北海道 道の駅スタンプラリー体力勝負だ!ダイアリー
富良野でラベンダーを堪能!おっと駅巡りを忘れるところだった
 道北・道央編

2002年07月10日

昨日に引き続き、本日も道の駅巡りはサボり気味な1日になりそうだ。というのも、現在いる場所は富良野。富良野といえばラベンダー。"ほし"は数ある花木の中でも、ラベンダーを非常に好む。だから、北海道に限らず、関東地方でも各地のラベンダーを見に旅をしたものだ。しかしながら、やはり日本におけるラベンダー集大成といえば、富良野ではないだろうか。

というわけで、駅巡り記を期待している皆さんには非常に申し訳ないが、午前中は我々の「ラベンダー訪問」に少々お付き合い頂きたい。まぁ、そう言いながらも駅巡りをおざなりには出来ない。午後には道の駅巡りを再開、富良野を南下しつつ札幌方面へ向かいながら各駅へ立ち寄っていこう。


【宿出発時刻】09:17 【宿到着時刻】18:29
 色は北海道(道北)の道の駅 色は北海道(道央)の道の駅
  市道/国道237号/町道 ファーム富田
09:35
町道/国道237号/国道38号 南ふらの
12:06
国道38号/(道)465号/国道237号 自然体感しむかっぷ
13:19
国道237号/国道274号 樹海ロード日高
14:07
国道274号 マオイの丘公園
16:37
国道337号/道東道 千歳東IC-
道央道 朝里IC/(主)1号
宿泊地(小樽市)
18:29

▼「ファーム富田」へのルート:
宿泊地(富良野市)から市道/国道237号/町道 (距離:約11.2km)


ラベンダーを見るべく富良野を訪れるとしたら、やはりこの場所はおさえておきたい、それが「ファーム富田」だ。しかし、6〜7月あたりは最も混雑する時期なため、決して土・日曜日には近づきたくない場所だったりも。今回は幸い平日なため、恐ろしい人込みに遭遇することはないだろうと思っていたものの、宿の人の話では「この時期は平日・休日は全く関係ありませんよ」とのことだ。あぁ、どうなることやら。

宿を出発した我々は、市道から一旦国道237号に出るとまたしてもすぐに町道へ。名も番号もわからぬまま、この町道と思われる道をしばし北上、田園風景を楽しみながら走っていく。JR富良野線の西隣を平行して走る道は、ファーム富田へ向かう道路としては、お決まりな道のようである。気が付けば、前方には何台もの車が走っており、どうやら、前方の車たちも皆、目的地は同じようだ。

案内看板に従って、いざ駐車場に向かうと、そこは・・・
 

▼「ファーム富田」富良野のラベンダーといったらまずはココか
到着時刻:09:35

「えっ?なに、この混雑は・・・」と"こあ"氏の目はまんまる状態。なるほど、宿の人が休・平日関係無し、といった意味を今まさしく全身で実感している最中といった感じだ。以前、北海道の知人に案内されて訪れた経験がある"ほし"は、ある程度の覚悟こそしていたものの、朝からこれほど、人・人・人の嵐を見ることになるとは思いもよらなかった。

「ここってそんなに人気がある場所なの?」、"こあ"氏はまだ驚きの表情を崩せず、呆然とステアリングを握っている。そうか、"こあ"氏はここの人気度をまだ知らなかったのだ。今から存分に経験していただこう、この「超」人気観光スポットを。

さて、駐車場入口は観光バスやら修学旅行と思われる学生を乗せたバス等で大騒ぎ。なかなか駐車場の奥へと進ませて貰えそうにない。しかしながら、よくよく見れば駐車場の奥に進めばまだまだ余裕はあるではないか。ほっと一安心の我々は、じっと我慢の末、やっと車を停められたのであった。

ここからは"ほし"があれやこれやと語るよりは、ラベンダーの花を存分に(とはいえないが)堪能して頂こう。

 
我々がラベンダーを心ゆくまで堪能していると、丁度そこにはファーム富田の従業員さんたちが花の手入れをしている姿に遭遇。彼らの毎日の世話があってこそ、ラベンダーの花々は今日も綺麗に咲いているのか、と思うとやはり感謝せずにはいられない。それにしても、従業員さんたちのエプロンも「ラベンダー色」、あれはやはり景観を損なわない配慮なのだろうか。
更に園内には、売店や資料館等、ただ花を楽しむだけでなく、ファーム富田とラベンダーとの関わり等を知ることが出来る場所もあったり。昔はラベンダーオイル用の栽培として富良野の地でも実に多数の農家が手がけていたらしいのだが、やがて合成香料等の登場により事態は急変、ラベンダーオイルはすたれてしまい、ほとんどの農家が栽培をやめなければならなくなってしまった。ファーム富田の富田忠雄氏は、そんな苦難な中でなんとかラベンダー栽培を続けてきたのだ。富田氏の辛い葛藤が、パネルを通して心に突き刺さる部分もあり、"ほし"は思わず目頭を押さえずにはいられない。いや、これは"ほし"だけではないはずだ。って、目をキュッキュッとこすっているのは"ほし"だけであった。全くもって涙もろい奴である。

また、世界のラベンダーの香りを体験できる「香りの体験室」もなかなか興味深い。ラベンダーにも実に様々な種類があり、香りもそれぞれ異なるのだ。ケースの中のラベンダーに鼻を近づけながらクンクン、「この香りはちょっときつめだな」「あぁ、リラックスできそうな香りだ」等と比較しながら、しばしラベンダーと戯れる。

おっと、すっかりのんびりしてしまった。昼までには本日1箇所目の道の駅へ着くつもりで時間配分をしていたのだが、なかなか予定どおりにはいかないものである。駐車場に戻ってみると、どうやら入口の観光バスもそろそろ出発しそうな気配である。あのバスが出発する前に、我々も出発だ。
 

