東北道の駅スタンプラリー秋の陣
雨にも負けず風にも負けず完走目指してひた走る!

(2001年09月30日〜10月06日)
◆岩手県内全駅制覇なるか?とにかく走るよ何処までも!◆
岩手編 10月05日

またしても雨である。9月中は台風のせいか雨も多いと思っていたのだが、まさか10月に入ってまでこれほど雨に降られるとは、まぁ誰も予想は出来ないことなのだが、「やられた」といった感じである。しかし、そんな旅ももうすぐ終局を迎えようとしている。雨なんかに負けてなるものか、と勢い良く宿を出たものの、無情に降りつける雨の前に早くも意気消沈な我々であった。

さて、本日の予定は「岩手県内をなんとしても制覇すること」である。ここで一駅でも予定がずれると、明日は家へ帰れないなんてことになる。日曜日には帰って観たいテレビ番組もあるし、録画予約したビデオテープも既にテープエンドで悲鳴をあげているところだろう。ここはなんとしても予定どおりに駅巡りをこなす必要がある。とまぁ、単純な理由ではあるが、今日も1日頑張ろう。

そうして、雨の国道4号を一路「くずまき高原」に向かって走り出した。


【宿出発時刻】午前8時半頃 【当日駅巡り終了時刻】午後6時過ぎ
色は岩手県 ※( )付き駅名は既にスタンプ押印済み
  滝沢村から国道4号/(主)17号/
(主)16号/国道281号
くずまき高原
09:26
国道281号/(主)16号/(主)17号/
(県)257号/国道282号
にしね
10:42
国道282号/東北自動車道 西根IC-
盛岡南IC/(主)36号/国道396号/
(主)36号/国道106号
(区界高原)
12:04
国道106号/(主)36号/国道396号 紫波
13:38
国道396号/(主)25号/町道/国道456号/
町道/国道4号
石鳥谷
14:16
(県)285号/町道(井戸向橋経由)/
国道456号/(県)224号/(主)43号/国道283号
みやもり
15:10
国道283号/村道/国道396号
(小峠トンネル経由)/国道283号
遠野風の丘
15:49
国道283号/(主)35号/国道45号 やまだ
17:31

 
 
くずまき高原」晴れの日にまた来よう! (岩手県)
ルート:滝沢村から国道4号/(主)17号/(主)16号/国道281号
到着時刻:09:26 スタンプ設置場所:産直センター内ワイン売場の横カウンター
平日の国道4号はやはり混んでいる。やはり、岩手の北部だろうが福島だろうが何処だろうがまんべんなく混雑している国道4号というのは、それだけ利用者が多いということか。そんな4号をしばらく北上していきながら、とりあえず保冷ケースの氷を補給すべく、途中のコンビニへ寄る。当初の計画では、要冷蔵のものについては旅の途中にクール便等で実家に送っておこうかとも考えていたのだが、長旅をすると思うと、無意識ながらなるべくなま物は控え目に買っていたのかもしれない。保冷ケースはまだそれ程窮屈にはなっていなかった。

そして、岩手町の沼宮内付近から主要地方道に入ると、国道4号のあの混雑からは解放され、穏やかな商店街っぽい雰囲気の道をなおも北上していく。この主要地方道17,16号は国道281号葛巻町方面へ出るちょっとしたショートカットになっている。そういえば、この付近の国道4号沿いには、2001年夏に新規登録された道の駅「石神の丘」なる駅がある。オープンは2002年の夏辺りになるらしい。「石神の丘美術館」が現在休館中につき、もしかしたら道の駅としての整備も兼ねているのか、と思ったりもしている。

さて、国道281号に出ると葛巻町方面はほとんど交通量もなく、快調すぎる程快調である。「国道4号の混雑の中を走っていたせいか、この国道281号が不気味なくらいに静かに感じるよね」と嬉しいながらも苦笑。

国道281号は若干山道ではあるものの、きちんと整備された広い国道、いやはや同じ国道でも酷道なんていうものもあるから、国道というだけで安心して走ろうなんて思ってはいけないと、ここ1年間特に実感している。こうして国道281号を葛巻町方面へと走っていると、やがて右手に道の駅らしき建物が見えてきた。
この周辺には、森林公園やくずまき高原牧場、ミルクハウスくずまき等、牧場関連や自然と親しむ施設が整備されており、つくづく天候に恵まれないことを恨む"ほし"。折角、初めて訪れる道の駅だというのに、雨の神様に好かれっぱなしなのか。そして、駅名に「高原」がつく場合、敷地面積的にもかなり広いことを覚悟しなければならない。この駅もその例に漏れずなのか、と少し不安に思いながら、いざ駐車場に入ってみると、「あれ・・・これだけ?」とやや拍子抜け(失言)。

道の駅「くずまき高原」は、大きく分けて建物は2つ。休憩施設や屋外トイレがある建物と、直売所・レストラン等がある建物に分かれている。公園は広いのだが、遊具施設が充実している訳ではなく、どちらかといえば、広々のんびりといった造りである。といった具合に、駅自体はシンプルな構成だが、晴れていれば景観的にも良さそうである。
まぁ、ここでグズグズしていても仕方がない。雨の中を傘をさしながら、せっせと散策。

さすがに平日且つ雨ということもあってか、駐車場に停まっている車も数少ない。それでも、朝早くから直売所目当てに訪れる人もいるようで、なんだか妙に嬉しくなったり。
直売所には、くずまき高原牛乳やアイスクリーム、飲むヨーグルト、チーズ等、定番の乳製品の他、地元新鮮野菜、そして古くからこの地方に伝わる「豆すっとぎ」なるお菓子等も目をひく。

しばらくあれこれ見て廻っていたが、やはり我々の定番品「飲むヨーグルト」に手が伸びる。レジで会計を済ませようとすると、店員さんがいきなり「飲んでいきますか?」と"ほし"に聞く。「え?いえ、持ち帰ります」とやや戸惑いながら答える"ほし"。「はて?」と首を傾げていると、次のお客さんが牛乳を買う際に、「ここで飲んでいくよ」と答えている。よくよく観察していると、そのお客さん、支払を済ませるといきなり店内でゴクゴクゴクと牛乳を飲み干し、レジ横の瓶置き場に瓶を置くとさっそうと出ていった。「なるほど、ここで飲んでいくお客さんも多いんだ」と今更ながら納得。
直売所の横には、ワイン売場もあり、くずまきワインが多数並んでいる。"ほし"が羨ましそうに見ていると、横から"こあ"氏が「あれ?買わないの?」とわざとらしく聞いてくる。しかし、この旅で"ほし"はワインを一体何本買ったのだろう、と考えると柄にもなく躊躇もする。といいつつ、必死に目で追いながら欲しいワインを物色。

