北海道 道の駅スタンプラリー体力勝負だ!ダイアリー
風邪の次には台風?土砂降りの中で駅巡りを断念すべきか続行か
 道央編

2002年07月11日

旅のなかで、最も恐れていた事態がやってきた。そう、日本各地に被害をもたらした、あの台風6号である。この台風6号、東海地方やら関東地方に大きな被害を出しながら、なにやらこちら北海道に向かっているのだとか。しかも、どうやら途中で熱帯低気圧に変わる様子もなく、北海道をも襲おうとしている。我々を苦しめた風邪もやっと回復の兆しが見えてきたかと思いきや、間髪いれずにやってきたのがこの台風、まったくもって「風」にたたられっぱなしの我々ではあるが、さぁ、今日の旅は無事に最後まで廻れるのか、朝から重苦しい空気が流れる。

「今日は台風に備えて1日じっとしていた方が良いのでは?」と慎重派の"こあ"氏に対し、「でもどうやら今は風も雨もひどくはないみたいだよ」と強行派の"ほし"。結局、あれこれ悩んだ末、ニュースを逐一チェックしながら台風の動向を見守り、身の危険を感じたらその時点で本日の駅巡りは終了しよう、という結論に達する。天気予報を信じる限り、北海道の日本海側はとりあえず台風の影響を強く受けることはなさそうなのだ。しかし、台風の気まぐれでいつ進路を変えるかは分からない。そんな重い不安を抱えながらの出発である。

もし、今日じゅうに予定数を廻りきれなかった場合、翌日以降のスケジュールにも支障は出てくるだろう。まぁ、ある程度覚悟しておかねばならない。それにしても、どうして7月に台風が日本に上陸するのか、いやはや、世界の気象も年々変化していることを実感せざるを得ない状態だ。


【宿出発時刻】08:45 【宿到着時刻】19:18
 色は北海道(道央)の道の駅
  (主)1号/市道/国道5号/
(市道)/国道5号/国道229号
スペースアップル
よいち
09:41
国道229号/(道)569号/
(道)998号/国道229号
オスコイ!かもえない
12:00
国道229号/(道)270号 いわない
13:26
(道)270号/国道276号/
国道5号
ニセコビュープラザ
15:07
国道5号/(道)934号/国道5号 くろまつない
16:23
国道5号/(道)265号/(主)9号/
(道)523号/国道229号
よってけ!島牧
17:59
国道229号 宿泊地(北檜山町)
19:18

▼道の駅「スペースアップルよいち」へのルート:
宿泊地(小樽市)から(主)1号/市道/国道5号/(市道)/国道5号/国道229号 (距離:約28.9km)


まず本日最初の駅は小樽市の隣に位置する余市町の「スペースアップルよいち」だ。この道の駅は、宇宙記念館がメイン施設らしく、我々としてはかなり楽しみな場所だったりする。

そんな期待を胸に、いざ宿を出ると、その期待を溶かしてしまわんばかりの雨。あぁ、一体今回の旅で、何度この雨に泣かされてきたことやら。"こあ"氏が言うには、「雨をうまく避けながら駅巡りをしているような気がするのだけどなぁ」というのだが、まさしくそれは気のせいである。こうして、あれこれ思い返してみれば、いつも朝から雨に遭遇してばかりではないか。ラベンダー目当てで選んだ「7月」の旅、これはもしかして失敗だったのか、と思うばかりだ。
 
▽小樽市街は朝の大渋滞、これは毎度のこと? 国道5号小樽から余市へ

そんなことにはお構い無しと降り続ける雨、更には小樽市街地の渋滞まで加わり、憂鬱度は急上昇中。朝、余市に向かうのであれば、小樽市街地を抜けなければならない場所に宿をとるべきではなかったのだ。といっても、一度身をもって経験してみなければ分からないことは多い。観念したように、しばし国道5号を余市方面へと向かいだしたは良いが、「こんな渋滞に並んでいられるか!」とでも言いたいのか、カーナビが突如、国道5号から逸れろ、と言い出す始末。

そうして国道5号の渋滞の列から逃げだし、細い路地のような場所に入り込んだは良いが、どうやらこの路地も渋滞回避ルートとしては既に地元の皆さんにお馴染みなのか、こちらもズラリと車が並んでいる。これはもう、あっちだこっちだと走り回るよりも、おとなしく渋滞の列に並んでいた方が早いのではないか、とさえ感じられるほどである。

やがて市街地を抜け、ようやく交通量も減り始めた頃には、余市町内にさしかかっていた。


 
 
スペースアップルよいち」小学生団体が占拠!えー?券を買う前に言って欲しかった (余市町)
到着時刻:09:41 スタンプ設置場所:館内休憩スペース付近
国道5号JR余市駅付近から積丹半島方面である国道229号へと進むと、すぐ左手に見えてきたは道の駅「スペースアップル余市」だ。

平日という割には、休日なみに駐車台数が多い。雨こそ小降りになってくれたものの、今にも土砂降りになりそうな空だ。唯一救われたのは、外で楽しむ施設はひとつもなく、すべて館内に施設群が集中していることだろうか。駐車場内をぐるりと一周廻ると、雨から逃げるように慌ててメイン建物内に飛び込んだ。といっても正面は有料施設入口、無料施設エリアは正面からやや左手に別の入口が設けられているようだ。

さて、道の駅「スペースアップル余市」は、余市宇宙記念館「スペース童夢」をメイン施設とした駅である。何故、ここに宇宙記念館?と思われる人もいるだろうが、余市町はあの日本人初宇宙飛行士である毛利衛さんの故郷なのだ。余市町では彼の栄光と実績をたたえ、後世へと伝えるためにこの宇宙記念館を建てたと思われる。したがって、この道の駅のほとんどは有料施設だったりも。勿論、無料エリアには売店や休憩スペース、無料体験施設等も用意されている。有料施設側には、数々の宇宙疑似体験や宇宙事業の紹介等、時間を忘れて楽しみたい施設群揃いだ。

