東北道の駅スタンプラリー秋の陣
雨にも負けず風にも負けず完走目指してひた走る!

(2001年09月30日〜10月06日)
◆いよいよ後半戦!まずは太平洋沿岸を南下だ◆
青森/岩手編 10月04日

これまでずっと日本海側を北上しながら各駅を巡り、昨日やっと下北半島を廻り終えたところで、旅も後半戦を迎えることになる。これからは太平洋側の駅巡りをしつつ南下、スタンプ数を増やしていこう。気合いも十分、但し体力は半減、せめてあと3日間は挫折することなく、予定をこなしていかなければ、と気を引き締める。

朝7時に起きると、まずは出発の準備をし、宿の朝食をしっかりと頂く。バイキング形式の食事は、ついあれもこれもと欲張るのがいけない。そう言いながらより多くの量を皿に盛っていたのは、実は"ほし"だったりする。

しかし、ついのんびりし過ぎた結果、8時に出発するはずが、9時前になっている。まずい、このままでは1日の計画が水の泡だ。慌てて車に荷物を積み込むと、出発。本日は、まず十和田湖町のお隣の村にある道の駅「しんごう」が駅巡りスタート地点、そして岩手県内の駅を制覇すべく徐々に南下していく予定である。まぁ一日で岩手県内の駅を廻れるはずもなく、本日は岩手北部を中心に廻ろうと考えている。


【宿出発時刻】午前9時前 【当日駅巡り終了時刻】午後6時過ぎ
色は青森県 色は岩手県 ※( )付き駅名は2001年新登録駅
  十和田湖町から国道454号 しんごう
09:39
国道454号/(県)218号/五戸広域農道/
(主)45号/国道4号/国道395号/国道340号/
町道/(主)22号
(おりつめ)
11:00
(主)22号/(八戸自動車道
九戸IC-軽米IC(ルート選定誤り))/国道395号
おおの
12:14
国道395号/(県)292号/(主)42号/(県)292号/
(主)5号/国道281号
白樺の村やまがた
14:02
国道281号/市道/国道45号 のだ
15:04
国道45号 たのはた
15:59
国道45号/(主)44号/国道455号 いわいずみ
16:30
国道455号/国道45号 たろう
17:32

 
 
しんごう」飲むヨーグルトはやはり今年も美味しかった (青森県)
ルート:十和田湖町から国道454号
到着時刻:09:39 スタンプ設置場所:新郷村地場産品直売センター内
まず最初に向かう道の駅「しんごう」へは、宿から国道454号に出ると、あとはひたすら道なりに走るだけの超お気楽ルートである。平日ということもあり、交通量はそれほど多くないと考えていると、思い切り裏切られることになる。そう、この十和田湖畔周辺は観光バスも多く通る、魔の観光ルートだ。

案の定、しばらく走っていると前方に観光バスがいるのが見えてきた。それも、十和田湖畔の国道454号沿いは、割と峡路且つタイトなコーナーが続くため、観光バスが曲がりきれずに何度も切りかえす光景を目撃。"ほし"が昔から見てきたバスの運転手というのは、「こんなところを曲がるの?」といったところを平然とクリアしていくようなハイテクニシャンが多かったのだが、やはりバス業界の人材もピンからきりまでいるらしい。

やがて十和田湖畔から離れる方向へと国道454号は続き、我々は引き続き同454号を走ることになる。バスやら観光目的の車たちは、湖畔の道沿いである国道103号へ分かれたため、ここからは一匹狼状態だ。しばらくはワインディングが続き、山間の道を突き進んでいくのだが、幸いなことに一台も車がいないため、快調なペースを保つことが出来そうだ。

この山道を走っている限り、「本当に道の駅なんてあるの?」と思いたくなるような道路である。なにしろ、左手にはすぐ山の傾斜面、右手には川が道と平行して流れているのだ。思わず、走る道を間違えたかと感じたりもするのだが、まもなく前方がパーッと開け、道を挟んだ両側に建物、そして左手には広そうな敷地が見えてくる。
さて、この道の駅「しんごう」道を挟んで山側の方には、間木ノ平グリーンパークなるレジャー施設、そして川側には新郷村地場産直売センターと屋外トイレが並んでいる。

やはり平日のせいか、訪れる客は少なく、停まっているのは営業車らしい車が一台のみ。昨年は、「間木ノ平グリーンパーク」のふれあい牧場で、長い時間遊んだりもしたのだが、今回は先を急ぐ為、直売センターのみの散策。
直売センター内は実にこじんまりとしている。特に店内で気になる商品が「アマランサス」を用いたクッキー等である。この「アマランサス」、ヒユ科の一年草でその昔から作物としてトウモロコシやジャガイモ等と並び重要な食料とされてきたらしい。

籐籠にこのアマランサスクッキーの袋詰めや、箱入りのものが多数並んでいる。そして、キリストにちなんだ土産物の数々、キーホルダー等のいかにも観光地のお土産的な商品から地酒まであるのだ。
「そうだ、今年もアレ買ってよ」と"こあ"氏が指さすは、昨年購入して好評だった「間木ノ平グリーンファームの飲むヨーグルト」。今まで各地の「飲むヨーグルト」を買っては飲んできたのだが、ここのヨーグルトは特に飲みやすい。控え目の酸味とふくよかな甘味のせいだろう。これからも、ここに寄る度に購入するのが恒例になりそうだ。

道の駅「なんごう」にも置いてあった南郷村/新郷村共同開発されたあの「ゴーゴーアイス」、勿論こちら「しんごう」にも置いてある。
ひととおり散策し終えた我々は会計を終えて、スタンプを押すべく、店内の隅へと向かうと丁度そのとき、観光バスから降りてきた観光客らしき団体がドヤドヤとこの狭い店内に入ってきた。おいおい、この分では通路を埋め尽くされてしまう勢いだぞと危惧した我々は、慎重にスタンプを押すどころではなく慌てて押すだけ押すと、その場を立ち去る。

この駅の各所も紅葉シーズンになると、木々が赤や黄色に色づき、非常に秋色豊かである。昨年はその姿に感動したものだ。さすがに、今回はその光景こそ見ることは出来なかったのだが、まるで木々の色が緑から何色に変わろうか迷っているようにもみえる光景に秋の顔が見え隠れする。

さぁ、いきなりここでのんびりもしていられない。次の駅へ向かって出発だ。
 
 

