ひだ・みの道の駅スタンプラリー 第4回
正月の大雪は何処行った?静寂に満ちた雪解けの東美濃駅巡り

岐阜(東美濃)編
2002年01月12日

2002年になっても、我々は前年から引き続いて「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」に全力投球、というわけで本当ならば正月休み中に一度は岐阜方面へ出掛ける予定であった。しかし、皆さんもご存じのように、1月3日から4日にかけて東海地方には記録的な大雪が降り続き、テレビを見ればあちらこちらで大雪情報だらけではないか。「豪雪地帯でなおかつ大雪警報が出ているところに、わざわざ出掛けていくなんて危険きわまりない」と"こあ"氏の激しい抵抗により、結局正月休みは休養期間となったのであった。

そして1週間が経ち、正月ムードもすっかり落ち着いたところで、どちらからともなく「今週末は行くよね」と言い出した。1月2週目の月曜日は「成人の日」で祝日、ということは土日の休みと合わせて3連休になるのだ。月曜日は体力回復の日にあて、日帰り派の我々としては珍しく土日にかけて1泊2日の旅をしようと目論む。

さて、今回は12日に東美濃ルートと称する岐阜県南東部を中心に廻り、次の日である13日には前回営業時間に間に合わなかった「白川郷」へ向かうつもりである。岐阜県南西部の「クレール平田」や道の駅以外のスタンプ箇所であるJR岐阜駅・東海北陸道 川島PAもまだ廻っていないため、白川郷へ向かう前に立ち寄っても良かったのだが、折角「白川郷」まで行ったならば少し足をのばして富山の道の駅も少し廻ってみたい。ということは、岐阜市周辺から延々と白川郷へと北上していかなければならない。しかも、スキーシーズンゆえ、東海北陸道を利用して北上するにも混雑が予想される。

あれこれ考えた末、今回の旅にはあえて「クレール平田」その他2箇所をルートに組み込まないことにした。まぁ開催期間である2月末までにはまだ時間も残されている。また行けば良いじゃないか、と至って楽観的である。

12日早朝、まだ真っ暗の空の下、遠慮がちにエンジンをかけるとそそくさと自宅を出発、高速道路にのる前にガソリンを補給していざ中央道を目指して走りだした。

中央道に入ってみると予想以上に交通量が多い。時計を見ればまだ6時前だというのに、この車の多さは何なんだ、と言いながらも我々もその中の1台に違いない。人によっては3連休初日という訳で、これから遊びに行く人も多いのだろう。しかし、周りを見回せばスキー板を積んだ車ばかり、積んでいない我々の車のほうがまるで珍しい存在のようだ。「こんな朝早くから大変だねぇ、スキーするのも。」と己の事はすっかり棚にあげて感心するやら苦笑するやらの"ほし"に、「まぁ、1日少しでも沢山滑りたいからねぇ」とスキー経験有りの"こあ"氏が実感をこめて説明。

というわけで、夏場は大月IC辺りを過ぎれば交通量も減っていた中央道も、スキー目的の車が多いせいか、冬の間は長野方面へ向かう車が尚も列をなしている。そんな車たちとも岡谷JCTでお別れだ。本日の我々のルートは、長野自動車道ではなく、中央道のまま岐阜方面へと向かうのだ。そうして岡谷JCTを通過すると、予想どおり中央道を岐阜方面へ向かう車はほとんどいない。

あとはひたすら瑞浪ICに向かって走り続けるだけなのだが、ふと辺りを見渡すと「あれ、雪が無い・・・」、そう、正月にあれほど降った雪も、1週間が経過し、且つここのところの暖かさのせいか、「辺り一面雪景色」というには雪の量が少なすぎる。これでは折角履いたスタッドレスタイヤの活躍の場もなさそうだ。落胆する"こあ"氏には「本来、雪が無いから安全に走れることを喜ぶべきなのでは?」と呆れる"ほし"の言葉も耳に届いていないようである。

そうして瑞浪ICが近づいてきた。


【東京都下出発時刻】05:09 【宿到着時刻】21:00
色は東美濃ルート 色は奥飛騨ルート
  自宅/中央自動車道 調布IC-
瑞浪IC/(県)352号/国道19号/
(主)69号/無番号道/(主)66号
土岐美濃焼街道
08:55
(主)66号 そばの郷
らっせいみさと
10:48
(主)66号/国道418号/
国道363号/国道257号
上矢作
ラ・フォーレ福寿の里
11:48
国道257号/国道363号/
国道19号/国道256号
きりら坂下
12:56
国道256号/(主)3号/
国道256号
花街道付知
14:00
国道256号/(主)62号/
無番号道
美濃白川
15:13
国道41号/国道256号 飛騨金山
ぬく森の里温泉
16:01

 
 
土岐美濃焼街道」朝から献上丼を食べて元気モリモリ (土岐市)
ルート:自宅/中央自動車道 調布IC-瑞浪IC/(県)352号/国道19号/(主)69号/無番号道/(主)66号
到着時刻:08:55 スタンプ設置場所:どんぶり会館1階観光案内コーナー
ここのところ数回にわたってトラブルに見舞われたETCに対し少し憂鬱になりながら、中央道 瑞浪IC料金所にさしかかる。何事もなく通過したのはいいのだが、結局数度にわたるトラブルの原因は現在もわからずじまいだ。気を取り直して、県道を経由してひとまず国道19号に出ると、「げげっ、混んでる」。まぁ、中央道と平行して走る国道19号だけに混雑も仕方がないとは思いつつ、早々に横道へそれ、下肥田(地名)から主要地方道69号に入る。

主要地方道69号は交通量も少なく、快調に南下していくと、やがて「土岐美濃焼街道」の沿線である主要地方道66号と交差するポイントに近づく。と、その1km程手前か、突如目の前に立て看板が現れる。「道の駅土岐美濃焼街道 こちら→」と細く暗い道を案内しているのだ。カーナビはまだ直進せよ、と案内しているのだが、やはりここは看板を優先させた方が得策ではなかろうか、と判断すると、立て看板に従って細い道へと入っていく。

