ひだ・みの道の駅スタンプラリー 第3回
2001年最後の旅!
凍結道に緊張高まるせせらぎ街道から奥美濃へ

岐阜(せせらぎ街道/奥美濃)編
2001年12月23日

実は、12月16日のスタンプ巡りをもって2001年の旅は完結となるはずであった。しかし12月22〜24日は連休、これはまずい、またしても旅の虫がうずき出してしまいそうだ。しかも、昨シーズンの冬場ならば「どうせ行く先は雪だらけだから行けないよ」という、いわゆる抑止力が働いていた。しかしその抑止力もスタッドレスタイヤ購入をもって効力も失せてしまったのであった。

「よしっ、今年最後の旅は、岐阜県高富署ご推薦(前回の旅参照)のせせらぎ街道道の駅巡りだ!」と景気良く地図を広げる。しかしまぁ、岐阜県内をあっちだこっちだ行ったり来たりの繰り返しをしているような気がしてならない。実に非効率的なのだ。「これって、一泊くらいして廻った方がどんなにか効率良い廻り方が出来るだろうに」と苦笑いせずにはいられない。

そんな事を言いながら、今回は特に期待度「大」である「パスカル清見」や「明宝」を含むせせらぎ街道から国道156号へと出て北上しながら駅巡りをすることにした。しかし、問題は何処まで高速道路を使用するかである。料金等を考慮しなければ、東海北陸自動車道 郡上八幡ICまで高速道路を利用すれば1駅目である「明宝」にはあっという間に着くはず。時間にして約4時間半程度考えておけば良いか、と安直に考え、道路公団のWebサイトで料金も確認せずにそのまま就寝したのがいけなかった。

朝4時からモソモソと起き出して準備を整えるといざ車に乗り込み、とりあえずカーナビにて「明宝」を目的地に設定すると、「あれ、松本ICから国道158号を走れって言ってるけど?」と指さす"こあ"氏。そう、カーナビは東海北陸自動車道まで高速道路を利用するなんてもってのほか、と判断したのである。前日に道路公団のWebサイトで調べておけば難なくわかる事であったのだが、調布料金所から中央道・名神高速・東海北陸道を利用して郡上八幡ICまで行くのには、なんと9000円以上もかかってしまう。「な、なんて高いんだ・・・」と、おいおい、いざ出発する直前になってこんなところで驚いていていいのか。片や、長野自動車道 松本ICまでは5000円以下、しかも両所要時間の差は30〜40分程度だ。「これは迷わず松本ICへ向かうべきだね」と反省の思いを込めながら、"ほし"は即決。

結局、長野自動車道 松本ICから国道158号を延々と西へと進む、前回と類似したルートを走ることになったのであった。更に、このルートで向かうならば、当初予定していた1駅目と2駅目を入れ替え、最初の目的地は「パスカル清見」にする。とまぁ、「最初からこんな調子で大丈夫なのか?」って毎度言っているような気もするのだが、なんとかなっているので、そのまま気も留めずに旅を楽しもう。

調布料金所を通過し、まずは八王子料金所を介して中央自動車道を山梨・長野方面へと走り出す。前回より約30分程度早い出発のためか、空はまだ真っ暗、星が空いっぱいに輝いている。しかし、連休の日曜のせいか、まだ6時前だというのに交通量がやたら多いではないか。といっても渋滞が発生する程ではないのだが、「今週は遊びに行く人が多いんだね」としみじみと実感。

大月ICにさしかかる頃には、雪化粧しているせいか、暗闇にダークブルーの富士山がぼんやりと浮かぶ。夜明け前の富士山を12月になってからもう何度見ただろうか。1週間が経過すると、車窓からみえる山々に積もる雪も増えており、そんな風景の変化を楽しめたりもする。そういえば都内に初雪が降った12月21日、山梨・長野方面は更に積もったらしく、民家や田んぼ等がすっかり雪景色に変わっている。と、気が付けば後部に夜明けの富士山が見えてきた。我々は富士山を背にひたすら長野方面へと走り続ける。(右写真:走行中の撮影はやはり無理か)

やがて、長野自動車道 松本ICが見えてきた。「あれ、思いの外、雪が無いよ?」


【東京都下出発時刻】05:21 【東京都下到着時刻】23:54
色はせせらぎ街道ルート 色は奥美濃ルート
  自宅/中央自動車道 調布IC-
長野自動車道 松本IC/国道158号/
主要地方道73号/国道257号
パスカル清見
09:49
国道257号/国道472号/
飛騨美濃道路/国道472号
明宝
11:03
国道472号/県道319号/
国道156号/県道317号
古今伝授の里やまと
12:48
県道317号/国道156号 白鳥
15:45
国道156号 大日岳
16:23
国道156号 白川郷
17:42

 
 
パスカル清見」お洒落な洋館風ホテルとアンティークな印象の施設群 (清見村)
ルート:自宅/中央自動車道 調布IC-長野自動車道 松本IC/国道158号/主要地方道73号/国道257号
到着時刻:09:49 スタンプ設置場所:売店/レストランがある建物の正面入口付近
松本IC料金所を通過した我々は、辺りを見回しながら、予想以上に雪が残っていないことに驚き、首をひねる。確かに、誰も踏み入れていない田んぼ等には雪が多く残されているのだが、路面の雪は跡形もないどころかすっかり乾いている。我々は、山間部に入る前に給油しておこうと、松本市内のガソリンスタンドに立ち寄る。すると、そこの店員さんに「これからどちらまで?」と声をかけられた。「高山のほうまでなんですけど、雪はどうですかね」と"こあ"氏、すると店員さんは笑いながら「国道158号は綺麗に除雪されてますから、大丈夫ですよぉ」と答える。「あはは、綺麗に除雪・・・ですか」"こあ"氏は何処か寂しげに苦笑いをすると、お礼を言ってスタンドを出発。あぁ、きっとスタッドレスタイヤの威力を発揮出来ないのか、と少し残念がっているのではないだろうか。一般的には綺麗に除雪されて嬉しいはずなのに、困ったものだ。

確かに、「風穴の里」を過ぎ、更に上高地方面へと向かえども、路面に雪らしきものは全く無い。先週訪れた時には、路面には真っ白な雪が、そして吹雪いていたのだ。しかし、本日は厚い雲の間から青空まで見えている。どうやら雪に降られることはなさそうだ。
しかし、安房トンネルを越えると、そこは雪国だった。長野側と岐阜側であまりの光景の差に思わず息を呑む。まるで"こあ"氏お望みの雪に出迎えられているようだ。前回は安房トンネルを出てから国道471号を走り、上宝村へと向かったのだが、本日はこのまま国道158号を走り、高山市内を抜けて清見村へと向かう。

