ひだ・みの道の駅スタンプラリー 第1回
アクシデント盛り沢山!泣き笑いの飛騨/美濃日帰り紀行

岐阜(美濃)編
2001年12月02日

気が付けばもう12月、年の瀬である。世間ではそろそろクリスマス気分に心浮かれる頃ではないだろうか。12月に入ると何かと忙しい日々が続き、旅どころではなくなってしまいがちであるが、そんな中で我々はあるひとつのイベントに参加すべく、せっせと日帰りで出掛けることにした。それが、「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」である。おいおい、やっと関東や東北のスタンプラリーが終わったばかりだというのに、今度は岐阜に乱入か、と呆れ顔の皆さん、スタンプラリー界にはもっと強者が多数いるのでご安心を(何が安心なのだ?)。

実は、昨年も冬から春の間はペースこそのんびりだが、中部の駅巡りを何度かにわたって楽しんでいる。今シーズンはそれにスタンプラリーが加わったという訳だ。

「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」は国土交通省が開催しているのではなく、岐阜県(農林商工部)が独自に開催しており、規模こそ「県内」の道の駅にとどまっているものの、なんと岐阜県の駅数は北海道に次いで第2位の多さ。登録数は33駅にものぼるのだ。これは県内の駅を廻るだけでもかなり楽しめるはずなのだが、これから雪の季節になると、そう簡単には廻れそうにもない。

全駅を廻るともれなく完走証が貰えるとなると、俄然、力も入るのだが、残念ながらこのスタンプラリーにはそのようなものは無い。あくまでも抽選で県の特産品が当たるだけのようだ。開催期間は9月10日から2002年の2月末までのため、まだまだ期間はあるさ、と思いがちなのだが、これから雪に阻まれるとなると、我々の場合は今回を除いて後1回行けるかどうか、である。

こんな事ならば、もっと早く訪れておけば良かった、と後悔しても後の祭りである。

さて、何処に行こうか、と地図を広げてはみたものの、"ほし"としてはどうしても前々から奥飛騨の駅巡りをしてみたかったゆえ、既に頭の中で行き先は決まっていた。"こあ"氏はといえば、岐阜県の駅巡りよりも新潟の道の駅「能生」のカニの食べ放題に興味があるらしく、どうもいまひとつ話にのってこない。そんな"こあ"氏に無理矢理岐阜の地図を突きつけて、「今回はこっち!」と説得。

"ほし"は岐阜県北部を指さし、「ここらへんに行きたいのだけど、どうかな」と各駅をなぞっていく。「こりゃまた遠いなぁ」と"こあ"氏はややしかめっ面したものの、当日のスタートの駅になるであろう「奥飛騨温泉郷上宝」まではだいたい340km程度の距離だと慌てて"ほし"が注釈すると、普段の顔つきに戻る。まぁ、長野道の松本ICを降りて一般道を長々と走らなければならないため、ある程度の所要時間を考慮しておかなければならない。

というわけで、当日は「奥飛騨温泉郷上宝」や「白川郷」、「ななもり清見」あたりを中心に廻ろうと決定したのである。

▼「到着頃の天気は雪、降水確率50%」のカーナビアナウンスに仰天

そして当日の朝、5時に起きた我々はいそいそと準備を整え、いざ車に乗り込み、カーナビにまず最初の目的地である「奥飛騨温泉郷上宝」を設定した。すると、なんとその上宝村周辺の天候は「雪」とカーナビが案内するではないか(注:事前に携帯電話とカーナビを接続し、天気予報の情報を入手しておけば、行き先を設定するとその周辺の天候をアナウンスする機能がある)。思わず我が耳を疑い絶句する我々。確かに朝方は雨という予報は前日のうちに確認していたのだが、何時の間に雪の予報に変わっていたのか。しかも、あんな山奥で雪にでも遭遇したらこれはちょっとまずいぞ、と判断した我々は、急遽行き先を変更することにした。

あぁ、昨日たてた計画はすべて「無」になる訳である。ショックに打ちひしがれながらも、慌てて車の中で地図を広げてしばし考える。「岐阜県の南部を中心に廻ろうか・・・っと、まだ行った事がない駅はといえば、ロックガーデンひちそう、ここを最初の目的地にしよう」、実に即席ではあるが、廻る順序を頭の中で組み立て、いざ出発。なにやら波乱に満ちた1日になりそうな予感である。というわけで、岐阜県南部を中心に廻る「飛騨路ちょっぴり・美濃中心」の旅のはじまりはじまり。



【東京都下出発時刻】06:12 【東京都下到着時刻】翌00:05
色は奥飛騨ルート 色は奥美濃ルート 色は西美濃ルート
  自宅/国道20号/中央自動車道 調布IC-多治見IC/
国道248号/国道248号BP/
(主)84号/国道21号/国道41号
ロック・ガーデンひちそう
09:42
国道41号/(主)64号/(主)58号 平成
10:51
(主)58号/(主)80号/国道156号 美並
12:18
国道156号/県道291号/
(主)81号/国道256号
ラステンほらど
13:16
国道256号/(主)79号/(主)91号/
農免農道/(県)155号/(県)167号
/(主)78号/国道157号
富有柿の里いとぬき
15:21
国道157号 織部の里もとす
16:09
国道157号/(主)40号 夢さんさん谷汲
16:59
(主)40号/国道303号 星のふる里ふじはし
17:17

▼ETC事件簿その1:ETCが使えない時間があるだなんて聞いてないぞ!

今回の旅はやたらプロローグが長いと思った皆さん、実は駅巡り以外にアクシデント盛り沢山用意されているため、長文になってしまうことをお許し頂きたい。

さて、出発からいきなりダブルパンチを喰わされたような気分の我々に、次なる試練が待っていた。車を運転する人ならば聞いたことがあるだろうし、利用している人もいるかもしれないETC(有料道路自動料金収受システム)、これが2001年11月30日より使用可能な料金所がグンと増えたのだ。今まで宝の持ち腐れ状態であったETC車載器がやっと活躍する時がやってきたのか、と我々も喜び勇んでETCカードを車載器にセットして出発。

そして中央自動車道 調布料金所にさしかかった時であった。「あれ、ETCが使えない?」、ここの料金所はサービスを開始しているはずだ。不思議に思い、料金所で職員さんに聞いてみると「あぁ、今の時間帯、ETCは使えないんですよ」と衝撃の回答。我々は呆然としながら「それってここの料金所だけですか」とおそるおそる聞いてみる。すると職員さん「あ、ここだけですから心配しないでください。当面、朝6時から9時まではここの料金所では使えませんので」と親切に教えてくれた。

「なんだぁ、残念」と料金を払い、山梨方面へと走り出した。次なる料金所は「八王子」である。まさかここでも何かあるのではないか、と半ば疑問に思いながらやがて遠くに見えてきた料金所を凝視する。どうやら八王子はETCが問題なく使用できるらしく、専用レーンへとすべり込んでいくと、見事ノンストップで通過していく。「さすがETC、こうでなくっちゃね」と満足げに頷く我々は、多くの車と共に尚も走る。相変わらず大月辺りまでは交通量も多く、まだ朝7時前だというのに、皆何処へ出掛けるのだろう、とルームミラー越しに後続車をぼんやりと見ながら溜息。

▼車窓から見える雪化粧の山々に冬の訪れを感じる

しばらく走っていると、南アルプスの山々に既に雪が降り積もっている光景が車窓から見える。中央道からチラッと富士山を拝むことも出来るのだが、すっかり雪化粧されたその姿に思わず歓喜の声をあげる。

さて、長野県に入る頃には交通量も落ち着き、快調なペースを保ちながら岡谷JCTにさしかかる。「今日は長野道じゃないからね」と"ほし"が念を押す。そういえば以前、長野道へ入るはずが中央道に入ってしまい、いざ一般道に降りたくてもなかなか降りられないという失敗談がある。それだけに、ついつい岡谷JCTで念を押すのが"ほし"のクセになってしまった。