「そうか思い出した。主要地方道69号と道の駅の沿線である主要地方道66号は、地図上では交差しているけれど、実際は主要地方道66号側が高架道路だったんだ。昨年もこの辺りを通ったよ」と"ほし"の言葉に、「なんだぁ、今頃思い出したの?。あの案内看板が出た時点で思い出してたよ」と"こあ"氏は少々自慢げ。年中、何処かしら走り回っていると、道の記憶もどんどん塗り替えられていき、時には忘れてしまうことだってあるのだ。「ふふん」と"ほし"は悔しげに鼻をならしながら、ふてくされる。

細い道から主要地方道66号に出た我々は、東へと進みながら、目の前に迫っている道の駅「土岐美濃焼街道」の営業時間が急に気になりだした。スタンプ帳には確かに09時から営業している旨、掲載されている。以前、この駅へ立ち寄った際にも09時から18時までの営業時間だったと記憶している。しかし、お馴染みの100円地図をよくよく見直すと09時半から、と掲載されているのだ。「どっちが本当だ?」
その答えはまもなく目の前に突きつけられることになった。そう、右手に見えてきたどんぶり型の巨大な建物、道の駅「土岐美濃焼街道」に到着だ。道の駅「土岐美濃焼街道」のメイン施設は、その形からも容易に想像出来るように「どんぶり会館」なる名称の建物である。中には、売店やレストラン、ギャラリー、体験室等があり、特に美濃焼を買い求めてやってくる客も多い。岐阜県内では人気の高い駅のひとつでもある。

さて、いざ敷地内に入ると、駐車場にはほんの数台の車しか停まっていない。そして、建物入口の看板には無情にも「09:30〜」と書かれているではないか。入口付近で人が動いている姿を目撃したものの、どうやら営業時間前の清掃をしているらしい。

「9時前に到着したうえに、30分以上も待つことになるのか」と、さすがにこれは辛い。と、そこで「ガソリンをそろそろ補給したいと言ってたよね。だったら、この余った時間でガソリンを入れに行こうか」と時間を持て余したゆえの苦肉の策を思いつく。全くもって、これこそガソリンの無駄遣いの他なにものでもない。これだったら、瑞浪ICを降りた際にガソリンスタンドに寄っておけば良かったのだ。

そうして、車に戻った我々は一旦道の駅を後にすると、国道19号沿いにあるガソリンスタンドへ行き、ガソリンを補給すると再び駅へ戻ってきた。一旦出ていった車が数十分もしないうちにまたしても戻ってくるとは、なんとも怪しげな行動に見られそうだが、他人の目を気にしている場合ではない。そういえば、9時前よりも駐車場に停まっている車が増えている。
「もしかしたらレストランは既に営業してるんじゃない?」と、どんぶり会館の入口に立つと自動ドアも開く。「なんだぁ、既に開いてるんじゃないの」と苦笑しながら奥へ進むと、丁度売店の開店準備をしているところであった。更に、1階入口近くにある観光案内所は解放されており、スタンプも押せるようだ。そそくさとスタンプを押すと、2階へ上がる階段の横に「レストラン 09:00〜20:00」と書かれた貼り紙を発見。そう、わざわざ時間潰しなどしなくても良かったのである。

「レストランが既に営業中といっても、こんなに朝早くからだと軽食程度しか無いかもしれないね」と空っぽになった腹を抱えながら階段をあがると、そんな予想を良い意味で裏切る結果が待っていた。ここレストラン「キャビン」では朝9時からメニューに掲載された全ての食事が可能なのだ。ここのところ、どの道の駅へ立ち寄っても、レストランは朝10時半前後までは軽食か喫茶のみ、または準備中であるケースが多かったのである。

「いいねぇ、この駅がますます気に入ったよ」と"ほし"は大きく頷く。結局、売店もまだ開店準備中ということで、先にレストランで空腹を満たすことにした我々は、レストランへ入る。実は、ここに来たらどうしても食べたいものがあった、それが名物「献上丼」である。食べ終わると「どんぶり」も頂いて帰ることが出来るというこの「献上丼」、前回はその実物を確かめることが出来ず、非常に心残りであった。今回こそは食べるぞ、と心に決めていたものの、朝からかなりボリュームがある丼ものを食べきることが出来るだろうか。"こあ"氏も「朝から丼はなぁ・・・」なんて弱気だ。といいつつ、結局選択したのは「天丼」であった。あっさり目の丼ものだったら、ネギトロ丼等もあっただろうに、と嫌みを言いながら、"ほし"も「献上丼」と「道の駅どびん」のセットを注文。
「道の駅どびん」?なんだそれは、と思った人もいるだろう、いわゆる「どんぶり会館」オリジナル土瓶にお茶が入って運ばれてくるのだ。「道の駅どびん」なんて名称がついているので、てっきり土瓶の周囲に道の駅のロゴや名称が入っているのかと思いきや、「どんぶり会館」「献上丼弁当」と書かれているだけである(かなり残念)。

「ところでその土瓶は、飲み終わったら貰えるの?」と"こあ"氏が素朴な質問。そういえば、献上丼のどんぶりについては持ち帰りが出来る旨、随所に書かれているのだが、どびんについては特に書かれていない。「でも、お茶が入っているだけで380円もするんだよ。勿論、土瓶も貰えるでしょう」と自信なさげに"ほし"が言う。まだ、他にも疑問が残されていた。それは、このどんぶり、持ち帰りが出来るのは良いのだが、食べ終わったら洗って持って帰るのだろうか、客が洗うのだろうか、何処で洗うのだろう、洗うとしたらお湯は使わせて貰えるのか、実にくだらない疑問をコソコソ話す我々であった。と、まもなく「献上丼」と「天丼」が運ばれてきた。
"こあ"氏の「天丼」(右写真)を見てまず一言、「す、すごいボリュームだ・・・」、天丼の具がどんぶりから溢れんばかりにのせられている。

早速、頬ばりながら「次に来てもまたこれを食べよう。でもイカの天ぷらは不自然な程に柔らかいのに、妙に衣が高い天ぷらもあるぞ。」とブツブツと感想を言う"こあ"氏を微笑ましく思いながら、"ほし"も献上丼を頂く。
献上丼(左写真)は、カニのフライやレンコンの天ぷら、つくね等々の具が沢山のった、天丼に負けずにボリューム満点のどんぶりである。レストラン内には他にも数組の客が座っていたのだが、さすがに朝からどんぶりを食べている人はおらず、なんとも妙に照れくさくなりながらも、次から次へと胃の中へ流し込む。