「本当はハーフボトルあたりを各道の駅で買っていければ良いんだけどなぁ」なんて、せこさと欲張りさが入り交じった事を言っても、結局口に合いそうなワインはフルボトルしか見つからず、しっかりとフルボトルを購入している、というのは今に始まったことではない。
そしてその横のカウンターにあるスタンプを押そうとした、その時であった。「ビーッビーッビーッビーッビーッビーッ」けたたましく鳴り出した防犯ブザーが店内に響きわたる。「え?なになに?」と"こあ"氏も"ほし"もビックリ仰天。すると、丁度横にいた駅の職員さんが「またか・・・」とおもむろに停止する。どうやら、ここの防犯ブザーはよく誤動作するらしい。っといって、これに安心して犯罪をしようと企むのはやめてくれ。誤動作か本当の犯罪かくらいは店員さんも区別はつくだろう。

駅の職員さんは、スタンプが置いてあるカウンターの中で、何やら作業続行中。そこで、我々がスタンプを押そうと鞄からスタンプ帳を出していると、駅の職員さん「どぉ?今どのくらい廻ったの?」と声をかけてきた。「あと10数駅で全駅制覇出来そうですよ。今日で岩手県は全駅廻る予定なんです」と"こあ"氏が答える。「へぇ、そりゃすごいやぁ、もしかしてきみたち、駅マニア?」、まさか駅の職員さんからそんな言葉が出るとは予想もしておらず、「いやぁ・・・そうかもしれません」と思わず"ほし"が頭をかきながら苦笑。「頑張ってね」の言葉を貰いながらスタンプを押すと、我々は一礼して外に出た。

「やっぱりマニアかなぁ」「いやぁ、上には上がいることだし」「一応、自称道の駅フリークと名乗ってるからなぁ」、先程の話題を引きずりながら雨の中、車に戻ったのであった。時間に追われることなければ、くずまき高原牧場等にも行ってみたかったのだが、時間に追われているうえにこの雨では、楽しさも半減。あぁ、実際晴れの日に訪れることが出来るのは何時のことやら。
 
 

 
 
にしね」自慢のほうれん草がキラリと光る道の駅 (岩手県)
ルート:国道281号/(主)16号/(主)17号/(県)257号/国道282号
到着時刻:10:42 スタンプ設置場所:赤松どおりふれあい館レストラン側入口
次に向かう道の駅は「にしね」である。「くずまき高原」に続き、この「にしね」も我々にとっては初めて訪れる道の駅だ。「くずまき高原」を出ると、先程走ってきた国道281号を岩手町方面へ戻る形で走り出す。雨は相変わらず降り続いたままであり、憂鬱度は高まる一方だ。せめてもの救いは交通量の少なさだろうか。

そうして、ショートカット的に通ってきた主要地方道16号、そして17号をまたもや通ると、混雑の国道4号が見えてきた。しかし、今度は国道4号に出るのではなく、4号を越えてそのまま主要地方道17号を走ることになる。「良かった、17号から先は道も空いてそうだし、快適だね」とぽつりと言った"ほし"だが、その言葉はある意味誤りであったことを、身をもってこれから体験することになる。

実は主要地方道17号から県道257号に入ると、交通量が少ないのは良いとしても、その路面に多大なる問題がある。とにかく悪路が続き、路面の突き上げにより胃がムカムカし出したのである。そう、路面の「ダンッダンッダンッ」がそれこそまるで「吐けっ吐けっ吐け」とでも言ってるように聞こえてくるのだ。これ以上、ここを走っていると現実になりかねないと、とにかく早くまともな道に変わってくれ、と願うばかりの"ほし"であった。そんな道が約10km程は続いただろうか、やっと国道282号に出ると、心の奥底からホッとする。
そして国道282号を約5km程南下していくと、道の駅「にしね」が右手に見えてきた。駐車場には、それ程車は停まっておらず、平日の静かな駅を連想させるようであった。と思ったら、観光バスがやってきた。うむむ、おそるべし観光バス、何処にでも出現しよるな、とぼんやりとバスを眺めながら、こうしてはおれない、さっさと散策しようと売店へ走り込む。

道の駅「にしね」は、割とこじんまりとした「ちょっと寄っていこうかな的」な道の駅。メイン施設なる「赤松どおりふれあい館」には農産物直売所、特産品おみやげコーナー、レストランがあり、またちょっとした公園等でくつろぐことも出来る。
売店を覗くと、これがまたなかなか広いフロアである。「これは散策にちょっぴり時間がかかりそうだな」とそれでも妙に血が騒ぐ。売店の一角には「西根町特産品」なるショーケースもあり、分かりやすく特産品を紹介しているのが嬉しい。

店内は、特産品が点在しているので、やや宝探し的な感覚で特産品を探していったりもするのだが、「これぞ特産品の鏡」といった西根町が開発したものもあれば、何処にでもありがちな菓子類まで並び、やはり「岩手山」が近いだけあって観光スポット的要素が強い町なのか、と感じたりもする。
西根町は杜仲製品やモロヘイヤそばなどが特産品としてあげられているのだが、農業分野ではほうれん草の生産が非常に高く、駅内の食堂にもほうれん草を用いたメニューが数点提供されている。残念ながら、今回はまだ食事タイム(11時から)ではなかったので、お目当てのほうれん草カレー等は準備中であった。このほうれん草カレー、食堂の入口に貼ってある写真を見ると、非常に不思議な色をしている。これはやはり現物を見ない限りは多くを語れそうにも無いなと、しみじみと写真をみつめる。

しかし、その代わりといってはなんだが、「ほうれん草ソフトクリーム」なるものに挑戦。
うっすらと緑色をしたこのソフト、一見するとくすんだメロンソフトのようにも見える。その容姿を堪能していると、ワクワク度がグングン上昇していく(ってソフトを食べる前はいつもこうなのだが)。そして、いざパクっとかぶりついてみると、「あれ、かなり甘いぞ」と予想外の味。実は、ほうれん草というだけあって、青臭さがかなり目立つのではないかと思っていたのだが、そのような味は全くせず、非常に食べやすいソフトクリームである。ホッとするやら、「うーむ、これがほうれん草なのか?」と思ったりと複雑ではあったのだが、まぁ美味しいから良いか、と安直な結論の元、食堂の前にある通路の椅子でパクパク食べ続ける。

