やっぱり東北は遠かった、東京・岩手間1500Km、
23時間の過酷走行!(岩手県編)

2000年10月15日

もし、道の駅スタンプラリーをやっていなかったら、きっと都内から岩手県までの間を日帰りで往復しようなんて考えもしなかったもしれない。やはり、旅はのんびり楽しむに限る、はずだったのだが、何がこんなに我々を駆り立てるのだろう。スタンプラリーの魅力にとりつかれた者の宿命だろうが、何も無理して日帰りする必要ないって? いや、土日をかけての旅行が出来るならばそれに越したことはないのだが、仕事や家庭の事情はそれをなかなか許してはくれない。なにしろ、"こあ"氏はまだ会社の夏休みすらとれていない状態、そんな忙しい中で"ほし"のわがままラリーにつきあってるんだから、ほんと感謝感謝である。

なんて言いながら、容赦なく"こあ"氏を朝3時半にたたき起こし、その30分前に起きて準備していた"ほし"は尚も準備を続ける。今日は4時過ぎには家を出たい。前回、朝6時に出たというのに既にあちこちは渋滞だった為、今回はその教訓を活かし、とにかく渋滞が発生する前に東北入りしたいと考えた。しかし準備は手こずり、結局家を出たのは4時半。まぁ、それでも、前回よりも1時間半も早くに出発すれば、さすがに渋滞は無いだろう。

その予想通り、首都高速も車の台数こそ、それなりに出ているものの流れている。しかし、5時前とはいえ、トラックやタクシーばかりでなく、乗用車の姿もそこそこいるのには驚いた。きっと我々と同じように、渋滞に巻き込まれる時間帯を避け、移動する者も少なくないのだろう。すんなりと東北自動車道に入り、快適に走り続ける。渋滞に巻き込まれると、高速料金も実に勿体ないと思うのだが、これだけ快適に走れていると、「あぁ、時間をお金で買ってるんだな」と思える。


【東京都下出発時刻】04:10 【帰宅時刻】翌日03:30
 色は岩手県 (赤文字)はスタンプを押せなかったところ
  首都高速/東北自動車道-花巻IC/主要地方道37号/
国道4号
石鳥谷
09:15
国道4号/主要地方道25号/国道396号 紫波
10:12
国道396号/国道25号 はやちね
11:40
主要地方道43号/国道396号/県道161号/国道283号 みやもり
12:37
国道283号 遠野風の丘
13:23
国道283号/地方道35号/国道45号 やまだ
14:59
国道45号 たろう
16:10
国道45号/国道455号 いわいずみ
16:50
国道455号/国道45号 (たのはた)
17:30
国道45号 のだ
18:04
国道45号/国道281号  (白樺の村やまがた)
19:27

「石鳥谷」、南部杜氏の里だけあって地酒がいっぱい! (岩手県)
到着時刻:09:15 スタンプ設置場所:売店「酒匠館」入口
東北自動車道に入ってから何時間が経っただろう。快適に走行が出来るとはいえ、やはり長距離だ。なにしろ、案内標識の「仙台」という文字すら「遠さ」と感じるのだから、その更に北へと向かうとなると、その距離に時間の重みすら感じてくる。途中、給油を2度行った、ということも距離の長さを実感させる。高速走行だから、通常よりも燃費は良いはずなのだが。
 地図を広げながら、本日廻る駅の確認をする。"こあ"氏の体調が優れない為、近場の駅(宮城県内)へと変更しようと思っていたのだが、途中で頭痛薬を飲んでからは復活したようだ。ひとまずホッとする。となると、初心を貫くということで、岩手県内の道の駅を廻るルートに決定。ふたりとも岩手県に行くのは初めてだし、折角東北のスタンプラリーを楽しむならば、初めて訪れる土地を廻るのも良いだろうと思っての場所決定である。
 ということで、まず最初に向かう道の駅は、「石鳥谷」。最寄りのICは東北自動車道の花巻ICである。時刻も9時近くになり、やっと花巻ICに到着し、そこから国道4号へ出た。開館時間の9時前までには「石鳥谷」に着きたかったのだが、どうやら若干9時を過ぎてしまいそうだ。そんな事を思いながら、そのまま4号を北上していると、右側に純日本風の建物群が見えてきた。
 「石鳥谷」は、南部杜氏の里、ということもあり、酒匠館(売店)には地酒が沢山並べられている。まだ開館直後なのか、人もそれほどおらず、まずはのんびりと館内を散策。酒匠館の入口にスタンプがあるので、本日ひとつめのスタンプを押し、特産品をあれこれ見て回っていると、なんと道の駅「石鳥谷」の手ぬぐいが壁に貼り付けられているではないか。「こ、これ欲しい」と、ぐるっと見回すと、壁の向かい側の展示棚にぶら下がっている。「道の駅」の文字が入っているグッズに弱い"ほし"、手ぬぐいを手にし、さらには「石鳥谷名物」と書かれた饅頭まで景気良く買う始末。おいおい、最初の駅からお土産ゲットのペースが早すぎるんじゃないかって?
 外に出て、芝生の広場にぽつんと立っていると、歴史民俗資料館や町立図書館、南部杜氏伝承館など、歴史色あふれる施設に囲まれたような感覚になる。我々が訪れた時にはまだ入口が閉まっていたので、中を覗くことも出来なかったのだが、日本酒大好きな人は是非、伝承館等を訪れてみるのも良いかもしれない。