丹生川村内も路面、そして周囲の風景全てが銀世界で、少しでも油断すれば滑りかねない。車内に走る緊張感が"こあ"氏にとって心地よい刺激なのか、満面の笑みを浮かべながら高山市内へと走り続ける。それにしても、反対車線はどうしてこんなに交通量が多いのか、と思う程、沢山の車とすれ違う。スキー板を積んでいる車も多く通りがかるため、スキー目的が多いのだろうか。確かに、我々がつい先程通ってきた丹生川村内にもスキー場は幾つかある。

そして、高山市内に入ると、交通量はグッと増える。この国道158号は思いっきり高山の市街地を通ることになるのだ。(今、こうして執筆しながら地図を眺めていると迂回路は幾つかあるではないか。道の選び方が悪かったのではないかと思ったりもする。)
結局、高山市内では商店街っぽいところや、右だ左だと走り回ることになり、やっとそこから脱出すると、見えてきたのは清見村だ。このまま国道158号を更に西へと走れば「ななもり清見」の横を通ることになるのだが、今日はその手前である主要地方道73号に入り、南下しながら「パスカル清見」に向かうのだ。

主要地方道73号に入ると、そこは更に雪国。路面も、そして周囲もすっかり雪に覆われ、銀世界を堪能しながら南下していく。この南下する主要地方道73号、そして接続している国道472号あたりが、通称「飛騨せせらぎ街道」として多くのドライバーに親しまれているのだ。

「いやはやどこもかしこも雪だらけだねぇ」と走っていくと、何時の間にやら前方に走る車たちが見えてきた。どうも追いついてしまったらしい。「みんな道の駅に向かってるのかなぁ」なんて考える"ほし"は、ちょっと道の駅を過大評価し過ぎていないか。さて、川沿いの道をひたすら南下していくと、やがて主要地方道73号は国道472号へと姿を変え、尚も続く。
すると、右手になにやら洒落た雰囲気のホテルが遠目に現れた。続いて国道沿いに広い駐車場を持つ建物群が見えてくる。道の駅「パスカル清見」に到着である。

道の駅「パスカル清見」は、「ななもり清見」と同様、清見村の道の駅である。しかし、「パスカル清見」は岐阜県内道の駅登録第2号ということもあってか、ある種の貫禄を感じる。広い駐車スペースは、雪に覆われており、どこまでが駐車場なのかいまひとつ分からない部分はあるのだが、「とにかく広い」という印象が強い。国道に沿った駐車場側には、売店やレストラン、観光案内所があり、それらの建物群の更に奥には、プチホテルだろうか、洒落た洋館風の建物「ホテルパスカル」が建っている。その他、オートキャンプ場やハーブ園等もあるのだが、いかんせんこの雪の時期では場所の確認も困難をきわめる。
実は当初の計画としては、「明宝」にまず立ち寄った後でここ「パスカル清見」に立ち寄り、ついでに昼食もとる予定であった。しかし、直前になってルート変更をしたがために、朝1番の訪問駅が「パスカル清見」になってしまった。

スタンプ帳等によれば、レストランも売店も共に9時からと掲載されているのだが、いざレストランを訪れてみると「食事は11時からなんですよ」との店員さんの言葉に、甘い期待はうち砕かれた。
「はぁ・・・」深い溜息をつきながら、売店を覗いてみる。売店に並んでいるものは、先日訪問した「ななもり清見」とほとんど変わらないのだが、売店規模はこちらのほうが多少広いのではないだろうか。といっても、比較的新しい駅である「ななもり清見」と比べるのは失礼かもしれないが、「パスカル清見」の売店には古さを感じるものがある。

売店とレストランの間にある中央ホール(左写真)は、古さではなく、アンティークな雰囲気が漂う洒落た造りなのに、どうして売店だけが極普通の造りなのだろう、と少し不思議に感じる(まぁ、よけいなお世話ではあるが)。
店内を歩きながら「ななもり清見」のレストランで我々的にはあまり評判が良くなかった「飛騨牛ハンバーグ」を発見した"こあ"氏、なんと「ねぇ、これ買ってみない?」と"ほし"に言うではないか。まぁ、「ななもり清見」のレストランで出てきたハンバーグではないだろうが、これにのった"ほし"、「よし!うまく焼いてあげようではないか」と自信満々に手にする。ハンバーグはやはり自分で挽肉等をこねて作るのが美味しいとは思ってはいるものの、やはりたまには手抜きをしたくなる時だってある。そんな"ほし"に強い味方になってくれるであろう、この飛騨牛ハンバーグ、さてこのお味はいかがなものだろうか。

(各道の駅の詳細案内の掲載までにかなりの時間がかかりそうなので、ちょっとここで後日談。飛騨牛ハンバーグを実際に自分で焼いて食べてみたが、うむ、なかなか美味しいではないか。箸やナイフで切る瞬間は「あれ、固いか」と思いながらも実際に口に入れるとふんわり柔らかで全体的な味付けもまろやか。「ななもり清見」のレストランで食べた飛騨牛ハンバーグは鉄板の上に置かれているうちにあっという間に中まで固くなったらしく、折角の味も損なわれてしまったと考えられる。)
さて、話を元に戻そう。観光案内所にはスタンプらしきものは何処にも見当たらなかった為、売店で店員さんに聞いてみると、「それだったら、正面入口から入ったところにありますよ」と教えられ、そそくさと行ってみる。

正面入口からこの建物に入ったはずなのに、全く気づかないままであった。全くもって注意力散漫である。我々は本日1駅目のスタンプを無事に押し終えると、「ホテルパスカルがある敷地の方にも行ってみようよ」と外に出る。
「ホテルパスカル」がある敷地へは、道の駅敷地内から車で向かうことが出来る。我々は車に乗り込むと、駅の敷地の裏手へと進み、橋を渡って「ホテルパスカル」入口にやってきた。そういえば、「ホテルパスカル」では12月22日にクリスマスパーティーなるものが開催されていた。そのせいでだろうか、それとも近くにスキー場があるからだろうか、駐車場には何台もの車が停まっている。"こあ"氏には車で待っていて貰い、"ほし"だけが「ホテルパスカル」の建物に近づく。建物は、前述のとおり洒落た洋館風のプチホテルといったところだろうか、建物に入るとロビーやフロントはやや狭めに感じられるが、アットホームな雰囲気でもある。

