すととにかく手はベタベタ、下手をすればボタリとクリームを地面に落としてしまいかねない。とにかく時間との闘いのごとく、慌てて大口を開けて急いで頬ばっていると、どうも味わうどころではなさそうである。
「建物の裏手には公園があるのだけど、行ってみる?」と、"ほし"がぐったり状態の"こあ"氏を半ば無理矢理連れて向かったは、オニウシ公園。春になると公園内は桜で満開になるらしいが、時は夏真っ盛り、公園内は緑でいっぱいだ。桜の木にはよく毛虫等が住み着くらしく、木の下の歩行には少々注意が必要そうだが、こんな暑い日には木陰が気持ちよい。

確かに、ここはお弁当でも持ってのんびりとした休日を楽しみたい場所として良さそうではないか。
「やっぱり暑い、暑すぎる」とせっせと車に戻ろうとする"こあ"氏、涼しい北海道に慣れきってしまったのか。建物前の気温表示は「32度」を指し示している。

ここのところ、ずっと20度前後の気温の中を過ごしてきたため、よけいに暑く感じるのだろう。しかし、ここで文句を言っていてもはじまらない。とにかく次の駅に出発だ。
 
 

▼次なる道の駅「つど〜る・プラザ・さわら」へのルート:
YOU・遊・もりから国道5号/国道278号 (距離:約9.7km)


次に向かうは、森町の東隣に位置する砂原町の道の駅「つど〜る・プラザ・さわら」である。距離的にもかなり近距離なため、それこそあっという間に到着するかと思いきや、それは少々甘い考えだったようである。というのも、国道5号から国道278号へ向かうその道は、予想以上に交通量が多く、どうにも流れが悪いのだ。

国道278号に入ってからは、どうにか交通量も減り、いや、どうにかというよりは、一気に減り、快適な流れを取り戻した。この国道278号、西へ西へと進めばまもなく砂原町内にさしかかるのだが、砂原町内に入った途端、町の整備が非常によく行き届いているのか、通り沿いには鮮やかな花々が咲いている。
 
「まるで道路脇に赤と黄色の帯が作られているみたいだ」と感心しながら眺めていると、砂原町のイメージキャラクターであるホタテのみみ太とみみちゃんが描かれた「Welcome to SAWARA」なるプレートが、あちこちに設置されているのに気づく。

かなり広範囲にわたって植えられているため、美しい花を咲かせたり、植え替え等も大変だろうが、こうした地道なまちづくりが好印象に思える。
 

 
 
つど〜る・プラザ・さわら」海産物とブルーベリーが待っている! (砂原町)
到着時刻:12:30 スタンプ設置場所:つど〜る・プラザ内
周辺の風景を見ながら良い気分に包まれ、しばし国道278号の走行を楽しんでいると、やがて左手に見えてきたは「つど〜る・プラザ・さわら」だ。いざ敷地内へ入ると、付近の交通量が少ないせいか駅内の駐車場は空車が目立つ。駅の規模的にもそれほど大きい方ではなさそうだ。

道の駅「つど〜る・プラザ・さわら」は漁業が盛んな町である砂原町に位置する。町の代表的な特産であるホタテのみみ太・みみちゃんを町のキャラクターとして採用していることからも、海の幸豊富な町であることがわかるようだ。物産館や展望ホールからなる「つど〜る・プラザ・さわら」がメイン施設、そして隣接してバーベキューハウスもあり、物産館等で購入した食材を持ち込んでバーベキューが楽しめるのだとか。
敷地内を歩いてみたものの、昼時だというのにバーベキューハウスには誰もいないのか、どうにも寂しさが漂っている。

「食材持ち込み型のバーベキューハウスではなく、普通の食堂だったらサクッと立ち寄れそうだけど、持ち込み型の場合、何かと食料を準備していると、なにかと時間がかかってしまいそうだね。」と建物の外から中を覗きながら、ぽつりと呟く"ほし"に"こあ"氏も小さく頷く(って今日は時間もたっぷりあるのでなかったのか)。
さて、メイン施設であり、駅名でもある「つど〜る・プラザ・さわら」の館内へと進むと、広々としたフロアにちょっとした休憩スペースやら売店コーナー等が贅沢に配置されている。