「紫波」、フルーツの里だけあって直売所にはりんごと葡萄であふれてる! (岩手県)
到着時刻:10:12 スタンプ設置場所:物産ショップ入口
次なる駅は、国道396号沿いにある「紫波」。「石鳥谷」からは比較的近いうえに、交通量も少ないため、非常に気分良く走れる。前回の福島・山形巡りの際には、道路と駅の混雑のダブル攻撃にすっかり疲れてしまっていたのだが、今回はその攻撃に遭うこともなさそうだ。国道4号を北上し、主要地方道25号の案内標識が出てきたところで、北上川がある方向へ右折する。約3Kmほど走ると、国道396号と交差するので盛岡市方面へ左折し、まもなく道の駅「紫波」が見えてきた。駐車場は50台弱って情報だったからひょっとして狭いのかな、と心配もしていたのだが、そんな心配も必要なく、妙に広々と感じる。駐車場でしばし出入りする人々を観察していると、両手に箱を抱えている人がやたら多い。「はて?」と更に見ていると、葡萄やリンゴを買って行く人が非常に多いのだ。
「ははぁ、なるほど・・・フルーツの里っていうだけあるな」と納得。我々も車から降り、まずは施設内を散策。物産ショップを覗き、特産品等を見て回りながら、次なるお土産品を求めてあっちへウロウロこっちへウロウロ。結局、「味工芸」の粗挽きソーセージと早池峰醍醐のチーズのどちらを買うかで悩んだあげく、予算の関係でソーセージに決定。ビールのつまみに丁度良さそうだ。物産ショップ内でスタンプを押し、「いつ食事にありつけるか判らないから、今の内に食べておこうか」ということになり、レストランを覗く。営業時間は11時からと書かれているのだが、まだ11時になっていないながら、既に「営業中」の札が下がっている。
 早速メニューをみると、なにやら「秋限定フルーツハヤシライス」なるものがある。さすがに"ほし"は挑戦しなかったのだが、チャレンジャーな"こあ"氏はそのメニューを頼んでみる。まぁ、いわゆるハヤシライスにフルーツが数個のっているだけのものなのだが、食べた感想は予想どおり「フルーツののってない部分はただのハヤシライスだよ」。特にこれについて多くを語る必要はなさそうだ。

 朝3時から起きていれば当然9時過ぎにはお腹も空いていた訳で、丁度良いブランチとなった。にぎわっている直売所をさらっと見て回り、次なる駅へ向かうことにした。

「はやちね」、ワインの試飲を期待していたのだが・・・ (岩手県)
到着時刻:11:40 スタンプ設置場所:葡萄のモニュメントがある側の施設(ベルンドルフプラッツ)内休憩所
次なる駅は、「はやちね」。次の駅はワインの里、ということなので、ワイン好きな"ほし"としてはかなり期待している。おまけにワインの試飲も出来るらしいという前情報が一層期待を大きくしている。