フロントの人に話を伺ったところ、もう少し雪が積もれば広場でスノーモービルが楽しめるらしい。1月及び2月の土曜日はスキー客が多く混雑気味だが、是非今度は泊まってくださいね、とフロントの人の印象も非常に良く、これは何が何でも泊まらなければ、と思ってしまう。6〜7月はラベンダーが咲き乱れる頃なので、こちらも大いに気になる時期だ。

"ほし"が車に戻ると、次なる駅へ向かうべく元気良く出発だ。
 
 

 
 
明宝」明宝ハムとトマトケチャップを買おう! (明宝村)
ルート:国道257号/国道472号/飛騨美濃道路/国道472号
到着時刻:11:03 スタンプ設置場所:観光案内所内
次なる道の駅は「明宝」。岐阜県内の道の駅へ寄るとあちらこちらで見かける「明宝ハム」、このハムの誕生の地へ向かうのである。ハムやウィンナーの類が好きな我々としては、かなり楽しみの地であるが、いかんせん「明宝ハム」ばかりに気を取られて、どんな道の駅であるのかすら事前に調べることも忘れていた。「まぁ、本家本元でハムが買えれば良いか」と安直な気持ちで、国道472号を南下する。

「パスカル清見」から国道472号を明宝村方面へ出ると、2kmも走らないうちに坂本トンネルなる真っ直ぐに続くトンネルを通過し、その先は飛騨美濃道路なる有料道路にさしかかる。もし、この有料道路を通らずに国道472号を通るならば、坂本峠なる険しいコーナー、しかも極細道が続く道を延々と走るはめになるのだが、冬期通行止め(12月から4月末まで)である。まぁ、冬以外でも二輪車や地元の人以外は、この坂本峠越えはあまりしないような気がするのだが、いかがなものだろう。

有料道路を通過しながら、徐々に山を下っていることを実感する。というのも、周囲の雪こそまだ残っているものの、路面の雪は無くなりつつあるのだ。国道472号に復帰してから、いよいよ路面の雪は溶け、土色が混ざってお世辞にも綺麗とは言えない。

明宝村内では、あちらこちらに「明宝ハム」の宣伝看板が目につく。実は、我々の場合は岐阜県内の道の駅を廻るまでは「明宝ハム」の存在は全く知らなかったのだが、こうして岐阜県内をあれこれ巡ってみると、「明宝ハム」がこれほど岐阜県内に浸透している有名なハムなのだということを思い知らされる。
やがて、明宝村から八幡町へさしかかろうとしていた境付近に、道の駅「明宝」が見えてきた。建物群の横広がりな構造にやや恐れおののきながら駐車場に車を停める。

道の駅「明宝」は、名馬「磨墨」の像が出迎える日本情緒あふれる駅。一際目立つ巨大な物産館には観光案内所や売店、レストランが、更にその横には沢山のテナント店、そしてトイレや無料休憩所「磨墨庵」、せせらぎ公園等から構成されている。そして、何よりも特記すべき事項は、この道の駅「明宝」は道の駅グランプリ2000で優秀賞を受賞した駅なのである。期待に胸膨らませて訪れたのには、優秀駅がどんなものなのか、といった単純な好奇心も含まれていた。
「あれ、メモリが無い・・・」、気が付けばデジタルカメラのメモリが既に一杯である。とりあえず何処かでノートPCにデータを転送しなければ、と辺りをキョロキョロしたところ、目に飛び込んできたのは「無料休憩所」であった。磨墨庵と称するこの無料休憩所こそ、この駅の日本情緒をかもし出す代表的な場所であり、中に入るといろり火でイワナを焼いている姿がなんともホッとさせる空間を作りだしている。

休憩所には、地元の人たちだろうか、年輩の男性たちが隅でくつろいでいる。こんな昔情緒いっぱいの場所で、ノートPCなんて開いて良いのだろうか、と思わず躊躇。しかし、そんなことを言っている場合ではない。なにがともあれ、デジタルカメラのメモリをノートPCに挿すと、慌てて転送開始。いつもはどんな場所でもノートPCを開くことを躊躇しない"ほし"も、さすがにこの休憩所内の空気にのまれっぱなしだ。すると、しばらくして"こあ"氏が休憩所内に入ってきた。"こあ"氏はいろりで魚を焼くおばあさんとしばらく話をしながら、すっかりその空気に溶け込んでいるではないか。「ここでノートPCを開くんじゃなかったな・・・」"ほし"は作業を済ませるとそそくさとノートPCを鞄に閉まった。
次に、幾つかのテナントが並ぶコーナーへと向かうと、そこには道路情報コーナーを兼ねた小さな休憩所があるではないか。「げっ、こっちで作業すれば良かった」、そんな事を言いながらも、今まで訪れた道の駅の中であれほど歴史をひしひしと感じる休憩所(磨墨庵)に出逢ったことがあっただろうか、と思うとなんとも嬉しくなる。

テナントには、「明宝ラーメン」屋やたこ焼き等の軽食、そして明宝ハムや各種肉等、明宝フランクフルト等、何店舗かが並んでいる。しかもこの寒い中なのに、店先では軽食を頬ばっている姿がやたらと目立つのだ。そんな姿を見ていると、我々もつい触発されたのか「あれ、食べようか」と指さす先はフランクフルト販売コーナーである。"こあ"氏は「明宝フランクフルト」、そして"ほし"は「明宝ハムフライ」を買い、店先の椅子で食べ始める。

あっつあつの明宝フランクフルトは歯ごたえもプチッと快感、ジューシーな味わいが印象に残るのだが、明宝ハムフライのほうは、既に冷めていて衣が少ししんなりしている。しかし、厚切りハムの串刺しはなかなかボリュームがあって嬉しいのだ。"ほし"としては、ハムフライというよりはハムカツの方がなじみ深いのだが、ハムカツというと薄切りハムを揚げたイメージが強かったりも。あぁ、ハムカツ食べたい。
さぁ、ついついひなたぼっこ等をしながらくつろいでしまったのだが、本日の使命をまさか忘れた訳ではあるまい。ふと思い出したように慌てて巨大な物産館へと足を運ぶ。その一角に観光案内所があり、スタンプも置いてあるのだ。12月初めに廻った時には、スタンプ帳を片手にスタンプ巡りをしている人たちに遭遇することも多かったのだが、前回も、そして今回もまだ同志には出逢っていない。やはり、この季節になってしまうと駅巡りをする人もグッと減ってしまうのだろうか。