まず、館内の入口付近に設置されているスタンプを押し、「あと残り1駅だ」とスタンプ帳を閉じた"こあ"氏は、ようやく元気を取り戻している。隣町同士だというのに、YOU・遊・もりで感じた体感温度と、現在いる「つど〜る・プラザ・さわら」では、外気温が随分異なって感じられるのが不思議だ。どうやら、こちらの駅周辺の方が快適温度に感じられるらしい。
売店内は、さすが漁業の町らしく、海産物が目立っている。特に砂原町の特産であるホタテやたらこは、瓶詰めやら箱パックに詰められて、「へーい、お客さん 美味しいですぜ」といわんばかりに心誘っている。それまでこの手の海産瓶詰めは、心そそられながらも持ち帰り方法に悩みながら、結局買えずじまいであった。それが一気に爆発したかの如く、「うぅ、買いたい!」と"ほし"はその場からてこでも動かない。しかし、解凍したら3日以内にはこの瓶の中身を食べきらなければならない。今晩函館に泊まり、明日1日かけて東京へ戻ることを考えると、やはり困難か、と諦めかけたその時、贈答用の6個入りのケースが視界の端に入った。

「もしかしたら発送して貰えるかもしれない」、パッとひらめいた"ほし"はいきなりレジへと向かっていき、「この冷凍の瓶詰め、発送して頂くことはできますか」と聞いてみる。すると店員さん「はい、出来ますよ」とニッコリ。やった!これならば持ち帰り方法に悩むこともない。実家にでも送っておけば冷凍保存しておいて貰えるだろう、と実家を土産保管の場として利用することに味をしめた"ほし"はせっせと送り状に記入する。

「ちなみに、既に6個入りのセットとなっているものではなく、自分たちが選んだ瓶詰めを6個箱に詰めて頂きたいのですけど、そんな我が儘は大丈夫ですか」との図々しい問いにも、嫌な顔ひとつせず「大丈夫ですよ。お好きなものをお選びください」と店員さんは答える。そこで満面の笑みを浮かべた"ほし"は、"こあ"氏と共にあれやこれやと海の幸瓶を選び、レジにドンと置く。特に美味しそうだと思ったのが、砂原町の特産であるホタテを使った「ホタテわさび漬け」、同じく特産のたらこをほぐした明太風の「ぴり辛子っとろ」あたりだ。他にも「いかわさび」や「いくら醤油漬け」など嬉しい海の幸商品たちが、冷凍ケースの中で客の目にとまるのを待ちかまえているようだ。
また、砂原町といえば、海の幸だけでなく、ブルーベリーも特産として各種商品が並んでいる。「ブルーベリーは目に良いんだって」なんてなんだかんだと言いながらそそくさとブルーベリーワインに手をのばしたのは言うまでも無い。

これは自宅に帰ってからゆっくり堪能することにしよう。

最終日とあってか、ついつい買い物に時間を費やしてしまったかと、ハッとして時計を見ると約1時間近くここにいたらしい。「それでは発送お願いします」と言いながら店員さんに頭を下げて店を慌てて出た我々であった。
車に戻った我々だが、何か忘れているような気がしてならない。「あっ、ブルーベリーソフトクリームを食べて来るのを忘れた!」、"ほし"の素っ頓狂な声に、なんだそんなことかと言わんばかりの"こあ"氏は「じゃぁ食べてくる?」と少々渋い顔。そんなことにはお構いなしに「勿論」と慌てて車から降りる"ほし"に、渋々顔でついていく"こあ"氏であった。

