北海道 道の駅スタンプラリー体力勝負だ!ダイアリー
キタキツネもビックリ?釧路から知床までひた走る!
釧路・根室編

2002年07月04日

前日にあれほど"ほし"を苦しめた聴覚障害の症状は、一晩過ぎるとすっかり消えていた。そういえば、喉の痛みも随分和らいでいる。どうやら風邪はほとんど治ったようである。これでほっと一安心、これからは楽しく駅巡りが出来る、と思ったのもつかのま、"こあ"氏の本日の第一声は「喉が痛い」であった。もしかして、これは数日前の"ほし"の症状そのものではないか。

風邪は人に移せば治るなんて誰が言った言葉なのかは知らぬが、全くもってそのとおりになってしまったようである。しかし、この手の旅の場合、どちらか一方の調子が悪いだけでも、旅の楽しさは半減してしまう。「どうやら同じ症状のようだし、だいたい3日で治るとみたから、3日間はおとなしく旅を続けよう」、おいおい、結局旅を続けることには変わりないのか。

さて、本日は釧路周辺から根室を経て、一気にオホーツクへと出る長距離ルートだ。1日かけて廻る駅数は、たったの4駅ではあるが、400km弱の距離を夕方までに走りきらねばならない。あわよくば、もう1箇所多く廻れるかもしれない、という甘い期待もあったのだが、閉館時間が早いため、それもはかない夢と終わるであろう。出来ればどの駅もせめて19時くらいまでは開いていて欲しいものだ、とついつい我が儘も言いたくはなるが、付近の交通量などとの兼ね合いからそれも難しいのかもしれない。

さぁ、今日も気合いいれて走ろう、と威勢良く宿の外に出たはいいが・・・本日も霧雨であった。風邪からも解放されず、雨からも解放されず、次は風邪ならぬ風にもたたられるのではないか、と不吉な予感にすっかり意気消沈の我々。(この時、脳裏に浮かんだ"風にもたたられるのか"といった思いがその後まさか実際に起こるとは、その時はまだ思いも寄らなかったのだが。)


【宿出発時刻】08:04 【宿到着時刻】18:55
 色は北海道(釧路・根室)の道の駅 (色は北海道(オホーツク)の道の駅 但し閉館後訪問)
  (主)53号 釧路湿原展望台
08:21
(主)53号/市道/国道38号 しらぬか恋問
09:06
国道38号/市道/国道44号/
(主)123号
厚岸グルメパーク
10:56
(主)123号/国道44号 スワン44ねむろ
13:14
国道44号/国道243号/
国道244号/国道335号
知床・らうす
15:44
国道335号/国道334号/
国道244号
はなやか(葉菜野花)
小清水

18:08
国道244号/国道39号/市道 宿泊地(網走市)
18:55

▼「釧路湿原展望台」へのルート:
宿(鶴居村)から(主)53号 (距離:約18.8km)


鶴居村から白糠町にある道の駅「しらぬか恋問」へ向かうには、釧路市方面へ南下することになるのだが、その途中、雄大な風景が広がるあの「釧路湿原」の横を丁度走ることになる。時間さえあれば、この釧路湿原の展望台からその眺めを堪能するつもりであった。しかし、いかんせんこの天候、とても釧路湿原どころではなさそうだ。"こあ"氏は「それでも立ち寄る?どうする?」と"ほし"に決断をせまる。さぁ、こんな時、皆さんだったらどうするだろう。

主要地方道53号を南下しながら、"ほし"はいよいよ深くなっていく霧の道の中でしばし考え込む。「まぁ、下見だ下見!次に来る時のために下見ということで」、あぁ、なんて安易な決断だろう。結局、「霧」という最悪なコンディションの中、釧路湿原展望台を目指して一路走ることになったのであった。

鶴居村からただひたすら主要地方道53号を南下するだけのルートではあるが、途中、緑の丘が周囲に広がり、天候が良ければ美しい風景が堪能できただろうに、と思うと少し悔しい。また、この道沿いにある展望台は、有料施設付きの展望台と、駐車場があるだけの小さな展望台の2箇所があるのだが、駐車場だけの展望台はあれよあれよという間に通り過ぎ、「何処にあったのだろう」と気が付かない始末。

それに対し、有料施設付き展望台は、案内看板も数カ所にわたり設置されているため、見逃すことなく、展望台へと誘導されたのであった。
 
▽「釧路湿原展望台」霧雨で真っ白!たまに観光しようなんて考えるからこんな目に?
到着時刻:08:21

いざ、駐車場に入ってみると、朝8時半前だというのに、人・人・人の嵐である。こんな悪天候の中、展望台に立ち寄るなんて、物好きな我々くらいのものか、と思っていたのだが、それは大きな間違いだったようである。もともとコースに組み込まれているのだろう、ツアーらしき観光バスも数台停まっており、こんな天候でも立ち寄らざるを得ないのが、ある意味可哀想とも思えたり。団体客のひとりが、「なーんも見えんよ」と大声でぼやいている。

さて、有料展望施設の開館時間は8時半かららしく、団体客は今か今かと開館を待っていると、やっと扉が開き、次々と人々が建物内に飲み込まれていくようである。我々もあまりのんびり構えているわけにもいかず、そそくさと建物内に入ると、チケットを買い、奥へ進む。

 
有料展望施設は、館内に釧路湿原に関する資料が展示されており、悪天候等で釧路湿原が堪能出来ない場合にはこの手の施設がかえって有効に思えたりもしながら、しばし展示室を見て歩く。