すると、小さな子供がやってきて、妙に羨ましそうな顔で我々を見る。そして後からついてきた母親に「アイス、たべたーい」と大きな声でねだり始めた。あぁ、もしかしたら我々が美味しそうに食べているその姿に触発されたのか、だとしたら母親には申し訳ないことをしたが、その親子はしばらく食堂の前であれこれ悩みながら、結局子供にアイスクリームを買ってあげていた。
とりあえず胃も満たされ、スタンプを押すべく、その通路から出入口に通じる一角にあるスタンプ台へと向かった。観光チラシに囲まれるように置いてあるスタンプは、観光チラシを土台代わりにしなければ押す場所が無いので、失礼と思いながらも観光チラシの上にスタンプ帳を置き、その上でポンッと押印。

「よし、本日2駅目完了だ」、そうして店の外に出ると、次の駅へ向かうべく、車に戻る。我々がここへ到着した時と比べると、駐車している車の台数も増えており、これから昼にかけて昼食目当てに来る客も増えそうだな、と慌てて出発。
 
 

 
 
区界高原」うわ、食事目当てのお客さんいっぱい (岩手県)
ルート:国道282号/東北自動車道 西根IC-盛岡南IC/(主)36号/国道396号/(主)36号/国道106号
到着時刻:12:04 スタンプ設置場所:道の駅区界高原案内所入口入ってすぐ
次に向かう道の駅は「区界高原」、ここは7月の時点で夜間に訪れて既にスタンプは押しているのだが、施設が営業中の間には一度も訪れていない道の駅のため、どうしても昼間に立ち寄っておきたかった。ということで、我々は一路盛岡方面へ向かうことにした。

ここからは少しでも時間短縮を図るべく、高速道路を利用しようと考えた我々は、「にしね」を出ると東北自動車道 西根ICを目指す。といっても、道の駅「にしね」から西根ICは目と鼻の先だ。そうして東北自動車道に入ると、そのまま盛岡南ICまでひとっとび。これだけ快適だと、料金を出した甲斐もあるってもんだと満足げに頷きつつ、盛岡南ICを降りた途端、「げっ・・・」、そこは長く長く続く渋滞だったのである。しかし、区界高原の沿線上である国道106号に出るには、この主要地方道36号が手っ取り早いうえ、他に逃げ道もなさそうだ。だからこそ混雑もするのだろうとは分かっていながらも、果てしなく続く渋滞にうんざり。

平日の宿命というべき、物流・工事関係の大型車も前方にズラリと並んでいるが、まぁこれだけがっちりと混雑しているとペースうんぬんの問題ではない。数m動いたかと思いきやまたもや停車、それを繰り返しながらどうにか国道106号に出てくる。工事車両も途中の工事現場へと入っていき、少しずつ混雑も解消すると、あとはのどかに続くこの道をひたすら区界高原目指して走るだけである。
そうして途中、幾つものトンネルを越え、その中でも少し長めの越えるとそこは川井村、区界高原である。そして左手に見えてくるは、道の駅「区界高原」ビーフビレッヂ区界だ。前回訪れた時は真っ暗の中、「ビーフビレッヂ区界」の黄色の看板だけが明るくまぶしかった記憶がある。

道の駅「区界高原」は、前述の「ビーフビレッヂ区界」なるレストラン(特産品販売コーナー有り)、そしてその隣に道の駅案内所と共に売店、更に焼き肉ハウスや屋外トイレから構成された駅。三角屋根のロッジ風建物は、晴れの日に訪れると青空に非常に良く似合いそうである。

さて、駐車場に車を停める。平日、しかもそれ程交通量が多い訳でもないのに、混雑とまではいかないまでも停まっている車が多い。やはり昼時のせいだろうか、確かに駐車した車から降りてきた人たちが向かう先は、レストラン「ビーフビレッヂ区界」である。それを見ていた我々も「先に食事してから駅内を散策しようか」とそそくさとレストランへ向かう。
そしてレストラン入口でショーケースを眺めると、「うーん、短角牛のステーキはやっぱり高いなぁ」と3000円を超す値段に溜息。しかし、諦められずになおもメニューを食い入るように見ていると、ショーケースではない箇所に「サービスステーキランチ」なる貼り紙があるのを見つける。「こ、これだ!求めていたのは」と喜び勇んで店内へ入る。といっても、このランチにしても1700円といった高めのお値段。まぁ、昨日食べ損ねた昼食分を今日に回したと思えば気もとがめないか、と結局なんだかんだと口実をつけ、早速注文。このランチは、ヒレかサーロインを選ぶことが出来、脂身が好きな"こあ"氏はサーロイン、そして肉自体が柔らかいものを好む"ほし"はヒレを選ぶ。

世の中には、まぁ今騒がれているこの時期によく食べるな、とお思いの人も中にはいるとは思うが、我々の場合、肉好きなもので、つい数ヶ月前まであれほど牛肉と親しんでおいて、今更問題が発覚したからといって、1ヶ月程やめてみてもどうもそれは手遅れのような気がしてならない(本当に肉自体に問題があるとしたら)。しかし、多くの専門家たちが語るように、特定の部位(内臓や脊髄、脳みそ、眼等)に特に気を付ければ、一般的に販売されている牛肉や牛乳は今まで通り楽しめると、少なくとも我々は思っている。インターネットの普及により、容易に情報を入手しやすいこのご時世、ただ牛肉を敬遠するのではなく、あれこれ調べて各家庭で話し合ってみるのも良いのでは、なんて思ったりも。(話がそれて申し訳ない)
というわけで、これから出てくるステーキが楽しみなのだ(笑)。店内を見渡すと、サラリーマン風の人が目立つ。近くに会社でもあるのだろうか、それとも営業中に立ち寄ったのだろうか、そんなことをぼんやり考えていると、我々の前にドーンと料理がやってきた。

サービスステーキランチには、牛ステーキの他、白飯とちょっとした漬け物、そしてなんと蕎麦がついてくるのだが、この蕎麦が思ったよりも多そうだ。「うわ、食べきれるかな」と多少心配になったものの、早速食べてみる。互いの肉を1きれずつ交換すると、"こあ"氏「うむむ、ヒレのほうが肉が柔らかいなぁ」とまず一言、「だからヒレを選んだんだってば」と間髪入れずに返答する"ほし"、続けて「そのサーロイン、脂がたっぷりだね。肉はやはりヒレと比べると固く感じるのは仕方がないか」と言いながら、モグモグ。味自体は醤油ベースのようだ。