食べ終わる頃には、これからスタンプ求めて走り回ることもすっかり忘れそうになってしまう程、くつろいでいた。すると、そこにどんぶり3種類と土瓶2種類を持って店員さんがやって来た。「好きなものを選んでください」、ということは、この食べ終わったどんぶりを洗って持って帰る訳ではなかったのか、と今考えれば、なんてつまらない事を考えていたのか、と己を恥ずかしく思いながら、どんぶりと土瓶を選び、袋に詰めてもらう。

会計を済ませて1階に降りていくと、売店は既に開いており、美濃焼をあれこれ見て歩いている客も多数いる。ただ、ここの場合、焼き物の展示販売に重点を置いているのか、その他の特産品については今ひとつ伝わってくるものが無いのが残念である。
売店の更に奥へと進むと、デラックストイレがある。これについては昨年の訪問の際、その美しさに圧倒されたのだが、やはり今回もその美しさは変わらない。

屋外のトイレも清潔度は保たれているのだが、このデラックストイレにはかなわないだろう。"こあ"氏は、このデラックストイレを毎度勝手に「ゴージャストイレ」と呼んでいるのだが、もしかしたら訪れた皆さんの中でも、「ゴージャス」という言葉の方が相応しいと思われている人もいるのではないだろうか。
と、"こあ"氏がトイレの美しさを満足いくまで堪能している間、"ほし"は地下1階にある体験室の方に足を運んでみた。静かに焼き物を作る姿をドア越しに見ていると、こちらまでピーンと緊張の糸が張られるようだ。その他、美濃焼の歴史等を紹介するコーナーもあり、これがまたなかなか興味深い。

再び1階に上がると、更に利用客が増えているようである。「この道の駅は立ち寄る人が多いという話は聞いていたけれど、その話は本当だね」とその光景を見ながら、どんぶり会館を後にした。
 
 

 
 
そばの郷らっせいみさと」店頭に蕎麦が無い? (恵那市)
ルート:(主)66号
到着時刻:10:48 スタンプ設置場所:売店内
さて、本日の駅巡りの中では唯一初めて訪問する道の駅、それが次に向かう「そばの郷らっせいみさと」である。道の駅「土岐美濃焼街道」と同様である主要地方道66号上にあるため、恵那市方面へと向かえば到着する。

「土岐美濃焼街道」を出発した我々は、主要地方道66号を東へと走り出した。基本的には交通量は少なく、快調な走行が可能である。やがて瑞浪市を越えると段々と山道を上がり始め、なだらかなコーナーが幾つも続く。たまにノロノロ運転の車が前方にいても、登坂車線があるため、サラリとかわしていける。そんな快適な走行状態には不満は無いものの、周囲にほとんど雪が無いことが、"こあ"氏の不満のタネらしい。「おーい、雪は何処行ったぁ?」と口を開けばそんな言葉ばかりで、いささか"ほし"は呆れ気味。もしかしたら、今日は1日中この言葉につき合わなければならないのか。
恵那市に入ると、まもなく国道418号と交差し、右手に道の駅「そばの郷らっせいみさと」が見えてきた。初めて訪問する道の駅はやはりワクワクするものだ。

早速、駐車場に車を停めると敷地内を歩き回る。道の駅「そばの郷らっせいみさと」は、その名から分かるように「そば」を強くアピールした駅であり、敷地内には「そば道場」と称し、そば打ちを自ら体験し、味わうことが出来る。また、売店の奥にはそば処があり、本格手打ち蕎麦が食べられるのだ。
駅自体は決して大規模ではなく、本施設内で最も広いフロアを持つものといったら、「そば道場」(右写真)ではないだろうか。

それに反して売店はかなり小規模、かえってそば処の方が広いようにも感じられる。まずは窓越しにそば道場の様子を眺め、そのまま売店へと入ろうとする。すると、元々は自動で開閉するはずのドアが、何故か手動ドアになっている。「あれ?」と多少戸惑いながら自動ドアを手で開け、店の中に入ると「あぁ、すみません」と店員さんがいきなり謝りながらドアを閉めるのを手伝ってくれる。
まずは、売店内に置いてあるスタンプを押して、そのまま店内を散策しながら商品を眺める。

中でも「朴葉餅」はお薦めらしく、特設コーナーを設けて並んでいる。そういえば、岐阜に何度も来ておきながら、「朴葉」関連商品を何ひとつ口に入れていないとは、なんたることだろうか。「これは買わねば・・・」といった使命感にかられ、そそくさと朴葉餅を手にすると、どさくさにまぎれて「なんじゃもんじゃ」なるユニークな名称の恵那の地酒を手にしてレジへ向かう。
しかし、"ほし"はとある事が気になっていた。そう、それは店内では蕎麦がひとつも販売されていないことである。「そばの郷」ならば、店内で生そばを販売していても良いのではないだろうか、と辺りをくまなく探してみたのだが、やはり見当たらない。結局、その疑問を解き明かすべく、レジで会計を済ませながら店員さんに「あのぉ、蕎麦を買いたいのですけど、売ってないのでしょうか」とおそるおそる聞いてみる。すると店員さんは、しばし考えたあげく「ちょっと待ってくださいね」と奥の事務所へ聞きに行く。「え?蕎麦を買うのにわざわざ事務所へ聞きに行くとは・・・」と我々は途方に暮れて成り行きを見守る。

店員さんはしばらく事務所でやりとりをしたあげく、吉報をもって戻ってきた。「今お包みしますから、少々お待ちくださいね。」と今度はそば処(右写真)の厨房へ走っていく。これはもしかして非常に申し訳ないことをお願いしてしまったのではないか、という気持ちになりながらしばらく待っていると、やがてパック詰めされたそばを袋に入れて持ってきた。そして、店員さんは実に親切に蕎麦のゆで方を教えながら「お待ちどう様でした」と我々に手渡した。そんな言葉の数々を聞きながら、この駅の「そばに対する愛情」が伝わってくるようである。

そしてペコリと会釈しながら店を出ると、そばの袋を大切そうにかかえて車に戻るのであった。
 
 

 
 
