北海道 道の駅スタンプラリー体力勝負だ!ダイアリー
本日の目玉はやっぱり巨大からくり時計?駅巡りが楽しみな瞬間
 オホーツク編

2002年07月05日

その朝、"ほし"は覚悟をきめていた。今まで計画していたこれからの予定の全てが崩れることを。"こあ"氏も「こりゃまいったな」といった表情を隠せず、朝の空気は重かった。一体何事か?それは、昨日の夜中にさかのぼって話をしなければならない。

4日の夜、"ほし"はいつものように各駅で購入した道プレを整理していた。それが旅の間の日課のようになっていたのだが、たまたま3日の夜はそれを怠ってしまったところから事件は発覚する。3日に廻った道の駅の分も含め、内容を確認していたところ、「阿寒丹頂の里の道プレが無い」ということに気づいたから、さぁ大変。車の中は探すわ、鞄の中にまぎれこんでないか、そこらじゅうを引っかき回しながら探すが見つからず、"ほし"は半ベソ状態。これまで既に20箇所以上も廻っていると、売店内でもついつい反射神経のように道プレやらカントリーサイン等を手に、会計へと向かっていたような気がする。その習性が災いしたのか、己が阿寒丹頂の里で道プレを手にしたのかすらも思い出せない。「いや、阿寒丹頂の里のカントリーサインや標識マグネットは買って、現にこうして手にしているのだから、道プレだけ手にとらないだなんてあり得ないな」、既に頭の中は混乱状態である。そんな時に限って、売店でレシートも貰っていなかった。「うっ、やっぱりレシートは必ず貰おう」

すっかり買い忘れたと思いこんだ"ほし"はその晩、"こあ"氏に「明日、阿寒丹頂の里に戻るっていうのは、かなり無謀だよね」とそれこそ突拍子もない相談をもちかける。しばし考え込んでいた"こあ"氏だが、「でもその後の予定は全て変わってくるのは、覚悟のうえだよね」と廻る駅順を変更するべく、地図を広げる。どちらにしても明日、阿寒丹頂の里が開館した頃を見計らって電話をしてみよう、旅にアクシデントはつきものだと言うが、あとで笑い話になるようなアクシデントであって欲しいものだ。

というわけで、本日の予定はどうなることやら、って下に掲載しているゆえ、その後の話がどうなったかはだいたい想像もつくと思うが、まぁ、それはのちほど。

今日1日がどうなるかはさっぱり見えず状態の我々であったため、とにかく朝食だけでもしっかり食べておこう、と宿でだされた食事をせっせと食べるとまずは本日のスタート駅である「はなやか小清水」へ向かい、出発だ。


【宿出発時刻】08:22 【宿到着時刻】19:30
 色は北海道(オホーツク)の道の駅
  市道/国道39号/国道244号 はなやか(葉菜野花)
小清水
08:56
国道244号/国道238号 サロマ湖
10:36
国道238号 愛ランド湧別
11:34
国道238号/国道242号 中湧別
12:21
国道242号/国道39号 おんねゆ温泉
14:15
国道39号/国道242号/
国道333号
まるせっぷ
16:23
国道333号/(道)305号/
林道/(道)553号/国道273号
香りの里たきのうえ
18:31
国道273号/(道)713号/市道 宿泊地(紋別市)
19:30

▼道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」へのルート:
宿(網走市)から市道/国道39号/国道244号 (距離:約22.7km)


本日1駅目である「はなやか小清水」といえば、昨日の夕方にも立ち寄った駅ではあるのだが、いかんせん閉館後だったゆえ、本日改めての訪問となる。どうも網走市周辺を行ったり来たりしているようだが、営業中を狙う場合、どうしても非効率な廻り方をせざるを得ないのは覚悟のうえだ。

宿から市道、及び国道39号を経て国道244号網走市街地を走ると、やはり平日の朝のせいか、交通量も多め。といっても、市街地さえ抜けてしまえば、車の量もグッと減り、流れもそこそこ良い。左手に海を見ながら走る朝のドライブはなかなか気持ちよいものだ。そんな道をせっせと小清水町へと走っていくと、30分程で道の駅が見えてきた。
 

 
 
はなやか(葉菜野花)小清水」誤算!開館9時だが道プレ目当てだったら10時に行け (小清水町)
到着時刻:08:56 スタンプ設置場所:館内展示ホール内
昨日のスカッと晴れた夕空とは違い、本日はまたしてもどんより曇り空。開館直前の時刻ではあるが、まだ数台の車しか停まっていないようだ。まぁ、平日ゆえ、これが普通の風景なのかもしれない。しかしながら、早くもスタンプ帳をもって駐車場をウロウロしている人を発見。あぁ、あの人もスタンプラリー参加者なのか、と思うと妙に嬉しかったりも。

道の駅「はなやか小清水」は、小清水町活性化センターをメイン施設とし、小清水町を紹介する展示ホールや喫茶コーナー、農産物や乳製品等の加工室等から構成されている。各種加工施設では、パンや味噌等の加工実習が可能らしいが、要予約だとか。まぁ、道中ブラリと立ち寄る者にはあまり縁のない施設だが、喫茶コーナーや展示ホールで一息つけそうだ。また、隣接してコンビニエンススタイルの売店、更に軽食処等が並んでいる。
さて、早速活性化センター内に入ってみよう。館内は実に広々としており、各所に椅子が設置されているので、実に休憩しやすい。

早速スタンプを押すと、広々とした展示ホールをしばし見て歩きながら、その一角に小清水の特産品陳列コーナーを発見。「あれれ、販売はしていないのかな」と辺りを見渡すが、それらしきものは見あたらない。
更に、ホール内には「汽車ポッポ」なる喫茶・軽食コーナーがあるのだが、こちらは10時から営業らしく、まだ照明もついていない。「これでは折角9時に来たは良いけど、展示コーナー以外に見るものが無さそうだ」と予想外の展開に落胆の色を隠せない。

「ということは、道プレは何処で売ってるのだろう」、ふとした疑問が頭をよぎる。しかし、ここは悩んでいるよりも即座に聞いた方が手っ取り早いぞ、と事務室の窓から「あのぉすみません」と声をかける。売店が無いということは、きっと事務室で取り扱っているに違いない、という甘い期待も抱いて、である。

事務室にいた職員さんが「はいはい」とやってくると、"ほし"は早速「道の駅の、道プレはここで買えますか」と聞いてみる。すると、職員さんから返ってきた回答は、恐れていたものであった。「あぁ、道プレはですね、隣の汽車ポッポさんで扱っているんですよ」。