ちょっと寂しい気分になりながら、売店へと向かう。ここでのお目当ては勿論「明宝ハム」である。更に、道の駅「明宝」人気ナンバーワンの特産品がある。そう、それは手作りのトマトケチャップだ。トマトケチャップコーナーには「ひとり1本限定」なる注釈まである程なのである。"ほし"がぼんやりとそのケチャップコーナーの前に立っていた短い間にも、そのケチャップを手にしてレジに向かう人が数名いたのだ。トマト系統の料理が好きな"ほし"としては、買わずにはいられない。早速、ケチャップを1瓶手にすると、その足で「明宝ハム」コーナーへと急ぐ。
本家本元ということで、もっと大々的に陳列しているかと思いきや、冷蔵陳列ケースにおごそかに並べられているではないか。そして何品かは試食皿も用意されており、小さな子供がその前を往復しながらその都度、試食のウィンナーを頬ばる。1個や2個ならば可愛げもあるのだが、その子供はまぁ悪びれることもなく、何個も何個も口に頬ばっている。おーい、幾ら何でもちょっと食べ過ぎではないか?しかし隣にいる親も何も言わない。

さて、我々はといえば、子供に負けてなるものか、というのはまぁ冗談として、とあるハムをひとつ試食してみる。「おぉ、青ジソとニンニクの香りが良いねぇ、これ」とよくよく見るとそれは青ジソ入りハムである。「お正月用にひとつ買っていこうか」とちょっと奮発。更に先程食べた「明宝フランクフルト」も是非自宅でゆっくり食べたいと思い、これも続けて手にとる。もともと「明宝」にはハムを買いに来たのだから、多少値がはるのは覚悟していたのだ(ハムの固まりはやはり1,000円以上するのだ)。

こうして買い物を済ませた我々は、外に出ると敷地内後ろに流れる川の方へと向かう。河辺にはせせらぎ公園があるのだが、なにぶんこの季節な為、雪に覆われており、公園まで足を踏み入れるのはやや危険かと断念。公園の類は、やはり冬以外に訪れたいものである。

というわけで車に戻ると、次なる道の駅へ向かって出発。
 
 

 
 
古今伝授の里やまと」食事処で注文後どの程度の時間待てるか? (大和町)
ルート:国道472号/県道319号/国道156号/県道317号
到着時刻:12:48 スタンプ設置場所:くつろぎ広場正面入口付近
さぁ、次なる駅は2001年夏に登録された新しい道の駅「古今伝授の里やまと」である。「明宝」から国道472号を八幡町方面へと出ると、またしても南下する。路面はすっかり乾いており、"こあ"氏はいささか不満そう。そんな中、ふと通り過ぎるは「水の駅」。まぁ、「**の駅」といった名称のちょっとした休憩施設や情報施設は何処にでもあるものだな、と苦笑しながらそのまま立ち寄らずに走る。

そして東海北陸道の郡上八幡IC付近までやってくると、名も無き道路へと入りそのまま県道319号へと入り込む。途中、城山トンネルを越えると前方の2台の車たちが突如細い道へと曲がっていく。これはまぎれもない直感だが「もしかしたら国道156号に出るショートカットかもしれない」、そのひらめきは大正解であった。前方数台がいずれも地元ナンバー、そしてすぐそこには国道156号らしき道も見えていたため、わざわざ遠回り(本来ならば少し逆戻りしなければならないところであった)して国道に出なくても細い道を駆使すればひょっこり国道に出られたのであった。

前方の車たちに勝手に感謝しながら国道156号に出ると、今度は大和町に向かって北上だ。国道156号はゆるやかなコーナーが続く快適な道、実はもっと混雑しているかと少し不安を抱いていたのだが、昼時だというのに交通量はぽつぽつである。「新しい道の駅だから、もしかしたらまだ道の駅の看板は無いかもしれないよ」その予想どおり、駅と思われる箇所から既に2〜3km手前辺りになっても、道の駅らしき看板は出てこない。
と、道の駅の沿線である県道317号の交差点が見えてきた。交差点曲がり角には小さな特設看板らしきものがあり、「道の駅古今伝授の里やまと→」と書かれている。あぁ、これで間違いない、とそのまま県道317号に入ると、まもなく左手に割と規模の大きな建物群が見えてきた。そう、道の駅「古今伝授の里やまと」に到着である。

いざ駐車場に入ると、かなりの混雑模様。といっても、駐車場自体が広いため、なんとか駐車エリアを見つけて車を停める。「いやぁ大きいねぇ、この駅」、これがまず第一印象である。道の駅「古今伝授の里やまと」は別称「くつろぎ広場」、温泉施設「やまと温泉やすらぎ館」に隣接している。敷地内には、特産品販売コーナー、観光案内、食事処は郷土料理店とレストラン、アイスクリーム・ヨーグルト工房、パン工房がひとつの建物内に入っている。そしてその奥には、無料の足浴温泉、その他、農産物直売所や花の展示販売等の施設群からなる。
敷地内をぐるり一周したは良いが、既に空腹度200%に達した我々は「先に昼食をとっておこうか」と散策を中断。まず"こあ"氏と共に向かった先は「郷土料理 安食里」である。"こあ"氏が「食事処は、ここの郷土料理店と奥にパスタ等のレストランがあるのだけど、飛騨牛が食べたいって言っていたよね」と"ほし"の顔を覗き込む。そう、今日こそはなんとしても飛騨牛を食べたいと心に決めてやって来たのだ。「だとしたら、こっちの郷土料理店しか無いのだけど・・・混んでるみたいだよ」と"こあ"氏はあまり気が進まないようだ。しかし、いざ店内を覗いてみると、何席かは空いているようだ。「じゃぁここに入っちゃおうか」と店内に入る。

しかし、なんてことだ「いらっしゃいませ」の一言も無いではないか。店員もやたらバタバタと動き回るだけで、入口を見ようともしない。そう、この姿をみてそこでやめておけば良かったのだ。それなのに、飛騨牛に固執した"ほし"が悪かった。席につくと、これまたなかなか注文も取りに来ない。このまま黙っていたら永遠に取りに来ないのではないかと苦笑。しびれを切らした"こあ"氏が「すみませーん」と大声をあげる。その数分後、やっと注文を取りに来る。そしていざ「飛騨牛朴葉焼き定食」を注文すると、店員は「あのぉ、ただいま白飯をきらしておりまして、麦飯でもよろしいでしょうか」と聞いてくる。「あぁ、それでも構いませんよ」と答え、これで無事に注文完了(しかし、これから起こる事態に"ほし"の血圧は急上昇することになるのだが)。我々の後に2組程の客たちが店内に入ってきた。これまたなかなか注文に取りに来ないらしく、怒り声で男性が「おーい、すみませーん」と怒鳴っている。

