ひだ・みの道の駅スタンプラリー 第5回
スタンプ巡りは一休み!雪の合掌造り集落訪問の旅

岐阜(奥美濃)/富山編
2002年01月13日

朝7時に一旦目を覚ましたは良いが、どうも旅の疲れがとれていないらしい。「だめだ、あと30分寝る」と次に目覚めたのはきっかり30分後、「折角1泊したというのに、1日の最初からこんなにだらけたスタートでどうするんだ!」と気合いを入れ直した"ほし"は、慌てて準備を始める。"こあ"氏のほうは相変わらずぼんやりしたまま、準備に参加してくれそうにない。

さて、本日はまず道の駅「白川郷」に向かうことが第1の目的だ。前日のラリー日記でも少し述べたように、金沢まで来たならば富山県の砺波辺りから道の駅を巡りながら南下し、最終的に「白川郷」へ向かうのがごく普通の廻り方にも思える。しかし、なんといっても我々は「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」に参加している身、やはり「白川郷」は営業時間内に確実に立ち寄っておきたい。というわけで、あえて「白川郷」を最初に訪問することにしたのだ。

さぁいよいよ出発だ。時計を見れば8時を過ぎている。道の駅「白川郷」は確か8時半から開店しているらしいから、我々が着いた頃には勿論営業中だろう。勢いよく宿を飛び出した我々は、北陸自動車道 金沢東ICに向けて走り出した。

いやはや、我々の、いや、"こあ"氏の目論みは大正解だったと言える。朝の北陸自動車道 砺波方面は交通量も少なく、大いに快適である。これがもし、岐阜方面から北上していたとしたら、やはり渋滞に巻き込まれていただろう(家へ帰ってから、当日の東海北陸道 岐阜から荘川方面の道路状況を確認したら、案の定午前8時現在 関IC-美並ICまで渋滞していたのであった)。

小矢部砺波ICから東海北陸道 福光線へと入ると、走行する車は一層減り、気が付けば前後には車が全くいないではないか。周囲には霧までたちこめ、まるで行く手をはばんでいるようでもある。そんな中をただひたすら真っ直ぐ走っていくと、やがて終点である五箇山IC出口が見えてきた。


【宿出発時刻】08:10 【東京都都下到着時刻】翌01:05
色は岐阜県(奥美濃ルート) 色は富山県 黄色文字は道の駅以外の施設
  北陸自動車道 金沢東IC-小矢部砺波JCT
東海北陸自動車道 五箇山IC/国道156号
白川郷
08:56
国道156号 荻町合掌造り集落
10:21
国道156号 上平
10:47
国道156号 菅沼合掌造り集落
11:46
国道156号/国道304号/無番号道 相倉合掌造り集落
12:09
無番号道/国道304号/国道156号 たいら
12:55
国道156号/山の神峠越え/(主)34号/
国道471号
利賀
14:26
国道471号/無番号道 井波
15:09
無番号道/(県)371号 庄川
16:05
(県)371号/無番号道/国道471号/
(主)21号/(主)27号/国道304号
福光
16:56
国道304号/(主)48号/国道8号 カモンパーク新湊
18:49

 
 
白川郷」合掌ミュージアムで合掌造りを知ろう (岐阜県白川村)
ルート:金沢方面から北陸自動車道 金沢東IC-小矢部砺波JCT 東海北陸自動車道 五箇山IC/国道156号
到着時刻:08:56 スタンプ設置場所:スタンプラリー用は休憩施設内情報コーナー 但し記念スタンプは合掌ミュージアム内
五箇山IC料金所には、予想どおりETCレーンが無い。しかし、金沢東ICでETCレーンを通過してきた為、当然我々は通行券を持っているはずもない、黙ってETCカードだけを渡すと「通行券はありませんか」と料金所の職員に聞かれる。「あぁ、やっぱりETCってまだ普及していないんだな」と思い知らされながら「料金所の入口をETCで通過しましたけど」と"こあ"氏が訴える。すると、慣れない手つきで処理をしながら我々にカードを返す。ETC、全国に本当の意味で普及する日はいつ来るのだろうか、それとも来ないうちに廃れてしまうのだろうか。

というわけで、国道156号に出た我々は、一路「白川郷」へ向かって南下を開始。相変わらず交通量は少なく、静かな朝の空気を楽しみながら走っていくと、すぐ左手に道の駅「上平」を発見。「後で立ち寄るからね」と誰もいない駅舎に手を振りながら、そのまま通過する。更に庄川に沿って南下していくと、やがて左手に見えてきたのは道の駅「白川郷」である。
ここ1ヶ月間の間で「白川郷」に何度立ち寄ったことだろう、3度目の正直の如く、やっと営業時間内にやって来た。しかも本日、岐阜県の道の駅巡りはこの「白川郷」でおしまいのつもりである。スタンプラリーだけを考えれば、この後更に南下して「クレール平田」と「アクティブG」、「河川楽園公園(川島PA)」を廻れば、「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」は全箇所制覇となる訳だが、あえてそれは次回へ持ち越しだ。本日は「白川郷」を満喫し、後は時間を気にせず再び北上しながら富山の駅巡りをしたい。

駐車場を見ると、車中泊らしき車が数台停まっている。中にはキャンピングカーらしき車も停まっており、親子があれやこれやと荷造りをしている。そんな光景をぼんやり眺めながら、明るい日射しの下で屋根の雪が輝く駅の施設群に視線を移す。

道の駅「白川郷」は、合掌造り風の演出が映える建物にトイレと情報コーナーがあり、その隣に合掌ミュージアムと称する売店・合掌造りの展示館(有料)がある。想像していたものよりは規模的にはこじんまりとしているが、村の特長をうまく形にした駅にも思える。
まずは、前回目の前にして手の届かなかったスタンプを今日こそ押すべく、情報コーナーへと急ぐ。前回、冷たく閉ざされていたシャッターも今日は開かれており、無事に「白川郷」欄のスタンプを埋めることが出来た"ほし"は、あるひとつの事に気づく。

「あれ、普通の記念スタンプはここには無いのだろうか」、そう、情報コーナーには記念スタンプが置いていない。「白川郷」といえばすっかり観光スポットになっており、そのような道の駅に記念スタンプが無いはずはない。「うーむ・・・」とスタンプを前に腕組みをしていると、そこに"こあ"氏がやってきて一言「スタンプ、売店の中にあったよ」、その言葉に"ほし"の悩みも一気に解消され、何事も無かったかのように売店へと向かう。
合掌ミュージアム内の売店は、まだ客がひとりもおらず、ガランとした状態。早速、店内を歩いてまわると、ここ白川郷の観光スポットぶりが非常によく分かる土産の数々である。例えば、白川郷ののれん、キーホルダー、置物、状差し、絵はがき等は観光土産の定番だろう。

菓子類もとにかく「白川郷」や「合掌造」の文字が入ったものが多数並んでいる。「白川村の昔からの特産は何処にあるのだろう」と尚も店内を散策すると、店の奥に白川村特産品コーナーを発見。
「そうそう、私が求めていたのはこれなんだ」と手にしたのは地酒であった。全くもって相変わらず地酒に目が無い奴である。

そういえば昨年、「白川郷」なる名称のにごり酒を「星のふる里ふじはし」で購入したのだが、在庫切れなのだろうか、店頭に並んでいない。他に、合掌造りを形取ったケースに入った日本酒をはじめ、店のお薦め酒等があり、あれこれ悩んだ中から一本を手にした。
酒コーナーの近くには白川村特産の菓子等も並び、中でも有名なのは「どぶろく羊羹」である。これには"こあ"氏も興味津々で手を伸ばす。「合掌もなか」も美味しそうだ。

