東北道の駅スタンプラリー秋の陣
雨にも負けず風にも負けず完走目指してひた走る!

(2001年09月30日〜10月06日)
◆大雨横風にまいった!意地でも続ける みちのく駅巡り◆
秋田南〜中部編 10月01日

みちのく旅2日目の朝がやってきた。窓を開ければ爽やかな秋晴れを想像したいところだが、現実はそう甘くはない。昨日の夕刻から降り出した雨は一層強くなり、おまけに風まで伴っている。誰だ、行いの悪いヤツは、と互いをにらみつける我々も実に哀れだ。しかし、雨だから今日はやめよう、なんて言えるはずもない。

テレビの天気予報を見ても「今日は一日強い雨が降るでしょう」なんて言っている。そんな悲しい言葉を背に身支度を整え、宿を出発。いざ、国道7号に出ると、本日の1駅目「にしめ」へ向かうべく走り出すのであった。


【宿出発時刻】午前8時半過ぎ 【当日駅巡り終了時刻】午後6時過ぎ
色は秋田県 ()付き駅名は既にスタンプ済み
  国道7号 (にしめ)
09:09
国道7号/国道107号 東由利
10:14
国道107号/国道105号 おおうち
11:22
国道105号/(主)69号/国道341号/国道7号 (岩城)
13:21
国道7号/(主)65号/国道7号/(主)56号 てんのう
14:15
(主)56号/国道101号/(県)229号 しょうわ
14:48
(県)229号/国道7号 ことおか
15:40
国道7号/(主)37号/国道285号 かみこあに
16:28
国道285号/(県)214号/国道105号 あに
17:23

 
 
にしめ(再)、写真を撮ろうにも雨と風にはばまれ・・・ (秋田県)
ルート:国道7号
到着時刻:09:09 スタンプ設置場所:物産館入口入って正面
車の窓を見ると、雨粒が叩き付けている。「これは本当にやみそうにないな。」"ほし"は、既にため息をつきすぎて、息も出てこない。だいたいこういう時には、「あぁ、1週間ずらせば良かったな」なんて今更言っても仕方がないような言葉が、頭に浮かんできては、ただただ虚しくなるばかり。起こってしまった事をウダウダ言っても仕方がないじゃないか、これもラリー日記の話題づくりに欠かせないのでは、と思えば楽しくもなってくるだろう。

そうして国道7号を南下する。平日、実はこの国道7号、思った以上に交通量がある。これはもしかして皆通勤車か営業車かとドライバーをチラリと見ると、確かに背広姿やら作業服の人が多い。こんなところで呑気に駅巡りをしている車は、我々だけか、と苦笑。
15分も経たずして右手に「にしめ」が見えてきた。やはり、駐車している車は少ない。5〜6台いるだろうか、といった程度だろうか。そして、"こあ"氏があれ?といった表情でとある車を見た。その視線の先には、一台のキャンピングカーがいる。「ん?どうしたの?」とその車を見ながら"ほし"が聞く。すると、「あのキャンピングカー、昨日の夜に我々が来た時に停まってたよ。家族連れだったかな、うどんをすすってたような・・・」、なるほど、車中泊組らしい。もしかしたら、あの家族も駅巡りだろうか、と勝手に想像しながら、車から降りようとする。

「げっ・・・」、土砂降りと暴風のコンビネーションだ。これでは車から降りるのも躊躇してしまう。しかし、ここでじっと待っていても雨はあがりそうにもない。仕方が無く、傘を片手に車から飛び出していった。普段、何気なく撮っていると思われがちのあの道の駅案内看板も、こんな天候の日は風と雨にカメラのレンズが濡れないように、ひたすら気を遣いながらの作業だ。横殴りの雨で全身びっしょりになりながら、駅の外観等をひととおり見て歩く。昨日は夜間到着でほとんど外観が分からない状態、そして今日は土砂降りの中を訪問することになるとは、つくづく我々と「にしめ」の相性は良くないらしい。

道の駅「にしめ」は、9月30日編でも少し触れたように、24時間入浴可能な「にしめ湯っ娘ランド」、そして物産館(レストラン・売店・直売)、休憩所等からなる。夜間になると、割と大型トラックが駐車している光景を目にするのは、やはりお目当ては入浴施設だろうか。朝、改めて訪れてみると、昨晩ズラッと停まっていた大型車は一台もいなくなっている。
走って建物の中に入ると、売店は既に照明がついて、開店しているようだ。タオルで濡れた服を拭き、ホッとした表情で売店内に入る。昨年訪れた時は、どれが西目町の特産なのかいまひとつ分からなかったのだが、今日こうして売店内を歩くと、西目の特産であるりんごを強くアピールしている。他に、はまなすの里ならではの「はまなすワイン」、そして「りんごワイン」「りんごジュース」等も気になるところだ。物産館内の売店はどちらかといえば、「みやげもの屋」的な要素が強いので、併せて直売所も覗くに限ると思ったりも。

外は、まだ土砂降り状態のままである。このびしょびしょに濡れた傘を、車の何処に置くかなんてつまらないことで言い合いになるのも、実に情けないことだ。こんなことでこの先の旅は大丈夫か?
 