▼道の駅「南ふらの」へのルート:
ファーム富田から町道/国道237号/国道38号 (距離:約59.4km)


さて、本日最初に廻る道の駅は、南富良野町の「南ふらの」である。距離にして約60km弱とかなり遠いうえに、午前中の観光ですっかり気が抜けてしまった我々は、これから時間に追われるラリーの感覚に復帰出来るのか、大いに不安なところだ。

そういえば、宿の従業員さんとの会話の中で、「北海道に観光に来られる方々は、皆どこか表情に焦りがあるんですよねぇ。2泊3日くらいでこちらに来られると、それはもう殺気だっている感じですよ。」、確かに少ない日数の中でとにかくあれもこれもと見て廻らねばならないため、自然と顔つきも変わってしまうのだろう。

「お客さんたちは長い期間かけての旅行でしょう。顔つきにゆとりがあるもの」その従業員さんの言葉に、"ほし"は心の中で「我々も道の駅でスタンプを押している時は、かなり殺気だっているような気がするっけ」と、ふと考え込む。いや、まてよ、従業員さんは、「富良野に訪れた客にしては、寝坊助だな」と言いたかったのではないだろうか。その証拠に、チェックアウト後、いざ駐車場をみると、あれほど大混雑だった車たちが、皆揃っていなくなっていたのだ。おそるべし、富良野の旅人たち。

さぁ、とにかく気合いをいれて向かおうではないか。
 
▽中富良野から富良野の街並みを感じつつ南下だ 町道〜国道38号/237号

ファーム富田を出発した我々は、中富良野町内を碁盤の目のようにはりめぐらされた小麦畑の間の道を右へ左へと走りながら、やっと国道38号(国道237号重複)に出てきた。実のところ、ファーム富田から国道237号へはあっという間に出られるはずであった。ところが、どこをどう間違えたか、その国道を更に越えていたらしい。行き止まりに泣かされるわ、のんびりなトラックの後ろをただひたすらジッと我慢しながら走ったりと、早くもアクシデントの香りが漂ってくる。

ところが、国道に復帰すると、そんな香りもどこへ行ったのやら、心地よい富良野の風に吹かれながら、さぁ、快適ドライブだ。富良野市内を走る国道38号/237号重複路線は、メロン等の直売所が非常に目立ち、中には「メロンソフト」なる誘惑な文字もとびこんでくる。しかし、今は誘惑に負けている場合ではない。

 
▽富良野は続くよどこまでも 富良野市から南富良野へ 国道38号

市街地を過ぎればやがて山の中へとさしかかり、やがて国道237号と38号との分岐点にやってきた。我々は国道38号南富良野方面へと進み、しばし山々と畑が続く雄大な風景を楽しみながら走ることに。この国道38号、実は南富良野町を越えればやがて帯広の方まで続いている道である。帯広といえば、旅の前半で既に通過している場所だ。「今回の旅って本当に効率的に廻っているのだろうか」とふと首を傾げたくなったりもするのだが、とりあえず順調にここまで来られたのだ。まぁ、良しとしよう。

山々の麓にみえる畑たちは、パッチワーク状に広がっており、昨日見た美瑛の規模ではないにしても、やはり感動をおぼえずにはいられない。しかしながら、「昨日はあれほど青空が広がっていたのに、今日は天気も下り坂か」とすっかり厚い雲に覆われた空を眺めながら、少々気分も下り坂だ。

すると"こあ"氏「昨日のあの(美瑛の)風景が青空の下で見られただけでも良かったと思うよ」、精一杯のフォローのつもりらしい。しかし、なぜだろう、その言葉を聞いたらいよいよもって空が暗くみえてきたような気がする。どうやら、本日の天候にはもう夢も希望も残されていないのか。7月の天候というのは、こんなに気まぐれだったのか、と今更ながら実感である。

 

 
 
南ふらの」富良野を感じる道の駅ならばココだ! (南富良野町)
到着時刻:12:06 スタンプ設置場所:物産センター入口付近
しばらく続いていた山あいの道も、そろそろ下り始めたかといったその時、左手に不思議な形をした建物が見えてきた。そう、それこそが道の駅「南ふらの」である。「おぉ、あれか」といざ駐車場に入ろうとすると、平日だというのに大盛況ではないか。丁度昼時に重なったせいもあるのだが、それにしても今日は平日だというのに、休日を思わせる混雑ぶりだ。

観光バスも多く見かけるため、富良野周辺の観光がてら、この駅へ立ち寄るというコースが組まれているのだろう。呆然としながらもやっと1箇所のスペースを見つけ、慌てて車を停める。

道の駅「南ふらの」は、弧を描いたような屋根が印象的な外観をもつ「南ふらの物産センター」がメイン施設。この外観、実は駅にほど近い位置にある「かなやま湖」がカヌーのメッカということもあってか、カヌーの舳先をモチーフとしたらしい。施設内容は、物産センター内に売店やレストランがある他、物産センター横には美しい花壇があり、7月辺りになると富良野の代名詞的な存在であるラベンダーが咲き乱れる。
早速建物内に足を踏み入れると、まずは入口付近で南ふらのメロンがお出迎えだ。やはりこの時期、気になる北の果物といえばメロン。しかしながら昨日、道の駅「とうま」にて、でんすけスイカを前にして悩んだあの光景の再来か、「なにぶん長旅ゆえ持ち歩けない、といって実家の冷蔵庫には入らない」、そういえば期日指定で自宅に送ってもらう手もあったのだ。いや、果物の場合、期日指定は出来るのだろうか、今となってはわからない。