そうしてあれこれ手にして一旦レジに向かい会計を済ませると、観光案内窓口らしき場所の前に置いてあるスタンプを押す。と、目の前に「白川郷」の記念切手シートが販売されている。その昔、切手収集をしていた"ほし"にとっては非常に気になる一品であったが、現在の趣味は切手スタンプではなく駅スタンプを収集する身、ここは涙をのんで諦めることにした。
さて、売店の奥には合掌造りの展示館がある。有料施設といっても大人200円という非常に安い入館料なのだ。これは是非とも観ておきたいと我々は、展示館入口に設置されたコイン挿入口に500円玉を入れる。お金を入れると入口のゲートがくるりと回り中に進める仕組みだ。ところが、お金をいくら入れても全く反応が無い。500円に何か問題があるのか、しかしこんな時に限って100円玉4枚が無かったりするのだ。仕方なく、売店のレジにいる店員さんに「すみません、展示館の中に入りたいのですけど」と申し出ると、店員さんは「あ、それじゃぁここで料金支払って貰ったら中に入ってください」と料金を受け取る。

その後、料金を支払った我々は、てっきり店員さんが裏から何やら操作をして入口のゲートを開けてくれるものだと思って入口で待っていたのだが、一向に開く気配がない。「おいおい、忘れられてる?」と困惑する我々。そう、入口のゲートはお金を入れない限り動かないのだ。ややムッとしながら"こあ"氏は再び店員さんのところへ行き、「入れませんけどー」と訴える。すると、なんと店員さんは「あら、自由に入ってくれて良かったのよ。出口から入ってください」とあっさり言うではないか。出口には「ここから入れません」と掲示したポールが立っているため、まさかここから入って良いだなんて思いもよらなかった我々は、唖然としながらポールを押しのけて出口の扉から入る。
展示館内に入った途端、目の前に合掌造りの屋根の部分が目にとびこんできた。あまりに間近で見るため、迫力そのものである。館内には合掌造りの美麗な写真の数々が展示され、また、合掌造りの家屋を実際に展示してその歴史の重みや存続の為の熱い情熱を広く伝えている。2箇所のモニターでは、屋根のカヤ葺きや石場カチ(家の基礎づくり)の模様を紹介しており、思わず見入る我々。順路に従って歩いていくと、屋根の中へと入っていけたりと、合掌造りの概要が全身で分かるような展示に好感を持ちながら、時間が経つのも忘れて楽しむ。

しかし、我々が楽しく展示館内を散策している間中、誰ひとり客が来ないのは少し寂しい。と言いながらいざ出口から売店へと戻ると、先程は誰もいなかった店内がいつの間にか沢山の客で活気づいているではないか。「そ、そんな長い時間展示館にいたのか」と時計を見れば駅についてから既に1時間以上を費やしている。

我々はいそいそと駐車場に戻ると、停まっている車の量もドッと増えており、静寂な道の駅「白川郷」が一変して観光ムード漂い出している。しかし、これだけ観光客が多いと目に余る事もしばしば、スーパーかコンビニあたりの袋に詰められたゴミを放置して去っていった輩がいたのか、駐車場にポツンとゴミだけが残されている。そういえば、以前何処かの道の駅で、何処からか持ち込んだ多量のゴミを押し込むように駅のゴミ箱に捨てている輩もいた。いやはや、嘆かわしい。
 
 

▼白川郷荻町合掌造り集落(岐阜県白川村)
 ルート:国道156号 到着時刻:10:21
さて、「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」はひとまず中断、たまには「観光」らしいこともしてみようと向かった先は荻町合掌造り集落である。ここは有名すぎる程有名な場所、そこで我々は大きなミスをしたのだ。それはこのまま読み進んでいくうちに皆さんにも分かって頂けるに違いない。

道の駅「白川郷」を出発した我々は、国道156号を南下するとまもなく「荻町合掌造り集落」なる道路案内看板が見えてきた。その看板に従って尚も進むと古い街並みへと変わっていき、情緒もたっぷり。しかし、道には観光客が多数歩いているため、歩行者を避けながら小さくなってノソノソと走りつつ、村営駐車場を発見。
ところが、駐車場には観光バスやら乗用車やらごったがえしており、満車状態ではないか。午前10時過ぎからこれほど混雑しているということは、昼を過ぎたらどんな状態なのか、と恐れおののく我々。「これはとても車を停めるどころではないね」と諦めてスゴスゴと去るしかなかったのである。そこで今更ながら「観光スポット」であることを改めて実感したのだ。

「いやぁ、これほど混雑してるとは予想もしてなかったよ。ライトアップ時期の夜間だけかと思ってた」なんて呑気なことを言いながら、己の甘さを痛感する"ほし"は結局走る車の中から1,2枚程写真を撮るだけで荻町合掌造り集落を後にするしかなかったのである。こんなことならば、道の駅「白川郷」へ立ち寄る前に、先に荻町合掌造り集落へ行っておくべきだったのであろう。

 

 
 
上平」外より寒い館内に思わず震え上がる (富山県上平村)
ルート:国道156号
到着時刻:10:47 スタンプ設置場所:観光案内所窓口
というわけで、見事に観光第一弾を堪能することも出来ずに途方に暮れた我々が向かった先は、朝方通過してきた道の駅である富山県の「上平」である。まぁ、これから日が暮れるまでの数時間は、富山の道の駅を中心に廻ってみよう。

早速、先ほど走ってきたルートを逆に戻りながら、国道156号を北上していく。やがて見えてきた道の駅「白川郷」をチラッと横目で見ながら「結構、車が停まってるよ」とぼそっと言い残し、そのまま通過。交通量も少なく、たまに前方を走っているほとんどが地元ナンバーの車である。「うーむ、荻町合掌造り集落にはあれほど車が沢山いたというのに、これほど交通量が少ないというのも、不思議な感じだな」となんともいえぬ違和感のようなものを感じながら、そのまま北上を続けると、あれよという間に右手に見えてきたは道の駅「上平」。
しかし、駐車場にはほとんど車が停まっていない。「まさか今日は休館日なんてことは無いよね」と首を傾げる程である。といっても、よくよく見れば施設正面付近には数台の車が停まっており、客らしき人々が歩いているのを発見。それにしてもあまりに静かすぎる駅なため、逆に落ち着かない。

道の駅「上平」の第一印象といえば、近代風な造りにも見えるのだが、建てられてからかなりの年数が経っているせいか妙に古さを感じるドライブインといったところだろうか。メイン施設である「ささら館」は横広がりな形状で、物産店と観光案内所、そして団体用食事処がある。合掌造り風の外観が目立つ土産物屋もあるのだが、我々が訪れた時には休業していたようだ。更に屋外トイレの奥には、「電源館」なるものがある。かなり年数も経っているような建物だが、どうも営業しているようにも見えない。
まぁとにかく駅内の散策をしよう、としたその時、「あ、デジタルカメラのメモリをノートPCに移動させないと写真が撮れない」という事に気づいた"ほし"は、休憩所らしき場所を探す。しかし、ろくに敷地内の散策もしていなかった"ほし"には、一体何処が休憩所なのか分からない。キョロキョロしながらやっと見つけたのは、確かに「観光案内所」らしき入口である。しかし、いざその入口に近づくと、どうも気軽に入れる雰囲気ではない。どうも役場か病院にでも来たような気分なのだ。さすがにこの寒い時期、外でせっせとノートPCを開くような元気は無い。寒い、寒すぎるのだ。意を決して扉を開けると、薄暗い館内に応接セットのような椅子とテーブルがドンと置かれている。奥には事務所らしいところもあり、窓口にはスタンプが置いてあるのを発見。

「それにしても薄暗いなぁ」、"ほし"がぽつりと呟く。応接セットに座っていると、どうも事務所のロビーか病院の待合室にでもいる気分になる。その薄暗い中、早速ノートPCをひろげ、デジタルカメラのメモリをPCに挿入。すると、どうも自分の手がかすかに震えているのに気づく。そう、館内は屋外以上に寒いのである。

