関東道の駅スタンプラリー2001番外編
スタンプラリー帳の提出は何処でする?悩んだ末選んだ場所は・・・
山梨/静岡編
2001年10月27日

9月16日に無事に関東内の83駅全てを廻っておきながら、10月を過ぎてもいまだスタンプラリー帳の最終ページは切り取られていないままであった。そう、スタンプラリー帳の最終ページは、ラリー帳に押印したスタンプ数を駅の職員さんに確認して貰ったうえ、確認印を押してもらい、切り離して駅に預けるのである。これを済まさない限り、スタンプラリーが終わったということにはならない。

9月末から10月初めにかけて、東北地区のスタンプラリーに参加した時も、実は関東のスタンプラリー帳も持ち歩いていた。時間さえ都合がつけば、関東のいずれかの駅に寄ろうと思っていたからである。しかし、結局それも叶わないままであった。

そうして時間だけが過ぎ、10月も最後の週になっていた。そういえば、東北のラリーを完走してから、週末は何処にも出掛けようとしなかった。全て終わってしまったせいか、気が抜けてしまったせいもあるだろう。しかし、よくよく考えてみたら「終わった」訳ではなかったのである。

「よし! スタンプ帳を提出しに関東の何処かに行くぞー」とある日"ほし"は吠える。"こあ"氏「何処行くの?」、つれない回答である。しかし、確かに何処に行くかは非常に問題であった。2000年度提出した駅は栃木県の「湯の香しおばら」、ここは駅の職員さんが非常にフレンドリーな人で、ひとつひとつ丁寧にスタンプを確認しながら、ねぎらいの言葉をかけてくれる。

また駅に対する感想をチラリと読んだのか、「そうなんですよねぇ、非常にこれは問題なんですよねぇ」と頷く。"ほし"や"こあ"氏が「駅の開閉時間がスタンプラリー帳に書かれているものとは大きく異なる。どうにかしてくれ」と書いた事に対するものであった。そうしてしばらく雑談を交えながら時間を過ごした楽しい思い出がある。

また今年も「湯の香しおばら」まで行こうかとも考えたものの、紅葉シーズンの渋滞に恐れおののいた我々は、もう少し近場で提出しようと、すっかり軟弱体質に陥っていた。ラリー中の、あの過酷なドライブに耐えてきたあの精神は何処か吹っ飛んでしまったらしい。

▼結局何処行くか悩んだ時は、我々にとっての原点「山梨」へ

皆さんも、何処かに出掛けたいがどうも場所が思い浮かばない、そんなときはとりあえずここへ行ってみよう、という場所をひとつやふたつ持っているのではないだろうか。我々にとって、その場所が山梨県、特に山中湖・河口湖方面である。自宅から比較的近場にあり、そして本格的に道の駅巡りをしようと思い立ち、初めて訪れた道の駅「どうし」がある山梨県は、いわゆる原点的な場所なのである。

当初、道の駅「どうし」で提出をしようと思ったものの、「まてよ、あそこって何処でスタンプ確認して貰えるのだろう」と首を傾げる。スタンプ帳は売店のレジで貰った記憶がある。観光案内所は常時誰かいたかな、とあやふやな記憶をたどりながら、結局、常時観光案内所に誰かいそうな道の駅を頭の中で思い浮かべる。

「うーむ、とよとみは折角案内カウンターが設けられているけれど、いつも誰もいない状態だったぞ。」
「しもべは、事務所のようなものはあった記憶があるけれど・・・」
「かつやまは、あの元気いっぱいの職員さんがスタンプ確認してくれるのかな。でも職員さんが少なそうだからレジが忙しくなったらそれどころじゃなさそうだしなぁ」
「なるさわの観光案内所には、確か常時誰かしら人がいたような気がする」

とあれこれ考えたあげく、結局「なるさわ」で提出するべく、ついでに幾つかの道の駅を軽く立ち寄りながら1日費やすことに決定。いつもは道の駅毎に割と細かな内容を掲載しているのだが、なにしろ今回は「スタンプラリー帳提出」が目的ゆえ、駅毎のコメントは少し控え目に、サラリと掲載させて頂く。っと言いながら結局、毎度ウダウダ書いては読み手を困惑させてしまい、申し訳ない。

▼おやおや、スタンプラリー帳提出だけのはずなのに朝7時からお出かけか?