釧路湿原に生息する動物たちや、湿原ギャラリー等、普段なかなか目にすることが出来ない風景を楽しめるのは嬉しい。
 
しかし、やはり予想通り、展望台からみる釧路湿原は、ほとんど霧で何も見えない状態であった。「うわっ、真っ白・・・」、やはり我々がたまに観光しようなんて考えるから、こんな目に遭うのだろうか。

まぁ、天候の良い時にでも改めて立ち寄ってみたい、というポイントのひとつとして記憶にとどめておこう。次は是非とも夕暮れ時に来たいものだ。
 

▼次なる道の駅「しらぬか恋問」へのルート:
釧路湿原展望台から(主)53号/市道/国道38号 (距離:約21km)


朝からすっかり元気を失った我々は、とぼとぼと車に戻ると、再び主要地方道53号を南下開始。さぁ、次は「しらぬか恋問」、釧路市の西隣に位置する白糠町の道の駅だ。この駅名だけを聞いた時、失礼ながら「知らぬか恋問」としばらく思いこんでいた"ほし"。随分ユニークな駅名をつけるものだ、と大きな勘違いをしていた己のほうが、実に恥ずかしい。

主要地方道53号から国道38号に出れば、あとは西へ西へと走るだけなのだが、主要地方道53号も海沿いに近くなってくると、トラックが行き交う姿が非常に増えてきた。国道38号に出ると、更に交通量は増えるばかり。さすが、釧路周辺ともなれば、ある程度の混雑は覚悟しなければならないのか。と、深い溜息をついたその時、左手に道の駅が見えてきた。
 

 
 
しらぬか恋問」海産中心の売店と名物豚丼に未練たっぷり (白糠町)
到着時刻:09:06 スタンプ設置場所:恋問館入口付近
本日1駅目となる「しらぬか恋問」は9時開館、まだ店を開けたばかりのようだが、既に利用客が数名歩いている姿が見受けられる。我々も、早速駐車場に車を停めると、敷地内を散策開始だ。

道の駅「しらぬか恋問」は海沿いに位置する、一見シンプルな外観に「恋問館」の文字が非常に目立つ入口が印象的な駅。ユニークなのは、正面から駅をのぞむその姿と施設裏手の印象が全く異なるのだ。正面からは「町の海鮮センター」風な外観をもつ恋問館、施設裏手はまさしくリゾート地を思わせる庭とチャペル風のソフトクリームショップが待っている。また、この駅の名物といえば、道の駅弁第1号に認定された「炭焼き豚丼」、そのボリュームを一度は味わってみたいものだ。

駅の構成自体はシンプルだが、幹線道路沿いゆえ、ちょっとした休憩目的で立ち寄る人も多い駅のひとつではないだろうか。
というわけで、売店内へ入ってみると、店内の一角に漁業直売所があり、海鮮商品が多数並んでいる。魚類や瓶詰め、こんぶ等、とにかく「海が近い」ことを実感させる商品群がズラリ。キャラクター商品や地酒、菓子類等も多数並び、土産品選びには十分すぎる程の充実ぶりだが、やはり気になるのはレストランの炭焼き豚丼だ。ひょいっと覗くと、既に営業中のようにも見える。「お、レストランは11時前後にならないと開かないところが多いなかで、ここは9時半過ぎから営業中みたいだね」と感心しながら、しばしメニューを眺める。

しかし、すっかり風邪状態になってしまった"こあ"氏は、まだ食欲がわかない様子。ここは涙をのんで我慢するか、と後ろ髪ひかれながらもレストランを後にするしかなかったのであった。それにしても、丼から豚があふれんばかりのボリュームの豚丼をみながら、「やはり北海道の食事って、全体的に量が多いように感じられるなぁ」としみじみと実感。
スタンプは恋問館正面入口付近に設置してあり、本日1駅目のスタンプを押すとパラパラッとスタンプ帳をめくりながら、「まだまだだね」と空欄の多いスタンプ帳を閉じる。

のんびり見て廻るなんて言いながら、やはりこのスタンプ帳を手にすると、ついつい先を急ぎたくなる、悪いクセが出てしまいそうだ。
さて、恋問館裏手にあるソフトクリームショップ「チャペル」も覗いてみよう。その名のとおり、そこは実に小さな教会といった雰囲気だ。ショップの横にはその外観に実によく映える緑の芝、そして広大な海がリゾート気分を満喫させてくれる。「これで、天気さえ良ければ・・・」、ついつい口走ってしまうのが、皆さんも聞き飽きたであろうこの一言だ。

気を取り直して、早速ソフトクリームを買おうと、店の入口でメニューを眺めていると、その中にやけに勇ましい名前のソフトクリームを発見、その名も「サムライソフト」。なんとこのソフト、駅で販売している豚丼の秘伝のタレを使ったものだとか。これはもう食べずにはいられない、と早速購入。
北海道では正統派バニラを食する機会が多かったせいか、久々の変わり種ソフトを口にするのだが、豚丼の甘辛いようなタレの味がどことなくキャラメルシロップのような感覚で味わえ、一口食べてほっと一安心。変わり種ソフトにはとことん弱い"こあ"氏も、「食べられる味だね」って、おいおい、食べられない味は普通売らないだろうに。それにしても、豚丼同様、ソフトクリームまで「ここまでのせるか」と迫力のボリューム感。ソフトクリームを食べ終えた頃には、すっかり満腹になっていたのであった。

さぁ、そろそろ次の駅へ向かって出発だ。
 
 

▼次なる道の駅「厚岸グルメパーク」へのルート:
しらぬか恋問から国道38号/市道/国道44号/(主)123号 (距離:約63.6km)