そこに"こあ"氏がやって来た。「なにそんな暗いところでやってるの?」と苦笑。まぁここ以外に落ち着いて座れる場所もないため、暗かろうが寒かろうが仕方がないのだが、さすがに"こあ"氏もじっと座っていると寒さが骨身に沁みるようだ。「ここにいるより、外にいた方が暖かいんじゃないの?」と愚痴っぽくなる。寒さに耐えながら画像の転送作業を終えると、慌ててスタンプをノートに押し、外に出る。いやはや、寒さをしのぐ為に屋内に飛び込むことはあっても、寒さから逃げるように外に出るというのも不思議なものだ。
駅の裏手には庄川が流れ、「真背戸の滝」と称する滝がある。流れ落ちる滝は40mもの落差がありながら、細く静かなためか川の水面も静かなまま。

そんな優しげな滝をしばしぼんやりと見ていると、後から観光客らしき家族がドヤドヤとやってきた。
我々はその賑わいから逃れるように立ち去り、売店のほうへと歩く。「いくらなんでも売店は暖かいよね」なんて言いながら店内へと入ると、その予想は見事にはずれ、観光案内所同様寒さに包まれている。まだ明るいだけ救われるといったところだろうか。それとも、まだ開店して間もないのだろうか、いや、既に11時を過ぎているため、それはないだろう。

"こあ"氏のほうは、とにかく早く見て回って車に戻りたいらしい。なんとかなだめながら店内を見て歩く我々の姿は、まるで見て歩くのに飽きた子供を連れた親のようである。
店内には、赤かぶや木工品等が並び、特にこの上平村にも世界遺産に登録されている五箇山菅沼合掌造り集落があるためか、合掌造り家屋型をした木工芸品や観光土産らしきものが多数ある。"ほし"は、その中でも特に五箇山合掌集落のスケッチ絵はがきが気に入り、早速購入。綺麗な額にでも入れて部屋に飾れば、ちょっとしたインテリアにもなりそうだ。

そうして売店を出た我々は、慌てて車に戻り、エンジンをかけるとやがてエアコンの吹き出し口から出てきた暖かい風に、ホッと一息。
 
 

▼五箇山菅沼合掌造り集落(富山県上平村)
 ルート:国道156号 到着時刻:11:46
観光案内所のチラシコーナーに置いてあった上平村内の観光地図を見ながら、「この先に、合掌造りの集落があるみたいだから、ちょっと寄ってみようか」と"こあ"氏が提案。"ほし"が荻町合掌造り集落をゆっくり見ることが出来ずに落胆していると、気を遣ってのことだろう。そのありがたい提案に甘え、我々は観光地図を片手に国道156号を北上。

"こあ"氏が最初に目をつけたのは、「合掌の里」であった。「ここならば駐車場も100台程あるから、今度は難なく停めることが出来るよ」と力説するため、"ほし"が再度地図を確認する。しかしそこは「青少年旅行村」なる合掌造りコテージであった。しかも何処から入るか分からないまま、気が付くと通り過ぎていた。

そのまま走り続けると三脚とカメラを持った人物が歩道を歩いているのを発見。カメラも立派な望遠レンズがついた本格的なものらしく、撮影ポイントを探しているようだ。そう、左手に広がるは「菅沼合掌造り集落」である。道から集落を見下ろす形なため、遠くまで見渡すことが出来るのだ。早速、駐車場に入るべく、入口から坂道を降りていくと、なんと駐車場には山のような車・車・車(おまけに観光バス)。たまたまタイミング良く、1箇所だけ停めるエリアがあったため、慌てて車を停める。
付近の交通量は少ないのに、どうしてこんなに車が集まっているのだろう、と不思議になるくらい、駐車場は賑わっている。まぁ何はともあれ、車から降りると"ほし"は車で降りてきた坂道を駆け上がり、国道横の歩道へ。後から"こあ"氏がノソノソと歩きながら「元気だねぇ」と半ば呆れ顔である。

改めて歩道から「菅沼合掌造り集落」を眺める。これは確かに望遠レンズでも欲しいところだ。ファインダーを覗けばそれは小さな小さな合掌造りの家屋たちが立ち並んでいる。しかし、屋根の雪も既にかなり落ちてしまい、よく観光パンフレットに掲載されているような雪化粧した合掌造りの家屋はとても撮影できそうにもない。

写真が困難ならばせめてこの目にその情景を焼き付けておこう、としばしその風景を眺める。9棟の合掌造り家屋と庄川の静かな流れが情緒を一層深くしている。そうして駐車場へと戻ると、空きエリアを待つ数台の車が立ち往生している。更に、観光客がわらわらと歩く姿に、やはりここも観光スポットであることを認識する。

結局、我々は入口付近数軒の家屋を見ただけで、立ち去ることになった。観光客の多さと合掌造り家屋がどうも不釣り合いのように思えたのも事実である。まぁ、そういう我々自身も「観光客」ではないか。

▼五箇山相倉合掌造り集落(富山県平村)
 ルート:国道156号/国道304号/無番号道 到着時刻:12:09
菅沼合掌造り集落は見ることは出来たものの、結局混雑から逃げるように立ち去った我々は、国道156号を更に北上する。次に向かうは道の駅「たいら」である。おっと、「たいら」がある平村にも合掌造り集落があるはずだ。それも、道の駅「たいら」より南に位置するため、急遽道の駅「たいら」は後回し、先に平村の「相倉合掌造り集落」へと寄ってみることにする。

いやはや、それにしても今日は我々らしからぬ観光旅行ではないか。そうか、いつもはスタンプラリーを口実にとにかく駅数を廻ることが大前提だったため、他のものには目も向ける暇もなかったのか。まぁ、道の駅自体が随分観光スポット化されているところも増えた為、十分に「見る」「楽しむ」を満喫しているような気分にさせられている。

さて、国道156号を北上し続けると、まもなく平村へとやってきた。これから立ち寄る「相倉合掌造り集落」は現在走っている庄川に面した国道156号沿いではない。下梨交差点にて156号から川を離れるように国道304号に入り、山道を上がっていくと案内看板が見えてくる。その看板に従って細い道へと入ると、やがて駐車場に到着だ。
この駐車場は有料、普通車の場合300円である。駐車場に車を停めると、すかさず駐車場管理員がやって来た。こうして一台一台車が来る度に管理員は走っていくのだろうか、いやはや大変だな、ご苦労様と思いつつ料金を払い、我々は車を降りる。と、そこに一台の車が駐車場へと入ってきた。さぁ、管理人が一目散に向かっていく。ところが、なにやら言い合いをしているではないか。最終的に聞こえてきた声は「え?ここ金とるの?じゃあいいや」、どうやら有料であることに文句を言っていたようだ。そうしてその車は捨て台詞を言って去っていったのである。駐車料金はこの世界遺産の保存協力金として有効に使われる訳だから、有料に腹をたてて捨て台詞を吐くような輩に、見る資格は当然無い。

しかし、この駐車場は立派に整備されているわりには駐車している車が少ない。白川郷にしても、菅沼集落にしても、駐車場は出来れば近づきたくない程に混雑していたというのに、この差は一体なんだろう。ところが、人混み嫌いの"こあ"氏は特にこの空き具合が気に入ったらしく、「ここが今日訪れた中で一番良いな」とのたまう。まぁ、静寂に包まれた合掌造り家屋に触れたいと思っていた我々にとっては好都合である。
そうして、いざ家屋が立ち並ぶ小道を歩いていく。勿論、観光客がいない訳ではない。しかし、観光バスで訪れた団体客らしきものはいないためか、大勢でわいわい言いながら見て歩くような者はおらず、皆ゆっくりと静かにその建物を見て歩いている。