こうして、徐々に岐阜県へ近づいていく。数度にわたり、岐阜まで訪れたことがあるものの、我々はどちらかといえば塩尻ICから国道19号を利用して岐阜県へと入るルートのほうがなじみ深いため、今回は少しだけ新鮮味を感じたりもする。通過するICを見ては、「あ、ここで降りれば××の道の駅に行けるね」「そういえば、道の駅巡りをした後にここから高速道路を利用したっけ」、そんな話で盛り上がりながら、やがて降りるICが近づいてきた。

▼ETC事件簿その2:出口ゲートで「待った」状態の情けない我々って・・・

我々が降りるICは「多治見」である。「ETC専用レーンはきちんとあるかな」なんて言いながら、いざ料金所に近づく。そして事件は何の前触れもなく起こったのである。

今まで数回程、ETCを使用して高速道路を乗り降りした経験があるため、今回も何の躊躇もなくETC専用レーンに入ったはいいが、「あ、開かない・・・・ゲートが開かない」、そう、出口のゲートは固く閉じられたままなのである。一体何が起こったのか、我々にはさっぱり分からない。"こあ"氏は慌てて外のインターホンを押して係りの人を呼ぼうとすると、職員さんがやって来て一言「ここはETCの専用レーンですよ」。車のダッシュボードの上にこれみよがしに装着されている車載器を指さしながら、「うち、ETC車載器ついてますよ」と"こあ"氏も負けじと反撃。すると、職員さんは困った顔になり、「あ、すみません。何かトラブルかもしれませんので、ただいま事務所で対応させて頂きます」と、ETCカードを持って事務所へ走っていった。

気が付けば、ETC専用出口レーンの我々の後ろには、通行止めのゲートが置かれている。そして、我々の前には相変わらず固く閉ざされた出口ゲートがある。つまり、車の前後を塞がれ、まるで閉じこめられた状態に陥っているのだ。我々は顔を見合わせながら「まいったねぇ」と首をすくめ、隣の一般用出口をぼんやり見る。「やはりこの手の機械にはまだまだトラブルは付き物なのだろうか」と思わざるを得ない。

やがて、職員さんがETCカードと領収書を持って戻ってきた。「ほんと申し訳ありません。まだここの料金所もETCのサービスを始めたばかりで、なかなか行き届きませんで。」と職員さんは深々と頭を下げ、出口のゲートを開けてくれた。一体、何が原因でこんなことになったのだろう、結局わからないまま、我々は通過したのであった。


 
 
ロック・ガーデンひちそう」駅の裏手に流れる飛騨川の美しさに感動 (岐阜県)
ルート:自宅/国道20号/中央自動車道 調布IC-多治見IC/国道248号/国道248号BP/(主)84号/国道21号/国道41号
到着時刻:09:42 スタンプ設置場所:休憩所内
多治見ICをおりた我々は、国道248号美濃加茂市方面へと出ると、まもなく可児バイパスに入る。この国道248号のバイパスは、しばらく真っ直ぐな道が続き、ついスピードも出てしまいがちである。快適な道ほど、速度違反取り締まりも強化しているはずだ。事実、岐阜県に入ってから、オービスを幾つも発見しているのだ。

国道248号から直接国道41号に出ることも可能だが、ほんの少しだけ遠回りのため、木曽川を渡る手前から主要地方道84号、国道21号を介して木曽川が流れる新太田橋を渡り、国道41号七宗町・下呂町方面へと出る。先程渡った木曽川は丁度飛騨川と木曽川の合流点付近である。そうして飛騨川と平行しながらしばらく国道41号を北上していくと、右手に道の駅「ロックガーデンひちそう」が見えてきた。
まず最初に目に飛び込んできたのは「日本最古の石博物館」なる摩訶不思議な巨大建物。もしかして石をイメージしているのだろうか、周囲の景観にややミスマッチな感じがしないでもないのだが、とにかく目立つ。そして少し離れた箇所に農産物の直売や特産品販売、休憩所等が見える。こちらはいかにも道の駅らしさが漂い、ホッとしながら駐車場に車を停める。

しかし、「ロック・ガーデン」という名だけを見て最初に頭に浮かんだのは、恥ずかしながら音楽のあの「ロック」であった。ロックガーデンだなんて、道の駅もまぁファンキーな名前を付けるものだと勝手に勘違いしたのだが、実際は「ロック=岩石」である。道の駅に併設された「日本最古の石博物館」があることからも、ロックの意味は容易に分かるはずなのだが、いやはやお恥ずかしい。
建物内を見て廻る前に、屋外に設置された展望所に行ってみる。展望所に訪れる誰もが、「美しい・・・」と言わずにはいられない風景があるのだ。

そう、それは飛水峡と呼ばれる飛騨川の渓谷である。力強く且つ芸術的な岩場と濁りの無い水面は、七宗町からお隣白川町に続く。駅の敷地内からこれほど素晴らしい風景が堪能出来るのは、実に嬉しいことだ。そうして時間が経つのも忘れ、その美しさにしばし見とれているのであった。
他の客がやってきたところでやっと我に返り、名残惜しげに売店のほうへと向かう。

まず、農産物直売所内を歩きながら、新鮮野菜を物色。更に歩いているうちに、いつの間にか特産品売店へ移動している。そこには、七宗町をはじめとする周辺町村の特産加工品が多数あり、七宗の特産品としてこんにゃくや川魚の甘露煮等、菓子類が整然と並べられている。ひとつひとつ商品を見ていくと、七宗町の特産が多いことにあらためて感心。売店や直売所が元気な駅は、やはり客側としては嬉しいし、選び甲斐もある。
そうして何点か商品を選ぶと、会計の際に店員さんにお金を支払いながら、最も気になることを聞いてみた。「すみません、道の駅のスタンプラリーの台紙ってここで貰えるのでしょうか」、そう、今日の目的はスタンプラリーでもあったのだ。すると店員さんは「あ、台紙ならば隣の休憩所に置いてありますよ」と答える。そうか、台紙は店員さんから受け取るのではなく、自由に貰えるのか、とよくよく考えてみれば、岐阜に限らず関東の道の駅スタンプラリーでも台紙は自由に貰っていける形式の駅は多かった。しかし、台紙をひとりで何枚も持っていく輩が増えたため、駅によっては店員さんが台紙を手渡しするところもあったことをふと思い出す。

我々は早速、休憩所のほうへ向かう。「えっと、スタンプラリーの台紙は・・・っと、あったあった、これか」と山積みにされた「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」の台紙を発見。それをすぐさま手にとり、パラパラとめくる。31駅の道の駅と2箇所の指定された観光施設の案内が掲載されているオールカラー版のスタンプ帳、「ところでスタンプは何処に押すのだろう?」と最後のページをみると、1駅につき2〜3cm程度の正方形マスが区切られており、小型スタンプを押す欄が2ページにわたって並んでいる。どうやらこのマス目に小型スタンプを押していくらしい。しかも、このスタンプ欄は提出してしまうため、手元には残らない。国土交通省の関東や東北の道の駅スタンプラリーの類ばかり参加していた我々には、スタンプ帳にひとつひとつ綺麗に押していき、後でそのスタンプ帳を見返したりするのも楽しみのひとつだったため、スタンプページを提出してしまうのは、なんだか寂しい。

さぁ、1駅目のスタンプも押したことだし、そろそろ出発しようか、と駐車場に戻る。その際に、飛水峡の美しさをもう一度目に焼き付け、気分も上々である。
 
 

 
 
平成」日本平成村の村長は女優の三田佳子さん? (岐阜県)
ルート:国道41号/(主)64号/(主)58号
到着時刻:10:51 スタンプ設置場所:休憩所内/観光案内カウンターの2箇所
さて、次に向かう道の駅は「平成」である。そういえば、東北の駅巡りをしていた時に「昭和」という駅名もあったな、ということをふと思い出しながら、「そうか、次は平成か・・・」と思わずクスッと笑う"ほし"。"こあ"氏も「平成」という名自体に興味を抱いているようだ。

