東北道の駅スタンプラリー秋の陣
雨にも負けず風にも負けず完走目指してひた走る!

(2001年09月30日〜10月06日)
◆紅葉シーズン前だからこそ道路は快適?山形から日本海へ出よう◆
山形/秋田編 09月30日

折角、久々の東北の道の駅巡りを決行するというのに、"ほし"の心は暗かった。その原因は「天気予報」、そう、東北巡りをする一週間はどうやら晴天に恵まれそうにもないのだ。雨の中での道の駅散策は、思った以上に苦労を強いられる。特に写真撮影は辛い。といって、旅を一週間後にずらせば、体育の日の連休と重なり、今度は渋滞と人混みを覚悟せねばならない。「まぁ、天気予報が当たらない事も多々あることだし、気にせず行こうよ」と"こあ"氏のなぐさめも、どこか気休めに聞こえる"ほし"だが、それでもせっせと旅の準備を進める。

出発当日、朝3時過ぎに目覚める。勿論、外はまだ真っ暗である。出掛ける前にPCの電源を入れ、天気予報を再度確認すると、今日廻る予定である山形は「晴れのち雨」、やはり雨は避けられないようだ、と溜息をつく。そして、車に荷物を詰め込みいざ出発。中央自動車道から首都高速に入った頃には空も少し朝色に変わってきた。

「これで本当に今日、雨なんて降るのかねぇ?」と"こあ"氏が言うと「天気予報ってこういう時に限って当たるんだよなぁ」と、現在のところとても雨なんて降りそうにもない空を見ながらまたまた溜息をつく"ほし"。さて、道路状況の方はといえば、体育の日の連休前の週だからだろうか、それともこれから天気が悪くなるからだろうか、目立った混雑もないままに首都高速からすんなりと東北自動車道に入ってしまった。そういえば、首都高速の道路状況掲示板も「故障してるのか?」と思ってしまう程、何も表示されていない。この日を出発に選んだのは間違っていなかったに違いない、と確信した我々は、その後も東北自動車道をひたすら北上していくのであった。


【東京出発時刻】午前4時半頃 【当日駅巡り終了時刻】午後8時過ぎ
色は山形県 色は秋田県
  中央道/首都高速/東北自動車道 浦和本線-
山形自動車道 山形蔵王IC/国道13号/
(県)267号/(主)16号/国道112号/市道/
(主)18号/(主)49号/国道112号
寒河江
08:32
国道112号/国道287号 おおえ
10:09
国道287号/(県)379号/国道458号/国道112号 にしかわ
10:44
国道112号 月山
11:43
国道112号/(主)44号/町道/国道345号/
(主)50号/国道7号
庄内みかわ
13:26
国道7号/(主)50号/国道112号/
(県)336号/国道7号
あつみ
14:29
国道7号/山形自動車道 鶴岡IC-酒田みなとIC/
国道7号/町道/(県)353号/国道7号
鳥海
森のエリア
16:15
国道7号 鳥海
海のエリア
16:45
国道7号 象潟
17:30
国道7号 にしめ
18:30
国道7号 岩城
19:12

 
 
寒河江」念願のさくらんぼ会館のアイス、食べたぞ! (山形県)
ルート:自宅→中央道/首都高速/東北自動車道 浦和本線-山形自動車道 山形蔵王IC/国道13号/(県)267号/(主)16号/国道112号/市道/(主)18号/(主)49号/国道112号
到着時刻:08:32 スタンプ設置場所:さくらんぼ会館 観光案内カウンター横
東北自動車道 村田JCTから山形自動車道に入ると、交通量は一層少なくなる。「こんなに快調だと、かなり早く寒河江に着いてしまいそうだなぁ」と思った我々は、降りるICを「寒河江」ではなくもっと手前に変更することにした。といっても、その余裕さが後であだになることもあり得る。慎重に慎重を重ねて結局降りたICは、寒河江のふたつ手前である山形蔵王ICであった。「なんだ、手前という程手前で降りた訳じゃないのか」と"こあ"氏はやや不満そうだが、"ほし"としては開館前に着いて待っているくらいの余裕が欲しいと、案外慎重派なのだ。

国道13号から県道等を経由して一旦国道112号に出たと思ったら、またしても市道に入り込み、何処だ?ここはと思いながら走っているといつの間にかJR山形駅の横を通っている。カーナビの案内どおりに走っていると、どうも駅の前のロータリーをぐるり一周走らされたり、駅のすぐ横を通過したりと、やたら「駅」に接近したがる。このカーナビ、我々と付き合っているうちに「駅好き」になってしまったのではないだろうか、と思いたくなる。その頭脳、もっと道の駅へ早く接近する方にだけ働いて欲しいものだ。

そんなおちゃらけたカーナビの案内に苦笑しながら、再び国道112号に出てきた。道の駅「寒河江」は国道112号沿い、なにもJR山形駅付近を右だ左だ走らなくても、最初に国道112号に出てきた時にそのままずっと同道を走っていれば良かったのではないかと、ふと思ったりもしたのだが、時計を見ればまだ開館時間までにはたっぷり余裕がある。「ま、いいかぁ」と周囲の車の流れに任せながら北上。
山形自動車道 寒河江ICを越えてまもなく、右手に道の駅「寒河江」が見えてきた。2000年秋に来た時は、丁度イベント中ということもあり、駐車場も敷地内も大混雑であった。あの時は本当に大変だったね、と昨年を振り返りながら、駐車場へと入る。場内を見渡したところ、今日はイベント等はなさそうだ。開館前のせいか、非常に静かである。なんとなくホッとしながら、車を停めて外に出る。

「やっぱり早く着き過ぎたね」と"こあ"氏がまず一言。「確か9時開店だよね。それよりも前に開かないかな」と売店のドアの方を眺めたが、固く閉ざされたままだ。「じゃぁ外でも散歩しようか」とてくてくと歩き出した。道の駅「寒河江」チェリーランドは、敷地自体も広く、売店やさくらんぼに関する資料・観光案内等があるさくらんぼ会館、各種軽食処や、トルコ会館、更には多目的広場やら公園等からなる人気の駅だ。旬な時期になると、さくらんぼ狩り等も出来、また売店にはさくらんぼ商品が多数並んでいる。

敷地の裏手を歩くと、既に広場で遊んでいる人たちがいる。イベント時には、この多目的広場の一部が臨時駐車場になるのだが、今日はガランとしている。逆に寂しさすら感じながら、ぽつぽつと歩き廻っていたのだが、こういう時に限って時間の経過は遅い。外でボーッと待っていると肌寒いので、一旦車に戻ってしばらく時間が経つのをじーっと待つことにする。「早すぎる到着は、待つ時間が普段以上に長く感じるんだよね」と"こあ"氏は暇そうにカーナビと戯れている。"ほし"は、ひたすら売店の扉が開くのを待つばかり。すると、店員さんたちがせっせと建物の壁やら入口等を清掃している姿が目に飛び込んできた。かなり細かな部分まで清掃しているその光景をみて、「こういう事ってみんなやっていそうでやってないんだよね、当たり前の事なのかもしれないけれど、感心してしまうな」と"ほし"の頭の中で寒河江に対する評価がグンと上がっていく。
おっ、どうやら売店が開店したようだ。早速、売店へ入っていく。なにしろ開店一番のりのせいか、まだ店内では掃除の途中の店員さんもウロウロしている。そんな店内をそそくさと見て歩く。

