北海道 道の駅スタンプラリー体力勝負だ!ダイアリー
駅内散策にやや困惑!地味めな印象が強い道南の道の駅たち
道南編

2002年07月12日

北海道内の駅巡りも残すところ2日(おっと、帰り道を含めれば3日なのだが)、いよいよ明日で長いようで短かった道内駅巡りも終止符をうつこととなりそうだ。今日はひたすら海岸線に沿って道南の駅を廻ることとなるのだが、朝からまたしても我々を憂鬱へと誘い込むは、しょぼしょぼと聞こえてくる雨音である。昨晩のうちに台風は去っていってくれたのではないのか、と首を傾げるばかりだ。まぁそんななか、唯一救われることといえば、雨降りだというのに、ジメッとした空気では無いことだろうか。このあたりが本州と北海道の風土の違いなのか、と思ってみたりもする(なんて最もらしいことを言っておきながら、実は何の根拠もなかったりする)。

本日の予定では北檜山の宿を出たあと、大成町の駅に始まり、海岸線に沿って函館へと向かいながらの駅巡りとなるはずなのだが、雨に負けじと予定どおり廻れるだろうか。


【宿出発時刻】08:37 【宿到着時刻】18:48
 色は北海道(道南)の道の駅
  宿/国道229号 てっくいランド大成
09:14
国道229号 ルート229元和台
10:11
国道229号/(道)935号/国道227号 あっさぶ
10:59
国道227号 江差
11:53
国道227号/国道228号 上ノ国もんじゅ
12:31
国道228号 横綱の里ふくしま
15:25
国道228号 しりうち
16:56
国道228号 宿泊地(函館市)
18:48

▼道の駅「てっくいランド大成」へのルート:
宿泊地(北檜山町)から国道229号 (距離:約27.7km)


本日最初となる道の駅は、北檜山町の南隣である大成町の「てっくいランド大成」である。南隣といっても、宿からは約27.7km程離れているため、4,50分はかかりそうだ。宿を出た我々は、国道229号を南下開始。この国道229号、北檜山町までは海に沿って走る道だったのが、この北檜山町を境に山間部へと入り込むことになる。

山あいの田園風景を眺めながら走る国道229号は、工事中の箇所が多く、至るところで足止めされながら、徐々に南下していくしかない。霧雨が降る中、憂鬱度はさしずめ急上昇中といったところか。そんなストレスを抱えながら走っていくと、ひょっこりと海沿いにでてきた。それはつまり道の駅「てっくいランド大成」が近いということを示している。
 

 
 
てっくいランド大成」隣接の売店は残念ながら休業中 (大成町)
到着時刻:09:14 スタンプ設置場所:観光案内所
右手に海が広がるそんな風景を目にしたと共に、左手には道の駅「てっくいランド大成」が見えてきた。平日、しかも雨、更には朝早く(といった程では無いが)といった三重難のせいか、駐車場にはほとんど車が停まっておらず、静寂に満ち満ちている。まさか、まだ開館していないのではないか、と心配してしまう程だ。いや、この駅は8時半から営業しているため、開館してから既に30分以上は経過しているはずなのだが、あまりの静寂に思わず入るのを躊躇してしまう。

我々と時を同じくして1台の車が駐車場にやってきた。その姿に妙にホッと安心する我々、おいおい、なにをびくついているのだ。今の時期、人が少ないのも仕方がないのだ。本来ならば、向かいの海水浴場の客たちで賑わうはずの駅なのだろうが、海水浴シーズンにはちょっと早すぎたようである。しかも前日に台風なんぞがやってきて1夜が明けたばかりの朝に、そそくさと旅をしている者は少ないのかもしれない。

さて、道の駅「てっくいランド大成」は、平浜海水浴場の向かいに位置する「夏」メインな駅だ。敷地内には、観光案内所をメイン施設とし、隣には海水浴場利用客の為だろうか、シャワー室が完備されている。案内所内には町内の特産品等を展示紹介している他、親切な職員さんが観光地のアドバイス等をしてくれる。隣に物産店らしき建物があるのだが、現在のところ営業はしていないようだ。また、敷地内には食事処等もない為、駅を目的地とする者にとってはかなり物足りなさを感じるかもしれない。
敷地内をぐるりと見渡してみたものの、確かに「これ」といった見どころがない。いや、見どころといえば、シャワー室の前に描かれた「てっくい」キャラクターのてっ平くんとひららちゃん、これはこの駅の中で最も目立っているのではないだろうか。ちなみに「てっくい」とは「ひらめ」のことらしい。

しばしシャワー室の前でぼんやりと立っていると、その横でせっせと掃除にいそしむ職員さんがいる。その姿を横目に見ながら、観光案内所のほうへと近づくと、所内には誰ひとりとしていない。どうやら、この駅には先程目撃した職員さんひとりしかいないようである。掃除の邪魔をしてはいけないか、としばし案内所の入口で待っていたのだが、どうも掃除はそう簡単に終わりそうにはないらしい。
「ここでじっと待っているのも・・・ねぇ」と意を決して、職員さんの方へと歩いていくと「すみませーん」と声をかける。すると気の良さそうな女性の職員さんが「はい、なんでしょう」とこちらを振り向く。「あのぉ、道プレが欲しいのですけど、ここで買えますか」と"ほし"が小銭入れを振ると、職員さん「買えますよ、ちょっと待ってくださいね」とパタパタと観光案内所へと歩いていく。

"ほし"はその姿を見てほっと一安心。実は、駅内を見ると、売店らしき建物は観光案内所から少し離れた箇所にあるのだが、シャッターが固く閉ざされているのだ。まさか、その売店が開くまで待たなければならないのか、と内心心配していたりも。"ほし"はお金を払いながら「隣の売店は何時から営業ですか」と職員さんにそれとなく聞いてみる。と、職員さん「実は現在営業していないんですよ」と申し訳なさそうに語る。そして「土産物でしたら、この先ちょっと行ったところに、あわび山荘という宿泊施設がありまして、そこの売店で買うことも出来ますよ」と親切に教えてくれる。このようなちょっとした観光アドバイスが嬉しかったりするのだ。我々はペコリと頭を下げると、観光案内所を後にする。
海水浴シーズンになれば、一転して賑やかな風景となるのだろうか。