レストランは昼時と重なってか、大混雑である。これまた言わずにはいられない一言「本当に今日って平日?」、この言葉も既に言い飽きてきた。
ところが相反して売店の方はほとんど客もおらず、寂しい状態だ。いや、決して品揃えが悪い訳でもなく、また、魅力が無い訳ではないのだが、やはり土産よりも腹ごしらえな人々が多いのだろう。

我々はこれ幸いと、ゆったりと売店散策に精を出す。南富良野は熊笹が特産なのだろうか、店内には熊笹茶や熊笹そば等、熊笹商品が目をひく。
しかし、いつもは地場産にこだわる"ほし"も、ビールの魔力には勝てないのか、手にはしっかりと「ふらのビール」が握られている。このふらのビール、実はあの「望羊中山」で入手したビール「じゃがB」を製造している会社が出しているものだったりするのだ。ラベルも「ふらの」を実によく表現している可愛いデザインだったり。

富良野各地の写真のポストカード等も多数販売されている等、富良野土産もここで十分揃う。
1階のロビーには巨大水槽が設置され、かなやま湖に生息する魚たちが泳いでいる。特にかなやま湖には大魚イトウ伝説もあるとかで、なんとこの水槽にもかなやま湖で捕獲されたイトウがゆうゆうと泳いでいる・・・ということなのだが、魚にはとことん弱い"ほし"、どれがイトウかがわからず、「イトウさん イトウさん、どこですかあ?」と水槽にへばりつくばかり(ちなみに写真に写っている人は"ほし"ではない)。

写真に写っている女性も、きっと"ほし"と同様、イトウさんとの対話に夢中だったのか、長きにわたって水槽に向かっていたのであった。
館外に出ると、建物の横に紫の絨毯が広がる花壇が視界に飛び込んできた。

午前中に見たファーム富田の規模と比較してしまうといささか寂しい感(比較するな、と言われそうだが)はあるが、いや、十分ラベンダーを堪能出来るだけの株数が植えられている。ドライブ途中の休憩に、ラベンダーの香りに包まれて一息つくのもまたよろしいかと。
 
 

▼次なる道の駅「自然体感しむかっぷ」へのルート:
南ふらのから国道38号/(道)465号/国道237号 (距離:約40.1km)


さて、次に向かうは、南富良野から南下した位置にある占冠村の「自然体感しむかっぷ」。「南ふらの」からJR幾寅駅(映画鉄道員(ぽっぽや)の舞台になったところらしい)を越え、道道1030号や主要地方道136号を経由して国道237号に出るルートも考えられるのだが、いかんせん、道道1030号は途中ダートが12km程続くらしい。いくら、ダート好きといえど、速度的にはかなり不利である。まぁ、逆に好んでこのルートを通る人もいるかもしれないが、我々は今回、道道465号でかなやま湖の横を通りながら国道237号に復帰、延々と南下する「安心安全安直、いわゆる3安」ルートをとることにした。
 
▽見えそうで見えない「かなやま湖」の湖畔を走れ! 道道465号

「かなやま湖の横を通るということは、湖を見ながら湖畔のドライブか」と、"ほし"は喜び勇んで車の窓に顔を近づける。しかし道道465号、確かに湖の横を通っている。通っているはずなのに、どうしても湖が見えない。「木が覆いしげって何も見えないよ」と"こあ"氏に訴えてみても、周囲の木がなくなる訳でもあるまい。

「まぁ諦めなさいな」"こあ"氏は全くとりあおうとせず、淡々と運転を続ける。無視された"ほし"は、しばしふくれっ面のまま窓を眺めていると、周囲の木が減っていき、木々の隙間から湖が見えてきたではないか。「おっ!」、しかしまたしても木々に覆われて湖は姿を隠してしまう。「おっ!見えた」と「ちぇっ!見えない」と何度と無く繰り返していると、やっと左手に湖が広がる風景に遭遇、ほっとしたのは"ほし"よりも"こあ"氏であった。そ、そんなに"ほし"はうるさかったのか。

そうして、やっと国道237号に出てきた。

 
▽ただひたすら山道を走る国道237号 占冠村へ

国道237号に復帰してからは、ただひたすら山道を走ることになる。南富良野と占冠の境には金山峠なる箇所があるが、とりたてて険しい峠道という訳でもなく、さっそうと走れる快適道が続く。そんな山道を下っていくと、ちょっとした街並みが見えてきた。そろそろ近いのか、次の駅。

 

 
 
自然体感しむかっぷ」平日は静かなショッピングモールか? (占冠村)
到着時刻:13:19 スタンプ設置場所:生活情報センター内
あの横広がりな施設群はまさしく道の駅ではないか、そのとおりであった。道の駅「自然体感しむかっぷ」に到着である。ところが、駐車場には何台もの車が停まっているのだが、妙に静かだ。「今日って定休日ではないよね」と思わず心配してしまう程なのである。といっても、よくよくみればレストランへ向かう人たち、更には、スタンプ帳を手にした人たちもぽつぽつと歩いている。

さて、道の駅「自然体感しむかっぷ」は、村のキャッチフレーズである「自然体感占冠」がそのまま道の駅の名称として採用されており、「占冠村ショッピングモール」が駅のメイン施設である。敷地内には、売店やレストラン、写真館や陶芸店から構成されたショッピングモールの他に、生活情報センターと称し、観光案内や休憩スペースを提供している。実は、この駅名から何らかの自然を体感できる施設があるのかと思っていたのだが、特にそのようなものは用意されている訳ではなさそうだ。
早速、館内へと入ってみよう。基本的に静かな館内であることには変わりないのだが、生活情報センター内に設置されたスタンプの前には既に数名の先客がいるようである。