昨年は人でいっぱいで、とてもゆっくり見て廻るどころではなかった。こうやってあらためて土産物を眺めるとやはり山形名産の「さくらんぼ」関連商品が多い。定番の菓子類からシロップ漬け、酒、ぬいぐるみに至るまで、さくらんぼの文字をあちこちで目にする。この「チェリーランドさがえ」がプロデュースした菓子や酒もあり、ますます購入欲をそそられる。結局、その中から今回選んだのは「さくらんぼのたまご」なるミニケーキ、さくらんぼチョコの中に餡が入った卵形のお菓子だ。
酒コーナーではワインの試飲準備中だ。ここにも数々のワインや日本酒が並んでいるのだが、折角ならばさくらんぼワインでも買おうかとあれこれ手にとってみる。すると試飲コーナーで他の客が小さなコップを手にしているのを目ざとく発見。吸い寄せられるように試飲コーナーへと行き、「すみません、このワイン 試飲できます?」とワインを指さす。「勿論、出来ますよ」とお姉さんがコップにワインをつぎ、差し出す。最初に飲んだワインは、チェリーランドさがえ製造販売のもの。「うん、なかなか美味しい」と言うと、「他にもこんなワインもありますよ」と商売上手なお姉さん、次から次へとワインを"ほし"につぐ。おいおい、これからまだあちこち行かねばならないというのに、そんなところで飲んだくれていていいのか?と"こあ"氏は心配そう。そんな"こあ"氏をよそに、「うーん、さっきの方が甘くてフルーティーだなぁ、こっちはちょっと渋いや」ととりあえず味の違いはしっかりと判断しながら、どれにしようか悩む"ほし"。

「これにしよう」と決まったワインは、結局高畠ワイナリーのさくらんぼワインであった。あぁ、折角チェリーランドのものを買って帰るつもりだったのだが、高畠ワイナリーの魅力の前に勝てなかったようだ(いや、決してまずいのではない、単に"ほし"が甘いワイン好みであっただけの話だ)。
"こあ"氏が心配そうに"ほし"の顔を覗き「あんなに飲んで大丈夫?」と聞く。「大丈夫、きちんとナビのお役目、果たします」と"ほし"は元気いっぱい。しかし、どうやら先程から空腹でしょぼくれていた"こあ"氏にも何かパワーをつけさせなければならない。そこで目についたのがトルコ料理の軽食コーナー。ざっとメニューの写真を眺めてみたところ、パンに肉を挟んだハンバーガーのようなものやらピザっぽいものまで、軽めの食事が楽しめそうだ。「よし、ここで何か買おうか」としばし悩む。名前とその内容物が一致しないので、えいやぁ!で頼んでみる。それが「ドネルケバブ」。そういえば「シシケバブ」の方は何度か聞いたことのあるものだったのだが、ドネルケバブの方は巨大な肉の固まりをスライスするパフォーマンスも見ることが出来そうなので、今回はそちらを選んだ。

トルコ人の店員さん「ソースは、甘い?辛い?」と聞くので、"こあ"氏「甘いのでお願いします。」とすかさず答える。すると、店員さん「子供ね。」といきなり言うではないか。横で聞いていた"ほし"は大笑い。続いて「何処から来たの?近い?」の問いに「東京からですよ。」と言うと「ほぉ、東京・・・・・・近いね〜」とこれまた笑いを誘う店員さんのお言葉である。やはり、観光客相手にかなり慣れた感じだ。

さて早速そのドネルケバブにかぶりついてみる"こあ"氏。「うわ、なんだか以前アメリカで食べたような味だわ」といきなり言い出す。そんな表現ではどんな味なのか理解出来る人はいないと思うのだが、言いたいことはなんとなくではあるが分かったような気がする。"ほし"もかぶりついてみて、「言いたいことは分かった・・・日本で食べるハンバーガーとは全く異なる味だね」と頷く。しかし、これを何て表現したら良いか分からない。ただ、ふたりの脳裏に浮かんだ共通の意見は、以前アメリカ出張時にホテルで開催されたミーティング時に食べたランチのサンドウィッチに似ているということだった。多分、サウザンドレッシング的な味が「強烈」な印象を引き出しているのかもしれない。おまけに"こあ"氏は甘口のソースを選んだはずだったのに、それでも辛いとのたまう。
寒河江でのグルメ体験はこれだけに終わらなかった。"ほし"は「今日こそは、寒河江のアイスを食べるのだ」と言い残し、さくらんぼ会館へと向かう。「アイスじゃなくて、スタンプでしょうに・・・」と"こあ"氏は言いたげだったが、そのまま後についていく。すると、さくらんぼ会館の前でスタンプ押印済みの紙が入ったボックスを発見。「5月の初めだったか夜間に来た時には、このボックスは置いてなかったのになぁ」とぽつりと"ほし"が呟く。

会館内に入り、まずは観光案内カウンターを覗くと、ぽつんとスタンプが置いてあるのを発見。早速、本日一駅目のスタンプを押しながら、ふと後ろを振り向く。アイスクリーム販売所は既に開店しており、お客さんも何人かいるようだ。安心した"ほし"は、スタンプ帳を鞄にしまい、そそくさとアイスクリームの販売所の方へと歩いていく。
「えっと・・・何が人気あります?」と単刀直入に店員さんへ訊ねる。すると、店員さん「そうですねぇ、ゴマがかなり人気ありますよ。後は、バラも良いですよぉ。」と勧める。ゴマとバラ、どうも釣り合い的にはあまり良くなさそうだが、ここは勢いだ。「そのゴマとバラ、両方のせて貰えます?」と言うと、まずはレジでお金を払い、そのユニークな取り合わせを待つ。そして差し出されたアイスをまずはパクリ。クリームはまず上段に「バラ」、そして下段に「ゴマ」が乗っているので、バラの味を先に楽しむことになったのだが、割と上品な味である。バラ自体、食べたことが無いので、これがバラの味か、と聞かれると自信は無いが、何か不思議な香りと味である。いよいよ下段のゴマにさしかかると、「これは誰がなんと言おうとゴマだ、ゴマ過ぎる程のゴマだ・・・」と口いっぱいにゴマの味が広がる。それ程に強烈なゴマ味である。「ふーん、これが人気のあるゴマ味なのか。」と感心するやら不思議に思うやら。一口食べた"こあ"氏も「・・・」、強烈過ぎて思わずビックリしている。

こうして朝一番から「食べる」体験を堪能し、車に戻った。
 
 

 
 
おおえ」店先の農産物直売は今日も元気だ (山形県)
ルート:国道112号/国道287号
到着時刻:10:09 スタンプ設置場所:店内軽食コーナー付近
次に向かう道の駅は「おおえ」、ここも5月の時点で既に訪れた駅である。その時は夜間の訪問だったため、スタンプは押せず、その代わりに押印済みの用紙を貰って帰ってきた。しかし、ここまで来たらスタンプラリー帳に直に押したくなる、という欲が出てきた。というわけで、我々は「おおえ」に向かって走り出したのである。まぁ、「寒河江」から「おおえ」ならば、それこそあっという間に着いてしまう程の近距離でもある。
そうして「寒河江」を出た我々は、国道112号を月山方面へと走るとすぐに国道287号との交差ポイントにさしかかる。交差点を左折すると側道を上がって国道287号に入り、約3〜4km程走っていると左手に道の駅「おおえ」が見えてきた。

5月に訪れた時は、丁度ゴールデンウィーク中ということもあってか、車中泊の車の多さに驚いたものだ。それから比べれば、今日はまだ停められる場所が幾つもあり、ホッと安心。
早速、駐車場に車を停め、駅の建物へと向かうと昨年同様、店先の農産物直売は人気があるのか、人が集まっている。売店内はほとんど人がおらず、少し寂しい気もしたが、まだ午前中、しかもそこそこ早い時間帯ということもあり、仕方がないだろう。