次に向かう道の駅、それはまだ道の駅としてオープンしていない「おりつめ」である。この「おりつめ」は、2001年11月正式オープン予定のため、1ヶ月前である今くらいの時期ならば、もしかしたら建物は既に出来上がっているかもしれない、と期待しての訪問だ。

"こあ"氏にはよく「今回の旅は、スタンプラリーが目的なの?それとも新駅訪問?」と厳しい指摘を受けるのだが、道の駅フリークならばこの気持ちをわかってくれるだろう。近くに新しい道の駅があれば、ついつい寄ってみたくはならないか。特にもうすぐオープンとなれば外観程度は出来上がっているに違いないと思えば思う程、つい足がそちらに向いてしまうのだ。

そうして「しんごう」から国道454号八戸市方面へと出る。このまま国道454号から主要地方道45号を経由して国道4号三戸方面に出るのが、簡単ルートではあるのだが、今回はその手前である県道218号を右折し、すぐに五戸広域農道に入るルートにて主要地方道45号に出る方法をとる。この五戸広域農道がこれまた嬉しい程に交通量もほとんどなく、路面も良い。我々はすっかり農道ファンになっている。

"ほし"は地図でその場所を追いかけながら、はっと気づいた。我々はこの五戸広域農道から主要地方道45号三戸方面へと向かうことになるので、今回こそ使わないのだが、八戸市街からもし「しんごう」へ向かうことがあったとしたら、国道454号ではなく、この五戸広域農道/五戸台地グリーンロードを走った方がよほど快適ではないだろうか。よし、これは覚えておこう、と地図に付箋紙を貼る。

広域農道を名残惜しみつつも、主要地方道45号へと入るとそのまま快調なペースを保ちながら南下。とにかくアップダウンが激しく、ちょっとしたワインディングが続くため、「走り」自体を楽しめる道路として記憶していたのだが、やはり今回もその印象は変わらない(そんなに簡単に変わってもらっては困るのだが)。

しかし、その快調ペースも国道4号に出たことで終わりを告げる。この国道4号はとにかくトラックが多い。しかも、折角の登坂車線もトラックは譲る気配もなく本線を走り続ける。おまけに遅い、遅すぎる。後ろに大行列が出来ているのを自覚して欲しいものだ。さすがの"こあ"氏もこれにはかなり腹を立てていたようだ。といっても、国道4号三戸から二戸にはこれといった裏道もなく、結局この道路を走らざるを得ない。

やがて二戸市内から国道395号に進み、約7.6km程そのまま山道を走ると、軽米町内にて国道340号との分かれ道がある。「そうだ、その角にコンビニがあるから保冷ケースに入れる氷を買っていこう」と"こあ"氏、駐車場に車を停める。"こあ"氏がコンビニに行っている間、"ほし"がぼんやりと辺りを見回していると、その道の向かい側に、なんとも「道の駅」っぽい施設があるのを発見、その名は「ミル・みるハウス」。
どうやら特産品販売所らしいが観光案内やレストランなどもあり、あれはまさしく「道の駅」になっても良い施設ではないか、と遠くからしばらく観察。

建物自体も綺麗で、かなり好印象だ。時間さえあれば是非寄ってみたかったのだが、今回は一応場所と外観を確認するだけにとどめておいた。もしかしたら、いずれは道の駅として登録されるのではないか、なんて勝手に想像してみる。

 
 
おりつめ」2001年11月オープン予定の新駅は既に売店営業中だ (岩手県)
ルート:国道454号/(県)218号/五戸広域農道/(主)45号/国道4号/国道395号/国道340号/町道/(主)22号
到着時刻:11:00 スタンプ設置場所:オープン前により未設置
さぁ、再び「おりつめ」に向けて出発だ。軽米町から国道340号を南下していくと、九戸村だ。長蛇の列のトラックたちも、先程の分かれ道で反対側(国道395号)へ行き、なんとか本来のペースを取戻し、なおも走る。このまま国道340号から主要地方道22号へ入るルートの方が分かりやすいのだが、我々は軽米町内から町道を利用して九戸村へ入り、大平(地名)辺りから主要地方道22号に出てきた。果たしてその方が時間的に早かったのかどうかは、いまだ不明である。

なんといっても道の駅の案内看板は無いため、事前に調べておいた情報だけが頼りである。九戸村のWebサイトには、まだ道の駅に関する情報は掲載されていなかったのだが、八戸自動車道 九戸ICの東500m程に木工芸品等加工販売施設「オドデ館」なるものがあるらしいことを突きとめる。更に、2001年に登録された新しい道の駅情報によれば、「おりつめ」にその木工芸品加工販売施設が施設内容として掲載されている。これらの情報を合わせると、もしかしたらこれが道の駅の一部ではなかろうか、と推測。
主要地方道22号を、八戸自動車道 九戸ICに向かって走りながら、右だ左だキョロキョロ見渡す"ほし"。すると、左手に工事中の敷地が見えてきた。「あれじゃないかな」と目を凝らしてみると、確かに「休憩施設」らしき建物がある。その周囲はまだ工事中ゆえ、鉄柵で覆われて駐車場に入ることが出来ない。と、その少し離れた右横に「木工芸品等加工販売施設」らしき建物が並んでいる。これがどうやら、「オドデ館」らしい。

慌ててオドデ館側の駐車場に入ったは良いが、駐車場は混雑気味。平日ながら車が何台も建物前に停まっており、驚きを隠せない。やっとスペースを見つけて駐車すると、そそくさと車から降りて散策を開始。
まずは、先程見えた休憩施設らしき建物の確認だ。

よくよく近づいて見てみると、建物の外壁に「道の駅 おりつめ」と書かれている。「これは間違いなく道の駅だね」と確信した我々は、まだ中に入れない休憩施設を窓から覗きつつ、今度ここを訪れるのは何時になるのだろうと思ったりも。
続いて「オドデ館」のほうへ入ってみる。木工芸品等加工販売施設という名称ではあるようだが、ここは木工芸品と農産物の直売、そして加工特産品等の販売も手がけている。まだ完成してそれ程期間が経っていないのではないだろうか、店内には木の香りが漂っている。道の駅として正式オープンしてから、また何時の日か訪れることになるとは思うのだが、その日までどの程度変わっているのだろうか。