 

 
 
東由利」そういえば月曜は温泉施設は休館日だったっけ (秋田県)
ルート:国道7号/国道107号
到着時刻:10:14 スタンプ設置場所:ふれあいプラザ「ぷれっそ」入口
「にしめ」を出た我々は、本来のスタート地点であった「東由利」に向かうべく、国道7号を再び北上して本荘市に戻る。国道7号は相変わらず混んでいるうえに、この雨のせいで車内も空気は重くなっていく一方だ。やがて、本荘市内から国道107号に入り、横手方面へと向かう。賑やかな町並みから山間部へと入っていくと、徐々に交通量も減っていき、東由利町へさしかかる頃には、ほとんど車も走っておらず、やっと快調に進めそうだ。
道の駅「東由利」に着く頃には、雨も小降りになっており、ひとまず安心。しかし、ここで今更ながらある事に気づく。「そういえば、東由利の温泉施設って月曜日は休館日だったよ」、出発前にあれほど休館日を確認しておきながら、なにを勘違いをしていたのか。

幸いなことに、スタンプは隣接のショッピングセンターであるふれあいプラザ「ぷれっそ」に置いてあるので、事なきを得た。まぁ、押印済みのスタンプ用紙だったら、休憩所に置いてあることは分かっていたのだが、やはり日中に訪れておきながら、スタンプが押せないのはあまりに悲しい。"ほし"の場合、また明日ここへ来ようなんて言い出すに違いない。そうなったら、予定は何もかもぶち壊しである。
さて、駐車場に入ると、思いの外駐車している台数が多い。

やはり、「ぷれっそ」へやってきた車が多いのだろうか。昨年訪れた時は既に20時を過ぎていたため、このショッピングセンターは当然閉店してた。ということは、2度目の訪問でやっと施設すべてを把握することが出来るのだ。
早速、ふれあいプラザ「ぷれっそ」に入る。どうみても、ここは地域住民が利用するショッピングセンターにしか見えない。しかし、よくよく観察してみると、食料品売場にも「東由利の特産」等と大きく掲げられた看板があったり、と観光客への配慮も忘れていない。また、「おやつの駅」なるファーストフードコーナーにも、美味しそうな手作りお菓子が置いてあったり、東由利の特産品をディスプレイしている。

そんな光景をデジタルカメラのファインダー越しに見ていると、この辺りに住んでいるらしい年輩の男性が、「おっ、カメラマンだ」といきなり声をかけてきた。「おぉ、新型カメラだねぇ」と"ほし"が持つカメラに興味があるらしい。「いやぁ、もう数年前のものですよ、今はもっと良いのが出てますし」と"ほし"の代わりに"こあ"氏が間髪入れずに答える。う、そりゃ確かに数世代前のデジタルカメラさ、と"こあ"氏の回答に多少ムッとしながらも、当たっているだけに言葉が出ない。しかしその男性からしてみれば、数年前に出たものも「新型」の部類に入るらしい。「わたしも昔はちょっとはカメラやっとったんだよ。ところで何処から来たんだい?」と聞いてくる。「東京からです。」「ほぉ、それじゃぁ鳥海山の方に行ってみると良いよ。特に雨上がりの鳥海山はそりゃもう最高なんだ」といろいろと教えてくれる。まさか、ショッピングセンターの中で地元の住人から話しかけられるとは思ってもいなかっただけに、なんとも嬉しい気分にさせられる一場面であった。その男性、その後買い物を済ませるとレジで店員さんと世間話をし、いつの間にか帰っていった。
おっと、スタンプを押すのを忘れてはいけない。この「ぷれっそ」、幾つか出入り口があるのだが、そのうちのひとつに置いてある。あぁ、もしもスタンプが温泉施設のみに設置されていたら、今回はどんなに悔しい思いをしただろうか、と思うと実にホッとする。

温泉施設の隣にある食事処「やしお」も、残念ながら本日は第1,3月曜日にあたり、休館日。こんな日を訪問日に選ぶ"ほし"も、まだまだ甘い。ここ「やしお」では、特産のフランス鴨を用いた郷土料理が食べられるらしい。うむ、ちょっと惜しいことをしたと思いつつ、車に戻る我々であった。
 
 

 
 
おおうち」鉄道の駅と隣接した巨大観光拠点 (秋田県)
ルート:国道107号/国道105号
到着時刻:11:22 スタンプ設置場所:休憩施設内
次に向かう道の駅は「おおうち」、我々にとっては初めて訪れる駅である。しかし、この「おおうち」がある大内町は本荘市に隣接しており、先ほど走ってきた国道107号をまたひたすら本荘市方面へと戻らなければならない。大内町は東由利町とも隣接しているものの、この「おおうち」がある大内町岩谷は、日本海沿岸寄りである。

「なんだか同じ道を行ったり来たりと効率的じゃないけれど、他に良いルートは無いし、これも仕方がないな」とぶつくさと文句は言うものの、せっせと国道107号を本庄市街に向かって走る。東由利、そして本荘市の内陸側は交通量も少ないものの、市街地に近くなってくると、交通量は増えてくるわ、工事中で片側通行になっているわで、時間だけがむなしく過ぎていく。

やがて、「おおうち」の沿線上である国道105号に入ると、JR羽越本線と平行して北上。雨は時折強く降ったり、と思ったら小雨になったりと忙しい。到着する頃にはそのサイクルが「小雨」であって欲しいと祈りながら、ただただ前方を睨み付ける。
「東由利」を出てからおおよそ1時間が経とうとしていただろうか、やっと前方に道の駅案内看板が見えてきた。「はて?どれだろう」と矢印の方向を目で追うと、なにやら広大な敷地と巨大な建物群が待ちかまえているではないか。「なんだか妙にデカいぞ」と思わず尻込みする始末。おいおい、こういった施設群を見たら、尻込みではなく「血が騒ぐ」とでも言わないと、道の駅フリークとは言えないのではないかと慌てて思い直し、「よしっ、いっちょ、行ったりますかぁ」と景気良く車を降りる。

しかし、その気分を吹っ飛ばすような横風に、またもや尻込み、おまけにこの「おおうち」の駐車場は通りに沿っておらず、道の駅案内看板がある国道までは少し歩かなければならない。傘をさしつつ、風に耐えながらカメラを構えるのは容易ではない。悪天候の駅巡りは思った以上に大変だと実感しながら、走って休憩所に向かう。

この道の駅「おおうち」は、JR羽越本線 羽後岩谷駅のすぐ隣に位置し、温泉や宿泊が可能な総合交流センター「ぽぽろっこ」がメイン施設である。勿論、「ぽぽろっこ」内には、農産物直売所やレストランもあり、滞在型道の駅といったところだろうか。「ぽぽろっこ」の隣には休憩所と屋外トイレもあり、まだ真新しさを保っている。ただ、この休憩所と屋外トイレがもし存在していなければ、いわゆる情緒深げな道の駅らしさとはかけ離れた近代的な印象だ。
まずは木の香り漂う休憩所で、「よっこらしょ」と早くも休憩。既に先に来て、休憩所にいた"こあ"氏が指をさしながら、「入口にスタンプがあるのは、気が付いた?」と"ほし"に声をかける。とにかく座ることしか考えていなかった"ほし"は、全くスタンプには気づかなかった。重い腰をあげて入口付近に行くと、確かに置いてある。

