| 「浅虫温泉」またしても夜間訪問になってしまったゆ〜さ浅虫 (青森県) |
ルート:国道7号/東北自動車道
大鰐弘前IC-青森IC/青森環状バイパス/国道4号
到着時刻:17:45 スタンプ設置場所:1階売店内観光案内所 |
さて、本日廻る最後の道の駅は「浅虫温泉」ゆ〜さ浅虫である。昨年訪れた時は夜間だったゆえ、今回はなんとか明るいうちにたどり着きたいという思いが、頭のどこかにあった。このまま快調に向かうことが出来れば、その望みもどうにか叶いそうだという甘い期待もあった。
しかし、その為にはやはり高速道路の利用が不可欠になる。「大鰐弘前ICから高速道路にのろう」、国道7号を一旦南下し、すぐに見えてくる高速道路入口へと向かう。夕刻の高速道路の道路事情は分からないので、一種の賭けである。そうして一路青森ICに向かい、アクセルをぐっと踏み込む。よし、交通量はそれ程多くないし、このままだったら青森ICには明るいうちに着けそうだ。空のほうも、今日一日のあの雨を忘れさせるかのごとく、幻想的な夕暮れである。
というわけで、青森ICまではいたって快調であった。しかし、世の中そんなに甘くはない。いや、よくよく考えてみれば当然のことだったのかもしれない。それを念頭に置いていなかった我々の甘さがこの後身に沁みて思い知らされるのである。青森ICから青森環状バイパスを経て国道4号に出るべく走り出したはいいが、みるみるうちに増殖していくような車の列。そう、ただいま帰宅ラッシュのまっただ中、「こんな時間に青森市街地なんて走っちゃまずいだろう」と今更言っても手遅れである。
「いやぁ、本当に動かないねぇ、前も横も・・・」夕暮れの空もあれよあれよという間に夜の顔へと変わっていく。「残念ながらまたしても到着する頃には真っ暗になっちゃうね」「・・・うぅ」結局、混雑が予想される時間帯を予想しきれずにコース取りをした"ほし"の「負け」である。 |
それでも浅虫方面へとほんの少しずつではあるが近づいていく。前方のノロノロ行列を見ながら、まるで蟻の大群みたいだなんてぼんやりとくだらないことを考えては気を紛らわす。しばらくそんな状態が続いたが、西へと進むうちに少しずつ車の流れが速くなってきた。ホッと一安心と思ったら何時の間にやら右手に道の駅「浅虫温泉」が見えてきた。
「やっといつものペースで走れるかと思ったら、もう到着なんだものなぁ」と空を見上げると、やはり既に夜の空である。「前回ここを訪れた時は、雨の中を三脚立てて傘をさして写真を撮ったよね。でもそれよりはマシじゃない?雨はもう降っていないし。」と"こあ"氏のなぐさめの言葉もなんとも虚しい。
またしても夜間の「浅虫温泉」を撮影するはめになったのだが、それでもせっせと三脚をたてる。実は、明日の朝一番でこの駅へ寄ってから下北半島の駅へ向かう計画もたてたのだが、下北半島を甘く見てはいけないと考え直し、結局今日の最終駅になってしまった。「まぁ、これでここに来るのが最後って訳ではないのだから、きっと生きているうちに昼間訪問も出来るさ」となんとも気の長い話だ。 |
道の駅「浅虫温泉」はその名のとおり、温泉施設。売店やレストラン、ギャラリー等もあり、温泉目的以外でも割と立ち寄りやすい構造になっている。早速、1階にある売店へ入ってみる。
すると、一瞬「あれ・・・」と首を傾げる"ほし"。昨年も夜間にこの駅へ立ち寄ったが、その時もこんなに売店内の照明は暗かっただろうか。さすがに店内の照明の明るさまで細かく覚えていなかったのだが、どうにも店内全体が暗く感じられるのは何故だろう。"こあ"氏に聞いてみても「そうか?」と頼りにならない。 |
店内はホタテ類の加工品を始め、海産物が多数並び、また菓子類も充実している。そして、浅虫温泉名物といえば久慈良餅、店内にも限定品を始め、数種類置いてある。
