東北道の駅スタンプラリー秋の陣
雨にも負けず風にも負けず完走目指してひた走る!

(2001年09月30日〜10月06日)
◆大雨時々晴れ?天候に翻弄されながら海・平野・山間部を満喫だ◆
秋田/青森編 10月02日

いやはや、またしても雨である。さすがにこれだけ雨に降られると、もう天気予報を見る気もおきない。どちらにせよ、旅は続行だ。手早く身支度をすると、さっそうと車に乗り込んだ。今日の予定は、秋田県内の日本海沿岸から内陸に入り、山間部を経て青森内陸部を北上するコースだ。これで秋田県内の道の駅は全駅巡ることになる。さぁ、今日も予定どおり廻ることが出来るだろうか。


【宿出発時刻】午前8時過ぎ 【当日駅巡り終了時刻】午後7時過ぎ
色は秋田県 色は青森県 ※( )付き駅名は2001年新登録駅
  国道7号/(主)64号/能代山本広域農道/
(主)63号/国道101号
はちもり
08:51
国道101号 みねはま
09:52
国道101号/(県)209号/(村道)/(主)63号/
(主)64号/富根付近(県)?号/国道7号
ふたつい
10:44
国道7号 たかのす
11:27
国道7号/国道103号/国道285号 (ひない)
12:30
国道285号/国道103号と平行して走る市道/
(主)66号/国道282号
かづの
13:57
国道282号/東北自動車道 鹿角八幡平IC-
碇ヶ関IC/国道7号
やたて峠
15:06
国道7号 いかりがせき
15:35
国道7号 ひろさき
16:25
国道7号/東北自動車道 大鰐弘前IC-
青森IC/青森環状バイパス/国道4号
浅虫温泉
17:45

 
 
はちもり」売店も9時半から?なんとか営業時間前に入れて貰う (秋田県)
ルート:国道7号/(主)64号/能代山本広域農道/(主)63号/国道101号
到着時刻:08:51 スタンプ設置場所:売店内観光案内チラシ等と共に
さて、宿を出発するととりあえず国道7号を経て主要地方道64号、そして国道101号と丁度平行して走れそうな「能代山本広域農道」に出る。本来ならば、国道7号から国道101号に出てそのまま北上する単純ルートも考えられるのだが、それでは面白みに欠ける。というのは冗談で、たまたま出発地点が沿岸部ではなくやや内陸部だったため、なるべく国道7号を長々と走りたくなかった我々としては、好都合であったという訳だ。

この「能代山本広域農道」、これは実に走りやすい。"こあ"氏も「いやぁ、国道101号に出なくて正解正解!」と上機嫌。"ほし"も、思わぬ快適ルートを見つけて大喜びである。とにかく信号が少なく、交通量も少ない。ほぼ真っ直ぐな道が続き、時にはずっと先まで見渡せる程だ。

そうしてひょっこり国道101号に出てきたのは、峰浜村と八森町の境辺りである。国道101号も交通量は少なく、快調なペースは続く。たまに前方にいるマイペースカーが流れをとめるものの、それ以外は基本的に渋滞とは無縁そうだ。左手に海、そして緩やかなコーナー、たまに長いストレートの道は、実に気持ち良い。しばらく北上すると、やがて右手に見えてきたのは道の駅「はちもり」である。
道の駅「はちもり」お殿水は、白神山地からの湧き水が頂けるありがたい場所。駅舎自体は茶屋風のこじんまりとした建物。中には売店と軽食コーナーがある。売店には、この名水を持って帰れるように、専用ペットボトルまで販売しているのは結構有名な話だ。

到着したのが9時前だからだろうか、シャッターはかたく閉じられており、まだ準備している様子も見られない。しかし、時計をみればもう8時50分過ぎである。いくらなんでも開店10分前だったらシャッターくらい開けていても良いのでは、と思いつつもぼんやりと待つ。しかし、9時を過ぎても一向にシャッターが開く気配が無い。「あれ、9時開店じゃなかったっけ」と首を傾げるが、それでも辛抱強く待つしかない。こうして待っている間にも、数台の車が停まっては、建物の方を覗き、開いていないと気づくとすごすごと駐車場を出ていく。

9時15分を過ぎた。どうも建物内で動きがあったようだ。しかし、シャッターは開かない。待ちきれなくなった"ほし"は、建物に近づく。建物横の入口は扉は閉まってはいるものの、鍵は開いているようだ。そこには、貼り紙がしてあり「食堂は09時30分からです」と書かれている。「じゃぁ売店は何時からなんだ?」と呟くが、そこでじっとしていても時間が勿体ない。
意を決して扉を開ける。入口で「すみませーん」、声をかけてみる。しかし、何の応答もない。どうも奥の方で何やら物音はしているようなのだが、この"ほし"の大声が聞こえないというのか。店内に入り、声をはりあげて「すみませーーん」と叫ぶと、やっと店員さんが気づき「はいはい?」と出てくる。

「あのぉ、スタンプ押したいのですけど、よろしいでしょうか」と聞くと、「あ、良いですよ。どうぞこちらにありますので」と思いの外、気さくな感じである。ほっとして"ほし"はスタンプを押す。
図に乗ってはいけないと思いつつも「売店のほうもちょっと見てよろしいでしょうか」なんて聞いてしまうと、「いいですよぉ」と店員さんの厚意に甘えて売店内をウロウロ。ただ、まだシャッターが閉まっているせいか、店内が暗くいまひとつよく見えない。置いてあるものも、海産物や乾物等が中心で昨年とあまり変わった様子は無いようだ。

なかなか"ほし"が戻って来ないので、"こあ"氏も心配になって建物の横出入口にやって来た。「あれ、スタンプは押せたの?」「おぉ、押せた押せた」とガッツポーズの"ほし"。しかし、店員さんは実際のところ、どう思っていたのだろう。売店でとろろ昆布を買って会計で支払をしていた時に「ほんとすみません・・・」と感謝と申し訳なさのつもりで謝ったのだが、店員さんは無言であった。

外に出て"こあ"氏が「店員さん、不機嫌だったんじゃないの?」とコソッと言う。「いやぁ、スタンプ押させてくださいって言った時は、愛想良く答えてくれていたんだけどなぁ」と"ほし"も複雑。

雨はひとまずやんだようだ。さぁ、また雨が降ってこないうちに急いで次の駅へ行こう。
 
 

 
 