次に向かうは、釧路市を越えて更に東に位置する厚岸町内の道の駅「厚岸グルメパーク」だ。「グルメパーク」なる名称が、妙に食欲をそそるではないか、と勝手に心躍らせている"ほし"だが、"こあ"氏のほうは「今日は折角海沿いの美味い料理が堪能できるかと思っていたのに、体調が悪いと美味く感じないかもしれない」と落胆気味。それもこれも、"ほし"がいきなり旅先で風邪なんぞひくからいけないのだ。
 
▽釧路市周辺を迷走しつつ、トラックの多さにビックリ 白糠〜釧路市街

さて、しらぬか恋問を出た我々は、釧路市へ向かって国道38号を走り出した。が、前述のとおり、どうも国道38号は交通量が多く、特にトラックがやたら目立つのだ。こんな調子で延々と数十キロも走ることになるのか、と途方に暮れながら、釧路市内へと入る。そうして、無駄なあがきとは知りつつも国道38号から市道に入り込み、釧路港沿いを走ってみるが、どこへどう逃げても交通量の多さは変わりない。

「釧路市を抜ければきっとこの混雑からも抜けられる」、根拠のない予測を口走りながら、JR釧路駅付近を通りつつ国道44号へ。しかし、それまで片側2車線を確保していたこの国道44号も、釧路市街地を過ぎると1車線へと減ってしまい、そのせいか一層流れが悪くなったようにも思える。

 
▽あれ?いつの間やら山の中?いや、しばらく走れば海の横?釧路〜厚岸

そんなストレスを感じる道も、徐々に交通量は減っていき、いつの間にか静かな山の中を走っている。周囲は木々に覆われ、そんな中をただひたすらと走る国道44号も、厚岸町尾幌を過ぎた辺りからまたしても風景が変わり、ぱっと視界が開けたかと思ったら、右手には厚岸湾が見えてきたではないか。

ここまでくれば、道の駅「厚岸グルメパーク」まではあともう一息だ。

 

 
 
厚岸グルメパーク」土産に食事に、あぁ牡蠣三昧! (厚岸町)
到着時刻:10:56 スタンプ設置場所:コンキリエ1階総合案内所カウンター
国道44号から主要地方道123号へと入った途端、恒例の道の駅案内看板が現れ、左折を指している。慌てて、その案内に従って入ると坂道をぐるりとあがった先に見えるは、道の駅「厚岸グルメパーク」だ。

道の駅「厚岸グルメパーク」は、貝殻をイメージした形状と赤茶色の外壁が渋さを感じさせつつも近代的な建物「厚岸味覚ターミナル コンキリエ」がメイン施設。厚岸味覚ターミナルという名称からわかるように、厚岸の味覚を多くの人に発信するべく作られた施設らしい。建物内は、売店やちょっとした休憩コーナー、ミニ水族館、そしてレストラン等から構成され、「買って楽しい」「見て楽しい」「食べて楽しい」を実現している。特に、厚岸名産といったらなんといっても「牡蠣」。売店には牡蠣製品が多数、レストランにも豊富な牡蠣料理が揃っており、特に牡蠣好きな人ならば、寄らずにはいられない場所かもしれない。
駐車場に車を停め、外に出ると、敷地自体が高台にあるためか、非常に見晴らしが良い。遠目には厚岸湾が見える他、厚岸湖も眺められる。

そんな風景をしばし堪能すると、早速建物へと足を踏み入れる。
実は、我々はそろって牡蠣好きということで、この駅の食事という面ではかなり期待の駅である。さぁ、期待どおりか、それとも裏切られるのか。

と、その前になにはともあれ、スタンプを押しておこう、と1階の総合案内所のカウンターに置かれているスタンプへと近づく。
スタンプを押すと、更に奥に位置する売店内を覗いてみる。店内は割と広めのフロアであり、そこには厚岸特産の牡蠣を中心とした商品が実に多数並んでいる。

右を見ても左を見ても「厚岸特産」という文字が踊り、地場産品に弱い"ほし"にとってはかなり嬉しい事態だったりも。
いつもは甘い菓子類しか手にしない"こあ"氏も、「これを買おう、あれを買おう」と選んだ商品は、「牡蠣カレー」と「かき飯の具」。「さ、さすが牡蠣マニア・・・」と"ほし"もたじたじになりながらも、躊躇なく買い物籠へとドサッと入れる。

店内には、牡蠣の燻製や牡蠣の菓子類など、厚岸牡蠣を満喫できる商品がどっさり。勿論、他の海産物類、海草類等も多数あるので、牡蠣が苦手な人だって大丈夫だ。
こうして牡蠣三昧の買い物を済ませると、次に向かうは2階のレストランだ。2階には、牡蠣をはじめとした海鮮ものを中心に扱うレストラン「エスカル」、そして魚介類を炭火焼きで頂ける炭火焼きコーナー(炙屋)、更にはオイスターバーなるものまである。といっても、オイスターバーは夏場の土日しか営業していないらしい。

炭火焼きコーナーも気になるところだが、今回はレストラン「エスカル」へお邪魔してみよう。というわけで、入口のショーウィンドーの前に立った我々だが、目の前には実に多彩な牡蠣料理の数々がこれまたズラリ。「うぅ、これは困った。あれもこれも食べたいぞ」と早くも頭を悩ませる"ほし"に対し、"こあ"氏の方はしばし呆然とウィンドーの前に立っていたものの、早くも「これ」といったものを見つけたようだ。ところで、今さら言うのは手遅れだが、調子の悪い時に牡蠣なんて食べて大丈夫なのだろうか。