売店の規模もどちらかといえば小さい方だ。その店内で、まず"ほし"は大江の特産品を探してみる。すると、月山ワイン等に混じって、大江の地酒を発見。他に大江名物と書かれた「稲花餅」等もある。1パックに8個も入っているうえ、賞味期限が本日中なので、これはさすがに無理だと断念。
とにかくスタンプを押そうか、と軽食コーナーに向かう。昨年は確かソフトクリームの販売カウンター辺りに置いてあったはずだが、今年は見当たらない。「あれ、場所が変わったのかな」としばらく周囲を見渡していると、入口付近のレジの横にポツンと置いてあるではないか。いや、ポツンというよりはそれが道の駅スタンプであるとは気づかない程、レジスペースに同化してしまっている。昨年は、スタンプを入れている箱に「ここにスタンプあります」の貼り紙までしてあったのに、今年はどうしたというのだ。まぁ、何がともあれ、スタンプを押す。そして、その横に置いてあるレジを見て、「こんな出入り口に無造作にレジが置いてあって良いものなのだろうか」とついつい心配になってしまう"ほし"。

"こあ"氏が「今年はラ・フランスソフトは食べなくていいの?」と聞く。しかし、先ほど「寒河江」でアイスクリームを食べたばかりの"ほし"は、「いやぁ、もう少し胃を休ませてからね」と苦笑。そうしてそそくさと車に戻っていく。
 
 

 
 
にしかわ」月山湖の大噴水に思わず喝采! (山形県)
ルート:国道287号/(県)379号/国道458号/国道112号
到着時刻:10:44 スタンプ設置場所:建物1階休憩スペース
「おおえ」の沿線である国道287号を一旦長井方面へと出ると、すぐに「左沢」方面へ向かうべく県道379号へと入る。そうして、やや狭い道を走っていくといつの間にか国道459号を経由してひょっこり国道112号に出てくる。「寒河江」からであれば、何も意識することなく国道112号を月山方面へと向かえば良かったのだが、前述のとおり押印済みの用紙を既に貰っていながら、「おおえ」で直にスタンプを押したいという強い希望のために、近距離ながら寄り道をしてしまったという訳だ。

国道112号に出ると、幸いなことに日曜日ながら道路混雑は見られない。「やはり、体育の日連休前の週のおかげかもしれないね」とにんまりしながら月山方面へと向かう。そう、次に向かう道の駅は「にしかわ」、月山湖の横に位置しており、休日になるとかなり混雑する駅のひとつである。いくら道はそこそこ流れているにしても、果たして「にしかわ」の駐車場は空いているだろうか、というのがいまひとつ不安だ。昨年は、駐車場に入れずに、警備員さんに誘導されながら、ダム管理事務所の前に路上駐車を余儀なくされたのだが、今年はそれは勘弁願いたいところである。
そうして、何のアクシデントもなく、あっけなく「にしかわ」に到着。敷地内の駐車場も何台か分のスペースはあるようだ。安心して車を駐車場に停め、早速駅の建物内に入っていく。ここの施設といえば、水の文化館アクアスホールが印象的だが、今回は売店を中心に散策をしてみることにする。すると、まず最初に目についたのが「月山地ビール」だ。その陳列棚の横には、月山地ビールゼリーなるものまである。それが結構見た目にも美しいのだ。さて、どちらを買うかしばらく悩んだ結果、結局手にしたのは地ビールであった。(地ビールゼリーを食べた人がいたら、是非"ほし"にまでそのレポートを連絡願いたい。)

何時もは「甘いものといったら任せなさい!」といった"こあ"氏が、今日は珍しくなかなかピンと来る菓子を発見出来ていない。「どうした?調子悪いのかな」と"ほし"が聞いても、「うーん、なかなかコレといったものが見つからなくて」と寂しげである。まぁ、旅は長いのだ、これからまだまだ様々なものに出逢うに違いない、ということで、とりあえず月山地ビールだけを買ってその場を後にする。
おっと、スタンプを忘れてはならない。売店の隣にある休憩スペースへと歩いていくと、昨年と同様の場所にスタンプが置いてある。しかし、昨年と少し雰囲気が異なっている。「はて?」としばらく眺めながら、道の駅登録証の額が昨年はかなり奥まったところに控えめに掲げられていたのに対し、今年はかなり目立つ位置に掲げられている。まぁ、この登録証こそ、道の駅の証たるもの、やはり目立つ場所にあった方が良いだろう。

本日3駅目のスタンプを押し、月山湖側の出口から外に出てみる。
すると、何人かの人が月山湖を見ながらなにやらじっと待っているようだ。時計をみると、10時50分ちょっと過ぎだ。「そうか、11時に大噴水が見られるよ。待ってみる?」と"こあ"氏。本日のスタンプ巡りの計画が気になる"ほし"としては1分1秒でも惜しいくらいなのだが、ここで10分を勿体ないと思うか、それともこの大噴水があと10分足らずで見られるはずなのに、それを逃す方が勿体ないか、という選択を迫られ頭を抱える。そして決断した選択は、「よし!見よう」であった。
建物のテラスでじっと待つこと10分少々、こうしてひたすら待っていると、実に時間の経過が遅く感じられるのは、多くの人もそうだろう。まだかな、まだかな、と月山湖を食い入るように見ていると、出てきた出てきた!小さな水の束がやがて花びらのように数方に広がると水のダンスの始まりだ。店内にも「月山湖の大噴水がただいま見られます」のような内容だったか、アナウンスが流れると、一層外に出てくる客が増えてきた。

そうして、月山湖の噴水はやがて中央部から徐々に高くなっていき、何処までも何処までも上がっていく。そして最高112mもの高さに達すると、しばらくその迫力を見せつけているようでもある。周囲も、大噴水がどんどん高くなっていくと歓声と共に拍手する者も多い。「これは確かに凄いぞ。いやぁ、あの時、時間を気にして出発しなくて良かった」と"ほし"は嬉しさと感動で何度も何度も頷く。

満足げに駐車場に戻ると、先ほどよりも駐車している台数が増えている。やはり、昼が近づくにつれて訪れる車も増えてくるのか、とそそくさと出発した。

 
 

 
 
月山」今日もバンジージャンプが熱い (山形県)
ルート:国道112号
到着時刻:11:43 スタンプ設置場所:道路情報コーナー内
次に向かう道の駅は「月山」だ。「にしかわ」から「月山」へ向かう国道112号は、所々に素晴らしい紅葉スポットがあるルートとして昨年チェック済みだが、さすがにまだ9月末では紅葉には少し早すぎたようだ。まぁ、昨年ここを訪れたのが10月22日だったゆえ、約1ヶ月程の違いがあれば、当然だろう。しかし、昨年この周辺を通った時には、紅葉の美しさにみとれながら運転する者も多く、突如ブレーキを踏んでしまう「道の流れを無視する」ドライバーが続出し、"こあ"氏が数度にわたって憤慨した事をふと思い出した。今回は、成り行き上ではあるが紅葉シーズン前に、この旅を決行することになったのだが、それがかえって良かったのかもしれない。

国道112号は、少しずつ交通量は増えていたが、それでも流れが遅くなることはなく、それなりに快適に走れている。「この調子ならば、今日はスケジュールどおりに行けるかな」とつい期待も大きくなる"ほし"。

国道112号「にしかわ−月山間」には、地図で見る限り、新道・旧道が存在するようなのだが、ここは今まで新道しか通ったことが無い。時間があれば、旧道も通ってみたいところだが、道自体はどんな性格をしているのだろう。あまり妙な道を選んで墓穴を掘るのも困るので、結局時間との闘い走行の場合は、こうして「楽」な道を選んでしまう。「楽(らく)」=「楽しい」では決して無いと思っているだけに、なんとも残念な気持ちである。
さて、数々のトンネルを通過していくと、やがて道の駅「月山」が見えてきた。昨年は駐車場内の大混雑に躊躇したこの駅だが、今年はどうやらその混雑もなく、すんなりと停められた事に、まずホッと安心。それでも周囲を見れば、右も左も車だらけ。どうもすんなり停められたのは、「たまたま」だったようだ。