早速、店内を歩いてみる。九戸村は山ぶどうが特産らしく、山ぶどうジュースが数種類並ぶ。他にも九戸そばや、九戸銘菓等が目立つようにディスプレイされており、特産品ハンター?の"ほし"としてはかなり助かる陳列だ。なにしろ駅によっては、宝探しの如く、特産品を発掘しなければ分からないような箇所もあるため、こうしたちょっとした配慮は嬉しい。農産物直売は店内のだいたい半分のエリアを占めており、そして残りのエリアには各種特産品や手作り工芸品、炭等、そして南部箪笥の各種製品がズラリと並んでいる。
「南部箪笥はやはり高級だけあって、お値段も高級だねぇ」と"こあ"氏がまず溜息。「こんな家具を置くとなったら、家もそれなりに高級じゃないと似合わないよねぇ」としみじみと家具類を見ることしか出来ない我々であった。
この横のコーナーには沢山の炭が並んでおり、パネルによる紹介もしている。

ひととおり店内を散策し終えて、まだ何か終わっていないことに気づいた"ほし"は、軽食カウンターらしきところを覗いてみる。そう、九戸の山ぶどうを使った「山ぶどうソフトクリーム」を食べようとしているのである。しかし、カウンターには誰もいない。と、"こあ"氏が「ソフトクリームはレジで頼むんだよ」と、オロオロしている"ほし"をレジに引っ張っていく。
そうして、出てきた「山ぶどうソフトクリーム」、まずは一口目を"こあ"氏がパクリ。「・・・」しばらく無言である。そして次に言った一言は「もういいよ、全部食べて」、おいおい、どうしたというのか、慌てて"ほし"もパクリ。「・・・うわっ、すっぱ〜い」、それは予想以上の酸味である。よくよく考えみると、我々は山ぶどうソフトなるものを食べるのはこれが初めて。この世の中にある「山ぶどうソフト」というのは、皆こんなに酸っぱいものなのか。それとも、単に我々が酸味に敏感過ぎるだけなのか、それは分からない(多分、後者だろうとは思うのだが)。

特に酸味に弱い"ほし"は、「すっぱいよー、すっぱいよー」を連発しながら必死に食べ続けたのであった。

そして店を出た我々は、再度一通り駅の外観を見渡すと車に戻っていった。

道の駅「おりつめ」は、本格的にオープンすると、農産物直売、木工芸品加工販売施設、レストラン、休憩所等から構成されることになるようだが、建物をみる限りは、木工芸品加工販売施設である「オドデ館」と休憩施設のみに見える。オドデ館内には、レストランらしきものは無いため、レストランは何処に出来るのか、結局今回の散策ではわからないままであった。
 
 

 
 
おおの」な、なんだ?この巨大な敷地は・・・ (岩手県)
ルート:(主)22号/(八戸自動車道 九戸IC-軽米IC(ルート選定誤り))/国道395号
到着時刻:12:14 スタンプ設置場所:「食の館おおの」内
さて、再びスタンプ求めて駅巡り再開だ。次に向かう道の駅は、我々にとって初めて訪れる道の駅「おおの」である。なにやらとても広い敷地だと聞いていたので、散策には覚悟が必要そうだが、期待も大である。

というわけで「おりつめ」を出発した我々だが、この後「わざわざそんなルートをとらなくても良いのでは?」といったミスをやらかすのである。上記のルート表記を見て頂ければ分かると思うが、なんとこの後、利用しなくても良いはずの八戸自動車道へ、ついついのってしまったのだ。

ここで、"ほし"は地図を見て確認したつもりになっていたのだが、気持ち的に焦っていたからだろうか、カーナビの指示と照らし合わせながら、高速道路を利用すれば少しでも早く次の駅へ到着出来ると単純に考えてしまった。しかし、普通はこのようなルートは利用しないだろう、ということに気づいたのは、既に八戸自動車道にのり、軽米ICに向けてせっせと走っている最中であった。

本来、「おりつめ」から「おおの」に向かうならば、主要地方道22号をそのまま東方向へと走り続けると国道395号に出るため、更に東方向である大野村へ向かうといったルートが一般的だ。特に、主要地方道22号は、交通量も少なく、それなりに快調なペースで向かえたはずだ。あぁ、どうしてもっと真剣に地図と向き合わなかったのか、と無念。

まぁ今更逆戻りは出来ないため、軽米ICまで一旦北上すると、国道395号で南東方向へと走りながら大野村へ向かう。距離的にかなり無駄をしたといっても、高速道路は速度的に有利ということを考えると、多少慰めにもなるのだが、後でよくよく距離を計算してみると、「おりつめ」から主要地方道22号・国道395号を経由して「おおの」へは総距離28km程度、それに対し、今回我々が通ってしまったルートは、高速道路12.1km程、そして軽米ICから「おおの」へ向かう国道395号だけでも約24kmの距離を走らなければならない。あぁ、考えれば考える程、落ち込む一方。

「あぁ、"ほし"はナビ失格だなぁ」としょんぼり。"こあ"氏はなぐさめの言葉が見つからず、そのまま無言で走り続ける。そうして、しばらくすると、左手に道の駅「おおの」らしき敷地が見えてきた。
それは、まさしく"ほし"の落胆した気持ちを吹っ飛ばすくらいの巨大敷地である。「な、なんだ?この広さは・・・」と呆然としながら、とにかくどこかに車を停めなくてはならない。しかし、何処に停めたらいいやら迷いに迷ったあげく、正面通路である坂道を上がったところにある未舗装の駐車場に車を停める。

これは1回の訪問だけではとても全て把握しきれないような気がする。今回は、ざっと大まかに駅内を把握するだけに終わってしまいそうだ、と弱気になりつつ、"こあ"氏と"ほし"はそれぞれ別々に散策を開始。「合流できそうになかったら、携帯電話で連絡してよ」と間違いなく迷子になるぞ、と宣言する"ほし"であった。

さて、この道の駅「おおの」を一度でも訪れた人は分かると思うが、まず敷地内に入る際に目にとびこんでくるは「おおのキャンパス」の文字である。道の駅「おおの」がある「おおのキャンパス」とは何か。それは、村の産業や生活文化等をより活性化させるための、いわゆる拠点施設である。どんな施設があるのだろうかと、ざっと歩いてみたところ、歩くだけで息切れする始末。この駅にいるだけで、良い運動になりそうだ。
まず、正面通路から入っていくと、右手の敷地にはレストランや産直センター、そしてガラス・陶芸・裂織等の各種工房がズラリと並んでいる。