今日はそんなに気合いをいれて走るつもりは無いのだ。といっても山梨方面へ向かうには、朝7時出発では遅すぎる。特に今日は土曜日、1週間のうち、この土曜日というのが都内近郊の渋滞を招くというのは、経験ある人も結構いるだろう。会社によっては土曜日は「お休み」、またまたある業種によっては「ご出勤」、つまり観光目的の車と出勤車が相まって平日以上に交通量は膨れ上がる。

案の定、朝7時前から中央自動車道 山梨方面の渋滞は始まっている。結局、我々はある程度一般道で山梨県内にまで近づくことにする。やがて中央自動車道の渋滞のメッカ小仏トンネル、そして談合坂辺りを越えると渋滞も一段落してきたようだ。我々同様、一般道で渋滞を逃げていた車たちもそろそろ中央道へと入っていく。調子にのって我々も同様に大月ICから中央道にのって甲府南ICまで走る。おいおい、今日はそんなに慌てる必要は無いのではないか。



【東京都下出発時刻】朝7時過ぎ 【東京都下到着時刻】19時半頃
色は山梨県 色は静岡県
  国道20号/中央自動車道
大月IC-甲府南IC/国道140号
とよとみ
10:09
国道140号/(主)4号/
(主)9号/国道300号
しもべ
11:05
国道300号/国道139号 朝霧高原
12:54
国道139号 なるさわ
14:02
国道139号/東富士五湖道路
河口湖IC-山中湖IC/国道138号/
県道729号/山中湖経由/国道138号/
国道413号
どうし
16:55

 
 
「とよとみ」で道の駅限定ワインを発見 (山梨県)
ルート:国道20号/中央自動車道 大月IC-甲府南IC/国道140号
到着時刻:10:09
甲府南ICから国道140号に出ると、あとは豊富村に向かって西へと走るだけだ。特に混雑している訳でもなく、あっという間に道の駅「とよとみ」に到着する。すると、なにやら駐車場が混雑気味。今日は何かイベントでもあるのかと思いきや、駐車場の一部が使えない状態になっている。どうやら新しい建物が建てられようとしているようだ。工事中の場所まで歩いて行ってみると、「加工施設建設中」と書かれている。ということは、ここの駅内で製造されるオリジナル商品が誕生するということか。これはかなり嬉しいことである。

「駅も日々進化してるんだね」と"こあ"氏も、そして"ほし"もその貼り紙を前に頷く。確かに以前訪れた道の駅も、再度訪れてみると何か新しいものを見つけることがある。特に道の駅が乱立する現在、個々の駅をもっと特長づける必要も出てくるだろうことを考えると、新たなる目玉商品の開発も必須になってきそうだ。次に訪れる頃には、加工施設で作られた商品が売店に並んでいるのだろうか。
売店を覗くと、なんと夏の時点では見かけなかった道の駅オリジナルワインを発見。「これって夏の時点では見かけなかったよね。それとも見落としていたのだろうか。」と首を傾げながらも喜びを隠しきれない"ほし"は、早速手に取る。"こあ"氏は「また始まったか」と言わんばかりの呆れ顔だったものの、近くに置いてあった信玄餅(山梨の定番土産品)を指さし、「あれも買ってよ」と、これでは交換条件のようだ。

そうして早くも土産袋をかかえて車に戻る我々は、次なる目的地である「しもべ」に向かって出発。
 
 

 
 
「しもべ」で念願の長芋月見羹を食べよう (山梨県)
ルート:国道140号/(主)4号/(主)9号/国道300号
到着時刻:11:05
本日の駅巡りに「しもべ」を加えた理由、それは「木喰庵で蕎麦を食べる」ことであった。いや、正確にいえばセットについてくる「ある一品」を食べる為であった。今回はたったそれだけの為に「しもべ」へ寄ることになったのだが、"こあ"氏のほうはあまり気乗りしている様子ではない。「まぁ、一度食べてみてよ、そうしたらきっとまた食べたくなるだろうから」と"ほし"はまだ一度も食べたことも無いのに、えらく力説する。