「紫波」を出た我々は国道396号を引き返し、主要地方道25号との交差点に再び出て、同25号で早池峰山の方向へ向かう。交差点を越えたところで、「40数キロ先通行止め」の標識が目にとまったのだが、「はやちね」まで40数キロも無いため、特に気に留めずまま、通り過ぎる。(後で気づいたことだが、夏の期間、早池峰山付近は土日祝にマイカー規制をしているらしい)
「まさか、今日も恒例の超極細道を走らされるんじゃないよね」と"こあ"氏が話しかけるのと同時、道幅狭しの道路標識が目に飛び込んでくる。どうしても、"ほし"は、旅の中で必ず一度は超極細道を走らないと気が済まないルート指定をしてしまうらしい。「いや〜、地図をみると、道がウネウネしている先が折壁峠って書いてあっておまけに冬期閉鎖みたいだから、もしかしたらすれ違い不可っぽい道かもしれないとは思ったのだけど、次の道の駅に向かうにはこのルートが早道みたいだし。」ととりあえず言い訳。この道、空いているのは良いのだが、確かにすれ違い不可の箇所も幾つかある。カーブミラーもないようなブラインドコーナーも存在し、道には幾つものブラックマークが残されている。我々と同じ方向へ走る者はほんの数台だったのだが、反対側からも何台かすれ違い、何度か譲り譲られを繰り返した。

 やがてセンターラインも現れ、そこそこ快適な速度で走っていると、地方道25号右側に道の駅「はやちね」が見えてきた。案内看板に従って入ると、ポツンと洋風な館が建っている。駐車場はガランとしており、妙に寂しい。「ほんとにここ、道の駅だよね」と案内看板を再び確認するが、矢印はこの施設を指している。この施設、地方道25号と同43号に沿った位置にあるのだが、どちらの道路も交通量は少ない。
 とにかく、その洋館に入ってみる。この施設、どうやらトイレと休憩所とワインセラーがひとつの建物の中に入っているようだ。まずはスタンプを、と休憩所の奥に向かって歩いていくと先客がいた。中年風の夫婦が喋りながらスタンプを押している。「やたら時間がかかるなぁ」と、休憩所の椅子に座ってその様子を眺めていると、どうやらこの夫婦、スタンプラリー帳を5冊程持っている。子供が用事で来られないから子供の分も押しているのか、とも思ったのだが、最近ひとりで何冊ものスタンプ帳を持って、景品目当てに賞に応募している者が多い話を聞いているだけに、良くない想像をしてしまう。本来ならば、自分の足で訪れた場所だからこそ想い出となる記念スタンプのはず、訪れてもいない人の分を押す、という行為自体、なんだか寂しい気がしてならないのだが。そんなこと、人の勝手だと言われればそれまでか。そんな事をぼーっと考えながら、スタンプ台の前に行き、本日3駅目のスタンプを押す。

 施設内にはずらっとワインが並んでいるのだが、その奥にあるワイン貯蔵庫の見学・試飲は有料。どうやらドライバーは貯蔵庫の入場自体、遠慮して貰っているらしい(張り紙にその旨書かれている)。おいおい、ふたりで訪れた場合、ひとりだけ見学して残ったドライバーは取り残され状態ってことだろうか? それではあまりに寂しい。というわけで、ここは仕方がない、"ほし"は試飲を諦めることにしたのだが、期待していただけにその落胆は大きい。
 車に乗りこみ、「次行こうか」と走り出しから数10m後、「あ、逆方向に走ってる」と気づき、慌てて引き返す。しかし、引き返した事が幸いしたのか、ワイン貯蔵施設側と道路(地方道43号)を挟んで向かい側にあるレストラン等の施設も、道の駅の施設のひとつであることに気づいた。主要地方道25号折壁峠方面から走ってきた場合、道の駅の案内看板は、ワイン貯蔵施設側のみを指しているため、すっかり道路の反対側も道の駅の施設だったことに気づかなかった。ところが、これから我々が走る主要地方道43号上の道の駅「はやちね」看板には、「←→はやちね」と両方向に矢印が書かれていた。すっかり見逃すところであった。慌てて車から降り、施設をひととおり見たうえで再び車に乗り込んだ。