この風景を眺めていると、まだ夏が来ていないような、そんな気分にさせられたのであった。
 
 

▼次なる道の駅「ルート229元和台」へのルート:
てっくいランド大成から国道229号 (距離:約34.5km)


さて、次に向かうは、大成町から更に南下した先にある乙部町の道の駅「ルート229元和台」である。この名からもわかるように、国道229号沿い、ということは、今走っているこの国道229号をただ南下していくだけのお気楽ルートである。道の駅「てっくいランド大成」を出た我々は、右手にやや白波がたつ海を見ながらただただ南下していく。

すると、なんだなんだ?急にフロントウィンドウを打ち破るような大雨が降ってきたではないか。「おいおい、台風が逆戻りしてきたか」と恐れおののきながら土砂降りの中をグイグイと進んでいくしかない。ところがしばらく走っていると、今の今まで遭遇していた土砂降りが嘘のようにパタッとやんでいる。どうやら本日の天候はかなり気まぐれなようだ。

と、そんな時「そろそろガソリンを補給しておきたいのだけど」と"こあ"氏がぽつりと言う。
 
▽とあるガソリンスタンドでの出来事 あなたならば何と言う?-熊石町の某GSにて-

カーナビにて毎度のようにガソリンスタンドの位置を確認していると、熊石町内に1軒のガソリンスタンドを発見。それは、我々が通常好んで入れるメーカーのガソリンスタンドである。「じゃぁここにしよう」といざ立ち寄ったガソリンスタンドは、年輩のおじさんが一人で経営しているような小規模スタンドである。

そこでガソリンを入れたまでは良かったのだが、おじさん、ノズルを給油口から外した途端、なんとガソリンを車体にこぼしたのである。それを見ていた"こあ"氏は「ちょっとっ! ガソリンこぼしてますよっ」とおじさんに声をかける。しかしながらおじさん、無言のまま、慌てるどころか謝る様子もなく、地面に置いてあった汚いぼろ雑巾で車体をそのままゴシゴシと拭いたではないか。ガソリンを車体にこぼすだなんて、ガソリンスタンドの「プロ」の店員ならばやってはならない行為だというのに、おじさんはそれが悪いこととは思っていないのか。

"こあ"氏は「あっ・・・」と呆然、いや、呆然どころではない。いつもは温厚な"こあ"氏が怒りをあらわにすると「ちょっとっ、なにやってるの! そんな地面に置いてあったような雑巾でそのまま車体を拭くと、車体が傷つくのがわからないのですかっ!」とおじさんの行動をきつく制する。普段、"怒り"を表に出すのはほとんど"ほし"くらいなものだと思っていただけに、この"こあ"氏の怒りには、"ほし"すらビックリ。しかし、どこまでも意固地なおじさん、決して謝ることはせず、「あーそーですかー」とふてくされている。こちらの店員の態度にもこれまたビックリな"ほし"。

結局、支払も無言のまま済ませ、結局おじさん、「ありがとうございました」「申し訳ありませんでした」の一言も全くなく、さっさと店内へひっこんでしまった。多分、おじさんからしてみれば「うるさい客だ」くらいにしか思っていないのかもしれない。しかし、ミスをおかしたのはおじさん自身のはずだ。やはり、一言くらいは「申し訳ありません」は言っておくべきではないだろうか。

"こあ"氏の場合、学生時代にガソリンスタンドでアルバイトをしていたこともあってか、よけいに許せない行為だったのだろう。こんな出来事に遭遇した場合、皆さんだったらどうするだろうか。ただひとつ我々の頭に焼き付いたのは、「今後一切ここで給油はしない」ということであった。

 
▽気を取り直して更に南下だ 乙部町へ

まだ本日の旅も始まったばかりだというのに、ここで怒ってばかりでは旅もつまらない。さぁ、気を取り直して次の駅へ急ごうではないか。というわけで、尚も国道229号を南下していくとそこは乙部町、数々の岬が海沿いのドライブを楽しくさせるようだ。そんななか、右手に見えてきたは道の駅「ルート229元和台」だ。


 
 
ルート229元和台」ワイン辛子明太子に心惹かれつつも・・・ (乙部町)
到着時刻:10:11 スタンプ設置場所:館内売店の一角
薄暗い空の下、それはまるで高速道路の小さなパーキングエリアを連想させるような建物群である。規模的には決して大きいとはいえないが、ちょっとした立ち寄り場所として重宝しそうなところではないだろうか。といっても、やはり平日はこの周辺の交通量も少ないせいか、訪れる人も少ないらしく、駐車場にはほとんど車が停まっていない。

道の駅「ルート229元和台」は、全国的にも珍しいといわれる元和台海浜公園「海のプール」の隣に位置し、観光案内・売店といった小規模な構成からなる駅だ。売店内では乙部町の海産物等を中心に販売している。建物の裏手の展望台からは美しい海の風景を存分に楽しめる他、隣の海のプールの様子もよく見える。また、敷地横には町の花である「ユリ園」があり、色とりどりのユリたちが訪れる人々を高貴な気分にさせそうだ。
と、ユリ園の説明をしたところで、早速ユリを堪能しよう。

丁度見頃か、はたまた見頃を若干過ぎた頃なのか、満開に咲いているユリの中にやや枯れかけたものもいるのだが、とにかく華やかで艶やかである。色も赤・橙・黄色・ピンク・白などが一面に咲いているのだ。「これはすごい・・・」としばし感動に浸っていたものの、外の寒さには勝てなかったのか、すごすごと売店内へ。
売店内はこじんまりとした配置で、菓子類や民芸品等が置いてある他、冷凍ケースには乙部町の特産である海産品が並んでいる。