幾つも並ぶ牡蠣料理の中からやっと一品を選んで、いざレストランへ入ると、まだ昼前のせいか、それほど客はいないようだ。といっても本日は平日、大混雑には遭うまい、と安心しきっていた。しかし、よくよくテーブルを見れば、既に予約席らしきテーブルが確保され、箸が並んでいるではないか。「団体客が既に予約しているのかな」と心配になりながら、空席を聞くと店員さん、「大丈夫ですよ」と我々を席に案内。
そうして、"こあ"氏は「かき柳川丼」、"ほし"は選んでいた一品から土壇場で変更し、「あっけし重」なる期間限定品を注文。「調子は大丈夫?」と"ほし"は"こあ"氏の顔を覗きながら小声で言うと、「いやぁ、まいったなぁ。調子が良ければ、生牡蠣でも食べたいところだったのに」と"こあ"氏はかなり悔しそうである。そんな時はきまってこういうのである。「また来れば良いじゃない?」、あぁ、何年後の話だろうか。

やがて"こあ"氏の元にやってきた「かき柳川丼」、相変わらず卵とじ料理が好きな"こあ"氏だが、お味のほうはいかがだろうか。「お、美味しいよ、これ」と牡蠣を頬ばりながらニッコリ。牡蠣は、素材本来の味が堪能出来る薄味であり、プリップリの食感がたまらない。

また、柔らか卵に包まれているせいか、いつまでもアッツアツで頂けるのだ。
そして次に"ほし"が頼んだ「あっけし重」がやってきた。こちらは白飯の上に、レストラン特製タレをからめた牡蠣の照り焼きと白魚のかき揚げがのせられている。柳川丼の牡蠣とはまたひと味違う、醤油ベースのタレの味がしみ込んだ牡蠣がなんとも美味。勿論、プリプリの食感は保たれている。また、濃い味の牡蠣とは対照的に白魚のかき揚げはさっぱりした味わいにサクサクッとした食感だ。"ほし"は、もともと牡蠣といったらあまり味付けされていない、本来の味を楽しみたい方なのだが、これはこれで厚岸の牡蠣を楽しめる一品のようだ。

「よく食べたなぁ」と満足げに箸を置くと、いつの間にか周囲の席は人で埋められているではないか。時計を見れば丁度昼過ぎ、先程用意されていた予約席も埋まっているせいか、よけい混雑度を増しているようにもみえるのだ。「はやめに来て良かったね」と安心しながら会計を済ませると、レストランを出た。
再び1階に戻ると、売店の向かい側に位置するミニ水族館にも立ち寄ってみる。ここでは厚岸湾等に生息する魚たちを紹介しているのだ。小さなフロアではあるが、厚岸湾の水中を覗いているような気分になれる水族館である。

駅内全てを満喫出来た訳ではないのだが、気が付けばかなり長居していたような気がする。そろそろ出発しないと、予定数すらこなせないのではないか、と一抹の不安をかかえ、慌てて車に戻る我々であった。
 
 

▼次なる道の駅「スワン44ねむろ」へのルート:
厚岸グルメパークから(主)123号/国道44号 (距離:約63.5km)


「厚岸グルメパーク」から次なる道の駅「スワン44ねむろ」までは、距離にして約63.5km、地図でみればあっという間に見える両駅間の距離だが、いざ数値(距離数)を割り出してみると、「遠い・・・」と思わざるを得ない。

道道123号から国道44号に復帰すると、我々は根室市方面へと続く道をただひたすら走るだけである。
 
▽牧草地帯にはバームクーヘンのような牧草ロールが点在 厚岸〜根室市

国道44号は交通量も少なく、また、左を見ても右を見ても緑・緑・緑の牧草地帯が続くばかり。ついついアクセルもグイッと踏んでしまいがちだ。そんな思いを必死でうち消しながら、緑の牧草地帯を堪能しつつ根室へと近づいていく。苫小牧から新冠辺りを走るトラックは、どちらかといえばのんびり派が多かったようなのだが、この周辺のトラックはやたら勢いが良い。中には、トラックがトラックを追い越すような風景まで見られるくらいだ。

更に、牧草地にポツポツと置かれたバームクーヘンのような固まり、あれがどうも気になる。そういえば、北海道に来てから、牧草地帯でいかにも美味しそうなバームクーヘンのような形をした牧草ロールを何度も見かけるのだ。あの巨大な固まりは、本州、少なくとも関東や東北では見かけたことが無く、もしかしたら北海道ならではの風景なのだろうか。

初めてあの風景を見た時、バームクーヘンというよりは、とあるスナック菓子が頭に浮かんだ我々だが、どうにもその菓子名が思い出せず、車の中ではしばしあれやこれやと菓子の名前を言い合っては、なんとか思い出そうとしていた。「コロコロ?」「コロロン?」「ポポロンかな」「きっとそれだ!」、結局、我々が思い出したかった菓子名は「グリコのコロン」だったのだが、それにしてもこの牧草ロール、コロンという菓子によく似ているのだ。

牧草ロールも、牧草をそのまま巻いて置いてあるものや、黒や白のビニールのようなもので包まれているもの、はたまた、黒白混在のビニールに包まれているものやら、何種類かのパターンがあるようだ(皆、それぞれに意味があるらしいのだが詳しいことは割愛させて頂く)。これら牧草ロールは、北海道の夏の風物詩的な存在にもなっており、記念撮影をしている人も多い。

そうして気が付けば、根室市に入って既にかなり走っている。もうすぐ道の駅が見えてくるはずだ。

 

 
 