「この蕎麦、黒い斑点があるよ」「それ、ここの特産の黒豆そばだよ」「ふーん」と蕎麦のほうにも口をつける。そして食べ終わる頃には無口になり、思った以上の量の多さにバテ気味。まるで、実際に昨日の昼食分が今日の昼にまで一気にやってきたようだ。
そうして会計を済ませて、レストランを出ると建物内に小さな特産品売場があるのに気づく。「あれ、売店ってもう一方の建物だけではなかったのか」と思いながら、しばし眺めていると、区界高原がある川井村の特産品を幾つか発見。

その中でも「かわいペリーラ」なる名称の健康しそドリンク、更には特産の黒豆を使ったドリンク等は目立っており、一体どんな味なのか不思議に思いながら瓶を眺める。その他「川井村 友情キムチ」、なかなかユニークなこのネーミングにどんな由来があるのだろう。
隣の道の駅案内所兼売店にも寄ってみると、ちょっとした休憩スペースとその横に売店がある。陳列内容も、当然ながらビーフビレッヂ区界で見た特産品販売コーナーと類似したものが並んでいるが、どちらといえばこちらはもう少し「観光土産色」が強いようだ。

外に出て、裏手にある公園を歩いてみる。しかし、雨の中の公園はなんとも哀愁じみており、しかも霧のせいか山々も見えず、景観的にはいまひとつ。結局、公園をのんびり楽しむのは次回以降になるのであった。
 
 

 
 
紫波」あれ?秋限定のフルーツハヤシライスは? (岩手県)
ルート:国道106号/(主)36号/国道396号
到着時刻:13:38 スタンプ設置場所:紫波フルーツパーク交流館内入口
さて、「区界高原」を出た我々が次に向かう道の駅は「紫波」。「区界高原」から向かう場合、結局先程走ってきた国道106号を盛岡方面へ戻ったうえで南下するのが、安直ながらお気楽ルートである。「じゃあ、とりあえず今来た道を戻ろうか」と"ほし"が言うと、"こあ"氏がぽつりと一言「あれ、[道の駅はやちね]は行かなくていいの?」(注:道の駅はやちねは、丁度区界高原から南に位置する、とっても近そうで実は遠い道の駅のことだ)、おいおい、またあの延々と続く未舗装路を走りたいとでも言うのか。7月の時点で「区界高原」から「はやちね」に抜ける際、真っ暗闇の中をせっせと主要地方道43号、しかも未舗装路だらけの悪路を南下したのは記憶に新しいはずなのだが、"こあ"氏はその悪路具合が気に入ったらしい。そりゃ"ほし"だって、「はやちね」の貴腐ワインを買いたいとは思っている。しかし、いかんせん今日はまだまだ後に何駅も廻らねばならないのだ。

「はいはい、またそれは別の機会にねぇ」と聞く耳持たずの"ほし"。そうして、国道106号を一旦盛岡方面へと引き返すのであった。しかし、前方にはダンプカーが何台も走り、しかも積んでいるものが重すぎるのか、「停まってるのか」といわんばかりの速度で走っている。「あれ、歩いた方が断然早いよね」と会話するのも虚しい。まぁ、山道ゆえどうしても速度が出ないのは仕方がないとは頭では分かっているのだが、あれよあれよと言っている間に大行列の発生だ。

そんな状態が長い間続き、主要地方道36号を経て国道396号に出てやっと解放されたのであった。あとは、道なりに南下していくだけである。そうしてしばらく走っているとやがて右手に道の駅「紫波」が見えてきた。
道の駅「紫波」は、紫波フルーツパーク交流館なる施設内に特産品販売コーナー、そしてレストラン果里ん亭、そしてその隣には産直センターあかさわがある。フルーツの里らしく、この産直センターあかさわには、旬の果物が多数並んでおり、平日休日問わず、多くの人が買いに来ているようだ。

いざ駐車場に入ろうとすると、「うわっ、かなり混雑しているよ」とぐるりと場内を一周廻ってやっとスペースをみつけて停まる。「平日だっていうのに、この混雑はちょっとビックリだなぁ」と"こあ"氏はビックリ。"ほし"も、店から出てくる客たちの手荷物を眺めながら「ここは地域住民密着型の駅なんだねぇ」とつぶやく。我々のように平日に観光目的(ちょっと異なるが)で旅をしながら寄っている人も少なくはないと思うのだが、さすがにそれらの人たちだけで駐車場が混雑するのは、平日のこの時間としては考えにくい。となれば、やはり純粋に産直センターに買い物に来る町の人たちが多いということだろう。
早速、紫波フルーツパーク交流館の方から覗いていくことにする。まず入口を入ると、すぐにスタンプを発見。

忘れないうちに最初に押していこうと鞄からスタンプ帳を出し、押印。前日に「いわいずみ」でスタンプ押印を失敗してからというものの、かなり慎重になっている。
そして、いざ売店のほうへ歩いていくと「あれ?昨年と陳列状態がだいぶ変わっている」ということに気づいた。確か、昨年は銭形平次グッズが割と目立つ場所に置いてあったのが、いつの間にか奥のほうへ移動している。その代わりという訳でもないのだが、店内で特に非常に目立っているのが、りんごの形をした「紫波町マルチメディアふるさと案内」なる情報端末。これって昨年も置いてあっただろうか、ただ単に"ほし"が気づかなかっただけだろうか、それにしてはかなりインパクトがある端末である。

売店内には紫波の地酒やハム、ソーセージ等が美味しそうに並んでおり、心そそられる。昨年はここでソーセージを買って帰ったことをふと思い出しながら、今年は「ご、ごめん」と名残惜しそうに立ち去る。そして、レストランの入口のメニューをあれこれ眺めながら、"こあ"氏が首を傾げ「あれ、昨年も確か10月にここに来たよね。その時に確か秋限定フルーツハヤシライスを食べたのだけど、今年は無いのかな」とショーケースやら貼り紙を見回している。確かにそれらしき表記は何処に見当たらない。まぁ、入口には掲示していないメニューも、中に入ればあったりもするので、これは謎のままにしておこう。
紫波町フルーツパーク交流館を後にし、次に向かうは産直センターあかさわ。店内に入ると、たくさんの客が買い物籠を片手にせっせと果物や農産物を選んでいる。活気ある店内に圧倒されながらも、我々も散策していると、りんごジュースに目がとまる。そのりんごジュースはなんと道の駅ラベルではないか。「おぉ、りんごジュースに道の駅の名前が書かれているとは、ちょっとびっくり」と嬉しい声をあげながら早速手にする。横には道の駅名称入りのぶどうジュースもあったのだが、今回はりんごジュースに軍配が上がり、早速レジへと直行。