11時過ぎてやっと本日スタンプ2つ目とはややペース的に遅いなと思いつつ、どうも調子が出ないのはやはり雨のせいだろうか。
そういえば、ここのトイレはひと味違う。清潔感も実に良好なのだが、今まであまり見かけたことがなかった設備があるのだ。それは、「気分の悪い人用」なる個室。その扉を見た時「はて?気分が悪いとは・・・」と首を傾げながらその扉を開け、納得。

今まで幾つもの駅のトイレを見てきたのだが、このような設備がある駅は、なかなか遭遇しない。
さて、いよいよ交流センター「ぽぽろっこ」の建物内を散策だ。正面入口から入ると、実に厳かな中央ホールが出迎える。窓全面がガラス張りになっているせいか非常に明るく、空間美を活かした設計が印象度を更に良くしているようだ。ただ、温泉や宿泊施設がある駅の場合、建物の構造がそれら中心になるため、利用しない限りは、施設の数パーセントも堪能出来ない。

「ここの宿泊施設は、素泊まりも出来るし、割と安価で泊まれるみたいなんだよね。本当ならば、今回ここに宿泊することも考えたんだよ」と"ほし"が説明。
ふと時計をみると、時刻は12時近い。「売店散策の前に、昼食とってしまった方が良いよね」と慌ててレストランへ向かう。まだ満席にはなっていなかったのだが、そろそろ入っておいた方が良さそうである。入口に貼ってあるメニューをみて、「おぉ、ここはまた丼ものやら定食、うどん、いろいろあるねぇ」と思わず目をみはる。「ここって絹さやが特産なんだっけ。絹さやうどんにしようかなぁ」と"ほし"。"こあ"氏も「おぉ、このビッグな穴子丼、たまらんなぁ、いやこのエビフライ定食っていうのも、そそられる」とメニューの前で大騒ぎ。

「それって、とにかくレストランに入ってから悩もう」と、かんじんな事に気づき、そそくさとレストランに入る。我々の後ろにも数名の客がメニューを前に悩んでいたのである。席についてほっと一息、"こあ"氏は既に「ビッグな穴子丼」に決めていたようだが、"ほし"は土壇場で「絹さやうどん」から「大内とろろ飯」に変更。絹さやに並んでここの名物である「とろろ飯」を急に食べてみたくなったのだ。実は、テーブルの上に置いてあった「とろろ飯」の宣伝に「大内名物」と書かれていたその「名物」が引き金となった訳だ。実に安直な選択だったのだが、それが吉と出たか凶と出たかは・・・まぁ焦らず続きを読んで欲しい。

"こあ"氏は「とろろ飯って途中で飽きちゃうんだもんなぁ」とあまりお気に召さないようだ。その割に、長芋のすりおろしは大好物だというのだから、不思議である。そして、ぼんやりと待っていると、我々と反対側に座っていた年輩の男女数名のひとりがメニューを見ながら「ここの、とろろ飯は本当に美味しいって評判なんですよ、是非とも一度食べてみなさいよ」と勧めている声が聞こえてきた。「そうか、そうなのか・・・ふふふ」と不気味な笑みを浮かべながら、自分が頼んだものが誰だか知らぬが美味しいと言った言葉に、単純に喜んでいたりする。
やがてやって来た「とろろ飯」、まずその器の多さとお盆の大きさにたまげる。「げ、これは凄い・・・」、いや全く「凄い」という言葉しか出てこない。向かいに座る"こあ"氏も「これはまた豪勢なことで・・・」と驚きを隠せない。先程、反対側でとろろ飯の話題をしていたひとりが、「ほら、あれですよ、あれ。すごいでしょう」とコソコソっと言っているのが、聞こえてくる。そんなコソコソ言わなくても、全部聞こえてるぞ。

そういえば、店員さんが運ぶ料理、確かにこの「とろろ飯」が多かったりするのだ。今更ながらにこの「とろろ飯」が本当に人気料理であった事に気づく呑気な"ほし"。おっと、何が凄いか、ということを言うのを忘れていたが、この「とろろ飯」は、数種類の薬味、具(まぐろ、きのこ煮、鮭等)が各小鉢に盛りつけられており、好きな組み合わせでとろろと混ぜ、ご飯にかけて食べるというもの。テーブルの上には、「とろろ飯の食べ方例」が置いてあり、具の組み合わせ等も参考になる。量的には、実は大した事はなかったりするはずなのだが、小鉢をふんだんに使った盛りつけ方が高級感を漂わせており、見た目にも満足。
"こあ"氏が頼んだ「穴子丼」もやってきた。こちらはメニューに掲載された穴子よりやや小さめではあったが、なにしろ盛ってある器が大きいので、良しとしよう。その証拠に、器にはまだ残っているというのに、"こあ"氏はギブアップ寸前である。"ほし"の方はというと、ちまちまと「ご飯」と「とろろ」を小分けし、ひとつでも多くのバリエーションで食べようとするもんで、食べる速度はいよいよ遅くなる一方。しかし、「何と何を配合しようか」悩む楽しさが、食べる楽しさを膨らます面でも、実にお薦めである。