スワン44ねむろ」目の前に広がる風蓮湖を見よう (根室市)
到着時刻:13:14 スタンプ設置場所:館内インフォメーションカウンター
更に国道44号を東へと進むと、やがて前方左手に見えてきた近代的なひとつの建物、どうやらあれが道の駅「スワン44ねむろ」である。

裏手に広がる湖に沿って建物が建てられているためか、窓から湖が一望できるようだ。車を停め、早速建物の方へと歩いていくと、その横に四阿を発見。ここから風蓮湖と称する湖が見える。実はこの風蓮湖、様々な野鳥が生息し、また森林や湿原等が広がる自然の宝庫のようだ。しかも、春と秋にはオオハクチョウが飛来する地としても有名だ。
道の駅「スワン44ねむろ」は、そんな風蓮湖を見ながらドライブの疲れを癒すとっておきの場所。館内も非常に贅沢な造りになっており、全面ガラス張りは非常に明るく、またガラスの向こうには風蓮湖が望める。施設は、売店、鮮魚販売、レストラン、インフォメーションコーナーといったオーソドックスな構成だが、根室の観光情報入手や土産物を手軽に入手可能だ。

早速館内へ入ってみよう。前述のとおり、目の前に広がる空間は実にゆったりとしており、全体的にどこか洒落た空気をかもしだしているようにも思える。
まずは、すぐ目についたスタンプを押すべく、インフォメーションカウンターへと向かう。本日3駅目のスタンプを押すと、売店内をブラリと散策。

この駅の売店は菓子類や加工品等の特産品販売コーナーと漁協直売店の2箇所があり、それぞれの店に「根室らしさ」を表現している。
漁業直売店といえば、根室でとれた鮮魚や昆布類が並ぶが、特に根室ならではの一品といえば花咲ガニ。

更に、店内にカニバサミまで販売されていたり。そして、特産品販売コーナーのほうでも、昆布類や昆布加工品の他、サーモンソーセージや根室銘菓等が揃っている。
ひととおり見て歩くと、観光インフォメーションコーナーを覗いてみる。ここではちょっとした休憩が可能で、しかも、外の風景が見やすいようにと考えられて椅子が配置されているようだ。ギャラリーや情報端末等も並び、根室情報を検索できる。さすが根室の玄関的存在だ。

もっとゆっくりしていれば、館内の双眼鏡から野鳥等の観察も出来ただろうが、これからズズズイッと知床まで北上しなければならないことを考えると、そろそろ出発しなければならない。
時間に余裕がある人は、駅の横にある散策道をのんびり歩いてみてはいかがだろう。

(今回は風蓮湖周辺によく現れるというエゾジカを見ることが出来なかったので、エントランスで出迎えてくれるエゾジカ剥製を見てグッと我慢だ(写真))
 
 

▼次なる道の駅「知床・らうす」へのルート:
スワン44ねむろから国道44号/国道243号/国道244号/国道335号 (距離:約124.2km)


というわけで、慌ただしく駅を出発した我々は、いよいよ知床方面へと向かうことになるのだが、いかんせんここから120km以上もの距離をひたすら走らなければならない。高速道路ならばひとっとびだが、さすがに一般道はそういう訳にもいかない。おまけに、スワン44ねむろから、そのまま北上するルートはなく、一旦、国道44号を10数キロほど逆戻りし、そのうえで北上するしかない。
 
▽知床向かってひたすら北上 ジュース欲しけりゃ尾岱沼まで我慢だ 国道243〜244号

国道44号から国道243号に入り、さぁ、知床に向けて本格的に北上を開始だ。国道243号はしばらくなだらかなアップダウンが繰り返され、別海町に入る頃には周囲は牧場の緑がどこまでも広がっている。たまに現れる牧草ロールに指さしながら「今度はシマウマ模様だ!」なんてはしゃぐのも、そろそろ疲れてきたそんな頃、「のんびりした風景なんだけど、なんだか眠くなる道だなぁ」と"こあ"氏はかなり退屈気味。しかも、「そういえばジュースも飲み切っちゃったし、そろそろ調達したいところだな」と辺りをキョロキョロ。しかし、何処までいってもコンビニエンスストアはおろか、自動販売機すら見あたらない。

そういえば交通量も少なく、また、たまに見かけるトラックも驚くほどの爆走ぶりだ。「あんなにとばして大丈夫なのだろうか」と様々な意味を含みながら思わず苦笑せずにはいられない我々だが、そんなトラックもあっという間に視界から消えていく。

 
やがて国道243号から244号羅臼方面へと走れば、やがて海沿いに出てきた。それでも、相変わらずコンビニエンスストアらしきものは見えてはこない。更に北上していくと、民家らしきものがポツリポツリと見えてきたのだが、店は無いままだ。これは本格的に何も無いのだろうか、と空のペットボトルをポンポンと叩いていると、別海町の最北部である尾岱沼付近でやっと1軒のコンビニエンスストアを発見。「あ、あった!!」これほどコンビニエンスストアの存在を有り難く思ったことがあっただろうか、等というとオーバーかと思われそうだが、コンビニエンスストアや自動販売機が当たり前になりつつあった感覚を改めなければ、と思わせる道である。

こうして無事にジュースを調達した我々だが、ふとここで気が付いた。コンビニエンスストアや商店等があるような地帯は、自動販売機もある、ということに。あぁ、せめて自動販売機だけでも点在していてくれれば、なんて虫の良い考えが頭をよぎるが、維持費的にも、そしてなによりも回転率の悪い自動販売機というのも、利用者自身が躊躇してしまうかもしれない。
 