中でも特に気になったのが「ワイン辛子明太子」、これは是非とも食べてみたいと、しばしガラスケースの前にへばりついていると、"こあ"氏がやって来て「買っていく?」と意地悪く笑う。
そう、冷凍品は長旅な我々には手の出しようもないものだったのだ。いや、地方配送等をしてくれていれば買えるはずだ、とひらめいた"ほし"、「このワイン辛子明太子って地方配送はしていませんか」と店員さんに聞いてみる。すると、店員さんは残念そうに「あら〜、うちは発送はしてないんですよぉー」と苦笑。どうやら、"ほし"と"こあ"氏のやりとりを聞いていたようだ。続いて「冷凍品の場合、半年程度はもつのだけど、一旦解凍してしまうとせいぜい5日程度しかもたないんですよぉ。お客さん、遠いところから来たの?」と大声で聞く店員さんに、「えぇ、東京からなんですけど、ここ2週間でぐるりと北海道を廻ってまして、まだ最終日じゃないんですよ」と"こあ"氏。「あらー残念、今度来る時は是非この駅を最終日にまわしてね!」と、店員さん、なかなか商売上手だ。(しかし、後でよくよく道の駅連絡会のWebサイトを見てみると、地方配送もしているとのこと、え?あの元気な店員さんの勘違いだったのだろうか。だとしたらかなり悲しい)

それにしても、地味な所かと感じていたこの駅が、この店員さんの元気良い声ですっかり「明るい」駅に早変わりだ。やはり店員さんは明るいに限る、それを実感させてくれる駅であった。「また来ますね〜」と店員さんにお辞儀をしながら売店を出ると、建物裏手の展望台を歩いてみる。
この展望台から見る海はなんと海抜40m、そのせいか、実に迫力ある風景が楽しめるのだ。

といっても"ほし"は多少高所恐怖症の気があるためか、すっかり足がすくんでいる。全国的に珍しいといわれる海のプールも見えるのだが、まだシーズンオフのせいか、人がいる気配は無い。この静かな海も夏になると怒濤の人々で埋まるのだろうか。
 
 

▼次なる道の駅「あっさぶ」へのルート:
ルート229元和台から国道229号/(道)935号/国道227号 (距離:約18.1km)


次に向かうは厚沢部町の道の駅「あっさぶ」だ。この駅は内陸部に位置するものの、海岸線からはそう遠く離れてはいないため、また海岸線に復帰するのも容易そうだ。

さて、当初は国道229号を南下したうえで直接国道227号に入り、「あっさぶ」へ向かうつもりだったのだが、カーナビは更に近道があるぞと言うが如く、町道を経て道道935号(小黒部鰔川線)を走るよう勧めてきた。いかんせん、この周辺の道路事情など知る由もなく、我々は結局案内を聞き入れざるを得ない弱い立場である。
 
▽急がば廻れ?道道で近道を行くか国道で遠回りをするか 江差〜厚沢部町

結局、国道229号からそれた我々は道道935号なる路線にて早くも内陸部へと突入だ。しかし、なにやらペースは一向に上がらぬまま、ノロノロ状態が続く。道幅も細く、決して走りやすい道ではないのも原因のひとつだろう。「こんなことならば、多少遠回りでも国道を走った方が良かったのでは?」と思ったのは言うまでもない。

国道だから走りやすい、ということは決して無いのだが、どうやらこの路線に限っていえば、国道229→227号を選択しておけば良かったと感じている。結局、早々に道道から国道227号に復帰すると、何事もなかったかのように国道227号を東へと進む。と、右手に広々とした公園と共に三角形の巨大な建物が見えてきた。

 

 
 
あっさぶ」ここはメークインの里 (厚沢部町)
到着時刻:10:59 スタンプ設置場所:物産センター内
その三角形の巨大な建物こそ、道の駅「あっさぶ」の物産センターである。本日これまで廻ってきたどの駅も皆、こじんまりとした場所ばかりなため、この駅が実に大きく感じられたりするのは仕方がないかもしれない。が、空にスッとのびる三角状の建物はなかなかの迫力である。しかも、駅の横に広がる公園もリフレッシュを兼ねた散歩には丁度良さそうではないか。

早速、駐車場に車を停め、いざ車から降りようとすると、またしても雨が降ってきた。折角、公園内をのんびり歩いてみたいと思っていた"ほし"には、むごい仕打ちである。何時になったら我々はこの雨から解放されるのだろうか。

道の駅「あっさぶ」は、厚沢部町内ののどかな緑に包まれた木のぬくもりたっぷりの駅。施設にはふんだんに地元のヒノキアスナロ材を使用しているため、まさしく木に包まれているようだ。メイン施設「グリーンプラザ227」は、売店や観光協会、更には厚沢部町森林組合から構成されているが、我々のような旅の途中にブラリと立ち寄る者には売店の他はあまり縁はなさそうである。また、厚沢部町はメークイン発祥の地としても強くアピールしており、売店内にはメークイン関連商品等も並ぶ。
さて、雨も降っていることだし、とりあえずはグリーンプラザ227内から覗いてみよう。館内に入ると、確かに木の温もりを感じる暖かな空気だ。売店の上は吹き抜けになっており、窓のステンドグラスがなかなか洒落た空気をかもしだしている。

売店内はまだメークインの季節ではないのか、代表的な特産品を拝むことは出来なかったのだが、その代わりにメークインを使った菓子類を発見。
可愛らしいパッケージに包まれており、一見この町のメークインキャラクターである「おらいも君」が描かれているのかと思いきや、どうやら若干異なっているようだ。しかし、"ほし"的にはこの菓子に描かれているメークインキャラクターの方が好みだったりも。まぁ好みは人それぞれといったところか。