みねはま」ぽんぽこたぬきは、峰浜のシンボル? (秋田県)
ルート:国道101号
到着時刻:09:52 スタンプ設置場所:峰浜村紹介コーナー内
次に向かうは八森町のお隣にある峰浜村の道の駅「みねはま」だ。「はちもり」を出ると国道101号を南下。空はいつの間にか雲の切れ間から太陽が見えている。先程まであれほど雨が降っていたというのに、このまま晴れてくれるのか、それともただの気まぐれか。

国道101号の交通量は、どうも八森を北上する方面よりも能代へ南下する方が多い。「はちもり」に向かった時に走った農道をまた利用しようかとも考えたのだが、耐えられない程ではないので、このまま流れに任せて走ることにする。そうして「はちもり」から約22kmの距離をせっせと走っていくと、右手に道の駅「みねはま」が見えてきた。
雨はまたしても降ってきている。まるで雨に追いかけられているようだ。そんな中、慌てて建物に駆け込む。建物は2つに分かれており、ひとつが「おらほの館」なる産地形成促進施設、そしてもう片方は「ポンポコ101」なる看板が掲げられた休憩所・トイレ等がある建物だ。

まず、休憩所を覗いてみると、駅の職員の人だろうか、せっせと清掃している。そういえば昨年訪れた時も丁度清掃中に当たったような気がする。どうも毎度同じような時間帯に訪れてしまうせいだろう。
さて「おらほの館」の方へ行ってみる。ここは農産物の直売所、そして峰浜村紹介コーナー、食堂があり、平日ながら直売所には利用客が結構いるではないか。雨が降ろうが平日だろうがこの駅には関係ないようだ。我々も早速、直売所であれこれ物色を開始。昨年買った「そばおやき」は今年も健在だ。他にもぽんぽこラベルが貼られたハチミツや手造りパン等が美味しそうだ。しかし、この売店の中心は農産物、フロアの中心にはズラリと地場産作物たちが並んでいる。

ここの特産物ではないのだが、あまりに美味しそうなので、ついつい手作りアップルパイを購入。「ところでこれ、何時食べるの?」と"こあ"氏の鋭い突っ込みに「今日のお夜食でしょう」ときっぱり答える"ほし"。そんなこと言っていて、夜食を食べる程起きていられるのか。
次にスタンプを押しに、「峰浜村紹介コーナー」なる部屋へ向かう。この部屋には情報端末や観光案内チラシ類、そして案内カウンターがある。スタンプはそのカウンターに置いてあるのだが、椅子まで用意されているので、思わずよっこらしょと座って落ち着いてスタンプが押せたりもする(いや、スタンプ押印者の為に用意されている訳ではないのかもしれないが)。

雨はまだ降っている。今日こそは、この駅の奥にある交流センターにも行ってみようと思っていたのだが、またしても次なる機会に延期。ハーブ園も、花が咲いていない時期はやはり寂しい。6〜7月はラベンダーが非常に綺麗に咲くらしいが、渋滞の花も咲きそうで近づきがたい。
 
 

 
 
ふたつい」恋文を書きたくなる、そんな場所? (秋田県)
ルート:国道101号/(県)209号/(村道)/(主)63号/(主)64号/富根付近(県)?号/国道7号
到着時刻:10:44 スタンプ設置場所:観光センター内カウンター上/屋外トイレ入口の2ヶ所
「みねはま」から国道101号能代方面へと出た我々だったが、ほどなく県道209号に入ることで、能代市街地を通ることを避ける。昨年は国道101号能代市街から国道7号へと入る安直なルートで次なる道の駅「ふたつい」へ向かったのだが、今年は少し進化し、裏道的なルートで「ふたつい」に近づくことになるのであった。

県道209号から村道を経て主要地方道63号へと出る。この主要地方道63号、これがまた実に快適だ。朝、「はちもり」に向かう際に走った広域農道に匹敵するくらいだろうか、交通量は少なく道幅も適度に広い。しかし天候の方は、雨が降ったり晴れたりとなかなか忙しい。ええい、そろそろ晴れておくれよ、とそんな願いも虚しい。
やがて、主要地方道63号から64号へと入ると、更に東へと向かって走ること数キロ、二ツ井町富根という地名まで来ると、JR富根駅の横をかすめ、国道7号へ出る。「このルート、今後も使えるな」と確信したはいいが、国道7号に出た途端、大型車の大群に前方をはばまれ、いきなりペースダウン。まぁ、ここまでが順調過ぎたのだ。しばらくは耐えるしか無いとグッと我慢。しばらく走ると、左手に道の駅「ふたつい」が見えてきた。

道の駅「ふたつい」は二ツ井町総合観光センター、歴史資料館、広場やテニスコート等があり、歴史資料館には、二ツ井町で開催される「きみまち恋文コンテスト」の展示コーナー等もある。
雨の中、早速散策を開始したが、"ほし"は早々に建物に入ろうと観光センターへと続く坂道を走る。

すると、その途中でユニークなものを発見。昨年も設置されていたようなのだが、"ほし"は全然気が付かなかった、それは誰でも使える共用自転車コーナーであった。使用料も無料、自転車の利用後は二ツ井町の7箇所に設置されたサイクルステーションに返しておけば良いらしい。「ほほぉ、面白いシステムだなぁ」と言いつつその場を通過。
観光センターに入ると、やはり平日のせいか客は誰もいない。と思っていたら、後から観光客らしき人たちが数名入ってきた。"ほし"は、地酒やワイン、そして漬け物等を見ながらあるものを探していた。それは、きみまちの里にぴったりな銘菓「恋文まんじゅう」、昨年は売り切れていて買えなかったので今年こそは買おうと思いながらひとつひとつ目で追っていくと丁度そこに"こあ"氏がやってきた。やっと見つけた恋文まんじゅうの陳列棚、いざ手に取ると箱が妙に軽い。「あれ、どれも空箱だよ」「ん?」、よくよく見ると恋文まんじゅうは陳列棚から少し離れた冷凍ケースの中に入っている。「これ、凍ってるよ。これを持ったまま何日間も旅を続けるのは無理じゃないの?」と"こあ"氏の鋭い指摘。「うぅ、だめかぁ」と"ほし"は泣く泣く冷凍ケースから離れる。

というわけで、今年も買えずじまいの恋文まんじゅう、あぁ、食べられないとなるといよいよ食べたくなるのが"ほし"の悪いクセだ。がっかりしながら、他の土産物を眺めていると、「きみまち漬け」なる漬け物類を発見。何種類かの漬け物があったのだが、"ほし"はその中からきゅうりの漬け物を手にする。二ツ井のふるさとの味がするのかな、なんて思いながら購入したのであった。
スタンプは昨年同様、観光案内カウンターに置いてある。「うむうむ、今日はなかなか優秀なペースで廻ってるな」なんて自己満足に陥りながらスタンプ帳を開く。優秀なペースといっても本日まだ3駅目、次の駅はここから近い距離にあるので、午前中にあと1駅廻れるだろうが、まだまだ油断は禁物だ。