情報センター内の休憩スペースはゆったりとしており、観光情報を入手がてらのんびり出来そうだ。しかしながらこの情報センター、案内員さんがいるのは夏期のみだとか。
ショッピングモールの通路を歩く人は何人もいるのだが、何故だろう、どことなく活気が感じられないのは、やはり平日のせいだろうか。そんななか、レストラン「ふらいぱん」だけはかなりの賑わいをみせている。当初、ここで食事をしようと考えていたのだが、客の多さに恐れおののき、次の駅にしようとすぐに諦める我々は、もしかして臆病者か。

実は、洋食中心のメニューの中で、かなり気になる料理もあったのだが、どうしても特産色を見いだせず、また店内の混雑も重なってか、結局今回は見送ることにしたのだ。しかし、これだけ人気があるのだ、きっと美味しいに違いない。そう思うと、次回はここで食べてみたい、そんな思いを残すこととなった。
ショッピングモールの端に位置する売店は、規模こそ小さめではあるものの、占冠の特産である山菜製品がこれでもかといいたい程、多種多様並んでいる。瓶詰めから山菜ごはんの素、更にはフキ羊羹なるものまで、それはもう山菜オンパレードといって良いだろう。しかし、山菜の瓶詰めは定番な土産品ゆえ、特に不思議に思わなかったのだが、この「フキ羊羹」とは一体どんな味がするのだろうか。

占冠村といえば、巨大リゾートエリアであるトマムリゾートや、アウトドアが楽しめるニニウ自然の国、赤岩青巌峡等、見どころ・遊びどころがいっぱい。これらを体感してこそ、「自然体感占冠」なのかもしれない。ということは、我々が体感したのは占冠のほんの一部に過ぎなかったわけだ。
 
 

▼次なる道の駅「樹海ロード日高」へのルート:
自然体感しむかっぷから国道237号/国道274号 (距離:約15km)


次に向かうは、日高町内に位置する道の駅「樹海ロード日高」である。ここまでやってくると、「あぁ、随分太平洋寄りに来た」ということをしみじみと実感させられたりも。そう、日高町といえば日高管内、日高管内といえば旅の前半に立ち寄ったあの「サラブレットロード新冠」がある新冠町等も含まれるのだ。「あぁ、戻ってきたな」、そんな感覚すらわいてくる。

「自然体感しむかっぷ」を出た我々は、国道237号を南下だ。次の「樹海ロード日高」までは約15kmと近いため、なだらかで非常に快適な山道を走ること、ほんの10数分、前方をみれば再び街並みが現れてきた。
 

 
 
樹海ロード日高」町の中の町?食事に買い物なんでもござれ!(日高町)
到着時刻:14:07 スタンプ設置場所:館内案内カウンター上,トイレ側入口付近の公衆電話横
周囲を行き交う車の量も増えてきたかと感じると、そこは国道237号と国道274号との分岐点。国道274号帯広方面へと出ると、まもなく左手に見えてきた洋館風の建物、あれが道の駅「樹海ロード日高」である。

交通量もさることながら、駅へ立ち寄る車の数も、平日にしては多い方だ。やはり立地条件的にも恵まれた場所に位置しているのだろう。仕事途中に立ち寄るサラリーマン、いかにも旅の途中といったライダー等、様々な人間が次々と建物の中へと吸い込まれていく。峠の合間の休憩所的な役割だけでなく、地域住民にも利用しやすい施設群が揃っているためか、まるで「町の中に町がある」、いや、町の商店街がここに集結しているようにも見えたり。

さて、道の駅「樹海ロード日高」は前述のとおり、国道237号と国道274号との分岐点付近に位置する、洒落た洋館風な施設外観とエゾリス看板が目印の駅だ。メイン施設である「サン・ポッケ」は、酒屋に食料品からそば処、軽食喫茶、床屋、情報センターを含めた休憩スペースから構成され、隣接して和食レストラン、薬局等が建ち並ぶ。その他にも、駐車場に面して郵便局や資料館等、観光施設から生活施設まで、それこそなんでもござれな道の駅なのだ。
まぁ、旅の途中にこれら全ての施設を利用することはないだろうが、休憩や食事目的だけでなく、旅の途中に手紙を出したい、薬が必要になった、そんな時でもここへ立ち寄ればなんでも出来てしまうのは実に助かったりもするものだ。

と、なにやら褒めちぎった感はあるが、いざ、実際に敷地内を歩いてみると、隣接のレストラン2軒はいずれも準備中ではないか。14時を少し過ぎたところゆえ、夜の営業に向けて休憩中なのか。「う・・・む」、ここで食事するつもりである我々にとっては、少々がっかりであるが、サン・ポッケ内のそば処はどうやら営業しているようだ。

「とりあえずひと安心」とチラリとそば処を覗くと、店内はまだ混雑気味。他の食事処が準備中ゆえ、ここに集中しているのか、それともここのそば処が美味しいから人が集まるのかは、後でその「口」で確かめることとしよう。
サン・ポッケ内の売店は酒中心の店と食料品中心の店の2店舗からなり、どちらも観光客目当てな商品もあれば、コンビニエンスストアやスーパー等で買えるようなごく日常の商品も並んでいる。

といっても、いわゆる特産品的な商品は、店の入口付近に目立つように置いてあり、これらの配慮はなかなかポイントが高かったりも。
「それにしてもお腹が空いた・・・」、これでは歩くのもままならない。結局、我々は売店散策もそこそこに、さきほど覗いたそば処である「手打ちそば太郎」に駆け込んでいた。店内はカウンター席のみが空いており、テーブル席は満席状態が続いている。「結構人気があるみたいだな」と辺りを見回しながら席につく。さぁ、何を食べよう、やはりここは日高名物といわれる「やまべ天そば」を食べようか。というわけで、"こあ"氏は「やまべ天そば」、そして"ほし"は「やまべ天ざるそば」を注文。