この「月山」、駐車場などがある敷地と道を挟んで反対側にメイン施設群がある構造だ。この建物と駐車場を結ぶ地下通路、昨年は虫の死骸等が多数あり、通ること自体が躊躇されたのだが、いざ通路に入ってみると、「あれ・・・綺麗になっている」とまず驚きの一声。そう、なんとも薄暗く湿ったイメージが強く、また虫の死骸に思わず閉口してしまっていたあの地下通路が、美しく変貌している。勿論、虫の死骸なるものもほとんど見当たらない。「一年来ないとやっぱり変わるんだよね、でもこれならば安心して歩ける」と話しながら、売店等がある施設へと向かう。
地下通路の階段をのぼっていくと、そのまま建物の入口に繋がっており、まず道路情報・観光案内コーナーが見えてくる。そこでスタンプを発見。

売店散策の前に、スタンプを押してしまおう、と鞄からスタンプ帳を取り出す。午前中のうちに4駅目を廻れた事に少し気を良くしながら、スタンプを押す手にも力が入る。
続いて売店へと歩いていく。店内に客が少ないせいか、月山ワインやぶどうジュースの試飲コーナーには人が群がっていない。団体客ご来店の場合、いきなりこの試飲コーナーの前には人だかりが出来、うんざりする程の賑やかさになるのだが、逆にそれが無いとひっそりとし過ぎて寂しい空気が流れているようにも思える。「今日は日曜日だと言うのに、妙に客が少ないなぁ。停まっている車は多いのに・・・」と首を傾げる程だ。

そんな中、この店内で特に目立っている「月山ワイン」の数々を見て歩く。ワインは美しくディスプレイされており、購入欲をそそられる。「甘口のワインは無いかな」と先ほど、寒河江でワインを買ったばかりだというのに、せっせと物色。酒には興味の無い"こあ"氏も何故か一緒になって探す。ん?今のうちにご機嫌をとっておいて、後で何か狙いでもあるのだろうか、と勘ぐる"ほし"も性格が悪い。その中で非常に美しいボトルデザインを発見、試飲等が出来ないとなると、結局見た目で判断するしか無いので、「これにしようかな」とよくよくラベルを見ると「辛口」と書かれている。「だ、だめだ・・・、日本酒は辛口でも良いけど、ワインはやっぱり甘口が良いな」と時間も忘れて物色。先ほど「にしかわ」で数分を惜しんでいた者と同一人物とは思えない。これだから毎度、旅は計画どおりにいかないのだ。

結局、ここの施設名称がワイン名になった「あさひ博物村」ワインに決定。あれこれ悩んだ結果、安易な結果になってしまったのだが、さてこのお味はいかがなものだろう。それは後日また報告するとして、「ここらで昼食をとっておこうか」という話題へと移る。
売店を出ると、なにやら賑やかである。そう、やはり今日も開催していた「バンジージャンプ」。昨年は、写真を撮り損ねたので今年こそは、といざデジタルカメラを構えると「げっ、空きメモりが無い」、毎度のことである。仕方がない、先に食事をしながらノートPCに画像データを転送してメモリを空にしてあげよう、とそのまま吊り橋を渡り、妖しげな洞窟風の建物に向かった。

そこは、ワインと焼き肉等が楽しめる「トンネルピット」なるレストラン、そして小さな休憩所等がある。
実は「トンネルピット」なるその妖しげな名前とワインが眠るレストランといったイメージに惹かれて、過度の期待をしながら足を運んだのだが、実際に入口を覗いてみると、「お客さん、誰もいないよ・・・営業中なのかな」とかなり心細くなる。店の人もテーブルに座って何やら事務処理をしているようだ。「やめる?どうする?」としばし悩んだのだが、「いや、ここで逃すと何時食べられるか分からないし、食べていってしまおう」といった決意の元、レストランに入る。しかし、日曜日の丁度昼時だというのに、どうして誰もいないのだ。それだけでも、不安度はますます高まる一方。といっても、店の雰囲気は、ワインが整然と並べられており、また洒落たディスプレイ等もされて、良い感じである。

「ところで何食べる?」「ここは手軽に食べられる料理ということで、店先に貼りだしていた丼ものにしておこう」と山菜舞茸丼と焼き肉丼を注文。早速、ノートPCを広げてデジタルカメラの画像データをPCに転送し始める。窓の外からはちょうどバンジージャンプが良く見え、「おぉ、女性も挑戦してるんだぁ」と感心しながらぼーっと見ている。
そうしている間にも、客らしき人が何度か店先のメニューの前で立ち止まっているものの、誰ひとりとして店内に入って来ない。「・・・」我々は誰もいない店内で異様な雰囲気に包まれながら、無言のまま過ごすことになった。

やがて、"ほし"には山菜舞茸丼、"こあ"氏には焼き肉丼(右写真のもの)が運ばれてきた。ワイン&レストランなんだから、ワインでも呑めば、と"こあ"氏は"ほし"に勧めたのだが、さすがに山菜舞茸丼にワインは合わないだろう。苦笑しながら、一口パクっ。「やはり、ここでは鉄板焼きかステーキでも食べた方が良かったかな」と"ほし"がまず一言。"こあ"氏は「・・・」無言である。しかし、山形牛のステーキは3800円もするのだ。これは予算的に却下、となれば、やはり鉄板焼きか。まぁ、この文章から何か感じ取って頂ければ幸いだが、結局のところ、我々どちらの口にもここの丼ものの味は合わなかったという訳だ。勿論、それが不味いだなんて断言はしない。ただ、どうも全体的に味付けが辛く、それはみそ汁にまで及んでいるのだ。結局、重苦しい空気のまま食事を終え、会計を済ます。勿論、この味が良いんだよ、という人だって沢山いるだろう。それはそれで良いと思う。

そういえば、ここのレストランやまた喫茶店には、博物村名物の山ぶどうシャーベットがある。シャーベット類はあまり食べないので、味の方は確認出来なかったのだが、一般的には人気のある商品のようだ。

さて、バンジージャンプを撮影しようか、と外に出ると、どうも昼休み中なのか、誰もいないではないか。「やられたぁ」とがっかりしながら吊り橋を渡り、売店等がある敷地に戻ってきた。ふと喫茶店の方を覗くと、こちらはかなり客入りが良いではないか。もしかしたら、吊り橋の先にレストランがあるという事に気づかずに、喫茶店に寄って行く人が多いのだろうか。

そろそろ次の駅へ向かおう、と地下通路を通って駐車場に戻る我々であった。
 
 

 
 
庄内みかわ」イベント中のせいか、大混雑! (山形県)
ルート:国道112号/(主)44号/町道/国道345号/(主)50号/国道7号
到着時刻:13:26 スタンプ設置場所:物産館「マイデル」のレジ付近
次に向かう道の駅は「庄内みかわ」である。実は、「月山」の次に「庄内みかわ」に行くべきか、それとも日本海側にある「あつみ」に向かうべきか悩んでいた。そんな時、東北在住のスタンプラリー仲間であるNORA!さんから道路状況を兼ねたアドバイスをもらい、「庄内みかわ」へ先に向かうことを決定したのだ。昨年は、「庄内みかわ」へ向かう際に国道112号より西側である県道337号、鶴岡市内を走ってやや遠回りをしながら向かってしまった。しかし、今年は裏道情報も教えて貰って準備万端な"ほし"は、「次の駅はカーナビの案内を無視することになるよ」と宣言。