"こあ"氏が「歴史資料館は行った?是非見た方が良いよ」と言うので、その言葉に引かれるように歴史資料館に寄ってみる。そこには、「きみまち恋文全国コンテスト」の展示コーナーがあり、過去に大賞をとった手紙が飾られていた。"こあ"氏はその手紙を読んだ感想を聞きたかったようなのだが、どうも"ほし"はこの手の手紙形式のものは、ついつい「書き手」と「その相手」の間に割って入ったような気持ちになってしまい苦手である。まぁ、コンテストに応募している作品ゆえ、多くの人に読まれる事を前提として書かれたものだと割り切ってしまえば良いのだろうが、それぞれの想いがつまった手紙に優劣をつけられるのも、ちょっと寂しい気もする。え?コンテストに出す人たちはそうは思っていないって?まぁ、"ほし"が偏屈なだけだろう。
というわけで、"ほし"が無言でその場を去ったため、"こあ"氏も困惑して後をついていく。外に出ると気を取り直して、ふたつい自慢のトイレへと向かう。今年は"こあ"氏に撮ってきて貰わなければならないものがある。それは、男子トイレにある「泉」だ。どうして女子トイレには無いのだろうか、それは分からないし、おまけにどうしてこんなところに泉があるのかも分からない。泉を見て気持ちを安らいで貰おうという配慮なのだろうか。

雨もあがったようだ。さて、次の駅へ向かうとしよう。
 
 

 
 
たかのす」大太鼓の館の案内所に変化が?いやそれとも・・・ (秋田県)
ルート:国道7号
到着時刻:11:27 スタンプ設置場所:大太鼓の館内 入口付近
次に向かう道の駅はここ「ふたつい」からそのまま国道7号を東方面へと向かったところにある「たかのす」である。距離にして約13km弱程度なので、15分以内には着いてしまうと思いきや、国道7号の流れをあなどってはいけないと実感。交通量自体はそれ程多い訳ではないのだが、いかんせん大型車が多くペースは一向に上がらない。

結局、20分程度かかってようやく到着。平日のせいか営業マンだろうか、少し早めの昼食をとるべく駅へやって来る姿が見受けられる。おまけに学生の団体を乗せたバスも丁度到着。ガヤガヤと降りていてトイレへ走っている。

道の駅「たかのす」大太鼓の里は、物産館(売店・レストラン)、そして世界の大太鼓が展示されている大太鼓の館、そして道路情報コーナーを兼ねた休憩所等から構成された中規模な駅である。先程の学生たちもトイレに続いて道路情報コーナーへ入り、あれこれ珍しそうに機械を操作している。

雨も降っていないので、安心して敷地内を散策する"ほし"。昨年は、この道路情報コーナーへ入り忘れた為、そそくさとコーナーへ向かうと、弁当を広げた老夫婦が休憩所内に座っていた。そういえば、駅巡りをしているとこのような光景をよく目にすることがある。邪魔してはいけないかな、と早々に退散しようと外に出た途端、土砂降りの雨。「おいおい、降るなら降る、やむならずっとやんでくれー」とところ構わず叫ぶ"ほし"。見知らぬ人が同感といったように苦笑する中、しばらく雨宿りをするはめになる。

"こあ"氏も「本当に今日も嫌な天気だねぇ」と言いながら小雨になるのを待つが、どうにも弱くなる気配は見られない。「えいっ、ちょっと傘穫ってくるよ」と"こあ"氏はいきなり駐車場に向かってパッと飛び出した。いやはや申し訳ない、と"ほし"はそのまま待っていると、何時の間にやら雨は小降りになっている。あぁ、なんともタイミングの悪いことか、と呟く。
傘をさして次に向かうは、大太鼓の館である。スタンプはこの大太鼓の館の入口にある案内所に置いてあるのだが、そういえば昨年は案内所の人のそっけない態度に少しムッとした記憶がある。そんなこともあってか、どうもここに入るのは気が重い。まぁ、スタンプの為だ、と意を決して(ややオーバー気味か)入ると、いきなり「いらっしゃいませ」という声が出迎える。"ほし"も"こあ"氏もそれはもうびっくり。逆にスタンプだけを押して帰るのが申し訳なく感じてしまうくらいの愛想の良さなのだ。まさか、昨年のスタンプラリー日記に「ここの案内の人は無愛想だ」と書いたのが伝わったのだろうか、と思ってしまう。それとも昨年はたまたま虫の居所の悪い案内所の人に遭遇してしまっただけのことか、いろいろと想像しながらもスタンプを押す。

そして、「今回はスタンプだけでごめんなさい」と申し訳なさそうに外に出ようとすると、これまた「ありがとうございました」と元気良い挨拶に見送られる。"こあ"氏「うーむ、変わったのかね、なにかが」、"ほし"も「どうなんだろう、さすがに聞けないよね」と話しながら、やはり職員さんの態度ひとつで駅の印象もガラリと変わる、その瞬間を身をもって体験したのであった。
さて、物産館に足を運ぶと、やはり目立つのは「大太鼓まんじゅう」だ。更にユニークなのは、太鼓の巨大サブレ、なんとつい立付きという芸の細かさ。

土産物自体は、鷹巣町を中心にその周辺の特産、そして秋田全般の土産が並んでいる。食堂を覗けば「大太鼓ラーメン」やら「太鼓丼」等、太鼓にちなんだメニューも目立つ。
物産館の階段をあがるとそこは大太鼓神社なるものがある。その前で軽く一礼していると、なにやら慌てて職員の人が神社フロアの隣にある事務所に駆け込んできた。何かあったのだろうか。「電話して」と事務所にいる人に指示している。ひととおり散策し終えた我々は階段を降り、物産館を出た。

すると、先程職員の人が慌てていた理由がそこで分かった。たった今だろうか、道の駅の駐車場入口で衝突事故が発生したのだ。どうも駅から出ようとした車と入ろうとした車、どちらかの判断ミスで衝突したらしい。どちらの運転手にも幸い怪我はなさそうだったが、かなり慌てている様子で片方の運転手は何処かへ電話をかけている。多分、駅の職員の人も警察を呼ぶべく慌てて事務所に向かった、という訳だった。

事故はいつどんなタイミングで起きるか分からない。幾ら自分は気を付けていても、事故に巻き込まれる可能性だってあるのだ。気を引き締めて駐車場を出る我々であった。
 
 

