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| またしても雨である。9月中は台風のせいか雨も多いと思っていたのだが、まさか10月に入ってまでこれほど雨に降られるとは、まぁ誰も予想は出来ないことなのだが、「やられた」といった感じである。しかし、そんな旅ももうすぐ終局を迎えようとしている。雨なんかに負けてなるものか、と勢い良く宿を出たものの、無情に降りつける雨の前に早くも意気消沈な我々であった。 さて、本日の予定は「岩手県内をなんとしても制覇すること」である。ここで一駅でも予定がずれると、明日は家へ帰れないなんてことになる。日曜日には帰って観たいテレビ番組もあるし、録画予約したビデオテープも既にテープエンドで悲鳴をあげているところだろう。ここはなんとしても予定どおりに駅巡りをこなす必要がある。とまぁ、単純な理由ではあるが、今日も1日頑張ろう。 そうして、雨の国道4号を一路「くずまき高原」に向かって走り出した。 |
【宿出発時刻】午前8時半頃 【当日駅巡り終了時刻】午後6時過ぎ ■色は岩手県 ※( )付き駅名は既にスタンプ押印済み |
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| 滝沢村から国道4号/(主)17号/ (主)16号/国道281号 |
くずまき高原 09:26 |
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| 国道281号/(主)16号/(主)17号/ (県)257号/国道282号 |
にしね 10:42 |
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| 国道282号/東北自動車道
西根IC- 盛岡南IC/(主)36号/国道396号/ (主)36号/国道106号 |
(区界高原) 12:04 |
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| 国道106号/(主)36号/国道396号 | 紫波 13:38 |
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| 国道396号/(主)25号/町道/国道456号/ 町道/国道4号 |
石鳥谷 14:16 |
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| (県)285号/町道(井戸向橋経由)/ 国道456号/(県)224号/(主)43号/国道283号 |
みやもり 15:10 |
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| 国道283号/村道/国道396号 (小峠トンネル経由)/国道283号 |
遠野風の丘 15:49 |
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| 国道283号/(主)35号/国道45号 | やまだ 17:31 |
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| というわけで、本日の駅巡りはこれにて終了だ。毎日、18時過ぎには終わってしまう駅巡りはなんとも寂しい気もするのだが、次の日にまた元気に走り回る為には、無理は禁物だ。そんな事を言いながらも、実はこれからまたしても内陸側へ向かわなければならない。そう、明日のスタート地点は、岩手県の新しい道の駅「厳美渓」からなのだ。 時間的に余裕があれば、前沢牛も食べたいなんて考えていた我々は、とにかく一刻も早く前沢方面へ戻る必要がある。そうして、今まで走ってきた道を逆戻りする形で、国道45号から主要地方道35号へとまたもや入っていく。辺りは既に真っ暗闇、しかしながらこうした山道の場合は、暗いほうが対向車のライトが遠くから確認出来たりもするので、割と走りやすいのである。 国道283号に戻ってくると、やがて「遠野風の丘」の横を通過していく。「もう照明も消えてるね」と"ほし"は車窓から見える施設群を目で追う。100円地図では20時までレストランは営業している旨掲載されているし、昨年我々が調査した時点でもそうだったのだが、何時の間にやら営業時間が変更になっていたらしく、確かに今シーズンのスタンプ帳を見ると18時半に変更されている。 国道283号から国道107号北上市方面へと入ると、田瀬湖付近から主要地方道27号を経て主要地方道8号を延々と走ることになる。水沢方面へ向かうには、これが距離的に有利なのかはさておき、交通量は少ないためストレスを感じることなく走れるのは嬉しい。やがて水沢市に入ると混雑の国道4号に合流。「なんとかここまで来たよ。この分ならば前沢牛を食べられるお店に行けるかな」なんて同乗者"ほし"はあくまでも呑気だ。 前沢町に「前沢牛のにぎり」がある店をご存じだろうか。特に有名なのが「助八寿司」、あぁ、一度は食べてみたいと思いつつ、どうもその値段まで事前に確認してこなかったため、とんでもない値段だったらどうしようか、と結局今回も見送ることになってしまったのだが、うぅ、今度こそ(今度って何時だろうか)食べてみたい。実はこの助八寿司、「前沢牛にぎり」の考案者だったりするのだ(なんと実用新案登録までされているとか)。 結局、前沢牛を求めてさまよいながら、国道4号沿いにある「牛の里」までやってきた。しかし、ここは前回訪れたものの、既に本日営業終了です、と断られたところでもある。だったら店先ののれんを閉まっておいてくれー、と言いたい。なんと、今回も同じ目に遭うとは、つくづく我々はこの店と縁がないらしい。 「どうしよう、他に何処か無いかなぁ」と国道4号に出たところ、すぐ側に「前沢牛」と書かれた看板がある小さなレストラン「カフェレストラン ベーシック」を発見。しかし、初めて入る店というのはどうも勇気がいる。しかも、既に客が1組だけになっており、もしかしたらここも「本日は終わりです」と言われてしまうのではないだろうか、という不安もぬぐいきれない。「カフェレストランって名前だけど、本当に前沢牛は食べられるのかなぁ」と"ほし"は店の外観を見ながら心配そうだ。そこで、"こあ"氏が先に入り、まだ営業中かどうかを聞いてくることになった。 「大丈夫みたいだよ」と"こあ"氏が"ほし"を呼びに来て、店内に入る。カフェレストランという名だけで喫茶店風なのかと思いこんでいたが、実際はきちんとしたレストランである。しかし、メニューを見て、溜息。やはりどれもなかなかのお値段だ。さすがの"こあ"氏もどれを選んで良いか困っている様子。こんな時は太っ腹"ほし"の出番だ。「これでいいじゃない?このお薦めコースにしよう」とまぁ、太っ腹にしては値段は控え目なコースを選ぶ。そうして、料理は前菜・スープ、そしてメインであるステーキ、更にデザートの順に登場。フレンチ色の強い味で、見た目にも味的にも柔らかさと華やかさが漂い、結構満足の我々である。特にデザートのボリュームにはビックリ。明日でいよいよ駅巡りも最後、それだけに少しぐらい奮発しても良いか、と自分たちに対するご褒美である。この店も21時閉店だというのに、20時半過ぎて飛び込んだ我々を受け入れてくれて、本当に感謝である。 すっかり満腹になった我々は、店を出て宿に向かう。その途中、"ほし"が「あっ」と思わず声をあげる。満腹になってまでまだ店が目に入るのか、と思われそうだが、国道4号を走っていると今度は「吉兆寿司」なる店を発見。ここも前沢牛が食べられるお店として有名なところだ。夜23時まで営業しているせいか、駐車場には沢山の車であふれている。「ここも人気店なんだろうか・・・」とぼんやりと店構えを見ながら通り過ぎていった。 宿に着くと、もうあと1日でおしまいなんだ、明日の今頃はもう帰宅の途についているのだろうな、という思いが頭をよぎる。すると、もう数日は旅を続けていたい気分にさせられるのは、やはり名残惜しいからだろうか。しかし、もう少し続けていたいという訳にもいかないのが財布の中身。よし、明日でなんとしてでも完走するぞとあらためて決意を胸に、ビールを飲み干したのであった。 |
「秋の陣」本編5(2001/10/04)を読む?
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最終更新日:2001年11月04日