と、概要をあれこれ頭に浮かべているだけでも、ワクワクしてくるではないか。それもそうだ、体験好きの"こあ"氏、そしてちょっぴり宇宙好きな"ほし"にとっては、期待するなと言われても期待せずにはいられない施設群なのだ。しかし、これから起こることは、予想外の出来事・・・であった。
無料エリア入口(と勝手に命名させて頂こう)から入った我々の前には、ちょっとした休憩スペースと、売店、そして奥に見えるは無料体験施設「ステップトレイナー」である。このステップトレイナー、通路が斜め状になっており、その中を歩きながら三半規管の向上を養うものらしい。三半規管が人体の平衡感覚を保とうとしてどんな影響を及ぼすか体験が出来るのだが、早速通路を歩いた"ほし"、通路から出てくる頃には、口を押さえているではないか。「うっぷ、気持ち悪い・・・」、車酔いしやすい人は三半規管が弱いと聞くが、これぞまさしく証明されたらしい。

この通路を平気で歩ける人は、ある程度三半規管が鍛えられているのだろう、"ほし"はいまだ口を押さえながら「だめだ、宇宙飛行士にはなれんな」って、当たり前だ。"こあ"氏のほうが三半規管が強い(という表現で良いのだろうか)のか、平気な顔をして通路を歩いている。負けず嫌いの"ほし"、「ちっ」と舌打ちしながらも、二度とその通路に足を踏み入れようとはしなかった。
売店には、NASAお馴染みの宇宙食等も多数並ぶ。ハンバーグや杏仁豆腐、ピッツァの他、なんと牛丼まであるのだ。また、ユニークな食品といえばアイスクリーム、どんな食感なのだろうか。

それはさておき、ここまで来たらやはり宇宙記念館「スペース童夢」にも足を運んでおきたい。いや、どちらかといえばそちらが目当てでやってきたようなものだ。早速、正面入口で券を買った我々は、いざ中へ入ろうとすると、案内員さんが半券を手渡しながら「今日は小学生の団体さんで若干混雑していますけれど、少し並んで頂ければ十分に体験施設等もご利用できますので・・・」とペコリと頭を下げる。
しかし、いざ館内へ入ってみると、「少し並んで頂ければ・・・・ってこれのどこが少しなのだ?」、フライト体験が出来るシャトルフライトの前には既に子供・子供・子供の嵐。他の疑似体験施設も、全て子供が占拠しているではないか。我々は開いた口がふさがらない状態と化し、しばし呆然と立ちすくむしかない。「これって、発券所に"今日は団体客があります。利用しづらいアトラクションもありますことをご了承ください"のような貼り紙でもしておいて欲しかったよね。券を買ってから言われたって、意味無いではないか」と"ほし"はやや腹を立てている。"こあ"氏に至ってはすっかり意気消沈、これではとても体験施設の利用どころではない。

ちなみに入館料は1,200円、意地でもこの場に居座って施設を利用すべきだったのだろうが、時間に追われる我々の旅にはとても無理なことであった。
といっても、子供は展示ホール的なものには興味を示さないのか、館内の毛利記念ホールには子供の姿はおらず、そのかわりにまるで追いやられたように大人の客たちがホール内を見学している。ホール内には、毛利衛氏の宇宙飛行時の映像や資料等が展示されており、毛利氏が宇宙から地球に向かって配信している姿をみながら「あ、これってテレビで見たよ」等と思わず声をあげる。その他にも、宇宙開発事業団の活動についての紹介も展示されており、ただ漠然と感じるだけの宇宙が、妙に近いものと感じられたり。

アトラクションがだめならば、せめてシアターだけでも、といざ入口で待ってはいるものの、上映予定時間になってもいまだ客をシアター内に案内することはなかった。「はぁ・・・どうなってるのだ・・・まったく」とすごすごと去るしかなかった我々がまともに見たものは、結局、毛利記念ホールだけであった。

「次にここへ来たとしたら、団体客が入っていない時に限って入ろう」、いや、こういう場所にはスタンプラリーを兼ねて来るべきものではない、としっかりと実感したのである。そう言いながら時計をみれば、もうすぐ11時ではないか。慌てて車に戻る我々の姿はどこか虚しかったりもする。
 
 

▼次なる道の駅「オスコイ!かもえない」へのルート:
スペースアップルよいちから国道229号/(道)569号/(道)998号/国道229号 (距離:約53.6km)


次に向かうは、日本海沿いに位置する神恵内村の道の駅「オスコイ!かもえない」だ。時間に余裕があれば、この国道229号を走りながら積丹半島をぐるりと廻るのもまた良いかと思われるが、いかんせんこの天候では折角の景色も堪能できそうにも無い。ここは駅巡りを優先させる意味も含め、山越えをしながら神恵内村へショートカットをしよう。

国道229号にて古平町内へと進み、沢江(地名)から道道569号へと入り込むといよいよ本格的に内陸部へと突入だ。しかしながらこの道、交通量こそ少ないのだが、どうにもペースが遅い。おまけに追い越し不可路線なため、ただただのんびり走る車の後についていくしかないのだ。
 
▽トーマル峠で遭遇 フラフラ走る超低速車に"こあ"氏の怒り爆発か 道道998号 神恵内村へ

神恵内村へ向かうには、道道569号 古平町 廻り淵辺りから道道998号へ進む必要がある。この道道998号、途中「トーマル峠」なる箇所があり、丁度この辺りから神恵内村へと突入だ。本格的な山道が続く道道998号だが、なだらかな高速コーナーが続く非常に走りやすい峠道だ。いわば、山の中の中央自動車道でも走っているような気分、と言えば分かる人もいるのではないだろうか(それはいくらなんでもオーバーな表現か)。