さて、やっと食べ終わったと思ったら、店員さんは実に絶妙なタイミングでコーヒーを持ってきた。そういえば、ここの店員さんは常に客席の端に立っており、食事やオーダーに気を配っている。すっかり満足した我々は、そこで思い出してはいけないある「事」を思い出す。「もう12時過ぎてるんだけど、スタンプはまだ2駅しか押してないよ。」い、いかん、"こあ"氏よ、こんなに幸せに浸っている最中に、その言葉はきつすぎる。しかし、確かに12時を過ぎるどころか既に12時半ではないか、と慌てて会計を済ませ、レストランを出た。すると、なんとレストランの入口では席を待っている客が並んでいる。「今日って平日だよね。」と言いつつも、このレストランならば不思議なことではない、と思いながらその場を後にした。
正面入口横には、農産物直売所「ひまわり」がある。どうやら売店はここだけらしい。早速、店内に入ると、特産の「絹さや」を使った商品が並んでいる。その他、大内のミニトマトを使ったジュースも販売していたりと、農産物をうまく加工品に取り入れているらしい。特に、この大内のミニトマト、実に甘かったりする。この手のトマトは、どうも青臭かったり、皮が厚くて口に残ったりとあまり好まないのだが、これは皮も薄く美味しいのだ。トマト嫌いの"こあ"氏も、お薦めだとか。

外に出ると、傘をささなくても歩ける程度の小雨になっている。よし、今のうちに次の駅へ向かおう。この「おおうち」は、天候の良い時にでもまた改めて訪れたいものだ。
 
 

 
 
岩城(再)、赤い屋根と日本海が印象的な駅 (秋田県)
ルート:国道105号/(主)69号/国道341号/国道7号
到着時刻:13:21 スタンプ設置場所:売店入口/温泉施設横のトイレ前公衆電話の横
「おおうち」から国道105号を大曲方面へと出ると、まもなく「岩城方面」を示す道路案内が現れた。さぁ、いよいよ峠越えである。胃も落ち着いたことだし、今日は車酔いに悩まされることもなさそうだ。

そうして、主要地方道69号に入ると、折渡峠越えの開始。しかし、予想していた程のきついコーナーはなく、ひたすら山をずんずん上っていくばかり。道幅もすれ違いが出来ない程ではないが、さすがに追い越しは出来そうにもない。といっても、峡路であることは確かである。前方に誰もいなければ、早々に峠越えしてしまうそうなこの道だが、やがてはるか前方にタンクローリー車が走っているのを発見。それも、まるで停まっているようにしかみえない。見る見るうちに追いつき、「参ったなぁ」と頭をかくと、どうもそのタンクローリー車の前にチラリと見えるは軽トラック。どうも、マイペースカーは、タンクローリー車ではなく、そのすぐ前方にいた軽トラックであると判明した。後方からよくよく観察すれば、タンクローリー車が煽っているようにも見える。そんな静かな争いがどれほどの時間続いただろうか。

タンクローリー車は、JR折渡駅を越えた辺りで別の道へと入ってしまい、主要地方道69号には軽トラックと我々の車だけが取り残され、のんびりペースを強いられながらぼんやりと窓の外を見る。すると、あのタンクローリー車が川向こうに見える。「あれ、主要地方道69号と平行して走ってる道だよ、あれ」と、あれよあれよという間に離れていくタンクローリー車を羨ましそうに見つめる。しかし、さすがに初めて走る道、しかも普段慣れ親しんだような道でない限り、お得なルートは分からない。後で地図で確認したところ、どうやらそのタンクローリー車が走っていった道は、国道341号、しかも国道7号寄りに出るショートカット的な道だったようだ。
さて、主要地方道69号から国道341号を経由してやっと国道7号に出てきた。やや北上すると、左手に赤い屋根が見えてくる。そう、道の駅「岩城」である。過去2度も訪れていながら、いずれも夜間訪問ゆえ、その姿を拝むことが出来ないままであったが、やっと今日、昼間の「岩城」を見ることが出来る。

駐車場に車を停め、まじまじと駅の外観を見る。夜間訪れた際にも、赤い屋根は確認できたのだが、なんとまぁ想像以上に洋館風且つロマンティックな建物ではないか。こう言っては失礼かもしれないが、道の駅「岩城」の施設名称である「島式漁港公園岩城アイランドパーク」とこの建物の印象はどうしても一致しない。それは、きっと"ほし"が持つ日本海の「漁港」という文字からイメージするものと、この洋館構造がどうしても結びつかないからかもしれない。
まぁ、そんな個人の戯言はおいておくとして、話を元に戻そう。昨晩、駅内は既に散策済み、しかもスタンプも押してしまったので、今日は駅の外観のみを堪能して、すぐに出発しなければならない。幸い、雨もやんでおり、今がチャンスだと駐車場内を駆け廻る。この駅から見る日本海の夕陽も実に綺麗そうだ。晴れた日の夕方には、日本海に沈む夕陽を見にやってくる人も少なくないのではないか、と思いながらしばし厚い雲に覆われた日本海を眺める。

すると、またしても大粒の雨が降ってきた。慌てて車に戻り、次なる駅へ出発。駐車場を出ながら、ふと思ったのは「あぁ、ケベック(プラムの発泡酒)、買っておけば良かったかな」であった。飲んべえはこれだから困る。
 
 

 
 
てんのう」土砂降りの中、ぼんやり浮かぶスカイタワー (秋田県)
ルート:国道7号/(主)65号/国道7号/(主)56号
到着時刻:14:15 スタンプ設置場所:スカイタワー1階の案内カウンター、温泉施設フロント以上2箇所
「岩城」を出ると、国道7号に復帰。我々は、一路秋田市方面へと向かって走り出した。次の駅「てんのう」までは約40km程の距離がある。雨もいつの間にか土砂降りになっており、いよいよ車の流れは遅くなっていく。今日だけで一体何度「参ったなぁ」を言っただろうか、しかも交通量が多い訳ではなく、どうも大型車が必要以上に速度を落とし、それが元で大名行列が所々で発生しているのだ。