上矢作ラ・フォーレ福寿の里」まかこんるんるん求めて (上矢作町)
ルート:国道418号/国道363号/国道257号
到着時刻:11:48 スタンプ設置場所:休憩所内
さて、次に向かう道の駅は「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」である。「そばの郷らっせいみさと」は丁度国道418号と主要地方道66号との交差点にあるため、そのまま国道418号に出ると、山岡町方面へと南下。幸いなことに交通量も少なく、なだらかな山道を快走していくと、周囲にはかなり雪が残っていることに気づく。つい先程までは雪もほとんど解けているような道を走ってきただけに、少し不思議な感覚におそわれる。

そんな山道も国道363号(国道418号と重複路線)上矢作町方面へと入ると、民家もぽつぽつと見える平地へと姿を変えている。更に国道257号(国道418号と重複路線が続く)を南下し、尚も上矢作町へと近づいていくと、どうも反対車線側の交通量が気になりだした。基本的にはそれ程交通量は多い方ではないのだが、大型トラックが目につき、その後ろには車がズラリ並んでいるのだ。「上矢作まで行ったら、再び北上して"きりら坂下"に向かうから、運が悪いと大型車の後続を強いられることになるかもしれないね」と苦笑しながらも、今はとにかく上矢作へと急ごう。

そうして国道257号を走っていると、道路脇にある「モンゴルの里」や「モンゴル村」なる看板が目に飛び込んでくる。それを読んだ"こあ"氏「どうしてモンゴルなの?」と聞く。おいおい、"ほし"は観光ガイドか?と言いたいところをグッとこらえ、「国際交流があるんじゃなかったかな」と曖昧な回答。そのまま国道257号を南下していくとやがて右手に「モンゴル村」の建物群がチラっと見えてきた。それは白く先が尖った円筒形の建物「ゲル」と呼ばれるモンゴルの遊牧民の移動式住居である。これらはキャンプ場になっており、宿泊が可能である。「あれがそうなのか」と車の中からしばしその姿を目で追いながら、そのまま通過する。
まもなく道の駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」が右手に見えてきた。何ヶ月ぶりに来ただろうか、妙に懐かしさのようなものを感じながらしばし建物を見上げる。こじんまりとした洋館風の建物はひっそりと静まり返っており、何処か寂しげな空気が漂っている。というのも、冬の時期はあまり訪れる人も多くないのだろうか、駐車場にもほとんど車は停まっていないのだ。

施設自体、小さな売店とレストラン、情報コーナーを兼ねた休憩所とシンプルな構成なため、食事を除き長居をしていく人も少ないのかもしれない。
まずは情報コーナー兼休憩所へ立ち寄り、案内カウンターに置いてあるスタンプを押す。ふと、首を上げるとある写真入りの額が目に入る。それは「駅長 オユンナ」と書かれたものである。

「あの写真の人が駅長さんなんだよ。確かモンゴルの人」とにわかガイドの"ほし"が語る。「へぇ?日本人に見えるんだけど」と"こあ"氏も写真に見入る。オユンナはモンゴル出身の歌手、この道の駅の駅長であると同時に、先程通ってきた「モンゴル村」の村長も務めている。
次に売店へ立ち寄ってみる。"ほし"の目的はヘルシーこんにゃくである「まかこん」である。前回訪問時にこの「まかこん」を買って以来、ファンになっているのだ。これからもここに立ち寄る度に買うであろう一品である。ところが前回置いてあった場所に「無い!」、まかこんが置かれていた場所には漬け物が並んでおり、影も形もないのだ。

「あれ、何処に行ってしまったのだ・・・」と途方に暮れながら売店内を一周廻ると、灯台もと暗しの如く、なんと売店入口の陳列籠の中にズラリと並んでいたではないか。一年近く立ち寄っていなければ、売店内の配置が変わっていてもおかしくはないのだ。ホッとしながら商品を手にすると、そのままレジへ直行する。
と、頭の中は「まかこん」でいっぱいになっていた"ほし"ではあるが、売店にはその他にも食品から工芸品、菓子などが並んでいる。その中には、モンゴルの「岩塩」も何種類か置いてあるのだ。

しかし、「モンゴル」との国際交流があるならば、モンゴルの工芸品や民俗衣装等も販売してはどうだろうかなんて考えるのは、やはり飛躍しすぎだろうか。
 
 

 
 
きりら坂下」オリジナル菓子群が美味しいオススメの売店 (坂下町)
ルート:国道257号/国道363号/国道19号/国道256号
到着時刻:12:56 スタンプ設置場所:きりらホール
車に戻った我々は、次なる道の駅「きりら坂下」を目指し、「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」を後にした。国道257号を岩村町方面へと北上すると、先程の予感が当たったのか、早くも大型車にはばまれ、いきなりペースダウンである。いや、大型車を否定している訳ではないのだが、やはり制限速度程度は出して欲しいものだ。しかし、国道363号を右折し、中津川方面へと入ると、いつの間にか前方を走る車の台数が減ってきている。

田園風景が続く中、ほとんど誰も走らない国道363号をせっせと走り、ひたすら国道19号へと向かおうとすると、なにやら周囲の風景が、田園風景から木が生い茂る山々へと変化している。やがて、「根ノ上高原」の看板を越えた辺りから本格的に路面には雪が残っており、気を抜けば非常に危険な状態だ。そしていよいよ始まるは、すれ違い不可な極細道、路面脇は雪で埋もれ、何処までが路面の境なのか分からない。しかも、タイトなコーナーも多い。

そこで"ほし"はチラッと"こあ"氏の顔を覗いてみた。すると、なんとまぁ満面の笑みを浮かべつつも緊張にゆがんだ"こあ"氏の不思議な顔がそこにある。「あれまぁ・・・」とそれ以上は何も言わず、ただひたすら前方を睨みつける"ほし"。いやはや、この国道363号「根ノ上高原」先から国道19号へ抜けるルートは、雪の時期でなくてもある程度緊張を強いられる峡路のようだ。しばらく続くすれ違い不可の道を見ながら、ただひたすら対向車が来ないことを祈るだけの"ほし"。いかんせん、所々にある退避エリアはすっかり雪に埋もれ、とても退避するどころではないのだ。