外に出ると、雨は上がっているものの、どんよりとした空は変わらない。残り4駅、営業時間内に最終駅である「やまだ」に着くだろうか。少しずつ不安が大きくなってきたのであった。
 
 

 
 
石鳥谷」酒の香りいっぱいの酒まんじゅうを買おう (岩手県)
ルート:国道396号/(主)25号/町道/国道456号/町道/国道4号
到着時刻:14:16 スタンプ設置場所:酒匠館内
道の駅「紫波」を出ると、次の駅「石鳥谷」までは距離的に近い。国道396号から主要地方道25号を東北道紫波IC方面へと出て、道なりに走っていれば、「石鳥谷」の沿線上である国道4号に出られる。しかし、我々が実際に走ったルートは、主要地方道25号から町道を経由して国道456号に出たと思いきや、またしても町道に出て北上川を越え、国道4号に出るという、距離的も時間的にもお得だったのかは、全くもって不明なものであった。

まぁ国道4号も、朝に走ったような混雑は見られなかったため、思わず「こんなことならば、もっと早い時点で国道4号に出ておいた方が早かったのでは?」といった禁句を言いそうになる始末。そうして、しばらく国道4号を南下していくと、左手に道の駅「石鳥谷」の白い蔵造りが見えてきた。
道の駅「石鳥谷」は岩手県道の駅第1号、しかしながら施設自体は歴史こそ感じさせるものの古ぼけた印象は感じさせない。

石鳥谷町は南部杜氏の発祥の地として酒造りには長い歴史がある。この道の駅では南部杜氏の歴史や酒を知るうえでも十分な施設が集まっているため、酒を「飲む楽しさ」の他に「知る楽しさ」を味わえるのではないだろうか。直売所や物産館(酒匠館)、レストラン、そして南部杜氏伝承館、歴史民俗資料館等豊富な施設群からなる。
さすが国道4号沿いの道の駅、平日だろうが夜間だろうが、ここの駐車場は毎度駐車台数が多い。車から降りると、ひととおり施設内容を確認しながら、物産館である「酒匠館」へ入る。すると、すぐにスタンプがお出迎えだ。

早速、スタンプを押しながら、昨年とスタンプの色が違うことに気づいた。スタンプのデザイン自体は同じだが、昨年は黒色だったのに対して今年は紫になっている。「これって毎年違うのかな」なんて思ったりもしながら、売店のほうへと向かう。
売店には、地酒がズラリ並んでいる他、試飲コーナーもある。

そして地酒ケーキや酒まんじゅう、地酒アイス等、酒を使った菓子類も豊富だ。ここに来ると"こあ"氏が真っ先に足を運ぶのが、この「酒まんじゅう」コーナー。
石鳥谷の酒まんじゅうは、特に酒の香りが強く、日本酒は呑める"ほし"がこの酒まんじゅうでほろ酔い気分になってしまったりも。一方、"こあ"氏のほうは全く酒類は受け付けないはずなのに、何故だが酒まんじゅうは大好物。

こうして今年も酒まんじゅうを買って"こあ"氏はニコニコ顔で店を後にする。地酒に対して後ろ髪引かれる"ほし"は、すごすごと後からついていくだけであった。
 
 

 
 
みやもり」道の駅に来たという実感は無いが、わさび商品をしばし楽しめる処 (岩手県)
ルート:(県)285号/町道(井戸向橋経由)/国道456号/(県)224号/(主)43号/国道283号
到着時刻:15:10 スタンプ設置場所:ショッピングセンター道の駅側の入口から入った観光案内コーナー
次に向かう道の駅は宮守村にある「みやもり」だ。道の駅「石鳥谷」を裏手から出ると、県道285号を南下しつつ、石鳥谷中学付近から町道をウロウロする。まもなく井戸向橋を渡るとそこは国道456号。この国道456号を南下して国道283号に合流する手もあるのだが、ここは国道に甘んじず、積極的な県道・地方道利用が時間短縮に繋がるのではないかと、さっさと県道224号に入り、東へと進む。この道は、軽いワインディングが続きかなり走りやすい道路、「選んで正解!」と言わんばかりに"こあ"氏は快調に車を操っていくのだが、やがて主要地方道43号に入り、国道283号に近づくにつれて路面は悪くなっていく。「いつまでも 続くと思うな 快適道ってところかな」と"ほし"は苦笑。特に路面の突き上げに対して極度に弱い"ほし"には、辛いところである。

やっと国道283号に出てくると、あとは道なりに約12km程走れば、駅に到着するはずだ。JR釜石線に沿った道を走りながら、悪路から脱出したことにほっとひと安心。やがて右側に見えてきたは道の駅「みやもり」である。
いやはや、ここは何処をどう見ても町のショッピングセンターにしか見えず、最初訪れた時はかなり面食らったものである。

だいたいこの手のショッピングセンターの横には、もう少し「道の駅」と判別できるような建物が存在していることが多いのだが、この駅の場合は、ショッピングセンターに連結して道の駅が存在しているゆえ、遠目に見ればショッピングセンターの存在だけがアピールされている。まぁ、それが良いか悪いかなんてはとても言えないのだが、ある意味 異端な駅であることには違いない。
早速、店内へと入っていく。駐車場からみて右端の入口から入ると観光案内コーナーや、休憩スペース、そしてその奥には農産物や特産品の直売コーナーがある。

まずは入口付近にある観光案内コーナーでスタンプを押す。しかし、ここはひとつ難点があり、スタンプが置いてあるテーブルが低すぎて、しゃがんでスタンプを押さなくてはならない。これが結構腰にこたえたりする、なんて言ってると自分の年齢は一体幾つなのか、と自問自答したくなるのだが、まぁこれは冗談にしても、スタンプを押すのは若者だけではないのだ。もう少し身体に優しい配置をして貰えると助かるのだが、いかがなものだろう。
次に直売コーナーを歩きながら、特産品等を見て廻る。やはり「ワサビの里」というだけあってか、わさび商品が多数並んでおり、わさび好きには嬉しい数々だ。みやもりわさびアイス(カップ型)や定番のわさびのりや漬け物等、しばらく行ったり来たりで悩みっぱなしだ。結局、その中からわさびのりをとって会計へ向かう。白飯にわさびのりの取り合わせを頭に浮かべながら、またまたまたご飯の時間が楽しくなりそうだ、とにんまり。