これは旅の前半でも感じたことだが、あえて選んで走っている訳でもないというのに、どうも北海道の峠はみな非常に美しく整備された箇所が多い。それを「走りやすい」という人もいれば「物足りない」と思う人、きっとそれぞれであろう。そんな山道をただひたすら走っていると、前方に「え?停まってるのか」と思わせるような一台の乗用車を発見。

おいおい、道の真ん中で停まっているだなんて、なんたるふとどき者か、とよくよく見れば、ほんの少しずつ動いているようである。いや、決して我々がオーバースピードなのではない。前方の車は時速10〜20kmも出ているだろうか、ほとんど停まっているような速度で走っているのだ。

みるみるうちに前方の車に追いついてしまった我々であるが、ここは追い越し不可車線ゆえ、抜かしていくことも出来ない。ここはグッと我慢して、前方の車についていくしかないのだが、どうにも様子が妙なのである。そう、真っ直ぐな道だというのに、右へフラフラ、左へフラフラ、あれは免許を取得して走っているとは到底思えない走りなのだ。

「前方の車、かなりまずいよね。眠ってるのかな。」としばらく離れて様子を伺う我々。山道等の場合(いや、山道に限ったことではないが)、己の運転が後方の車に迷惑をかけていると自覚するとさっと左に寄るドライバーをよく見かけるが、どうやら前方の車はそんなこともお構い無しで、ただひたすら時速20km前後でフラフラと走るばかりだ。

ちなみにこの場所、一般道ながら時速50km制限な道である、ということは、そこそこ走りやすい道だということは想像がつくだろう。こうして、我々は数十キロに及ぶこの山道を延々と時速20kmの速度につき合わされたのである。この時の車内の様子?、
いや、それはさすがにこの場で公開することは差し控えたい。

「アクシデントがあると、後々、ラリー日記も書きやすいのだけど、こういうアクシデントは二度とごめんだ」、"ほし"の一言に"こあ"氏、深々と頷いたのであった。

ようやく追い越し不可車線から解放され、ということは、前方の車からも解放され、我々は本来のペースを取り戻しながら海沿いにでるべく走り続ける。


 
 
オスコイ!かもえない」スキューバのスクールがある駅? (神恵内村)
到着時刻:12:00 スタンプ設置場所:建物入口
道道998号から海沿いである国道229号に出ると、積丹岬方面へと北上、するとまもなく右手に見えてきたのが道の駅「オスコイ!かもえない」だ。

車の中から見える建物は決して大規模とはいえない、どちらといえばこじんまりとした宿泊研修施設のようにも感じられる。駐車場には昼時のせいだろうか、停まっている車が多い。「交通量が少ないのに、駐車場は大人気だ」と感心しながら車を停め、外に出ると、スプレーで霧吹きしたような雨が降っている。どうやら雨があがる気配はないようだ、ってこれからいよいよひどくなるだろうに、なに甘い期待をしているのだ。

道の駅「オスコイ!かもえない」は、正式名称「ダイビングパーク大森」、ここは釣り場としても有名な大森海岸に面した駅である。付近には海水浴場等もあることから、夏場を中心に混雑が予想される。敷地内には、正式名称からもわかるように、スキューバダイビングを学べる施設(プール)があり、スクールを開催しているとか。その他、館内には宿泊施設、レストラン、売店等も揃っている。
早速、館内に入ったはいいが、駐車場に停まっている車の台数にしては館内が妙に静かだ。てっきり「昼時のせいか、駐車台数も多いのか」と思いこんでいたが、どうやらそれは違うようである。そう、駐車場に停まっている車たちの行き先は、釣り場であった。

「台風が来ようとしている時に、釣りとはこれまた危険なことで・・・」と言いつつも、台風を気にしつつも走り回る我々ももしかしたら同類か。
さて、朝から空腹に耐えていた我々がすぐに向かった先は、勿論レストランであった。ここは、海の幸を存分に楽しめるメニュー揃い、特に夏場は「生ウニ丼」がお薦めらしいのだが、いかんせん"ほし"はウニをあまり得意としない。せめて、ウニいくら丼あたりでもあれば、まだ注文しようという気持ちもわくのだが、丼いっぱいにウニがのせられた「ウニ丼」はやはり食べられそうにもない。普通ならば、生ウニ丼を喜び勇んで食べる人の方が多いだろうに、あぁ、損な体質だ。

というわけで、"ほし"はいくら丼を、そして"こあ"氏は北海親子丼を注文することにした。まもなくやって来たいくら丼、これは説明する必要もないだろう。ご飯のうえにたっぷりのせられたいくらが赤々と輝いている。早速、ご飯とともに頬ばってみると、いくらはどちらかといえば甘めであり、口の中ではじけるというよりは、とろけるといった表現が正しいような食感だ。

「いくらって、もっと粒が固いものとばかり思っていたけれど、ここのいくらはプリプリッとしていながらトロっと溶けていく感じがする」、"ほし"は次から次へと頬ばっていく。
やがて"こあ"氏の目の前に置かれた「北海親子丼」、その名からも容易に想像がつくと思われるが、「鮭」と「いくら」の丼である。ご飯のうえには、いくらと鮭のフレークが敷き詰められており、まさしく海における親子丼だ。いくらに関しては"ほし"が感じた食感と当然同様であり、鮭のフレークは適度なしっとり感が質感を増しているようにも思われる。「うん、うまいうまい」と言いながらしばらく頬ばっていた"こあ"氏。ところが、しばらくすると「結構飽きてきたぞ」となんとも罰当たりな言葉を発するではないか。