しかし、「ロック・ガーデンひちそう」の駐車場を出発したところで、カーナビが急にルートを変更するではないか。どうも"こあ"氏がカーナビと案内する方向と逆に出てしまったようだ(カーナビとしては、国道41号を南下し主要地方道80号で武儀町に近づかせたかったらしい)。「どうする?Uターンしようか、それともこのまま行っちゃおうか」と言いながら手元の地図を広げると、まぁ大して遠回りになる訳でも無いことだし、このまま行ってしまおうと国道41号からすぐに主要地方道64号に入り武儀町へと近づくことにした。

といってもこの主要地方道64号、国道41号から入った途端、早くもすれ違い不可な箇所だらけである。「やはり、我々の旅はこうでなくっちゃね」と、決して極細道を歓迎している訳ではないのだが、これでこそ駅巡りをしているような気分にさせられるのだ。ところが、予想以上に対向車がやってくる。所々にある待避エリアで対向車を待ちながら極細道を進んでいくと、いつの間にか道幅も広くなり、センターラインまで現れる。そうして、ワインディングがしばらく続くと、途中武儀町へのショートカット道を利用してひょっこりと主要地方道58号に出てくる。この道はそのまま武儀町へと続き、そして道の駅「平成」の沿線でもある。
主要地方道58号に出てから交通量も少しずつ増えていき、そんな中、約10km弱程の距離を走ると、右手に道の駅「平成」が見えてきた。が、なんてことだ、駐車場待ちの車が公道にまで溢れているではないか。

「こりゃまいったなぁ」としばらく待つことになるのだが、道の駅敷地と道を挟んだ向かい側にも駐車場があるものの、こちらはミニクーパー(だったようにも見えるのだが)が数十台ズラリと停まっており、完全に駐車場を占拠状態である。「こりゃまたすごいなぁ・・・オフ会か何かかな」とポカンと口をあけて見る"ほし"に、"こあ"氏は黙って苦笑。結局、何時まで経っても駐車場は空きそうはなかったので、"ほし"だけが先に車を降り、散策を開始。するとまもなく空車をみつけたらしく、そそくさと車を停めて"こあ"氏も降りてきた。
道の駅「平成」は、元号と同じ地名を持つことから武儀町内に「日本平成村」を立村し、そのシンボル的な存在として建設された「日本平成村花街道センター」がメインなる施設名である。

実は、その地名も「平成=へいせい」と読むのかと思いきや、実は「平成=へなり」だったりする(道の駅の駅名はへいせいと読むのだが)。施設は、農産物直売所、ふれあいホール、売店、軽食堂、休憩所、観光案内所等から構成される。
施設群を歩きながら驚いたことといえば、この「日本平成村」の村長はなんと女優の三田佳子さんなのだ。いろいろ世間で騒がれた時期もあったのだが、三田佳子さんが演じた「外科医 有森冴子」というテレビドラマが好きで良く見ていた記憶がある。

駅内には、その三田佳子さんのギャラリーもあり、映画やテレビ等での活躍の様子をパネルや資料等で紹介している。勿論、三田佳子さんが日本平成村の村長になった時の模様も併せて展示されており、あれこれ指をさしながら展示に見入る人もいた。
今日はどうしてこんなに混雑しているのだろうか、と辺りを見渡すと、その混雑の要因は農産物直売所の朝市、そしてフリーマーケット開催であった。

混雑はその二箇所に集中している為、その他の施設は人の嵐に巻き込まれることもなく、ゆっくり見て廻ることが出来、一安心である。
さて、"ほし"にとって最も楽しみである「特産品販売コーナー」へ足を踏み入れる。道の駅「平成」売店で特にアピール度満点の商品といったら「平成椎茸すなっく」である。

店内には試食も出来るようになっており、実に親切である。なにぶん、「椎茸すなっく」なんて初めて口にするものだから、やはり少しだけでも味を確認してから買いたいという客の心理を分かっているのだな、とニンマリしながら、いざ一口パクリ。最初にカレー味、続いてわさび味やしょう油味なども続いて食べてみる。椎茸すなっくとは、見た目は乾燥細切り椎茸、数種類ある中ではしょうゆ味が最も椎茸の味わいが深かったようにも思えるのだが、ビールのつまみにはカレー味あたりが良さそうかな、と"ほし"が手にする。"こあ"氏のほうはあまり口に合わなかったらしく、さっさとその場から退散している。まぁ、確かにこのすなっく、酒のつまみに良さそうな味なのだ。
三田佳子さんのギャラリーの一角には観光案内カウンターもあり、スタンプを発見。早速、2駅目のスタンプを押すと外に出た。そして駐車場に戻ろうとした時、ソフトクリーム&だんご屋さんの横を通りがかる。

特にこれぞといった売り文句こそ無いソフトクリームではあったが、急に食べたい衝動にかられ、そそくさと購入。ワッフルコーンの中にたっぷり入ったバニラソフトクリームは、ふんわりした口溶けと適度な甘さがまるで生クリームを食べているような感覚である。「結構美味しいよ、これ」と"ほし"ばかりでなく"こあ"氏も頷く。
すると、突如"こあ"氏「だんご、買ってくるよ」と言い残してだんご屋へ。ここのだんごは「平成だんご」という名がついており、しょう油で香ばしく焼いた串だんごである。美味しそうに食べた"こあ"氏は、なんとだんごを食べた後に、"ほし"のソフトクリームも半分以上食べてしまったのである。まぁ、"ほし"が毎度変わり種ソフトクリームを選択するせいか、"こあ"氏はよほどの事が無い限りは1口食べては首を横にふるばかりであったが、久々に味わう「普通」のソフトクリームにかなり満足顔である。

「ところで、随分長い時間、ここにいるような気がするのだけど」"こあ"氏の鋭い指摘に、"ほし"は我に返り、「うっ、ついつい時間を忘れてくつろいでしまったよ。出発しよう!」と慌てて立ち上がり、車に戻る。我々が車に戻る頃には、先程までの駐車場大混乱が嘘のようである。「丁度混雑のピーク時にここに来てしまったんだね」と苦笑しながら出発。
 
 

 
 
美並」ここは日本のまん真ん中!わりと地味な駅 (岐阜県)
ルート:(主)58号/(主)80号/国道156号
到着時刻:12:18 スタンプ設置場所:木遊憩所(休憩所)内
主要地方道58号を南下すると、まもなく主要地方道80号美濃市方面へと入るべく右折待ち。しかし、よくよくこの主要地方道80号の曲がり口を見ていると、ある看板が目に飛び込んでくる。それは、「予告 工事中につき通り抜けできません」である。しかし、この「予告」というのはきっともうすぐ工事があるぞ、という予告なのだろうと都合良く解釈した我々は、そのまま主要地方道80号に突入。

「今日はやたら極細道を通らされるなぁ」と"こあ"氏は途中の退避エリアで対向車を待ちながらつぶやく。国道156号に出るまでの約10km程の距離は、ところどころすれ違い不可な山道が続くのだ。途中、峠越え(早坂峠)もあり、変化に富んだ楽しい道ではある。
やがて、国道156号に出ると、あとはせっせと8km弱の距離を北上すれば道の駅「美並」に到着だ。交通量も適度で流れも良い。右手に見えてきた道の駅「美並」の駐車場へと入ると、既に多くの車が停まっている。しかし、敷地内にそれほど人がいるようにも思えず、「はて・・・車を置いて皆何処へ行くのだろう」と首を傾げる。

道の駅「美並」の駅の規模はどちらかといえばこじんまりとしており、施設自体も売店、軽食堂、休憩所とシンプルな構成だ。美並村は日本列島の人口重心地(昭和55年の国勢調査による)で、「日本まん真ん中の村」をキャッチフレーズに村をアピールしている。
早速、車を停めて施設内を見て歩いていると、「木遊憩所」なる名前の休憩所の前で立ち止まる。「"木遊憩所"と書いてきゅうけいじょって読むんだろうね」とそのユニークなネーミングの建物に入ると、まずスタンプを発見。"こあ"氏は「さっき、このスタンプの前に大勢集まっていたよ。スタンプラリー目的かな」と言いながらスタンプを指さす。「あらまぁ、スタンプラリー団体さんかな」と"ほし"はスタンプを押し始める。