▽潮の香りを楽しみながら海岸線に沿って更に北上 国道244〜335号

国道244号はやがて標津町から内陸側へと入っていくため、海岸線沿いを行くにはここで国道335号にバトンタッチだ。というわけで、国道335号を黙々と北上していくと、標津町を過ぎていよいよ羅臼町。しばらく走れば、周囲の雰囲気はどことなく漁港のような街並みと、そして潮の香りが漂ってくる。あくまでもなだらかな道が続く静かな町のようだ。

さて、そろそろ道の駅「知床・らうす」に近づいてきているような気がする。「それにしても長い道のりだった」

 

 
 
知床・らうす」元気な店員さんとのやりとりが楽しい海鮮の駅 (羅臼町)
到着時刻:15:44 スタンプ設置場所:観光案内所カウンター
国道335号も羅臼町で終点。その手前の箇所にあるのが道の駅「知床・らうす」だ。ちなみに、国道335号の終点を過ぎると、主要地方道87号として海岸線沿いにまだ道は続いているが、セセキ温泉までで道は終わり、知床岬の先端へは車等で向かえる道は無さそうである(知床岬を堪能するならば、船という手段が一般的だとか)。

と、地図やら周囲の風景やらをあれこれチェックしているうちに、道の駅「知床・らうす」に到着だ。施設群が道路に面して横広がりに建ち並び、正面に海が望める。ここは平日だというのに、駐車場には何台もの車が停まっており、利用客が行き交う姿を見かける。

さて、道の駅「知床・らうす」は、知床の海の幸が満載の駅。知床らうす交流センターを中核施設とし、左手に「らうす深層館」右手に「海鮮工房」と、横広がりに各店舗が建ち並ぶ。店内は羅臼の海産物が安価で提供され、また元気な店員さんのかけ声が好印象だ。また、この道の駅は北方領土に最も近い駅として、晴れた日ならば駅の展望台から国後島を望むことが出来る。
というわけで、まずは「道の駅」と巨大に書かれた中央の建物、つまり、交流センターへと足を運んでみる。そこは、観光情報コーナーを兼ねたちょっとした休憩スペース、中央にデーンと設置された魚型のモニターが妙に目立っている。

道の駅には案内カウンターが設置されているところが多いのだが、かんじんの案内人さんは常駐していないことが多い。ところが、ここの駅の案内カウンターには案内のお姉さんが常駐しており、利用客に周辺の宿や観光情報を教えている。実は、ガイドブックやWeb情報等をみてそれほど期待していなかった駅(これまた失礼)だったのだが、予想に反して印象の良い駅ではないか。
まずはその案内カウンター上に置かれたスタンプを押していると、お姉さんが"ほし"の手をみて「ドライバーさん?」といきなり聞いてくる。不意打ちにビックリの"ほし"は「え?」としばしキョロキョロしながらやはり"ほし"に話しかけたことを認識すると、「いやぁ、違いますよ」と答える。

「あらぁ、白い手袋しているから、てっきりタクシーのドライバーさんかと思ったわ」っておいおい、どうみてもタクシードライバーのいでたちとはかけ離れている"ほし"を見てタクシーのドライバーと勘違いしてくれるお姉さんって一体・・・・とシュンとしながらも「これ、手の保護ですよ。アレルギーがあって」と"ほし"もそんなことまでペラペラ話さなくても良いのに、と思いつつもとまらない。「あらぁ、大変」とお姉さん、気の毒そうに見る。

いやはや、知床まで来てそんな話をするとは思いもよらなかったにせよ、目のつけどころがひと味違う案内のお姉さんに脱帽。
次に、らうす深層館の方へ足を運んでみる。こちらは、どうやら2001年4月にオープンした比較的新しい施設のようだ。交流センターから一旦外に出ることなく、中の通路からそのまま深層館に行けるのが嬉しい。「深層館」という名前からも分かるように、このフロアは深層水にこだわった商品を扱う他、羅臼の鮮魚、水産加工品なども扱っている。

店内をブラリブラリと歩きながらあれこれ見ていると、店員さんが「どうです?酒のつまみに」と鮭とば等を指さす。続けて「こちら試食出来るよ。食べてみて」と我々の前に皿を差し出した。いやはや、酒のつまみという言葉にとにかく弱い"ほし"、ニヘラニヘラと一口。酒は飲まないくせに酒のつまみが好きな"こあ"氏もパクリ。「うん、美味しいですねぇ」、「でしょう。こちらも食べてみて」、気が付けばあれもこれも食べながら、すっかり和んだ雰囲気に包まれている。「でも、まだこれから結構長旅になるんですよぉ。2週間近くなんですけど、もちますかねぇ」と現実的な話を持ち出す"こあ"氏。すると店員さんも「車の中にずっと置きっぱなしになると辛いねぇ」と無理に勧めないところがプロである。(えー?こんなに美味しいのに)、"ほし"は心の中の声で参加。

しかしながら「そうだ、保冷ケースがあるから、それに入れておけばいいかな」とハッと思い出したように"こあ"氏が言った途端、はい、お買いあげ、となったのであった。それにしても、店員さん、商売上手である。まぁ実際に食べて美味しかったから、買ったまでだが。さぁ、これを口実に美味しい日本酒でもどこかで調達したいものだ。
店内は他のテナントの店員さんも皆フレンドリーで、我々が陳列ケースを見ていると「何処から来たの?」等と気軽に話しかけてくる。おまけに、店内の写真を撮っていれば「じゃんじゃん宣伝してね」とまで言われる始末で、もう、これはちょっとのマイナス点があってもうち消してしまう勢いだ。

おっと、施設名称である「深層館」の深層水コーナーも見ておこう。ファーストフードコーナーの各スナックにも深層水を利用している他、「深海の水」や「深海の塩」等も並んでいる。深層水のソフトクリームまであり、実に深層水づくし。