「とよとみ」から「しもべ」までは、丁度前回と逆ルートをたどりながら、主要地方道4号、同9号にて南下。途中、のどかな山間部を通りながらの南下になるのだが、この周辺はまだ紅葉になりかけなのか、山々をみると緑の中にチラホラと黄色や赤がみえる状態。「わぁ、素晴らしい紅葉ですねぇとはちょっと言えないね」と苦笑しながら、国道300号に入るとまもなく道の駅「しもべ」が見えてきた。
珍しく売店内の散策はそこそこに、そそくさと向かうは水車小屋がある風情豊かなそば処「木喰庵」である。実は、ふゆのほし的道の駅ご案内「しもべ」編にて既にこのそば処模様を掲載してしまった為、何を今更ここで語るのか、と思いはしたのだが、語らずにはいられない内容だけ、ほんの少し語らせて欲しい。

このそば処「木喰庵」、実際に扉を開けてみると思いの外、店内は狭い。そして、開店直後である11時過ぎに訪れたというのに、既に客が多数いるではないか。もう少し遅く訪れていたら、満席で入店すら断られるところであったのだ。「ここって隠れた名店?」と思わざるを得ない。しかも、このそば処はざる・盛り蕎麦類しか置いていない。つまり、かけそばの類は置いていないのだ。もりそば類をあまり得意としない"こあ"氏はやや渋い表情になるものの、山菜おこわセットなるものをメニューの中に見つけると、ホッとしながらそれを注文。

"ほし"も、店には失礼にあたるだろうが、蕎麦以上に「長芋月見羹」が食べたい。実は、"ほし"の隠れた目的はこのすった長芋の中に温泉卵が入っていると言われる「長芋月見羹」を食べることであった。しかも山菜おこわも美味しそうだ。結局、そば処だというのにそばを食べずに他のものを頼む結果になる。

そうして料理が来るのを待っている間、後ろの席でも「長芋月見羹」目当ての客があれこれ力説している。そうか、"ほし"と同じ目的の人が他にもいたのか、と思わず握手でも求めたくなる気分であった。やがてやってきた「山菜おこわセット」(中セイロ)をみて、我々共通の言葉は「うわっ、ご飯が少ない・・・」。このおこわの量を見て、"こあ"氏が思わず「ごめん、蕎麦も頼んでいいかな」と言う始末。それならば最初からもりそばと山菜おこわがセットになった「木喰庵セット」を頼んでおけば良かったのだ。しかし、なにぶん初めて食べる我々にはその量がどの程度なものなのか分からない。

各料理の味については道の駅のレポートで既に語り尽くしているため、ここでは割愛させて頂くが、山菜おこわセットを平らげてから、ざる蕎麦をあらためて注文した時にみせた店員さんの呆れた顔は、さすがにレポートの中に盛り込むことができなかった。最後に会計を済ませた"ほし"、「ここは量を楽しむのではなく、味・質を楽しむべき場所だったのだ」と実感したのは言うまでもない。
それからしばらく駅内を歩きながら、食後の休憩を楽しむ。庭園の木々はすっかり秋色に模様替えをしており、赤い紅葉が空に非常によく映え、しばし感動に浸ったりも。この庭は実に休憩にふさわしい場所でもあるのだ。

ところで、我々は「しもべ」に寄る際にはいつも「ふるさと振興館」側の駐車場に停めることにしているのだが、国道300号に沿った位置にも駐車場が用意されているため、今回はそちらも覗いてみることにした。トイレも毎度ふるさと振興館内を利用していたのだが、国道沿いのトイレを利用すべく中に入ると、「げっ・・・」その後しばらく無言になる"ほし"。

屋外トイレは夜間に虫が入り込んでそのままお亡くなりになることも多々ある。それ自体は仕方がないと感じているものの、もう少し清掃しては貰えないものだろうか。個室も狭く、虫を避けながらではなんとも落ち着かない。道の駅に求められる「清潔」なトイレがこれでは台無しである。"ほし"があまりに愕然としているので、"こあ"氏も慌てて中を覗き、やがて戻ってきてのまず一言は「論外だね・・・」であった。

こうして満足の食後に一撃打ちのめされた気分になり、すごすごと車に戻る我々。
 
 

 
 
「朝霧高原」でこけももソフトを食べよう (静岡県)
ルート:国道300号/国道139号
到着時刻:12:54
折角ここまで来たのならば、「朝霧高原」にも寄ってみよう。時計をみればまだ12時過ぎたばかりではないか、まだまだ日没までには時間はたっぷりあるぞ、と呑気に旅を楽しむのは数ヶ月ぶりである。スタンプラリーともなると、どうしてもスタンプを押すことが第1の目的になってしまい、それ以外の楽しみは忘れがちだ。たまにはこんなのんびりとした旅も悪くはない。いや、今日はスタンプラリー帳を提出するという大きな目的があったはずではないか。