続いて、ショッピングセンター側の売店も覗いてみる。こちらのほうが観光土産色が強く、わさび商品も目立つようにディスプレイされている。そのなかには「わさびおかゆ」なるレトルト粥まで存在し、「これ、結構イケルかもしれない」と食べている姿を想像してみる。最近、旅に出るようになってから土産物を前に、妄想癖が出てくることが増えた"ほし"は、またしても不気味な笑みを浮かべながらひとりたたずんでいる。いやはや、後で我に返ってみると、かなり恥ずかしい姿だ。
売店の向かいには軽食スタンドやレストランがあり、特に軽食スタンドにはわさびソフトの他、わさびシェイクなんてものまである。以前、別の場所でわさびドリンクを飲んで懲りたことがあったので、ついつい躊躇してしまう。我々は常に冒険心を持っていなければならないはずなのに、つい理性が働くのはまずい傾向だな、と反省しながらも結局その場を後にする。

車に戻ってから、ふと気づくは「あれ、わさびビールって何処にあったのだろう」、そう思いながらも結局出発してしまったのである。
 
 

 
 
遠野風の丘」河童グッズを前に童心に戻る (岩手県)
ルート:国道283号/村道/国道396号(小峠トンネル経由)/国道283号
到着時刻:15:49 スタンプ設置場所:エントランス
さぁ、次に向かう道の駅は「遠野風の丘」、"ほし"のお気に入りの駅のひとつである。駅はいつも活気に満ちあふれ、豊富な特産品群に圧倒されながらも、ひとつひとつ見て歩くのが楽しい。しかし、休日はとにかく混雑しており、人混み嫌いの"こあ"氏にとっては少々苦手な駅に位置づけられているらしい。

さて、「みやもり」から国道283号遠野方面へと出ると、"ほし"的には、国道283号をそのまま遠野市方面へ走れば良いのではないかと思ったものの、そうはさせてくれないのがカーナビだ。すぐに村道を左折して国道396号に出るべく案内している。「それって遠回りにはならないのか?」と手元の地図で確認したものの、一目見ただけでは村道から国道396号に出て小峠トンネル経由、再び国道283号に合流するのが早道なのか、それともひたすら国道283号を走るほうが良いのかが、皆目見当がつかない。「じゃぁ、昨年とは別ルートということで、たまにはカーナビの言うことを素直に聞いてあげようか」ということになり、村道を通り国道396号に出てきた。

特に混雑している様子もなく、これはこれで良かったのか、と思ったのもつかの間、小峠トンネルを越えて遠野市に入った途端、一気に交通量が増えたのは何故なのか。やや面食らいながらもそのまま遠野市内を東へと走っていくと、やがて国道283号に合流し、右手には目印である一枚羽風車が見えてきた。そう、道の駅「遠野風の丘」に到着である。
道の駅「遠野風の丘」は、特産品・農産物等の販売コーナーやレストラン、軽食処や休憩コーナーからなる「ちょっと立ち寄り型」道の駅。平日・休日を問わずこの駅が混雑しているのは、平日である今回訪れてしみじみと実感したことだが、休日になると時間帯によってはうんざりする程の人で賑わっており、レストランに入るのもかなりの時間待たされることがある。

"ほし"個人的には、この駅の物産コーナーに並ぶ「多田克彦」の数々の乳製品や食品のファンなので、それらを見ているだけでも幸せになるのだが(見るだけでなく買ってくれ、という話もあるが、実は自宅から割と近い場所で多田克彦商品を扱っているスーパーを発見したのだ)、店内をよくよく観察していると、特産加工品だけでなく、農産物等を買い求める人も少なくない。
さて、一足先に"ほし"が建物内に入ると、エントランスでスタンプを発見。同じ絵柄にて赤と黒の色違いのスタンプが置かれていたのだが、どうもどちらともインクが少ないのが気になりながらも、シャチハタ印なのでどうすることも出来ずじまい。

「結構、この駅のスタンプの河童印が気に入ってたのにな」とやや不満気味な"ほし"。
続いて物産コーナーの方へと足を運んでみる。フロアには所狭しと特産品やら農産物が並んでいる。遠野市は特産品がかなり豊富なのだろう、周辺市町村の特産も並んでいるのだが、遠野市の特産品の種類や数はそれ以上に多く、市をあげて頑張っているといった姿が特に伝わってくる。

横(周辺市町村)との繋がりも大切だが、これだけ道の駅の数が増えてくるともっと自分の町をアピールする方向に持っていっても良いのではないかと思ったりもするのだ。「あそこに行かないと買えない」という商品があれば、それだけその駅へ立ち寄る回数も増えるだろうし、なんて勝手ながらついつい考えてしまう。そういった意味でも、この駅は自分の町をうまくアピール出来ており、"ほし"的にはかなり評価も高いのだ。
地酒コーナーでは、なんと「みやもり」のワサビエールが置いてあるではないか。「うわ〜、これ欲しいぞぉ」と"ほし"が頭をかかえる。何故頭をかかえるかって?、それはその隣には「わしを買わんかい!」といったすごみのあるラベルの遠野の地ビールがこちらを睨んでいる。

おまけに「遠野郷八幡宮 神社エール」なんてものまで置いてある。これ、ジンジャエールなのかと思いきや、後々になってよく見てみたら、これもしっかりとビールだったことに気づく。「うぅ、これは困ったぞ、さすがに全部買って帰るのは気が引ける、やはり訪れる度に1種類ずつ買って帰るか・・・」とこれまぁ気の長い話。
そして更に発見したのは、「遠野風の丘」オリジナル地酒、もうこれには完全にノックアウト状態である。

「ビールさん、今回はごめん。こっち買うわ」とあっさりと遠野風の丘地酒に決定、先程あんなに悩んでいたのは何だったのだろうか。
他に、そばやひっつみ、オリジナルクッキーなど、誘惑にひたすら耐えながら、次の棚を覗くと今度は遠野市のマスコット河童のかりんちゃんグッズがお待ちかねだ。この手の商品は、商品自体に「道の駅」という名称が入っていなければなかなか買うに至らない"ほし"なのだが、この河童の愛らしさにすっかり心奪われた"ほし"は、その中から耳かきスタンドを買う。