そんな緊張が続く山道を越えると、やっと前方に街並みが見えてきた。ここまで来れば、あとは国道19号を右折して北上し、一旦長野県山口村へと向かえば良い。国道19号は先程の国道363号の「酷道」状態とはうってかわって走りやすい快適道だ。交通量も割と多めだが、国道19号はもともと利用車が多いと割り切っているため、ストレスを感じることもなく北上を続ける。すると、岐阜県から一旦長野県へと入った。

「長野県山口村といえば、道の駅"賤母"があるところだね。」「あの駅で売っていた蕎麦も美味しかったよね」「ちょっと寄っていく?」そんな会話をしながら結局は立ち寄ることなく、国道19号から国道256号へと入ると木曽川が流れる弥栄橋を渡る。その橋を渡りきろうとした時、「あれ、道の駅案内看板ってここにもあったっけ?」と"ほし"が首を傾げる。橋のふもと付近に、「←道の駅 きりら坂下」の案内看板があったのである。昨年訪問した時は、ただ単に気が付かなかっただけだろうか、それとも駅の場所が明確でない為に新たに看板が設置されたのかは定かではない。
そうして国道256号を左折して細い道へ入ると、正面に見えてきたのは道の駅「きりら坂下」である。実は「きりら坂下」の雪景色を楽しみにしていたのだが、屋根の雪はおろか、建物裏手にある川沿いの公園の雪もほとんど解けかかってしまい、お世辞にも綺麗とは言い難い。「うーむ、残念」と呟きながら車を降りる。

道の駅「きりら坂下」は、売店・そば中心のレストラン・体験教室・観光案内等から構成され、建物自体は中規模程度ではないだろうか。隣接してショッピングセンター「サラ」があり、そちら目当ての客も多いようだ。
土曜日のせいだろうか、それとも冬場だからだろうか、昨年の春に訪れた時に比べ、駐車場に停まっている車の台数が少ない(これは、この駅に限ったことではなく、他の駅も含めてなのだが)。

そんな静寂の中、我々は建物の中に入ると、すぐに足をとめた。正面入口から入ってすぐ受付・案内カウンターがあり、その横に観光チラシ等が多数置いてあったはずなのだが、チラシ類がなくなっている。移動したのだろうか、とアーチ状のホール(きりらホール)を奥へと進むと、壁際に立派な木製ラックが設置され、各市町村毎に観光チラシが分けて置いてあるではないか。建物の外観はそう簡単に変わることは無いのだが、建物の内部は1年も来ないうちに様々な変貌をとげるものだ、と今改めて実感させられる。
スタンプは昨年と同様、きりらホール内にあるカウンターに置いてあり、"ほし"がそそくさとスタンプを押していると、"こあ"氏が近づいてきて「売店内も昨年とレイアウトが変わってるみたいだよ。」と耳打ちする。その"こあ"氏の言葉通り、確かに売店内のレイアウトが少し変わっている。

「よく以前のレイアウトを覚えていたねぇ」と"ほし"は感心しながら、"こあ"氏と共に店内を散策。そう、以前訪れた時には、レジを囲むようにオリジナル菓子コーナーが設置されていたことを"ほし"も強く記憶していた。ところが、今回来てみるとレジは店内の端の方へと移動している。そういえば、取扱い商品もかなり増えたようにも思える。
さて、ここへ来たらやはり買わずにはいられない商品、それが「きりら坂下」オリジナル菓子だ。饅頭や羊羹、そして昨年購入したオリジナルどら焼きも健在だ。しかし、我々的に一押しなのが「乙姫ういろう」だ。あの上品な味わいが忘れられず、またしても購入することになった。そして今回はそれに加えて、オリジナル地酒カステラも試してみることになった。さぁ、一体どんな味なのだろうか、それは何時の日か改訂されるであろう"ほし"の道の駅案内コーナーを見て欲しい(一体何時になるのか?)。

売店を出た我々は、2階へ行こうとすると、階段の前にロープが張ってあり「関係者以外立ち入り禁止」になっている。体験教室が開催されていない時は立ち入り禁止にしているのだろうか。結局、今回は売店とホールだけを散策して立ち去ることになってしまった。レストランもなかなか雰囲気が良さそうに見えるのだが、毎度 時間的に食べるタイミングを逸してしまうのが残念だ。
 
 

 
 
花街道付知」花販売所は冬期休業? (付知町)
ルート:国道256号/(主)3号/国道256号
到着時刻:14:00 スタンプ設置場所:売店と食堂の間付近
次なる道の駅は付知町にある「花街道付知」である。「きりら坂下」から国道256号八幡町方面へと出ると、すぐ前方に主要地方道3号との分かれ道が見えてきた。主要地方道3号であろうと、そのまま国道256号を走ったとしても、いずれも国道257号(国道256号との重複路線)と合流し、「花街道付知」へ向かえるのだが、距離的には主要地方道3号のほうが有利ではないだろうか。

実は、昨年はここで主要地方道3号を選ばず、あえて国道256号を選択して福岡町方面へと走ったのだが、今年は主要地方道3号を走ってみることにした。すると、コーナーの多い山道ではあるものの、嬉しいことに交通量が極端に少ない。「喰わず嫌いはいかんよね」と訳も分からずにんまりしながら、主要地方道3号からひょっこりと国道256号に出てきた。(ここは、前述のように国道257号との重複路線であり、「花街道付知」の沿線情報も国道257号と書かれているものも存在するが、ここでは一応、国土交通省の道の駅情報に従って国道256号と掲載させて頂く。)
国道256号を北上すると、まもなく左手に道の駅「花街道付知」が見えてきた。しかし冬場ゆえ、さすがに「花街道」という訳にもいかず、沿道は寂しい状態だ。しかも、駐車場に入ると、敷地内にある幾つかの店が閉まっている。そのひとつである花木販売所は冬期休業だとか。農産物直売所もシャッターが固く閉ざされている。「この駅は冬に訪問するべきではないのか」と多少暗い気持ちになりながら、メイン施設である「岐阜県裏木曽 花街道センター」へと足を運ぶ。

道の駅「花街道付知」といえば、総檜造りにより木の温もりを大切にした駅。実に「道の駅」らしい「道の駅」の形態といえるのかもしれない。全くもって個人的な好みになるのだが、「道の駅」には「ホッと一息出来る」空間を望んでいる。勿論、周囲の景観にそぐわないのはもってのほかである。周囲が近代的な建物群なのに、道の駅だけがポツンと山小屋風な建物だとしたら、逆に落ち着くどころではないかもしれない。