どうやら、鮭フレークのようなものの場合、適量を過ぎるとその淡泊な食感が飽きを感じさせるらしい。いや、これは全ての人が受ける感覚ではなく、"こあ"氏特有のものだろうが、言われてみればなんとなくではあるが、"ほし"も納得したりも。その点、どんぶりいっぱいに敷き詰められたいくらのほうがご飯とよく馴染み、飽きを感じさせる前にペロリと平らげてしまえそうだ。と、"ほし"のどんぶりはあれよあれよという間に空になっている。しかしながら、次にここで食べる機会があったら、やはり「生うに丼」に挑戦してみたいものだ。しかし、生うに丼、そのお値段は2500円とやや高め、いや、それを高いと感じるか当たり前と感じるかは、人それぞれである。
おっと、食事をするだけのために寄ったわけではないのだ。レストランを出るとロビーをぐるりと見渡す。館内はまさしく宿泊施設なため、レストランとロビーの他に、一般の客が見て回れるエリアといえば、売店くらいしかないのだが、その売店といえば、実に小規模である。いわゆる宿泊施設の中にあるちょっとした売店コーナー、人が2〜3人入るとほとんど自由に見て廻ることは出来ないくらいの狭さなのだ。店内は、特産品らしきものが冷蔵ケースの中に入っている以外、菓子類等が中心に並んでいる。

何時の間にか店員さんと"こあ"氏がなにやら話しこんでいる。「台風、大丈夫ですかね」「夕べ、一度かなり雨が降ったんですよ。でも今は小康状態みたいですねぇ。海、穏やかでしょう。でもまたこれから来るみたいですよ、大雨」、どうやら台風話をしているようだ。そうだ、あまりのんびりとしている余裕はなかったのだ、大雨がやってくる前にとにかく走れるだけ走ろう、と店員さんに別れを告げると、慌てて館外に出た。

建物横にはダイビング用プールが見えるが、平日は静寂に満ちている。休日になれば、海水浴場の客も相まって、かなり賑やかなのかもしれない。
 
 

▼次なる道の駅「いわない」へのルート:
オスコイ!かもえないから国道229号/(道)270号 (距離:約29.1km)


さて、次に向かうは道の駅「いわない」、地図でみれば両駅間は近くも感じられるのだが、実際には約30km弱程南下したところに位置している。「オスコイ!かもえない」を出た我々は、海に沿って国道229号を南下していく。ふと海をみれば、とても台風が来ているとは思えないほど、穏やかだ。おまけに雨もただ静かに降り続けるばかりである。

ところが、岩内町にさしかかった途端、それまで小降りだった雨がいきなりバケツをひっくり返したような土砂降りへと変わったではないか。「・・・!」、それこそ言葉も出ない程の凄まじさである。あぁ、とうとうやって来たのだ、本格的な台風が。

おまけに道の駅の案内看板は見つけたものの、かんじんの建物は・・・どこだ?

 
 
いわない」なにもこんな時に土砂降りにならなくても・・・駐車場は何処だ?トイレは何処だ? (岩内町)
到着時刻:13:26 スタンプ設置場所:ガイドセンターたら丸館内
国道229号から道道270号 岩内港方面へと曲がると、まもなく道の駅の案内看板は見えてきた。その看板に従ってとりあえず曲がってみると、「あった!道の駅と思われる建物が」と左手を指さす。そこは、「ガイドセンターたら丸館」と称する観光案内所であり、まさしくそこが道の駅であることは分かったものの、「で、駐車場はどこ?」。周辺に駐車場らしきものが見あたらないのだ。

雨はますます激しくなっていき、前方もろくに見えない状態にまで陥っている。そんななか、観光案内所からやや離れた箇所に「P →」なる看板を発見、ところが、その看板が指し示す先は駐車場ではなく、駐車場へ続く道であった。「おいおい、駐車場ってこんなに離れた場所にあるのか」"こあ"氏は唖然としながら看板に従って走り、ただ行く手を見守ることしか出来ない"ほし"は、看板を見逃すまい、と必死に目を凝らして前方を見つめる。

ようやく発見した駐車場だが、本当にここで良いのだろうか、と一抹の不安を抱えたまま、場内へと進む。それにしても、なんと凄まじい雨だ。これではとても外に出られたものではない。

しばし車の中で雨が小降りになるのを待ちながら、我々は急遽、今後の予定を見直すべきかどうか、話し合うこととなる。「これからずっとこんな土砂降りが続くとしたら、今日はここらで駅巡りをやめておいた方が良いかな」、朝の話し合いの時と違って今度は"ほし"の方が慎重派だ。「そうだねぇ、今日の分を明日にまわして、それでもなんとか全駅は廻れるかな」、"こあ"氏も予定を組み直すべく、地図を広げる。幸い、北海道最終日はかなり余裕をもったスケジュールなため、今からでも予定の変更は可能だが、やはり当初の予定どおりでいきたいものだ。

「よし、とりあえず次の駅(ニセコビュープラザ)の前を通りながら、外に出られない程の土砂降りだったとしたら、今日は諦めよう」、これが結論であった。

おっと、かんじんの「いわない」はどうするのだ。と、あれこれ話しているうちにどうやら小降りになってきたらしい。「今のうちに行くぞ!」我々は車からはじけ跳ぶように外へ出た。路面は既に川のように水が流れ出している。そんななか、バシャバシャと走りながら一目散に向かう先は・・・、「ト、トイレは何処?」
屋外トイレは、駐車場の向かいにある公園や美術館がある敷地内に発見。マリンスポットさわやか、通称「さわやかトイレ」が道の駅のトイレなのかどうかが分からないまま、とにかく中へ。いわゆるここは公園内のトイレだが、駅の施設内容としてこの公園「マリンパーク」も含まれているため、道の駅のトイレはここを指しているのだろうと勝手に納得。

そして、いまだ激しく降り続く雨の中を、てくてくと歩きながら「たら丸館」へ向かう。
道の駅「いわない」は、岩内港にほど近い旧国鉄岩内線"岩内"駅の跡地に建てられ、メイン施設「ガイドセンターたら丸館」を中心に、マリンパーク、木田金次郎美術館、文化センター等が点在する。上記の迷走ぶりからもわかるように、この駅はメイン施設と駐車場が離れた場所に位置するため、初めて訪れた場合、戸惑われる人もいるのではないだろうか。