さて、時間は経過すること40分、いまだ我々の席には料理が運ばれてくる気配もない。しかも、我々よりちょっと先に座っていた客たちをさしおいて、我々より後に来た客へ料理が運ばれているではないか。ちなみにここのメニュー数は数少なく、どれも手間的には類似している。メニューによって前後が生じるとは考えにくい。どうやら、我々より先にいた客たちもおもむろに不満そうな顔で、先に並べられた料理を睨んでいる。そして、そろそろ文句を言いそうな瞬間、やっと彼らの前にも料理が並んだらしい(いやはや、全ての席が見渡せる場所に座ってしまったのは、果たして良かったのか悪かったのか)。

更に時間は経過して既に45分が過ぎようとしている。しかも、我々の後に店内に入ってきた客にまたしても料理が、それも我々が頼んだものと同じものが運ばれようとしているではないか。皆さんはこんな時、どうするだろうか。やはり文句を言うのが筋だったのかもしれない。「ちょっと、どうなってるの?」とでも。しかし、店員は注文時に「ただいま混雑しておりまして多少時間がかかります」の一言もなかったのだ。満席状態だったら「混雑くらい察しろ」と言われるかもしれないが、空席もあったというのに、なんたる様だ。短気の"ほし"は既に手が震えんばかり、"こあ"氏のほうは「まぁ、こんなもんだと思っていたよ」と冷静。

結局、結論は「もう出よう」であった。バタっと席を立つと、"こあ"氏が店員に向かって実に冷静に「いくら待っても来ないみたいなんで、別に行きます」と言い放ち、店を出た。こんな時、冷静にものが言える"こあ"氏が実に羨ましい。もし、"ほし"が口を開いたら何を言うかわかったもんじゃない。店を出た我々は、そのまま奥のレストランへ直行。
なんと時間は既に14時になろうとしていた。結局、1時間近くを無駄に過ごしてしまったのか、と思うとやりきれない。レストラン「おがたま」の方では、比較的何処でも食べられそうな料理が並んでいたのだが、空腹と先程の一件ですっかり意気消沈した我々は、そのまま幽霊のごとくレストランに入った。すると、ここは先程の食事処とまるで正反対のごとく、元気な声で「いらっしゃいませ〜」と聞こえてくる。そんな声がまるで天使のようだ(おいおい、オーバー)。"こあ"氏「ランチって14時までですよねぇ、もうだめですか」と聞くと「あ、あと2分ありますから、大丈夫ですよ!」とユニークな回答を貰い、思わず笑みがこぼれる。

しばらくムスッとしていた"ほし"も、やっと落ち着いたのか「飛騨牛は、つくづく縁がないなぁ」とポツリと口を開く。そして、メニューを見ながら結局パスタセットを選ぶと、しばし待つ。こちらのレストランは、窓が大きく実に明るい雰囲気、しかも中央には暖炉があったりと、なかなかお洒落な構造だ。「ごめんねぇ、わたしが飛騨牛にこだわったからこんな目に遭ったんだよね」と"ほし"が一言謝ると「まぁ、これで今日は予定どおりは廻れそうにないね」と鋭い言葉が"こあ"氏から返ってくる。そうだ、まだ売店もろくに見ていなかったのだ。
「はぁ・・・」深い溜息を洩らすと、「エビのトマトスパゲッティ」が運ばれてきた。いや、決してひいき目では無いのだが、このスパゲッティ、トマトソースが程良い酸味で実に食欲をそそる。

ふたりともあまりの空腹のためか、それはそれは一気に食べほすと、ホッと一息。デザートのストロベリーのババロア菓子もなかなか美味しく頂け、苛立った気持ちもやっと静まってきた。
「あ、でもこの後に、アイス工房のアイスも食べたいんだよねぇ。その前に、パン屋さんも覗いていきたいな」と"ほし"の立ち直りは意外と早いらしい。会計を済ませ、パン工房を覗いてみる。

丁度クリスマスシーズンということもあってか、パンで作ったクリスマスツリーがなかなか可愛い(ってこれは売り物ではない)。我々は、あれやこれやとパンを選び買っていく。
そして、更に隣のアイスクリーム工房で地元牛乳を使用したというバニラアイスを買って食べてみる。さすがに、つい先程デザートを食べたばかりのせいか、"こあ"氏は「要らない」と首を横に振るので、"ほし"はひとりで黙々と食べている。味自体はそれほど特徴的では無く、サッパリ目のバニラ味だ。

売店は味噌や米こうじ等の大和町の特産を中心に周辺町村の特産品が並んでいる。「古今伝授の里やまと」と書かれたういろうも発見したのだが、このういろうは清見村で見たものはどうみても同じに見えるのだが、製造場所を見れば大和町と書かれている。「うーむ」としばし悩んだのだが、結局"こあ"氏の「買って」オーラに負け、ういろうを手にレジへ向かう。大和町といえば、「鮎ぞうすい」が特産としてあげられていたのだが、"ほし"は発見することが出来ずじまい。

おっと、スタンプは何処だ?としばらくウロウロしていると、灯台もと暗しとは人は言ったものだ、正面入口に置いてある観光チラシと共にスタンプが置いてあったではないか。「あらら、こんなところにあったのね」とそそくさとスタンプを押し、店を出る。時計を見ればもう15時を過ぎているではないか。まだ本日3駅しか廻っていないというのに、既に空は夕方色に変わりつつある。
「まいったなぁ」と言いながらも、敷地内にある足浴温泉の横を通りながら「あれに浸かりたいなぁ」と心惹かれる。

中を覗くと数名の人たちが気持ちよさそうに足をお湯につけている。いやはや実にユニークな設備である。"こあ"氏もかなり興味津々だったのだが、「タオルも何にも無いしなぁ・・・」とここはグッと我慢。今度、もしここに来る機会があったら、タオルも持参しよう。(ってもしかしたら売店にタオルが売っていたりして?)
 