"こあ"氏は「もう我慢ならん!」と、何をするかと思いきや、国道7号が海岸線から内陸に入る箇所で突如ルートを変更。カーナビが指示する国道7号本線(内陸側)ではなく、国道7号バイパス(海岸線)を走り出す。いつもならばカーナビの案内を尊重する"こあ"氏もさすがに耐えられなかったらしい。そうして、国道7号秋田南バイパスを走っていると、雄物大橋あたりから左手になにやら白い風車がぐるぐる廻っている光景が目にとびこんでいる。それもかなりの数が建ち並び、そしてその風車に接近しながら走るため、迫力度は増すばかり。「あれ、写真撮りたいなぁ」と"ほし"がぽつりと言ってみたものの、"こあ"氏の怒りはまだおさまっていなかったらしく無言。といっても、この土砂降り状態では写真どころではない。「あぁ、残念」と言いながら、その白い風車を横目で見ながら通り過ぎる。

この国道7号バイパス、雄物大橋を渡ると主要地方道65号に合流し、更に海岸線を北上。一旦、国道7号に出るのだがまもなく主要地方道56号の案内に従って入ると、そこはひたすら真っ直ぐに続く道。しかも上下2車線ずつのため、マイペースカーさえいなければかなり快適に時間を短縮出来る。この道に入った途端、"こあ"氏のご機嫌もなんとか直ったらしく、まるで水を得た魚のように走る走る。"ほし"もほっと一安心、あとは今日のうちに何駅廻れるだけが気がかりである。
道の駅「てんのう」が左手に見えてきた。しかし、雨はいっこうにやむ気配もなく、土砂降りのままだ。道の駅「てんのう」のシンボル的な存在である「スカイタワー」もこんな天候の日は展望室に向かう人もほとんどおらず、寂しい状態だろう。とにかく駐車場に車を停め、"ほし"は慌ててスカイタワーへと急ぐ。

「てんのう」は展望塔であるスカイタワーの他、温泉施設、スサノオの村等歴史あふれる広場等があり、休日平日問わず訪れる人も多いのだが、やはり今日は天候に左右されない温泉施設の他はほとんど客がいない。そんな中、スカイタワーの案内カウンターでまずスタンプを押しながら、昨年はここで応募用紙を提出したっけ、と懐かしく思う。売店をみても、やはり客は誰もいない。しばらくすると、客だろうか、ひとりの男性が売店に入ってきた。その男性はひととおりぐるりと店内を廻ると、おもむろに店員さんの方に近づき、何やら話し出した。なんだ、関係者なのか、とあまり気にも留めず、"ほし"は店内を散策。

「これ、全然だめだよぉ」「骨がね、とりづらいのよ」「そうだねぇ」「売れなくってさぁ」、おいおい、客がいるっていうのに、商品前にしてそんな話をしていて良いのか、とこちらが焦ってしまう。それがどの商品をさして言っていたのかは、分からないのだが、「骨がとりづらい」という点から、どうも魚の商品だったようだ。あらまぁ・・・と苦笑する"ほし"。そこに、やっと"こあ"氏が売店に入ってきた。「どうしたの?」と怪訝そうに"ほし"に聞く。「いやぁ、あのぉ、そのぉ・・・まぁね」とここでは言うに言えず、困り果てる"ほし"。
昨日からあまり「自分から買いたい」土産に出逢わず、つまらなそうな"こあ"氏だったが、ここで「そうだ、天王の羊羹、買おうよ」とやっと本領発揮。天王の羊羹、それは一口、いや二口くらいの小型羊羹で、大豆やかぼちゃ、さつまいも等の種類がある。セット販売の他、単品でも購入が可能なので、自分の好きな種類を好きなだけ買えるというのは嬉しい。

外に出ると、やはり雨は降っている。「こんな時だけ、天気予報って当たるんだよなぁ」、しかし温泉施設側の駐車場は停まっている車の台数もかなり多い。
 
 

 
 
しょうわ」花の広場に誰もが和む (秋田県)
ルート:(主)56号/国道101号/(県)229号
到着時刻:14:48 スタンプ設置場所:アグリプラザ入口
「てんのう」から主要地方道56号を男鹿市方面へ出ると、すぐに国道101号を示す案内が前方に見えてくるので、能代方面へと入る。昨年も、「てんのう」から「しょうわ」へは向かった事があるため、もう迷いはしないだろうが、この国道101号、それこそ地図やカーナビがないと、いつの間にか道を外れてしまっている可能性が多い複雑難解な道だ。昨年、初めて走った時は右だ左だとかなり惑わされたことをふと思い出してしまう。特に夜間は、道路標識が見づらくなるので注意が必要だ。

「今年はカーナビもあることだし、一度走っている道だと気が楽だよね」なんて呑気に言う割には、たまにカーナビの案内を聞き間違える"こあ"氏。こんな時は、人間ナビの"ほし"が補正することもあるのだが、一緒になって間違える事もあったりも。国道101号は、そんな意味でも緊張と集中力を強いられる道路である。

さて、「しょうわ」へ向かう中、JR奥羽本線 大久保駅付近の踏切にさしかかったところで、いきなり前方が詰まり出した。どうやら踏切のすぐ先で右折待ちの車がいるために、後続の車がなかなか進めないのだ。無理して踏切を渡る車も結構いるため、丁度目の前で踏切が鳴り出した時に逆方向から来た車があやうく踏切バーにぶつかりそうになる光景を目撃。「おいおい、大丈夫かぁ」とヒヤッとしながら踏切が開くのをひたすら待つ。
この大久保駅を越えた辺りで、国道101号から県道229号へと入ると、そのまま直進し、国道7号を越えて右手に道の駅「しょうわ」が見えてくる。

昨年も言ったことなのだが、この道の駅「しょうわ」、正式に発表されている情報等によれば国道7号沿線と掲載されているのだが、実際は国道7号沿いには存在しない。国道7号曲がり角手前に道の駅案内看板はあるものの、矢印が指し示す意味が「曲がれ」のか、「この沿線左(あるいは右)手」なのか、駅によって表現がまちまちな為、非常に戸惑う。昨年は、そのせいで危うく通り過ぎそうになってしまったが、実際は県道229号沿いにあるので、初めて訪れる人は「ブルーメッセあきた」の看板を目印に走った方が良いだろう。しかし、どうして国土交通省は「国道7号沿い」と紹介しているのだろう。誰が見てもあれは、県道229号沿いだろう。昨年からずっと引きずっている謎である。
この道の駅「しょうわ」、特に印象に残る施設は鑑賞温室、その規模も大きく、数部屋に分かれていて様々な分野の花木が楽しめる。