また、たら丸館はいわゆる観光案内所なので、特産品等の展示はしているが、買い物や食事は周辺の店でしなければならない。といっても、たら丸館隣に売店・食堂(北緯43度)があるため、そちらを利用するのも良いだろう。
たら丸館に飛び込むと、正面奥に観光案内窓口がある他、綺麗にディスプレイされた特産品の数々が並んでいる。しかしながら、前述のとおり、ここで特産品を買うことは出来ないため、このたら丸館では気になる商品をチェックして、周辺の店で買う形式だ。岩内の"釣りたらこ"やニシン、ホタテ等の海産物からアスパラガス等まで心惹かれる商品がならぶ中、特に目をひくのがキャラクターの「たら丸」くんのぬいぐるみだ。といっても、どうやらこれは売り物ではないらしく、愛嬌のある顔をしばし眺めるだけに終わった。

館内でスタンプを押し、なおも館内を見渡すと、屋内トイレを発見。しかしながら入口には「たら丸館のトイレの数は少ないため、さわやかトイレをご利用ください」なる貼り紙がある。やはり、最初にとびこんだあのトイレは、道の駅のトイレとして位置づけられているのか。
館外に出るとあいかわらずの土砂降り、こんななか、公園を歩くのはあまりに無謀だ。

がっくりと肩を落としながらも、このまま車に戻るのはあまりに物足りないと考えた"ほし"、突如「隣の物産店もちょっと覗いてみようかな」と急遽向かう先は物産館「北緯43度」。
この店では岩内町の特産品を豊富に扱っており、「ガイドセンターたら丸館」で見かけた海産物やら農産物がズラリと並んでいる。特に気になるのは、岩内特産の釣りたらこだったりするのだが、生モノの誘惑から逃れるように他の陳列棚へと視線を移す。すると、そこは海産物や農産物の缶詰コーナー、そう、これだったら我々にも手を出せる商品たちだ、とニンマリ。今、まさしく台風がやってきていることなんぞ、すっかり頭から消え去った我々は、しばし買い物タイムを楽しんでいたものの、やはり店の外に出れば否応なく現実に引き戻される。

そうして激しく地面に打ち付けられる雨の中を、トボトボと車に戻るしかない我々であった。
 
 

▼次なる道の駅「ニセコビュープラザ」へのルート:
いわないから(道)270号/国道276号/国道5号 (距離:約38.8km)


さぁ、次なる駅を散策することは果たして出来るのだろうか、そんな不安が重くのしかかったまま、我々は出発した。向かう先は、ニセコ町にある道の駅「ニセコビュープラザ」である。ニセコといえばリゾート地としてもその名は有名だ。そんな中にある道の駅もきっと洒落たリゾート感覚な駅に違いないと、勝手な妄想を頭の中で展開させていると、いよいよもってこの台風が憎らしく感じられる。

道道270号を迷走しながら国道276号、更には国道276号と国道5号の重複路線へと突入すると、徐々に山道へ。交通量は少なく、前方には妙に景気良いスピードで走っていくトラックを目撃。「この土砂降りの中をよくあれだけの速度で走っていくなぁ」と"こあ"氏が感心する程、ということは、相当とばしているのだろう。お願いだから前方で事故を起こすことだけはやめてくれ、と半ば祈るような気持ちだ。

そんな国道276号の山道も、倶知安峠を越えるとちょっとした賑やかな街並みへと変化する。すると、交通量まで増えてきたではないか。倶知安の町中へと入ってきたのだ。ところでこの倶知安、北海道の人ならば勿論読めるであろう文字だが、北海道長旅初体験の我々には、お恥ずかしながら全く読めない。「くちあん、かな」とよくよく地図を見ると、そこには「くっちゃん」と書かれている。「くっちゃん?これでどうしてくっちゃんと読めるのだ?」と頭を悩ませる我々、やはりまだまだ"北海道旅人"への道のりは遠そうだ。

JR倶知安付近からとにかく交通量は増える一方、街並みから再び山道へと戻ったはいいが、この交通量は減ることなく、ただダラダラと走らざるを得ない。「まずい、このままでは間違いなく眠くなる」と"こあ"氏がうなり声をあげるが、それで状況が変わる訳でもなく、ただただ山あいの道を走っていくと、ようやく見えてきたは道の駅「ニセコビュープラザ」。ところが・・・
 

 
 
ニセコビュープラザ」ガ、ガーン!改装中 (ニセコ町)
到着時刻:15:07 スタンプ設置場所:館内情報プラザ
よくよく見ればなにやら工事中ではないか。敷地の周囲は掘りおこされ、建物の一部はどう見ても改装中である。大雨のうえに建物まで改装中ときては、しばらく立ち直れそうにない。すると"こあ"氏が哀れみにも似た眼差しで「どうする?この工事は1日や2日で終わるとも考えにくいし、天候を考慮して翌日また来るにしても、結局は工事中風景だよ」と言う。そんな言葉を上の空で聞きながら、"ほし"は「あぁ、ここの駅の改装後を見るのは、きっと数年後だろう」とがっかりしながら車を降りる。

勿論、道の駅をより良い状態にするための工事ゆえ、こんなことでがっかりするのは罰当たりである。中には、施設が老朽化していてもそのまま放置されているような場所だってあるのだ。それを考えれば、素晴らしいことではないか、と勝手に自問自答していると、なにやら元気も出てきた。