 

 
 
白鳥」歴史文化あふれる川沿いの立ち寄りスポット (白鳥町)
ルート:県道317号/国道156号
到着時刻:15:45 スタンプ設置場所:情報コーナー
「この分ではあと2駅廻れるかどうかだね。白川郷は17時までだから、どちらにしても今から向かっても間に合わない。」、各駅間がそれほど遠い訳でもないのに、どうしてこんなに巡るペースが遅いのか、と半ベソ状態で、我々は「古今伝授の里やまと」を出ると、県道317号から国道156号に復帰する。そして、そのまま北上していると、なにやら反対車線はかなり交通量が多い。

「な、なんだ?この先に何があるのか」と首を傾げていると、すれ違う車の多くがスキー板を積んでいる。ははぁ、なるほどスキー場帰りの車が多いらしいのだ。これは、帰る時間帯を誤るととんでもない渋滞に巻き込まれることになる。
そんなことを考えながらなおも北上すると、やがて右手に道の駅「白鳥」が見えてきた。

駅の規模としてはそれほど大きくはないのだが、ちょっと立ち寄るにはツボを押さえた施設が揃った道の駅である。駐車場に入ると、まず「白山文化博物館」なる建物が目に飛び込んでくる。白鳥にある長滝白山神社等は信仰深い山である白山の登拝拠点のひとつ。本博物館は、白山の文化や史跡等を紹介しているのだ。そして、更に敷地内には、情報コーナー、規模は小さいが特産品販売所、そして郷土料理レストランがある。
まず敷地内を歩きながら最初に足をとめたのは、レストランの前である。ここには、長良川で釣れるアマゴを使った料理があり、中でもアマゴの塩焼き等からなる「アマゴ定食」、他にも「アマゴ釜飯」等がある。次に、情報コーナーへ入ると、スタンプを発見。

「16時前でやっと4駅目だ・・・」とかなり気が重くなりながらスタンプを押すと、隣の売店へと足を運ぶ。
売店規模は狭く、通路も広くないため、客が数名いるとそれだけで妙に賑わっているような感覚に陥る。白鳥の特産品として「しそ漬梅」があげられているのだが、果たして何処にあるのだろうと店内をウロウロするが見つからない。

「あれぇ、まさか在庫切れかな」と陳列棚をひとつひとつ丁寧に見ていくと、やっと発見。
「買って行こうかな」としばし悩んでいると、"こあ"氏が「向こうに白鳥の手作り菓子があるよ」と指をさす。「どれどれ」とその方向へと歩いていくと、白鳥町の手作り菓子グループの焼き菓子だ。

「あら、パッケージも可愛いな」と早速手にしてレジに向かう。
外に出て、遊具施設群がある方を眺めると、雪に覆われた広場で元気良く遊ぶ子供たちの姿がある。広場内はすっかり雪で覆われているため、その全体像をつかめないまま、しばしぼんやりその風景を眺めると、車に戻ったのであった。

そして出発してからまもなく、「あ、しそ漬梅を買うのを忘れた!」まぁ、毎度のことである。
 
 

 
 
大日岳」スキー場近くにある超小型の道の駅 (高鷲村)
ルート:国道156号
到着時刻:16:23 スタンプ設置場所:売店入口付近
相変わらず、国道156号大和町・郡上八幡方面へと向かう車の量はかなり多く、全く途切れることなく連なっている。「明日も休みなんだから、もっとゆっくり帰れば良いのに」なんて思う"ほし"も実に自己中心的な考えであるが、それ程に延々と反対車線は車・車・車の嵐なのだ。

我々が向かう白川村方面は、交通量は少ないのだが、前方に大型トラックが走っており、数あるコーナーをなかなか曲がりきれずに反対車線の車たちにまで迷惑をかけている。特に、国道156号高鷲村内に入ると、途中道幅がかなり狭くなるうえにタイトなコーナーが続くため、大型トラックにはやや困難な箇所でもあるのだ。いつの間にか反対車線のスキー帰りの車も随分減っている。しかし、行く手にはまだスキー場が幾つかあるはずだ。「そんなにスキー客って多いんだ・・・」と"ほし"は今更ながら感心しながら、ぼんやりと車からの風景を眺める。

さて、山道をどんどんと上がって行きながら「本当にこんなところに道の駅なんてあるの?」と"こあ"氏が首を傾げる。確かに、こんな細い山道沿いに道の駅があるとは思えない。「でも、この道沿いであることは確かだよ」と"ほし"がスタンプ帳を確認する。
するとコーナーを出たところに少し長いストレートが続いている。と、右手に小さな売店と共に屋外トイレが道の両側に見えてきた。

「もしかして、これ?」とふと見上げれば道の駅「大日岳」の案内看板もある。慌てて右手の駐車場に車を停める。駐車場にはほんの2,3台しか車が停まっておらず、なんとも寂しい空気が漂っている。それでもホッと安心したのは、売店が開いていたことである。
道の駅「大日岳」は、実に小規模な道の駅だ。売店と軽食、情報コーナーを兼ねた建物、そして少し離れた場所に屋外トイレがある(屋外トイレが道の両側にあるのは嬉しい)。

また、冬場の間はチェーン脱着エリアも兼ねている。
"ほし"は喜び勇んで売店等がある建物に飛び込む。店内の売店は、どちらかといえば観光場所にありがちな土産物屋的な印象を持つ。特にスキー客の為なのか、スキー帽や厚手の靴下等が並んでいるのも、スキー場近接場所の駅ならではだろう。
他に、「ひるがのプリン」なるものもあったのだが、1箱1,000円におそれおののき、その横にあった「ひるがのカマンベールチーズタルト」を買って帰ることにする。しかし、スタンプ帳によれば「ひるがのカマンベールチーズ」もあると掲載されていたのだが、それらしきものは何処にも無い。「ちぇっ、ワインのつまみに・・・と思ったのに」と悔しがる。
そんな中、"ほし"は「ひるがの高原牛乳」を発見。もともと牛乳を買って帰ろうと考えていた"ほし"には、嬉しい発見である。牛乳には持ち帰り用の発砲スチロール状のパック(有料)も用意されており、自宅へ帰るまで牛乳の品質を保持するべく配慮されているところがなかなか良い。

後から売店に入ってきた"こあ"氏にスタンプを託すると、"ほし"は情報端末や軽食コーナーを見る。軽食コーナーには「ひるがの高原ソフトクリーム」もあったのだが、夕方になっていよいよ寒くなってくると、ソフトクリームを食べようという元気が出てこない(実はそんな軟弱な自分に対して後悔していたりも)。

それにしても、もう夕刻ということもあってか、ほとんど利用客がいないのが寂しい。昼間だったらもっと客もいるのだろうか。この付近にもスキー場が幾つもあることだし、また白川郷等へ向かう車のためにも丁度良い休憩場所のような気がする。まだ完成して間もない駅のため、盛り立てていく演出もきっとこれからではないだろうかと思われる。頑張れ!大日岳。
 
 

 
 
白川郷」すぐそこに見えているのに押せないスタンプに涙 (白川村)
ルート:国道156号
到着時刻:17:42 スタンプ設置場所:休憩施設内情報コーナー
「さて、これからどうする?」と言いながら車に乗り込む。今から帰途につくとしたら、先程まじまじと眺めながらすれ違ってきたあの渋滞に、我々も巻き込まれるということだ。それも数キロ、いや、もっとかもしれないが、かなり延々と連なっていたことは確かだ。これから数時間の間に更にその渋滞の列も膨れ上がりそうな勢いである。「そんな渋滞に巻き込まれるよりは、閉館と分かってはいるけれど、一度白川郷に行ってみようよ」と"ほし"が発する悪魔の囁きに、"こあ"氏も頷く他無い。