それにしても、この「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」に参加している人は結構いるものだ。今日、この駅を含めて3駅程廻ったのだが、いずれの駅にもスタンプ帳を持った人たちをよく見かける。まぁ、岐阜県内に限ったイベントなため、それだけ参加者も多く感じるのかもしれない。
売店を覗くと、美並村特産の漬け物や地酒、味噌等が並び、その名前には必ず「円空」がつけられている(円空は1632年美並村生まれ、全国各地を廻りながら造仏活動を続けていたという)。

あれこれ物色し、結局漬け物類を買って店を出る。美並村の特産のモロヘイヤを用いたソフトクリームも気になる存在ではあったのだが、後ろ髪引かれるような気分のまま、その場を離れる。
駅の横には長良川が流れており、よくよくその川を見ているとなんとカヌーの団体が山のようにいるではないか。

その手のスポーツにはてんで疎い"ほし"は、「こんな寒い時期にカヌーだなんて、すごいなぁ」とただただ感心するばかりであった。
 
 

 
 
ラステンほらど」キウイが特産の素朴な駅 (岐阜県)
ルート:国道156号/県道291号/(主)81号/国道256号
到着時刻:13:16 スタンプ設置場所:情報コーナー内
次なる目的地は、洞戸村にある道の駅「ラステンほらど」、我々は「美並」の駐車場を出ると国道156号を一旦南下する。そして、洞戸村へ向かうべく国道156号から県道291号へと右折した途端、またしても対向車とのすれ違い不可の峡路を走る羽目になる。まったく、各駅間必ず一度はこんな峡路を通らなければならないのだろうか、と苦笑しながら川沿いの民家横をソロソロっと走る。

途中から主要地方道81号へ合流すると、うって変わって快適な道になる。交通量も少ないので、快調ペースのまま川に沿って走っていくと、ひょっこりと国道256号に出てくる。そして高富方面へと曲がる(左折)とまもなく左手に道の駅「ラステンほらど」が見えてきた。
早速駐車場に車を停め、施設群を見渡す。駅の規模的には決して大きくなく、「美並」に続き、ここの駅もこじんまりとした造りだ。

雰囲気はハイカラな峠の茶屋といったところか。ちょっとした休憩場所と売店、食堂がある。駐車場入口にはキウイフルーツが描かれた看板があり、ここの特産がキウイがあることが容易に分かる。
まずはスタンプを押すべく、情報コーナーを兼ねた休憩所へと向かう。

中に入ると、ゴロリと横になって雑誌を顔をかぶせて寝ている人をいきなり発見。どうやら外に置いてあったバイクの持ち主だろうか、旅の途中で疲れを癒しているのかなと思いながら、スタンプを押す。休憩所としては割と狭めであるが、どこか暖かみと懐かしさを感じる。
売店には、特産のキウイを使った「貴有偉ワイン」、そして「高賀の森水」なるミネラルウォーター、洞戸みそ等、洞戸色の特産が並ぶ他、周辺町村の特産等も置いてある。

「ワインはかなり買い置きがあるからなぁ。今回は我慢しよう。その代わりに・・・」と手にしたのはキウイせんべいであった。
「ところで昼食はどうしようか」、おっと、またしても昼食を忘れて走り回るところであった。しかも、次に廻る予定の駅(富有柿の里いとぬき)には食事処が無いため、ここで食べていかなければ完全に昼食を食べるタイミングを逸してしまう。しかし、どうも食堂は混雑気味。その混雑を少しでも回避するため、しばらく売店内を行ったり来たりを繰り返していると、どうにか食堂も席が空いたようだ。

食堂は、各種釜飯やうどん等のメニューがあり、しばらく悩んだあげく、釜飯に決定。しかし、「釜飯」は20分程の時間を要するため、先を急ぐ者にはあまり向かないメニュー、しかし、ここではお薦め的なメニューに位置づけられているため、結局メニューを変更することなく、"こあ"氏は「鶏釜飯」、"ほし"は「松茸釜飯」を注文。

すぐに我々の元に釜飯がやってきた。「火が消えたら頂けますので、それまでお待ちください」と店員さんに言われ、しばらくじっと耐える我々だが、そのうち、釜飯の蓋からみえる中の状態をチロチロ見ては「まだかなぁ」と言ってばかり。しかし、我々のどちらかが釜飯でないメニューを頼んでいたとしたら、食べる時間が合わないところであった。比較的うどん類は注文してから早く出来るようなので、うどんを食べ終わった頃にやっと釜飯が食べられるといったところだろう。

別席に座るやや年輩の夫婦、奥さんが釜飯をじっと待っている間に旦那さんのほうはうどんを食べ終わってしまったらしい。ところがその旦那さん、なんとその後にざるそばを頼み、丁度奥さんの釜飯が出来上がったタイミングでざるそばが旦那さんの元にやって来て、一緒に食事を楽しんでいる。うむ、夫婦愛なのか、ただ単に旦那さんが大食漢なのか、それは分からない。

さて、どのくらいの時間が経ったであろうか、時計をみればもうすぐ14時である。というのに、まだこれまで4駅しか廻っていないとは、なんということだ。"こあ"氏に「今日のスタンプラリー、数を稼ぐことを既に諦めてるでしょう」と鋭い指摘を受け、"ほし"はただただ苦笑するしかなかった。まぁ、焦って廻って「一体どんな駅を廻ってきたのだっけ」では本末転倒である(負け惜しみっぽいが)。
釜飯の火が消えかかると、店員さんがお茶とみそ汁を持ってきた。やっと昼食にありつける、我々は釜飯の蓋を開け、茶碗にご飯を盛るとそそくさと食べ始めた。しかし、まもなく"こあ"氏は「鶏釜飯なのに鶏がいないよ」とご飯をつつく。どうやら鶏はかなり小さいかけらになって中に入っているらしい。

「ふーん」と鼻をならしながら、"ほし"は松茸釜飯を頂く。
松茸の味がご飯にも沁みて、独特の風味をかもしだしている。しかし、なにぶん松茸の釜飯なんて初めて食べる"ほし"、「松茸の釜飯って本当に松茸しか入ってないんだね」なんて言い出す。まぁ、店によっては松茸の釜飯には若干いろどりの為か、他の具も混在する場合もあるようだが、基本的には松茸とご飯を炊き込んだ味わいを楽しむらしい。

すっかり満腹になった我々は、今更ではあるが一息つく時間も惜しくなり、慌てて会計を済ませて店を出る。外の公園のほうをみると、先程からなにやらクレーンのような車が停まって作業をしている。「何やっているのだろう」とよくよく観察すれば、木の上に自転車をくくりつけている。なるほど、これらはクリスマス用のイルミネーションの準備だったのだ。もし、夕刻から夜に通れば、空に舞う自転車のイルミネーションが見られたのかもしれない。しかし、作業していた姿を見ていたからこそ、あれがイルミネーションによる演出のひとつだと分かったのだが、電飾も付かず、ただ木の上に自転車がくくりつけてある風景を見たら、「誰だ、あんなところに自転車をくくりつける悪戯をしたのは?」なんて思ってしまったかもしれない。
 
 

 
 
富有柿の里いとぬき」え?ここの施設は思った以上に広いぞ (岐阜県)
ルート:国道256号/(主)79号/(主)91号/農免農道/(県)155号/(県)167号/(主)78号/国道157号
到着時刻:15:21 スタンプ設置場所:道路情報館
次に向かう道の駅は「富有柿の里いとぬき」である。「ラステンほらど」を出発した我々は、国道256号を南下する。国道256号は基本的に交通量はそれほど多くない。しかし、我々は少し焦っていた。時計を見ればもうすぐ15時ではないか、こんなことではあと何カ所も廻れずじまいで夜になってしまうぞ、といわゆる気の焦りを、「とある車」は見逃していなかった。まぁ、我々の恥を事細かく説明することは、さすがにここでは控えさせて頂くが、その後の会話が実に印象的だったため、"こあ"氏の許可を得て掲載することにした。