というわけで、この道の駅「ニセコビュープラザ」は、スキー場やペンション等が多数あるリゾート地であるニセコの案内役的な場所だ。我々が訪れた2002年夏は丁度駐車場の拡張工事や農産物直売所の工事で、そのすべてを確認することが出来なかったのが残念。敷地内の建物は、大きく分けて「情報プラザ」「フリースペース」「トイレ」の3部構成となっており、工事中だったのはその中の「フリースペース」棟であった。このフリースペース棟がいわゆる農産物直売所であり、新鮮野菜等が購入可能だとか。情報プラザでは、観光案内の他、ちょっとした土産物の販売も行っている。
そういえば、土砂降りの雨もここにきて落ち着いてきたのか、ほっと一安心だ。いや、安心はまだ早い、何時また土砂降りに逆戻りするか分からないのだ。慌てて施設内へととびこむと、そこは「情報プラザ」だ。小綺麗な館内にはちょっとした販売コーナーも設置されており、洒落たショーウィンドウにニセコの特産品が美しく展示されている他は、ニセコの乳製品や高級そうなソーセージ、更には、ドライブ途中に気軽に食べられる菓子類等が置いてある。品数的には多いとはいえず、人によっては「えっ、これだけ?」と感じてしまう人もいるかもしれない。

情報プラザの一角に設置されたスタンプを押すと、ここらで一息つくか、と飲むヨーグルトをグビグビッと飲みながら辺りを見渡す。
先程館内に入る時に通ってきたはずではあるが、あらためて館外を見ると、テントを設置しその下で農産物を販売している風景が目に入ってきた。フリースペース棟が現在使えないためか、それとも、もともとこのような形態でも販売しているのかは分からないのだが、しばらく様子を見ていると、買い物に訪れる人が多いことに今更気づく。確かに、館内にはほとんど人がいないというのに、駐車場に停まっている車の数はそこそこ多い方だ。はて、皆、どこにいるのかって、このような悪天候だというのに、テント下の農産物を買い求めて多くの人が訪れるらしい。

「直売所人気は全国共通みたいだな」としみじみとその姿を眺めながらも、"ほし"はこの駅の中で最も気になる場所へと急ぐ。
そう、この駅のソフトクリームは結構美味しいという話を聞いていたのだ。それならば、是非ともこの「舌」で確かめたい。雨のせいか、かなり肌寒いというのに、それでも食べるのか、と相変わらず"こあ"氏は呆れ顔であるが、次に何時ここへ来られるか分からないとなると、「食べたい」と思える時に少しでも食べておきたい、そんな思いが"ほし"を駆り立てているのだ。

というわけで、改装中のフリースペース棟の一角にポツンと営業している「ニセコヌプリホルスタインズ・ミルク工房」のソフトクリームカウンターに足を運ぶと、早速念願のニセコのソフトクリームを入手する。
「そうか、これが噂のソフトクリームか・・・」と、いざ一口食べてみると、確かに噂は間違っていなかった。フワッとした軽い食感でクリームの中に氷の粒子を感じるようなシャリッと感覚、ちまたでありがちなただ甘いだけのソフトクリームではなく牛乳を飲んでいるような自然な甘味が実に美味い。

この寒さの中、よく食べる奴だなと"ほし"に言っておきながらも、"ほし"からソフトクリームを取り上げると"こあ"氏は半分以上胃の中におさめている。こら、言ってることとやってることが違うぞ、とキッと睨む"ほし"。

結局、施設の全てを堪能することは出来なかったのだが、このソフトクリームを口にしただけでも満足といったところだろうか。
 
 

▼次なる道の駅「くろまつない」へのルート:
ニセコビュープラザから国道5号/(道)934号/国道5号 (距離:約39.9km)


雨もひとまず小降り状態が続いている。この分ならば、本日は予定どおり残りの駅を廻ることが出来そうだ。道の駅「ニセコビュープラザ」を出発した我々が次に向かう先は、この国道5号を西へと走った先にある黒松内町の道の駅「くろまつない」である。

「ニセコビュープラザ」に引き続き、町の加工センターで作られたパンが美味しいという「くろまつない」も"ほし"にとっては期待大の道の駅だったりするのだが、さぁ、その期待どおりの駅だろうか。
 
▽小雨のなかを西へ走れ ニセコ〜蘭越〜黒松内 国道5号

さて、国道5号を西へと走り出すと、延々と山道が続いている。時折、合間から牧草地帯が広がることもあるのだが、ほとんどは木々に覆われた山の中を走るばかりだ。しかも、交通量も多めだったりする。交通量が少なく、更に天候も良ければかなり快適な道のひとつではないかと思われるのだが、いかんせんこの小雨状態と車の列続きでは、とても快適とは言い難い。

ニセコの西隣にある蘭越町にさしかかると、国道5号はJR蘭越駅の横辺りを通過する。このまま国道5号上を走っていても何ら問題はないのだが、カーナビは少しでも近道を誘導すべく、道道934号に入ることを勧めてくる。"ほし"がパッと地図をみて「ほほぉ、なるほど、これは確かにショートカットのようだ」と頷くと、いまだ続く車の列から逃げるように、道道934号へと逸れる。
そうして、次に国道5号に合流する頃には、「ん?流れてる」、そう、国道5号の交通量もすっかり減っていたのだ。どうやら、蘭越駅前付近を中心に混雑していただけで、その後はグンと交通量も減ったらしい。まぁ、とりあえず渋滞を回避したことにもなるのか、と楽天的に考えると、再び国道5号に復帰。

蘭越町の南部を走っていると、今までかなりの大雨が降ったことを実感する。というのも、わだちに雨水がたまり、少しでも気を抜けばハンドルをとられかねないのだ。今もなお、大雨だとしたら、かなり走りづらいに違いない。雨のピークが過ぎたことを心からほっとする我々であった。


 
 
くろまつない」洒落た館内には手づくりパンやソーセージ等がズラリ! (黒松内町)
到着時刻:16:23 スタンプ設置場所:トイレ付近の公衆電話横
北海道らしい雄大な丘が楽しめる目名峠を越えて黒松内町に入るとまもなく右手に見えてきたのは、しっとりと雨に濡れた緑の屋根、あれが道の駅「くろまつない」だ。既に夕刻ということもあってか、はたまた、付近の交通量も少ないせいか、駐車場に停まっている車は少ないほうだ。早速、車から降りると、あいかわらず降り続ける小雨の中、早速敷地内をぐるりと廻ってみる。山あいの静かな風景にマッチした建物は、青空の下であれば映えただろうに、灰色の空の下では折角の緑の屋根も、そしてコンクリート状の外壁もくすんでみえてしまう。