 
 
ひない」2001年度登録の新駅は比内地鶏がいっぱいだ (秋田県)
ルート:国道7号/国道103号/国道285号
到着時刻:12:30 スタンプ設置場所:未設置
さて、次に向かう道の駅は、2001年新たに登録された道の駅「ひない」である。まだ正式にオープンしている訳では無いので、ただ通り過ぎるだけになってしまうかもしれないが、折角近くを通るならば少し散策してみたい、そう考えた我々はしばしスタンプラリーを忘れ、新駅訪問に期待と不安を感じながら住所だけを頼りに向かってみることにした。

国道7号を大館市方面へと出ると、そのまましばらく道なりに走り続ける。いつの間にか前方を走る大型トラックも減りはしたものの、またしても土砂降りに困惑。国道7号から国道103号に入ると、これがなかなか快適道路。交通量もほとんど無く、更に所々2車線になっており、マイペースな車に進路をはばまれることなく、気分は有料道路のようである。土砂降りは更に続くが、空を見ると非常に明るく、明るい日射しすら見えている。この悩ましい天候の中、ひたすら「まだ見ぬひない」を求めて走る。やがて、国道285号の案内に従い比内町へと入ると、2km以内に「それらしき」建物が見えたような気がする。なにぶん、道の駅の案内看板が無いため、限定するものが何も無い。しかし、確か「とっと館」なる直売所がある場所だということだけは事前に調べておいたので、一旦通過しながら場所を確定。
右手にある建物を見て「あった、あれだよ」と言いながら通過すると、少し先からUターンをして戻ってくる。道の駅の案内看板が無い時点では、敷地の端に掲げられた大きな看板「プルミエ比内」が目印になりそうだ。

さて、道の駅「ひない」は2001年12月末に本格的にオープンするのだが、先行して8月4日に直売所である「とっと館」がオープン。敷地内には「とっと館」の他、プルミエ比内と称し比内町の共同福祉施設と「れすとらん比内どり」がある。まだ一部工事中なので、この他に何か施設が追加されるかどうかはいまひとつ分からない。

駐車場は割と混雑しており、「もしかしてここって結構人気があるのか」と早くもワクワク感200%。なんとか駐車場に車を停めると早速敷地内をウロウロ。嬉しいことにあの土砂降りが嘘のように雨もあがり、「さぁ、存分に楽しみなさい」と歓迎しているようでもあるる、なんて勝手な思いこみであるが、それ程までにやはり新駅探索は冒険心をそそられる。
しかし、その喜びもあっという間に消え去ることになる。プルミエ比内の建物前に来たところで呆然、そう「本日は休館日です」。まだまだ情報不足の中でのいきなりの訪問は、こういう事態があるのだ。しかし、それではこの山のような車たちは一体何?と首を傾げる。すると、どうも「れすとらん比内どり」の方は開いているらしい。おまけに、直売所である「とっと館」も開いている。

「なぁんだぁ、良かった」とホッと胸をなで下ろし、気を取り直して散策再開。
まずは「とっと館」に入ってみる。まだ真新しい空気が店内を包み込んでおり、また木の香りも非常に良い。入口から入ると、まず右手に比内地鶏等の特産品たち、左手には軽食コーナー、そして奥には農産物の直売コーナーがある。

特産品コーナーには、とにかくこれでもかっという程の比内地鶏製品が並んでおり、特に鶏好きな人にはかなりご機嫌なコーナーではないだろうか。
特に幅広い層に人気がありそうな「とっとぷりん」、店内でも結構人気商品らしい。そして「ひないどりの國」シリーズはハム・ソーセージから手羽先餃子等豊富な種類の鶏加工品、発売元こそ鹿角市なのだが、比内町産の地鶏を使ったことを強くアピールした製品群である。もし、これが日帰り旅だとしたらかなりの種類の商品を買ってしまっていたかもしれない。さすがに、まだまだ続く旅ゆえ、あれこれ買っても保冷ケースの容量には限界もある。結局、ここは最小限にとどめ、ぐっと我慢したのであった。「とっとぷりん」は早速、今晩にでも食べよう。

すっかり売店を満喫した気分になっていた"ほし"だが、ここで自分が空腹であることに気づき、"こあ"氏に「れすとらん比内どりで食べていこうよ」と提案する。「さきほど覗いた時は結構混んでいたみたいだけど、今はどうかな」と"こあ"氏も賛成、早速れすとらん比内どりへ向かう。
どうやら混雑のピークは過ぎたようで、丁度席も空いたようだ。早速、メニューを見ながら「何食べようか」とあれこれ悩む。ここの名物は比内地鶏を使ったきりたんぽ鍋らしいのだが、結局選択したのは、"こあ"氏が親子丼、"ほし"は比内地鶏ラーメンであった。

そうしてやって来た各料理に"こあ"氏も"ほし"も大満足。「いやぁ、2日続けて美味しいものが食べられて満足だよ」と"こあ"氏はかなりご機嫌。「ただ、この親子丼の鶏肉、結構固めだなぁ」と言うので"ほし"が間髪入れずに「固いというよりは、肉が引き締まってるんじゃないの?」と指摘。まぁ、いわゆるただ固い肉と、引き締まった肉は味的にも異なるのは、"こあ"氏も分かっているようだ。
そして、"ほし"がズルズルとすすっている「比内地鶏ラーメン」、これは自信を持って人にも薦められる味である。ボリュームある量も特長だが、なんといっても比内地鶏のスープが絶品だ。「これは寄って良かった」と互いに頷くばかりである。

レストラン内を観察していると、いろんな人がいるものだ。食事をし終えた"こあ"氏がぼんやり店内を見回していると、ある一席に目がとまる。その視線の先は背広を来た男性、これからラーメンを食べるというのに、窮屈そうな上着を着たまま、それも背筋をピンと伸ばしたまま姿勢を正し、これから懐石料理でも食べるのかといった面もちらしい。麺も、れんげに一旦小分けにして取り、背筋を伸ばしたまま口に近づけ、静かに頂いている(食べているだなんていう言葉が似合わない)。だいたいラーメンを食べる時は、背中を丸めてラーメンどんぶりを顔を近づけ、ズルズルズルっとすする人が多い中、あまりの姿勢の良さとその席だけが妙に浮いた空気であることに、"こあ"氏は釘付け。そんな"こあ"氏をよそに、"ほし"はひたすら背中を丸めズルズルズルと麺をすすっている。「えらい違いだなぁ」と"こあ"氏は"ほし"を見て呆れるばかりだ。