対して左手の敷地には、石畳広場を囲むように産業デザインセンターと称し、木工教室や木工芸品の展示販売、レストランなどがある。正面通路を更に奥に進んでいくと、宿泊施設や温泉、そしてパークゴルフ場等が待ちかまえている。つまり、ここは「遊ぶ」「休む」「買う」「学ぶ」等、とにかく幅広い楽しみが味わえるということだ。
右手の敷地に足を一歩踏み入れると、そこは思わず平日であることを忘れてしまいそうな人・人・人である。長々と続く木の廊下を歩いていると、丁度昼時のせいか、敷地内にあるレストラン「食の館おおの」は利用客でいっぱい。

ちょっとだけ覗いていくつもりだった「食の館おおの」であるが、よくよく見たらスタンプが置いてあるのを発見。結局、店内をズカズカと入っていき、スタンプを押しつつ、店内を見渡す。
その隣には、産直センターがあり、そちらも覗いてみる。店内は明るく雰囲気も良い。地場産の野菜、特産品などが並んでいる中、物色を続ける"ほし"は、ふと100円地図の「おおの」の欄を思い出した。確か、特産品として「ゆば」が掲載されていたはずだ。

よし、ゆばを買おう、と安直に選択。他にも「ゆばクッキー」なるものも発見、なかなか興味深かったりする。
丁度店を出たところで、"こあ"氏と合流した"ほし"は、各施設群を眺めながら歩いていく。そして、ようやく正面通路左手の施設群へと足を踏み入れた頃には、早くもヘトヘトであるという体力の無さ。「疲れるにはちょっと早すぎないか」と"こあ"氏は呆れるやら苦笑いするやらだが、"ほし"は反論する元気もない。さて、足を踏み入れたその敷地側には、石畳の広場があり、コの字型に囲むように広がるは、産業デザインセンターである。しかし、人がおらず、そのあまりの静けさに、今回は外から覗くのみで通過してしまったのである。あぁ、木工を強くアピールしているその木工芸を見ずに通過してしまったとは、後々になって悔やまれる。

「いやはや、スタンプラリー期間中に訪れる施設じゃないよ、ここは。」と言う"こあ"氏の言葉に頷きながら「また別の機会にゆっくり来ようよ」「しかし、別の機会って何時?」「うーん・・・」やはり都内から岩手北部は、それなりに遠い。
疲れた、もう一歩も動けない、なんて言いながらも、正面通路を更に奥へと進んでいくと、まだまだ施設群が待っている。その中でもパターゴルフ場は、平日だというのに利用者が多い。先程、"こあ"氏がひとりで散策中にこのパターゴルフの休憩施設に迷いこんだあげく、えらく場違いな奴がやって来たといった目で一斉に見られたとか。おいおい、ここは常連のたまり場なのか。たまたまであることを願いたいものだ。

そうして、その後も「動物ふれあい館」に寄って、しばしガチョウ(だったと思うのだが)とガーガーと言い合いながら対話を楽しみ、宿泊施設の前まで行っては、木の温もりいっぱいの建物に心そそられたり、と今回はとりあえず全体像を把握するだけにしては、かなり時間を要した散策であった。
そう、時計をみると、なんとこの駅の滞在時間は2時間以上だったのである。だというのに、何故か細かい部分まで楽しんでいないような気がするのは、やはり敷地の広さに体力がついていかなかったせいなのか。

足を引きずりながら車に乗り込む"ほし"は、哀れの他なにものでもない。それでも「ミルク工房にも行ってみたい」とのたまう元気がまだ残されている、と思いきや、「車で行けるんだよね?」とちゃっかりしている"ほし"。確かに、案内図によれば車でも行けそうなのだが、いざ牧場のほうへと車で進んでみると、いつの間にかミルク工房を通過してしまっている。結局、「車では行けないのか?」と疑問を残したまま、牧場にのんびりとたたずむ牛たちを車の窓から見ながら、やっと次の駅へ向けて出発したのであった。
 
 

 
 
白樺の村やまがた」あれ?卵が屋根に・・・ (岩手県)
ルート:国道395号/(県)292号/(主)42号/(県)292号/(主)5号/国道281号
到着時刻:14:02 スタンプ設置場所:ふるさと物産センター内
道の駅「おおの」で体力をすっかり使い果たした我々だが、更に過酷な旅が待っていることになる。そう、時は既に13時を過ぎているというのに、これからまだ5箇所も廻らなければならないのだ。それも、昨年は夜間訪問ゆえ、どうしても日中に訪れたい駅が数カ所含まれており、今更ながらのんびりし過ぎたことを後悔する。もしかしたら、本日の最終駅である「たろう」には営業時間中には着けないのではないか、という不安も生じてくる。

さて、「おおの」を出ると一旦国道395号を軽米町方面へと戻り、その途中から県道292号に入ると山形村へ向かって南下を開始。この県道292号、しばらく山道が続くのだが、路面は綺麗ながら道幅自体はかなり細い。それはまるで、本日の朝に走ったばかりである十和田湖畔のタイトなコーナーでも走っているような感覚におちいり、木々から落ちた葉に覆われた峡路を前へ前へと進んでいく。

一旦、主要地方道42号に出たものの、そのまま42号を南下するのではなく、またしても県道292号へと入ると南下開始。手元にある地図によれば、それは県道292号として表記されておらず、村道として描かれていたのだが、道路標識を見るとどうやら県道292号は、主要地方道42号を越え、更に続いていたらしい。

やがて主要地方道5号へ合流すると、なおも南下を続け、やっと国道281号に出てくる。地図でそのルートを確認すると、「おおの」の若干西部に位置する点からそのまま南下する形で走ってきたため、とりあえず満足。国道281号に出ると、すぐに道の駅「白樺の村やまがた」が見えてきた。
道の駅「白樺の村やまがた」は、売店や工芸品展示販売、レストランがあるふるさと物産センター、休憩所等から構成されている。山形村は「ガタゴンが棲む村」として村をアピールしている。そのガタゴン、1992年に村内の農家の畑で足跡が発見され、ガタゴンと名付けられたとか。