相倉集落内には、民宿が多くあり、また茶店や土産物屋も昔懐かしや、といった雰囲気が漂う。それにしてもここは民宿が多い。右を見ても左を見ても「民宿 ××」と書かれた小さな看板が掲げられているのだ。冬場でも宿泊者は結構いるのだろうか、そんなことを考えながら尚も奥へと歩いていくと、"ほし"と同じようにデジタルカメラでせっせと撮影している人がいたり、更には首から何台ものカメラをぶら下げて写真を撮る強者までいるではないか。「意気込みが違うなぁ」"ほし"はさすがに苦笑するしかない。
さて、我々は本道からそれ、雪に覆われた細い横道も歩いてみる。雪で覆われた階段を歩いていくのは非常に危険だ。階段をある程度上がったは良いが、全体を見渡せるまでには行き着かず、これ以上上がるのは危険と察知した我々は、すごすごと引き返す。

荻町の合掌造り集落は、歴史の重みの中にやや華やいだイメージすら受けたのだが、ここ相倉合掌造り集落は素朴で懐かしい、どこか故郷に帰ってきたような印象を受けた。後で気づいた事なのだが、この集落内には一軒だけだったか、食事が可能なところがあったようだ。今度訪れる機会があったら、食事処にも立ち寄ってみたいものだ。

いつも時間に追われるばかりの旅の我々にとっては、実に新鮮、且つ心落ち着く何かを得たような気分である。

 
 
たいら」客がいても呑気に新聞を読んでいる店員って (富山県平村)
ルート:無番号道/国道304号/国道156号
到着時刻:12:55 スタンプ設置場所:(情報交流センター工事中につき)和紙工芸館入口
というわけで、すっかり時間を忘れて相倉合掌造り集落を歩き回ったは良いが、車に戻ると無情な現実に引き戻される。そう、既に時は12時半を過ぎていたのだ。折角落ち着いた気分になったはずの我々だが、結局慌てて出発するはめになる。あぁ、我々の旅にはやはりこれがお似合いなのか。

国道304号から国道156号へと復帰すると、約5.4km程北上したところに道の駅「たいら」があるはずだ。ところが、それらしき建物が見当たらない。と、右手に高台になっており、どうもそこに道の駅らしき建物群がチラっと見えているではないか。案内看板も発見、そそくさとその建物群へと近づくと、駐車場と共に横に広がるように立ち並んだ施設群が目の前にある。道の駅「たいら」に到着だ。
道の駅「たいら」は、別称「五箇山・和紙の里」。敷地内には、特産品の販売所(売店)や食事処、情報交流センター、そして和紙の里ならではの和紙工芸館や和紙体験館、平村郷土館や「やま」との対話館等々、施設内容的には盛り沢山だ。

しかし、我々が訪れた時には丁度タイミングが悪く、情報交流センターが改装工事中により利用不可であったのが残念。
さて、早速駐車場に車を停める。やはり冬場のせいだろうか、「上平」同様に駐車場に停まる車は少なく、寂しさばかりが漂っている。車を降りて、各自あれこれと散策を始めたその時であった。中高年の夫婦が、売店を覗くべく入口に近づいて扉を開けようとしている。しかし、鍵がかかっていてどうも開かない。何故こんな昼過ぎに売店が閉まっているのだろうか、と遠目にその様子を伺う"ほし"。

やがて夫婦が売店から遠ざかる。女性の方はかなりムッとしていたようだ。「あらら」と苦笑しながら"ほし"もその売店の入口に近づいてみる。すると、入口の扉には「お客様へ しばらくの間るすにします 店主」と書かれた紙が貼ってあるではないか。しばらくの間っておいおい、何時までか、と"ほし"も唖然。まさか昼休みでもとってるのだろうか、いや、それだったら店員が交替して営業を続ければ良いだけの話だ。何か深い事情でもあるのだろうか、とあれこれ考えながらも、"ほし"自身、駅の散策が終わるまでになんとか売店が開いて欲しいと祈りつつ、その場を後にした。それにしても、「せめて事情につき何時から何時まで店を閉めます、申し訳ありません」程度書いてくれた方が、親切のような気がするのだが、いかがだろう。
その横にある食事処では、岩魚を中心としたメニューが多数ある。しばし考えたあげく、結局ここでの食事はあきらめ、和紙工芸館の方へと歩く。記念スタンプは普段情報交流センター内に置いてあるはずなのだが、前述のとおり改装中ゆえ、暫定的に和紙工芸館入口に設置されていた。その横には、これまた和紙の里らしく、綺麗な和紙の表紙のスタンプ帳(右写真)が販売されている。

「和紙のスタンプ帳って趣があって良いけれど、インクがにじまないのかな」と、ついつい素朴な疑問が頭に浮かぶ。って、商品はビニール袋に覆われていたため、中身は見なかったのだが、中はもしかしたら普通の用紙なのかもしれない。
館内に入ると、五箇山和紙を用いた様々な和紙製品が多数並んでいる。障子や折り紙、美しい色柄の和紙や和紙のスタンド、小物類等ありとあらゆるものがあり、それこそ目移りしてしまわんばかりだ。

その奥では、団体客を相手に和紙の作り方を説明している姿がみえる。
再び、売店の前を通りがかると、先程貼ってあった貼り紙がなくなっている。どうやら店主は帰ってきたらしい。早速、店内へと足を運ぶと、レジには店員(店主なのだろうか)が座って新聞を読みふけっている。おいおい、客が来たというのに知らんぷりか、と言いたいところをグッと抑え、そのまま店内を散策開始。フロア自体は割と広めで、五箇山の観光土産の他、平村で作られた麺類等も多数陳列されている。そして、和紙工芸館でも和紙関連商品は多数並んでいたが、こちらの店内にも同様に置いてある。

我々は買い物を済ませると、店の外へ出た。「情報交流センターっていつリニューアルオープンなんだろうね」と少し残念そうにセンター内をガラス越しに覗くとそのまま車へ戻るのであった。
 
 

 
 
利賀」まさしく小さな峠の茶屋 (富山県利賀村)
ルート:国道156号/山の神峠越え/(主)34号/国道471号
到着時刻:14:26 スタンプ設置場所:いっぷく茶屋入口
次に向かう道の駅は利賀村にある「利賀」である。道の駅「たいら」を出た我々は国道156号を一旦南下すると、まもなく「利賀」方面を示す道路案内板が前方に見えてきた。その案内に従って左折すると、山の神峠を介して主要地方道34号 利賀村へと続くのだ。しかし、この主要地方道34号に出るまでの「山の神峠」越えは、特に今の時期ならではの心配がある。そう、雪である。

といっても、利賀村へ向かうルートといったら、この山の神峠越えルートが効率的のように思える。"ほし"的には、国道156号を北上し庄川町から国道471号を南下するルートでも構わないかと思っていたのだが、前方を見れば利賀方面へと入っていく車も数台みえる。「よし、このまま山の神峠越えだ」と案内に従って利賀村方面へと入る。

しかし、進むにつれて道は細くなるやら、道路脇の雪が今にも崩れてきそうだわで、危険の香りが匂ってくる。と、そんな状態でもデジタルカメラのデータをノートPCに転送させるべく作業をしている"ほし"の行為の方が、危険きわまりないではないか。次の駅へ着くまでになんとか転送させておき、駅内で余分な時間を費やしたくないというのが"ほし"の本音なのだが、これはお薦めしない。

更に驚くことに、コーナーを越えたところで行く手が8割方ほど、雪で埋もれているではないか。どうやら道路脇の壁に積もった雪がまとめて道路上になだれ落ちてきたらしい。これには"ほし"はおろか、"こあ"氏もビックリ。なんとか雪の量が少ない箇所をソロソロと選びながら通過し、ホッと一息。そう、雪の時期は路面だけでなく、頭上にも気を付けなければならないのだ。特に今日のように天気がよく、雪が解けかけている時には注意が必要である。