道の駅「くろまつない」は、ブナ北限の里である黒松内町内に位置し、山あいの洒落たレストランを思わせる建物「toit vert II(トワ・ヴェール・ドゥー)」が駅のメイン施設である。木の香りたっぷりな暖かみある館内には、パン工房のパンの香りがほんのりと漂い、とことん木にこだわった陳列棚等に黒松内の特産品がズラリと並ぶ。勿論、パン工房自慢の手づくりパンたちは大人気、夕方なんぞに訪れてもほとんど残っていないのでご注意を(経験者は語る)。館内には、こうした特産品販売コーナーの他、ベーカリーレストランもあり、黒松内の味がたっぷり詰まったパン類などを食べることが出来る。

特産品コーナーに並ぶウィンナーやハム・チーズは、町内にある特産物手づくり加工センター(toit vert)製、さすが酪農王国黒松内町と称するだけあって、地場産パワーがみなぎっている。
おっと、先行して駅の概要を全て話し尽くしてしまったような気がするが、早速館内へと足を踏み入れてみよう。正面入口から入ると、なんとアンパンマンとジャムおじさんの石像がお出迎えだ。

更に奥に入れば木のぬくもり漂う館内が広がり、手づくりパンコーナーや特産品コーナー、更にはアンパンマングッズコーナーまであるのだ。残念ながらパンコーナーの陳列棚にはほとんどパンは残されていなかったのであった。それでも何か買わないと気が済まない、とパンコーナーをウロウロしている人も見受けられる。
ソーセージやチーズ類などが多数並ぶその光景に、"ほし"以上に喜びの声をあげるのは"こあ"氏。「おっ、これ買っていこうよ」とチーズ入りのウィンナーを早速手にとっている。

ギフトコーナーも充実しているので、ここの味が気に入ったらまた別途頼めそうだ。やはり地場産が充実しているところは、それだけでも道の駅、いや、町自体の印象も高くなるものだ。
館内奥は開放感いっぱいのカフェ風な造りになっており、軽食カウンターで購入したパン等を食べることが出来る。

「そういえばそろそろ小腹が空いてきた頃だね」なんて無理矢理に胃の中を調整する"ほし"の企みを知ってか知らぬか、「ホットドッグでも食べたいね」と"こあ"氏がぽつりと言う。どうやら"こあ"氏のほうは胃を調整するでもなく、本当に小腹が空いていたようだ。早速、粗挽きウィンナー入りのホットドッグ、そして"ほし"はチーズソフトクリームを購入、ここらで間食タイムとしよう。
粗挽きウィンナーのホットドッグは、それこそ小腹が空いたような時にピッタリな一品であり、ウィンナーの皮のプチッとした歯ごたえがたまらない。

中の肉も程良くジューシーで味わい深いのだ。「おぉ、うまい!」と"こあ"氏はあっという間に平らげる。
その横でチーズソフトクリームを食べる"ほし"、こちらはカマンベールチーズの味わいたっぷりのソフトクリームであり、どちらかといえばまったりとした重量感のある食感である。チーズが苦手な人にはそれこそ苦手な味かもしれないが、チーズ好きな人であれば、十分満足感が得られるソフトだろう。

晴れていれば、窓から見える風景も一層綺麗だったに違いない。「ここは晴れた日にまたゆっくり来たいところだね」と満足感を得ながら館外へと出る。
 
 

▼次なる道の駅「よってけ!島牧」へのルート:
くろまつないから国道5号/(道)265号/(主)9号/(道)523号/国道229号 (距離:約44.2km)


さて、本日最後の道の駅は日本海側に面した島牧村にある道の駅「よってけ!島牧」である。台風接近に伴い、海沿いは危険かと考えていたのだが、どうやら日本海側はほとんど影響無いらしく、ひとまず安心だ。

そうして「くろまつない」を出ると、国道5号からすぐに道道265号寿都町方面へ。山あいの道を走りながら島牧村に向かうべく走っていると、どうやら雨もあがったようだ。道道265号、そして主要地方道9号から町道を経て道道523号へ進むと、牧草地帯から山道に突入、更に霧まで出てきた。「雨の次には霧か・・・」と苦笑いを浮かべつつ、先へ先へと急ぐしかない。

しかし、島牧村にさしかかると真っ白だった霧も晴れ、今度は山道を下りながら海沿いへと近づいていくのだ。この道道265号、実に見晴らしが良く、ところどころ日本海が非常に綺麗に見える。晴れていれば、一層素晴らしい風景が目の前に広がっていただろうが、曇っていても日本海の雄大さは伝わってくるようだ。「でも、曇っていると、雲なのか海なのかいまひとつ分からないね」、おいおい、それを言ってしまったら身も蓋もないではないか。

そんなことを言っているうちにやっと国道229号、つまり海沿いに出てきた。国道229号といえば、神恵内村から岩内町内へと向かうルートとして昼過ぎに走ってきた道である。あの時は、海こそ荒れてはいなかったが、土砂降りになり始め、とても海を満喫するどころではなかったのだ。

穏やかな海を右手に見ながら国道229号を走っていくと、右手になにやら目立つ建物が見えてきた。「おっ、あれが道の駅か」
 

 
 
よってけ!島牧」海産物がいっぱい!さぁ、よってけよってけ! (島牧村)
到着時刻:17:59 スタンプ設置場所:館内休憩スペース近く
道の駅の名称からしてかなり威勢の良い海の市場のような駅なのかと思いきや、目の前にある建物は割と近代風である。付近はほとんど交通量がないせいか、駐車場に停まる車もなんと1台のみである。