「えっ・・・・」ここで漫画の一コマだったとしたら、"ほし"の頭の上あたりに「ガーンッ!!」とでも書かれていただろう、しばし言葉を失っていた"ほし"を気の毒と思ったのか、職員さん「折角来て下さったのですし、後でお送りしましょうか」と嬉しい一言。もう、地獄から天国に持ち上げられたが如く"ほし"に笑みが戻り、「え?そ、それ、お願いできますか。」と深々と頭を下げる。これまで順調すぎる程、どこの駅でも道プレが購入出来ていたのだが、やはり道プレ集めは一筋縄ではいかないのか、と今更実感している。

料金と共に住所を書いて渡すと、「あら、東京ですか。だったらなおさら大変ですねぇ」としみじみと言われ、こちらもしみじみと職員さんの配慮に感謝だ。こうして、善意のもと、無事に「はなやか小清水」の道プレ購入も約束されたが、心のどこかで10時まで待った方が良かったのか、と思ったりもしている。またいずれここの駅に立ち寄って、今度は汽車ポッポでお茶でも飲もう、と心に留めて外に出た。
 
 

さて、我々は次の駅へ向かう前に一本の電話をかけなければならなかった。そう、昨晩から気がかりであった「阿寒丹頂の里の道プレ」の件である。既に9時過ぎ、阿寒丹頂の里も開館しているだろう。早速電話をかけて事情を説明すると、阿寒丹頂の里から返ってきた回答は「あぁ、うちの駅の道プレ、ただいま品切れ中なんですよ。2週間くらいしないと入ってこないですねぇ」といった、"ほし"のそそっかしさを見事にさらけ出す内容であった。まったくもって、あるはずもない道プレを買えるはずもない、己が手にした商品くらいきちんと覚えておけ、と反省する"ほし"。

それにしても2週間も入荷に時間がかかるとなれば、今日これから行ったとしても入手できるはずがない。我々が現在道内を廻りながら駅巡りをしている事情を話すと、「返信用封筒と料金送ってくれれば、入荷次第送ってあげますよ」と本日2度目の善意を貰うことに。本来アクシデントは避けて通りたいものだが、そんなアクシデントを経験していくうちに、更に北海道が好きになっていく我々であった。

というわけで、本日は予定通りオホーツクの駅巡りを楽しめることになった訳である。

▼次なる道の駅「サロマ湖」へのルート:
はなやか小清水から国道244号/国道238号 (距離:約75.2km)


実は「はなやか小清水」の次には、一気に内陸部の「おんねゆ温泉」へ向かうか、それとも「サロマ湖」へ向かうか、出発する1分前まで悩んでいた。内陸の「おんねゆ温泉」を先に廻ってから再び海岸線近接の駅へて出るか、先に「サロマ湖」を含む海岸線近接の駅を廻ってから内陸部へと入り込むべきか、ルート選びにもセンスが要求されるようだ。しかも、次に「サロマ湖」へ向かうということは、またしても網走市を通ることになる。あぁ、さすがに何度も往復していると、他の道を走りたくなってくるものだ。

いや、冷静に考えてみよう。走行距離的に効率的なのは、先にサロマ湖方面の駅を廻る方である。ここはただ「同じ道を走りたくない」なんて我が儘を言っている場合ではないだろう。ハッと我に返り、「サロマ湖、行こう」と決定したのであった。
 
▽道の駅よりも賑やかにみえる小清水原生花園インフォメーションセンター?

結局、「はなやか小清水」から再び国道244号を網走市に向けて走り出す。すると、まもなく朝から妙に混雑している場所を通りがかる。「なんだなんだ?」と振り返ると、そこは小清水原生花園インフォメーションセンターらしい。建物も、まるで「お、ここも道の駅か」と思ってしまいそうな印象だ。小清水の観光スポットのひとつである小清水原生花園の案内施設らしく、原生花園の花たちを中心に紹介している他、売店等もあるようだ。「うわっ、ここは休・平日関係無いみたいだね」と恐れおののきながらそのまま通過。小清水を堪能するならば、こちらの施設も要チェックかもしれない。

 
▽網走から佐呂間町へ湖畔と緑のドライブ 国道244〜238号

そうして、またしても網走市街地を通る羽目になった我々は、しばし混雑に耐えながら黙々と走り続けるが、やがて市街地を抜けると共に全体的に走行ペースがあがり出した。これでほっと一安心である。

気が付けば左手には網走湖が広がっている。しかし、湖面を見るとかなり濁っており、どうにも美しさを感じられないのが残念。まぁ、走行中、流れる車窓から見ただけなため、もっとじっくり眺めれば美しい風景に出逢える箇所もあるのだろう。

 
しばし湖畔から離れると、次は右手に能取湖が見えてきた。

国道238号はこの能取湖の湖岸に沿って走るのだが、9月頃になると湖の周りには真っ赤に色づいたサンゴ草が見られるらしい。国道を走っていてもその風景は見られるのだろうか。
 
能取湖を離れると周囲に広がる緑の風景に、湖以上の感動を覚えながら走る。

そうして、ここからはしばし内陸部を走りながらサロマ湖方面へと向かうことになるのだが、交通量も少なく実に快適な道である(平日だから交通量が少ないのか、それとも休・平日関係なく快適なのかは定かではないが)。
 
そうしていよいよ見えてきたはサロマ湖だ。道の駅へ向かうなか、右手に見えるサロマ湖は、湖というよりは、まるで海のような広さを感じる。まぁ、車窓からみる風景ゆえ、そう感じられるのかもしれないが、それにしても広い。

道の駅「サロマ湖」の駐車場に停まったら、ゆっくりその風景を堪能しよう、そう思いながら尚も走っていくと・・・
 
▽サロマ湖は何処?