っと話がそれてしまった。敷地内の施設としては、売店、休憩施設、食堂とお決まりの構成に加え、桧住宅の展示、冬期休業中の花木販売、研修室兼木工実習室、更に農産物直売所などが立ち並ぶ。
さて、建物に入るべく入口付近を見ると、外人の団体が集合している。「おぉ、道の駅も国際的に愛されるようになったか」(いや、多分単なる旅行中の小休憩だったのだろう)なんて言いながら中へ入る。六角形の建物群が木の通路によって繋がっており、右に歩けばレストラン、左へ歩けば特産品の販売所がある。そしてその通路に昨年同様、スタンプが置いてあるのを発見、いそいそとスタンプを押す。そういえば本日これまで何カ所かの駅を廻ってきたのだが、スタンプ巡りをしている人には遭遇しないままである。やはり秋のうちに廻る人の方が多いのだろうか、と少し寂しい気持ちになりながら、そのまま売店へと進む。

「花街道付知」の売店は天井が高く、また中央の桧の柱が威厳を示している。周囲の壁に沿って周辺市町村の特産展示コーナーを設けているのも印象的だ。道の駅には横(つまり、周辺市町村)との繋がりをも大切にすべきだという風潮もあるのだが、売店にただやみくもに特産品を並べるよりも、こうしてディスプレイに気を遣った展示は好印象である。
たまたま漬け物を見ていると、隣の老夫婦が漬け物をあれこれ手にしながら悩んでいる。男性のほうは「いいから早くしてくれよ」といった表情だが、女性のほうがなかなかその場から離れない。まぁ、一般的に買い物といえば男性は何時でも待たされる立場なのだろうか。

といっても、付知の代表的な特産品はどれだろう。店内を一周ぐるりと廻りながら見ていくと、付知の各観光スポットを焼き付けた煎餅等が販売されている他、付知産の栗を用いた菓子などが気になるところだ。勿論、木工芸品も多数並んでいる。
しかし、最も目を奪ったのは、酒コーナーの上に貼ってある貼り紙だ。まぁ、主にドライバーの休憩スポットとして利用される道の駅なので、酒を置いておくと飲酒運転を増長させるのではないかという心配がある。多分、そのせいだろうか、「お酒は持ち帰りましょう」旨の貼り紙で客に訴えかけているという訳だ。

花木販売所や農産物の直売所も休業、おまけに外が寒い、というわけで散策気分も少ししぼんできたうえ、"こあ"氏に至っては「疲れた」ときたもんだ。おいおい、まだあと2箇所は必ず廻りたいのだから、もう少し頑張ってくれ、といわんばかりに背中を押して車に戻るのであった。
 
 

 
 
美濃白川」やっぱり白川ハムと白川茶を買わないと! (白川町)
ルート:国道256号/(主)62号/無番号道
到着時刻:15:13 スタンプ設置場所:休憩エリア横
次に向かう道の駅は、「花街道付知」から丁度西側に位置する道の駅「美濃白川」である。昨年は国道256号をそのまま北上して、国道257号の分岐点から尚も国道256号側をひたすら走り、白川町内で国道41号と合流するというルートを使用し「美濃白川」へ向かったのだが、今回はまたしても別ルートで向かうことになる。

「花街道付知」を出発した我々は、国道256号を北上するのだが、どうも前方にノロノロ車がいるようだ。気が付けば後方にも長い列が発生している。「いつまでつき合うのだろうかね」と深い溜息をつきながら、国道257号との分岐を過ぎ、国道256号側へ入ってもまだ走行ペースは上がらない。と、なにやら後方から爆音が聞こえてくる。「ん?なんだなんだ?」と"ほし"が振り向くと、丁度そこに大口径マフラーが自慢げな日産シルビア(S13)が、我々含めて前方3台ほどの車を一気に抜かしにかかったではないか。おいおい、普通こんなブラインドコーナーで追い越しをするか、と品位を疑いながら唖然とする"ほし"。"こあ"氏は至って冷静、「ここで抜いてもすぐ前に別の車がいるよ」と指をさす。そのとおり、シルビアは少し離れた前方の車の団体に行く手をはばまれ、結局我々も追いついてしまう結果となった。

国道256号から直進方向に進むとそのまま主要地方道62号に入り、やがて前方にいた車たちもいなくなり、白川町方面へ向かう車は我々だけとなってしまったが、反対車線からはぽつぽつと車がやって来る。さて、左手に川を見ながら快適な道が続く主要地方道62号をせっせと走る我々だが、次なる試練が待ち受けていた。

通常ならば、主要地方道62号から白川中学校付近を通り、そのまま国道41号に出るはずであった。しかし、我々は途中の分かれ道で道を誤り、なにやら細い道へと入ってしまった。その時にすぐUターンして62号に復帰すれば良かったのだが、カーナビは一瞬にしてルートを改め、この間違った道のまま進めと言ってきている。「Uターンも面倒だし、このままカーナビの言うことを信じて進もうじゃないか」と珍しくカーナビの意見に同意すると、そのまま細い道を走り続ける。ところが、道はいよいよ細くなり、車1台走れればやっとではないだろうかという山道である。しかも、ここは「通学路」らしい。「こ、こんなところに学校があるの?」、そう、この付近には白川小学校がある。

尚も険しい山道を進むのだが、一向に道幅は広くならず、延々と続く道は極細のままである。どうやらこのまま山越えをしてしまいそうだ。「やっぱりカーナビの言うことなんて聞くんじゃなかったよ」と"ほし"はふてくされながら、行く手を見守る。「まぁ、お望みのアクシデントということで歓迎してやってよ」と苦笑する"こあ"氏も、さすがにこの極細道は予想外だったらしい。