その「気の焦り」が原因で、我々の車は警察に停められてしまう結果となった。"こあ"氏は警察の車に乗せられ、"ほし"はぽつねんとひとり、車でじっと固まっていた。「これこそ、急がば回れ、だな」とぼんやりとカーナビの画面を見ながら、次の駅への到着予想時刻が着実にのびていくのを実感していた。

その頃、警察車輌の中では思いの外和やかな空気が流れ、こんな会話が展開されていたとか。警察官「ほほぉ、東京から来たの?ここへは何しに来たの?」、"こあ"氏、さすがに道の駅巡りなんてここで言ってもよく分からないのではないかと思ったのか、「ドライブが好きなので」ととりあえずお茶を濁す。すると警察官、車種を見てそう判断したのか「なるほど、山走るのが好きなんでしょう」、"こあ"氏「いえ、道の駅巡りが好きでして。すぐそこのラステンほらどにも寄ってきたんですよ」と思わずポロっと言う。と、警察官「あぁ、道の駅かぁ。それだったらここらへんよりも、せせらぎ街道の方がもっと良い駅が沢山ありますよぉ。あっちに行けば良かったのに」と予想外に詳しい。「あちらのほう、今日天気予報で確認したら朝のうち、雪だとか言われちゃって」「いやいや、まだ雪なんて降らないから大丈夫」、といつの間にか会話は駅話に変わっていたらしい。あぁ、"ほし"も参加したかった(苦笑)。

そして、「今日はあちこちに警察がいるから、気を付けて走ってくださいね」と警察官に言われ、"こあ"氏はトコトコと"ほし"が待つ車に戻ってきた。「高富署の警察の人、すごくフレンドリーでしかも礼儀正しいんだよ、驚いちゃった」と"こあ"氏が割とニコニコして話すもので、おいおい、捕まって説教されてきたのではないか、と"ほし"はあんぐり。そして、上記の会話について"ほし"に話してきかせる。その話を聞いて"ほし"も、「おぉ、警察の人も駅事情、よく知ってるんだ」と思わず親近感がわく。

っとまぁ、とんだ寄り道になってしまった訳だが、そうして国道256号を更に南下していき、高富町内で主要地方道79号に入り、本巣方面へ走る。この付近はのんびりとした田園風景が続き、既にスタンプ数稼ぎを諦めた我々は気分もゆったり。やがて主要地方道91号、そして農免農道を介して南下、更に糸貫町に近づくべく県道155号,県道167号を介して主要地方道78号に出たら西へ走ると、道の駅の案内看板が見えてきた。そう、次の国道157号交差点を左折して2km走れば道の駅「富有の里いとぬき」、右折して2km走れば道の駅「織部の里もとす」という2駅間がなんと車で10分足らずの距離にあるのだ。
まずは「富有柿の里いとぬき」へ寄るべく、国道157号を左折する。するとまもなく左手に道の駅「富有柿の里いとぬき」が見えてきた。

駐車場に入りながら、「この駅も規模的には小さいね」なんて言った言葉は後で後悔することになるのだが、その時には全く気が付かないのであった。
駐車場がある敷地内には、農産物直売所と道路情報館のみ、本当に施設群はこれだけなのだろうか、とまずは道路情報館に入ってみる。すると、施設内の案内図が掲示してあり、それは大きな勘違いであることに気づく。なんと、現在いる敷地の裏手にある施設群も含まれるのだ。

我々は、道路情報館でスタンプを押すと、慌てて外に出てみる。すると、裏手の敷地内にはなにやら施設群が多数並んでいるではないか。バーベキューハウス、富有柿と古墳の館(左写真)、体験館、広場や遊歩道、柿園など、とてつもなく広い。ここら一帯を含めて「富有柿の里」というのだ。
すっかり夕方になってしまい、外の空気もすっかり冷たくなっている。そんな寒い中を、ひととおりぐるりと小走りに見て廻ると、バーベキューハウスでは1日楽しんだ団体さんはそろそろ片づけをしている。他の施設群も人がほとんどおらず、少し寂しい。

各施設を見て廻るのに階段を上ったり降りたりの連続で、運動不足の"ほし"はすっかり疲れ果て、「駅巡りはとにかく体力勝負だな」と重い足を引きずって、直売所まで戻ってくると、"こあ"氏は駐車場内でぼんやりと立っていた。待ちくたびれていたのかもしれない。「ごめんごめん、途中でパワー切れしちゃって、戻ってくるまでに時間がかかったよ」と情けない言い訳をする"ほし"は、そのまま直売所へと入る。
店先には、「富有柿の里」という名にふさわしく、柿がズラリと箱詰めされている。それも、かなり大きいのだ。「こりゃまぁ大きいなぁ、柿買っていく?」と驚き顔の"ほし"が"こあ"氏のほうを見ると「いやぁ・・・」とそれっきり何の言葉も返って来ない。どうやら"こあ"氏、柿はあまり好みではないらしい。

結局その場で拝むだけにすると、店内へと足を踏み入れる。店の雰囲気はまさしく「町の農産物直売所」であり、野菜を中心に陳列している。勿論、特産の柿を用いた加工品等も目をひく。
柿ドリンク、そして更には柿入り焼き肉のタレ、これにはビックリの"ほし"、しばらくその商品の前で不思議そうに眺めていると、隣にいた年輩の女性が、「これ、柿の・・・なんなんですかねぇ。」と"ほし"に話しかける。「あぁ、これ、焼き肉のタレみたいですよ」と文字を指さす。そう、瓶にかかれた商品名ばかりが目立っており、それが「何」であるかは小さい文字でチョコッと書かれているだけだったのである。「あぁ、焼き肉のタレなんですかぁ、なるほど、分からなかったわ。でも柿入りだなんてどんな味なんでしょうねぇ」と"ほし"が指さした文字を見て照れ笑いする女性、「確かに、想像もつかないですねぇ」、そんな会話をしながら妙に和んでしまう。

結局、ここの特産品とは関係のない「とうがらし梅茶」を手にしてレジへ行くと、どうやらこの「とうがらし梅茶」は店側でも宣伝に力を入れているのか、買い物をした人にその都度配布している。すると店員さん「同じものになっちゃいますけど、1袋入れておきますね」とレジ袋にとうがらし梅茶を入れてくれた。「あ、私、これ好きなんですよぉ」と"ほし"の声に店員さん「まぁ、そうですかぁ、また是非買ってくださいね」と嬉しそうに頭を下げた。
 
 

 
 
織部の里もとす」夕方だというのに多くの人で賑わう日本情緒たっぷりの道の駅 (岐阜県)
ルート:国道157号
到着時刻:16:09 スタンプ設置場所:休憩所内
「富有柿の里いとぬき」を出発した我々は、すぐ近接した駅である「織部の里もとす」へ向かうべく、国道157号を北上開始。しかし、"こあ"氏の「そろそろガソリンを入れておきたいところなんだけど・・・」の言葉により、「織部の里もとす」へ寄る前にガソリンスタンドを探すことにする。JOMOにこだわる"こあ"氏は、カーナビの地図をみて、主要地方道40号沿いに1軒あるのを発見、早速そこへ行ってみると「・・・ない」、既に店は潰れ、かろうじでガソリンスタンドらしきものがあったという名残はある。結局、この周辺をウロウロするよりも先に「織部の里もとす」へ行ってしまおうという訳で、ガソリンスタンド探しは中断、再び国道157号に復帰すると目の前に道の駅「織部の里もとす」があるではないか。
道の駅「織部の里もとす」は実に日本情緒あふれる佇まい。敷地内の各施設は横広がりに配置され、それらをつなぐ木の通路に趣を感じる。施設は、特産品販売所、レストラン、そば打ち体験館、情報館、織部展示館、山門ギャラリーから構成され、織部展示館のみ有料施設である。