そして、交流センターの右手に位置する「海鮮工房」も基本的には深層館で扱っている海産物と同様だが、羅臼銘菓や酒類等も多数扱っている。こちらはレジに店員さんがいるだけ(たまたま、かもしれないが)で、活気の面では「深層館」に劣るのだが、様々な分野の品揃えは十分にあり、見ているだけでも楽しい。
「折角だから展望台も見ておこう」とせっせと階段を上がっていったはいいが、やはり灰色に覆われた空の下、国後島が見えているのかいないのか、どうにも判別がつかない状態であった。

それよりも、屋根に佇むたくさんの鳥たちの方が我々の関心をひき、しばし鳥の観察に明け暮れるのであった。
 
 

▼次なる道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水)」へのルート:
知床・らうすから国道335号/国道334号/国道244号 (距離:約89.1km)


っと、本日の駅巡りはここで終了。しかし、本日の宿は網走、ということは、小清水町にある道の駅「はなやか小清水」を丁度通過していくことになるのだ。残念ながら「はなやか小清水」は17時で閉館なため、何をどうあがいても間に合うはずがない。何を隠そう、既に16時半過ぎているのである。まぁ、どんな外観をもつ駅なのか、とりあえず覗いておくだけでも良いだろう、と小休憩を兼ねて立ち寄ってみることにした。
 
▽霧の国道334号、ただひたすら知床峠へと走る

「知床・らうす」を出発した我々は、国道335号から国道334号、つまり海岸線沿いから内陸へと進む。しかしこの国道334号、なにやら峠越えが待っているようだ。地図で見る限りはヘアピンが続く本格的な峠にも思えるが、北海道にやってきていまだ難関と思える峠には遭遇していないような気がする。

国道334号はやがて羅臼温泉を越え、そこで前方にとある影を発見。ここでは決して出逢いたくはなかった観光バスである。これから延々と続く峠越えだというのに、前方にバスがいるとなると、制限速度も出して貰えないのではないかという不安がつきまとう。

 
予感は的中し、我々を含む数台の車がバスの後ろに並び、あっという間に大名行列状態と化している。「ここでちょっとでもバスが気を遣って、乗用車を先に行かせる等の配慮があったら、こんな行列にはならないのに」と思うことは、いけないことだろうか。結局、先に進むにつれて霧まで発生、しかも追い越し不可路線ゆえ、すっかり意気消沈。「おいおい、後ろの車よ、そんなに煽るでない。前方にバスがいるのがわからないのかね」、と前方がつまっているにも関わらず、煽る輩までおり、とんだ知床横断となりそうである。

そんな中、霧は一層深くなっていき、視認性が非常に悪い状態に陥り、ペースはいよいよ落ちる一方である。晴れていれば、きっと知床峠の展望台から国後島が見えただろうに、と深い溜息をついたところで、前方のバスは知床峠パーキングへと入っていったのであった。きっとこれもツアーのコースにでも含まれていたのだろうか、ツアー客もさぞかしがっかりであろう。
 
▽キタキツネも我々もビックリ!道端遭遇劇 知床峠〜ウトロ(国道334号)

前方にバスがいなくなったせいか、我々を含めた数台の車はややペースを上げながら知床峠を過ぎていく。あれほど深かった霧も羅臼町から斜里町へと入った頃から見る見るうちに晴れていき、陽がさしている。やはり山の天候は分からないものである。

さて、そんなまぶしい日射しの中、一台の車の後をやや離れて付いていくと、前方の車が急にブレーキを踏み、急停止。「えっ?」と慌てて我々も後方に車がいないことを即座に確認すると停止し、前方を見守る。しかし、間もなく前方の車が発進したため、我々も後に続けと発進すると、どうもサイドミラー越しになにやら茶色の影がこちらをじっと見ている。

「あれ、後ろに何かいる?」と"こあ"氏。「え?なになに?」"ほし"も振り向く。しばらく後方から車が来る気配が無いため、なおもその正体を確認すべく停止すると、あれはまぎれもなくキタキツネである。しかも、そのキタキツネはパタパタとこちらへ走ってくるではないか。そう、前方の車が慌てて停止したのは、キタキツネがバッと飛び出してきたせいだったのだ。しかし、これ以上の接触は人間にとってもキツネにとっても良くない、と判断した我々は慌てて車を発進させた。キタキツネが「まってー どうして行っちゃうの?」と言いたげな目で見ているような気がして、「あの時、停まらなければ良かった」とさえ思い、キタキツネに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる我々であった。

あまりに一瞬な出来事だったため、写真を撮る暇もなかったのだが、それ以降、我々の目にはずっとあのキタキツネの姿が焼き付いている。今も元気に人間を驚かせているのだろうか。

 
▽右手にオホーツクの海を見ながらしばし快適ドライブ 国道334号斜里町

国道334号をなおも走っていくと目の前がぱっと開け、前方に海が見えてきた。やっとオホーツク沿岸に出てきたのである。

晴れた海を見るのは久々のような気がするのだが、それにしても美しく、また雄大である。それこそ、先程の濃霧の峠越えがまるで何日も前の出来事のようにも思え、前方に広がる風景についつい見とれてしまいそうだ。

 
この周辺は、プユニ岬やウトロ崎、更にはオシンコシンの滝等、見どころも幾つかあるようだが、なかなか車を停めるポイントが見つからず、やっと駐車スペースを発見すると、しばしオホーツクの海と奇岩の数々をしばし眺め、そそくさと車に戻る。
 