というわけで、我々は渋滞時間を避ける意味も込めて、「白川郷」へ向かってみることにした。道の駅「白川郷」は残念ながら17時で閉館してしまう。我々がどんなに頑張っても17時に間に合うはずがない。なにしろ時既に16時40分、ここ「大日岳」から「白川郷」へは距離にして約45kmもあるのだ。

周囲はかなり暗くなってきた。今から白川村に向かう車はほとんどおらず、やはり大和町方面へと向かう車ばかりである。道の駅「大日岳」のすぐ近くにはスキー場もあるせいか、反対車線から車から次から次へとやってくる。それは、「おーい、何時まで来るんだぁ」と言いたくなる程だ。なんとかタイミングを見て、「大日岳」の駐車場から出ると白川村に向かって走り出す。

夕刻になってグッと気温も下がったせいだろうか、路面凍結が心配になってきた。しかも、辺りはかなり暗いため、路面の凍結具合がよく見えないのだ。途中、何度も「あ、グリップしてない!」と叫んだことだろうか。やがて、荘川村に入ると路面が雪で覆われている箇所が増えてきた。その路面の雪もすっかり圧雪状態になっており、これまたかなり滑りやすい。やはり、夕刻から夜間にかけての雪道はかなり危険である。

しばらく走ると、右手に御母衣湖と称するかなり大きな湖が暗がりにぼんやりと見えてきた。きっと日中に通ればかなり美しい光景が車窓から見えていただろうに、と思うと残念ではあるが、今はそれよりも慎重に走るほうが優先なので、周囲に気を取られまいとせっせと走る。
白川村に入ってからは、路面の雪も溶けており、走りやすい。「白川村ってもっと雪深いところだと思っていたけれど、路面にはほとんど雪が無いんだね」と、かなり不思議に感じながらも尚も進むと、前方に民家や商店、宿などが立ち並ぶところへさしかかる。すると、路上になにやら噴水っぽいものがあちらこちらに吹き出しているのを発見。「わっ、あれは何?」と"ほし"は思わずビックリ、"こあ"氏が「ああやって水を出して雪を溶かしているんだよ」と説明する。一般的に融雪装置といわれているこの装置は、降雪を検知して路面に散水して雪を溶かすもので、雪国特有の装置だ。初めてみるこの融雪装置に、"ほし"は「いやぁ、ホントに噴水みたいだねぇ」と感慨深げにその光景を眺める。

さて、国道156号を更に北上していくと、右手に入れば「荻町合掌集落」のポイントまでやって来た。世界文化遺産にも指定されているこの荻町の合掌集落では、1月から2月の土曜日の夜にライトアップされるらしく、その時にはそれはそれは凄まじい観光客の嵐だそうな。特に我先とカメラポイントを確保しようと早くから待機している人も多いと聞く。"ほし"も是非そのライトアップをこの目で見たいと思っていたのだが、どうも人混みが苦手な我々としては近づくことすら困難なのではないかとすっかり尻込み状態だ。
そんな話をしていると、やがて右手に道の駅「白川郷」が見えてきた。辺りはひっそりと静まり返っており、そんな中ぼわーっと浮かぶ道の駅「白川郷」は、合掌造りをイメージした建物である。閉館後ということもあってか、駐車場に停まっている車はほんの1,2台、それもトイレ休憩に立ち寄る程度のようだ。我々は、早速駐車場に車を停めると、建物群を見渡した。

施設内容は、いかんせん閉館後訪問のため、建物の外観からでしか分からないのだが、合掌造り風建物には、トイレと情報コーナーがある。そして、その隣の小さな建物は、合掌ミュージアムと称し、売店や合掌造りの展示館等がある。駅の規模としては、それほど大きくは無いのだが、合掌造り風の演出が迫力だ。
ふと"ほし"は情報コーナーの照明がまだついていることに気づき、思わず喜び勇んで走り込んだ。「もしかしてスタンプだけでも今日押せるのかも」、そんな甘すぎる期待を抱いたのだ。しかし、それは見事うち砕かれた。「げっ・・・」確かにスタンプは情報コーナー内に置いてあるのだ。置いてある場所もしっかりこの目で確認したのだ。ところが、"ほし"とスタンプの間には虚しくも冷たいシャッターが遮っている。「そんなぁ・・・見えてるのに、あそこにあるのに・・・どうせシャッターで遮られるならば、いっそ見えないところに置いてくれた方が気分的に諦めもついただろうに。」とがっくりと肩を落とす。まぁ、どちらにせよ、また別の機会に訪れるつもりではいたものの、なんとも悔しさと脱力感が身体を包み込む。後から情報コーナーにやってきた"こあ"氏もその様子を見て、「情報コーナーの照明がついていたから、もしかしてと思ったけれど、やっぱり甘かったね」と苦笑するしかない。

外に出ると凍らんばかりの寒さである。そんな寒さの中、ぼんやりと駅の外観を見上げる。薄暗い照明の下で、薄暗いはずの建物が何故か明るく見えるのは、多分屋根に積もった雪のおかげかもしれない。我々は、昼間は味わえないもうひとつの駅の顔をしばし堪能し、車に戻ったのであった。
 
 

「しかし、後先考えずにここまで来ちゃったけれど、これからどうやって帰ろうか」と、ここまでやって来ておきながら途方に暮れながら地図を広げる。"こあ"氏のほうは、カーナビを操作しながら自宅へのルートを考えている。本当ならば、白川村あたりで一泊して次の日も駅巡りをしたいところなのだが、残念ながら次の日は既に別の予定があるため、どうしても自宅へ帰らねばならない。

結局、今までせっせと走ってきたところを荘川村まで逆戻りして、東海北陸道で荘川ICから飛騨清見ICまで走り、国道158号を高山経由松本まで出る、いわゆる朝走ってきた逆ルートをとりながら帰るのが早道だろうと判断し、我々はすごすごと国道156号を南下開始。

途中、荻町合掌集落横を通っていると、まるで昔にタイムスリップしたような感覚に陥る。夜間ゆえ、家の灯りが僅かにぼぉーっと浮かんでいるように見える以外はほとんど暗闇である。ライトアップの時期は住人の皆さんもいろいろ大変だろうなぁと思ったりも。そうして、凍結の国道156号を走り続ける中、とある「腹立たしい出来事」に遭遇することになる。