昨年は夜間に訪れ、暗い照明の中をスタンプ探してウロウロした記憶がある。結局、スタンプも、そしてスタンプ押印済みの用紙も見つからずにすごすごと引きあげたっけ、と思い出し笑いをしながら、まずは駐車場に車を停める。そして、建物を見上げたその時であった。
「あれ、ガタゴンの卵が屋根の上に移動してる・・・」、"ほし"はすっとんきょうな声をあげた。そう、確かに昨年の夜、ここを訪れた時には卵は物産センターの前辺りの芝の上に置かれていた。それが、いつの間にか物産センターの横にあるトイレの上に移動していたのだ。

そこに"こあ"氏がやってきて、"ほし"が昨年書いた道の駅内の見取り図を見ながら、「ここに書いてある石像、何処にも見当たらないのだけど?」と物産センターの前の芝を指さす。見取り図に掲載していた石像こそ、実はガタゴンの卵のことだったのだが、昨年の時点ではまだよく分かっていなかったので、道の駅にありがちな意味不明のモニュメントか何かと思っていた。「それ、トイレの上に移動してるよ」と屋根にドカッと置かれたガタゴンの卵を指さす。"こあ"氏もビックリ「おぉ、あんなところに卵が・・・」、はてさてどうして移動したのだろうか。
謎を残したまま、我々は物産センターに入ってみる。物産センター自体は割と大きく感じたのだが、いざ特産品等を販売しているコーナーへと足を踏み入れると、思ったよりはこじんまりとしている。

店内には、ガタゴン足跡Tシャツや炭、ほうれん草ラーメン等の特産が並び、また周辺町村の特産も置いてあったりもする。ここらで食事でもしていこうか、とレストランの方を覗こうとしたら、なんとこの日は臨時休業日。まずい、このままでは食事にありつけないままになるのか、と不吉な予感が頭をよぎる。

結局、工芸品販売コーナーの向かいに置いてあるスタンプを押すだけに終わり、実はガタゴンのTシャツに後ろ髪を引かれるような思いのまま、その場を後にしたのであった。しかし、Tシャツの前に立つといつも"こあ"氏は「Tシャツなんてほとんど着ないじゃないの?」と鋭い指摘の元、なかなか買うに至らない。
 
 

 
 
のだ」昼間にみる牛方の像、夜間の方が魅力的? (岩手県)
ルート:国道281号/市道/国道45号
到着時刻:15:04 スタンプ設置場所:観光案内所内
「白樺の村やまがた」を出た我々が次に向かう道の駅は「のだ」、三陸鉄道の陸中野田駅に併設された道の駅である。昨年は、なんとか閉館時間内にすべり込んだ形で訪問した場所だ。

さて、山形村から国道281号を久慈市方面へと向かう間、車窓から見える風景は実に美しい。国道281号は久慈川に沿って走るため、木々や岩場、川の流れがとにかく絵になる。これから紅葉シーズンになると、木々の緑が赤や黄色へと変わり、一層美しいのではないだろうか。そんな風景をしばし楽しみながら走っていると、久慈市街地に近づく。野田村へ向かうには、国道45号に出なければならないのだが、地図を見れば分かるように国道281号から国道45号に出るとなると、やや遠回りをさせられる。そこで、国道281号にて三陸鉄道 久慈駅を通過したら、三陸鉄道の線路を越えないように気を付けながら市道に入り、線路に沿って南下していくと国道45号に出られるショートカットを利用。
無事に国道45号に出たは良いが、どうも車の流れはいまひとつ。交通量自体は少ないのだが、それだけに辛い。約8km程の距離をひたすら我慢していると、やっと左手に道の駅「のだ」が見えてきた。

しかし、なんだ?この駐車場の混雑は。"こあ"氏はおもむろに顔をしかめ、願わくば通り過ぎたい気分のようだ。そう、ここは鉄道の駅も含まれているため、どうしても駐車数が多いのは仕方がないだろう。やや離れた箇所にやっとスペースを見つけ、車を停めると、長居を避けたいといわんばかりに慌てて散策を開始。
道の駅「のだ」は、前述のとおり、三陸鉄道の陸中野田駅に併設された駅。売店、レストラン、観光案内所等から構成されており、鉄道の駅利用者が目立つ。駅のロータリーには、塩の道を往復する牛方の像があるのだが、夜間になるとライトアップされ、これがなかなか魅惑的である。

その牛方の像、あらためて昼間に眺めてみると、夜間とはまた違った魅力を感じる。まぁ、昼間のほうが各像の表情等が細かく見ることが出来るため、そう思うのかもしれない。しかし、やはり夜間の像を見たことが無い人は、一度は通ってみるのも良いのではないだろうか。
さぁ、次は売店だ。いざ店内に入ると、ざっとひととおり散策。野田村のキャラクター「のんちゃんグッズ」が多数置いてあり、そのユニークながら愛らしさに思わずこちらまでニッコリ。そして、今年もやはり「どんぐりアイス」は健在であった。今回は時間が無かったため、買わずじまいであったが、昨年食べたあのエグみが忘れられない。

更に、「塩の道」ならではの「塩」も探してみたのだが、何処にも見当たらない。実はかなり興味をそそる商品だったのだが、既に売れてしまったのかな、とがっかりしながら店を出る。あぁ、こんな時、久慈市辺りに友人でもいれば、なんて安直に考えてしまうのは"ほし"の悪いクセだ。
さて、観光案内所に向かうと、スタンプがお待ちかねだ。既に15時を過ぎているというのに、今日はまだ4つ目である。この超スローペースの原因はなにか。やはり、「おおの」は広すぎた。この広さをあまり考慮せずに1日のスケジュールを組んだことに、多大なる後悔をする"ほし"であった。

まぁ、それも次回への教訓とするまでだ。
 
 

 
 
たのはた」思惟大橋をゆっくり見たかった・・・ (岩手県)
ルート:国道45号
到着時刻:15:59 スタンプ設置場所:レストハウス内
「のだ」を出ると、次に向かう道の駅は「たのはた」。営業時間は18時までとなっていながら、昨年は17時半に訪れたにも関わらず、既に閉店していたという、我々にとっては第一印象があまり良くない道の駅だ。また、今年もそんな目には遭わないだろうか、という不安がぬぐいきれない。