そして、各種特産品や花木販売のアグリプラザ、レストラン、花の広場等がある。

道の駅「しょうわ」に着いた頃には、土砂降りの雨も小雨へとなりかけていた。"ほし"は車を降りると雨から逃げるようにアグリプラザに駆け込み、まず入口に置いてあるスタンプを押す。
そして、そのまま売店を覗いてみると、基本的な配置は昨年と変わりないのだが、中央の柱に並んでいた佃煮コーナーが、少し奥にずれたような気がする。その分、中央に目立つように置かれたのは、数々の花の鉢たちである。どうも、脚光を浴びていた佃煮たちが追いやられたようにも見えなくもないが、まぁ店側からしてみれば、そんなつもりは無いのだろう。

いつも余計な事まで考えすぎる"ほし"の悪いクセである。
そんな事を考えながらぼんやり立ちすくんでいると、そこに"こあ"氏がやってきた。「見た?外の広場の花が綺麗だよ。」「え?何処何処」と頭の切替だけは早い"ほし"、早速花の広場の方へ向かう。この花の広場は、鑑賞温室のテラスからも見ることが出来るので、ひとまず温室の中を通ってテラスへ出る。小雨降る中、傘をさしてまで花の広場を見ようとする者は、我々の他誰もいなかった。しかし、昨年訪れた時はこの花の広場は造園中であった。来年、どんな綺麗な花を咲かせてくれるのだろう、と楽しみにしていたのだが、秋になっても花の広場の花たちは、みなそれぞれに美しい色を放っている。「これで晴れていたら、どんな良かったかね」と、今日一番の深い深い溜息をつく。しかし、土砂降りでなかったことが不幸中の幸いと考え、しばし花の鑑賞を楽しむ。

車に戻り、時計をみると既に15時10分。あと3箇所廻る予定だが、本日最終の駅である「あに」に着く頃には、もう日が暮れてしまっているのではないか、という不安が頭をよぎる。雨という悪天候と秋になって日が短くなったことが、不安度を更に増している。まだ訪れたことのない道の駅だというのに、廻る順序を最後にもってきてしまった己の計画の甘さ、笑うに笑えない。
 
 

 
 
ことおか」お、いつの間にか直売所が出来てる? (秋田県)
ルート:(県)229号/国道7号
到着時刻:15:40 スタンプ設置場所:琴丘町体験学習館サンバリオ1階レストラン付近
「しょうわ」を出た我々が次に向かう道の駅は「ことおか」である。県道229号から国道7号に出ると、能代方面へ向かい北上。予想以上に交通量はありながらも、渋滞になる程ではなく、流れに任せてしばらく走る。

両駅間は約19km程の距離だが、ひたすら国道7号を道なりにほぼ真っ直ぐ走るだけ、それがドライバーにとってはかえって退屈らしい。といっても、"こあ"氏いわく「駅内散策はほんとに体力を使うよ。中にはとんでもない広い敷地内をくまなく歩かなければならないしね。それから比べれば運転中は休息時間って感じだよ」なんてのたまう。そりゃきみきみ、単なる運動不足ってもんだよ、とはとても反論出来ない。この言葉を、激しい峠道で言われた日には、"ほし"は"こあ"氏にそんな過酷な駅内散策を強要しているのか、とつい考えてしまう。
やがて右手に道の駅「ことおか」が見えてきた。しかし、その「ことおか」に見慣れない建物が増えている。おまけに、昨年は一部工事中だった箇所も全て完了したらしく、その結果、駐車場が広くなっている。

さて、その真新しい建物、その正体は「直売施設」であった。昨年までは、土器をイメージした建物である「琴丘町体験学習物産館サンバリオ」内の1階に売店があったのだが、それが独立したらしい。
車から降りると、やはり無情にも雨は降り続ける。その中をせっせと走りながら敷地内をぐるり一周。そして、直売施設に飛び込む。入口からみてフロアの左半分が農産物直売、そして右半分が特産品・工芸品等の販売コーナーだ。昨年まではあまり目立たない存在であった特産品等も、陳列棚に綺麗に並ぶ姿をみると、「へぇ、琴丘ってこんな特産品があったんだ」と次から次へと発見。中でも、復元品「土笛」にはビックリ。しかし、その土笛をみて「焼き菓子みたいだ」と思う"ほし"もふとどき者だ。他にも、土笛にちなんだ「土笛まんじゅう」があるのだが、これは土笛の絵を丸い饅頭に焼き付けたもの。どうせならば、この土笛の形をした復元まんじゅう、というのもなかなか良い線ではないかと思うのだが、どうだろう。

結局、椎茸うどんを手にしてレジに向かう。お金を払いながら「ここって何時出来たのですか」とそれとなく聞いてみる。すると、この直売施設は2001年4月28日にオープンした旨、教えて貰った。なるほど、まだオープンして半年だからか、初々しさが建物のあちこちから漂ってくるわけだ。
ということは、土器風の建物「サンバリオ」はどのように変わったのだろう。早速、建物に入ってみると、「ありゃまぁ」確かに売店があった場所は、ガランとしており、ちょっとした休憩コーナーと総合案内風になっている。

昔、3階に置かれていた出土物の陳列ケースも1階に降りてきており、訪れる人を出迎えている。折角の出土品が3階にポツンと置いてあるよりは、こうして1階の人が通りやすい位置に置いてある方が良いと思っていただけに、なんとも嬉しい気分になったりも。
スタンプは、1階のレストラン近くの観光チラシ等が置かれた「観光案内所」と称するテーブルの上に置いてある。ところが、そこにある一枚の貼り紙がある。「スタンプが紛失しました。ただいま新しいものを注文中です・・・」な、なんてこった、駅のスタンプが紛失とはどうしてくれよう、と呆然。ここは24時間スタンプ押印可能ではなかったはずなのだが、日中でも平気で持っていってしまう輩が出没するのか。