右手に見えていたサロマ湖は、何時の間にやら道路脇の木々に覆われて国道上から姿を消してしまったのだ。「あ、あれ・・・サロマ湖がない」、実に嫌な予感がする。このまま周囲が木々に覆われた状態が続けば、駅からはサロマ湖が見えないのではないだろうか。


 
 
サロマ湖」カボチャ商品いっぱいの店内と農園散歩が気持ちよい (佐呂間町)
到着時刻:10:36 スタンプ設置場所:物産館内休憩スペース
さぁ道の駅からサロマ湖が見えたのであろうか。結局、道の駅に面した箇所は木々に覆われ、サロマ湖を望むことは出来なかったのである。しかしながら、すぐ近隣にサロマ湖展望台があるらしく、こちらからはサロマ湖の全景が見渡せるほどの絶景だとか。といっても、この展望台へ行くには極細道と徒歩が待っている。さすがにある程度時間に余裕がなければ、この展望台へは近づけそうにもない。

というわけで、無事に道の駅「サロマ湖」へ到着。駐車場に車を停め、いざ敷地内を見る。正面の物産館らしき建物のその奥は高台になっており、なにやら広大な敷地が広がっている。「思った以上に散策に時間がかかるかな」と思いつつも、薄日がさしてきたせいか、明るい空の下でしばし自然が満喫できそうである。

道の駅「サロマ湖」は、サロマ湖近隣に位置する緑いっぱいの駅だ。メイン施設である物産館「みのり」は、売店の他、軽食コーナー、休憩スペース等から構成される。また、施設裏手には体験農園が広がり、カボチャやいもを栽培している風景が見られる。更に奥に進めばふれあい牧場、隣接して宿泊研修施設等があり、"ちょっと立ち寄るのもよし"、"のんびり留まるのもよし"の道の駅だ。
物産館の散策は後にするとして、まずは施設裏手をぐるりと歩いてみよう、と早速体験農園内に足を踏み入れた。すると、一角に一面黄色の絨毯のような箇所があるではないか。

「まさか菜の花?」、どうも菜の花といえば春の花というイメージが強く、7月に咲いているということ自体が不思議に思えたりも。「これ、本当に菜の花かな」と疑いの目で黄色の一角へ近づくと、確かに菜の花そのものである。すっかり時間を忘れて、菜の花を堪能していると、その視界の隅になにやら動くものが映る。
「ん?」と視線を動かすと、体験農園の奥にはふれあい牧場が広がっており、柵の中に何頭もの馬がいる。それも、皆揃いも揃って随分とくつろいだ格好である。まるで「今日はお客さんが来ないからのんびりだねぇ」なんて言っているようにも思えたり。

そうして馬を見ながら歩道を歩いていくと、高台に建物らしきものが見える。どうやら、これが宿泊研修施設である「悠林館」のようだ。悠林館から坂を降りていくと、再び駐車場に戻ってきた。つまり、ぐるりと一周廻ってきたという訳だ。「これはなかなか良い運動になるな」と苦笑いしながら、さぁ、いよいよ次はお目当ての物産館の散策である。
サロマ湖といえば定番の名産は「ホタテ」。店内にはホタテ商品も多数揃っているが、更に気になる商品群といえば、ホタテと並んで佐呂間の代表的な特産である「カボチャ」だ。

店内にはこれでもか、という程のカボチャ加工商品が並び、その内容も実に多種多様である。甘味たっぷりカボチャは特に菓子類に採用されることが多いせいか、カボチャパイやカボチャ饅頭、カボチャ甘納豆まで並ぶ。また、佐呂間町オリジナルキャラクター「モモ」ちゃんグッズ等もあり、町おこしにも意欲的に感じられる。
売店横には、ちょっとした軽食コーナーがあり、うどん・そば類等が食べられる他、ホタテフランクやホタテ焼き等も揃っている。

勿論、道の駅定番のソフトクリームも売られており、そのなかから"ほし"が今回選んだソフトは、パンプキンソフト、つまりカボチャソフトである。
なにしろ、これだけ店内でカボチャ商品を見た後ゆえ、この選択の他は考えられなかったのである。といっても、カボチャ味ならばソフトクリームとの相性もかなり良いのではないか、と期待しながら一口パクリ。

口あたりはまったりとしており、ただ甘味だけが表現されているのではなく、カボチャの皮っぽい味までが表現されているように感じられるから不思議だ。そうして、最後の一口を口に放り込む頃には、すっかり胃のほうも満腹になっていた。

手にはカボチャ土産、胃の中にもカボチャソフトと、この「サロマ湖」ですっかりカボチャ三昧となった我々、「ちょっとのんびりし過ぎたかな」と時計を見ながら慌てて店を出る。本来、「サロマ湖」といえばホタテが定番だが、予想以上に多種多様なカボチャ商品が揃っているため、カボチャ好きな人は是非立ち寄って欲しい駅、という印象をうえ付けられた場所であった。
 
 

▼次なる道の駅「愛ランド湧別」へのルート:
サロマ湖から国道238号 (距離:約12.8km)


次に向かう「愛ランド湧別」は、佐呂間町の隣に位置する湧別町内の道の駅だ。距離も10kmちょっと、というかなり近接した場所にあるので、駅数をこなしたいスタンプラリー参加者としては嬉しい密集地帯だ(というのも、更にその次に廻る予定である、中湧別も近距離である)。

「サロマ湖」を出発すると、緑の牧草地帯を走りながら湧別町・紋別市方面へと進む。何のコメントのしようも無い程、ただただ走っていけば、右手に観覧車のようなものが見えてきた。実にあっけない程、あっという間に次の駅に到着なのである。
 

 
 
愛ランド湧別」遊園地が目印?の道の駅 (湧別町)
到着時刻:11:34 スタンプ設置場所:館内トイレ横の案内カウンター
車の窓から見えたあの観覧車こそ、道の駅に隣接している遊園地「愛ランドYOU」の一施設である。平日のせいか、遊んでいる人は少ないが、母親に手をつながれて遊んでいる子どもの姿がちらほら見受けられる。

そんな風景を眺めながら、道の駅施設の正面に位置する駐車場に車を停める。まぁ、ある意味遊園地の付帯施設にも見えなくもない駅のメイン施設だが、それにしても休・平日の利用者数にかなり差がありそうな駅である。駐車場がゆったり確保されているのは、やはり遊園地へ訪れる客が多いことへの配慮だろうか、と思ったりも。
さて、道の駅「愛ランド湧別」は、遊園地「愛ランドYOU」に隣接する、建物こそ大きいがどちらかといえば小規模構成な駅だ。

「レストラン彩湖」と大きく掲げられた建物が目印だが、外観だけをみると思わず「ここはレストランだけ?」と思ってしまいそうだ。実際は、館内1階が売店とトイレ、2階がレストランという構成である。屋内に休憩施設がなく、ホールにちょっとした椅子しか無いため、休憩目的で立ち寄るにはやや不向きに感じられる。
駐車場内を歩いていると、建物の前に妙なトラックらしきものを発見。

「誰だこんなところに車を停めてるのは」とよくよく見ると、移動式インド料理屋「クリシュナエクスプレス」である。その周りを一周まわってみたのだが、たまたまだったのか、営業をしているようには見えなかったので、そのまま眺めるだけに終わったのであった。
というわけで、次に館内へと足を踏み入れると、薄暗い館内がどことなく寂しげ。奥に進むとトイレとともに、ガチャポンやらUFOキャッチャー等のゲーム等も並んでいるのだが、いかんせん誰もいないゲームコーナー程、わびしいものはない。これも休日になれば風景も一転するのだろうか。