しかし、館内はもっと広いかと思いきや、実際に気軽に利用可能そうなのは、売店と入口正面のちょっとしたホールだけのようである。というのも、1階の奥には観光協会なる看板を掲げた事務所のようなものがあるのだが、どうも気軽に訊ねる雰囲気ではなさそうなのだ。更に、2階には何があるのだろうか、といざ階段を上がってみると、そこは森林組合、これまた旅人にはほとんど縁がない施設のようである。折角外観は迫力ある施設に見えるだけに、拍子抜けしてしまった我々であった。
「これで食事でもすると、また印象が変わるのだが」と言ってみてもここには食事処は無い。折角のメークインの里ならば、メークインを活かした軽食等を提供するという手もありそうだが、素人のあさはかな考えに過ぎないと笑われそうだ。

食事施設とは異なるが、館外にはソフトクリーム販売所がある。いや、それはコミュニティーセンターの一角にソフトクリームカウンターを設けたといった感じであるが、牧場手づくりのソフトクリームといった響きがなんとも心そそられる。幸い雨もあがり、今を逃してはならない、と慌ててカウンターに飛び込むと、ソフトクリームを物色。特産色活かしてポテトソフトなるものでもあるか、と妙な期待をしたものの、ここは正統派らしくバニラやココア、そしてクリームチーズ味等が並んでいる。
「よし、ここはクリームチーズ味を食べてみよう」と早速選ぶと、肌寒い空の下でひとり寂しく頬ばり始めた。"こあ"氏も何口か食べていたものの「こんなに寒いのによく食べられるね」と感心するやら呆れるやらで、結局せっせと食べたのは"ほし"のみであった。

しかし、このクリームチーズ味、なかなか美味である。チーズがまろやかに広がり、それでいて重みが少ないライトな口あたりが、思わず何個でも食べられそうな感覚なのだ。クリームチーズなため、冷やしたチーズケーキを思い出すような味であり、万人受けしそうな味ではないだろうか。「うむむ、満足」と最後の一口を口に放り込むと、カロリー消費といわんばかりに隣の公園へ。どうやら今にも雨が降ってきそうではあるが、公園一周程度は出来るだろう。
美しく整備された公園は、運転に疲れた身体をリフレッシュさせるに丁度良さそうなところだ。まぁ、無理して一周廻る必要は無いにしても、公園中央の親水池あたりで滝を見ているとそれだけでスカッとしそうだ。滝の奥には遊歩道もあるのだが、いかんせん雨が降ったりやんだりのこの状態で、木製の階段を上がっていくのはやや危険が伴いそうだ。「今回はやめておこう」、これぞ賢明な判断である。

しばし公園でぼんやりと滝を眺めていると、頭の上にも滝ならぬ雨が降ってきた。「うわっ、車に戻ろう」、リフレッシュは雨によって中断されたのであった。
 
 

▼次なる道の駅「江差」へのルート:
あっさぶから国道227号 (距離:約9.2km)


さぁ、再び海岸線沿いに戻るとしよう。次に向かうは、江差町の道の駅「江差」、「あっさぶ」から10km以内で到着する近隣の駅だ。我々は再び国道227号を海岸線沿いに戻りながら西へと進めば、5kmもしないうちに海岸線沿いに出ようとしている。そうして右手に海が見えてきたら、道の駅「江差」は近い。

おまけに路面には雨が降った形跡が無い。どうやら江差付近では昨晩のうちに雨はすっかりあがっていたらしく、路面はカラカラに乾いているのだ。ほっとしたような、キツネにつままれたような、そんな妙な気分のまま、いざ「江差」に到着だ。
 

 
 
江差」これぞ最小規模な道の駅? (江差町)
到着時刻:11:53 スタンプ設置場所:売店入口外
「えっ?これだけ・・・」、道の駅には様々な形態があるのは理解してきたつもりだが、それにしても目の前にある道の駅はかなり小規模なものである。確かに24時間利用可能な駐車場とトイレが確保されていることが道の駅の最低条件だが、この駅はそれに加えて和風キヨスクのような売店が配置されているだけである。「まぁ確かにこれも立派な駅のひとつだ。」と予想以上の小規模な駅に小さな驚きを感じながらも、駐車場に車を停める。

道の駅「江差」は"繁次郎浜"なる浜辺に面した、それは小さな小さな駅。その昔、江差に繁次郎というトンチの名人がいたらしいことから、この地には幾つもの繁次郎のトンチ話が伝わっており、この駅もそんな繁次郎をクローズアップした場所である。敷地内では繁次郎の銅像が訪れる客をお出迎え、そのなんとも滑稽な表情が笑いをも誘うのだ。ただ、道の駅としては実に規模が小さく、前述のように駐車場がある敷地内には江戸の香り漂うトイレと、昔ながらの商店のような、いや、現代でいえば駅のキヨスクを感じさせる売店が1軒あるだけである。まさしくここはちょいと小休憩といった感覚で利用する駅なのかもしれない。
さて、駐車場内を歩いていると、まず繁次郎の銅像が視界に入る。

そのなんともいえぬユニークな表情の繁次郎像の下には"笑えばええごとある"だったか、の文字が書かれており、なるほど繁次郎は笑いの神様のような扱いを受けているのか、と思ったりも。
更に駐車場の端へと歩いていくと、売店とトイレが並ぶ建物の前にやってきた。「おぉ、まさしく鉄道の駅の横にありがちなキヨスク的売店だな」、というのも、正面カウンター奥に店員さんがおり、カウンター周囲に土産品やらスナック類、ジュース等がところ狭しと並んでいるのだ。なにぶん店舗自体が小さい為、雑然と置かれているような雰囲気があるのは仕方がないのだろう。江差土産と称するものはあまり多いとはいえず、どちらかといえば何処ででも買える商品が目立つ。

ただ、この売店の名称が面白い。そう、その名も「繁次郎笑店」、"商店"と"笑(しょう)店"をかけているのか。

というわけで、この駅の場合、別の観点から印象に強く残る駅のひとつになりそうだ。
 
 

▼次なる道の駅「上ノ国もんじゅ」へのルート:
江差から国道227号/国道228号 (距離:約14km)