まぁ、食べ方はどうであれ、"ほし"はラーメンを十分に堪能し満足げである。「ところで我々って、今何の真っ最中だっけ」「スタンプラリーでしょう」「時間は?」「・・・」、慌てて会計を済ませ、店を出た我々は、食事の余韻に浸ることなく車に乗り込む。

「オープンしたら、また来るね」"ほし"は目で建物たちにそう言いながら駐車場を出た。
 
 

 
 
かづの」あらまぁ広い!団体客が目立つ道の駅 (秋田県)
ルート:国道285号/国道103号と平行して走る市道/(主)66号/国道282号
到着時刻:13:57 スタンプ設置場所:観光案内/休憩スペース付近
次に向かう道の駅は「かづの」、またしても我々にとって初めて訪れる道の駅である。"こあ"氏は「あれ、かづのって新しい駅なの?」といきなり質問、それに対して"ほし"「いやいや、結構古めの駅だよ。」「じゃぁどうして昨年は訪れなかったの?」、うむ、鋭い指摘である。昨年は、「たかのす」からそのまま南下して「かみこあに」へ向かってしまったのだ。昨年は、10月のみの限られた期間内で「かづの」を含めたコース取りが出来なかったという反省点もあった。

「ひない」から国道285号を大館市方面へと出た我々は、国道103号まで出ず、橋を渡る手前の道へと右折。名も無き市道だが、実は国道103号と平行して走る道である。沿線上には「大滝温泉」なる温泉もあり、この施設に向かう人にとっては馴染みのある道なのかもしれない。そうして大滝温泉を通過し、主要地方道66号の案内に従い、細い道へと入っていく。主要地方道66号を約13km程走ると国道282号、それも道の駅「かづの」のすぐ側に出てくることが出来る。

しかしこの66号、いざ走ってみると細い道の連続であり、民家あり、山道あり、おまけにすれ違い不可の箇所はありとなかなか退屈しない道である。かなりの峡路を走らされる為、速度も思うように出せず、国道(国道103号→国道282号)をずっと走るのとではどちらが時間的に得だったのだろうかと、ふと考えてしまう。
さて、国道282号田沢湖方面へと出るとすぐ右手に道の駅「かづの」が見えてきた。「な、なんだか結構大きい駅のようだ」と敷地内にある大きな門を見上げながら駐車場へ入る。駐車場も平日ながら駐車台数は多い方だ。駅を把握する為、とりあえず敷地内を歩いてみることにした。

道の駅「かづの」は、鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」と称し、祭り展示館・シネラマ館・手作り体験館・観光物産プラザ等から構成されている。祭り展示館では、日本三大ばやしのひとつである「花輪ばやし」で使用されている屋台等が展示されているらしいが、これはシネラマ館と共に有料施設である。丁度我々が訪れた時には、数団体が敷地内をゾロゾロと歩いており、どの施設も混雑。
今回は有料施設や手作り体験館は外から少し覗くだけにとどめ、すぐに物産館の方へ向かった。すると、やはりここも利用客がかなり大勢いるではないか。いやはや平日にこれほど多くの団体客に遭遇するとは思わなかったので、"ほし"も思わず後ずさり。ひっそりと特産品を眺めて歩く。この売店は、鹿角市の特産、そして秋田全般の物産を扱っているようだ。その中で、鹿角の特産を探し求めていると、山ぶどう果汁や「しそ巻き大根」等の漬け物類等を発見。漬け物類には年輩の客を中心に、あれこれ手にとる姿が目立っていた。

しばらく店内をあれやこれやと見て廻っていたものの、「これぞ」といったものを見つけられないまま時間が経過。漬け物類には心惹かれたものの、そういえば今回は漬け物類を多数買いすぎている。そろそろ自粛しなければ、と「かづの」には申し訳ないのだが今回は購入を諦めて、スタンプを押すべく観光案内コーナーへと向かう。
「げっ・・・」、観光案内コーナーも平日とは思えない程の混雑だ。狭い椅子にはひしめきあうように人が座っており、かなり賑やかである。これは早々に立ち去るに限ると判断した我々は、慌ててスタンプ設置場所に近づき、スタンプ帳を開く。そして、せっせとスタンプを押しているうちに、気が付けばあれよあれよという間に人の波がひいていく。そうか、団体客の場合、出発となると一気に人がいなくなるので、あっという間に観光案内コーナーは静寂さを取り戻したのだ。「いやぁ、凄かったねぇ」と苦笑しながら、観光案内コーナーを少し見て廻った後、我々も外に出る。

雨はやんでいる。しかし、空を見るとまだひと雨来そうである。
 
 

 
 
やたて峠」おいおい、売店に店員さんがいないぞ (秋田県)
ルート:国道282号/東北自動車道 鹿角八幡平IC-碇ヶ関IC/国道7号
到着時刻:15:06 スタンプ設置場所:矢立ハイツ正面入口
さて、次に向かう道の駅は「やたて峠」である。「かづの」から向かうには、少しでも時間短縮を狙うならば、やはり高速道路を利用するしかない。特に、その後に控えている青森県の「ひろさき」が早い時間に閉店してしまうため、どうしても急ぐ必要がある。

「かづの」から国道282号を田沢湖町方面へと出るとまもなく東北自動車道 鹿角八幡平IC入口が見えてくる。3区間ではあるが、結局高速道路を利用することにした我々は、一路青森方面へと走り出した。小降りの雨が次第に大粒に変わっていき、降りるICである碇ヶ関ICに着いた頃には、またしても土砂降りだ。今日は何度小雨と土砂降りを繰り返すことやら、と苦笑しながら国道7号を南下。交通量は至って普通だが、大雨のせいかペースはどうしても遅くなる。
碇ヶ関ICから「やたて峠」までは5.6km程の距離、なだらかな山道を走るとまもなく右手に道の駅「やたて峠」が見えてきた。しかし、いかんせん土砂降りは続き、車から降りるのもはばかられる状態。救われたのは、比較的建物から近い位置に駐車場が空いていたことだ。

道の駅「やたて峠」は、温泉と宿泊がメインの駅、「大館矢立ハイツ」と外壁に書かれた建物が目印だ。宿泊施設としてはそれ程規模が大きいという印象は受けず、こじんまりとした造りである。
雨の中にパッと飛び出し、建物に走って入っていくと、館内は実にひっそりとしている。1階の売店も宿泊施設にありがちな小規模なものだ。

早速売店内を歩くが、そういえば先程から何かが気になる。そう、売店には店員さんらしき人がひとりもいないのだ。おいおい、この物騒な世の中だというのに大丈夫か、と思わず要らぬ心配をしてしまう程である。まぁ買いたいものがあったら大声で呼びかけようと思いながら、店内を見て廻る。
大館といえばお弁当箱等でもよく使われる「曲げわっぱ」、ショーケースには様々なわっぱが並んでおり、懐かしさを感じたりもする。