まずはスタンプを押しておこう、とトイレ横の案内カウンターに向かうと、カウンターには北海道の各道の駅のスタンプがズラリ70駅分貼られている。もしかして、駅の職員さんが既に70駅廻って、それを貼ったのだろうか。そういえば、この駅だけでなく、道の駅「みついし」や「みたら室蘭」でも同様に70駅分のスタンプが貼られていたのを思い出す。「あの駅はこんなスタンプなんだ、お、この駅のスタンプ、なかなか良いデザインだな」なんて言いながら、この旅で我々のスタンプ帳も全て埋めてやろう、と志気を高めるのであった。
スタンプを押し終えると、売店を覗いてみる。売店の店員さんは明るく、なかなか礼儀正しいのは感心すべきところだ。店内は、湧別町特産をはじめとしてオホーツク全般の土産品が並び、特にホタテ商品が目立っている。また、「オホーツクの自然塩」は新聞記事等を掲示しながら宣伝しているのが目についたりも。特に飾り気の無い売店ではあるが、店員さんがせっせと手書きしたのだろうか、商品の宣伝文句の貼り紙を微笑ましくも思いながら、しばし店内を散策して廻る。

それにしても、遊園地やレストラン辺りを利用しないと、印象に残りづらい駅のひとつになってしまいそうだが、なかなか駅巡りの途中で遊園地を堪能するのは、時間におわれる我々的には困難そうだ。しかし、観覧車あたりには乗ってみたかった、と少々後悔している"ほし"。
 
 

▼次なる道の駅「中湧別」へのルート:
愛ランド湧別から国道238号/国道242号 (距離:約13.9km)


さて、次に向かう駅は「中湧別」。上湧別町にあるのに何故に中湧別?とよくよく見たら、上湧別町の中湧別という地名に位置するため、「中湧別」らしい。いやはや、駅名の採用は市町村名だったりその中の地区名だったり、と実に様々。

「愛ランド湧別」を出た我々は、更に上湧別町・紋別市方面へと走る。相変わらずのどかな牧草地帯が続いていたのだが、国道242号へと入ると民家や店などが建ち並ぶ風景へと変わっている。おっと、ここで気を抜いてはいけない。道の駅「中湧別」はこの国道242号沿いではないのだ。

必死に案内看板を確認しながら、「あっ、そこで左折だ!」と"ほし"が前方を指さす。看板に従って細い道へと入るとまたしても看板が見えてきた。道の駅へ到着である。
 

 
 
中湧別」道の駅は文化センターから温泉施設へ変わったのだとか? (上湧別町)
到着時刻:12:21 スタンプ設置場所:チューリップの湯ロビー
しかし、その案内看板が指し示す方向にあるのは、文化センターTOM。実は、道の駅「中湧別」のメイン施設はそれまで「文化センターTOM」であった。ところが、道の駅は2002年になって文化センターの向かいにある温泉施設「チューリップの湯」に移動になったらしい。建物の印象としては、まるでギリシャ神話にでも出てくるかのような神殿をイメージさせるギリシャ文化センターの方が、強く心に残りそうなものだが、まぁいろいろ事情もあるのだろう。

というわけで、「チューリップの湯」がある敷地の駐車場に車を停める。「愛ランド湧別」に続き、こちらも平日は客が少ないのだろうか、駐車場には数台の車が停まっているだけだ。

道の駅「中湧別」は、かみゆうべつ温泉チューリップの湯をメイン施設とし、施設内には温泉のほか、売店やレストランがある。温泉施設内のレストランの場合、温泉利用者以外は入りづらい位置にある箇所も多く見かけるのだが、ここは利用者以外も躊躇なく食事が可能だ。また、敷地内には旧中湧別駅の路線橋やラッセル車が置かれ、関連資料等を展示した「鉄道資料館」、そして向かい側には文化センターTOM(旧・道の駅)がある。漫画好きならば文化センター内の漫画美術館も立ち寄っておきたい。
敷地内を散策し出した我々だが、「中湧別」で特に楽しみにしていた施設といえば、文化センター内の漫画美術館。ここが道の駅であろうがなかろうが、最初から立ち寄る予定だったため、そそくさと文化センターへと歩いていく。

「それにしてもこの建物、相当建築費がかかっていそうな外観だね」としみじみと見上げる。そしてしつこく「どうして道の駅は温泉に移動したのだろう」と入口でぼんやりと考え込む。その入口には貼り紙があり「道の駅はかみゆうべつ温泉チューリップの湯に移りましたのでご了承のうえ、ご利用ください」と書かれている。やはり、いまだに文化センターが道の駅と思っている人も多いのだろう。

まぁ、深く考えるのはよそう、と館内へと入ると、静寂に満ちたロビーに思わず先へ進むのを躊躇。「漫画美術館ってところで入館料のようなものは必要なのかな」と勝手が分からないだけにオロオロしていると、事務所内に人影を発見。"こあ"氏がすかさず「あのぉ、漫画美術館は入館料はいるのですか」と職員さんに聞いている。すると「いえいえ、無料ですよ。どうぞゆっくりご覧ください」と人あたりの良い職員さんが優しく答える。
そうして漫画美術館へと進むと、中には見慣れた漫画家たちの絵がズラリと飾ってある。サラブレットロード新冠のレコード館に引き続き、この手の身近な内容の施設にはついつい弱いのが我々らしいところか。ついつい「おぉ、これ知ってる知ってる」とはしゃぐ"ほし"に、"こあ"氏も思わず苦笑。特に目立つ作品といえば、あのルパン三世のモンキーパンチの絵、はたまた、キャンディ・キャンディのいがらしゆみこの絵等ではないだろうか。

ショーケースに飾られた単行本を見ながら、「お、キャンディ・キャンディの単行本、私も全部持ってたな。あぁ、懐かしいぞ。なかよし(キャンディ・キャンディが連載されていた漫画雑誌)も毎月かかさず買ってたな」、しばし遠い目の"ほし"。遠い昔、少女漫画に明け暮れた日々もあったのだ。

また、館内に多数飾られた作品の中でふと目にとまったのが、名探偵コナンの色紙。「あれ、コナンの原作者の青山さんって鳥取出身だったような」「はてはて」、そんな会話を楽しみながら次から次へと己の記憶と照らし合わせる。「そうか、全てが北海道出身って訳ではないのか」って早く気付け、と言われそうだが、他にも漫画好きならばほぼ知っている作品ばかりが並んでいる。