バタバタバタと再び店に戻ってきた我々の姿を見て、店員さんも「あらっ」と思ったらしい。きっと忘れ物でもしたのか、と思ったのだろう。そこで"ほし"が「す、すみません、ブルーベリーソフトをひとつください」とすかさず言うと、ははぁ、忘れ物ではなく食べ忘れかと言いたげな店員さん、ニコっと笑ってソフトクリームをコーンにのせている。ばつが悪そうな"ほし"は「いやぁ、ここのブルーベリーソフトを食べるつもりで来たのに、あれこれ買い物していて忘れてしまいました」とポロリと漏らすと、店員さんも「ふふふ、食べずに行ったら、後悔しちゃいますものねぇ」と大笑い。

こうして無事にブルーベリーソフトクリームを手にすると、館内の休憩スペースでモグモグと食べ始める。渋々ついてきたはずの"こあ"氏も、一口食べると「おっ、結構美味しいよ、これ」とコロリと態度を変える。このソフトクリーム、非常にミルキーな味わいながらブルーベリーの爽やかな甘酸っぱさが心地よいのだ。やはり、ソフトクリームの酸味はこのような程良い甘酸っぱさに限る、と思うのは我々だけだろうか。最後の一口まで満足いく味を堪能すると、「やっぱり店に引き返して正解だったでしょう」と"ほし"は鼻高々に言う。

さて、今度こそ忘れ物は無いな、と館内をぐるりと見渡し、再び店を後にする我々であった。
 
 

▼次なる道の駅「なとわ・えさん」へのルート:
つど〜る・プラザ・さわらから国道278号 (距離:約66km)


さぁ、これからいよいよ我々にとって北海道の道の駅スタンプラリー「最終駅」に向かうこととなる。泣いても笑ってもこれが最後と思うと、なんとも名残惜しい気もするのだが、そんな感傷はとりあえず到着してからにしよう、とそそくさと出発。ルート的には、ひたすら国道278号を南下していくだけの単純なものではあるが、「66km」と距離的には近いとはいえない。
 
▽海沿いドライブはまだまだ? 砂原町から鹿部町へ

砂原町内を走る国道278号といったら、地図で見る限り、海岸線沿いに走るようにも思えるのだが、いざ走ってみると左手に見えるはずの海と道の間は木々で覆われており、海沿いを走っているような気分にはならない。といっても、鹿部町へ向かう辺りはひたすら直進道が続く。これを快適と言い切って良いかは別としても、交通量は少ない点においては嬉しい限りだ。

そんなことを言っている間に鹿部町にさしかかると、ちょっとした街並みが見えてきた。鹿部町には、「しかべ間欠泉公園」があり、そこには有料ではあるが足湯があるのだとか。他にも幾つか温泉もあるらしく、交通量は少ないながら駐車場は停まっている車も多そうであった。

 
▽さぁ、とことん海沿いドライブを満喫だ 南茅部町〜恵山町

やがて左手には海が広がり、周囲は漁港らしき風景に変わっている。恵山の北隣に位置する南茅部町は漁業の町らしく、国道を走っていると車窓の先に小さな船や昆布干し等が見えるのだ。

そんなのどかな海の風景をしばらく楽しみながら走っていると、徐々にトンネルが増えてきた。しかも、椴法華村(これ、"とどほっけむら"と読むらしい)との境にあるトンネルに入ると、そこはまるで冷蔵庫のようなひんやりとした涼しさに包まれている。車内にもその涼しさが伝わってくるということは、外気温はかなり涼しいのではないだろうか。そんなつかの間の幸せを感じていると、トンネルを抜けてまたしても暑さが戻ってきた。

椴法華村内から一旦内陸部へと入り、次に海沿いに出れば道の駅「なとわ・えさん」はすぐそこだ。

 

 
 
なとわ・えさん」全駅制覇!その場で認定証が貰えるのは北海道地区ならでは? (恵山町)
到着時刻:14:35 スタンプ設置場所:交流センター内の案内所,売店とレストランの間辺りの2箇所
再び左手に海が見えてくると、それと共にまもなく茶色い建物、更に前方を走る車たちが次々と茶色い建物がある敷地にと吸い込まれていく。「おぉ、とうとう最終駅に到着だ」と心の奥底からほっと一息つくと、我々も前方の車と共に駐車場へ。