「みやもり」、スーパーマーケットの中に道の駅? (岩手県)
到着時刻:12:37 スタンプ設置場所:道の駅休憩施設内
次なる目的地は、道の駅「みやもり」。「はやちね」を出てからひたすら主要地方道43号を国道396号が走る方面へと向かい、交差したところで国道396号へと入り、宮守村を目指す。あいかわらず走行する車の量も少ないのだが、走る車はみんなのんびりとしている。我々もそののんびりペースにすっかりのせられて、時間がかかる割にはなかなか駅巡り数が少ないような気がする。
やがて県道161号を経て国道283号に出て、遠野市方面へ向かうと、まず大きな橋をくぐった。これがJR釜石線が通っているめがね橋、この橋をくぐるとまもなく道の駅「みやもり」が見えてくる。

「え?これってスーパーマーケットじゃないの?」と言いたくなるような外観がまず第一印象である。駅側の構想としては、地元の住民も観光客も気軽に利用できることなのだろうが、いやはや道の駅を訪れた実感がどうも湧いてこない。おまけに、その外観をパシパシと撮影している"ほし"の姿が、我ながら浮いた存在に感じる。とりあえず、施設の散策をしようと建物に入る。
道の駅休憩所と称した入口から店内に入ると、まず休憩所があり、その奥に農産物の直売所がある。ゲームセンター(というよりはゲームコーナーか)が直売所の横にあるためか、やたらピロピロ、ガーガーと賑やかである。結局、駅の風情を感じられないまま、休憩所の入口でスタンプを押し、特産チェックをひととおりしたうえで、山菜わさび漬けを購入して建物を出た。「みやもり 清流とわさびの里」という駅名からは想像もつかない「普通のスーパー」という印象しかもてずじまいの我々だったが、すぐ近くにあるめがね橋をしばし公園にて眺め、気分も一新に次の駅へと向かった。

「遠野風の丘」、食堂も軽食コーナーも大繁盛? (岩手県)
到着時刻:13:23 スタンプ設置場所:施設内エントランスホール
次の駅は、「遠野風の丘」。「みやもり」を出てから国道283号をそのまま遠野市方面へひたすら走り続けると、駅の施設群らしきものが右側に見えてきた。

この駅は、本日今まで訪れた駅の中で最も活気ある賑やかな駅のようだ。といっても駐車場も広く、駐車待ちということはない。駐車場の待ちは無いのだが、レストランは満席状態らしい。しかし、よく見かけるレストラン前の長蛇の列は一切無い。そういえばさっきから、施設内にて「×名でお待ちの△△△さま、レストランの席の準備が出来ましたのでどうぞお越しください」のアナウンスがやたら聞こえてくる。このシステムのお陰で、レストランの前でずっと並んでいる必要が無いようなのだ。よく考えられているな、と感心していたのだが、それでも待ちきれない客は軽食コーナーへと並んでいる。こちらは並んでいる、というよりは人だかり状態。
つくづく「早めに食べておいて正解だった」と思うのであった。そんな混雑を横目に見ながら、我々は物産ホールへと進む。ここも混雑しており、見て廻るのも一苦労。物産ホールのレジ側の出入り口を出ると、ちょうどエントランスホールになっていて、そこでは地酒の試飲サービスもしていた。担当のおじさんが「さぁさぁ、ちょっと飲んでみてよ」ってみんなに声をかけている。活気がある・ないの違いは、やはり駅側の人たちが利用客に対してどのくらいコミュニケーションをとろうかとしている意気込みで差が出てくるのではないかと思ったりもする。
我々は、エントランスホールでスタンプを押し、展望デッキから外の眺めをしばし楽しむ。展望デッキに続く休憩ホールがあるのだが、利用客が店外で買った軽食メニューを休憩ホールに持ち込んで食べている姿が目立つ。「ここは軽食堂?」と思わせるくらいに、みんながそれぞれのテーブルで食べているので、ただ休憩だけの為にそのホールへ入るのを思わずためらってしまうくらい。

さて、次に向かう駅は若干遠いから急ごう、と車に戻った。

「やまだ」、すぐそこは太平洋 (岩手県)
到着時刻:14:59 スタンプ設置場所:売店内
次なる駅は「やまだ」、遠野町から行くには山を越えて海岸線に出なければならない。ここがルート選択の悩みどころなのだが、このまま国道283号を走って、海岸沿いの国道45号に出るか、途中から主要地方道35号を通り、国道45号に出るかのどちらかである。しかし地図で見る限り、地方道35号経由で国道45号に出る方が距離的には効率が良い。とはいえ、いくら近いとはいえ、超極細道であれば速度も出せぬまま、結局時間ばかりが経過してしまうのではないかとも思えた。あれこれ悩むうちに、選択の時となり、結局地方道側を選択し、また細い道へと入り込むのであった。