「昔、コーナーを越えたら道が土砂で埋まっていたっていう経験はあるけれど、雪は初めてだなぁ」と"こあ"氏は突然のハプニングにやや緊張ぎみだ。まぁ幸いこれ以降、雪で路面が埋もれている場面には遭遇せずに峠を越えると主要地方道34号へ出てきた。

主要地方道34号は穏やかでゆったりとした道路が続き、そんななか北上していくと国道471号へ合流する。更に、国道471号庄川町方面へと北上を続けると、道幅はやがて細くなり、またしても壁面からの雪崩に怯えながら走る羽目になる。道路脇の雪の量も増え、路面の境すら分からないような状態であり、なかなか緊張を強いられながらの走行だ。

さて、"ほし"のほうはこの国道471号のコーナー続きの道に、そろそろ疲れを感じてきた。昼食をとるタイミングも逸してしまい、まさかこれほどコーナーが続く山道だとは思いも寄らず、"ほし"の頭の中では「あぁ、何食べようかなぁ」ばかりがグルグル回っている。
そうして山道をひたすら上がっていくと、やがて左手に道の駅「利賀」が見えてきた。周囲は厚い雪で覆われていながらも、駐車場は綺麗に除雪されており、訪れる車に対し最大限の配慮をしているようにも見えるのだが、いかんせん客数が少ない。やはり冬場は旅行をする人自体少ないのだろうか。といっても、利賀村内にはスキー場もあるようなので、スキーへ訪れるついでに立ち寄る客もいるようだ。

道の駅「利賀」、そこは峠の茶屋という言葉が特にふさわしい造りである。小さな売店を兼ねた食事処「いっぷく茶屋」と、屋外トイレがぽつんと建っているだけの、実にシンプルな構成。特にここ数年、道の駅自体が豪華主義になりだし、どこか基本を忘れているところを感じずにはいられないのだが、この道の駅「利賀」は素朴さを忘れていないようだ。しかしながら、特に休憩所を設けていないため、気軽に休憩をとれないのが難点にも思える。

冬に訪れたせいか、公園が雪に覆われてほとんど見えなくなっているため、駅の施設群が更にシンプルに見えるのは仕方がないだろう。雪の無い季節であれば、公園で一服というのも良かったのかもしれない。
我々は道の駅のメイン施設ともいえる「いっぷく茶屋」へ入る。どうも食事処がメインに見えるため、食事目的以外の者としては多少の躊躇もあったのだが、そうも言っていられない。すると店を経営しているであろう男性が、「どうぞ暖まっていってね」と我々を迎え入れる。店内には、奥さんだろうか、はたまた娘さんだろうか、子供と共にくつろいでいる。

さて、店内をぐるりと見渡すと、窓際に蕎麦や山菜、漬け物等の土産物が並んでいる。売店の規模としては小さい方だろう。食事処としては、うどん・そばが中心、岩魚塩焼き定食や岩魚丼等の岩魚料理もある。店先には「本日の日替定食」まで掲げられているため、もしかしたら常連客も結構いるのではないだろうか、とふと思ってみた。
そこで"ほし"は、とある暖かそうなものに目が釘付けになる。それは、コンビニエンス等で冬期お馴染みの「あれ」である。"ほし"の大好物でもある「あれ」とは、冬の風物詩「肉まん」だ。それも、利賀名物「そば肉まん」なるものがあるではないか(ちなみにそばあんまんもある)。これは是非とも食べてみたい、と早速購入。

車に持ち帰ると、それこそ間髪いれずにそば肉まんを頬ばる。味自体はそれほど「そば」を強くは感じられなかったのだが、それは我々が空腹に耐えられずに一気に食べたせいだろうか。しかし、1個300円はちょっと値段的に高いようにも思える。サイズ的にもコンビニエンスで販売しているものと何ら変わらないのだ。
っとトイレにも寄っておこう。この駅のトイレ、外観的にはかなり古さが感じられるのだが、実際に中を覗いてみると、きちんと清掃されている。

いやはや、トイレに限らず何においても外見で判断すると、思わぬ落とし穴があると思いながら車に戻ったのであった。
 
 

 
 
井波」温泉付きの道の駅は今日も元気だ (富山県井波町)
ルート:国道471号/無番号道
到着時刻:15:09 スタンプ設置場所:創遊館内の案内カウンター
さぁ、次に向かうは道の駅「井波」である。本日いずれの駅も皆山の中に存在するものばかりであったが、ここからは市街地へと突入だ。道の駅「利賀」を出発した我々は、国道471号をなおも庄川町方面へと北上。道の性格も北上するにつれ、所々すれ違いが困難な箇所もあり、しかもスノーシェッド(それともロックシェッドか)を幾つも通過していく。解けかけた雪が上部からザザッという音と共に落ちてくるのを何度か目撃すると、さすがに恐怖を感じる。そんな意味からも、このスノーシェッドは大切な役目だ。

さて、庄川町と井波町の境辺りまでやってきた。前方には「道の駅 庄川」を案内する看板が見える。まぁ、「庄川」と「井波」はかなり近接した駅ゆえ、遅くまで営業している方を後に廻ろうということで、先に「井波」へ立ち寄ることにした。
道の駅「井波」の最寄り沿線は国道471号として広く公表されているが、実際には国道471号井波町内にて今町交差点から左へとそれ、南下していった先の左手にある。県道や地方道等でもなく、特に名称のない道ゆえ表現が困難だが、近くまで行けばあとは駅の案内看板に従って近づくのが手っ取り早いだろう。

そうして左手に見えてきたは、木彫りの巨大七福神がズラリ並ぶ道の駅「井波」である。いざ駐車場に入ったはいいが、空きエリアを探すのに一苦労。なんと今日の駅巡りの中で散々味わってきた閑散とした空気を吹き飛ばすが如く、この「井波」の駐車場は大混雑なのである。その理由が何であるかも、すぐに分かった。「なるほど・・・温泉施設がある」
勿論、「井波」の賑わいは温泉施設だけが理由ではない。体験工房や見学施設、充実した売店や食事処等も魅力の理由だろう。しかし、いかんせん日帰り温泉のブームはまだまだこれから先も続きそうだ。泉質、温泉の種類等を含めた設備面等、印象の良い温泉ならば、人づてに人気が高まり、いよいよ客が集まってくる。しかも買い物客と異なり、温泉客はある程度長い時間敷地内にとどまるとするならば、混雑も当然起こりうる訳だ。
(だからといって、温泉施設をもった道の駅がすべて繁盛しているとは限らない。当然中には苦しい経営を強いられているところもあるのが現実だ。温泉というブームだけにすがっていては思わぬ落とし穴があったりも。)

数台の車が駐車場から出るのを見て、慌てて空いた場所へと車を移動させた我々は、ホッと一安心して車を降りる。さて、施設群のほうだが、上記にてチラッと洩らしてしまったとおり、温泉施設がある他、木彫り等の体験工房や職人たちの木彫り風景を見学出来る施設、物産館にレストラン、井波町を紹介するシアター等(総称:創遊館)がある。井波町は井波彫刻でも有名な「木彫りの里」、敷地の奥には数々の井波彫刻を展示している「井波彫刻総合会館」もあるのだ。これらを全て廻っていると、それだけでも半日以上は経ってしまいそうだ。
敷地内を歩きながら、我々が行き着いた先は、「なんと楽市」なる物産館。店内も広く、また土産品も実に充実している。

土産物の人気ランキング等も壁に貼ってあり、これがまた土産物選びにも非常に参考になるから嬉しい。
入口には箱詰めされた井波特産の「里芋」が並んであったり、名物「ますの寿し」も富山の道の駅では定番商品だろう。勿論、井波の木工芸品も多数並んでおり、これがまた幅広い年齢層に受け入れられそうな商品揃いだ。