駐車場に入ると、夕刻だというのに多くの人で賑わっており、活気を感じる。まずは情報館へ立ち寄り、スタンプを押していると、その横に小さな子供がスタンプを押すべくやって来た。子供はスタンプを押すという行為が楽しくてたまらない様子で、駅側が用意した白紙にせっせとスタンプを押している。すると、彼らの父親らしき人が「ひだ・みの道の駅スタンプラリー」の台紙を手に「こら、帰るぞ」子供達をたしなめる。そんな光景を見ながら、「うむむ、あの子供たちも将来は立派なスタンパーになるに違いない」と思わず苦笑。
さて、木の通路を通って、ひととおり敷地内を歩いてみる。レストランやそば打ち体験館は外からしか確認出来なかったのだが、品の良い店内のようだ。そして特産品販売所に入るべく店に近づくと、ここにも富有柿がある。

更に入口には「薬膳弁当」「薬膳おにぎり」が並び、それがなかなか美味しそうだ。「コレ、食べたいなぁ」と"ほし"はさりげなく"こあ"氏に話しかけてみたものの見事に無視され、肩をがっくり落として更に店内を散策する。
店内にはとにかく多岐にわたる土産品が並び、本巣町の特産品、織部焼きの食器類からキャラクターグッズに至るまであれこれ置いてある。更に"ほし"を喜ばせたのは、あの道の駅100円地図がここでは全地方揃って置いてあるのだ。思わず喜びの雄叫びをあげ、自分が持っていない地方版の100円地図を手にする。

"こあ"氏はというと、菓子類を物色中、手には「織部ういろ」なる菓子を持って戻ってきた。いつもはあまり菓子類に手がのびない"ほし"も、オリジナル菓子である「いちご餅」をさりげなく手にしている。いずれも日持ちはしないため、帰ったら菓子が食事代わりになるのではないかと不安だったりもする。
織部展示館は16時までだったため、折角入ってもゆっくり観ている時間も残されていないだろう、と諦め、その横にそびえ立つ(という言葉がふさわしい)山門ギャラリーへ駆け込んだ。このギャラリーは、期間によって様々な展示があるらしく、我々が訪れた時には丁度町内小学校の作品等を中心に飾られていた。ところが、ギャラリーに足を踏み入れた途端、いきなり館内には音楽が鳴り出し、"ほし"はビックリ仰天。どうやら、人がギャラリーに入ると自動的に音楽が鳴る仕掛けがしてあるらしい。しばらくギャラリー内で作品を観ながら、ふと外をみると空はかなり暗くなってきている。「次の駅に着く頃には真っ暗になってしまうかな」と思いながら慌ててギャラリーを出た。

駐車場に戻りながら、「これ以降廻る駅は閉館を覚悟しないとね」とガックリ肩を落とす。
 
 

 
 
夢さんさん谷汲」あぁ、夢さんざん・・・タッチの差で閉館 (岐阜県)
ルート:国道157号/(主)40号
到着時刻:16:59 スタンプ設置場所:情報交流館内
「織部の里もとす」へ向かう際に入れ損ねたガソリンを再び求めて走り出した我々は、国道157号本巣トンネルを越えて、主要地方道40号へと入る。このまま主要地方道40号を西へと進めば20分足らずで次なる駅「夢さんさん谷汲」に着くはずである。

途中、幾つかのガソリンスタンドを通過はしたものの、やはり日曜日は休業日の箇所が多く、なかなかガソリンを補給できぬまま、駅へと近づいていく。確かにこの周辺は交通量も少ないし、日曜が休業でも仕方がないのかもしれない。「参ったなぁ、この先のシェル石油がもし営業していなかったら、引き返してでもガソリンスタンドを探さないとまずいぞ」と少し焦りの色が濃くなる。と、右手にシェル石油が見えてきた。ところが、その入口付近に大型車が停まっており、入口を半分ほど塞ぐ格好になっている。この周辺は道も細い為、こんな場所に大型車が停まっていると通行の邪魔になり、現に軽い渋滞が発生している。どうやら大型車が故障したらしく、牽引してもらうべく待機していたようなのだ。我々がその横を通ろうとしていた時に、ようやく別の大型車が助けに来たようで牽引の準備をしている。

我々としては、大型車の影に隠れて見えにくくなっていたガソリンスタンドが果たして営業しているかの方が重要な問題だったため、必死にガソリンスタンドを見ようとする。と、幸い、営業中であることを確認、即座にスタンドへすべり込んだ。そして無事にガソリンを補給すると、再び主要地方道40号を西へ走り、まもなく右手に道の駅「夢さんさん谷汲」が見えてきた。
「まだ売店の照明はついているみたいだ」とホッとしながら駐車場に車を停める。

しかし、辺りはほとんど夜の空へと変わっており、写真撮影も困難。おまけに森の奥辺りにはなにやら施設群があるようなのだが、なにぶん暗くて何がなんだかさっぱり分からない。どうやらキャンプ場のようだが、誰もおらず静まり返っているため、今回は足を踏み入れるのを断念。
とりあえずスタンプを押すべく情報交流館へと向かうと、既に照明は消えており真っ暗である。「もう閉館なのかな・・・」しかし、鍵はかかっておらず、まだ館内には入れるうえ、情報コーナーのモニターは電源が入っており、映像を映し出している。

人が入れば照明でもつくのかと期待したが、それは見事にうち砕かれ、相変わらず真っ暗闇のままである。
スタンプの場所こそ発見したのだが、あまりの暗さに手元もおぼつかない。「こんな状態じゃスタンプがまともに押せないよ」と半ベソ状態でノートを出すと、なんとか押印位置を間違えないように気を付けながら押していく。

時間はかかったものの、無事にスタンプを押し終えると、今度は売店へ近づく。確かにまだ店内の照明はついている。しかし、近づくにつれて"ほし"の不安は大きくなる。そう、照明こそついていたものの、なんと入口には「準備中」の札が虚しく掲げられているではないか。あぁ、「夢さんさん」ならぬ「夢さんざん」だ。国土交通省のWebサイトには18時までと掲載されていたのだが、よくよくスタンプ帳を見てみるとこちらは17時まで、と掲載されている。そういえば、この駅に到着した時には既に17時を少しだけ過ぎていた。「なんだぁ、実は情報館も閉まっているはずだったけれど、たまたま運良く開いていてくれて助かったって訳だ」、情報館の照明がついてないだなんて文句を言うのは失礼なことだったのか(苦笑)。

というわけで、この駅に関してはほとんど何も知ることも出来ぬまま、スタンプだけ押して立ち去ることになってしまった。
 
 

 
 
星のふる里ふじはし」ロマンティックな洋風建物は居心地も良い (岐阜県)
ルート:(主)40号/国道303号
到着時刻:17:17 スタンプ設置場所:情報コーナー内
ここまで来たならばどうしても寄りたい場所、それが次に向かう駅「星のふる里ふじはし」である。なんといっても、この駅名が"ほし"的にはかなり気になるところだ。しかし、この周辺は交通量も少ないことから、客がいなければ早めに閉館してしまうのではないだろうか、という恐怖がどうしてもつきまとう。

しかしそんな恐怖に負けてはいられない。「あまり期待せずに行ってみよう」と己に暗示をかけると、早速主要地方道40号を更に西へと走り出す。距離にして約17.5km程のため、そう遠くは無いはずなのだが、夜の闇が気を重くする。といっても、この主要地方道40号、交通量もほとんどなく、道自体も快適ゆえ、快適ペースを保ったまま駅へたどり着けそうだ。

ところが、国道303号へ出る直前、主要地方道40号は突如峡路へと変わり、いきなり対向車とのすれ違いも出来ないような道を数キロ走らされることになってしまった。「結局、最後の駅へ向かう間にもこの手の道を走るとは・・・」と対向車が来ないことを願いながら進む。

国道303号に出てからも交通量は依然として少ないままであり、いよいよ不安は膨らむばかりである。約9km弱程走ると、道の駅案内看板とともに暗闇にぼんやりと浮かぶ建物が見えてきた。
駐車場には、ほんの1〜2台程度の車しか停まっておらず、建物の明かりこそついているのだが、営業中なのかどうかも不明である。とにかくまずは店員さんにいつ閉館するかを聞いておかなければならない。