そうして国道45号をひたすら南下。途中、幾つも工事中の箇所があり、何度も何度も停められる。そうしているうちに、空は暗くなりだし、今にも雨でも降ってくるのではないか、といった様子である。車の流れはいよいよ悪くなる一方、前方をよくよく見るとパトカーがいる。またこのパトカーが、後方に車がいることもお構いなしに、ノロノロ走るトラックを見ては速度をガクッと落とし、ジーッと見ながら通過していく。またある時は、改造車っぽい車を見かけると、これまた急ブレーキを踏んでまで観察する始末。頼むから、後ろの車の事も考えてくれー、と吠えたくなる。
結局、我々はパトカーに先導される形で、道の駅「たのはた」に着くまでずっとこんな調子であった。しかも、そのパトカーまで道の駅の駐車場に入ってくるのだから、それではまるで我々が悪いことでもしたみたいではないか。結局、そのパトカーはしばらく駅の駐車場にいたものの、その後思惟大橋を渡ると更に国道45号を南下していった。「なんだったのだろう?駅のトイレが最近悪戯が多いから、パトロールしているのかな」となんとか好意的にも考えてみる。

さぁ、気を取り直して道の駅「たのはた」の散策開始だ。この道の駅は、思惟大橋のたもとにある大きな公園であり、その敷地内にレストハウスや直売所等がある。
店の明かりがまだついていることから、まだ閉店していないことを知り、ほっとしたものの、既に辺りは暗くなっており、またしても「たのはた」を満喫することは出来ないのか。結局、レストハウス周辺の公園を廻ったものの、平日の夕刻ということもあり、ほとんど人がおらず、妙に寂しさが漂う。「こういう駅って、やはり明るいうちに来ないとだめだよね」と今更ながら気づく我々も虚しい。

公園内の散策はまた別の機会にしようと、レストハウスと直売所のみ寄ってみることにする。
まず、レストハウスの方だが、建物の入口に観光案内コーナーなる小さなコーナーがあり、情報端末がポツンと置いてある他、壁面には地図が貼ってある。

狭いながらも独立した観光案内コーナーなので、もう少し村の紹介等をパネル等で展示すれば良いのに、と思ったのは"ほし"だけだろうか。
そして、いざレストハウスに入ってみると、ここはまさしく食事処であった。入口付近のカウンターにスタンプが置いてあるのを発見したので、まずはスタンプを押しておこう、と鞄からスタンプ帳を出す。

「レストハウス内には売店っぽいものは無いのかな」と"こあ"氏が少し店内を見て廻ったものの、やはりそれらしきものが見当たらない。「確か、レストハウスの中にもたのはた牛乳等が売ってる等と、国土交通省のWebサイトに書かれていたと思ったのだけどなぁ」と"ほし"も首を傾げる。もしかしたら、見落としがあったかもしれないが、ここはひとまず直売所の方へ寄ってみることにする。
さて、その直売所だが、海に近いだけあってか昆布等が多数ある他、たのはた牛乳やアイスクリーム、飲むヨーグルト等も並んでいる。しかし、ここは直売所、やはり農産物が中心のようだ。

この周辺も紅葉シーズンになると、非常に美しい景色になるらしい。やはり、どうせ訪れるならば、10月末の平日辺りの方が良かったかと思ったりもする。まぁ、そんなに都合良く休暇がとれるはずもないのだが、後何十年か先にだって訪れる機会は幾らでもあるだろう。いや、その頃には過酷ドライブは身体にこたえる年齢になってるか(笑)

空はかなり暗くなってきた。車に乗り込み、いざ出発。しかし、思惟大橋を通っている最中に思い出した、それは「あ、思惟大橋を写真におさめるのを忘れたっ!」。道の駅の敷地内からもその姿がよく見えるはずの思惟大橋、結局また今年も重要ポイントを押さえ忘れることになってしまった。あぁ、この駅を全て把握するのには、一体何年かかるのだろう。
 
 

 
 
いわいずみ」どんぐり製品をいっぱい買おう (岩手県)
ルート:国道45号/(主)44号/国道455号
到着時刻:16:30 スタンプ設置場所:売店とレストランの間にあるカウンター上
次に向かう道の駅は「いわいずみ」である。まだ16時過ぎだというのに、あまりの空の暗さに、天候を心配するよりも店の営業時間が不安でならない。利用客がいなければ、早々と閉めてしまわないだろうか。お盆時期こそ遅くまで営業しているが、確かこの駅は17時で閉まってしまうはずだ。「一応、駅に電話して確認してみるよ」と"ほし"は100円地図を見ながら電話をかけてみる。すると、18時まで開いている旨教えてもらい、ひとまずホッと一安心。

そうして国道45号を南下していき、途中から主要地方道44号 岩泉町方向(右折)へと入る。この主要地方道44号は、道の駅「いわいずみ」へ向かうショートカットの役目を果たしている。多少山の中を走ることになるのだが、交通量も少なく非常に快適だ。そうして44号に入ってから約7km程走ると、国道455号に出てくる。更に内陸側へと走ると、まもなく左手に道の駅「いわいずみ」が見えてきた。
道の駅「いわいずみ」は、売店、レストラン、加工施設等からなり、その構成こそシンプルなのだが、岩泉の特産を非常にうまく扱っている駅のひとつではないだろうか。

この駅から10分程西に行ったところには、観光地としても有名な鍾乳洞「龍泉洞」があり、訪れる人も多い。今回は、残念ながら寄ることが出来なかったのだが、是非一度は「龍泉洞」の地底湖の神秘に触れてみたいものだ。

さて、我々はというと、駐車場に車を停めると、そそくさと駅の外観を走りながら見て回り、売店へ飛び込む。そんなに急がなくても、駅は開いていることは分かっているはずなのに、ついつい焦ってしまうのは、既に習慣化しているのかもしれない。店内には他にも客が数名おり、土産物を選んでいる姿が見受けられる。
"ほし"は、いそいそと買い物籠にどんぐり商品を入れていく。後からやってきた"こあ"氏「おりょ、何買ってるの?」と籠を覗くと、中にはどんぐりパイにどんぐりクッキー、どんぐり商品ばかりである。

おまけに「どんぐりラーメン」の前にやって来ると、その袋のデザインがあまりに可愛く、続いてこれも購入。しかも、その陳列コーナーに「賞味期限近くなると、一層コクが出て美味しい」なる注意書きがあり、思わず苦笑。さぁ、どんな味なのだ?どんぐりラーメン、"こあ"氏はいささか不安そうだが。他にも、売店内には龍泉洞の水を使ったコーヒーやミネラルウォーター等、多くの特産品が並んでいる。
売店内で岩泉を満喫した後は、スタンプを押しにレストランの方へと歩く。昨年と同様の場所であれば、売店とレストランの丁度間に位置する案内カウンター上に置いてあるはずだ。