「ちなみに、何処走ってるんだろう」、辺りはただ山道が続くだけで一体何処を走っているか、いまひとつつかめない。カーナビの画面を見ると、どうやら道の駅「美濃白川」の東に位置する山を越えていることは分かった。やがて、鉄道の線路が見えてくると、2両編成の列車が走っているのが見えた。「どうやら人里に降りてきたぞ」とホッとしながらしばらく走り、踏切を渡るとそこは道の駅「美濃白川」の丁度裏手ではないか。そう、国道41号に出ることなく、「美濃白川」の建物群の裏手に面した細い道にひょっこりと出てきてしまったのだ。
まぁ何がともあれ、無事に到着したのだが、思わぬ道を走らされてドッと疲れた我々は、のそのそと車から降りる。道の駅「美濃白川」は、ヨーロッパ調の雰囲気漂う洋館造りの建物、敷地内には特産品販売・レストラン・休憩エリア、そして白川ハムや白川茶の加工施設があり、ガラス越しに見学が可能だ。昨年訪れた時には、駐車場には車であふれかえっており、停める場所も一苦労したのだが、今日はそれほどの混雑はないようだ。

まずは建物の中央にある休憩エリアにあるスタンプを押そう。気が付けば、スタンプラリー帳の33箇所のスタンプ欄も、残すところ空欄5個だ。「いやはやよく廻ったなぁ」と呆れるやら感心するやら、我が事だというのにあまり実感がない。
次に売店へと進む。ここで買うといったらやはり「白川ハム」製品に「白川茶」だろう。昨年は、白川ハムのぴり辛ウィンナーを買って自宅で調理したところ、思った以上に固かったため、"ほし"の調理の仕方に何か問題でもあったのか、と再び挑戦。

といっても、今年は別のウィンナーを買おうと陳列ケースを眺める。ウィンナーひとつ買うのにそんなに悩むか、と店の人に笑われそうだが、種類も沢山あれば悩む時間もそれだけかかるのだ。といいながら結局、フランクフルトを選ぶ。というのも、先日道の駅「明宝」でフランクフルトを買って以来、あのボリューム感が忘れられない。この「白川ハム」のフランクフルトの味も是非試してみたくなったのだ。更に白川茶コーナーへと立ち寄ると、いやはやお茶の種類はこれほど沢山あるものなのか、と途方に暮れながらも、身分相応な額の茶を選ぶ。
そして、売店を出ると、白川茶・白川ハムの加工施設へと足を運んでみた。白川茶の加工施設は稼働していなかったのだが、白川ハム加工施設のほうでは、丁度袋詰めの最中であった。

"ほし"がガラス越しにじーっとその様子を見ていると作業中の人と目が合ってしまい、互いに苦笑い。手際良く作業している姿をしばらく眺め、我々はその場を後にした。
 
 

 
 
飛騨金山ぬく森の里温泉」リニューアルした道の「温泉」駅?(金山町)
ルート:国道41号/国道256号
到着時刻:16:01 スタンプ設置場所:フロント(受付)左横の観光案内コーナー
「それにしてもお腹が空いたなぁ」"ほし"はぽつりと一言洩らす。よくよく考えてみれば、朝にいきなりボリューム満点の丼を食べて以来、夕方まで何も口に入れていなかったのだ。実は「飛騨金山ぬく森の里温泉」へは、なるべく明るいうちに着きたかったため、食べる時間を惜しんでここまで来てしまった。

何故明るいうちに「飛騨金山ぬく森の里温泉」へ行きたかったのか、それにはひとつ理由がある。昨年の12月の夜間、この「飛騨金山ぬく森の里温泉」へ立ち寄った際に営業時間内にも関わらず閉館していた事を、2001年12月16日編のラリー日記でもお伝えしたと思うが、この駅は12月25日にリニューアルオープンをしているのだ。運営も、従来の「Souken(創建)」から「翠巒(スイラン)の郷 かれん」に変わったらしい。経営面で様々な事情もあったのだろう、複雑な思いを抱えて次の駅へ向かうことになったのである。

「美濃白川」と「飛騨金山ぬく森の里温泉」駅との間の距離は約12.7kmと近い。しかも、国道41号を北上し、更に国道256号に入り郡上八幡方面へとほんの少し北上すれば到着である。交通量もそれほど多くなく、周囲の街並みを見ながら走っているとあっという間に道の駅「飛騨金山ぬく森の里温泉」が見えてきた。
路上にある道の駅の案内看板は何も変わっていない。しかし、駐車場入口の看板を見て一瞬「あれ?」と首を傾げる。

まぁ、運営が変わったから名称が変わるのはまぁ仕方がない。だが、その看板には「道の駅」ではなく「道の温泉駅」と書かれているのである。なんだ?その「道の温泉駅」という名称は、とポカンと口を開けてその看板をまじまじと見る。もしかしたら、ここは道の駅ではなくなってしまったのか、と"ほし"を悩ませるこの看板の真意が是非とも知りたいものだ。
さて、かんじんの施設のほうだが、建物自体は変わっていないものの、入口の雰囲気をガラリと変え、和風な香りを少し漂わせている。

なにぶん、建物の造りが近代的なため限界はあるものの、よく頑張ったと言えるだろう。昨年の3月訪問時には無かった「農産物直売所」もある(休業していたのだが)。更に辺りを観察すると、その隣にある公民館風な建物であるスポーツセンターも、昨年は外に巨大なウォータースライダーらしきものが飛び出ていたのだが、今日改めて見ると無くなっている。もしかしたら冬期は降雪の為、取り外されているのかもしれない。
興味津々で建物の中に入ってみると、以前訪れた時とそれほど印象は変わってはいない。ちょっとした小物で和風を演出しているといったところだ。

入口付近にある特産品販売所も、商品の陳列配置を少し変えてはいたものの、内容は基本的には変わっていない。まぁ、金山町周辺の特産を扱っているため、陳列品がガラリと変わることは無いのだが、商品の種類が多少増えたようにも感じられる。
スタンプは、入口正面奥に置いてある。我々はとりあえずスタンプを押すと、再び辺りを見回す。リニューアルして大きく変わったのは、食事処である。以前は、洋風料理がメインだったのだが、大幅に変わって今度はなんと「和風・居酒屋レストラン」のようだ。モーニングタイムやランチ・ティータイム、そして夜は居酒屋タイムとなる。我々はタイミング悪く、丁度準備中の時間帯に訪れてしまった為、結局何も口に入れることが出来ないまま、変貌を遂げたレストランの入口をぼんやりと見るだけであった。