しかし、"こあ"氏のお気に入りといえば、何故か「浅虫温泉まんじゅう」らしく、今年もどうしても買って欲しいとねだる。「何処にでもありそうな饅頭なのに?」と"ほし"が嫌みを言っても「いや、これが美味しいんだよ」と"こあ"氏も譲らない。まぁ、"ほし"もゆ〜さ浅虫がプロデュースした「津軽弁の酒」なるものを手にしていることだし、おまけに「ホタテの塩焼き」なるパックまで握りしめている。みんなまとめて買っちゃえ!と言わんばかりに景気良くレジへ向かう。 |
「さて、これからどうしようか。ご飯でも食べて行っちゃおうか」と時計をみる。時は18時半近く、これから宿に向かうまでに気に入る食事処が見つかるかどうかも分からない。そう考えた我々は3階にあるレストランを覗いてみることにする。3階には、ギャラリーとレストランがあり、丁度「淡谷のり子ギャラリー」開催中だからか、淡谷のり子の歌声が聞こえて来る。
レストランを覗くと平日のせいか、ほとんど客はおらず、閑散としている。思わず躊躇する我々だったが、そのまま席へつく。さぁ、何を食べよう。メニューをじっと見ているものの、はてさて何を食べたら良いものやら、と悩む。"こあ"氏の方は早々と決まったらしく、"ほし"が決まるまでぼんやり待っているようだが、"ほし"はしばらく考え込む。結局、"こあ"氏は天ぷら定食、そして"ほし"は海峡刺身定食に決定、店員さんに注文。
客が少ないせいか、店員さんも退屈そうだ。我々に料理を運んでくると、レストランを離れどこかへ消えてしまった。「その間にお客さんが来たらどうするのだろう」と思いながらホタテを摘む"ほし"。すると案の定、お客さんがレストランに入ってきた。年輩の夫婦のようだ。何度も「すみませーん、誰かいませんかー」と声をかけているのだが、誰も出てこない。厨房には誰かいるようなのだが、全く出てくる気配もない。既に座って食べている我々も、どうしてあげれば良いか分からずに気まずい空気が流れる。丁度、年輩の男性の方と目が合った"ほし"、男性から「誰もいないんですかねぇ」、「いや、いるはずなんですけど、どうしちゃったんですかねぇ」"ほし"も応答に困り果てる。結局しばらく待ったあげく、その夫婦は怒って出ていってしまった。
「厨房に人がいるみたいなのに、どうして出てこないんだろうね」、我々もすっかり料理の味を堪能するのを忘れ、なんともいえない複雑な表情で食事を続ける。すると、そこに先ほどの夫婦と店員さんが一緒に戻ってきた。どうやら、店員さんが戻ってくるところであの夫婦と鉢合わせしたらしい。「私だったら、一度こんな事があったら、二度と来たく無いけどなぁ」とつい短気な性格が出てくる"ほし"。 |
といっても、あの夫婦も無事に食事をすることが出来たのだから、まぁ良しとしようかと、ふと箸をとめると、丁度その男性と目が合い、ばつが悪そうな顔で"ほし"に会釈するので、こちらもつい複雑な笑顔で会釈を返す。
といった訳で、奇妙な食事時間になってしまったのだが、かんじんの食事の方は、"こあ"氏の天ぷら定食(左写真)については「ま、そこそこかな。特に絶賛する程でもないし、量的には多少物足りないって感じだけど」、そして"ほし"が食べた海峡刺身定食(上写真)は、「刺身定食って量に対して値段的にどうしても割高感があるけれど、ホタテはプリプリっとしていて美味しいね。もっと食べたかった。」と、このような感想を持った訳だが、とりあえず満足である。 |
「さぁ、食事も終わったことだしお茶でも貰おうか」と"こあ"氏、そこでいきなり店員さんに向かって大声で「すみませーん」なんて言うから、「はいっ」と返答したのは我々の後ろの席に座っていたあの年輩の男性であった。そこで一同「ん?」、そして次の瞬間、奥さんの方だろうか、思わずププッと吹き出している。"ほし"も笑わずにはいられない。クスッと笑ったもののさすがに店員さんは動じずに、我々の席にお茶を持ってきた。いやはや場も和んだところで、レストランを出た我々だが、"こあ"氏はどうしてあの場で笑いが生じたのか、分かっていなかったらしい。「いきなりあんな大声出すから、後ろの男性がびっくりしたんだよ」と解説する"ほし"。「ふーん」といまだに納得していない"こあ"氏であった。
1階に戻った我々は、観光案内所で本日9個目のスタンプを押し、無事に本日の駅巡りは終了である。 |