しばらく右手に海を見ながら走っていくと、やがて海沿いから離れていき、緑が広がる風景が続く。

そんな中、左手に見えてきたは、一際目立つ山、「あの山は何だろう?」と地図と現在地を照らし合わせてみると、どうやらあれは斜里岳らしい。日本百名山のひとつでもある斜里岳だが、ある種独特な形を持ち、遠くからでもその存在が認識出来る。
 
▽夕暮れの道をのんびりと小清水町へ 国道244号

斜里町内で、国道334号は内陸部へと入り込むため、我々はここから国道244号で小清水町へと向かうことになる。国道244号といえば、道の駅「知床・らうす」に向かう際に別海町付近を走り、コンビニエンスストアを探していた、あの国道と同番号ではないか。なるほど、国道244号は標津町から斜里町へと続いていたのだ。「あぁ、道は必ずどこかに繋がっているものなんだなぁ」と意味不明な感慨にふけりながら、なおも小清水町へと向かう。
 

 
 
はなやか(葉菜野花)小清水」やはり既に閉館か、とりあえず隣接のスーパーへ (小清水町)
到着時刻:18:08 スタンプ設置場所:館内展示ホール内(閉館後は押印用紙)
しばらく内陸側を走っていた国道244号も再び海岸線沿いに近づいたそんな時、右手に見えてきたは道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」だ。

しかし案の定、道の駅のメイン施設と思われる建物(小清水町活性化センター)は既に閉館している。まぁそれも当たり前だろう。17時閉館のところを、17時10分に着いたとしたら、まだほんの僅かの期待は出来たかもしれないが、我々が到着したのは既に18時過ぎだ。よほどの事が無い限り、いや、営業時間が変更にでもなっていない限り、開いているはずもない。

まぁ、明日のスタート駅はこの「はなやか小清水」なので、また改めてゆっくり散策するとして、今日は小休憩にとどめておこう。活性化センターは、展示ホールや喫茶コーナー等への自動ドアこそ鍵がかかっており、入ることが出来ないが、館内のトイレは利用可能だ。閉館後であるが、トイレを利用しにやって来る人も見かける。
活性化センターの屋上は展望台になっており、ここから周囲の風景を楽しめる。

といっても、オホーツクの海が望めると思いきや、残念ながら敷地後部にはJRの線路となにやら工事現場らしきものばかりで、かんじんの海はチラッと見えるだけであった。
「どうせならば、隣のスーパーでも覗いていこうかな」と、活性化センター横のマート「フレトイ」も覗いてみる。こちらはいわゆるコンビニエンスストアのような、スーパーマーケットの小型版とでもいうか、日用雑貨から食料品等を扱うごく普通の店である。惣菜等も置いてあるので、小腹を満たすには良さそうだが、小清水の特産らしきものを見つけることは出来ずじまいであった。

結局、敷地内にある建物群をざっと確認しただけで車に戻ると、本日の宿に向けて出発だ。
 
 

 
小清水町から本日の宿がある網走市までは約22km程の距離、さぁ、最後まで気を抜かないで走ろう、と国道244号を網走へ向けて走り出した。「はなやか小清水」を出るとすぐ左手に濤沸湖が見ながら、なおも走り続ければまもなく網走市。市街地へと近づくため、ある程度の交通量は覚悟していたのだが、やはり平日の夕暮れ時ともなれば、帰宅する車たちでどうしても交通量は多くなりがちだ。

市街地を抜けるとやがて目的の宿へと到着。本日の宿は、なんといっても蟹料理が自慢(といったら分かる人には分かるかもしれない、メジャーな宿)。今回の旅の中では、特に蟹好きな"こあ"氏がかなり楽しみにしていた宿なのだが、かんじんの"こあ"氏はすっかりバテ気味で、とても蟹を堪能するどころではなさそうだ。

部屋で一息ついてから館内のレストランへと向かうと、そこには既に料理が待ちかまえていた。ズラリとテーブルに並べられた、ボイルガニやら毛ガニやら、焼き物、煮物、お造り、加えて蟹鍋に蟹雑炊、とにかくあらゆる蟹料理は、それこそ途方に暮れんばかりの量である。「これは体調が良くても食べきれないや」と多少負け惜しみにも聞こえる"こあ"氏の言葉に、"ほし"も思わず苦笑。

はちきれんばかりの腹を抱えて部屋に戻り、やっと1日が終わったといったところか。残念ながら、本日の宿は特にお薦めしたい宿として紹介するに至らずであった。まぁ料金によって何種類ものコースがあるゆえ、一概には言えないが、やはり「味」対「料金」といった意味では、高さだけが印象に残ってしまったような気がする。

さて、明日7月5日はオホーツクの道の駅を重点的に廻る予定だ。特に楽しみな駅といえば、道の駅「おんねゆ温泉」の巨大からくり時計。今回の旅を決行するにあたって、これは何としてでも見逃したくないひとつだったりするのだが、さぁ、果たしてタイミング良く行けるだろうか。それともカラクリ仕掛けが動く「時」までひたすら待つしか無いか。楽しみがひとつでもあると、それだけで旅も充実度が増すような気がしてならないが、はてさてどうなることやら、明日の旅。


前日の日記を読む?(2002/07/03) 次の日の日記を読む?(2002/07/05)


 スタンプラリー参戦日記インデックスへ 北海道スタンプラリー2002インデックスへ

総合案内ページに戻る

ご意見・ご感想・ご要望は、ふゆのほしまで。
Copyright(c)2000-2004 ふゆのほし All rights reserved
本サイトに掲載されている全ての内容の無断使用を禁じます。
最終更新日:2002年08月08日