というわけで、そこには道の駅という表記が無い「ことおか」のスタンプが代わりに置いてあったのだが、これがまた既に老朽化しており、何度試し押しをしても綺麗に押せない。といっても押さない訳にもいかず、精一杯綺麗に押せるよう、暗示をしながらスタンプ帳に押したのであった。
外に出て、車に戻るべく再び直売施設の前を通ると、とある「像」に目がいく。土笛を吹いている人物の像らしいのだが、いざ写真を撮ろうとすると、どうもこれが「土笛」を吹いているように見えないのだ。結局、人物像には失礼ながら正面ではなく横からカメラを構えてみる。"こあ"氏がそこで一言「これ、何か飲んでるみたいだ」、こらこら、その一言は"ほし"も思ったのだがあえて口にしなかったのに。

さぁ、あと2駅だ。空が明るいうちに全て廻ることが出来るだろうか。
 
 

 
 
かみこあに」道の駅提灯、買ったぞ! (秋田県)
ルート:国道7号/(主)37号/国道285号
到着時刻:16:28 スタンプ設置場所:物産センターの入口
次に向かう道の駅は「かみこあに」、秋田杉の建物が印象的な駅である。「ことおか」から国道7号能代方面へ出ると、すぐに主要地方道37号の案内に従って入る。すると、幸いなことに、いや平日ならば当然なのだろうか、この主要地方道37号上小阿仁方面は全くといって良い程交通量が無い。ほんのたまに逆方向から車がやってくる程度で、実に快適このうえない。「そうだよそうだよ、これを待ってたんだよ。平日の特権はこれだよ」と我々も上機嫌。といっても、15.4km程の距離はひたすら細い道が続くうえ、雨という悪天候の中では速度的にもかなり不利だが、他の車のペースに合わせる必要が無いのはやはり嬉しい。
そろそろ上小阿仁村に入る頃、"ほし"は地図を見ながら「この道、冬期は閉鎖だって」と言うと"こあ"氏も「まぁ、冬は雪も深そうだし、確かにそうだろうねぇ」と相槌を打つ。そして、上小阿仁に入るとまもなく国道285号にひょっこり出てきた。時既に16時半、辺りの空が夕刻を告げているなか、右手に道の駅「かみこあに」が見えてきた。

駐車場には、平日にしては割と停まっている車が目立ち、休・平日を問わず利用者がいることを物語っている。さて、この道の駅「かみこあに」は、特産品等を販売する物産センター、軽食処数種・食堂、休憩所、生涯学習センター(郷土資料館)などからなっており、昨年訪れた時には特に軽食処を利用する客であふれかえっていたことを思い出す。
ひとまず駐車場に車を停め外に出ると、やっと長々と降り続いた雨もあがり、ほっと一安心。物産センターへと向かうと、まず入口にはスタンプ設置台がお出迎えだ。

丁度団体客が店から出てくるところにバッタリ遭遇、"ほし"がもそもそとスタンプを押していると、興味深げに見ていく者数名。もしかしたら、スタンプを押したかったのだろうか。
店内に入ると、ここは昨年と同様の陳列を保っており、何がどの辺にあるのかをなんとなく覚えていたせいか、いそいそと向かった先は、「道の駅かみこあに提灯」陳列棚である。これぞいかにも土産品といった提灯、大・小各サイズがあり、今年こそは買うぞ、とすぐに手にとる。しかし、この提灯、一体何処に置くのだ?と"こあ"氏は言わんばかり。

更に昨年も発見した年始に配るような「手ぬぐい」、やはり今年も健在であった。しかし、どうしてもこれには手が伸びない。いくら駅グッズコレクター"ほし"といえど、こればかりは何故か理性が働くのか、買うに至らずにまたしても通り過ぎる。手ぬぐいに書かれた「道の駅かみこあに」、これに対して、例えば道の駅「小谷」のようにスタンプの絵柄等を入れてデザインをもうひと工夫してくれるだけでも、駅グッズコレクターの心を射とめるだろうに、と思うのである。まぁ、余計なお世話だろうが。
ここには「R285アイス」なるカップ型のアイスが売られている。これが、実に"ほし"の心をそそったのだが、なにぶん今回はアイスを食べている時間が無い。特に、"こあ"氏は移動中の車内で何か食べることを非常に嫌うため、「持ち込み却下」といった冷たい視線が鋭く"ほし"を刺す。車内でも、車が移動中でなければ構わないらしいのだが、移動中は何があるか分からない。特にこれから山道を走るであろう、いよいよもって持ち込みは許可して貰えそうにない。あぁ、これは呑気にアイスを食べるどころではなさそうだ、とすごすごとひき下がり、心の中では「絶対、次は食べてやるっ」と誓う"ほし"であった。ところで、どうしてこれがそんなに食べたかったかって? それは、このネーミングとパッケージに心惹かれた、という単純な理由なのである。

さて、そろそろ出発しないと、次なる目的の駅に着く頃には真っ暗になってしまう。
 
 

 
 
あに」マタギの里ではマタタビと熊製品が目立ってるぞ (秋田県)
ルート:国道285号/(県)214号/国道105号
到着時刻:17:23 スタンプ設置場所:またたび館正面入口付近
本日最後に訪れる道の駅は、マタギの里で知られる阿仁町の「あに」である。折角、初めて訪れるはずの道の駅だが、どうやら日暮れまでには間に合いそうにもない。

「かみこあに」から国道285号を鷹巣方面へ出ると、すぐに県道214号に入る。ここからはひたすら山間部を走ることになるのだが、この県道214号は非常になだらかな山道であり、しかもこの県道もほとんど交通量はなく非常に快適である。当初「あに」に着く頃は真っ暗になっているのではないかと思われたのだが、この分ならばなんとか施設外観が判断出来る明るさのうちに着くかもしれない、と甘い期待が徐々にわいてくる。