その他、昨年は気が付かなかったのだが、よくよく見ると「ハチ公もろこし」なるものが幾つも並んでいる。忠犬ハチ公で知られるハチ公は、もともと大館市内で生まれた犬。生後50日程で東京帝国大教授の上野博士の元へ貰われていき非常に可愛がられて育ち、その後の話については誰もが知っているだろう。「もろこし」を見ながらしばし感傷に浸る"ほし"であった。
さて、スタンプは何処だろう。昨年は売店右隣にあるロビーのカウンター上に置いてあったのだが、今年はそれらしき物がない。「おや、今年は移動したのか」と慌てて探して廻ると、なんと正面入口を入った非常に目立つ位置に置いてあるではないか。先程、雨の中を慌てて店内に飛び込んだので、すっかり見落としていたらしい。そそくさとスタンプを押し、店内を出る。

すると、"こあ"氏は残念そうにぽつりと呟く。「今年は七面鳥に逢えなかったな」、昨年は駅の横の通路にて、ハイツで飼っている七面鳥がひょこひょこ歩いているところに遭遇、今年も逢えるかなと密かに楽しみにしていたようだ。しかし、こんな土砂降りの中、さすがに七面鳥も小屋に避難していることだろう。

というわけで、雨の中を慌てて車に駆け込み、次なる駅へ出発だ。
 
 

 
 
いかりがせき」関所に来た気分を味わえる道の駅 (青森県)
ルート:国道7号
到着時刻:15:35 スタンプ設置場所:文化観光館 レストランの向かい側
「やたて峠」から国道7号を再び北上し、いよいよ青森県の道の駅に突入だ。「秋田県の駅は一応これで全駅廻ったよ」「次は青森県の制覇に向けて頑張ろう」「おぉ!」と車内も盛り上がる。次に向かう駅「いかりがせき」までは約8.1kmほどの近距離ゆえ、気持ち的にもゆとりが出てきた。しかし、相変わらずバケツをひっくり返したようなこの強い雨には、まいったものだ。しかも、空には青空も見えてきている。「土砂降りに晴れ間は似合わないよ、さっさと雨もやんでくれ」とブツブツ文句を言ってばかりだが、そろそろそのセリフも言い飽きてきた。
「やたて峠」から10分も経たないうちに、道の駅「いかりがせき」に到着。関所をイメージさせる冠木門と庄屋風建物群が実に印象的な駅であり、新しさも保っているようだ。駅は、農産物直売所・レストランや特産品展示販売、観光紹介等、そして関の庄温泉からなる文化観光館、村民プール等から構成されている。

直売所は、平日だというのに昨年同様、相変わらず利用客が多い。店員さんも活気にあふれており、てきぱきと動いているのが目に飛び込んでくる。こういう駅は、なんとなくその場にいるだけでも楽しくなる。多数並んだりんごジュースやマルメロ羊羹等の商品を見ながら、碇ヶ関の特産品をあれこれ探して廻る。

文化観光館にも特産品の販売所があるのだが、こちらは我々が訪問した時にはほとんど客がおらず、店員さんも寂しそうに立っている。「はて、直売所とは対照的な客入りだけど、こちらも雰囲気は良いのにな」と思いながら、こちらの売店もしばらく歩いて廻る。碇ヶ関の特産品については、直売所に置いてあるものと共通しており、こちらはそれに加えて青森全般の土産も扱っているようだ。
売店の奥側には、碇ヶ関の歴史や観光スポット等を紹介するコーナーがあり、これがまたパネル等を用いて分かりやすく展示してあるので、思わず時間を忘れて見入ってしまう場面もあったり。

しかし、これだけ立派な設備を導入するには、かなりの費用もかかっただろうに、と思ったりもしながら、そんな面からも村の意気込みを感じ取る。
「そうだ、マルメロソフトクリームを食べたい」と思い出したように"ほし"がレストラン入口へ駆け込む。そしてまもなくソフトを手にやってきた。

"こあ"氏は「またか・・・」といった表情を浮かべていたものの、一口パクッと食べると意外や意外「これ、美味しいよ」といった言葉が返ってきた。"こあ"氏からソフトクリームを奪い返し、"ほし"もパクリ、「おぉ、本当だ。これはかなり美味しい」と満足の表情。甘過ぎず、酸っぱ過ぎず、このほのかな甘酸っぱさがなかなか絶妙である。ジェラートも販売しているのだが、そちらはもう少しさっぱり感が強いようなので、"ほし"としてはやはりソフトクリームの方が好みである。珍しく、"こあ"氏もべた褒めのこのソフト、我々的にはかなりお薦めソフトに位置づけられることになりそうだ。
さて、ソフトクリームを食べたことで妙に駅を満喫した気分になった単純な我々は、ひとつかんじんなことを忘れていた。「またスタンプを押し忘れそうになったよ」と、先程ソフトクリームを買ったレストランの向かいに設置されているスタンプ台で、スタンプ帳を広げる。やはり、駅を堪能する前にスタンプを押しておかないと、いずれ押し忘れて出発してしまうのではないだろうか。いや、既に前例があるだけに、心配度は更にアップする。

外に出ると、雨が小降りになっている。既に夕刻ではあるが、空が明るい。
 
 

 
 
ひろさき」地域住民に親しまれる道の駅 (青森県)
ルート:国道7号
到着時刻:16:25 スタンプ設置場所:サンフェスタいしかわ正面入口付近の特設設置棚
「いかりがせき」から国道7号を青森方面へと出ると、約12.6km程北上したところに次なる道の駅「ひろさき」がある。昨年は、少しでも時間短縮とその後に廻る駅数が4箇所ほどあったことを考慮し、なんとこの近距離だというのに高速道路を利用したが、今回はその必要もなさそうだ。思いの外、渋滞に巻き込まれることもなく、ここまで順調に走ってこられたため、「ひろさき」の閉店時間までにはかなりの余裕がある、いや、ありすぎる程だ。
国道7号も16時過ぎくらいでは、まだ混雑も見られず、こうして快調に走れている。「よし、雨には降られたけれど、予定どおりだ」と"ほし"はかなりご満悦。そうして何事もなく、あっという間に見えてきたは道の駅「ひろさき」である。