「おぉ、あったあった」といそいそとスタンプ台に近づく。そしていつもと同じように、まずはスタンプラリー帳では無い「駅巡り用スタンプノート」に試し印。「うん、よっしゃ!」と同じくスタンプノートに本番「ポンっ」、これも綺麗に押せ、満足げな顔の"ほし"。しかし、事件は何の前触れもなく起こったのである。次にスタンプラリー帳を開き、これまたいつもと同じように「いわいずみ」の欄にスタンプを押す。その後、"ほし"が見たものは、スタンプ帳に押された印の真ん中部分の絵柄が見事に消えた、情けない状態だったのである。

スタンプ押印成功

スタンプ押印失敗
「ギャーッ」スタンプ帳に押すスタンプはいわゆる一回勝負だ。いつも慎重且つ真剣でなければならない。それが、どうしてこんなぶざまに押してしまったのか、と"ほし"は愕然。特に「いわいずみ」のスタンプは、絵柄の真ん中辺りに「道の駅いわいずみ」とデザインされているため、この部分が押されていないと何処のスタンプか分からない。

完全に我を失った"ほし"は、思わずスタンプ帳に二度押ししようかと試みる。しかし、冷静な"こあ"氏は「二度押ししたら、もっと汚くなっちゃうよ。」とそれを制する。そして更に一言「別の紙に押して、貼ればいいじゃない?」

しかし、"ほし"はそれはどうしても避けたかった。スタンプ帳に直にスタンプを押すことをモットーとし、夜間訪問の際、一応もしもの事を考えて押印済みの用紙は貰ってきていたものの、それらの駅は今回の旅で直にスタンプ帳に押すべく再訪問してきたのだ。しかし、ここにきて己のミスで挫けてしまうとは、なんたることだ。がっくり肩を落として、黙ってその場を去る"ほし"の惨めなことよ。

まぁ、後でそのスタンプ帳を見返しながら、そんなこともあったな、と思い出すのもまたよかろう、と思えるようになったのは、随分後でのことだった。

レストランの入口でメニューを眺めながら、そういえば今日は昼食をとっていない事を思い出す。この分では昼・夜兼用になってしまいそうだ。ここで落ち込んでいる時間は無いのだ。とにかく次の駅に行こう、と"こあ"氏は"ほし"を引っ張って車に戻った。

 
 

 
 
たろう」え?のんびりご飯を食べているどころじゃなかった? (岩手県)
ルート:国道455号/国道45号
到着時刻:17:32 スタンプ設置場所:売店内レジ近く
さぁ、いよいよ本日最後に向かう道の駅は「たろう」である。ここは19時過ぎまで営業しているということなのだが、やはり念には念をと思った"ほし"は、駅へ電話で問い合わせてみる。すると、19時半まで、つまり営業時間前に閉めることはなさそうということで、一安心。

「いわいずみ」から「たろう」へは、国道455号を東へと11km程走り、更に国道45号を南下する総距離にして約25km程の道のりである。幸いなことに、それほど道路は混んでおらず、順調に駅へ向かうことは出来そうなのだが、ここでひとつ困ったことが起きた。そう、そろそろガソリンを補給しなければならない。これから「たろう」へ向かう国道45号沿いにも幾つかスタンドはありそうなのだが、"こあ"氏のこだわりにより、なかなかお目に叶うスタンドが無い。ガソリンが無いと言ってる時に選り好みしている場合か、と"ほし"はよく思うのだが、あまり口に出しては言わない。まぁ、選り好みしているうちはまだ大丈夫なのだろうと思うことにしている。
結局、ガソリンスタンドに寄ることなく「たろう」に到着。延々と暗い山道を走ってきたためか、「たろう」の照明がやけに嬉しい。

駐車場には数台の車が停まっているものの、やはりこの時間から訪れる人は少ないのか。既に真っ暗になりかけた空を見ながら秋の深さを感じ、我々は売店へと急ぐ。
売店へ入ると、まず入口付近のカウンターにてスタンプを発見。とにかく先に押してしまおう、とスタンプに近づいたものの、どうも先程の失敗が頭から離れない。「慎重に、慎重に・・・」と暗示をかけるように"ほし"はスタンプ帳に押す。無事、綺麗に押せた事に気を良くし、ニコニコしながら店内を見て歩くとは、やはり"ほし"は単純思考のようである。

さて、道の駅「たろう」は、売店とレストラン、交流館等から構成された駅、交通量が少ないものの、19時半(11月〜3月は18時までらしいが)まで営業しているその心意気は非常に評価出来るのではないだろうか。少なくとも"ほし"はこの駅を誉めてあげたいと思っている。なんといっても4〜10月のスタンプラリーシーズンに合わせて遅くまで営業してくれているのか、と都合良く考えてしまう。
売店には、真崎わかめをはじめとして磯の香りが並んでいる他に、駄菓子等も多数目立っている。我々が、店内をしばらくグルグルと廻っていると、なにやら腹のほうまでグルグル訴えてきた。

やはり昼食を抜いたせいだろうか、かなり力が抜けてきた。レストランの前に貼ってあるメニューを見ながら「ここで食べて行こうよ」と"ほし"が"こあ"氏に提案、"こあ"氏は何故だか渋々それに同意する。
「えっと・・・イクラ丼が食べたいけれど、2000円はちょっと高いなぁ、シーフー丼っていうのが海の幸いっぱいの丼で1000円、これがリーズナブルで良いかな」と早くも決定。イクラ丼が1500円くらいだったら良かったのに、と思ってはいけないだろうか。結局、"こあ"氏もあれこれ悩んだ結果、同じくシーフー丼を注文。誰もいないレストラン内でぼんやり料理を待つふたりであった。

どうも先程から"こあ"氏は浮かない顔をしている。そう、"こあ"氏はガソリンスタンドが気がかりの種だったのだ。この沿線の交通量を考えると、ガソリンスタンドも18時を過ぎると閉まってしまうのではないか、とかなり心配している様子に、「だから、先程見かけた時にスタンドに入っておけば良かったのに」と"ほし"は呆れ顔である。まぁ、いざとなったら駅の人に聞いてみようということで悩みも一段落し、早速出てきた「シーフー丼」を食べ始める。