カーナビの案内は、「国道112号から国道7号へ入って北上する」といった予想どおりのものであった。国道112号もそろそろ交通量が増えてきており、流れが遅くなってきている。これはいよいよ裏道走行発令か、と山形自動車道 庄内あさひIC手前付近で自信満々に「国道112号から主要地方道44号に入るよ」と指示。嬉しいことに、主要地方道44号に入るものはほとんどいない。そうして、主要地方道44号を快調に走る。ところが、「あれ、その後どの道を走るんだっけ」と全くもって頼りにならない"ほし"のナビ。結局は、主要地方道44号で三川町を目指して北上し、適当なところから町道に入り、三川町の方向だけを頼りに北上。予定では、国道7号に出ることなく裏手から道の駅「庄内みかわ」に入るつもりが、ひょっこり国道7号に出てしまった。
しかし、国道7号に出たと思ったら、すぐ横には「庄内みかわ」があるではないか。多少、無駄走りをしてしまったが、とりあえず渋滞に巻き込まれることもなく、快調に駅へ到着。しかし、いざ駐車場に入ろうとすると、なにやら大混雑。なんと臨時駐車場まで設けられている。「え?なになに?」と敷地内を見渡すと、どうも駅内でイベントの真っ最中。無事に駐車は出来たものの、これは早めに退散した方が良いなと慌てて物産館の方へ走っていく。午前中のうちは、なんとか持ちこたえていた天気の方も、気が付けば空は厚い雲に覆われている。

道の駅「庄内みかわ」は、物産館「マイデル」の他、菜の花温泉「田田」、宿泊施設、そしてお洒落なレストラン、イベント広場等からなっており、隣接してショッピングセンターもある。温泉施設がある道の駅は大概休日になると混雑するのだが、今日はイベントによる混雑の方が目立っているようだ。しかし、それは広場のほうだけであって、物産館はそれ程ひどい混雑はみられない。といっても昼時過ぎのせいか、軽食コーナーは多くの人でごった返しており、近づくのを躊躇してしまう。
売店内は農産物の直売を中心とした陳列、そして町の花である「菜の花」商品の販売や、だだちゃ豆、そして関連商品等が並んでいる。しかし、「菜の花」商品、昨年よりも陳列棚が小さくなった様な気がするのだが、それは気のせいだろうか。その分、昨年は気にもとめなかった道路情報コーナーが、やけに気になる。「あれ、これって昨年もあったかな」と思いながらその設備を見上げる。

この機械、東北初の光ケーブルを用いたシステムらしく、道路情報を検索したり又はCCTVカメラにて県内各地の道路情報を見ることが出来るとか。しかし、なにぶん設置されているところが売店の隅であり、しかも通路も狭い為、そこで操作していると、通行の邪魔になりかねないのが難点だ。
早々に立ち去ろうとすると、その近くに可愛いながらユニークな顔をしたマスコット人形を発見。それが何のキャラクターなのか、注釈も何も無いので「道の駅庄内みかわ」の新しいマスコットかな、と思いながらとりあえずシャッターをきる。

(実はこのマスコット、後で調べてみたら、「第18回国民文化祭・やまがた2003」のキャラクター「紅太郎」くんであった。いわゆるアマチュア界の文化祭典なる行事である「国民文化祭」が毎年全国各地で開催されているのだが、2003年には山形県で開かれるらしい。)
しばらく売店内をウロウロしながら、「だだちゃ豆」を買って今晩のつまみにしようか等と考えたものの、結局買ったのは、昨年同様に「だだちゃ豆どらやき」、そして「だだちゃ豆パイ」であった。そして、スタンプを押すべく、レジに近づくと「スタンプコーナー」なる貼り紙と共にスタンプが置いてある。昨年に比べて、スタンプ位置をわかりやすくする為の配慮かと思いながら、5駅目のスタンプを押す。

そうして、足早に駐車場に戻り、次の駅へ向けて出発。
 
 

 
 
あつみ」日本海に沈む夕陽を見るならばここ。しかし当日は残念ながら雨・・・(山形県)
ルート:国道7号/(主)50号/国道112号/(県)336号/国道7号
到着時刻:14:29 スタンプ設置場所:物産館内休憩スペースの一角
次に向かう道の駅は「あつみ」。今日廻ってきたいずれの駅も、既に昨年訪問した事がある駅ばかりであったが、やっとここにきて初訪問駅となる。それだけに、期待度も大きい。

「庄内みかわ」を出た我々は、国道7号からすぐに主要地方道50号に入り、日本海に近づく。主要地方道38号を経由し、一旦国道112号に出たものの、県道336号を利用してなるべく内陸部では国道7号を走らずに日本海に出ようとする。それは大いに正解だったようで、交通量はかなり少ない。しかし、日本海側手前で国道7号に入ってからは、交通量がそこそこあるうえに、ペースは遅めである。そして、海岸線に入ってからは一層ペースは遅くなるうえに交通量も増えてくるばかり。空は今にも泣き出しそうである。「あの空、今の気持ちがそのまま現れているみたいだよ」と"ほし"が呟く。といっても他ルートに変更しようもなく、この国道7号を南下する他、道は無い。

こんな時は右手に広がる日本海を見ながら、気持ちを静めよう。こんなどんよりとした空と海というのも、またひと味違って良いものだ。勝手な思いこみなのだが、日本海には荒々しい冬が似合うような気がしてならない。空を見ながら、秋を通り越して冬の寂しさのようなものを感じながら、ぼんやり外を眺めていた。すると、いつの間にか温海町に入っている。更に南下していくと、徐々に交通量も減っていき、快適さを取り戻してきた。
やがて右側に背の高い建物群が見えてくる。「もしかして、あのユニークな屋根が道の駅かな」と指をさす。海に浮かぶ舟をイメージして造られたというこの建物は、近くで見れば見る程迫力がある。建物正面の駐車場には、既に多くの車が停まっているため、我々は建物からかなり離れた位置にある駐車場の一角に車を停める。

車から降りると、まるで「待ってました」と言わんばかりにぽつぽつと雨が降ってきた。
そんな中を、せっせと足早に走りながら、各施設群を確かめていく。物産館「しゃりん」の他に、アイスクリーム販売所やイカの一夜干し、うどん等の軽食処が並んでいる。

特に、店先を歩いているとイカ焼きの香りが、なんとも食欲をそそる。ここのアイスはなかなかユニークな種類揃いだと聞いていたのだが、確かにそのとおりだ。「だだちゃ豆」をはじめ、「あおさ」や「かやの実」等、思わず苦笑してしまいたくなる。後でどれか食べてみよう、と思いながら、一旦その場を後にする。
物産館の後ろに広がるは、広大な日本海だ。公園の中を歩きながら、海へと近づく。確かにここだったら、ゆっくりと夕陽を楽しめそうである。しかし残念ながら、今日の空は厚い雲に覆われており、雨まで降ってきている。おまけによくよく考えてみれば、まだ日の入りまでには時間があるではないか。これでは、いくら今日が晴れていたとしても、以降の予定を全てキャンセルしない限り、見ることは出来ない。

「まぁ、いずれまたゆっくり見に来る機会もあるさ」と物産館に入っていく。
館内の売店では、イカの一夜干し等の海の幸から、かやの実クッキー、そしてなんといっても有名な特産品といったら、あつみかぶだろう。"ほし"は昔からかぶの漬け物に目がない。早速、あつみかぶ漬けを手にして、更に他の特産品なども見て歩く。道の駅名入りの日本酒も並んでおり、ついついこれにも手がのびる。あぁ、今日だけで一体何本の酒を買えば気が済むのだろう、と思いながらもとまらない。

スタンプは売店の隣に休憩スペースがあり、観光チラシ等と共に置いてある。外の雨の具合を気にしながら、スタンプを押すと慌てて車に戻っていった。

車に乗り込んでから、「あ、変わり種アイスを食べるのを忘れてしまった」と思い出す"ほし"。しかし、これからまた雨の中を軽食スタンドへ戻る元気もなく、「北陸の道の駅巡りの際に、またここに寄ってもいいかな」と安易に考え、そのまま出発。ちなみにこの温海町、地図を見れば分かると思うが、更に国道7号を南下すればすぐに新潟県である。
 