実は、この道の駅と国道を挟んだ向かい側にも温泉施設がある。駐車場を見ると、向かい側にある温泉施設の方が賑わいを見せている。それに反して道の駅側の駐車場はかなり寂しい。オープン当初は元気の良い駅だったようだが、道路事情や周辺施設との競合等を理由に客足が減っているという話を聞いた。まぁ、魅力があるならば道路事情はあまり関係無いのではないだろうか、と個人的には思うのだが、「たまたま立ち寄る」客を期待する場合は道路事情が影響するのは仕方がない。リニューアルしてこれからどのような頑張りを見せていくのか、是非とも見守りたい。
 
 

というわけで、旅の1日目はこうしてあっさりと終わってしまうことになった。一度でも既に訪問している道の駅の場合、勝手を知っているせいもあってか、散策スピードもおのずと早くなる。文化施設等があれば、ゆっくり見て廻ることも考えたのだが、本日廻った駅はその手の施設は無かったのである。といって、今から観光スポットを訪問するには、時間的に遅すぎる。曇り空、しかも夕方のせいか既に空は薄暗い。

「それじゃぁ出発しようか」と駅を出た我々が向かう先は、なんと石川県の金沢である。実は、当初岐阜市内周辺に宿をとるつもりであった(あわよくば、道の駅以外のスタンプ地点を廻れるかもしれないと考えてのことだ)。しかし、次の日のスタートは「白川郷」である。ということは、岐阜から東海北陸自動車道を延々と北上していかなければならない。北上した先にはスキー場も幾つかあるはずだ。つまり、朝から渋滞に巻き込まれる恐れがあるのだ。

それだったら、白川郷より北の位置に宿をとり、南下するのはどうだろう、という"こあ"氏の提案により、一気に日本海まで出てしまおうと考えた。しかし、その心の奥底には「日本海の海の幸をたらふく食べよう」という企みがあったのである。いやはや、「白川郷」がスタート地点だというのに、いくらなんでも金沢は遠すぎはしないだろうか、と思った諸君、これが思った程遠くは無いのだ(金沢→白川郷 約76km程度)。どうせならば、次の日の朝は金沢から道の駅を巡りつつ南下して白川郷へ向かうコースも考えたのだが、営業時間内に「白川郷」に到着出来なければ意味がない。まぁ、多少無駄走りをするのは仕方がないだろう。

こうして、「飛騨金山ぬく森の里温泉」から国道256号を走り東海北陸自動車道 郡上八幡IC方面を目指して走る。国道256号はなだらかな道が続くが、途中周囲は木々に覆われた箇所では、雪による重みのせいか何本もの木がなぎ倒されているのを見かける。中には無惨にも折れ曲がった木が道路に投げ出されているように横たわっていたりと、走る方もかなりの緊張を強いられる。やがて、郡上八幡ICが近づくと道路もヘアピンが続く山道になり、やっと通過してホッとしたと思ったら、ひょっこり出てきた国道156号は大渋滞。そう、その渋滞はひるがの高原辺りから続くスキー帰りの車の列であった。その列も尋常ではない。といっても、我々が向かうのは逆方面ゆえ、この渋滞に巻き込まれることはないのだが、それでもこれほど多くの車がいるとは思っていなかっただけに、言葉を失うばかり。

東海北陸自動車道 郡上八幡ICから高速道路にのった我々は、快調に北上していく。しかし、反対車線を見れば国道156号同様にスキー帰りの車で大渋滞だ。「スキーって流行ってるんだねぇ」今更そんなとぼけた感想を洩らす"ほし"。そうして荘川ICから国道156号に出ると、何時の間にやら周囲は銀世界。雪こそ降っていないが、路面は多くの車によって圧雪状態になっており、しかも所々ほじくり返されたような箇所があり、非常に走りづらい。そんな凸凹道も1km程度走ると雪自体がなくなっている。一瞬、この周辺はやはり雪深いのだと実感したはずだったのに、実感したことを後悔する程、雪が何処にも無いではないか。

そうして路面の雪にはそれ以降一度も遭遇することなく、右手には道の駅「白川郷」が見えてきた。営業時間外に訪問するのはこれが二度目である。我々はまたしても立ち寄り、道の駅本来の使い方をすべくトイレ休憩をとる。駐車場をみると、3,4台、いやもうちょっと居ただろうか、ひっそりと停まっている。もしかしたら車中泊だろうか、と思いながらトイレへ立ち寄り、ついでに休憩施設の方を覗くと、やはり今日もスタンプはシャッターの向こう側で明日の訪問客を待っているようだ。「はいはい、明日また押しに来るよ」とスタンプに話しかけると、そのまま車に戻った。

「白川郷」を出発すると、まもなく富山県だ。しかし、この国道156号を走っていると、一旦富山県に入ったと思いきや、すぐに岐阜県へ、またしても富山県、こんな繰り返しが数度あった末、岐阜県と別れを告げることになるのだ。と、右手に富山県最南端の道の駅「上平」がチラッと見えたのだが、既に本日は閉館していたようだ。そのまま通過すると再び東海北陸自動車道のIC入口(五箇山IC)が見えてきた。現在は、岐阜県の飛騨清見ICとこの五箇山ICの間は接続していないのだが、いつの日か繋がる日が来るのだろうか。

五箇山ICから高速道路にのると、道路脇にある雪の壁が崩れ落ちてくるのではないかと少し恐怖を感じながら北上していく。前方には数台の車が見えるが、今更急ぐ訳でもないため、のほほんと付いていくだけである。そうしてどのくらいの時間が経過しただろうか、北上すればする程残雪量は増えていくかと思いきや、見る見るうちに雪は消えていく。そして小矢部砺波JCTから北陸自動車道へと入った頃には、周囲には全く雪が残されていなかったのである。「この辺りって雪国じゃなかったの?」と"こあ"氏は呆然、"ほし"も拍子抜けである。

雪の金沢を期待していた我々には、酷な結果となった訳だが、その後金沢で日本海の幸を満喫し、フラフラになりながら宿へ到着、本日の旅は無事終了となったのであった。(次の日へ続く)

前回の日記を読む?(2001/12/23) 次の日記を読む?(2002/01/13)


 スタンプラリー参戦日記インデックスへ ひだみのスタンプラリー2001インデックスへ

総合案内ページに戻る

ご意見・ご感想・ご要望は、ふゆのほしまで。
Copyright(c)2000-2004 ふゆのほし All rights reserved
本サイトに掲載されている全ての内容の無断使用を禁じます。
最終更新日:2002年01月29日