さぁ、気合い入れて次の駅へ向かおう。そう己に言い聞かせながら車に乗り込んだ我々は、早速国道227号を南下。次に向かうは、上ノ国町の北部に位置する道の駅「上ノ国もんじゅ」。国道227号は江差町内から国道228号へと接続し、尚も海岸線沿いを走るのだが、上ノ国町内で一旦海沿いから離れ、再び海が見えてくると、道の駅「上ノ国もんじゅ」は近い(って、思えば本日はやたら同じような言い回しが多いような気がしてならない。)

それにしても、本日訪れている道南の道の駅はどれも皆、規模的にはこじんまりとした地味めなものばかりのようである。果たして今から向かう「上ノ国もんじゅ」はいかがなものだろうか。
 

 
 
上ノ国もんじゅ」海の図書館でほっと一息 (上ノ国町)
到着時刻:12:31 スタンプ設置場所:館内1階
海を右手に見ながら走っているとまもなくチラリと屋根部分が見えてきたは道の駅「上ノ国もんじゅ」。本日これまで立ち寄ってきた駅の中では最も規模的に大きそうな建物である。早速、建物に近づくべく、坂状の通路を降りていくと、そこはまるで海辺のミュージアムか、といった近代的ともいえる建物が見える。

丁度昼時も重なってか、駐車場には割と多くの車が停まっており、本日の中では賑やかさを感じる駅なのかもしれない。ホッと胸をなで下ろす我々は、早速車を駐車スペースに停めると、前方にみえる建物へと歩いていく。

道の駅「上ノ国もんじゅ」は上ノ国町北部に位置し、海岸線に沿って走る国道228号に面したミュージアム風な外観をもつ駅だ。またの名を日本海情報交流館もんじゅ、1階には海の図書館、そして2階にはレストランと売店、といった"学習色"を前面に押し出した構成だ。特に休憩施設や観光案内等はもたないが、天候が良ければ外の公園から見える日本海は実に最高な眺めであり、ここらで一息つきたいところだ。
いや、天候がそれほど良くない本日でも、情報交流館へと歩きながら見える海は美しく雄大だ。これで空が青ければ、海の色も青みを増していただろう、と思うとほんの少しだけ悔しかったりも。

そんな事を思いながら建物内に入ると、目の前にとびこんできたのは、星・星・星。
正確にいえば、星型の紙がそれは何枚もの天井からぶら下がっている。「な、なんだこれは?」とよくよくその星型の紙を見ると、一枚一枚に願い事が書かれている。その横にはポスターが貼られており、「天の川フェスタ2000」の概要が掲示されている。「2000って、今はもう2002年ではないか・・・」と不思議に思いつつもその概要に目を通すと、函館・横浜・上ノ国の3箇所でこの「天の川フェスタ」なるものが開催されたらしい。そして、願い事が書かれたこの紙(スタープレートというらしい)は、(多分期間中)上ノ国町の天の川公園、天ノ川駅に飾り付けられたのだろうが、どうやら毎年開催している祭りではなさそうだ。

どうしてって、もし、今年開催されるのであれば、2000年のポスターをずっと貼っておくことはないだろう。どうやら現在では、願い事を書いて駅内に設置された専用のポストに入れておけば、順次ぶら下げてくれるようだ。スタープレートとボールペンが備え付けられている。さぁ、"ほし"は一体"星"に何を願ったのだろう。もし、駅の職員さんが"ほし"が書いたスタープレートをぶら下げてくれれば、きっとどこかに埋もれているはずである。
さて、次は海の図書館だ。駐車場には車が多数停まっているものの、この図書館には誰もおらず・・・って職員さんすらいない。おいおい、かなり不用心ではないか、と苦笑いしながら一角のパソコンテーブルに近づくと、飲みかけのジュースのペットボトルとまさしくただいま閲覧中といった様子の1台のパソコン、他に3台ほどパソコンがあるのだが、どれにも電源は入っていない。職員もいないし、1台のパソコンは誰かが使っている途中といった様子であり、残念ながら使用はあきらめた方が良いか、とそのまま図書コーナーへと目を移す。

「海の図書館」という名前なため、海に関する本がズラリと勢揃いなのかと思いきや、勿論、海の関する本も幾つかあるものの、ほとんど普通の図書館といった印象が強い。ただ、海が見える窓際の椅子でぼんやりと本を読みふける午後のひととき、これはなかなか良さそうだ。また、図書館内でユニークと感じたのは日本海に面した市町村の資料等が設置されていることだろうか。

こうして本に囲まれていると、ついつい地元の図書館に迷い込んだのか、といった錯覚になったりも。地域住民の方々はここでまったりとした時間を過ごすこともあるのかもしれない。
さぁ、ここらで昼食をとることにしよう。いかんせん、この先、昼食がとれる道の駅はなさそうなのだ。というのも、次に向かう「横綱の里ふくしま」にも、そしてその後に向かう「しりうち」にも食事処はないのだ。ここを逃すと昼食にありつけないということになり兼ねない。これは何が何でも食べておかねば、と勇んで2階へとあがると、なるほど、駐車場に停まっている車のほとんどは昼食目的な人たちが多い、ということを今、納得したのである。

メニューは海の幸が中心であり、定食・御膳の種類が多い。勿論、麺類等もあり、料理のバリエーション的には実に豊富、地元の食材を活かしたメニューということなのだが、訪れる客に対していまひとつ特産色を訴えかけていないように思えるのは、"ほし"だけだろうか。名称的には、道の駅定食や文殊膳、文殊ラーメン等、オリジナル色を与えているのだが、それだけに上ノ国の特産色が曖昧で、インパクトに欠けるのだ。勿論、料理数は豊富なので万人受けはするかもしれない。

おっと、あれこれ言うのは食事を終えてからにするとして、早速料理を注文することに。"ほし"が数あるメニューの中から選んだ一品は「天の川膳」、そして"こあ"氏が選んだ一品は「文殊ラーメン」である。料理点数の多い天の川膳よりも文殊ラーメンの方が値段的に高いということは、いかにこのラーメンが豪華絢爛なのか、期待せずにはいられない。
先にやってきたのは、「天の川膳」だ。こちらは、ざるそばを中心とし、イクラと鮭のミニ丼とちょっとした天ぷら、卵豆腐がついている。