 

 
 
鳥海」森のエリア、ふらっと寄ってみよう (山形県)
ルート:国道7号/山形自動車道 鶴岡IC-酒田みなとIC/国道7号/町道/(県)353号/国道7号
到着時刻:16:15 スタンプ設置場所:物産館「ふらっと」の道路情報コーナー付近
次に向かう道の駅は「鳥海」、なんと道の駅の場所が2箇所に分かれている珍しい駅である。ひとつが「森のエリア」、そしてもう片方は「海のエリア」だ。昨年は「海のエリア」の場所がよく分からず、結局「森のエリア」しか寄らないまま、山形県を後にしてしまったのだが、今年こそは両エリアに行くぞ、と意気込みも十分。

「あつみ」から国道7号を延々と北上していけば、「鳥海」森のエリアにたどり着くのだが、そろそろ残り時間が気になってきた。鶴岡ICから高速道路を使うかどうか悩んでいたのだが、前方の車の列を眺めながら決断「高速を使ってワープしよう」。そうして、海岸線沿いを北上していく。

鶴岡ICから山形自動車道にのると、カーナビは酒田ICまで高速道路を利用し、その後は一般道を利用する旨、案内。確かに、手元にあるツーリングマップル(地図)を見ても酒田ICの先からは建設中と掲載されている。「いや、まてよ、確か100円地図(道の駅旅案内 東北版)には、その先の酒田みなとICまで掲載されているぞ」と"ほし"が再度地図を見ながら確認。そのとおり、酒田みなとICが既に存在している。なるほど、どうやらカーナビの地図データが「酒田みなとIC」まで反映されていなかったようだ。「カーナビの地図データも、メーカが細かくアップデート版を提供してくれれば良いのにね」と、この会話はこれまで幾度となくされてきた。今回もまた然り、である。
こうして、すんなりと酒田みなとICまで行くと、あとは「鳥海」森のエリアまで目前だ。しかし、国道7号に復帰した途端、車の流れが悪い。のろのろと動いていたものの、徐々にその流れが遅くなったと思ったら、停まってしまった。「うわ、もうすぐそこだというのに、なんだこれは?」と急遽、裏道走行に切り替えるべく、曲がれそうな箇所から右折。その判断が正しかったのか、国道7号よりやや東側を平行している県道は流れている。

そうして、「鳥海」のすぐそばまで県道を利用して再び国道7号に戻ると、あの渋滞は嘘のように流れているではないか。「・・・・ま、こういう事もあるさ」とそのまま「鳥海」森のエリアの駐車場へ入る。
この道の駅も、割と車の出入りが激しい駅のひとつだ。入る車も多ければ出る車も同じように多い。車から降りてまず新たな発見。

昨年は確か屋台だったかがあった場所に、いつの間にか「味の駅ふらっと」なる真新しい建物がある。屋台が繁盛して店舗にグレードアップしたのか等と勝手な想像をしながら覗いてみると、ここではラーメンを中心に餃子、シュウマイ等が食べられるらしい。

この「鳥海」森のエリアふらっとは、特産品販売、軽食コーナー、そして農産物の直売や海産物を販売するオーソドックスな道の駅。軽食コーナーも気軽に小腹を満たせるものが揃っており、昨年同様店先の椅子には多くの客が座って、なにかしら頬ばっている姿が目立つ。そうか、この辺りはまだ雨も降っていないので、外での飲食も可能なのか、とそろそろ空腹感が気になりだした"ほし"は、羨ましげに通過する。
特産品販売コーナーの一角にある道路情報コーナー・観光案内端末の前に置いてあるスタンプを押し、引き続き店内を見て歩く。この販売コーナー、昨年も思ったのはとにかくラ・フランス菓子が多いことだ。勿論、棒だら煮や鮭の甘露煮等も健在だ。更に、農産物・海産物の直売所に向かうと、鳥海高原の飲むヨーグルトを発見。早速、明日の朝食代わりに頂こうと手にとる。その他、白なす等普段自宅近くのスーパー等ではなかなかみられない野菜等を見ながら、ふむふむ感心して歩く。

外に出ると、今にも雨が降ってきそうである。慌てて車に戻り、鳥海のもうひとつの場所である「海のエリア」へ向けて出発。
 
 

 
 
鳥海」海のエリア、本当にここ?おそるおそる建物に入る (山形県)
ルート:国道7号
到着時刻:16:45 スタンプ設置場所:フロント向かい公衆電話横
昨年は、海のエリアは発見出来ないまま、次の駅へ向かってしまった。今年こそは、海のエリアの存在をこの目で確かめるべく、前方の風景を食い入るように見る。カーナビにて「道の駅」を検索しても、「鳥海」は森のエリアしか表示されない。これは、「鳥海温泉」か「遊楽里」、はたまた隣接の日帰り温泉「あぽん西浜」辺りで検索すれば、近くまで誘導してくれるだろう、とあれこれ操作すると、「鳥海温泉遊楽里」だったかで、場所が特定出来た。「よし、行くぞ!」と国道7号に出ると、すぐに「←鳥海温泉」の案内標識が前方に見えてきた。その案内に従って、細い道へと入ると更に看板が誘導する。

"こあ"氏は「道の駅 海のエリアって看板はないの?本当にここで合ってるの?」と疑いの目で"ほし"を見る。「なにを失礼な。看板にも鳥海温泉 遊楽里と書いてあるし、大丈夫だよ。そりゃ確かに道の駅としての看板は無いけれどね」と自信満々の"ほし"。しかし、本当に海のエリアは道の駅案内看板を設置してないのだろうか。結局、わからずじまいのまま、それらしき建物までやってきた。
そこは、国民宿舎「とりみ荘」、そして日帰り温泉「あぽん西浜」、更に奥を見るとその建物だけが妙に新しさを感じるビル状の建物、温泉と宿泊施設がある「遊楽里」である。車の台数こそ、かなり停まっているのだが、妙に静かだ。人の出入りが少ないせいかもしれないが、活気という言葉とは無縁のような静寂さが漂っている。

たまに、「あぽん西浜」から家族連れだろうか、数名がわらわらっと出てきて車に乗り込むと、さっと出ていく姿があったりもするのだが、それにしても何故か寂しい。まぁ、基本的に「温泉施設」と「宿泊施設」であるため、それ程人の出入りが激しいはずもないだろう。
早速、「鳥海」海のエリアである「遊楽里」に入ってみる。建物外観はホテルそのものであるのだが、中に入ってもその印象はそのままである。「ここって勝手に入っていいのだろうか」と思ってしまうほど、かしこまってしまう。

そういえばイマジネーションギャラリーと称し、立体音響が楽しめるといった施設があったはずだ。それでも覗いてみようかと思いきや、どうやら有料施設のうえ、17時までではないか。時計をみれば既に16時50分過ぎ、どちらにしても時間が無い。
「それにしても誰もいないなぁ」、ぼそっと"ほし"は呟きながらフロントへ近づく。そうだ、折角海のエリアに来たのだからスタンプを押さないと、と見渡せどそれらしきものが見当たらない。そこで、フロントにいる人に聞こうと「す、すみません・・・スタンプは・・・あった!」、ついつい周囲をぐるりと見回しながら質問したため、その途中でスタンプを発見してしまった。「すみません、スタンプは何処ですか、と聞こうとしたら、自分で発見しちゃいました」とばつが悪そうにフロントの人に言うと「いえいえ、どうぞゆっくりしていってください」と暖かな言葉が返ってきた。

フロントの向かいにある公衆電話の横にちょこんと置かれた、道の駅「鳥海」海のエリアのスタンプ、森のエリアのスタンプをスタンプラリー帳に押してしまったので、海のエリアは別に持ち歩いているスタンプノートに押す。スタンプの絵柄にも「海のエリア」と入っており、なんだか海のエリアに来た甲斐があったと思ってしまう。