道の駅「ひろさき」は、やはり何処からどう見てもJAのスーパーである。道の駅的要素はあまり感じられず、日頃慣れ親しむ小型スーパーマーケット的感覚が強い。建物の中には農産物の直売コーナー、そして日常品やサンフェスタいしかわの手作り商品が並ぶコーナー、軽食、手作りパンコーナー等があり、訪れる客も地域住民が多い。道の駅側としても、平日・休日問わず客で賑わっている事は非常に嬉しいのではないだろうか。
さて、建物の入口に近づく。すると、入口の外に何やらガラス戸付きの木製ケースのようなものが目に入る。「こ、これは何だ?、食器棚か」、よくよく見ると上に「道の駅スタンプ」と掲げられている。昨年はこのような細工は無かったのだが、今シーズンになって設置されたのだろうか。そういえば、「ひろさき」のスタンプは24時間押印可能だが、入口外に置かれている為に雨風にさらされてしまう。もしかしたら、それを防ぐ為にわざわざ造ったのかと感心。しかし、この引き戸を開けるとスタンプ様が祀られているようにも感じ、思わず拝みたくなる。まぁ、24時間押せるということで十分ありがたく感じるのだから、拝むに相当するかもしれない。

そんな変な会話をしながら、スタンプを押した我々は早速店内へと入っていく。
店内は農産物直売所を中心にかなりの混雑。丁度夕方ということもあってか、夕飯の買い物に訪れる人も少なくないのだろう。そんな中をせっせと歩き回る我々は、とあるコーナーで目がとまる。それは、リンゴをふんだんに使ったお菓子コーナーだ。りんごパイやらりんごクッキー等、心そそられる商品が並んでおり、思わず買いたい衝動にかられる。そういえば、今日は「はちもり」でもアップルパイを買ったばかりではないか、また買うのか、と"こあ"氏の呆れた目が突き刺さる。

丁度そこに親子連れがバタバタと現れる。「あーっ、良かったぁ、あったあった。このりんごパイ、××ちゃんの大のお気に入りだものねぇ」と母親、「買って買って、はやくぅ」と子供。なんとその親子、そのりんごパイをかなりの数買い占めていくではないか。そ、そこまで美味しいのか、と"ほし"は呆然。よし、あの親子に騙されたと思ってやはり買おう、と単純な思考の元、"ほし"も手にする(そのお味についてはまた後日、ということで)。
サンフェスタいしかわ友の会のジュースやジャム等は今年も整然と並んでおり、買っていく客も結構いるようだ。そして、青森といえばリンゴ、店内にも店先にもズラリとリンゴが多数置いてあるのも印象的である。

会計を済ませた我々が外に出ると、雨はすっかりあがっていた。空には夕陽もさしこんでいる。
 
 

 
 
浅虫温泉」またしても夜間訪問になってしまったゆ〜さ浅虫 (青森県)
ルート:国道7号/東北自動車道 大鰐弘前IC-青森IC/青森環状バイパス/国道4号
到着時刻:17:45 スタンプ設置場所:1階売店内観光案内所
さて、本日廻る最後の道の駅は「浅虫温泉」ゆ〜さ浅虫である。昨年訪れた時は夜間だったゆえ、今回はなんとか明るいうちにたどり着きたいという思いが、頭のどこかにあった。このまま快調に向かうことが出来れば、その望みもどうにか叶いそうだという甘い期待もあった。

しかし、その為にはやはり高速道路の利用が不可欠になる。「大鰐弘前ICから高速道路にのろう」、国道7号を一旦南下し、すぐに見えてくる高速道路入口へと向かう。夕刻の高速道路の道路事情は分からないので、一種の賭けである。そうして一路青森ICに向かい、アクセルをぐっと踏み込む。よし、交通量はそれ程多くないし、このままだったら青森ICには明るいうちに着けそうだ。空のほうも、今日一日のあの雨を忘れさせるかのごとく、幻想的な夕暮れである。

というわけで、青森ICまではいたって快調であった。しかし、世の中そんなに甘くはない。いや、よくよく考えてみれば当然のことだったのかもしれない。それを念頭に置いていなかった我々の甘さがこの後身に沁みて思い知らされるのである。青森ICから青森環状バイパスを経て国道4号に出るべく走り出したはいいが、みるみるうちに増殖していくような車の列。そう、ただいま帰宅ラッシュのまっただ中、「こんな時間に青森市街地なんて走っちゃまずいだろう」と今更言っても手遅れである。

「いやぁ、本当に動かないねぇ、前も横も・・・」夕暮れの空もあれよあれよという間に夜の顔へと変わっていく。「残念ながらまたしても到着する頃には真っ暗になっちゃうね」「・・・うぅ」結局、混雑が予想される時間帯を予想しきれずにコース取りをした"ほし"の「負け」である。
それでも浅虫方面へとほんの少しずつではあるが近づいていく。前方のノロノロ行列を見ながら、まるで蟻の大群みたいだなんてぼんやりとくだらないことを考えては気を紛らわす。しばらくそんな状態が続いたが、西へと進むうちに少しずつ車の流れが速くなってきた。ホッと一安心と思ったら何時の間にやら右手に道の駅「浅虫温泉」が見えてきた。

「やっといつものペースで走れるかと思ったら、もう到着なんだものなぁ」と空を見上げると、やはり既に夜の空である。「前回ここを訪れた時は、雨の中を三脚立てて傘をさして写真を撮ったよね。でもそれよりはマシじゃない?雨はもう降っていないし。」と"こあ"氏のなぐさめの言葉もなんとも虚しい。

またしても夜間の「浅虫温泉」を撮影するはめになったのだが、それでもせっせと三脚をたてる。実は、明日の朝一番でこの駅へ寄ってから下北半島の駅へ向かう計画もたてたのだが、下北半島を甘く見てはいけないと考え直し、結局今日の最終駅になってしまった。「まぁ、これでここに来るのが最後って訳ではないのだから、きっと生きているうちに昼間訪問も出来るさ」となんとも気の長い話だ。
道の駅「浅虫温泉」はその名のとおり、温泉施設。売店やレストラン、ギャラリー等もあり、温泉目的以外でも割と立ち寄りやすい構造になっている。早速、1階にある売店へ入ってみる。

すると、一瞬「あれ・・・」と首を傾げる"ほし"。昨年も夜間にこの駅へ立ち寄ったが、その時もこんなに売店内の照明は暗かっただろうか。さすがに店内の照明の明るさまで細かく覚えていなかったのだが、どうにも店内全体が暗く感じられるのは何故だろう。"こあ"氏に聞いてみても「そうか?」と頼りにならない。
店内はホタテ類の加工品を始め、海産物が多数並び、また菓子類も充実している。そして、浅虫温泉名物といえば久慈良餅、店内にも限定品を始め、数種類置いてある。