別コーナーには、オホーツク国際漫画大賞を受賞した作品も飾られており、しばし多種多様なイラストに酔いしれながら、時間は確実に経過していく。といっても、館内は当初予想していたものよりは、はるかに狭いため、よほどじっくり見ない限りはそれほど時間は要さないはずだ。作品数的にはもう少し多い方が嬉しいが、無料で閲覧できる点ではこれでも十分なのかもしれない。
外に出た我々が次に目にしたもの、それは鉄道博物館だ。

「博物館」といっても、旧中湧別駅がそのままの状態で保存され、それを一般公開しているといったところだ。
ラッセル車が置かれており、その中に当時使われていた鉄道関連品等が展示されているのだが、そこに飾られていたマネキン人形の顔に恐れおののき、早々に立ち去る我々であった。

さて、いよいよメイン施設である「チューリップの湯」の館内へと入ってみよう。
文化センターの建物があまりに強烈だったせいか、チューリップの湯の建物自体はどちらかといえば地味めな印象を受けたのだが、いざ館内に入ってみると、天井が広く、広々としたロビーだ。

入口付近にレストランがあり、丼や定食等のメニューが並んでいる。かに天丼やりんごカレー等、心そそる料理もあったのだが、この後に少なくともあと2箇所の駅を廻らなければならない。やや惜しい気もしたのだが、ここはメニューのみ確認しておくだけで、グッと我慢しよう。

レストランの横には情報端末やパンフレット等と共にスタンプが設置されており、忘れぬうちにスタンプを押すと、更に奥へと進む。そのまま真っ直ぐ進んでいくと温泉施設への入口なのだが、入浴券をフロント横の発券所で買わなければ先には進めない。というわけで、我々は温泉施設入口横にある売店の方へと進む。
売店内はとにかく「チューリップ」商品が、それこそ花を咲かせているような状態。さすが、チューリップの町だ、と実感させる品揃えである。上湧別のキャラクターであるチューリップ型の「チューピット」のぬいぐるみやタオル、更にはチューピットラーメンやチューリップまんじゅう、チューリップ羊羹、まさしくチューリップだらけなのである。

「す、すごいな・・・」と売店じゅうに並んだチューリップ攻撃に"ほし"もたじたじ。出来ることならば、ここは春に訪れたい町であることを、しっかりと実感させて貰ったような気がする。
 
 

▼次なる道の駅「おんねゆ温泉」へのルート:
中湧別から国道242号/国道39号 (距離:約62.9km)


さぁ、次はいよいよ本日の中で最も期待している道の駅「おんねゆ温泉」だ。何が期待だって?まぁ月並みと言われてしまいそうだが、「おんねゆ温泉」では世界一のハト時計が訪れる客たちを楽しませてくれるらしいのだ。特に"ほし"の場合、機械仕掛けで「動いたり」「鳴ったり」するものを非常に好む傾向がある。しかも、それに「世界一」なんてついてきたら、期待しない訳にはいかないだろう。

しかし、「中湧別」から「おんねゆ温泉」へは60km以上もの距離を走らなければならない。午前中の駅がいずれも近距離で廻れたため、そのツケがまわってきたような気もするが、とにかくせっせと南下をしていこう。

「中湧別」を出た我々は国道242号に復帰すると、南下を開始。まもなく左手に洋館風の建物と共に風車が見えてきた。「おっ、あれはなんだ?」と流れる車窓から見たその建物は、上湧別チューリップ公園、つまり上湧別のチューリップが堪能できる場所である。春になると、凄まじく多くの人が集まってきそうなところではないだろうか。

更に南下していくと、やがて遠軽町へとさしかかる。交通量は割と多め、しかも市街地を抜けていくため、全体的にペースが遅い。そんな状態がしばらく続くと、いつの間にか周囲は山間部に変わっている。そんなのどかな山あいの道をのほほんと走っていると、留辺蘂町に入った辺りで対向車線側になにやら赤色灯らしきものがチラリと見えたような気がする。

「おりょ、あれはもしかして?」とめざとく見つけたのは、"ほし"だけではなかった。"こあ"氏も「あれは、もしかして、あれでしょう」と苦笑。国道242号は遠軽町を過ぎた辺りから快適な山道になるため、ついついスピードも出したくなるような場所だ。更に走ると、赤色灯の正体はやはり警察車両であった。どうやら車両内で速度測定をしているらしい。前方の車たちは皆それを知っていたのだろうか、それとも単に皆のんびり走る車ばかりだったのだろうか、そんな警察車両の横を皆、通り過ぎていく。「いやはや、北海道のパトカーの多さは、凄まじいね」と言いながら我々も横目でチラリと見ながら通り過ぎる。

そうして国道39号との交差点が見えてきたら、いよいよ道の駅は近いことを意味する。
 

 
 
おんねゆ温泉」世界一の巨大ハト時計はからくり仕掛けが可愛い! (留辺蘂町)
到着時刻:14:15 スタンプ設置場所:クリーンプラザおんねゆ内案内カウンター上
国道39号上川町方面へと曲がると、8km弱ほど走れば道の駅「おんねゆ温泉」、しばし畑が広がる風景の中をただひたすら真っ直ぐに走っていくだけである。

やがて右手に、それらしき建物群が見えてきた。道の駅「おんねゆ温泉」に到着だ。楽しみにしていたハト時計は国道からはよく見えない。「あれ、何処だろう」と駐車場に入りながらキョロキョロ辺りを見回すと、奥に広がる建物群の方にそびえ立っていた。「おぉ、あれか・・・」と見ながらも、とにかく順序をおって見ていこうと、車から降りた。

道の駅「おんねゆ温泉」は、道の駅グランプリ2000走行支援賞を受賞した駅。駅名に"温泉"が付いているため、駅内に温泉施設があるのかと思いきや、どうやら違うらしい(温根湯温泉は別の場所にある)。敷地内には、休憩が可能な他、観光案内等も入手可能な「クリーンプラザおんねゆ」が駐車場に面して配置されている。その奥へと進むと、世界一のハト時計「果夢林」がシンボルタワーとしてそびえたつ。また、ショップや木工体験工房等から構成される「果夢林の館」、各種店舗が並ぶ「からくり王国」、山の水族館、様々な施設があり、ついつい長居をしてしまいそうな駅である。
まずは「クリーンプラザおんねゆ」へ立ち寄ってみよう。木のテーブルと椅子が幾つも並び、休憩が可能な他、観光案内カウンターもあり、必要に応じて奥から職員さんが出てきてくれる。"ほし"は道プレを買うべく、奥の事務所にいる職員さんを呼ぼうと視線を送る。すると職員さんはそんな視線に気づいたのか、慌ててカウンターにやってきた。「道プレ、欲しいんですけど」と手にした道プレ等を差し出し、会計をしているとその横にトラックのドライバーらしき人がやってきた。