そして、しばし待つ。待っている間は暇だ。暇だと、妙に周りが気になるものだが、そんななか、ある一点が妙に気になりだした。このそば処は、店主と思われる親父さんとそれを支えるおばちゃんのふたりで切り盛りしているのだが、何故だろう、会話がほとんどといって無い。店の者同士がお喋りに夢中というのは、客にとっても非常に迷惑な話だが、親父さん、黙々と料理をつくり、完成するとカウンターに置くだけで、おばちゃんに「出来たよ」とも声をかけない。カウンターに置かれた料理をこれまた黙っておばちゃんが運ぶ。もしかしたら、あ・うんの呼吸で会話なぞ無くても通じ合っているのかもしれないが、ふたりの空気はどう見ても喧嘩中の夫婦にしかみえない。「何か機嫌でも悪いのかな」、どうやらそう感じていたのは"ほし"だけでなく、"こあ"氏も同様らしい。
まぁそれはさておき、早速「やまべ天そば」を味わってみよう。これがなかなか美味しい。何が美味しいって、コシの強めなそばと、サクサクッとした衣をまとったやまべが調和して美味さをひきだしているのだ。

昨日、今日と「そば」な日々が続いているが、両日共に美味い店に出逢って良かった、とニッコリな"こあ"氏。
"ほし"が食する「やまべ天ざるそば」は、その名のとおり、ざるそばとやまべ天ぷらがセットになったもの。そばのコシの強さは一口食べただけでもよく分かるが、いかにも手打ちを感じさせる形状のそばだったりも。沙流川のやまべの天ぷらは実に淡泊でさっぱりとした味だが、これがまたなかなかのボリュームである。

すっかり平らげ、レジで"ほし"が支払を済ませていると、横から"こあ"氏が「ごちそうさまでした。とても美味しかったですよ」と一言、おばちゃんに声をかける。ところがおばちゃん、ニコリともせずそのままお釣りを"ほし"に渡すだけであった。店の外に出ると、"こあ"氏は「そうですか、くらい言ってもいいのにね」とやや困惑気味。結局、ここは味こそ美味しかったものの、無愛想な店という印象が強く残ることとなってしまった。

勿論、必要以上に客にこびる必要は無い。ただ、客商売たるもの、必要最低限は明るい態度で接して欲しい、そう思うこと自体が、現代の希薄なコミュニケーションな世の中に反しているのだろうか。

外に出ると、いつの間にか雨が降り出している。丁度この時、本州では台風6号の影響で、被害が多数出始めていたのだ。明日あたりは、北海道も台風の影響を受けるのではないか、といった不安が我々の胸にも広がってきた。「もしかしたら、予定数廻れない可能性も出てくるか」、ここに来て全ての予定が崩れていくような、そんな思いを抱えながら我々は「樹海ロード日高」を出た。
 
 

▼次なる道の駅「マオイの丘公園」へのルート:
樹海ロード日高から国道274号 (距離:約87km)


本日最後の道の駅は、長沼町にある「マオイの丘公園」。国道274号にて札幌方面へ向かう途中にある駅だ。但し、「樹海ロード日高」から一般道を延々と90km近く走ることになるため、それなりに時間もかかるだろう。
 
▽長々と続く山道、何が心配かって・・・ 国道274号 日高〜夕張へ

さぁ、もたもたしている場合ではない。国道274号を夕張市方面へ向けて走り出した我々は、小雨が降る中、数々のトンネルを越えていく。ここからは本格的にしばらく山間部を走ることになるのだが、そんな時、特に心配になるのがトイレだったりする。人間の身体とは面白いもので、一度「この道沿いにトイレはあるかな」なんて心配し出すと、途端にトイレに行きたくなり出す。そんなことはない、考えなければいいのだ、という人も多いだろうが、一度考え出したらとまらない、中にはそんな厄介な体質な人もいるのだ(全くもって自慢にならないが、"ほし"もそのひとりだ)。

しかし、国道274号を走れども、トイレらしきものは見あたらない。「やはり道の駅って有り難い存在だな」なんてしみじみと思いつつも、残念ながら長沼町に至るまで道の駅は無いのだ。そんな時、ふと左手をみると「おっ、道の駅のような建物を発見」と指をさす。

 
それは、穂別町営キャンプ場の管理棟であった。山小屋風の建物をみると、ふと中頓別町にある道の駅「ピンネシリ」を思い出したりも。確か、あれもキャンプ場の管理棟を兼ねた道の駅だ。「とにかく入ろう」と心の奥底からほっとすると、キャンプ場管理棟の駐車場に車を停める。平日のせいか、駐車場には数台の車しか停まっていないのだが、どうやら棟内にも入れるようだ。

まずは第一の目的を果たし、その後にお礼を兼ねて何か買い物でもしようか、と中を覗くが、売店らしきものはやっていないようだ。「じゃぁジュースだけでも買っていこう」と入口でジュースの自動販売機に向かう。付近の交通量が少ないため、敷地内は静けさを保っているが、このキャンプ場管理棟では棟内で食事も可能、更に裏手に進めばパークゴルフ場もある。平日こそ人の出入りもほとんど無いのだが、夏場の休日はかなり混雑しそうな予感だ。近くには樹海温泉「はくあ」と称する温泉施設もあるので、キャンパーや温泉巡りな人たちには既に知られた場所かもしれない。