本来ならば、ここで多田克彦の店のソフトクリームを是非とも食べていきたかったところなのだが、ここでのんびりし過ぎると「やまだ」に間に合わないのではないかと、心配になった我々は泣く泣く駅を出発することになった。今回、堪能できなかった部分は、また次回のお楽しみとしてとっておこう、すべて堪能しきってしまったら、次に来る楽しみが減ってしまう、なんて半分負け惜しみっぽいことを思いながら、風車の羽に別れを告げる。
 
 

 
 
やまだ」話題のわかめソフトクリームを食べよう (岩手県)
ルート:国道283号/(主)35号/国道45号
到着時刻:17:31 スタンプ設置場所:観光案内コーナーデスクの上
本日最後に訪問する駅は「やまだ」だ。しかし、「遠野風の丘」から次なる駅「やまだ」までは、距離にして約62km弱というかなり離れた位置にあるため、閉館時間(18時)のせめて30分前に着きたいという希望が叶うかどうかが微妙なところだ。

「遠野風の丘」から国道283号遠野市街地方向へと出ると、まもなく国道283号から分かれ、主要地方道35号へと突入。この主要地方道35号を約36.5km程走らなければ、「やまだ」の沿線上である国道45号には出られない。昨年は、この地方道を使うべきか、それともとんでもない極細道だったら困ると考えてあくまでも国道を走るか悩んだものだが、今年は迷うことなく、主要地方道35号を選択だ。やはり一度走った道ともなれば、不安もなく、交通量が少ないことは昨年走って実証済みだったため、なんの躊躇もなかった訳だ。

そしてそのとおり、これから国道45号に出る36.5kmもの間、交通量はずっと少ないまま、ゆるやかなワインディングだったりタイトな複合コーナーだったりと変化に富んだ道を楽しみながら、無事に最後まで切り抜けることが出来そうだ。と、国道45号に近い辺りだったか、工事中が何カ所かあり、いきなりのダートに驚かされたりもしたのだが、ひょっこりと国道45号に出てきた。

しかし、国道45号は思いの外、交通量が多い。やはり、夕刻ということもあってか会社から帰宅する車もそろそろ増えてきそうな時間である。そうして、そろそろ薄暗くなってきた空の下、大槌町の灯りを車窓から見ながら、北上していく。そんななか、丁度信号で停まった時に、下校途中の子供達が車の横を通っていく姿を何気なく見ていると、その子供のうちのひとりが、我々の車のナンバープレートをみて、おもむろに指をさす。すると、他の子供たちまで振り向き、コソコソと話しているではないか。「ん? この辺りだって結構県外ナンバーはたまに走ってるだろうに、何がそんなに珍しかったのだろう」と、子供達にナンバーを注目されたことに、なんとも言えぬ複雑な気分にさせられる。「ん? 断じて人様に指をさされるような悪いことはしておらんぞ」

窓を開けて「ねぇ、なになに?」と聞けば良かったかね、なんて会話をしながら、山田町へと入るともうすぐ到着のはずだ。「明るいうちには着けなかったけれど、なんとか閉館時間までには間に合ったよ」と、時計をみると丁度17時半である。
やがて左手に見えてきた道の駅「やまだ」の駐車場へと入ると、まずはほっと一息。店の明かりもまだついていることだし、なんとか間に合った。「おっと、そんなにホッとしている場合じゃないぞ。さっさと店内に入ろう」と我に返り、慌てて車から降りると、敷地内をまずは走り回り、そしてその足でそのまま店内で走り込む。

道の駅「やまだ」は、売店と軽食処といったこじんまりとした造りの駅だ。海に近い為、海の幸は勿論、そして椎茸等も名産である。特産を用いた加工食品も提供しており、小規模な駅ながら意欲的な部分が見えるようにも思える。
「ほら、スタンプは押しておいてあげるから、店内をさっさと見てきなさい」と"こあ"氏が"ほし"をせつく。"ほし"はスタンプ一式セットを"こあ"氏に託し、店内を駆けめぐる。

「いいなぁ、海の幸がいっぱいだよ。このイクラ、買って帰りたいなぁ。でもまだ残り1日旅は残っているしなぁ、あぁ、辛い」、おいおい、そんなところでボーッとイクラと対談していて良いのか?"ほし"よ。そんなことを言ってる間にも、時間はどんどん過ぎていく。「ま、まずい、まだまだ店内を見たいけれど、店が開いているうちに、話題のわかめソフトクリームも食べなくては」と何やら独りで焦りっぱなし状態が続く。
他にも、「山田せんべい」なるものを発見。しかし、我々がよく見るあの「せんべい」とはどうも様子が違う。「こ、これはなんだ?」と注目せずにはいられない。どうもあれこれ観察しているうちに、これは「生せんべい」であることが分かった、ってそのままではないか(パッケージに生せんべいと書かれた商品も売っていたのだ)。

あのパリパリっとした食感を楽しむせんべいとは異なり、「生」というだけあって、まさしく生っぽい。ねっとりしているようにも見え、おまけにかなりの大きさなので、これは食べきるまでにかなりの時間を要するのではないだろうか。
ふと横をみると、ソフトクリームの販売コーナーで店員さんがなにやら片づけている姿が視界の端にチラリチラリ。「ま、まずい。あっちが先だ」と"ほし"は「すみません、もうわかめソフト、終わりですかぁ」と情けない声で店員さんに問いかける。すると、「あらぁ、まだ大丈夫ですよぉ」と愛想良く応え、手際よくわかめソフトをコーンにのせると、"ほし"に手渡す。"ほし"があまりに慌てているので、「そんなに慌てなくても大丈夫ですよ」とまで言われ、思わず照れ笑いしつつ、挨拶をして店の外に出る。

さぁ、いよいよ念願の「わかめソフト」を口にする。一口パクリ「なんだぁ、結構爽やかなソフトクリームじゃないの」と思ったのもつかの間、次の瞬間「うわっ、な、なんだこれは」と後味に感じる不思議な味に戸惑う。そこに、"こあ"氏がやってきて「しかし、どうして外で食べるの?」と"ほし"に声をかける。「だって店内で立って食べるのも気が引けるでしょう」と店先にある椅子で、せっせとソフトを食べている。「ちょっと食べてみてよ」と"こあ"氏にソフトを手渡すと、"こあ"氏も一口食べ「確かにこれはわかめの味がするね」と苦笑。結局、"こあ"氏は数口食べただけで、"ほし"に返す。