そして、フロントの横にある小さな売店で、特産品類を見て歩いていると、どうも森のエリアに置かれているものと、それほど変わらない。まぁ温泉施設があるので、お馴染み温泉グッズも置いてあったりする。

外に出ると、いつの間にか雨が降ってきている。どうやらこのまま本格的に降りそうだ。車に戻りながら、ふと国民宿舎「とりみ荘」を見上げる。「かなり老朽化が目立っているなぁ、改築はしないのだろうか」とついつい余計なお世話ながら思ったりも。特に、「遊楽里」が新しく美しいだけにその差が大きく感じるのは、我々だけだろうか。
 
 

 
 
象潟」宿泊施設があるのかと思いきや ここは日帰り温泉施設 (秋田県)
ルート:国道7号
到着時刻:17:30 スタンプ設置場所:1階施設出入口付近のカウンター
雨が降っているせいだろうか、空はあっという間に暗くなってきた。このままでは、象潟に着くまでにかなり暗くなってしまいそうだ。「鳥海」を出た我々は、国道7号を北上。約30分程度はかかるその道のりを、焦る気持ちを隠しながら走る。交通量も多く、ペースは前方の車の列次第だ。

こうして、山形県からいつの間にか秋田県へと入っている。「山形県の駅は全部廻りきったよ。やったね!」とつとめて明るい話題をしてみる。どうも、空が暗くなると車内の空気まで暗くなるのはどうしてだろうか。それは、もしかしたら次の駅は予定営業時間よりも早く閉めてしまっているかもしれない、という恐怖に悩まされることが多くなるからだろうか。おまけに、折角駅の外観を写真撮影しようにも限界がある。駅巡りをしながら季節を感じるのは、日が短くなり、写真が思うように撮れない時間が多くなる、といった笑うに笑えない現実だ。
やがて、左手に道の駅「象潟」が見えてきた。何時見ても、その外観は小さな町のホテルっぽい。この駅の特長といったら、やはりなんといっても温泉だろう。建物の6階にあがれば、展望室から日本海に沈む夕陽が見られるはずだったのだが、この雨ではその楽しみもお預けだ。

休憩室やトイレをひととおり見て廻り、売店に立ち寄る。すると、まだ18時前だというのに、店員さんが試食皿を片づけている。もしかしたらもう閉店なのだろうか、と思いながらもそのまま売店内を散策。あぁ、秋田に来たな、と実感するのは、売店に並ぶ「きりたんぽ」。この先、秋田の各駅を廻る度に「きりたんぽ」と遭遇するだろう。あまり何処の駅へ寄っても「きりたんぽ」に遭うので、ついついまた今度でいいや、と思ってしまう我々である。それよりも、その町ならではの特産品に目がいってしまったりも。「何処ででも買えるから」という安心感がそうさせてしまうのかもしれない。そう言いながら、実はまだ「きりたんぽ」というものを買った事がなかったりする。
象潟の売店で目立って置いてあったのは、ねむの丘オリジナル商品「ゆずぽん」である。"ほし"は「ゆず」が好きゆえ、買おうかと手にとったのだが、どうも"こあ"氏は苦手のようだ。あからさまに顔をしかめる。500mlの瓶ならば、賞味期限内にひとりでも使えるかと思ったものの、それ程利用機会も多くないとなれば、やはりここは躊躇せざるを得ない。「ちぇっ」と手にした瓶を元の陳列棚に戻す。なにやら、この「ゆずぽん」、ロイヤルゼリーとはちみつが入っているらしい。どんな味がするのだろうか興味はある。

しかし、既に店員さんはこの「ゆずぽん」の前に置かれた試食皿を片づけてしまっていたので、結局未知の味のまま、通り過ぎることになった。(後で知ったのだが、このゆずぽん、賞味期限は約1年程らしい。幾ら何でもそれならば十分使い切ってしまいそうだ。)
昨年もかなり売店内を散策したつもりでいたのだが、今年になって改めて見てみると、かなり特産品にも力を入れているのが分かる。

象潟まんじゅうの他、白身のすり身の上に岩がきがのった「かきのかまくら」、これは是非とも食べてみたい一品である。2階のレストランでも食べられるらしく、今日はここでおしまいにして夕食にしてしまおうか、という悪魔のささやきについフラフラっとなりそうな"ほし"だが、「いや、明日のスケジュールの為には少しでも今日廻れるところは廻っておかなければ」とぐっとこらえる。
結局、あおさ入りの象潟まんじゅうを買うにとどまり、涙をのんで外に出ようとしたところで、「あ、スタンプ押さなきゃ」と慌てて引き返す。

ここで1駅でもスタンプを押し忘れてしまったら、折角の完走旅が台無しだ。頭をかきながら、スタンプを押す。象潟といえば「岩牡蠣」でも有名、是非とも次はもう少しゆっくり寄りたいと思いながら、外に出た。
 
 

 
 
にしめ」あらまぁ売店はもう閉店? (秋田県)
ルート:国道7号
到着時刻:18:30 スタンプ設置場所:物産館入口入って正面
「象潟」を出る頃には、空もすっかり真っ暗になっていた。昨年も「にしめ」に向かう頃には暗くなってしまっていた。やはり、山形から日本海へと出るコースの場合、どうしても「にしめ」着は夜間になってしまうのは仕方がないだろう、と思っていながらも、心の何処かで残念がっている。

しかし、今回はどうしても駅の外観を撮影したい。しばし考えたあげく、「物産館だけ今日のうちに先に見ておこう。スタンプも今日のうちに押しておけば、明日は駅の外観写真だけ撮影して、すぐ次の駅へ向かえばそれほどタイムロスにはならないよ」と、ぽつりと"ほし"が言った。"こあ"氏は、だいたいその案を予想していたらしく、何の抵抗もなく同意した。

そうして、「象潟」から更に国道7号を北上していく。約30〜40分程走ったところで、やっと道の駅「にしめ」が左手に見えてきた。しかし、道の駅「にしめ」に隣接した「にしめ湯っ娘ランド」の照明は華やかに輝いているというのに、物産館の方は妙に暗い。一体どうしたというのだ。はじけるように車から降り、そのまま物産館へ走っていく"ほし"。しかし、そんな労力の甲斐も虚しく、売店の照明は消えていた。
「あれまぁ・・・・・・・」しばし呆然。唯一救われたのは、まだレストランは営業している為、建物の入口自体は開いていたことだ。スタンプは入口入って正面のテーブルに置いてある。とりあえず、スタンプだけでも押しておこう、と鞄からスタンプ帳を取り出す。"こあ"氏が後からやってきて「なんだ、もう閉店してるんだね」と傷口に塩を塗る一言。「うぅ、19時までだと思ったんだけどなぁ。冬期は18時までっていうことなんだけど、9月30日ってどっちなんだろうね」と半ベソの"ほし"。

結局、次の日は駅の外観を撮影するだけでなく売店散策もすることになり、「こんなことだったら、今日無理してここまで来なくても良かったかもしれない。あぁ、やっぱり象潟でご飯を食べれば良かった」なんて思わず禁句まで飛び出し、言った本人が落ち込む始末。

すごすごと店を出た我々は、無言で車に戻った。
 
 

 
 
岩城」念願のケベックを飲もう! (秋田県)
ルート:国道7号
到着時刻:19:12 スタンプ設置場所:売店入口/温泉施設横のトイレ前公衆電話の横
しかし、何か物足りない。このまま本日の駅巡りを終わらすには時間的にも早すぎる。そうだ、国道7号をもう少し北上すれば「岩城」があるはずだ。「岩城」も昨年、夜間に訪問したので、駅の外観をじっくり観察することも出来なかった。今年は、是非とも昼間に訪れたい駅のひとつでもある。といっても、この「岩城」、売店自体は21時頃まで営業していたはずだ。まさか、お客さんが来ないから早めに閉めるなんてことはないだろうな、と期待半分不安半分で向かうことにする。