そうして、「本当に助かりました、穂別キャンプ場さん」と深々と建物に頭を下げた我々は、再び国道274号を走り出したのであった。
 
▽とうとう雨も本降りに メロン販売所を横目にひた走る 夕張〜長沼へ

やがて国道274号は夕張市にさしかかり、雨も本格的に降りだしている。これはどうやらしばらく降り続けそうな雨だ。憂鬱度もおのずとアップしていく。この憂鬱に満ち満ちた車内にほんの一瞬の盛り上がりがあったとすれば、ほとんど車が通らない静かな国道274号で速度取り締まりをしていたことだろうか。交番の駐車場で計測しているため、見かけ的にはただパトカーが停まっているようにしか見えないのだが、車内にはしっかりと2名の警官が乗っている。え?そんなに詳しく知っているということは、まさか捕まったのかって?、いやいや、我々はその前をスッと通り過ぎていっただけである。しかし、じっと車の中で待機しているパトカー、バッテリーは上がったりしないのだろうか、いやはや、余計なお世話であった。

さて、夕張といえばやはり連想するのが「メロン」、国道沿いにもメロンの直売所があちらこちらにあり、あぁ、やはりメロンの季節なのだ、と羨ましげに眺めながら通過していく。更に西へ西へと走れば周囲は田園風景へと変わっていき、そんななか、気が付けば何時の間にやら長沼町だ。


 
 
マオイの丘公園」田園風景の中のお洒落な空間 (長沼町)
到着時刻:16:37 スタンプ設置場所:センターハウス内1階カウンター
のどかな田園風景が続くなか、国道274号左手に見えてきたは道の駅「マオイの丘公園」。茶色の円柱形の背の高い建物に横広がりに並ぶ直売所たちがズラリ、周囲には緑の公園が広がり、第一印象はかなり良い。「うっ、これで晴れていてくれれば更に良いのに」と舌打ちする"ほし"に、容赦なく吹き付ける横風。

どうやら雨だけでなく、風まで吹いてきた模様、これはますます台風を予感させる空気ではないか。500円のビニール傘は横風によって今日も景気良くグニャリと曲がる始末で、"ほし"はまたしても周囲の人に笑われはしないだろうか(2002年7月1日みたら室蘭を参照)、と慌てて辺りを見回す。幸い、雨風が強くなってきたせいで、皆慌てて建物内に避難しているようだが、そんななかでも雨に濡れながらせっせと直売所で買い物をする強者もいる。

さて、道の駅「マオイの丘公園」は、国道274号と国道337号との交差点付近に位置する長沼町の駅だ。渋い茶色が目立つレンガ造りのメイン施設「センターハウス」は外観も内装共にサイロ風な雰囲気をもち、丸みを活かした洒落た構造が印象的である。センターハウスは、売店やレストランの他、ギャラリー、展望台等から構成される。また、隣接して農産物直売所が約8軒ほどズラリと並び、新鮮野菜を求めてやってくる人も多い。
遠方からの訪問の場合、何が寂しいって、やはり新鮮野菜等を入手出来ないことではないだろうか。美味しいと分かっていても買えない、これは実に残念なことである。夏場の場合は、野菜に限らず食品類の土産物を買っても、車室内に置いておくのはかなり心配なのだ。結局、その場で食べたり、または食品以外のものを購入せざるを得ない等、苦しい選択を強いられる場面が多く存在してしまった。

そんなことを思い返しながら、横風に吹かれつつ直売所をぼんやりと眺める。おっと、このまま突っ立っていると、傘がいよいよひしゃげてしまう。とにかくセンターハウスの中へ入ろう、とバタバタと館内へと走っていく。

すると"こあ"氏は一足先に館内にいたらしく、傘にもてあそばれた"ほし"に気づくと気の毒そうな表情で慌てて近づいてきた。「だ、大丈夫?」「いやぁ、雨の散策は泣けるよ」、すっかりずぶぬれの"ほし"は、しばし休憩スペースを兼ねたホールでマルチビジョンを見ながらほっと一息。
ホールの奥に進めば、そこは売店コーナーだ。この売店がまた明るく洗練された雰囲気があり、「りんごわいん」やオリジナル菓子等の長沼特産品もあれこれ並んでいる。

レジ横に並ぶこの駅の肉まんは非常に美味しいという話を聞くが、まだまだ胃の中には「樹海ロード日高」で食べたそばが残っている。
「無理して食べたって美味しくは感じないよ。」と"こあ"氏の鋭い一言に「うっ・・・」と躊躇する"ほし"、確かに満腹時に無理に食べるなんて行為は肉まんに失礼か、と少々反省しつつ、次回に持ち越しだ

(って次回は何時だ?)。
2階にはレストランとギャラリー、そして屋上には展望スペースが用意されているのだが、外に出られるはずの扉は固く鍵がかけられている。この扉、冬期は外へ出られないが、5月から10月までは自由に外に出られるものと思っていた。それとも、台風が近づいているため、鍵をかけてしまったのだろうか。結局、今回はガラス越しに石狩平野を見るしかなかったのである。

「ここは是非とも天候が良い日に来たいものだね」、展望スペースや敷地内の緑の風景をあらためて見ながら、残念そうに車に戻っていった。
 
 

というわけで、本日の駅巡りは妙にあっけなく終わってしまったような気がする。いや、既に時刻は17時半近いため、今から新たな道の駅を探して廻るにはやや時間不足である。今日の駅巡りはもともと午後のみと決めていたため、あっけなかろうが、物足りないだろうが、これでおしまいだ。

後は、ただ宿に向かうだけである。といっても、本日の宿はここ「マオイの丘公園」から約70kmほど離れた小樽だ。夕刻の帰宅時間に札幌を通過しなければならないため、ある程度混雑に巻き込まれる可能性もありそうだが、道の駅と違って閉館時間を気にして向かう訳ではない分、気が楽だ。