土産物の人気ランキング、実は物産館内だけでなく、屋内トイレ入口にもしっかりと貼ってある。それを発見した"こあ"氏、「ここ、何故かトイレに土産ランキングが貼っているよ」と苦笑。はて、どうしてトイレに貼ってあるのだろう。トイレだけの利用客にも是非物産館へ寄って貰おうという一種のアピールだろうか。
物産館を後にした我々は、その隣にある「とやま観光ギャラリー」で井波彫刻の展示品やハイビジョン映像をしばし堪能し、すっかり駅を堪能した気分になりきっていた。いやいや、本当ならば駅の施設の数パーセントを楽しんだに過ぎないのだ。

「利賀」で、そば肉まんを食べて空腹はある程度解消されたのだが、レストランの入口を覗けばこれまた豊富な料理揃いで、かなり心そそられる。特に、井波特産の里芋を使った料理が気になるところだ。しばらくショーケースの前で張り付いていた"ほし"だが、心の何処かで「まだ日が暮れるまでに2箇所は廻れるかもしれない」という欲があった。

また富山方面を訪れたとしたら、この駅は立ち寄りたい、そう思わせてくれた駅であった。と言いつつ、実は是非レストランで里芋料理を食べるぞ、と結局は食い意地が発展した決意だったのかもしれない。
 
 

 
 
庄川」ここは昔ながらのドライブインか (富山県庄川町)
ルート:無番号道/(県)371号
到着時刻:16:05 スタンプ設置場所:売店側の案内所
そろそろ、日も暮れ始めている。里芋料理を諦めたからには、なんとしてでもあと2箇所は明るいうちに着きたいものだ。なんだ、結局時間に追われる旅から脱することは出来なかったのか、と"こあ"氏は呆れながらも車を走らせる。

道の駅「井波」を出た我々は、先程ここへ向かうべく来た道を逆戻りしながら、今町交差点までやってきた。その交差点を更に直進し、県道371号を右折して庄川町へ向かう。といっても、県道371号に出ると100mもしないうちに庄川町に入り、次の目印は国道156号との交差点、それが道の駅「庄川」がある位置でもある。

夕刻ということもあってか、交通量は多めだが、渋滞が発生する程ではなさそうだ。と、あっという間に国道156号との交差点にさしかかる。すると、交差点を越えた先である左手に道の駅「庄川」が見えているではないか。「え・・・あれのこと?」
ぽかんと口を開けたまましばらく黙ってしまった"ほし"をチラッと見ながら、"こあ"氏はそのまま駐車場へと入る。そして、"ほし"が言いかけた言葉を"こあ"氏がさらっと言い放つ、「先程の井波とは随分差がある駅だこと・・・」。この「庄川」は、道の駅として登録される以前から町のドライブインとして、かなり長い間営業していそうな印象を持つ。建物自体は洋風チック(正しい表現ではないと思うが)で、本来洒落た雰囲気をかもしだすはずなのだが、壁面に「れすとらん」と大きく書かれているところが、どうも建物外観の印象を下げてしまっているように思える。まぁ、これはあくまでも"ほし"的な感覚ゆえ、「そんなことは無い」と思われる人も当然いることは承知している。

駐車場には、多くの車が停まっているはずなのに、敷地内に利用客の姿を見えないのも不思議である。なんとも謎めいた駅ではあるが、とりあえず散策してみよう。道の駅「庄川」は、売店・レストラン・ホール等から構成される建物、そしてその裏手に観光案内所がある。
まずは、観光案内所の方へ向かうべく建物に近づくと、中には自動販売機とプラスチック製のテーブル・椅子しか見えない。

「この中に観光案内施設が本当にあるのか」と怪訝そうに建物内に足を踏み入れると、なるほど、周辺各市町村の観光パンフレットがズラリと並んでいるのが目に飛び込んできた。このパンフレット置き場、富山県内の他の道の駅でも見かけた記憶がある。ということは、県内で統一したパンフレット置き場を造ったと推測される。
次に売店に入ったは良いが、店内には誰もおらず閑散としている。店員もいるようだがここでも「いらっしゃいませ」の言葉は無い。「おいおい、富山の駅はいらっしゃいませも言えないところが多いのか」と"ほし"は早くもがっかり。おっと、富山の道の駅全てをひとくくりにしてはいけないか、と思い直し、店内を散策開始。土産物の種類は豊富であり、富山の海産品等も多数並んでいる。しかし、ここのお薦めはなんといっても「しいたけからし」だとか。特設コーナーには試食コーナーも設けられている。"ほし"も早速手にすると、レジへ向かう。そういえば、庄川町の特産は「ゆず」らしいのだが、すっかり探し損ねてしまった。

と、ホール辺りから人がわらわらと出てきた。「な、なんだこの団体は・・・」とその賑やかな声の方に視線を向けると、なにやらパーティの最中らしい。扉が開く度にうるさいくらいの声が聞こえてくる。我々はその声から逃げるように店を出た。なるほど、駐車場に停まっている車の持ち主のほとんどがあのホール内にいるということか。

レストランはどんな様子だろうか、と入口から覗いてみると、客は誰もいない。まぁ夕刻という食事には中途半端な時間ゆえ、それも仕方がないだろう、と思いながら車に戻るしかなかった。
 
 

 
 
福光」ここでピアノ演奏してみる?白いグランドピアノがある駅 (富山県福光町)
ルート:(県)371号/無番号道/国道471号/(主)21号/(主)27号/国道304号
到着時刻:16:56 スタンプ設置場所:なんといっぷく茶屋内休憩ロビー内
空はいよいよ暗くなってきた。次の道の駅へたどり着くまでにかなり暗くなってしまうのではないか、という不安を抱えながら、道の駅「庄川」を出た。県道371号を井波町方面へと出ると、先程通ってきたばかりの今町交差点へ向かうべく途中で左折。今町交差点から国道471号福光町方面へと出るとすぐに主要地方道21号へと合流する。今町交差点を通過した時には、「本来、利賀の次には先に庄川へ寄った方が効率的に廻れたかもしれない。といっても、井波は物産館が17時までというのが時間的に辛かったしな、まぁ仕方がないか」と、勝手に自己弁護までする"ほし"。夕方近くなると、どうしても閉館時間との兼ね合いが出てきて、廻る順番も決して効率良くとはいかないのが辛いところである。

さて、主要地方道21号に入ったらそのまま1.3km程走ると、次は主要地方道27号だ。この27号に入れば、あとはしばらく道なりに走るため、気が楽である。交通量はそれほど多くはないのだが、福野町を越え、福光町へ入ると少しずつ車の量が増えている。ペースものんびりな為、みるみるうちに暗くなる空を見ながら、ひたすら「前の車よ、曲がってくれ!」、と意味の無い祈りを続ける"ほし"。
そうして、JR城端線の線路を越えると国道304号へと合流し、やがて左手に道の駅「福光」が見えてきた。駐車場に停まる車の台数を見ると、「井波」程では無いのだが、盛況さが伺える。混雑は苦手だが、やはりある程度の活気が無いと「おいおい、この駅は大丈夫か」と余計な心配をしてしまいそうになるのだ。全くもって勝手きわまりない。さぁ、車を降りると、夜空へと変わらぬうちにさっさと散策を開始しよう。

道の駅「福光」は、日本情緒たっぷりの建物群が立ち並ぶ。特に目立つのは白い土蔵造りのレストランだろうか、売店や休憩ロビー等があるメイン施設自体も、裕福な農家の屋敷をイメージしたらしく威厳ある佇まいである。施設としては、売店、レストラン、休憩ロビーといった至ってシンプルな構成、国土交通省のサイト情報によれば、木彫り実演コーナーなるものもあると掲載されているのだが、一体何処にあったのだろうか。
正面入口から入ると、まず正面奥に休憩ロビーが見える。そして、まず"ほし"の視界に飛び込んできたのはグランドピアノ。おいおい、何故こんなところにピアノが、と唖然。それも、クラシックコンサート等でよく見る黒色ではなく、数十年前に歌手がよくピアノの弾き語り等に用いた(そういえば最近見かけない)ような、あの白いグランドピアノである。これには"ほし"も釘付け。