「このへんに歯医者はないかね」、どうみても運搬途中のドライバーに見えるのだが、歯でも痛くなったのだろうか。すると職員さんは「あぁ、このへんには無いけれど、ここから10kmくらい市街地に入れば×××歯科がありますよ」と案内している。こういう時はやはり地元の職員さんならでは、である。「歯痛ですか?」「いやー、差し歯がとれちゃってさぁ」「あらまぁ」、ドライバーの男性はがははっと笑いながら頭を下げて去っていった。

カウンター上でスタンプを押していると、ある貼り紙が視界に入る。「おんねゆ温泉」で道の駅スタンプラリーを応募すると、もし、全駅制覇であれば記念写真を撮ってくれるとか。「へぇ、ユニークな特典だな」と思わずクスッと笑ってしまう。しかし、道外に住む我々がある一定期間中にぐるりと道内を廻るとなれば、「おんねゆ温泉」を70駅目にするのはやや無理が生じる。羨ましさを感じつつ、その場を後にした。
さぁ、クリーンプラザおんねゆを出ると、といっても、駐車場側ではなく、裏手へと出ると巨大ハト時計が出迎えてくれている。このハト時計こそ、おんねゆ温泉のシンボルタワー「果夢林」だ。

しかし、時計をみればまだ14時半を過ぎたところ。「15時までにはまだ時間があるな」と、時計の前を通り過ぎると、その後方にある「果夢林の館」を先に覗いてみることにした。
「果夢林の館」は果夢林ワールドなる木製遊戯コーナーと、クラフト体験工房、そして豊富な木工芸品を販売している果夢林ショップからなる。早速、ショップへと進むと、実にズラリ並んだ木工芸品たちが視界にとびこんできた。「うわっ・・・すごい」、木製の小物からインテリア、実用品まで、どれもみんな木で造られたものばかり。勿論、留辺蘂の特産である百花豆をはじめとした木工製品以外の土産も多数並んでいる。館内はゆったりとした通路で、のんびりと土産選びができそうだ。

しばし土産選びにあれこれ悩んでいると、"こあ"氏が「もうすぐ時間だよ」と耳元で囁く。「おっそうだった」と売店散策を中断、慌てて外に出た。
シンボルタワーの前には数人がパラパラと集まっている程度であり、「やはり平日はこんなものなのかな」と思ったその時、音楽と共にシンボルタワー内のからくり人形たちが動き出した。

すると、バスに乗っていた中学生らしき団体がいきなりワラワラワラッとタワーの前に集まってきたではないか。それも、ジャージ姿の学生ばかりだ。「な、なんだなんだ?」とあっけにとられながらも、再びタワーの上部に集中する"ほし"。森の妖精たちがおのおの楽器をもち、音楽に合わせて動いている姿はなんとも可愛い。
そうして森の妖精たちが演奏し終わるとハトの登場だ。大きな翼を広げ、ハトが現れた。思わずその姿に何処からともなく「おー」という声が。やがてハトがタワーの中に戻っていく。約5分間の演奏が終わると、タワーの周りから人々が見る見る間に去っていく姿もなかなか印象的だ。いきなり現れた中学生の団体も、バタバタとバスに戻っていく。「ま、まさかあの時計をみるためだけにやってきたのか」と"ほし"は苦笑せずにはいられない。

少し離れたベンチで鳩時計を見ていた"こあ"氏が"ほし"の元にやってきて「中学生の団体にはビックリしたねぇ」とこれまた苦笑。続けて「いや笑っちゃうのがさ、みんなが鳩時計を見てるっていうのに、ひとりの女の子がね、鳩時計に背を向けて引率の先生のほうばかり見てるんだよ。先生はほらほら、鳩時計を見なさいって促してるのに、ちっとも見ようとしないんだよねぇ、その子。いやぁ、まさしく青春だねぇ」と、おいおい、"こあ"氏も鳩時計を見ないで何見てるのだ。
再び果夢林ショップへ戻ると買い物を済ませ、駐車場に戻ろうとした時、軽食やら土産、アイスクリームショップ等が並ぶ「からくり王国」が目にとまった。しかも、やたらソフトクリームの看板が目立つ。そんななか、更にユニークな看板を発見。それも、「生牛乳何杯飲んでも300円」という強烈な企画である。「な、何杯飲んでも・・・ってそんなに何杯も飲めるものなのかな」

おっと、1時間以上もここにとどまっていることに気づき、慌てて車に戻った。そういえば、「おんねゆ温泉」の隣には「キタキツネ牧場」があり、"こあ"氏はこの「おんねゆ温泉」以上にキタキツネ牧場が気になる存在のようである。今度はゆっくり時間をとって、キタキツネ牧場も立ち寄りたいものだ。
 
 

▼次なる道の駅「まるせっぷ」へのルート:
おんねゆ温泉から国道39号/国道242号/国道333号 (距離:59.7km)


さて、次に向かうは丸瀬布町にある道の駅「まるせっぷ」だ。しかし、「まるせっぷ」の位置は、現在いる「おんねゆ温泉」に対して北に位置するため、先程走ってきた道、つまり国道39号を経て国道242号を延々と逆戻りしなければならない。

いざ出発、とカーナビの画面をみると、"ほし"が頭の中で描いていたルートとは全く異なる道で向かおうとしているではないか。「あれっ、カーナビの案内は無視して」と慌てて叫ぶ。カーナビは、ひたすら林道を走るルートを指示してきたのだ。これでは、距離的に有利でも速度的にはとことん不利である。確かに、"ほし"が考えた、「国道39号を一旦留辺蘂の市街地側へと出て、国道242号を北上、更に遠軽町内から国道333号に入る」ルートは距離的に不利だが、ある程度の速度で走れていれば、結果的には早く次の目的地に着くはずだ。面白みは無いがここは手堅くいきたいところである。まぁ、「中湧別」→「おんねゆ温泉」のほぼ逆戻りという点では不満も残るところだが、仕方がない。
 
▽カーナビも時には意地になるか、"ほし"とカーナビの徹底抗戦

そうして、国道39号から国道242号に入り、再び遠軽町方面へと北上しはじめても、カーナビは一向に"ほし"の考えと同調せず、あまりに無謀なルートを強要してくる。しかも、やっと林道を諦めたかと思いきや、なんと今走っているところからUターンしてでも国道39号を延々と上川町まで走り、そこから国道273号を経て国道333号に入るという、どう考えてもそんなルートは選ばないだろう、といった妙な指示をしてくる(このあたりは、北海道内の地図をお持ちの人は、是非地図をみて両者の意見を照らし合わせてみて欲しい)。「暑さでバグったかな。それとも喧嘩を売ってるのか」、"ほし"はカーナビがしつこくルートを変えろ変えろとピーピー言ってくるのに、そろそろ嫌気がさしていた。