「マオイの丘公園」を出た我々は国道337号を南下し、道東道の千歳東ICを目指す。閉館時間を気にせず向かえるなんて言ってはいるが、ここはやや安直に高速道路を使用して小樽方面へ向かおうと考えたのだ。国道337号を南下しながら周囲を見ると、見事なパッチワーク状の畑が広がっており、これがまた実に感動的だ。雨さえ降っていなければ、写真に残しておきたいくらいであったが、やはり雨は無情にも降り続ける。
 
▽久々にETCの設置問題に向き合う 千歳東IC〜札幌南料金所

千歳東ICから高速道路に入ると、まもなく千歳恵庭JCTから道央道札幌方面へ進み、周囲も徐々に賑やかな風景へと変わってきた。ところがETC搭載車の我々にとって、非常に憂鬱な出来事が待ちかまえていたのである。というのも、我々が利用した千歳東IC料金所には、ETCレーンは存在していなかった。泣く泣く通行券を貰い、本線へと合流したのだが、道央道 札幌南料金所で一旦料金を払う際、目の前に見えてきたのは幾つものETCレーン。結局、ETC車載器を搭載しているにも関わらず、一般レーンを並ぶはめになったのだ。まったくもって、ここまでぞんざいな扱いを受けるとは、いやはやETCに未来はないのかと、この場でも何度言い続けてきたような気がする。

入口にETCレーンが無い場合においても、入口の料金所で職員さんがETCカードに情報を入力するなどの手段はとれないものだろうか。そう、これだったら入口にETCレーンがなく、出口にETCレーンがあった場合、少なくとも出口ではETCレーンを利用できるといったところだろう。何らかの手を考えて貰わないと、現状のままでは本当にすたれてしまいそうだ、ETC。

 
▽夕刻の道央道はやはり混んでいた 札幌〜朝里IC そして宿へ

それにして札幌周辺を走る道央道は、家へ帰る車、はたまた出先から会社へ戻る車等でごった返している。北海道の国道は整備されて非常に走りやすいという印象が強かったため、高速道路は利用率も高くないのかと勝手に思いこんでいたのだが、どうやらそんなことは無いらしい。

恵庭ICを過ぎた辺りから徐々に車の量が増えたと感じていたのだが、札幌南料金所を通過し、更に札幌の市街地へと入ると車の量は爆発的に増えているのだ。まぁこの程度の渋滞は関東ならば嫌という程、味わっているため、ただただ流れに身を任せて走るだけである。ところが、札幌の市街地を抜けた箇所にある札幌西ICを過ぎた途端、周囲の車はあれよあれよという間にいなくなり、それこそ一人旅状態に陥っている。

キョトンとしながらそれでも走る我々が目指すICは小樽のひとつ手前である朝里ICだ。本来ならば、小樽市街に宿をとり、夜は市内散策でもしようかと考えていたのだが、結局めぼしい宿は見つからずじまいであった。特に市街地の場合、十分な駐車場がなかったりする。というわけで、市街地から少し離れた場所で宿探しをしたところ、朝里川温泉を発見。ここらに宿は多数存在するようだ。

我々は朝里ICから一般道に出ると、主要地方道1号を南下し、朝里川温泉方面へと向かったのである。周囲は既に暗く、夏の夕暮れだというのに気温は15度、半袖のいでたちには少々寒すぎるようである。

 

皆さんにも教えたい宿シリーズ5:朝里クラッセホテル
実は、ここではなるべくリーズナブルな宿を中心に紹介してきた。ビジネスホテルや割と大きめなリゾートホテル等は、いざ実際に泊まってみると、値段の割にはがっかりさせられる点が多く、ここでの紹介は差し控えることが多い。そんななかで、このホテルはリゾート色が強い質感漂うホテルながら親しみがわく場所だったりする。

というわけで、この「朝里クラッセホテル」は朝里川温泉に位置し、日帰り温泉も可能なリゾート色満載の洒落たホテル。緑に囲まれたホテル内には、露天風呂の他に露天風呂付き客室なども用意されている。洋室もシックなインテリアにほっとくつろぎを感じ、とても10年の年数が経過(2002年でホテル10周年だとか)したホテルとは思えない。ホテル内には食事処も数カ所あるため、素泊まりでも安心して食事が楽しめる。夜にはホタルをイメージした照明がホテルの周囲を包み、華やいだ空間が演出されている。

ホテル裏手には自然いっぱいの散策路もあり、本来ならばのんびり滞在して自然を満喫したいところだったりも。日帰り入浴も可能だが料金は若干高め。
宿泊料金(1例として) スタンダードツイン(洋室)夕食付きで1人当たり11,000円
各種プランがあるため、値段は定かでないが、季節によってお得な料金設定も用意されているようだ
時間 チェックイン15:00 チェックアウト11:00
場所 北海道小樽市朝里川温泉2-676 tel:0134-52-3800
日帰り入浴料金 大人1,000円 子供500円

 

これ以降はホテル内での出来事ゆえ、お時間がある方のみお読み頂ければ嬉しい。(読み飛ばす人はこちら)

▽ホテルでのアクシデントその1:フロント編

というわけで、予想以上に豪華なホテルを目の前にして「なんだか場違いなところに来たのか」と困惑気味な我々であったが、予約時に確認した宿泊料金は、そんなにべらぼうに高いという訳でもなかったはずだ。ただ、日帰り温泉客もいるため、予想以上に駐車場は混雑気味だったらしく、"こあ"氏は空車探しに手間取ったようだが、ようやく"ほし"が待つフロントに戻ってきた。