実はこのピアノ、客が自由に演奏しても良いのだとか。まぁ自由に、と言っても店の人の許可を得てからだろうが、ここでピアノを弾くのはかなり勇気がいりそうだ。物怖じせずに堂々と弾けるのは、子供くらいではないだろうか。そんな事を言いながら、"ほし"は昔ながらのピアノ弾きの血が騒ぐ。いやまてよ、こんなところで弾いたら騒音扱いされはしないだろうか、そんな事を考えたら弾けるものも弾けない。やはり、余計な考えが浮かぶこと自体、大人になった証拠だろう。
正面入口左手にはレストランの入口がある。定食やうどん、カレー等、メニュー自体は割と豊富なようだ。しかし、既に17時を過ぎているせいか、そろそろ終わりそうな雰囲気が漂っている。

そして正面入口右手に歩けば、売店だ。店内の様子を見てみると、結構利用客も多い。まず入口付近に並んでいる商品に目を向けると、「ふくみつの道の駅オリジナル」なる貼り紙付きの菓子を発見、その名も「つる柿まんじゅう」。道の駅オリジナルと聞いたら、それだけで"ほし"はもう我慢できずに身をのりだす。

「わぁ、道の駅オリジナルだぁ」と歓声を上げてしばし見つめる。と、ちょっとしたきっかけでレジにいた店員さんと意気投合、近くにいた客まで巻き込んで妙に盛り上がる。店員さんが「福光の道の駅の特長といったら・・・」と話してくれたのは、まず休憩ロビーに堂々設置された例の白いグランドピアノのことであった。全国でもお客さんが自由に弾けるピアノを設置してるのは、うちだけですよ、と自慢げである。
更に、福光町では古くから中国紹興市との友好関係をもっており、店内にも紹興市の物産を多数置いてある事等、指さしながら店員さんは語る。確かに、紹興市の木彫製品やレース商品等が並んでおり、それもかなり安価である。

店内に置いてある物産品の多くが福光町でしか扱っていないようなものだ、と店員さんから聞いた"ほし"は、店内を歩き回りながら商品を見て歩くと、確かに福光町で造られている柿製品の他、漬け物や茶、菓子類等がズラリと並んでいる。そして、陳列棚の中の商品を目で追いながらユニークな商品を発見。それは、天然木製防虫剤である。それには「道の駅 福光」と彫られている。「こ、これは・・・」と使命感に燃えた"ほし"はすぐさま手にしてレジへ向かう。

レジでは店員さんが「あぁ、これをお買いになるとは、お目が高い」とニコッとする。これは、道の駅「福光」で企画し、町内の業者に発注したオリジナル商品なのであった。この木製の防虫剤は、そのままタンスにかけて使うもので、形状的に「タンスにゴンゴン洋服タンス用」を思い出す。そうして、使用上の説明をいろいろ教えて貰った我々はお礼を言って店を出た。

外を見ればすっかり空は闇に包まれている。レストランもいつの間にか「準備中」になっている。スタンプラリー中であれば、夜であろうと営業時間内ならば、これから次の駅へ向かうつもりであったが、そうでもない限りまた後日訪れたい。というわけで、これには本日の駅巡りは終了となるのであった。いや、なるはずであったのだが・・・
 
 

さて、どうやって帰ろうかと地図を見れば、限りなく石川県に近い。毎度の事だが、これから自宅まで帰らねばならないということを全く考慮せずに走り回るため、いざ帰ろうとすると途方に暮れることが多いのだ。幸い、現在地が北陸道から近い位置なので、このまま高速道路を利用する手段もある。しかし、いかんせん空腹度無限大にまで達した"ほし"は、その手段には賛同しかねる。折角、日本海側に来たのだから、ここらで食べていきたい。年末の旅に引き続き、自宅でコンビニ弁当というのはどうしても避けたかったのである。

道の駅「福光」から、国道304号JR福光駅方面へと出ると、まもなく前方に見えてきた主要地方道48号の案内に従って左折、つまり北上を開始した。そうして主要地方道48号に沿って延々と北上を続けると、やがて国道8号にひょっこりと出てきた。国道8号沿いに、何かしら食事が可能な場所があるに違いない、と期待を胸に滑川方面へと走る。そう、この付近は富山湾が近いということもあり、もしかしたら新鮮食材を使った食事処があるに違いない、と考えたのである。しかし、それらしきものは何も見えてこない。「まてよ、国道8号沿いといったら、滑川まで行く途中に道の駅があるはずだ!」

 
 
カモンパーク新湊」闇に浮かぶ近代的な駅で食事も豪華にいこう (富山県新湊市)
ルート:国道304号/(主)48号/国道8号
到着時刻:18:49 スタンプ設置場所:情報室内
福岡町から滑川市方面へと食事処を求めて国道8号を走るなか、あるひとつの駅を思い出した、それが「カモンパーク新湊」である。この道の駅は、売店・レストラン共に21時まで営業している。それならば、この駅へ立ち寄ってみてはどうだろうか、と"ほし"が提案。"こあ"氏も特に反対する理由も見つからず、結局賛同する形で、「カモンパーク新湊」へ行くことになった。

やがて国道8号は新湊市に入り、順調な走行が続くと前方に道の駅「カモンパーク新湊」の看板が見えてきた。どうやら側道へ入るようだ。後方から車が来ないことを確認すると、慌てて側道へと入る。すると、左手に道の駅らしき施設が闇の中にぼんやりと浮かんでいるのが見えてきた。
道の駅「カモンパーク新湊」は、国道8号と国道472号との交差点に位置し、近代的な外観をもつ新湊市内の駅である。売店やレストラン、軽食コーナー、休憩所、観光情報等、ちょっと立ち寄り型の駅としても十分な施設群からなる。訪れた時間帯が夜間だったため、一部未確認な場所もあったのだが、国土交通省のサイト情報によれば新湊市博物館もあるらしい。はて、どこにあったのだろう。これはまたいずれ立ち寄った時にでも確認したい。

富山湾にほど近い国道8号沿いでトラックが割と多く利用する幹線道路ということもあってか、駐車場は大型車用のエリアも多数あり、広く感じられる。我々も早速駐車場に車を停めると、"こあ"氏が"ほし"に一言「ここは、道の駅散策ではなく、食事に寄っただけだよね」と聞く。この駅へはまた昼間に訪れるつもりであったため、「まぁ、今回は食事がメインかな」なんて曖昧な回答をした"ほし"であったが、いざ建物の中に入ると、あれこれ見たい衝動にかられる。といっても、開いているのは売店とレストラン、休憩所だけなのだが。

カモンパーク御膳
さぁ、空腹の身体を引きずってレストランへと向かうと、入口にメニューが置いてあり、豊富な品揃えにご機嫌になる我々。早速、中へと入ると、レストラン内には多くの客が食事を楽しんでおり、これまた盛況ぶりが伺える。我々は席につくと、入口で目星をつけていた料理以外にも何かあるのかとメニューを食い入るように見る。そうして"ほし"は「道の駅御膳」、"こあ"氏は「カモンパーク御膳」を注文。"ほし"の場合、「道の駅御膳」という料理の名前に惹かれて注文したようなものだが、価格的にやや高価(2,000円)なのが難点か。いや、それに見合う料理数なので良しとしよう。