国道105号に入ってからも、所々工事中の箇所がありながらも交通量は少ない。阿仁川に沿って南下しながら車窓から見える風景は非常に幻想的である。雲がかなり低い位置にかかっているせいだろうか、まるで墨絵の世界を見ているようでもある。そうして、風景を見る余裕まで出てくると、やがて左手に道の駅らしき建物が見えてきた。
なにぶん、初めて訪れる駅ともなれば、その外観にも興味がある。敷地は駐車可能台数からしてそれ程広くないのだろうな、といっても巨大な建物だったらどうしよう、など余計な心配までする始末。しかし今、目の前に見えてきた施設群は、非常にこじんまりとしている。

ここで思わず「ほっ」としてしまった我々、そろそろ疲れが生じているのか、と悲しくなる。やはり、夜が近くなると駅の散策パワーが落ちるせいもあるせいだろうか。とりあえず駐車場に車を停める。気が付けば、すっかり辺りは暗くなっており、おまけにほとんど駐車している車もなく妙に寂しい。平日なうえ、交通量も少ないとくれば、ほとんど客がいないのも仕方がない。だめ押しはこの雨、そう、いつの間にかまた雨が降ってきている。

折角、頑張ってここまで急いで走って貰っておいて言うのもなんだが、この雨の中、三脚までたてていざ施設に向かって写真を撮ろうとすると「く、暗い・・・暗すぎる。でも撮れない暗さじゃない、でも暗い」"ほし"がぶつぶつ呟く。すると、"こあ"氏が横からひょいっとデジタルカメラの液晶モニタを覗き「大丈夫っ、いけるいける」、しかし、結局撮れた写真は「いけなかった」のであった。
さて、この道の駅「あに」、マタギのふるさとと言われるこの阿仁町の道の駅は、こじんまりとした施設外観同様、内容も物産販売コーナー、食堂、情報休憩室とシンプルな構成。しかし、「町紹介コーナー」にて我が町をアピールしているその姿勢はかなり好感がもてる。

駅によっては、ただなんとなく売店があって、食堂があって、そんな「なんとなく」営業している箇所も見受けられるが、どうせこの地に立ち寄ったならば、この地にまた来たい「何か」を提供して欲しいと常々感じている。
まず食堂をちょっと覗いてみる。雰囲気としては軽食コーナー風、うどんやラーメン、丼ものがあり、中でも特産のマタタビを使用した「マタタビラーメン」、マタギの里らしく「マタギビビンバ定食」は人気がありそうだ。さすがに17時半の時点で夕食をとるのも気が引けた我々は、そのままメニューを見るだけで今回は通過してしまったのだが、特にこの「マタギビビンバ定食」ってどんな味だろう。

次に特産品の販売コーナーへ向かう。農産物直売が店の中心を陣取っており、その周囲に各特産品たちが並んでいる。なかでも、町の特産である「マタタビ」を使用した商品がとにかく目につく。マタタビワイン、さすがに好奇心旺盛の"ほし"も、手が出せなかった一品だが、さてどんな味なのか。そして、更に驚きの一品は、熊肉だ。熊肉のジャーキーなるものを発見した"ほし"、値段を見てかなり驚いた(たっ、高い)のだが、「特産」の響きに弱い"ほし"はついつい購入。横で"こあ"氏の呆れる表情にももう慣れた。山菜等も多種多様並んでおり、しみじみと山の道の駅なんだと実感させられる。

そうしてひととおり見て回り散策も一段落したところで、"こあ"氏がいきなり店員さんに「すみません、熊牧場ってこの近くなんですか」と質問している。普段、それ程周辺の観光には興味を示さない"こあ"氏だが、さりげなくチェックしていたのか、と横で"ほし"もフムフムと聞く。そして、冬の間は休館することや、場所は打当温泉付近にある等を親切に教えて貰う。

外を見ると、まだ18時前だというのに既に空は真っ暗。おまけに雨は土砂降り状態、結局1日じゅう雨に泣かされっぱなしだったが、なんとか予定どおりに駅巡りが出来、ほっと一安心の我々であった。
 
 

明日10月02日のスタート地点は、秋田最北端の道の駅「はちもり」である。内陸部にある駅「あに」から再び日本海側へと出なければならないが、翌日以降の廻る順序を考慮するとどうしても「はちもり」のスタートが好都合という訳だ。明日の事を考え、あらかじめ今晩は能代市内に泊まる計画をたてていたので、「あに」を出るとひたすら国道105号を北上していく。

森吉町から主要地方道3号に入ると国道7号へ向かい、ひた走る。この主要地方道3号が国道7号に出るポイント、そこが丁度道の駅「ふたつい」付近である。「ふたついに寄っていく?」と"こあ"氏、「いや、ここは既に閉店しているし、明日また寄るから今日はそのまま通過しても良いよ」と"ほし"は照明の消えた「ふたつい」の建物群をチラリと見ながら言う。「ふたつい」は屋外トイレにもスタンプが置いてあるので、24時間押印が可能なのだが、どちらにせよこの国道7号は明日も通るため、それならば開店している時に寄りたい。

そうして国道7号を日本海に向けて走る走る。「あに」を出てどのくらい経っただろうか「ちょっと待てよ、なんかお腹が空いてきたぞ」、確かに急激に空腹感が支配し始める。能代で何か食べようかと考えたあげく、またしても「折角日本海にいるのだから」という思考の元、入ったのはなんと回転寿司であった。美味しいか否かということは、まぁ皆さんの想像に任せるとして、空腹を満たした我々は、店を出る。「道の駅以外でもご飯を食べるならば、事前調査しておけば良かったね」、あぁ無惨である。

というわけで、本日の駅巡りはこれにて終了。宿に入り、早速PCの電源を入れたは良いが、やはり1日の疲れがどっと出たのか、早くもダウン気味。電化製品の持ち歩きが多いので、とにかく充電だけでもしておかねば、と眠い目をこすりながらコンセントを探し、セッティング完了。さぁ、明日も気合いを入れて駅巡りだ。

「秋の陣」本編1(2001/09/30)を読む? 「秋の陣」本編3(2001/10/02)を読む?


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最終更新日:2001年10月20日