そんなことを言いながら、国道300号を本栖湖方面へと走る。国道300号はいつも交通量が少ないため、非常に走りやすいのだが、途中にはヘアピンの連続も待ちかまえている山岳路である。いつもは逆ルートにてこの国道300号を走るので、不思議と新鮮な気持ちになりながら、幾つものヘアピンを過ぎていく。本栖湖を過ぎる頃には交通量も増えてきたのだが、気にも留めずに国道139号へと入り、富士宮市に向けて南下開始だ。

やがて周囲に広がる草原を見ながら、秋の風景を楽しむ。夏に訪れた時には周囲は緑に囲まれたこの地帯も秋になると、すすきに覆われて、金色の風景に変わっている。冬になれば銀色へと変わっていくのだろうか、とぼんやりと眺めていると静岡県に入るやいなや、道の駅「朝霧高原」に到着である。

駐車場には誘導員がせっせと車を誘導してまわっている。どうしてここは毎度混雑しているのか、と言いながらその混雑具合に我々も貢献しているような気がする。
さて、「朝霧高原」の本日の目的、それは何度目の正直だろうか、念願の「こけももソフト」を食べることである。初めて訪れた時には、ソフトクリーム工房のあまりの混雑に恐れをなして近寄れずにもいた("ほし"ってそんなに気弱だっただろうか)。2,3度訪れても結局それは変わらぬまま、結局今日に至ったのである。しかし、今日はとにかく「こけももソフトさえ食べられれば他は何も要らない」という覚悟でやってきた。

そんな覚悟も何処へやら、とそそくさと売店に入ると、相変わらずあれやこれやと物色を開始する"ほし"。"こあ"氏もそれに同調するかの如く、チーズケーキを買えやらソーセージは買わないのか、等と横から悪魔の囁き。そうして多くの利用者にまぎれながら買い物を終える頃には、どっと疲れが押し寄せる。
「ソフトクリームを食べるんじゃなかったの?」の"こあ"氏の言葉でようやくソフトクリーム工房に向かうと、珍しく"こあ"氏が「このミルクフロートってやつ、買ってみようかな」なんて言い出す。"こあ"氏が自分から進んでこの手のものを食べたいというのは実に稀な話ゆえ、喜び勇んで食券を買う"ほし"である。そうして、"ほし"はこけももミックスソフトを、"こあ"氏はバナナアイス入りのミルクフロートを食べることになった。

「こけももミックスソフトクリーム」は、今まで食べた中でもかなり「美味しい度」が高いのではないだろうか。酸味と甘味のドッキングがうまい具合に調和しているのだ。"こあ"氏も一口食べて「これは結構イケる味だね」と頷く。
しかし、どうも自分が手にしたミルクフロートのほうはあまり喜びの声がきかれない。「え?あまり美味しくないの?」と"ほし"が聞くと"こあ"氏は「牛乳とバナナアイス、合わないみたい」とぽつりと答える。"ほし"もその味を確認すると、確かに互いの味がうまく噛み合っていないようにも思える。"こあ"氏としてはバナナシェイク的な味になることを期待していたようなのだが、期待はずれであった。しかし、ひとつフォローをしておくならば、それぞれの味は美味しいのだ。それだけにちょっぴり残念であった。

「なるさわで、すんなり提出出来るように、今のうちにラリー帳の応募用紙に必要事項を書き込んでおこうか」と、我々は中部エリアである朝霧高原の休憩所で、関東のスタンプラリー帳を開いてせっせと書き込む。他人からみれば、「あの人たちったら、ここは中部地区なのに、関東地区と勘違いしてるんじゃないの?」なんて思われそうだが、いらぬ心配だ。

応募用紙のアンケートにあれこれ記入する瞬間が、これまた結構楽しい。皆さんもきっと駅巡りにおける出来事をあれこれ思い出しながら、記入しただろう。かなりの応募者がいると思われる関東の道の駅スタンプラリーだが、応募用紙ひとつひとつ全てに目を通しているのだろうか。ここに書いた意見は、果たして今後の為に少しは役に立つのだろうか、そんなことを思いながらも意見欄に思いの丈をぶつける。

「さぁ、いよいよなるさわに向けて出発だ」、そうして朝霧高原を後にする。
 
 

 
 