なにしろ初めて訪れる駅というのは、どのような性格の駅なのか、また、人は集まりやすい場所なのか、そんなこともさっぱり分からない。従って、当初、最終駅に「なとわ・えさん」を選んだことが正解だったのかどうか、一抹の不安があったのだ。しかしながら、今、目の前にある駅はどうやら集客力がある駅のひとつらしく、駐車場には多くの車が停まっている。

道の駅「なとわ・えさん」は活火山"恵山"にほど近く、更に駅裏手には津軽海峡が広がる良好な位置にある駅だ。駅のメイン施設は売店やレストラン、観光案内所の他、子供向けの屋内遊具広場から構成される「なとわ・えさん交流センター」、更に広場やキャンプ場からなる。売店内には、漁業が盛んな恵山ならではの活魚、そして海産加工品等が中心に並び、活魚の前であれこれ買い悩む客の姿が目立つ。
スタンプ押印は後のお楽しみ、ということで、まずは敷地内を歩いてみよう。メイン施設である交流センターは木造のカジュアル風な建物で、遠方からも見てもかなり目立った存在だ。建物の屋上はちょっとした展望スペースになっており、ここからは津軽海峡や恵山が望める。「おぉ、あれが恵山か」としばらく雄大な風景を楽しんでいると潮風が顔にあたり、これがなかなか心地よい。展望スペースからは、隣のキャンプ広場や公園等も見え、緑の芝生の上でのキャンプもなかなか良さそうだ、と思ったりも。

今まで突っ走ってきた旅もここでおしまいか、と思うとどうも気が抜けてしまったのか、ぼんやりしていると、目の前をスタンプ帳を持った人たちが横切った。「おっと、まだおしまいでは無いじゃないか」と我に返った"ほし"、「さぁ、いよいよ最終スタンプを押しに行くぞ!」と"こあ"氏と共にスタンプ設置場所である案内所に向かう。
そこは少々狭めな空間ではあるが、スタンプカウンターが設けてある。カウンターの前には相変わらず誰かしらスタンプを押すべく人がいるところが、やはり北海道スタンプラリー人口の多さを物語っているようだ。我々はその後方に並び、今か今かと待つばかり。

さぁ、我々の番がやって来た。まずは"こあ"氏がスタンプを手に持ち、自分のスタンプ帳に最後のスタンプをグッと押す。そして次に"ほし"がスタンプを手にすると、まぁ月並みではあるが、様々な出来事が走馬燈のように頭の中をよぎる。残された1つの空欄を埋めれば、これにてスタンプラリー全駅制覇だ。おっといかん、こんなところで感傷に浸っている暇はない。いつの間にか我々の後方にもスタンプを押すべく、人が並んでいるではないか。結局、そそくさとスタンプを押すと、小さな声で「これにて終了」とバタバタと外に出た。
「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい」、我々は外に出ると全駅制覇を祝うべくまず万歳三唱。そして互いに「無事に終わりましたなぁ。よくぞここまでやりました。ご苦労さまでした!」と傍目もはばからず互いの労をねぎらう。そしてそのまま売店へ向かうと、一刻も早く店員さんにスタンプ数を確認して貰いたい衝動を抑えながら、まずは店内散策。

店内は活魚の販売コーナーや、こんぶ等の海産物等が多数並ぶ特産品販売コーナーからなり、買い物客も多い。
店内をあれこれ散策していると、なんと「なとわ・えさん」のオリジナルグッズまで用意されており、なかなか意欲的ではないか。