"ほし"は一足先に車を降りると一目散に売店へ駆け込んだ。そして店員さんに「す、すみません、今日は何時まで開いてますか」と息を切らしながら聞くと「6時までやってますよ」と答える。

時計を見ればまだあと30分程見ていられそうだ。ほっと安心した"ほし"は、「ありがとうございます」とペコリと頭を下げ、再び外へ出る。後から歩いてきた"こあ"氏に「大丈夫、6時まで営業しているみたいだよ」とVサインを送る。やはり、諦めずに来て正解であった。
道の駅「星のふる里ふじはし」は、洒落た洋館風の建物が印象的である。売店入口に向かう階段には夜になると、まるで星をちりばめたような演出をし、また情報コーナーやトイレ等の各所に星座が描かれている。ふとこれらの星座を見て、関東地方にある茨城県の道の駅「みわ」を思い出してしまったりも。「みわ」もここ同様、「星」をアピールしている駅である。

「星のふる里ふじはし」の主な施設群は、特産品の販売所、そしてその隣には情報コーナー、トイレと続く。少し離れた場所にはバーベキューハウス(食事処)がある。売店等がある施設群の右隣には、現在建設中の建物があるのだが、これは店の人に聞いたところ、歴史民俗資料館が出来るらしい。
さて、ひととおり外観は見て歩いたことだし、売店内の散策を開始しよう。店内は広く、藤橋村の特産品コーナーをはじめ、その周辺の町村の特産品がコーナーごとに分かれて置かれている。藤橋村の特産品コーナーにはとにかく「ウコン」商品が沢山並んでいる。

他に藤橋の煎餅や竹炭等々、酒コーナーには「星のふる里ふじはし」ラベルの日本酒もあり、結局あれこれ考えたあげく、やはりここは一番消費が高い(苦笑)酒を買って帰ることにする。
"ほし"があれこれ見て歩いている間、少しでも時間を有効に使おうと、"こあ"氏は隣の情報コーナーにスタンプを押しに行く。

結局、程なく"ほし"も後を追うように情報コーナーへと足を運ぶと、天井いっぱいに星座が描かれている光景にまずビックリ。そして足下をみれば、床には岐阜県内の地図が描かれており、「おいおい、この上に足を置いていいのかな」と心配してしまう程。しばし、このユニークな情報コーナーを楽しんだ後、再び売店へと戻る。
さぁ、あとは売店の閉店時間までゆっくり見ていられる、とその後もプラプラと歩いていると、売店の奥に「かっぱ豆腐」コーナーを発見。残念ながら既に売り切れて、コーナー内にも店員さんはいなかったのだが、これはかなり興味深い。まぁ、今回は縁がなかったということで、また次回に立ち寄る機会があった時にでもまた見てみようと通り過ぎる。"こあ"氏はまたしても「ういろう」が買いたいとせつき、"ほし"はといえば、これまた相変わらず変わり種な商品を見つけ、手にとっている。ここの特産ではないのだが、大垣市で造られている「柿ラガー」なるもの、皆さんはご存じだろうか。いわゆる柿の発泡酒である。その前を通る度に「買うか買うまいか」と悩んでいたのだが、結局手にとる。

というわけで、時計をみれば18時、閉店時間である。会計を済ませて我々が外に出ると、店はいつの間にか「準備中」になっていた。ということは、我々が最後の客だったらしい。今回は夜になってからの訪問だったゆえ、売店中心の散策しか出来なかったのは残念なことだが、いつかまた改めて昼間に訪問したい駅である。その時には、建設中の歴史民俗資料館も完成しているといいな、と思いながら車に戻る我々であった。
 
 

さぁ、後はひたすら帰るだけである。しかし、随分と遠くまで来てしまったものだ。何のトラブルも無しに無事に家までたどり着くことは出来るのだろうか、と一抹の不安を抱えながら、我々は国道303号を南下し始める。次の日は平日ということも考慮し、早々に高速道路にのって帰ろうと考え、名神高速大垣ICを目指すべく、国道303号から国道417号に入り大垣市に向かう。せっせと南下していくにつれて交通量も増えていき、各所で渋滞も発生している。それもそうだ、時刻も19時くらいだとしたら、自宅へ急ぐ車もかなり多いだろう。「何処かでご飯を食べて時間を潰してから帰ろうか」とも考えたのだが、ここで満腹になってしまうと早々に眠くはならないかという心配もある。

「よし、もう少し頑張ろう」といざ大垣ICに近づくにつれて、道路上に表示されている高速道路の渋滞情報が虚しく輝いている。「名神高速道路 岐阜羽島−一宮 9km渋滞」、やっぱりそう来たか、と大垣ICから高速道路を利用する事を諦め、しばらく一般道でせっせと帰るべくルート変更。結局、国道21号を東へ東へと走り、岐阜市を越えたあたりから国道22号で南下し、一宮ICを目指す。カーナビのVICS情報を見ても、相変わらず岐阜羽島〜一宮間は渋滞を示す真っ赤な点滅が続いている。しかし、それ以降はとりあえず渋滞はなさそう、と安心して一宮ICから高速道路にのるべく高速入口へと入る。

▼ETC事件簿その3:え?どうして?またしても使えないETC

名神高速一宮ICの料金所で、我々は朝の一件を少し気にしながらETCレーンを進む。すると、またしてもゲートは開かない。「一体どういうこと?」、"ほし"は少し腹が立って周囲を見渡す。"こあ"氏もやや呆れながらインターホンを押そうとする。今日2度目のトラブルである。すると、職員さんが「そこはETCレーンですよぉ」と言いながらやってくる。そんなこと分かってるってば、と言いたい気持ちを抑えながら"こあ"氏「車載器ついてますけど」と言い返す。すると職員さん、さらりと「調子悪いみたいだから、券持ってって」と、サッと券を"こあ"氏に手渡す。温厚な"こあ"氏もさすがにETCのトラブル続きに少しムッとしつつ、券を受け取り、とりあえず本線へ向かう。

おまけに、小牧IC−小牧JCTまで事故渋滞が発生しているではないか。結局、見物渋滞が発生していたものの、小牧JCT以降は目立った混雑もなく、順調に走り出す。

「ひとまず良かったね。あとはレストランが営業している間に何処かで食事しよう」と途中で立ち寄ったSAは、「恵那峡SA」である。ここのレストランは、SAにしては割と珍しく料金後払い式であり、レジにもその旨わざわざ貼り紙がしてある。やはり、先に食券を買おうとする人も多いのだろう。メニューも豊富、レストラン内の雰囲気も良く、またクリスマスツリー等が置いてあり、クリスマスを演出している。恵那峡SAのお薦めメニューは「肉入り朴葉味噌定食」、実際に食べている人もおり、その香りが他の席までたちこめる。ただ、価格的にちょっと高く、おまけに今日1日かなり土産にお金を使ってしまった為、結局庶民的に"ほし"はポークカツ定食、"こあ"氏はカツ丼を注文、美味しく頂く。ただ、満腹になると、睡魔もおそってくるので要注意だ。食後には、眠気防止用のガムもしっかりと買い、再び本線へと戻る。

あとは、このまますんなりと都内まで帰れるはずであった。そろそろ疲れも出てきたのか、互いに口数も少なくなってきたのだが、"ほし"は居眠りすることもなく、通り過ぎるICやPAの看板をぼんやりと見ていた。

しかし、平和な車室内を一転させる大間抜けな事件がこの後、発生するとはまだこの時はふたりとも気づいていなかった。

▼ガソリン残量との闘い再び?気の緩みが招く大失態

「そろそろガソリンの残量が4分の1くらいになったから、何処かで補給しないと家まで帰れないな。各SAまでの距離を教えて」と"こあ"氏の言葉に、"ほし"はカーナビを操作しながら幾つかSA名をあげていく。「じゃぁ、双葉SAで入れよう」とそのまま走り続ける。双葉SAまではまだ、50km以上はあるだろうか、せっせと走り続ける。