さぁ、部屋に移動である。2週間分の荷物をズリズリと持って歩く我々はまるで民族大移動のような状態だが、このホテルでは従業員さんが荷物を運んでくれるサービス付きだ。しかしながら、部屋でほっと一息ついたのもつかの間、「あれ、デイパックは?」"こあ"氏の一言に、「あっ、チェックインした時に肩から降ろして足元に置きっぱなしだ」、"ほし"は血相をかえて慌ててフロントに急行。すると、フロントの人も血相変えて走ってくる"ほし"の表情にすぐ気づいたのか、「デイパックをお忘れですね」と間髪入れずにデイパックを出してきた。ほっ、良かった、あの中には西興部で買った松茸焼酎が入っていたのだ、って、おいおい、"こあ"氏の大事なデイバッグそのものを心配してくれ、と鋭い視線が後ろから突き刺さる。後ろから"こあ"氏が付いてきていたのだ。

「ご、ごめん!」頭をかかえて謝る"ほし"に、まったくもう、といった表情の"こあ"氏、フロントで保護して貰えていたから良かったものの、このご時世、盗まれる可能性だって高いのだ。皆さんも、チェックイン時の荷物の置き忘れにはご注意を。
 
▽ホテルでのアクシデントその2:レストラン編

しかし、このホテルでのアクシデントはこれだけではなかった。食事時、"ほし"がワインを飲みたいとだだをこね、ハーフボトルを頼んだ。ところがボトルを持ってきたお姉さん、もしかしたらワインを開けた事が無いのではないか、と首を傾げる程、危ない手つきで必死に開けようとしている。それはもう危なっかしくて見ていられない。見かねた"ほし"が、"こあ"氏に「ねぇ、開けてあげたら?」と思わず耳打ちする。が、それはお姉さんに失礼ってもんだ。

その時、お姉さんが小さな叫び声をあげた。「ん?」と我々もお姉さんの手に視線を動かす。すると、モギッ・・・、コルクが半分もぎとられている。いや、コルクを開けようとして割ってしまったのか、コルクは哀れな姿となって目の前にさらされている。ところがお姉さんはそれでも尚もこじ開けようとしているのだ。どのくらいの時間が経っただろうか、お姉さんは無理矢理開けたワインをグラスに注ぐと、ほっとして立ち去っていく。

これがどういう意味だかわかるだろうか。ワインを開けている最中にコルクが割れた場合、ワインにコルク片が入ってしまうことが多々ある。"ほし"のグラスに注がれたワインには幸いコルク片は見あたらなかったのだが、"こあ"氏のグラスにはコルク片が幾つも入っている。

結局、我々は従業員さんを呼び止め、「このワイン、コルク片が入ってますよ」と一言いうと、「あ、申し訳ありません」と従業員さんは慌てて奥へ走っていく。ほどなくして戻ってきたのは先程ワインを開けたお姉さんではなく、今度はソムリエを思わせるお兄さんである。そしてその手には新しいワインボトルが握られていた。「ただいま新しいものとお取り替え致します」と、今度は慣れた手つきでササッと開ける・・・予定であった。

しかし、ハーフボトルというのはコルクが細いせいか、フルボトルと比較すると開けづらいらしく、お兄さんも苦労している。(おいおい、どうしたっていうのだ・・・)、"ほし"はワインを目の前にしながらお預け状態をくらった犬のようだ。それでも開かない、焦ったお兄さん、力を入れすぎたか、なんと手を滑らせてワインのボトルを倒してしまった。

ガタガタッ・・・、一同「えっ・・・」、事態はそれだけで終わらなかったのだ。テーブルの上にはアルコール製のランプが置かれており、ワインボトルが倒れた拍子にランプまで倒れる始末。テーブルクロスに引火し、フワッと一瞬火が立ったのである。これにはさすがの我々もビックリ仰天。慌てて火は消し止められ、事なきを得たのだが、この騒ぎに他のテーブルの客も気づき、何もしていない我々まで恥ずかしくなってきた。

我々は別の席に移され、慌てて支配人らしき人がやってくると、平謝り状態。ここは心優しい"こあ"氏がフォローすべく「いえ、怪我のほうはありませんでしたか」と従業員さんに声をかけている。その後、またしても新しいワインがやって来た。あぁ、全て飲まずして3本目とは、なんとも勿体ない話だが、3度目はこれまでのアクシデントが嘘のごとく無事にコルク栓が抜かれ、やっとワインを飲むことが出来たのであった。

食後、「ごちそうさまでした」とレストランを出ようとした時にも支配人さんと従業員さんが「本日は本当に申し訳ありませんでした」を連発、いやはや、ヒヤッとするアクシデントこそあったものの、何事も無かっただけにこうして笑い話となった訳である。

これを読んで「こんなアクシデントに遭いながら、それでもこのホテルが気に入ったのはどうしてか」と思われる人も多いだろう。確かに普通ならば従業員さんの勉強不足(ワインの開け方等)に怒りさえ感じるのかもしれない。しかし、不思議なことに、そんな出来事を微笑ましく見てしまいたくなる従業員さんたちの人徳か。ホテル自体、くつろぎの空間として非常に好印象であることも理由のひとつだろう。

食事を済ませて部屋に戻ると、やはり気になるのは台風情報だ。台風6号が本州に被害をもたらしているニュースを見る度に、いずれ北海道にもやってくるのか、と不安は増すばかりである。果たして台風の影響のなか、明日立ち寄る予定である道の駅は全て廻りきるのだろうか。しかも、海沿いの駅も幾つか存在し、更に明日は海沿いの宿だったりも。「あぁ、どうして7月に台風が上陸するのか・・・」、ぼやきのひとつやふたつ言っても罰は当たるまい。

というわけで、明日7月11日は余市からスタート、天候が良ければ積丹半島に行きたかったのだが、どうやらそれどころではなさそうだ。海沿いやら山間部を行き来しながら、北檜山まで向かう予定である。但し、何事もなければ・・・の話であるが、さぁ、どうなるのか、明日の旅。

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最終更新日:2002年09月10日