「なるさわ」ご苦労様でしたの言葉と共にステッカーを貰う瞬間 (山梨県)
ルート:国道139号
到着時刻:14:02
「朝霧高原」から「なるさわ」までは約15km前後の距離、しかも国道139号を北上していけば良いだけのお気楽コースである。周辺の交通量も割と多めながらも、ストレスになるようなペースではなく、紅葉になりかけた木々を楽しむには丁度良い。そうして本栖湖付近まで戻ってくると、今度は国道300号ではなく、国道139号を西湖・河口湖方面へと向かう。するとやがて道の駅「なるさわ」入口の看板が見えてくる。

国道139号からだと、国道に沿った森の木々でその外観がよく確認出来ない道の駅「なるさわ」だが、訪れる人が多い駅のひとつである。売店や軽食堂、休憩施設、観光案内等ひととおりの施設が揃っている他、富士山博物館なる施設が隣接しているため、ただの立ち寄り型休憩所ではない魅力があったりも。
さぁ、いよいよスタンプラリー帳の提出だ。我々はそそくさと観光案内所へ向かい、カウンターの小窓から「すみませーん」と事務所内に呼びかける。間もなくひとりの職員さんが近づいてきて「はいはい、なんでしょう」と顔を覗かせる。「スタンプラリーの応募用紙を提出したいのですけど、スタンプ数を確認して貰えますか」と"ほし"が2冊のスタンプ帳を差し出す。まず最初に職員さん「何駅廻りました?」と聞いてきたので、「あ、全駅廻りました」と答えると、なんと職員さんはいきなり眼鏡をかけ、指サックまでしてスタンプ帳を開くではないか。「おっ、これは本格的だ・・・」と思わずその職員さんを見つめながら、スタンプを数えるその手を見ながら"ほし"も思わず「いち・に・さん・し・ご・・・」と首を動かす。横にいた"こあ"氏もじっと様子を伺っている。

職員さんは2冊のスタンプ帳を全て確認しながら「どのくらいの期間で廻りました?」「いつ頃から参加したのですか」等、"ほし"たちと話をしながらチェックを進める。我々も、ラリー中の苦労話等をあれこれ話し、しばし歓談。そして、チェック完了すると、職員さんは机の中から参加者用ステッカーを出してきて、"ほし"、そして"こあ"氏それぞれに「ご苦労様」の言葉とともにステッカーを丁寧に差し出す。思わず、賞状でも受け取るかのごとく、ありがたくそのステッカーを両手で受け取り、お礼を言ってその場を立ち去る。

「とうとう、本当に終わったんだね」と今になってやっと嬉しさがこみ上げてきた。それは、9月16日に千葉県の「たけゆらの里おおたき」で83駅目のスタンプを押した時以上のものであった。やはり、スタンプ帳を提出して初めて完走の実感が強く感じられるのかもしれない、と今更ながらに思う。
「お祝いに、富士桜ソフトクリームを食べよう」、おいおい、先ほど朝霧高原でソフトクリームを食べたばかりじゃなかったか、と"こあ"氏の唖然とした表情に目もくれず、ばたばたと軽食コーナーで富士桜ソフトクリームを買ってくる"ほし"。

そしていざ一口食べてみると、「あれ・・・?」と怪訝な顔つきになる。朝霧高原で食べたソフトクリームの味がまだ口の中にでも残っていたせいなのだろうか、いや、そんなはずは無いのだが、妙に薄味に感じられる。"こあ"氏も一口食べ「確かにあまり強烈な甘味は無いようにも思えるけど、これはこれで美味しいんじゃないの?」とあっさりとした感想。富士桜ソフトクリームってかなり人気が高いという話を聞いていただけに、"ほし"個人的にはその美味しさがあまり理解出来ずにかなり戸惑う。そうして秋の冷たい風にさらされながら、ひとり黙々とソフトクリームを食べ続ける"ほし"であった。
さて、本日の目的も全て果たしたことだし、これからどうしようか、と途方に暮れながらソフトクリームのコーンを口に押し込む。「そうだ、あの富士山博物館に行ってみようか」と目の前に立ちはだかる建物を指さす。確かに、過去何度もこの「なるさわ」に訪れていながら、博物館は未体験であった。そうして、我々は博物館に初めて足を踏み入れる。