そばはややコシが強めながらツルツルッとした食感が心地よいが、特に手打ちという訳ではなさそうだ。今回最も残念だったのが、ミニ丼。いや、ミニなんだからそんなに期待するな、と言われそうだが、それにしてもイクラと鮭の量が少ない、少なすぎる。「オスコイ!かもえない」で丼いっぱいのイクラを体験してしまった"ほし"としては、あまりにむごい。
と、がっかりしていると、やがてやってきたは"こあ"氏注文の「文殊ラーメン」。ラーメンの上に殻付きあわびやエビ、ホタテ、そしてメンマやら海苔、ワカメ等の海草類が入った、まさしく海の幸ラーメンである。上にのせられた具たちは全体的に小さめであり、見た目には上品なラーメンといった感じだ(実は、もっと迫力あるラーメンを想像していたのだが)。さて、かんじんの味のほうだが、"こあ"氏曰く、あわびは「へぇー、アワビってもっと固いものとばかり思っていたけれど、これはなかなか美味しいよ」と満足の笑みを浮かべる。ところがエビを食した途端、「うわっ、このエビ、かなりスカスカだ」と渋い表情。その他の具については可もなく不可もなくといった感じであり、結局"こあ"氏的には十分に満足したとはいえないらしい。

「それで、ラーメンの味自体はどうなの?」という"ほし"の問いには、「スープは塩味が強くて、あぁ、磯の味ってところかな。」とだけ答える"こあ"氏であった。

なお、売店はレストランの一角に設置された小規模なものであり、特に目立った特産品等が見あたらずじまいのまま、2階のフロアを後にする。

そうして館外に出ると、いつの間にか晴れ間がみえるではないか。頼むから、このまま晴れてくれ、そんなことをついつい願わずにはいられない我々だったりも。
 
 

▼次なる道の駅「横綱の里ふくしま」へのルート:
上ノ国もんじゅから国道228号 (距離:約73.5km)


道の駅「上ノ国もんじゅ」を出た我々は、更に国道228号を南下。今日はとにかく北海道最南端の地まで南下だ南下!と気合いも十分、おまけに青空まで出てきてくれたら、元気度も急上昇だ。

ところで、我々が次に向かう道の駅は、福島町の道の駅「横綱の里ふくしま」だ。「上ノ国もんじゅ」から70km以上もの距離があるため、それなりに時間がかかるのは覚悟しなければならなそうである。といっても、右手に海を見ながらの快適ドライブは大いに楽しめそうだ。

国道228号からみえる海は、浜辺に近いほどエメラルドグリーン、そして沖の方はブルーグレイのような不思議なグラデーション、更に白い波がよく映える美しさ。それは、なかなか言葉では表現できない程である。日本海といえばどうも荒々しい冬の海が頭に浮かんでくるが、この穏やかな青い海もそれはそれは感動的だと、満足げにふむふむと頷きながら車窓からしばし海の風景を楽しむ。

やがて上ノ国町から松前町へとさしかかると、所々街並みが見えてくるのだが、後はぽつぽつと民家があったり、ちょっとした駐車場があったりするだけの静かな風景が続く。そんな静かな風景に似合わないのが、スピード違反の取り締まり。松前町内の交番前ではせっせとスピード違反車を取り締まるべく、測定にいそしんでいる警察車両を目撃だ。そんな姿を横目に見ながら、通り過ぎる我々はほんの少しほっと安堵の表情を浮かべていたりする。
 
▽とうとうやって来た!北海道最南端の岬「白神岬」 松前町

海沿いを走ってどのくらいの時間が経過しただろうか、松前町と福島町の境付近にさしかかろうとしているその場所は、北海道における最南端の岬「白神岬」。なかなかゆっくりとした時間がとれず、北海道内の各岬を訪れることが出来ずじまいではあったが、折角その横を通過するのであれば、ちょっと立ち寄ってみようかと、白神岬の碑がある駐車場へと車を停める。

「北海道最南端の地」といえど、そこは石碑とちょっとした駐車スペースがあるだけの静かな場所だ。

 
しかし、天候が良ければ対岸にある青森県龍飛崎が見えるはずである。「あのうっすら見える、あれが龍飛崎かな」、確かにうっすらではあるが、陸地のようなものが見える。空が霞んでいなければもう少しはっきり見えただろうが、それでもなんとかそれらしき姿を見ることが出来ただけでも、まぁ満足としよう。

と、突然"こあ"氏が車に戻ると、なにやらカーナビを操作している。どうやら、我々が現在いる位置と本州の位置を、ナビの縮尺を変えていきながら確認しているらしい。「うん、まさしく北海道最南端、目の前に見えるあれは龍飛崎だ」と妙に満足げな表情である。カーナビを所有していると、皆そんなことをしたくなるのかと苦笑いしながらも、「ほほぉ」とカーナビの画面を食い入るように見ているのは、"ほし"だったりするのだが。

(そういえば、宗谷岬でも"こあ"氏は同様の行為をしていた、と今頃思い出した)
 
▽海沿いドライブから内陸部へ 福島町

こうしてとことん北海道最南端を満喫していたは良いのだが「ところで時間は大丈夫か」とふと我に返った我々、慌てて車に乗り込むと出発だ。最南端位置から国道228号を今度は北上しながら目指すは福島町、と意気込んでいるとすぐそこは福島町であった。

しばし海沿いは続くのだが、海沿いから離れるとそろそろ道の駅「横綱の里ふくしま」は近い。

 

 
 
横綱の里ふくしま」千代の山・千代の富士の偉業を知るならばココだ! (福島町)
到着時刻:15:25 スタンプ設置場所:特産品センター入口
海から離れるとまもなく左手に派手な幟がズラリと並ぶ風景が見えてきた。「九重部屋」や「千代の山関」「千代の富士関」等と豪快に描かれたあの幟をみれば、すぐにそれが道の駅「横綱の里ふくしま」であることが分かる。