前回、岐阜を訪れた時にも一度遭遇したことなのだが、それはとある工事箇所で起こった。道路工事の時など、信号を設置して片側1車線規制をしているところがあるだろう。信号を無視して突入すれば、途中で反対側から来る車と衝突する危険が多大にある。我々は当然ながら停止箇所で信号が青に変わるのを待っていた。ところが、後部のトラックがいきなり赤信号を無視して走り出したのだ。そうしたら、我も我もと金魚の糞の如く付いていく乗用車たち。「なにあれ・・・」もう開いた口がふさがらないとはこの事である。え?それともこの辺りではこれが日常茶飯事なのだろうか。

しかも信号無視したトラックは、結局ノロノロ運転であっという間に渋滞まで発生させる大迷惑な奴である。その後数カ所ある工事箇所の信号も全て無視している。"ほし"が特に腹立たしいと思ったのは、1台が悪事を働けば右習えの如く真似する者が後を絶えないということだ。そんな光景を見ながら、今の社会そのものだと実感してしまう。

東海北陸自動車道 荘川ICに近づくと、道路上の渋滞情報が怪しく輝いている。「ぎふ大和−美濃 渋滞」らしい。まぁ、我々が向かう先とは逆方向ゆえ、渋滞に巻き込まれることは無く、安心して料金所を通過する(荘川ICではETCが使用出来ない)。荘川ICから飛騨清見ICまでは1区間、距離にして約19kmだが、帰りは少し楽したいという気持ちがどこかにあったのだろう。嬉しいことに、今から飛騨清見ICに向かう車は全くおらず、ひとり旅状態だ。

「げげっ、外の気温 -7度だよ」と道路脇に設置された外気温掲示を見て鳥肌がたつ。関東の、それも南関東に住む我々にとってはあまり縁がない気温なのだが、更に気温は下がり、清見村に入った頃には-9度であった。20時前後でこの気温ということは、午前0時頃には一体気温は何度まで下がるのだろう。

そういえば、ガソリンの補給もしておきたいところだ。高山市内まで行けば夜遅くまで営業しているスタンドもあるだろうが、あくまでもそれは勝手な憶測である。"こあ"氏は料金所で料金を支払いながら、職員さんに「すみません、ガソリンスタンドってこの辺りにありますかね」と聞いてみる。すると職員さん、「えぇ??このあたりってスタンドは全然無いんですよぉ、高山市内に行けばありますけど。大丈夫ですか?」と、それはそれはびっくりしながら、且つかなり心配げに顔で覗き込む。「高山までは十分にもちますから、大丈夫ですよぉ」と聞いた"こあ"氏本人の方がタジタジになる。「そうですか、それではお気をつけて」と心配そうな職員さんに見送られて我々は国道158号を走り出す。

国道158号の交通量は夜間のせいか、ぽつりぽつり。森の中の快適道ではあるが、所々に雪がうっすらと残り、やはり凍結が心配だ。そうしているうちに、右手に「ななもり清見」を見ながら高山市内へと近づく。ここまで来れば今日も、そして前回も通過しているため、なんとなく町の雰囲気等を記憶している。「少し先にJOMOのスタンドがあるけれど、もしかしたら既に終わってるかもしれないから、次に営業中のスタンドがあったら入れちゃおうか」といった"こあ"氏の勘は実に鋭く、ほどなく見つけたシェルのスタンドでガソリンを給油後、当初立ち寄るつもりであったJOMOのスタンドにさしかかると、既に閉店していることに気づく。これぞ野生の勘である。

「お腹が空いてきたなぁ」と"ほし"は胃を押さえる。「昼間の雪辱を果たすために、飛騨牛を食べられるところを探す?」と"こあ"氏。しかし、国道158号沿いにそれらしき食事処は見当たらない。駅付近の商店街ならば、飛騨牛レストランがあったのだが、残念ながら駐車場がない。ホテルのレストランという手もあるぞ、と"こあ"氏は国道158号沿いにあるホテルを見つけ、立ち寄ってみたのだが、なんと駐車場は満車状態、とても停める場所なんてなさそうだ。「いいよ、つくづく飛騨牛には縁が無いと思って諦めるよ」と"ほし"は力無く苦笑するしかない。(高山市内で駐車場がある飛騨牛が食べられる場所、誰か教えて!!)

しかし、これから国道158号を延々と山を越えて帰らねばならないのだ。空腹で山越えはやや不安も残るのだが、仕方がない。高山の市街地を抜けると再び静寂な空気が戻ってきた。路面の雪は朝と比べてかなり圧雪されており、気を抜けば何処に飛んでいくか分からない。適度な緊張は、車酔いも跳ね返すのか、しばらく続くなだらかな山道をじっと睨み付けていた。やがて、安房トンネル手前の平湯トンネルにさしかかる前に、一軒の明るいレストランを発見。しかし、21時ちょっと前ということもあってか、ここでも食事にはありつけず、結局安房トンネルを越えて長野県へと戻ってきた。

長野県に入ると、不思議なくらいに雪が無い。安房峠の東西だけでこれだけ様子が異なるのかと思いながら、幾つものトンネルを越えて、道の駅「風穴の里」まで戻ってくると、「あぁ、帰ってきたぁ」とホッと一息。いや、実際はまだこれからが長い道のりのはずなのに、関東圏に入ったということで妙に安心するのかもしれない。

そうして、松本ICから長野自動車道にのると、そのまま何事もなく岡谷JCTを経由して中央道に入り、渋滞にも遭遇せず実にあっけ無いくらいに八王子料金所に到着。何事も無い時は本当に文章も短い(たったの1,2行で200km程の距離を走ったことになるだなんて、せっせと走った"こあ"氏に申し訳ないくらいだ)。といっても、本来アクシデントは無いに限るのだ。

まぁ、唯一のアクシデントといえば、結局まともな夕食にはありつけないまま、自宅近くまで戻ってきてしまったことくらいだろうか。さすがに夜中の0時過ぎに戻ってきてから、何か作る元気は残念ながら"ほし"には残されていない。こんな時には、コンビニエンスストアが頼りである。飛騨牛がいつの間にか鶏肉の唐揚げに化けたような気もするが、いやはやコンビニの唐揚げ弁当もなかなか心に染み渡る晩であった。

というわけで、1日たったの5駅という散々な結果に終わってしまった2001年最後の道の駅スタンプ巡りだが、2002年果たしてどんな事が待ち受けているのだろう。次なるアクシデントを皆さんにお届けするその日まで、ごきげんよう!

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最終更新日:2002年01月22日