館内はほとんど客がおらず、静寂な空気に包まれているものの、熟年夫婦らしき組、若い男女組、計2組が先客として博物館内を見学していた。敷地内の駐車場に停まる車の台数に対してこの客入りはかなり寂しいものを感じるのだが、我々だって今までつい素通りしていたのだ、それも仕方がない。
しかし、実際に訪れてみると、これが結構楽しかったりする。特に富士山の歴史は興味深く見学出来、久々に童心に戻りながら各コーナーを歩いていく。各種端末では富士山カルトクイズや雲の様々な形を画面で紹介しており、つい時間を忘れて画面に見入ったりも。それら端末の前にある椅子が、富士五湖の形をしているというのもユニークだ。ただ、入館料が800円というのはちょっと高いようにも感じたのだが、いかがなものだろう。やはり維持費等を考えるとこれが妥当なのだろうか。

十分に堪能して外に出ると、早くも空は夕暮れ色に変わっている。それもそうだ、「なるさわ」に来て2時間が経とうとしているのだ。1駅を堪能しようとすると、本来1日にはそれほど多くの駅を廻ることは出来ないのだということを改めて思い知りながら、「なるさわ」を後にする我々であった。
 
 

しかし、今の時間帯に都内へ帰ろうとすると、渋滞に巻き込まれはしないだろうか、そんな不安がよぎる。だったら、山中湖あたりで少し時間を潰してから帰ろうか、と行き当たりばったりな行動も、まぁ悪くない。そうして、「なるさわ」から国道139号を東へと走っていた時であった。「どうせならば、富士山にしずむ夕陽が見れたら嬉しいよね?」、ってどちらが先に言いだしたかは定かではないが、それって陽が沈む前に山中湖に到着しなければならないって事ではないか。国道139号はそろそろ交通量も増えだし、このまま国道139号,138号を走っていたら山中湖に着く前に陽は沈んでしまう。

安易に口を滑らせた内容が、結果的に我々をまた時間に追われる旅へと誘うことになった。「ええいっ、河口湖ICから東富士五湖道路を利用して一気に山中湖までダッシュだ」とあんなにのんびりしていた旅は何処へ?の如く時計とのにらみ合いが始まる。幸いなことに、今から山中湖方面へ向かう車はほとんどおらず、非常に快調なペースを保ったまま、東富士五湖道路 山中湖ICまでやってきた。

国道138号に出てきた我々は、途中から県道に入り山中湖畔を走り出す。しかし、思い立ったのが遅すぎたのか、陽は今にも富士山へと沈んでしまいそうだ。そんな時に限って、車を停める箇所も見つからない。やっと見つけて車を停め、いざ外に出た時には夕陽は何処にもいなくなっていたのであった。「はぁ・・・」と溜息はついたものの、夕暮れの富士山もまた美しい。我々は、しばしその富士山をぼんやりと眺めながら、再び時間制約の旅から解放された気分であった。

「じゃぁ、ついでに「どうし」にも寄って行こうか」、結局我々の旅は道の駅で締めくくられるのか。

 
 
「どうし」でまたしてもクレソンうどんを食べることに・・・ (山梨県)
ルート:国道139号/東富士五湖道路 河口湖IC-山中湖IC/国道138号/県道729号/山中湖経由/国道138号/国道413号
到着時刻:16:55
山中湖畔を抜けて国道413号に入ると、まもなく道志村である。中央道が混雑している場合には、国道20号と並んで逃げ道的な存在としても最近メジャーになりつつある国道413号だが、途中なだらかながらコーナーが続くため、走行ペースは前方の車次第といったところだろうか。前方に走る数台の車の後をのんびりと追いかけながら、やがて右手には見慣れた建物群である道の駅「どうし」が見えてきた。

17時前だというのに、もう既に空は暗く、秋の深さを感じながら駐車場に車を停める。相変わらずの混雑模様も、これまた見慣れた光景である。売店内も夕方ながらかなりの賑わいを見せており、結局店内を1周するだけでそそくさと店の外へ避難する始末だ。
「そろそろお腹も空いてきた事だし、ここでちょっと何か食べていこうか」と食堂に寄ってみる。ほんの少しの期待を込めて「野菜のスープ煮ってまだあります?」と"ほし"が聞いてみたところ、「あぁ、申し訳ありません。もう本日は終わっちゃったんですよぉ」と店員さんは申し訳なさそうにペコリと頭を下げる。「もしかして、おこわやパイなんかも終わっちゃってます?」と続けて聞いてみると「そうなんですよぉ、うどんは出来るんですけど・・・」と店員さん、更に小さくなる。"こあ"氏はもともと「ふるさとうどん」を食べるつもりだったので良いのだが、引っ込みがつかなくなった"ほし"も、「それじゃぁ、ふるさとうどん2つお願いします」と苦笑しながら注文。ここ数度にわたり、なんとかこの食堂の「野菜のスープ煮」を食べようと試みるのだが、どうも"ほし"にとっては縁遠い存在。