それもそうだ、もう18時ではないか。そこで我々の頭をよぎったのは、「ま、まさか営業時間より早く閉めてしまってるなんてことは・・・」、力説したくない内容ではあるが、客が来ないことを理由に営業時間より早く閉めてしまう駅に遭遇したことが過去何度あるか。我々は半ば祈るような思いで、建物に近づいていったのであった。
さて、道の駅「よってけ!島牧」は、日本海に面した島牧村にある海産色豊かな駅。海沿いということもあってか、この駅では新鮮な海の幸が実に多数扱っており、その代表的な施設が海の幸のバーベキューコーナー(レストラン)である。これは生け簀にあるアワビやウニ等の魚介類をグリルで焼いて食べられるものだ。

また、売店でもイカやツブ等の塩辛やしらすの佃煮等、島牧の海産類を販売。隣には、「島牧知ろう館」なる施設があり、村の自然等を紹介している。
建物に近づくと、店内の照明がうっすらと見える。構造上、外からは照明がよく見えなかったためついつい不安に陥ってしまったのだが、いらぬ心配であった。早速、館内に入ると、右手に売店、そして左手にバーベキューが出来るレストランが見える。天井が高いためか、非常に明るく雰囲気も良い。

しかしながら、バーベキューコーナーは既に終了しているようだ。おまけに隣の「島牧知ろう館」も終わっている。この駅の目玉的な存在が終了してしまっているとなると、残念ながら今回は駅を満喫できずじまいだが、その分、売店をのんびり見て廻ろう。
ブラリと売店内を歩いていると、道の駅特製のイカの塩辛を発見。更に島牧ワインやらイカ加工品等、島牧名産をアピールした商品が目につく。一見、どこにでもある売店と思いきや、特産色豊かな品揃えであることを改めて実感。

そうして、しばし海産物を物色すると買い物を済ませ、館外へと出る。駐車場には誰もいなくなっていた。この駅を満喫したいならば、やはり昼間に改めて訪れる必要があると思いつつ、トボトボと車に戻るしかなかったのであった。
 
 

途中、本日の道の駅巡りは断念せざるを得ないかと覚悟していたのだが、無事に予定どおり、本日の最終駅までたどり着いた我々は、とりあえずほっと一安心。あとは宿に向かうのみだ。実は、本日の宿は、海沿いに位置しているため、台風の影響によっては宿入りすら危ぶまれたのだが、どうやら取り越し苦労に終わったようである。

というわけで、これから向かう先は、島牧村から国道229号を南下した位置にある北檜山町だ。海沿いを走りながら幾つものトンネルを越えていくのだが、車窓から見える奇岩の数々はどこか神秘的だったりもする。更に、厚い雲の間から一筋の光が見えたりと、台風の不安をしばし忘れさせてくれるような風景が広がっている。

島牧村から瀬棚町、そして北檜山町にさしかかり、海沿いから内陸部に入ると、本日の宿も近い。
 

皆さんにも教えたい宿シリーズ6:温泉ホテルきたひやま
実はこの名称を耳にした時、勝手ながらかなり古い建物ではないかと思いこんでいたのだが、実際には非常に近代的な外観をもつホテルだったりする。また、宿泊施設だけでなく日帰り温泉も可能なため、休日・平日問わず駐車場には多くの車が停まっているのだ。

温泉ホテルという名称からもわかるように、ここは温泉施設がメインであり、広い浴場の他、歩行浴や露天風呂、寝湯、泡沫浴等、入浴施設も豊富だ。食事も、地場産の食材にこだわり、海の幸あり山の幸ありと暖かみある料理が楽しめる。
宿泊料金(1泊2食付き) 1例として、洋室ツインの場合1人あたり7,000円。シングルは7,300円
時間 チェックイン15:00 チェックアウト10:00
場所 北海道瀬棚郡北檜山町字徳島4-16 tel:01378-4-4120
日帰り入浴料金 大人500円 子供(小学生以下)300円
日帰り入浴時間 11:00〜21:00

上記でもチラリと漏らしたが、本日の宿について"ほし"以上に心配していたのが"こあ"氏だったりする。出来れば、明日のスタート駅である大成町に近い位置に泊まっておきたい。しかし、ガイドブック等を見る限り、その周辺の宿についてはほとんどクローズアップされていないのだ。「この付近で宿を見つけることが出来なかったら、計画も練り直しになってしまう」、躍起になって"ほし"が探し回ったところ、やっと1軒の宿を見つけた。それが「この温泉ホテルきたひやま」である。

ガイドブックに掲載されていないからといって、その宿の善し悪しは泊まってもいない我々が言えるはずもない。どうやら、"こあ"氏は名称がもつ印象から勝手に古い温泉旅館を想像していたのだろう。「今日泊まるところって、大丈夫かな」としきりに呟く"こあ"氏を横目に見ながら、ニヤリと笑うだけの"ほし"。実は、なかなか泊まる箇所が見つからない場所については、"ほし"が独断で決めてしまっていたのである。その際、"ほし"だけは宿の外観も含めて写真で確認していたため、何の心配もしていなかったのだが、"こあ"氏は宿の住所と電話番号しか知らされていなかった。まぁ、"こあ"氏が心配するのも無理はないだろう。

いざ、宿の前に着き、"こあ"氏の顔を覗くと、心なしか安堵感に包まれている表情を確認。「ねっ、良いところでしょう」、"ほし"が意地悪く笑う。「ちっ、分かってるならば前もって言ってくれよ」と言いたげな"こあ"氏は、きっと心の中で"こういう奴だけは相棒にしたくない"、そんなことを思ったに違いない。

その後、"こあ"氏は部屋、食事、温泉いずれも申し分ないと満足げな表情を浮かべている。そんな顔を見ながら、改めてこの宿にして良かった、と深々と頷く"ほし"であった。

さて、明日7月12日は北檜山町から更に南下しながら道南の駅を巡る予定である。いよいよ駅巡りも終盤を迎え、廻る駅も後9駅となった訳だ。さぁ、どんな駅が待っているのか、期待を超える駅があるのか、はたまた・・・、とにかく楽しみであることには変わりない。

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最終更新日:2002年09月19日