「これ、甘いけれどその中に尖ったような磯味がするから不思議な味なんだね。でもこの爽やかな味はバニラ系の味ではないな。うーむ、なんだろう」とパクパクと食べながら、味を分析する。ソフトクリームは時間が経つと溶けてコーンにツツツーッと溶けたクリームが伝わってくるのだが、このソフトにはそれがない。かなりシャッキリ感の強いソフトなのか、それとも単に外が寒いだけなのか。

「うーっ寒い」とソフトを食べ終えた"ほし"はすっかり身体が冷え切っている。少し身体を温めるためには、とにかく歩こう。そして、店先にある軽食コーナーの看板を見るべくヒョコヒョコ歩いていると、そこに「わかめラーメン」の文字を発見。「そうか、ここってわかめラーメンも名物なんだよね」と"ほし"が言うと、「あれ、わかめラーメンならば、店内でも袋入りで売ってるよ」と"こあ"氏。「あれ、イクラに夢中になってて気づかなかったよ」と慌てて店内に戻り、わかめラーメンを発見。「よし、これ買って帰ろう」と2食分の袋を手に取り、会計を済ませた時は既に18時を廻っていた。
 
 

というわけで、本日の駅巡りはこれにて終了だ。毎日、18時過ぎには終わってしまう駅巡りはなんとも寂しい気もするのだが、次の日にまた元気に走り回る為には、無理は禁物だ。そんな事を言いながらも、実はこれからまたしても内陸側へ向かわなければならない。そう、明日のスタート地点は、岩手県の新しい道の駅「厳美渓」からなのだ。

時間的に余裕があれば、前沢牛も食べたいなんて考えていた我々は、とにかく一刻も早く前沢方面へ戻る必要がある。そうして、今まで走ってきた道を逆戻りする形で、国道45号から主要地方道35号へとまたもや入っていく。辺りは既に真っ暗闇、しかしながらこうした山道の場合は、暗いほうが対向車のライトが遠くから確認出来たりもするので、割と走りやすいのである。

国道283号に戻ってくると、やがて「遠野風の丘」の横を通過していく。「もう照明も消えてるね」と"ほし"は車窓から見える施設群を目で追う。100円地図では20時までレストランは営業している旨掲載されているし、昨年我々が調査した時点でもそうだったのだが、何時の間にやら営業時間が変更になっていたらしく、確かに今シーズンのスタンプ帳を見ると18時半に変更されている。

国道283号から国道107号北上市方面へと入ると、田瀬湖付近から主要地方道27号を経て主要地方道8号を延々と走ることになる。水沢方面へ向かうには、これが距離的に有利なのかはさておき、交通量は少ないためストレスを感じることなく走れるのは嬉しい。やがて水沢市に入ると混雑の国道4号に合流。「なんとかここまで来たよ。この分ならば前沢牛を食べられるお店に行けるかな」なんて同乗者"ほし"はあくまでも呑気だ。

前沢町に「前沢牛のにぎり」がある店をご存じだろうか。特に有名なのが「助八寿司」、あぁ、一度は食べてみたいと思いつつ、どうもその値段まで事前に確認してこなかったため、とんでもない値段だったらどうしようか、と結局今回も見送ることになってしまったのだが、うぅ、今度こそ(今度って何時だろうか)食べてみたい。実はこの助八寿司、「前沢牛にぎり」の考案者だったりするのだ(なんと実用新案登録までされているとか)。

結局、前沢牛を求めてさまよいながら、国道4号沿いにある「牛の里」までやってきた。しかし、ここは前回訪れたものの、既に本日営業終了です、と断られたところでもある。だったら店先ののれんを閉まっておいてくれー、と言いたい。なんと、今回も同じ目に遭うとは、つくづく我々はこの店と縁がないらしい。

「どうしよう、他に何処か無いかなぁ」と国道4号に出たところ、すぐ側に「前沢牛」と書かれた看板がある小さなレストラン「カフェレストラン ベーシック」を発見。しかし、初めて入る店というのはどうも勇気がいる。しかも、既に客が1組だけになっており、もしかしたらここも「本日は終わりです」と言われてしまうのではないだろうか、という不安もぬぐいきれない。「カフェレストランって名前だけど、本当に前沢牛は食べられるのかなぁ」と"ほし"は店の外観を見ながら心配そうだ。そこで、"こあ"氏が先に入り、まだ営業中かどうかを聞いてくることになった。

「大丈夫みたいだよ」と"こあ"氏が"ほし"を呼びに来て、店内に入る。カフェレストランという名だけで喫茶店風なのかと思いこんでいたが、実際はきちんとしたレストランである。しかし、メニューを見て、溜息。やはりどれもなかなかのお値段だ。さすがの"こあ"氏もどれを選んで良いか困っている様子。こんな時は太っ腹"ほし"の出番だ。「これでいいじゃない?このお薦めコースにしよう」とまぁ、太っ腹にしては値段は控え目なコースを選ぶ。そうして、料理は前菜・スープ、そしてメインであるステーキ、更にデザートの順に登場。フレンチ色の強い味で、見た目にも味的にも柔らかさと華やかさが漂い、結構満足の我々である。特にデザートのボリュームにはビックリ。明日でいよいよ駅巡りも最後、それだけに少しぐらい奮発しても良いか、と自分たちに対するご褒美である。この店も21時閉店だというのに、20時半過ぎて飛び込んだ我々を受け入れてくれて、本当に感謝である。

すっかり満腹になった我々は、店を出て宿に向かう。その途中、"ほし"が「あっ」と思わず声をあげる。満腹になってまでまだ店が目に入るのか、と思われそうだが、国道4号を走っていると今度は「吉兆寿司」なる店を発見。ここも前沢牛が食べられるお店として有名なところだ。夜23時まで営業しているせいか、駐車場には沢山の車であふれている。「ここも人気店なんだろうか・・・」とぼんやりと店構えを見ながら通り過ぎていった。

宿に着くと、もうあと1日でおしまいなんだ、明日の今頃はもう帰宅の途についているのだろうな、という思いが頭をよぎる。すると、もう数日は旅を続けていたい気分にさせられるのは、やはり名残惜しいからだろうか。しかし、もう少し続けていたいという訳にもいかないのが財布の中身。よし、明日でなんとしてでも完走するぞとあらためて決意を胸に、ビールを飲み干したのであった。

「秋の陣」本編5(2001/10/04)を読む? 「秋の陣」完結編(2001/10/06)を読む?


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最終更新日:2001年11月04日