オリジナルグッズといえば、この駅のスタンプにも描かれているユニークな魚、これは「ごっこ」(ホテイウオ)という恵山町の近海にいる魚らしく、名前もユニークならばその顔もなかなか愛嬌がある。灰皿やコップ、置物等に、この「ごっこ」キャラクターが可愛らしく描かれており、これがまた購入意欲をそそったりも。
そしていよいよスタンプラリー最後の仕上げ、「スタンプ数のチェックと応募用紙の提出」だ。レジにいる店員さんにスタンプ数をひとつひとつ数えて貰うと、応募用紙を切り取る。そしてカウンターの下からゴソゴソと出してきたは「全駅制覇認定証」とステッカーだ。そう、北海道地区では全駅制覇をするとその場で認定証とステッカーが貰えるのだ。それまで、関東と東北地区では全駅制覇を成し遂げた我々ではあったが、認定証はいずれも郵送にて後日送られてきた。

「ご苦労様でした」と手渡された認定証とステッカーに思わずニンマリの我々に対し、この駅の店員さんは少々素っ気ない。北海道においては全駅制覇する者など、特に珍しくもないのだろうか。まぁ、誰かに「おめでとう」と言われるためにやっているのではなく、完全な自己満足に過ぎないのだ。そんなことを思いながらも、次にまたスタンプラリーをするならば、全駅制覇の最終駅は別の駅にしよう、なんてふとどきなことを考える"ほし"であった。
 
 

▼次なる場所「トラピスチヌ修道院」へのルート:
なとわ・えさんから国道278号/(主)41号/(主)83号 (距離:約37km)


こうして我々の北海道道の駅スタンプラリー2002は無事に完結となった訳だが、このまま宿に向かうには少々時間が早すぎる。というわけで、丁度函館へ戻りつつ、途中で立ち寄れそうなスポットとして、「トラピスチヌ修道院」へ行ってみることにしよう。

海沿いである国道278号から主要地方道41号にて内陸部へと入ると、ひたすら山道が続き、しかもあまり広いとはいえない道幅の道ばかりである。交通量が少ないため、そこそこ快適に走れるものの、多少遠回りではあっても国道278号にて函館方面へと近づいた方が良かったのか、それとも今走っている道を選択したのが正解だったのかは、いまだ分からない。

こうしてしばらく細い道をせっせと走りながら、函館の市街地へと向かっていくと、ようやく平地へと出てきた。あとは案内看板とカーナビの案内を照合しながら、なにやら坂道を上がっていくと見えてきたはトラピスチヌ修道院・・・の駐車場か。

▼「トラピスチヌ修道院」荘厳な建物群に観光客はあまり似合わない? (函館市)
到着時刻:16:07

修道院というととにかく厳かで静寂が似合う、ある意味立ち入ってはいけない場所か、と勝手な妄想を抱いていたのだが、今、目の前にある修道院の駐車場はどう見ても観光地そのものである。駐車場に車が停まればすかさず管理人だろうか、近づいてきて、「300円になります」と徴収する。少々面食らいながら、いざ修道院の敷地に入ると、そこは荘厳な建物群が建ち並ぶ異国情緒ただよう空間であった。

トラピスチヌ修道院は明治時代に建設された日本初めての女子修道院らしい。この修道院では現在でも70名程の修道女が自給自足の生活を送っている。修道院の前庭のみ一般的に公開されており、多くの観光客が訪れる名所となっているようだ。売店や資料室も設置されているので、修道院の歴史等にふれたい人はこの資料室に立ち寄ってみてはいかがだろう。売店では、修道女が製作した菓子類も販売している。

というわけで、更に奥に進むと、いるわいるわ団体客の嵐である。庭にも「ご静粛にお願いします」なる看板が掲げられているが、これだけ大勢の人がいると、とても静粛どころではなさそうではないか。そんな人・人・人の波に恐れおののきながらも修道院の前庭を歩いていると、自然とおごそかな気分になったりも。

 
 