しかし、"こあ"氏のお気に入りといえば、何故か「浅虫温泉まんじゅう」らしく、今年もどうしても買って欲しいとねだる。「何処にでもありそうな饅頭なのに?」と"ほし"が嫌みを言っても「いや、これが美味しいんだよ」と"こあ"氏も譲らない。まぁ、"ほし"もゆ〜さ浅虫がプロデュースした「津軽弁の酒」なるものを手にしていることだし、おまけに「ホタテの塩焼き」なるパックまで握りしめている。みんなまとめて買っちゃえ!と言わんばかりに景気良くレジへ向かう。
「さて、これからどうしようか。ご飯でも食べて行っちゃおうか」と時計をみる。時は18時半近く、これから宿に向かうまでに気に入る食事処が見つかるかどうかも分からない。そう考えた我々は3階にあるレストランを覗いてみることにする。3階には、ギャラリーとレストランがあり、丁度「淡谷のり子ギャラリー」開催中だからか、淡谷のり子の歌声が聞こえて来る。

レストランを覗くと平日のせいか、ほとんど客はおらず、閑散としている。思わず躊躇する我々だったが、そのまま席へつく。さぁ、何を食べよう。メニューをじっと見ているものの、はてさて何を食べたら良いものやら、と悩む。"こあ"氏の方は早々と決まったらしく、"ほし"が決まるまでぼんやり待っているようだが、"ほし"はしばらく考え込む。結局、"こあ"氏は天ぷら定食、そして"ほし"は海峡刺身定食に決定、店員さんに注文。

客が少ないせいか、店員さんも退屈そうだ。我々に料理を運んでくると、レストランを離れどこかへ消えてしまった。「その間にお客さんが来たらどうするのだろう」と思いながらホタテを摘む"ほし"。すると案の定、お客さんがレストランに入ってきた。年輩の夫婦のようだ。何度も「すみませーん、誰かいませんかー」と声をかけているのだが、誰も出てこない。厨房には誰かいるようなのだが、全く出てくる気配もない。既に座って食べている我々も、どうしてあげれば良いか分からずに気まずい空気が流れる。丁度、年輩の男性の方と目が合った"ほし"、男性から「誰もいないんですかねぇ」、「いや、いるはずなんですけど、どうしちゃったんですかねぇ」"ほし"も応答に困り果てる。結局しばらく待ったあげく、その夫婦は怒って出ていってしまった。

「厨房に人がいるみたいなのに、どうして出てこないんだろうね」、我々もすっかり料理の味を堪能するのを忘れ、なんともいえない複雑な表情で食事を続ける。すると、そこに先ほどの夫婦と店員さんが一緒に戻ってきた。どうやら、店員さんが戻ってくるところであの夫婦と鉢合わせしたらしい。「私だったら、一度こんな事があったら、二度と来たく無いけどなぁ」とつい短気な性格が出てくる"ほし"。
といっても、あの夫婦も無事に食事をすることが出来たのだから、まぁ良しとしようかと、ふと箸をとめると、丁度その男性と目が合い、ばつが悪そうな顔で"ほし"に会釈するので、こちらもつい複雑な笑顔で会釈を返す。

といった訳で、奇妙な食事時間になってしまったのだが、かんじんの食事の方は、"こあ"氏の天ぷら定食(左写真)については「ま、そこそこかな。特に絶賛する程でもないし、量的には多少物足りないって感じだけど」、そして"ほし"が食べた海峡刺身定食(上写真)は、「刺身定食って量に対して値段的にどうしても割高感があるけれど、ホタテはプリプリっとしていて美味しいね。もっと食べたかった。」と、このような感想を持った訳だが、とりあえず満足である。
「さぁ、食事も終わったことだしお茶でも貰おうか」と"こあ"氏、そこでいきなり店員さんに向かって大声で「すみませーん」なんて言うから、「はいっ」と返答したのは我々の後ろの席に座っていたあの年輩の男性であった。そこで一同「ん?」、そして次の瞬間、奥さんの方だろうか、思わずププッと吹き出している。"ほし"も笑わずにはいられない。クスッと笑ったもののさすがに店員さんは動じずに、我々の席にお茶を持ってきた。いやはや場も和んだところで、レストランを出た我々だが、"こあ"氏はどうしてあの場で笑いが生じたのか、分かっていなかったらしい。「いきなりあんな大声出すから、後ろの男性がびっくりしたんだよ」と解説する"ほし"。「ふーん」といまだに納得していない"こあ"氏であった。

1階に戻った我々は、観光案内所で本日9個目のスタンプを押し、無事に本日の駅巡りは終了である。
 
 

「浅虫温泉」を出た我々は、一路八戸へ向かって出発。本日は八戸で泊まり、次の日は道の駅「みさわ」からスタートだ。明日は、今回の旅の中でいわゆる「休息日」のようなものである。というのも、「みさわ」に始まり、「よこはま」「わきのさわ」「かわうち湖」と1日で4箇所しか廻らない楽々コースなのだ。まぁ交通量、いや、前方を走るたった一台の車によっても大きく所要時間が左右されるうえに、下北半島の駅巡りの場合は裏道なるものが無い為、油断は禁物だ。

「浅虫温泉」から八戸へ向かうなか、国道4号をひたすら走っていると、なにやら道の駅が見えてくる。あれは「しちのへ」だ。既に施設群は全て閉館しているのだが、「7」の形のモニュメントだけが美しく輝いている。モニュメントの照明といえば、岩手の「はやちね」も、夜間に訪れなければモニュメントの魅惑的な照明に気づくこともなかったのだが、この「しちのへ」のモニュメントも、もしこの道路を夜間に通らなければ知る由もなかったのだろうなと思うと、なんだか得した気分になったりも。
宿に着き、ほっと一息つくと、デジタルカメラの画像データをノートPCに転送しながら、今日の朝に購入した「みねはま」のアップルパイを食べてみる。何層にも重なったパイ生地はどちらかといえばパリパリっとした感触であり、中にはリンゴがたっぷり入っている。ケーキ屋さんで食べるアップルパイっぽいね等と言いながら、ホール型(アップルパイでもそう表現して良いのだろうか)のパイを二人であっという間に平らげてしまったのであった。明日の朝は、きっと「ひろさき」のりんごパイが朝食代わりだろう。

あぁ、こんな事を一週間も続けていて、まともな生活に復帰できるのだろうか。

「秋の陣」本編2(2001/10/01)を読む? 「秋の陣」本編4(2001/10/03)を読む?


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最終更新日:2001年10月24日