そして事件は起こった。「ねぇ、双葉SA過ぎてない?」の"ほし"の一言に、"こあ"氏も「しまった!」と声をあげる。ある程度、快調なペースにのって走っていただけに、SAの看板をつい見逃していたのだ。ドライバーだけでなく同乗者である"ほし"まで車に乗っていながら、両方とも気づかないというのも間抜けな話だが、通過してしまったのは事実である。「何処かで一般道におりて、ガソリンスタンドに寄ろうよ」と言ったものの、"こあ"氏の「談合坂SAまでは大丈夫そうだから、このまま行っちゃおう」を信じ、そのまま高速道路を走る。

しかし、大月ICに近づくにつれて、"こあ"氏はやや心細そうに「談合坂SAまでもつかなぁ・・・」なんて言い出す。「ほらぁ、だから一般道におりて入れれば良かったのに」と言っても後の祭りである。大月ICで降りて一般道でガソリンスタンドを探そうか、とカーナビでガソリンスタンドを探すが、スタンド自体は存在していても23時過ぎて営業しているかは分からない。意を決して大月ICで降り、料金所で職員さんに「すみません、この付近で23時過ぎて営業しているガソリンスタンドはありませんか」と聞いたものの、「勝沼か都留のほうまで行かないと無いよ」と言われ、ショックは隠しきれない。

いざ一般道に出たものの、無駄に走る訳にはいかない。「この付近にガソリンスタンドが無いのだったら、ここで無駄に走るよりも、談合坂SAに行った方が得策だよ。給油ランプがついてから50kmは走るのだったら、談合坂までのあと12.7km程度行けるよ」、"ほし"には少しだけ根拠があった。双葉SAを越えてしばらくはまだ給油ランプはついていなかった。昨年、下北の山の中でガソリン残量と闘いながらガソリンスタンドを探した時にも、確かに給油ランプがついてから50km程度は走行した記憶がある。といっても、一般道と高速道路では燃費的には異なるため、その点だけが心配ではある。

結局、出たばかりの大月ICの料金所へと引き返す。

▼ETC事件簿4:ETCトラブルの鍵は午前中に通過した多治見ICにある?

名神高速の一宮IC入口で、原因不明のトラブルで使えなかったETC、さぁ、果たして大月IC入口で使えるのだろうか、とおそるおそるETCレーンへと走り込む。やはり、ゲートは開かない。一体どうなってしまったのだ。当初は、料金所側のシステムに何らかのトラブルがあるのか、と思っていたものの、これほど連続して「使用不可」になると、我々のETC車載器かまたはカードに何らかのトラブルがあるのではないか、と疑い出す。

またしても職員さんがやって来て、我々に事情を聞く。車載器は装着しているし、ETCカードを車載器にさし直したら、きちんと「ニンショウ OK」と文字が車載器に表示され、どちらにも見た目にはトラブルらしきものは無い。すると職員さんは、ETCカードを事務所へ持っていき、何やら確認する。そしてしばらくして戻ってくると、「これ、もしかしたらまだ高速道路の出口を通過していないことになってるかもしれないよ。別の場所でもうまく使えなかったでしょう」と言うではないか。「はい、朝、入口はきちんと通過出来たのですけど、出口でゲートが開かなかったので、事務所で処理して貰いました。でもそれ以降、全然使えなくなっちゃって。」と"こあ"氏が説明する。「多分、事務所でうまく処理できてないんじゃないのかなぁ、ちょっと時間かかるかもしれないけれど、詳しく調べましょうか」と職員さん、なかなか親切だ。しかし、"こあ"氏は一刻も早くガソリンを入れたいのか、「ありがとうございます。ちょっと今は急いでますので、別のところで見て貰うことにします。」と丁重に言うと、通行券を貰って本線へ入る。

しかし、朝、中央道の多治見IC出口では事務所で処理してもらった際に、領収書も受け取っている。その領収書にはクレジットカードできちんと支払った旨、掲載されているのだ。もう何がなんだか分からない状態だが、今はそんなことを言ってる場合ではない。

▼談合坂SAまでの12.7km、ひたすら省エネ運転だ!

本線に入った我々は、とにかく省エネ運転を心がけ、談合坂SAまでの12.7kmの距離を走り続ける。しかし、先程のETCの件が気になり、車内ではその話題で持ちきりだ。「確かに多治見ICできちんと清算しているはずなのに、どういう事だろう」「でもそれ以降だものね、ETCがうまく動作しなくなっちゃったのは」「そのせいだけだったら良いよね」「早くも故障なんていうのはゴメンだよ」、そんな会話のおかげか、変に不安をあおるようなこともなく、目の前に談合坂SAが見えてきた。

「どうにか無事に着いたよ」"こあ"氏は心からホッとしているようだ。勿論、"ほし"だって同じである。そのままゆっくりとガソリンスタンドに入ると、ふたりとも深い溜息をつく。そして、給油メーターをじっと見ながら空腹で泣いていた車のお腹がみるみるうちに満腹になっていくのを感じていた。やがて満タンになり、その数値を見て「44.67リットルだって」と、ただただ苦笑。タンク容量45リットルに対して、あとわずか0.33リットル前後(前回、満タンきっちり給油されたとして)しか残されていなかったのである。

結果的には談合坂SAまで走ることは出来たため、"こあ"氏の当初の目算こそ当たっていたものの、一歩間違えれば悲惨な結果が待っていたのだ。まぁ、無理にでも勝沼辺りで一般道へ降りよう、ときつく言わなかった"ほし"にも責任はあるのだが、もうこんな目に遭うのは懲り懲りだ。「ったく、こういうアクシデントはもう勘弁だからね」と今更きつく言っても仕方がないか。

あとは何事もなかった如く、快調に走っていくと、あっという間に八王子料金所に到着だ。そういえば、高速道路にのってから小牧IC付近で少し渋滞に巻き込まれた以外は、全くといって良いほど渋滞もなく、また交通量も少ないまま、無事にここまで戻って来られた。

▼ETC事件簿解決?編:結局なんだったの?ETCカードの謎

我々は八王子料金所で料金を払う前に、ひとつやらなければならないことがあった。それは、数々のトラブルの元となったETCカードの謎を解き明かすことである。

というわけで、料金所手前にある道路公団の事務所で事情を話すことにした。まぁ、ふたりで押し掛けても仕方がないと思い、その役目は"こあ"氏に託し、"ほし"は車でぽつんと待っていることにする。"ほし"は"こあ"氏に、ETCカードとトラブルの引き金になった多治見IC出口での料金明細書(領収書)を渡し、2重支払が無いようにくれぐれも頼むと念を押した。

一体どのくらい時間が経っただろうか。"こあ"氏はなかなか戻って来ない。と、道路公団の職員さんにドアを開けて貰って出てくる"こあ"氏の姿が見えた。"こあ"氏は車に戻ってくると、「いやぁ、道路公団の人たち、みんな丁寧で親切なんだよ。ちょっとビックリしちゃった」といきなり言う。そして事の顛末を"ほし"に話して聞かせる。

「結果から言えばね、このカード自体はきちんと八王子料金所から多治見料金所までの料金を清算していることになってるんだって。」「じゃぁどうして?」「原因は不明。だけど、事務所の機械でとりあえず車外設定(有料道路以外にいる)をしなおして貰った。」「原因が分からないんじゃねぇ・・・困ったもんだ」「さすがに次に動作するかのテストは事務所側で出来ないので、次にきちんと使えることを祈ってるって言ってたよ(笑)」「祈られてもねぇ(苦笑)」

と、まぁこんな会話が続き、八王子料金所では現金で支払い、そのまま通過すると、これ以上トラブルに巻き込まれないことを祈りつつ、自宅へと向かう。結局、様々なアクシデントはあったのだが、なんとか午前0時過ぎに自宅へ到着。いやはや、いろんなことがあった1日であった。しかも、「道の駅」ではなく道中アクシデントが多すぎたような気がする。まぁ、自らがまいた種も多かったのだが。

それにしても、結局道の駅は8箇所にとどまった。さすがに期間内に全駅を廻るのは無理そうだが、あと1〜2回は岐阜県へ行きたいものだ。


次の日記を読む?(2001/12/16) 


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最終更新日:2001年12月26日