「こ、これは目立つ演出だな」と幟を目で追いながら、記念館横にある特産品センターの駐車場に車を停める。
道の駅「横綱の里ふくしま」は、その名のとおり第41代横綱千代の山、そして第58代横綱千代の富士といった二大横綱を生んだ福島町に位置する駅。

福島町は、スルメイカの生産量日本一を誇る町だが、それと共に「横綱の里」として強くアピールしている。その拠点ともなるこの道の駅は、「特産品センター」と「横綱千代の山千代の富士記念館」から構成される。特産品センターではイカ製品が豊富に並び、あれこれ目移りしそう。そして記念館では二大横綱の偉業を詳しく紹介しており、相撲ファンには是非立ち寄って貰いたい場所だ。
さて、まずは特産品センターの方から入ってみよう。小規模な店内ではあるが、イカを中心に海産物が多数置いてあり、また、横綱の里にちなんだ菓子類等も目につく。イカの塩辛等、心そそる商品は多数あるのだが、なかなか生モノに手が出せないそんな時はついつい買ってしまう一品が「さきいか」。また今宵も酒がすすみそうだ。

買い物も済ませ、我々は記念館の前でしばし悩む。というのも、ここで記念館を見学したとして、果たして次なる道の駅「しりうち」に間に合うのだろうか、といった一抹の不安が頭をよぎったのである。しかし、実は"ほし"、千代の富士が結構好きだったりする。数十秒後に出た結論、それは「まぁ、しりうちに間に合わなかったら、また明日しりうちに来れば良いか」といった楽天的なものであった。というのも、翌日に廻る予定の道の駅数は3駅、そのうちの1箇所は既にスタンプ押印済みなのだ。こんなこともあろうかと最終日は余裕をもったスケジュールにしておいたのが正解だった・・・ってまだ、「しりうち」に間に合わないと決まった訳ではない。
"こあ"氏は相撲自体、あまり興味が無いようだったが、結局"ほし"に引っ張られるようにして記念館内に入っていく。"ほし"が「もし興味が無ければ、外で待っていても良いよ」などとつれない発言をしたため、どうやらこれが原動力となったのか「いや、見るよ見る」と"ほし"の後に続く"こあ"氏なのであった。

この記念館は有料施設ゆえ、入口で券を購入すると、奥へと進む。館内は実におごそかな空気に包まれており、千代の山・千代の富士の歴史をまざまざと感じさせられる資料の数々、そして品々に圧倒させられる。特に、横綱に至るまでの各段階ごとにコーナーが分けられ、その時代における細かな出来事をひとつひとつ読んでいると、改めて相撲の世界の厳しさが伝わってくるのだ。
館内はこうした厳粛なムードだけでなく、コンピュータを使った大相撲Q&Aでしばし楽しんだり、来館記念手形等を作成(1枚100円だったか)したりと、お楽しみも用意されていたりも。最初は乗り気でなかった"こあ"氏も何時の間にやら相撲ワールドにのめりこみ、せっせと手形作成にのりだした。手形作成といっても、スキャナで自分の手形をとり、千代の富士(または千代の山)との手形と共に印刷されるといったものなのだが、和紙に印刷されており、なかなか綺麗な出来だ。「うむ、これは来館記念になるね」とにんまりする"こあ"氏。

こうして館内を歩き回り、気が付けば1時間以上が経過している。すっかり満足感に浸りながら館外に出た頃には、空はそろそろ夕暮れ色に変わっている。「いやぁ結構楽しかったよ」とフムフムと納得しているのは、"ほし"以上に"こあ"氏であった。
 
 

▼次なる道の駅「しりうち」へのルート:
横綱の里ふくしまから国道228号 (距離:約20km)


さぁ、いよいよ本日最後の駅「しりうち」に向かおう。この調子であれば営業時間には間に合いそうではあるが、油断すれば途中で何が起こるかわからない。ここは慎重に急ごう、と国道228号を北上開始だ。道の駅「横綱の里ふくしま」を出るとまもなく本格的に山あいの道へと変わり、どうやらしばらく海沿いに出ることはなさそうである。

そんな山の中の道をただただひたすら走ること20km、このまま全くといって何事も無く、次なる道の駅に到着しそうである。

 
 
しりうち」ここは演歌の大御所サブちゃんのふるさと (知内町)
到着時刻:16:56 スタンプ設置場所:知内町物産館内
どうやら17時前には道の駅「しりうち」に着けそうだ、とほっと一安心しながら前方を見ると、左手に「北島三郎のふるさと」なる巨大看板が見えてきた。それと共にサブちゃんデザインの道の駅スタンプと同じ図案の看板が道の駅へと誘導している。

その看板を横目に見ながら駐車場へと入っていくと、建物が数カ所に渡り点在しているらしく、我々は活性化センターと称する建物側の駐車場に車を停める。
ところが、車の中からある一点が気になって仕方がない"ほし"、慌てて車から飛び降りると建物の前で呆然と立ちすくむ。「あれ・・・まさか・・・」、そう、予想もしていなかった金曜定休日の文字。幸い、メイン施設であろう「知内町物産館」はJRの駅も兼ねているため、年中無休ではあるのだが、こちら活性化センターは定休日が指定されていたのだ。

「でも、もし今日、この活性化センターが開いていたとしても、我々は営業時間に間に合わなかった」、"ほし"はぽつりと呟く。営業時間は10時から16時、それに対して現在の時刻は17時になろうとしている。結局、ショックに打ちひしがれることには変わりなかったのだ。ガラス越しに活性化センターを覗くと、どうやら売店とちょっとした休憩コーナー、ホール等があるようだが、売店はメイン施設の物産館で事足りそうだ(ほんの少し負け惜しみ的な考えだが)。