どうやら、今日は多くのお客さんが訪れたせいか、既にどの商品も品切れ状態になってしまったようだ。我々が最後の客となり、気が付けば入口は「準備中」に変わっている。そんな中、我々は食堂でズルズルとクレソン色のふるさとうどんを無心に食べる。以前このうどんを食べた時にも言ったと思うが、このうどん、我々にとっては「何度食べても飽きないうどん」のひとつである。

「よくよく考えたら今日一日中、何かしら食べていたような気がするよ」と"ほし"。「ソフトクリームなんて2駅続けてよく食べるなぁ」と呆れ顔というよりは諦め顔の"こあ"氏。結局、スタンプ帳を提出するだけの旅のはずが、いつもと同じ調子に陥ってしまったのであった。まぁ、それでも1日なんだかんだ楽しめたような気がして、満足である。

うどんを食べ終えた我々は、食器をカウンターに戻し、店員さんに深々と会釈しながら「ごちそうさま!」と準備中のロープの間をくぐり抜けていく。

店の外に出ると既に空は真っ暗だ。これから冬に近づけば近づく程、1日が短くなっていく。結局、日没との闘いを強いられながら我々の道の駅巡りは続くのだろうか。
 
 

こうして本日の「スタンプ帳提出の旅」は「どうし」で幕を閉じることになる。今回はお馴染みの駅ばかりの訪問だったため、「あの時食べられなかったものを食べよう」、「あの時見ようと思っていたものを改めて見よう」、そんな思いが強くなり、結局は終始「食べる」に徹する1日になってしまった。まぁ、こんな1日の過ごし方も悪くはない。しかし、毎回こんなことばかり続けていると、財布は寒くなるわ体重は増えるわで、後で泣くのは自分である。くれぐれも皆さんもお気をつけて。

さて、我々はその後国道413号を走り、津久井湖、相模原を経由して自宅へと走る。特に渋滞に巻き込まれることもなく、いや、巻き込まれないように裏道的な箇所を右へ左へと走り、我々としては珍しく19時半には自宅へ到着。なんとなく走り足りなさのようなものを感じながらも、玄関の扉を開けると何故かホッとするものだ。

▼今シーズンを振り返って

昨年2000年度は全69駅、そして今年は14駅増えて83駅を走りきる、これは予想以上に大変かと思いきや、昨年69駅を走るコース上に位置する新駅が多かったため、それほど気にはならなかった。しかし、そんな中でも茨城県の「たまつくり」、あの位置には最初面食らった。1駅だけぽつんと存在するこの「たまつくり」は、一体どの駅と組み合わせるのが良いのか迷ったりもした。しかし、来年は「たまつくり」の近くに同じく茨城県「潮来」がラリーの参加駅として追加されるであろう為、逆にコースが組みやすくなり、嬉しかったりもする。

来年2002年度の関東地区のスタンプラリー参加駅は、現在の83駅から5箇所、いや、長野県の「上田 道と川の駅」も追加されるであろうから、6箇所増えて計89箇所になるだろう。来年はもう少し効率よい廻り方をしたいものだ。っと毎度同じ反省をしているものの、なかなか思ったとおりにいかないのが、またスタンプラリーの楽しみでもあったりする。

スタンプラリー中に気になる道の駅を発見すると、またラリーシーズン以外に立ち寄ってみたいと思いもするのだが、結局冬の間は気候等に左右され、なかなか訪れる機会が少ない。こうして気が付けばまた次のラリーシーズンに突入しているのかもしれないが、駅巡りがマンネリ化しないように趣向を凝らしながら長々と楽しんでいきたいものである。

ラリーに参加された皆様、そして長々と続いた参戦日記を番外編まで読んでくださった皆様、本当にお疲れさまでした。また来年お逢いしましょう!ってラリーのオフシーズン中も何らかの旅はしていくつもりなので、引き続きおつきあいの程、よろしく。


前回の旅日記を読む?(2001/09/16)


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最終更新日:2001年11月26日