売店の菓子類は修道院の皆さんが作られた手づくりのものが多数並び、中でもクッキーとマダレナは美味しいと聞いていたため、早速購入してみた。家に帰ったら厳かな気分で頂いてみようと思っている(後日談:マダレナとはいわゆるマドレーヌ、バターたっぷりのシンプルな菓子ではあるが、風味豊かで噂どおりの美味しさだったことをここに記しておこう)。
 

さぁ、そろそろ日も暮れてきた。明日は朝9時函館港発のフェリーに乗らなければならないのだ。今日は早めに宿に入り、旅の疲れを癒そう。トラピスチヌ修道院から本日泊まる宿までは距離にして約4kmほど、とかなり近い。迷わなければそれこそ10分以内に宿にたどり着くだろう。

駐車場から出ると、更に函館市街地に向けて出発した我々は、それこそあっという間に宿に到着・・・するはずであった。ところが、宿こそ見つけたものの、敷地内の駐車場は満車になっており、またしても駐車場を探し求めてウロウロしなければならない羽目に陥ることに。すると、裏手にタワーパーキングを発見。このパーキングは、本日泊まる宿及び別館の専用パーキングらしい。その存在にほっと一安心の我々は、早速タワーパーキングに車を預けると宿の入口に向かって重い荷物を引きずって歩き出した。

本日の宿は、湯の川温泉にある某温泉宿。この周辺ではかなり大規模な宿ではないだろうか。この宿については"こあ"氏よりも"ほし"の方が楽しみにしていた宿だったのだが、実際に泊まってみると特に印象に残る程ではなかった、とだけ言っておこう。まぁ、印象に残っていたり、はたまた、皆さんにもお薦めしたい宿であれば、これまでのように欄を設けて掲載したのだが、残念ながら我々自体、次にまた泊まりたいかといわれると、決して首を縦には振らないだろう。

この日は土曜日ということもあってか、宿自体もかなり混雑していたのも影響しているかもしれない。ただ、従業員さん「荷物をお持ち致します。先にフロントにおいでください」といっていざ荷物を運ぶのは良いのだが、途中で他の客に声をかけられ、荷物を放置したままその場を離れるというのは、とんでもないことだ。もし、荷物が盗難にでもあったらどう責任をとってくれるのだろうか。更に、到着してから実際にチェックインするまでに数十分も待たされたりも。大規模な宿ではこういった事は日常茶飯事なのだろうか。

ほんの些細なことなのだが、そんなことがあれこれ積み重なり、昼食を抜いてまで楽しみにしていたはずの料理もそれほど美味しく頂くことも出来ず、今回の旅における北海道最後の晩餐は虚しく過ぎていったのであった。

「最後の晩は豪華に、なんて思ったのが間違いのもとだったね」と"ほし"はすっかり意気消沈。宿泊施設はとりあえずゆっくり睡眠さえとれればそれで良いなんて思っておきながら、気がつけば必要以上にあれこれ気にし過ぎていたようだ。それにしても、2週間ただただ走り続ける旅は、楽しい以上に体力をかなり消耗させたらしい。全ての予定を終わらせたことからそれまで張りつめていた糸がプツリと切れたがごとくどっと疲れが生じ、食事が終わる頃にはウトウトし始めている。

無事に道内の旅を終え、明日7月14日はいよいよ本州に戻ることになる。長かったようで短かった、そんなありきたりな感覚ではあるが、まさしくそのとおりだ。2週間の旅は一見長いようにも感じられたが、実際にはあっと言う間に過ぎていったような気がしてならない。体調にも、そして天候にすら恵まれず、悲惨な旅路になってしまったが、なんとか最後まで成し遂げることが出来たのも、互いの気力と元気な車があってこそ、であった。

本州に戻ってもしばらくは疲れがとれないままだろう。って、まだ北海道にいるというのに、今から戻った後の事を考えても仕方がないか。とにかく明日は寝坊せずに起きなければ、フェリーに乗り遅れてしまう。さぁさぁ、北海道 道の駅全駅制覇の喜びはこれからゆっくりと感じることとして、今はゆっくり寝るだけだ。


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最終更新日:2002年10月02日