しかし、店内がこれだけ賑わっていると、料理が運ばれてくるまでには結構時間もかかるかもしれない、とある程度の覚悟はしていたのだが、意外や意外、しばらくすると我々の前には料理が運ばれてきた。"こあ"氏が注文した「カモンパーク御膳」には刺身盛り合わせの他、天ぷら、小鉢、茶碗蒸し、白飯、みそ汁、フルーツ等が並び、"ほし"の「道の駅御膳」は、天ぷらの部分が和風ステーキになっているといったところだろう。ふたつの料理を見比べてみると、どうやら他の皿は基本的に一緒のようだ。今日一日ほとんど何も食べていなかった状態なため、この程度の贅沢は許されるだろう、と我々は早速食べ始める。

道の駅御膳
「贅沢な気分を味わえるね」なんて満面の笑みを浮かべながら、次から次へと胃の中へと流し込む姿は、とても贅沢な食べ方とは言えなかったに違いない。と、"こあ"氏が突如、かき揚げを一口分切り分けて"ほし"に差し出しながら「これ、是非食べてみて」と言う。「どれどれ」といざ口にすると「おぉ、これ、プリプリっとして美味しいね。このエビ、新湊特産のシロエビでしょう」と、もっとかき揚げが食べたいぞ、と羨ましげな"ほし"。しかし、それ以降"こあ"氏がかき揚げを"ほし"に与えることはなかった。「次にここで食べるならば、カモンパーク御膳にしよう、いや、シロエビかき揚げ丼もあったな」と、"ほし"は心の中でひとり企む。
やがて食事も終え、身も心も満足感に浸った我々だが、これからまだまだ長旅が待っているのだ。

長時間運転する前に満腹状態になると眠気も誘うため、危険きわまりない。満腹解消の為には少し歩くのが良いのではないか、なんて適当な理由をつけて、結局食後は売店散策にいそしむことになる。
売店内は海の香りたっぷりの海産品が並び、新湊特産のシロエビも発見。他にも、魚介類が豊富に並び、今更ながら日本海沿岸に来ているのだ、と実感させられる。シロエビを用いた菓子類も心そそられ、つい手がのびたりも。更に「新湊」と書かれたラベルが貼られたワインまで発見。といっても、これは新湊市で製造されているのではなく、新湊から南に位置する婦中町の「ホーライサンワイナリー」で造られているようだ。最近、"こあ"氏はワインのコルクを開けるだけの楽しみから、ワインをたしなむという楽しみを少しずつ覚えているため、縁遠かったはずの酒コーナーで自ら瓶を手にとって眺めているではないか。そんな見慣れない光景に少し嬉しさを感じつつ、"こあ"氏が飲めそうなワインを"ほし"が選ぶと他の商品と共に会計を済ませる。
「食事だけのつもりが、やはりこうなったか・・・」と、それは駅を巡る者の宿命なのかもしれない。その後、売店横の休憩スペースへ、更に短い通路を経て道路情報を兼ねた休憩室(正式名称は不明)らしきものがあるではないか。いやはや、ここは実に豊富な休憩エリアを持っているようだ。

こうして、満腹感も売店散策で落ち着いたようだ。そろそろ出発しようか、と車へと戻る。
 
 

一日中、歩いたり走ったりの連続で、そろそろ身体のほうも疲れてきた。いくら食事をとって胃的には満足したからといって、疲れがとれる訳ではない。しかも明日は平日、仕事に差し支えてもまずいと判断した我々は、最寄りのICから高速道路を利用することにした。幸い、「カモンパーク新湊」から国道472号を南下すれば、北陸自動車道 小杉ICがある。

そうして、「カモンパーク新湊」を出発すると、国道472号を南下開始。交通量がそれほど多くなかったせいか、後方から爆音と共にやって来ると、瞬く間に消えていった元気な車がいた。と思ったら前方の信号で停まっている。まぁ、いくら元気にとばしたとしても、バイパスでもない限り結局は信号に阻まれるのだ。そんな車を見ているうちに、いつの間にか小杉IC入口まで来ている。

北陸自動車道も金沢辺りはETCレーンがあるだろう、と予想していたが、ICによってはまだ設置されていないところも少なくない。幸いここ小杉ICにはETCレーンがあり、我々はそのまま通過。さぁ、これから自宅への長旅の始まりである。毎度思うことだが、昼間だったら周囲の風景等を楽しみながら走れるのだが、夜間は何の楽しみも無いのが辛いところだ。

富山、魚津、そして親不知等を過ぎ、能生ICに近づくと、"こあ"氏はぼそっと一言「道の駅能生に行きたかった」と呟く。時期的に丁度冬ということもあり、蟹の魅力にとりつかれている"こあ"氏としては、是非とも立ち寄りたい駅らしく、蟹の話題が出る度にだだをこねる。そろそろ、願いをかなえてあげなければ、以後道の駅巡りにも影響しかねない。

さて、名立谷浜SAにてガソリンを補給し、再び本線へ戻るとまもなく上越JCTから上信越自動車道へと入る。しばらく走ると、見えてきたのは新井PAだ。ここは以前、道の駅「あらい」として立ち寄った場所でもある。その当時、建設中であったホテルもオープンしており、遠くからでもその建物が認識できる。「あらいに寄る?」と"こあ"氏、「海鮮センターが開いていたら寄っただろうけどねぇ」とため息まじりの"ほし"の回答により、そのまま通過。

やがてそろそろ関東圏に突入だ。妙高高原ICを越え、信濃町ICまでやってくると、「はぁ・・・帰ってきた」とほっと一息する"ほし"。その言葉に"こあ"氏は「帰って来たって言っても、まだ長野北部なんだけどなぁ」と呆れ果てている。しかし、どうやらこの先、長野自動車道や中央自動車道いずれも渋滞情報はなく、実にすんなりと帰れそうなのだ。まぁ、自宅に到着するまでは油断は禁物、"ほし"も珍しく居眠りすることなく、目を見開いて前方を睨んだままである。

少しでも眠たいと感じた時には、SAやPAの存在は非常に大きいと今更ながらに実感している。我々の場合、少しでも早く帰ろうと無理してPA等に寄らずにそのまま走り続ける事が多いのだが、それはドライバーだけでなく同乗者の疲れも大きくなるばかり。したがって、ついつい"ほし"もウトウト状態になりがちだ。今回はつとめてPAやSAへ立ち寄るようにして、その都度車から出るようにしてみた。冬のせいか、外が寒いことが幸いし、数分外に出るだけでもすっかり気分はリフレッシュ。しかし、夏の場合は、いざ外に出ると暑さでよけい気分も重くなったりもしそうだ。

まぁなにがともあれ、無事に更埴JCTから長野自動車道へ、そして岡谷JCTから中央自動車道へ入ると、渋滞に巻き込まれることもなく無事に東京都内まで帰ってきた。しかし、料金所での恒例アクシデントとは言いたくはないが、またしてもETCの道路側アンテナと車載器間がうまく通信出来なかったらしく、ゲート内で足留めだ。ごく普通に料金を支払って出ていく車を横目に見ながら肩を落とす。八王子料金所ではETCを利用して何度も通過出来ていた場所だけに、いよいよもって悩みは深くなる一方である。毎週のように出掛けていると、原因追及に乗り出す暇もなかったのだが、そろそろ何らかの手をうたなければ精神衛生上よくない。

というわけで、時計をみれば夜中の0時過ぎ、自宅に到着。ひだ・みの道の駅スタンプラリー目的の旅のはずが、すっかり目的が変わってしまったものの、こんな旅もたまには悪くない。ついつい道の駅ばかりに目を向けがちの我々ではあるが、旅の楽しさの原点を忘れてしまっては本末転倒、旅のスタイルも試行錯誤したいものだ。

さぁ、ひだ・みの道の駅スタンプラリー、スタンプ数は30箇所まで達成だ。残る3箇所は2月3日に訪問予定、無事に全達成なるだろうか。

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最終更新日:2002年02月01日