それにしても、どうしても落胆は隠せない。が、ここでじたばたしても仕方がない。がっくりと肩を落としながら物産館へと向かうのであった。
さて、道の駅「しりうち」は前述のとおり、演歌の大御所である北島三郎、通称「サブちゃん」の生誕の地。町自体も「サブちゃんのふるさと」として強くアピールしている。敷地内にはサブちゃんの歌声が響き、駅舎内にもサブちゃんポスターがいっぱいだ。

また、知内町といえば青函トンネル"北の玄関口"としても有名。道の駅の駅舎は、JR津軽海峡線知内駅を兼ねた知内町物産館、そして隣接の活性化センター、少々離れた位置にはあるが農村公園から構成される。
物産館内に足を踏み入れると、活性化センターのような広々としたフロアとは異なり、ちょっとした地味めな売店といった感じだ。

ところがよくよく見れば、知内の特産がズラリと並んでいるではないか。中でも強烈な印象を与える御菓子「おっぱい饅頭」、これは結構売れ筋だったりするらしい。
しかし、更に強烈な商品といえば、「北のサブちゃん漬け」。これはまさしく知内土産に良さそうな一品ではないか。数の子とツブ、そして昆布の醤油漬けにワサビ味がワンポイントとなったご飯がすすみそうな漬け物だ。「このサブちゃん漬け、パッケージにあのサブちゃんイラスト(スタンプの事を指している)が入っていれば、なお良いのに」と思ってしまう"ほし"は、ミーハーだろうか。

また、店にはサブちゃんグッズも多数あると聞いてやって来たのだが、結局はサブちゃん色紙しか見あたらず、少々拍子抜けな感があったりも。
店を出た我々は、駅の施設のひとつと言われている「農村公園」を探してみようと試みたのだが、いざ敷地内の案内図を見るとどうやら散策路をせっせと歩いていかなければならないらしい。「散策路?、歩こうじゃないか」、1日じゅう歩き回ってそろそろ疲れも見えてきているというのに妙に元気な"ほし"は、早く宿に入りたいオーラを発散中の"こあ"氏を無理矢理引っ張って、いざ散策路の入口といわれるところまでやって来た。

ところが、「これ、本当に歩いて行けるものなの?」、そこは雑草が覆い茂り、階段の存在がほとんど見えない状態の散策路であった。さすがの"ほし"もこれには後ずさり、「や、やめよう・・・」、案外と軟弱であった。結局、農村公園側にも駐車場があるので、車で向かうといった安直な方法をとることになったのだが、いざ、農村公園に行ってみると、平日の夕刻のせいか、公園内にいたのは、テントをはったばかりのライダーひとりのみであった。

この公園はキャンプ目的で使用されることが多いらしく、一角にはちょっとした洗い物が出来る炊事場、そして水飲み場等も設置されている。しばし公園内に佇んでいた我々だが、ふと我に返ると「そろそろ出発しようか」とすごすごと駐車場に戻っていった。
 
 

さて、道の駅「しりうち」を出た我々は、本日の宿がある函館に向かってもうひと踏ん張りだ。といっても、函館までは約55km程の距離、これはさすがに近距離とはいえないだろう。もう時間に追われる必要は無いのだから、とにかく慎重第一だ。

国道228号はしばらく田園風景が続くのだが、町中を抜けるとそこに広がるは海だ。これから函館まで続く国道228号はずっと海沿いを走りながら向かうことになりそうだが、函館に近づくにつれて明らかに交通量が増えている。それもそうだ、時刻は18時前後、そろそろ仕事帰りの車が増えるのは当然のことである。

そうして多くの車が行き交う夕暮れの国道228号をただただ走っていけば、初日に通過した函館港周辺にまで戻ってきた。そう、まだこの道を走るのは2度目だというのに、「あぁ、無事に戻ってきた」と車内は安堵感で充満している。本日は函館駅前のビジネス系のホテルに宿泊、特に皆さんにお薦めといった特長は無く、まぁいわば可もなく不可もなくといった宿だ。

ところが、いざ、宿の駐車場に車を停めようとすると、なんと何処も満車状態で停められない。仕方なく、車内から携帯電話で宿のフロントに助けを求めると、「申し訳ありません、本日はパーティーが入っておりまして、その車でほとんど埋まってしまっています。21時過ぎには空きますので、とりあえず周辺の駐車場に停めておいて貰って頂けませんか」、これにはマイッた、と慌てて周辺の駐車場を探しながら、繁華街を行ったり来たり。ようやくタワーパーキングを見つけ、無事に車を停めると"こあ"氏がふてくされたように「だから宿には早めの時間に入りたいんだよな」とぽつりと言う。「旅の目的は道の駅をひとつでも多く廻ることなのだから、宿に入る時間が少々遅くなるのは仕方がないでしょうに」と"ほし"は反論。だいたいこの手の言い合いで、過去何度となく喧嘩に至っている。

おっと、気を取り直してフロントでチェックインを済ませると、部屋へ。本日は素泊まりなため、函館駅前あたりで食事でもしよう、とフロントで薦められた駅前の「ひさご寿司」なるところへ行ってみた。ついいい気になっておまかせ寿司の他に何品か頼んでいると、結構な額になってしまったのだが、新鮮ネタと心地よいにぎり具合に舌鼓をうち、満足な夕食となったのであった。

こうして本日の駅巡りも無事に予定どおり終了。ということは、残すところあと2箇所のスタンプを押せば、北海道全駅制覇となる訳だ。本日はその前夜祭だと、既に全駅制覇したような気分になりきっているが、まぁ重大なトラブルでも無い限りは明日1日で最後の2駅を廻ることは出来るだろう(って、初日に廻ったYOU・遊・もりを合わせれば3駅だが)。

明日の予定としては、函館から大沼公園辺りを経て森町へ、そして恵山方面へと廻りながら再び函館へ戻ってくるといった道南巡り第2回、さぁ、無事に全駅制覇認定証を手にすることが出来るだろうか。

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最終更新日:2002年09月27日