さすがの"こあ"氏も「まぁナビも万能ではないということで・・・」と苦笑い。知らない場所ではどうしてもカーナビに頼りがちになってしまうが、やはりある程度地図を見ながらルート確認することは必要不可欠なのか、としみじみと実感させられたのであった。

やがて遠軽町内から国道333号へ入っても、国道242号同様、山あいの風景は続くのだが、歩道は綺麗に整備され、花々が植えられているのが印象的だ。しばしそんな風景を楽しみながら10数キロ程走ると、道の駅の案内看板が見えてきた。既に空は暗くなりはじめている。

 

 
 
まるせっぷ」ピラミッド型の建物内に木の温もりたっぷりのエッセンス (丸瀬布町)
到着時刻:16:23 スタンプ設置場所:木芸館内入口
曇りがちの天気のせいか、16時半前だというのに空はどうにも薄暗い。こんな空の下ではついつい散策にも焦りが出てきてしまうものだ。おまけにポツポツと雨まで降ってくる始末だ。とにかく急いで建物の中へ入ろう。

目の前には、まるでピラミッドか、と思わせるような建物がそびえたち、他にも数カ所にわたり建物が点在している。規模的にはこじんまりとしているのだが、いかんせん建物外観の印象が強いため、記憶に残りやすい駅のようだ。

さて、道の駅「まるせっぷ」は、前述のとおりピラミッド型の外観が強い印象を残す木芸館がメイン施設。木工芸品を中心に展示販売されているが、天井は高く、また、木の温もりがいっぱいな館内はその場にいるだけでホッとする空間だ。館内入口付近には、地元材を使用したグランドピアノが置かれ、自動演奏も楽しめる。また、2002年4月には丸瀬布町活性化施設「ふるさと」もオープン、レストランや直売コーナー、加工施設等から構成されている。
まずは木芸館へと入ってみよう。扉を開け、いざ入ろうとすると、「あれ?」とそこで立ち止まる"ほし"。

館内は土足厳禁であった。入口にはスリッパが用意されており、靴を脱いで入るのだ。おっとっと、と慌てて靴を脱いでスリッパに履き替えると、そのまま館内へと進む。
「うわぁ・・・」、天井が高く、そして壁には木で作られた可愛らしい絵が幾つも飾られている。残念ながら、グランドピアノの自動演奏は流れていなかったのだが、歩いているだけでも癒される気分だ。

「可愛いなぁ、これも良いなぁ」すっかりウッディアートに魅了された"ほし"だが、やはり高価なものも多く、なかなか手が出ない。また、丸瀬布を紹介するマップもなんと木製。これまた見とれずにはいられない。
館内の一角にある喫茶コーナーも非常に落ち着く空間である。食事等は出来ないが、ここはゆっくりコーヒーでも飲みたいと思わせる空間だ。と言いながら、我々はコーヒーではなく相変わらずアイスを食べていたりするのは、もう既にお約束な状態だろう。丸瀬布のカップアイスを頬ばりながら、くつろぎの時間を楽しんだりしている。と、そこに我々がアイスを食べている姿に感化されたか(いや、たまたまだろう)、やはり地図とスタンプ帳を手にした年輩の男性が喫茶コーナーにやってくると、同じようにアイスを食べ始めた。きっとあの男性も我々同様、駅を散策しながらスタンプ巡りをしているのだろうな、と思うと妙に親近感がわいたりも。

「ごちそうさまでした」と言いながら喫茶コーナーを後にすると、入口付近にあるカウンターでスタンプを押し、木芸館の外に出る。と、ポツポツ降っていた雨が何時の間にやら土砂降りに変わっているではないか。「な、なんてことだ・・・」と慌てふためきながら、それでも活性化施設「ふるさと」に一目散に向かう。
こちらはフロア内に直売コーナーと軽食堂があるのだが、平日のせいか客は誰もいない。しかも、直売コーナーの野菜売場にはほとんど野菜もなく、売店自体も非常に規模が小さい。階下には加工施設もあるとのことなのだが、その加工施設で造られた製品は置いたりはしないのだろうか、と首を傾げながら、結局気になる商品を見つけだすことも出来ずじまいで、その場を後にした。

あれほど土砂降りだった雨があっという間に小降りに変わっている。通り雨だったのかもしれない、と車に乗り込む。
 
 

▼次なる道の駅「香りの里たきのうえ」へのルート:
まるせっぷから国道333号/(道)305号/林道/(道)553号/国道273号 (距離:約45km)


さて、本日の駅巡りはこれにて終了、のつもりであった。このまま宿泊地である紋別市に向かっても良かったのだが、ほんのちょっと遠回りをして、「香りの里たきのうえ」に行っておきたい、地図を見ながら"ほし"が言い出した。といっても、到着する頃には既に営業時間は過ぎているだろう。どちらにせよ、明日の昼に立ち寄るつもりだったら、わざわざ今から行かなくても良いはずなのだが、このまま宿へ向かうにはどうも何かが物足りない。まぁ、「香りの里たきのうえ」は24時間スタンプ押印可能ゆえ、今日のうちにスタンプだけでも押していくというのも悪くないだろう。

と、あれやこれやと言いながら"こあ"氏を説き伏せると、目的地を紋別市の宿から変更、結局「香りの里たきのうえ」へ立ち寄ることにしたのであった。

ところが「まるせっぷ」から「香りの里たきのうえ」、地図で見ればかなり近い位置にあるように見えるのだが、これが近いように見えて実はそうでもないのだ。というのも、滝上町に向かうルート上、いずれの道道も皆ダートが存在する。時間におわれる状態でなければ、特に問題は無いのだが、滝上町に向かう最も近いルートであるはずの道道306号丸立峠方面、これが地図によればその手前で「通行止め」だとか。

しかし、カーナビが選んだルートは、その「通行止め」が存在する道道306号であった。「もしかしたら、通行止めが解除されているかもしれないし、とりあえず行ってみようか」といざ国道333号から道道306号に入ると、徐々に道幅は狭くなっていき、更にはすれ違いも出来ないような道になっていくではないか。嫌な予感がする、と思ったその時、やはり目の前に現れたのは「通行止め」の看板であった。