「売店は今日のうちに見ておいて、明日は駅の外観だけ見られればいいや」なんて言葉を、そういえばさっきも言ったような気がする。温泉施設がある道の駅は、割とどこも時間に正確なのは、これまでいろいろな駅へ訪れた経験から判断してのことだ。「にしめ」から「岩城」まで約30分の距離をひたすら北上する。本荘市を過ぎると、交通量もぐっと減り、辺りは暗闇に包まれる。

前方には、ヘルメットをしていない2人乗りのオートバイがフラフラと走っており、思わず"ほし"「自殺行為だね。まったく」と表情を曇らせる。しかも、そのオートバイは道の駅へと入っていくではないか。我々も続いて駅へと入っていこうとすると、駐車場への進入経路がどうも昨年と変わっていることに気づいた。「あれ、去年はこんな側道、無かったような気がしたんだけどなぁ」と"こあ"氏が戸惑う。確かに、側道ではなく本線から直接駅の駐車場へ入った記憶があるのだが、何時の間にやらその道はなくなっている。

やはり1年も来ないと、いろいろ変わっていることは多いのだ。ラリーを兼ねて少なくとも1年に1度は全ての駅を廻っておきたいものだ、と実はスタンプラリー「完走」を今後も続けることの口実が、"ほし"の頭の中でポッと浮かぶ。

昨年訪れた時は、かなりの台数が停まっていた駐車場も、何故か今日は台数が少ない。一瞬、嫌な予感がした"ほし"だが、温泉施設はまだ営業している。日曜の夜は利用者が少ないのだろうかと、ふと思ったりもしたのだが、よくよく考えれば昨年訪れたのも日曜日であった。結局、曜日との関係はなく、「たまたま」であると納得するに終わる。

先程、前方を走っていた無謀オートバイは、駐車場を数周ぐるりと回っただけで、また立ち去ってしまった。あれは一体何だったのだろう。
道の駅「岩城」は、前述にも出たとおり、温泉施設がメインの駅。勿論、特産品の販売所や農産物の直売、活魚センター、レストラン、休憩所等がひととおり揃っており、しかもスタンパーにとって嬉しいのは24時間いつでもスタンプが押せることである。24時間押せるように設置してくれたスタンプを持っていってしまう輩もいる中、こうした駅の配慮に感謝しながら、まず最初にスタンプを押す。ちなみにスタンプは売店が営業中ならば、店内の案内カウンター上にも置いてある。

スタンプ押しついでに「ちょいと失礼」とトイレに寄る。昨年同様、ここのトイレに対する評価はかなり高い。まぁ、秋田県全般の駅について言えることは、「とにかくトイレが綺麗」だということだ(中には一部例外もあるのだが)。これは道の駅に限らず、どんな施設、勿論個人宅にだって言えることだが、トイレの清潔度でその施設全体の清潔度がわかってしまう(なんて、誰だったか語っていた話。確かに一理あると思ったりも)。
さて、売店を覗いてみる。すると、客は誰もいないものの、まだ営業中だ。心の奥底からホッとした"ほし"は、そそくさと中へ入る。後から"こあ"氏がついてきて「良かったね」と含み笑い。なんだその笑いは?と、とがめる余裕もなく向かった先は、そう、昨年買えなかったプラムの発泡酒「ケベック」の陳列棚である。実は、今日の夜にここに立ち寄れるか分からなかったため、売店に在庫を確認せずに来てしまった。もし、今日寄った上で在庫切れだったら、「明日また来ますので」と確保してもらっておこう。

棚を見ると「あった!」、それもなんとズラリと並んでいるではないか、まるで「よく来たな」と瓶が話しかけているようにも思えてしまう(まったくもってオーバー)その「ケベック」をギュッと抱きしめ、いそいそとレジへ向かう。
おっと、他の商品も堪能しようとあらためて眺めると、プラムワイン等も並んでいる。

しかし、一体今日何本のワインを買えば気が済むのか、という"こあ"氏の冷たい視線に恐れおののき、そのまま通過。
「そういえば、ずっと空腹なんだよね」とどちらともなく出てきた言葉を合図に、「岩城」内のレストランで食べるべく思わずレストランの前に足が向いている。入口にメニューが掲げられており、何にしようかと全体を見渡す。しかし、「道の駅岩城弁当」なるものは本日分完売したらしく、メニューの写真の上にベタッと貼られた貼り紙が虚しい。まぁとにかく中に入ろう、とレストランに入る。

客は1組しかおらず、思わず今日は平日か?と首を傾げたくなる。昼の「月山」にしても、思わず「営業してるのか?」と思ってしまう程だったのだが、もしかしたら9月30日は全体的に出掛ける人が少なかったのかもしれない。早速、席につくとメニューを見る。実のところ、既に注文するものは決まっていたりするのだが、気が変わるかもしれない、とザッと見直す。「日本海側にいることだし、やはり海鮮ものが食べたい」という共通の意見の元、結局気が変わることなく、我々は海鮮丼を注文することにした。加えて、"ほし"は物欲しげな目で「ケベック、飲んでもいい?」と聞く。すると、"こあ"氏「この瓶、開けて飲むの?」とわざとらしく、先程購入したケベックを指さす。「勝手に言ってなさい」とそのまま聞き流し、店員さんを呼んで注文。ついでに「ケベック、お願いします」と言うと、店員さん「赤と白がありますけど、どちらにします?」と予想外の質問。「へ????」、実は「ケベック」に赤と白があるとは知らなかったのだ。動揺を隠しつつ、「あ、あのぉ、赤と白、何が違うんですか?」と聞き返す"ほし"。すると、店員さんが切にその違いを教えてくれ、その結果、フルーティーな甘味がある「赤」を頼んだのだが、"こあ"氏は後でこそっと「ねぇ、ケベックってワインだったの?」と耳打ちする。「いや、発泡酒なんだけど・・・ね」と、何もわかっていなかった"ほし"はひたすら苦笑いでその場をごまかす。
やがて運ばれてきたケベックを、"ほし"は美味しそうに口をつける。「うーん、確かに甘味がある。しかも、私はプラムです〜って訴えてる感じ」、なんたる表現だ。これは、ビールが苦手な人でも飲めそうな味かもしれない。続いて、海鮮丼の登場。大きめの器に海の幸が並び、ひとつひとつが大きめの切り身なのでボリュームもある。"こあ"氏的にはご飯が「酢飯」だったら更に良かったのに、と一言。なるほど、それは言えてる、なんて言いながらもさらっと平らげてしまった。

満腹度120%、動くのも面倒になってしまった我々だが、このままここでじっとしていも誰も宿まで連れていってはくれない。よいしょと重い腰、いや、腹をかかえて会計を済ませた我々は店の外に出る。昼間はそれ程寒さを感じなかったのだが、やはり秋田の秋は寒い。

暗闇にぼぉっと浮かび上がる建物を見ながら、明日こそは明るい空の下でその建物の全貌を見るぞ、と決意を胸に車に乗り込んだ。
 
 

というわけで、本日のスタンプ数は10個に終わる。今晩は本荘市内の宿に泊まり、明日は「東由利」からのスタートのはずであったが、早くも予定は変更、「にしめ」からのスタートだ。今日のうちにスタンプこそ押してしまったのだが、どうしても日中に訪れておきたいため、「にしめ」だけでなく「岩城」も再訪問をする予定だ。こんな調子で、明日の予定分は全て廻る事が出来るのか、早くもスケジュール破壊の恐れ有り、といったところだ。

前の旅日記を読む?(2001/09/30序章) 「秋の陣」本編2(2001/10/01)を読む?


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最終更新日:2001年10月17日