シーフー丼は、サーモンやイカ、イクラ、ホタテ等の海の幸がのった丼だ。イクラの量がちょっと少ないような気がするのだが、それはイクラ丼を食べられなかった悔しさからくる感想か。"こあ"氏は「ちょっとご飯が多いねぇ。ご飯の割に具が少ないような気がするよ」となかなか贅沢な感想だ。といっても、"ほし"自身もせっせと食べながらその器を見ると、ご飯だけが残っていることに気づいた。
食事を終え、一息つく間もなくレストランを出ると、慌ただしく車に戻る。本来ならば、1日の駅巡りの最後くらいは、のんびりしながら料理を味わい、今日1日の疲れをねぎらいながらまた明日頑張ろうなんて思いたいものだが、疲れをねぎらうどころか、まだこれからひとっ走りしなければならない。そのためには、まずガソリン求めてさまよう旅の始まりだ。
 
 

「たろう」を出た我々は、宮古市方面へと国道45号を南下開始。実のところ、かなり先まで行かなければガソリンスタンドに巡り会わないのではないか、と覚悟していたのだが、予想に反し田老町内にてガソリンスタンドを発見。どうやらまだ営業中のようである。「選り好みしてる場合じゃないよ。さぁ、ここで入れておこうよ」と"ほし"は"こあ"氏をせつき、どうにかガソリンを補給。ガソリンタンクが45リッターというのは、ちょっと小さ過ぎないか、と文句を言っても始まらないが、毎度ガソリンに泣かされるこの状態に少し慣れ始めている我々も、まずい傾向だ。

さて、これから宿に向かうべく、本日最後の長距離走が待っている。ひとまず「たろう」に戻って作戦会議だ、と先程離脱したばかりの「たろう」に戻ってくる。そして、駐車場に車を停めると、地図を広げ、カーナビとも相談しながらルートを決める。行き先は、盛岡市の北にある滝沢村だ。国道45号→国道455号→県道158号→国道4号といったちょっと「山道ワクワク」ルートやら、国道45号を一旦宮古市まで南下したうえで、国道106号にて盛岡方面へと近づく「なんだか遠回りしてないか?」ルート、そして"ほし"が最初に頭に浮かんだのは、国道45号岩泉方面へと北上したうえで国道455号を利用して盛岡市まで近づく「安直路線だけど峠もあるぞ」ルート、まぁいろいろルートはあるわけだが、どれもひとクセありそうなものばかり。

結局、あれこれ悩んだ結果、安直なルートではあるが、国道455号をひたすら西方面へと走るルートに決定。しかし、地図を見る限り、この国道455号は途中、峠越え等も待っている。しかも、三陸の沿岸部からいきなり内陸中央部まで100kmを超える長距離をこれから延々と走ると思うと、妙な気合いも入る。それもそうだろう、1日300〜400kmの間をウロウロしているような走行距離では、"こあ"氏も走り足りないらしい。それならば、存分に走ってもらおうではないか。

本日二度目の「たろう」に別れを告げると、国道45号岩泉方面を北上、そして国道455号に入ると、先程立ち寄ってきた道の駅「いわいずみ」に近づいてくる。既に閉館後であり、誰もいない駅の敷地を横目で見ながら、我々はそのまま通過していく。そうして町中にさしかかると、道路脇の標識を見ながら「それにしても岩泉町って広いです、いつまで経っても岩泉町内から抜け出しませーん」「龍泉洞はこの辺りになります〜」と真っ暗闇の中を観光ガイドの如く、しゃべりまくる"ほし"。真剣に走りたい"こあ"氏にとってはいささか迷惑なガイドだ。更に、前方には元気な軽自動車が、「そこのけそこのけ我が輩が通る」とでも言っているのか、次から次へと遅い車を追い越し、さすがの我々もあんぐり。「あれはこの道をよくよく知ってる奴じゃないと出来ないね。といっても、こんな町中で無謀な追い越しは自殺行為だよ」と少し"こあ"氏は不機嫌。

やがて、町中を抜けると再び暗闇が戻ってくる。地図で見る限り、所々はタイトなコーナーでも続くのかと思いきや、この国道455号は実に走りやすい。これは思ったよりも早めに盛岡方面へ行けるぞ、と思ったものの、その考えは少し甘かった。この国道455号には難所といわれる、そう、早坂峠が待っていたのである。まぁ、こんな旅をしていると、数々の峠道やら未舗装路、すれ違い不可な峡路を走り回ることが多いため、今更何を躊躇するか、と"こあ"氏に一笑されるのがオチである。そうして、峠にさしかかろうとしたその道に、大きなトンネルを発見。「ん?トンネルがあるけれど、まだ造っている最中っぽいね」と横目で見ながら峠へGO!。早くもヘアピンやらアップダウンの激しい道路へと変貌した国道455号を約10kmもの間、せっせとクリアしていく"こあ"氏。珍しく"ほし"も車酔いとは無縁な状態で、それを見守る。

なるほど、あのトンネルはこの早坂峠を回避する為に造られているものか、と今更ながらに理解した"ほし"であった。(この件については、後々調べてみたところ、国道455号岩泉町−玉山村間 早坂道路事業の中の「早坂トンネル」だということが分かった。あのアップダウンとヘアピン連続の道によりどうしても時間がかかってしまうこの区間を快適に走れるために計画された道路だとか。トンネルは平成17年完成予定)

この周辺の道路も、昼間に走ればもっと美しい景観を楽しむことも出来ただろうが、さすがにこの真っ暗闇ではただやみくもに走るしかない。そうして、峠を越えると道の性格は一変して、なだらかながら適度に変化が楽しめる道が続く。盛岡市内から主要地方道16号に入るとまもなく滝沢村、やっと宿に到着だ。

いきなり内陸部に入るのは何故?とお思いになる人も多いだろうが、明日のスタート地点は「くずまき高原」のため、夜のうちに内陸に移動しておくのが得策と考えてのことだ。願わくば、本日中に「くずまき高原」は寄っておきたかったのだが、営業時間が17時半頃までだったため、これはどう考えても間に合わないと計画の時点で諦めてしまった。もし、本日のスタート地点が「しんごう」でなければ、寄ることも可能だったかもしれない。やはり、今シーズンの初めの時点で「全駅制覇」を目標してコース決めをすれば良かったと、後悔する大きな点である。

さて残り2日、予定どおり廻ることが出来るだろうか。

「秋の陣」本編4(2001/10/03)を読む? 「秋の陣」本編6(2001/10/05)を読む?


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最終更新日:2001年11月01日