「さすがツーリングマップル、この地図のいうことは正しかったか」とすごすごと退散するしかなかった我々が次に向かう道、今度は道道305号 金八峠方面である。道道306号が全線走行可能であれば、滝上町へは容易に行けたはずなのだが、道道305号経由となると、やや遠回りせざるを得ない。「まぁ仕方がないな」と言いながらも、道道305号に入ると北上開始。
 
▽ダートは1箇所だけではなかった?道道305号から553号へ 丸瀬布〜紋別

道道305号を走っていると、やはりその時はやってきた。ダートの始まりである。約10kmほど続くダートは、いわゆるフラットダートで、そこそこ走りやすいのだが、ところどころ車に与える振動は非常に強い。ガガガガガッと身体に伝わるその振動に対して、思わず後部座席の瓶たちが心配になったものの、今更引き返す訳にもいかない。いやはや、先程のような大雨に遭遇しないで済んだだけでも、幸運というべきか。

やがて金八峠を越えると紋別市に入り、なおもダートは続いたが、ようやく舗装路に出てきた。ダートは嫌いではないが、いかんせん速度に限界がある点がどうにもひっかかる。ところが舗装路に出てくると、驚くほどに快適な路面が続き、しかも前を見ても後ろを見ても、対向車線側を見ても車は全くいない状態だ。周囲をみれば、既に誰も住んでいないような家屋がポツポツと見受けられる。主は別の土地へと行ってしまったのだろうか。

そんな時、カーナビがいきなり左折せよ、と言い出した。「あれ、道道305号から道道553号に直接出られるはずだけどな」と地図をみると、どうやらダートのショートカットがあるらしい。「まぁ良いか」と判断したのが吉と出たか凶と出たかは・・・

「これは失敗だった」、まもなく"ほし"が悔しがる。ショートカットのつもりで入り込んだダートだが、すれ違いは困難、しかもそんな時に限って反対側からRV車がやってくる。これは金八峠のダートよりもやっかいだ、と終始苦笑いをしながらようやく道道553号に出てきた。「次回はこのショートカットは使うまい」

 
▽のどかな道が続く国道273号 紋別市〜滝上町

国道273号に出てからはほとんどまっすぐに続く道ばかりだ。周囲は牧場が多く、たまに牛の姿が見えたりも。交通量も少なく、順調に滝上町に入ったが、時すでに18時を過ぎていた。まぁ営業時間に間に合うとは思ってはいなかったが、心のどこかで「間に合ってくれれば・・・」なんて甘い期待を抱いていたのかもしれない。

やがて左手にいきなり現れたのは、おとぎ話等に出てきそうな城のような建物、そう、あれが道の駅「香りの里たきのうえ」である。

 

 
 
香りの里たきのうえ」本日既に閉館 スタンプ押してまた明日! (滝上町)
到着時刻:18:31 スタンプ設置場所:館内ホール
既に本日の営業を終了してしまったせいか、駐車場には、1,2台の車がぽつんと停まっているだけである。

人がいる気配が無い洋館はどことなく寂しげであるが、明日になれば多くの人で賑わう「香りの里たきのうえ」が見られるに違いない。というのも、明日は土曜日、休みを利用してドライブ等をする人も多いだろう。「明日・明後日、つまり土日は覚悟して廻らないとね」と言いながら駐車場に車を停める。
駅内の散策は明日にするとして、といいながらも城のような外観をしばし堪能。建物の横には可愛いからくり時計が配置され、町のキャラクターである「ピコロ」ちゃんの像が訪れる人を出迎えてくれる。

「これ、本当に可愛いよ」と"ほし"もにんまり。この手のキャラクターには特に弱いのである。
館内のホール、そしてトイレは24時間開いているらしく、従ってホールに設置されたスタンプは24時間押印可能。"ほし"は、早速スタンプを押すと、トイレも覗いてみた。

するとトイレ内にたちこめるミントの香りに、足をとめる。「ん?」とトイレ内の貼り紙をみると、「トイレの芳香にたきのうえ産ハッカを使用しています」と書かれている。そういえば、滝上町はハッカの生産を手がけていることでも有名だ。なるほど、それで「香りの里たきのうえ」という名称なのか、とトイレ内でしみじみと頷く。しかも、虫よけにもなるというから嬉しい。「明日、買おう」、そうしてトイレを堪能すると、再びホール内に戻ってきた。

ホールでは、タバコを吸いながら"こあ"氏がぼんやりと待っていた。「なかなか綺麗なところだね。明日の売店散策が楽しみだよ」と"こあ"氏もかなり好感触のようである。

というわけで、結局スタンプを押しに来ただけになってしまったが(って、これは来る前からわかっていた事だが)、明日訪問した際にはゆっくり堪能させてもらおう。

それにしても、童話の挿し絵に出てきそうな城をそのまま具現化してしまったような建物だ。しばらくまじまじと見ずにはいられない。さすが、滝上町「童話の町」ならでは、である。
 
 

思いっきり寄り道をしてしまった我々だが、あとは紋別市へと北上し、宿へ入るだけである。我々は、今まで走ってきた国道273号を引き返し、夕暮れの中、特に交通量にストレスを感じることもないまま、紋別市へと走っていく。本日の宿はいわゆるビジネスホテルにもみえがちな観光ホテル。特に不安も、逆に期待もないままに、海沿いへと近づいていくと、目的の宿に到着。

ところが、予想外に駐車場はほぼ満車状態。あと1分遅く到着していれば完全な満車状態になっていたであろう。1台の空車を見つけるとすかさず車を停めてホッと一安心。その後にも数台の車がやって来たが、満車に恐れおののくとそのまま去っていく。「あれ、宿泊客ではないのかな」不思議に思いつつも、そのままフロントでチェックインを済ませ、部屋に入れば本日の旅も何事もなく無事に終了だ。

明日7月6日のスタートは道の駅「オホーツク紋別」からである。宿から数分で行ける距離にあるため、久々に朝寝坊が出来る、と喜ぶのは、"こあ"氏。いや、喜ぶのも無理もないだろう。1日じゅう走ってばかりの旅に、そろそろ疲れも慢性化している。おまけに、互いに風邪につきまとわれ、普段以上に体力消耗が激しいようだ。「この旅、最後まで行けるのだろうか」、そんな不安すらチラホラと脳裏に浮かんでくることもあるが、そんな時はスタンプ帳を眺めるとそんな思いも消え去るようだ。

明日も今日に引き続きオホーツクの駅巡りだが、いよいよ道北にも足を踏み入れる。ということは、そろそろ旅の折り返し地点も近いことを意味する。はてさて、明日はどんな駅に出逢うのやら。

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最終更新日:2002年08月13日