このような道の場合、絶対的に交通量が少ないのは嬉しい。しかし、やはり道幅の狭い道路は思った以上に時間がかかってしまう。一体、どちらのルートを選択するのが正しかったのだろう。是非、地元の人々に聞いてみたいものだ。
長い山道を越え、やがて海岸線へと出る。「今日って、海沿いの駅巡りが中心じゃなかったの?」という"こあ"氏の突っ込みに「今から、海沿い中心の駅を廻るんだよ」と回答するが、時は既に15時近く。こんな調子であと何カ所廻れるのだろう、と今更不安になってくる。国道45号は、今まで走ってきた中では比較的交通量が多いようだ。しばらくは車の流れにのったまま、時々右手に広がる海を見ながらそのまま走る。
山田町に入り、まもなく左手に道の駅施設が見えてきた。道の駅「やまだ」は、施設としてはそれほど規模は大きくなく、売店と軽食、トイレ施設がある程度。利用客もシーズンオフのためかまばらである。売店内にスタンプがあるので、まずそこでスタンプを押した後に軽く特産品を見て廻ったのだが、やはり海沿いというだけあり、海の幸が沢山並んでいる。さんまが100円で売られていたのには、非常に心そそられたのだが、これを買ってクールボックスに入れたとしたら、きっと帰る頃にはボックス内はさんま臭で充満してしまいそうなので、断念。

特に他に見て回るところもなかったので、すぐに車に乗り込み、再び国道45号を走り出した。

「たろう」、秋のせいか16時過ぎると利用客も少なく妙に寂しい (岩手県)
到着時刻:16:10 スタンプ設置場所:観光情報センター売店内「道路情報コーナー」のカウンター上
我々は、「やまだ」を出て、国道45号をそのまま北上していく。実はここでまた選択を強いられることになってしまった。スタンプ帳で各駅の閉館時間をみると、「たろう」は19時まで、そして次に予定していた「いわいずみ」は17時まで、そして更に「たのはた」は18時と掲載されている。この中で見ると「たろう」が一番遅くまで開館している、となればまず最初に「いわいずみ」に行った方が良いのではないだろうか。しかし、「たろう」を過ぎてから「いわいずみ」まで約25kmはありそうだ。そこそこ交通量もある道路ゆえ、所要時間が読めない中で、下手に往復をするのも危険か、と思い直す。
結局、初心を貫く形で、「たろう」に寄ることにした。「やまだ」から「たろう」まで距離的には35km以上はありそうだ。周囲に県外ナンバーはほとんどいない中で、ただひたすら地元車両に混じって先を進む。「ついついのんびり廻っていたけれど、結局最後は時間に追われることになるんだよね」と言いながら、時間との戦いが始まろうとしていた。

「たろう」に着くやいなや、我々ははじけるように車から飛び降り、"こあ"氏は施設の配置をメモしに、"ほし"は写真を撮りに走り回る。売店で特産をざっと確認し、スタンプ台の前で合流。我々がスタンプを押している横で、老夫婦が端末で今日泊まるつもりなのか、宿を探している。なかなか見つからないらしく、店の人が親切に「ここよりも宮古市のほうが泊まるところはすぐあると思いますよ」と老夫婦に案内をしていた。時間に追われつつ特産品を見ていると、ここは海産品と山の幸が両方豊富にあるらしく、特に「田老わかめ」と「しいたけ」が目についた。
「やまだ」同様に、シーズンオフのせいか利用客が少なく、活気がない。しかし、夏になると海沿いということもあり、混雑することは容易に想像できる。我々を含み、人混みが苦手な者にとっては、このくらいの時期に廻るのが丁度良さそうだ。

「いわいずみ」、閉館10分前にぎりぎり滑り込む! (岩手県)
到着時刻:16:50 スタンプ設置場所:売店とレストランの間にあるカウンター上
次の駅「いわいずみ」の閉館時間は17時。果たして間に合うだろうか、という不安を胸に抱きながら、国道45号を北上。いくらシーズンオフといえど、やはり夕刻ともなればそれなりに交通量は多い。なんとか国道455号を盛岡方面へ左折した頃から通る車もほとんど無くなり、あとはただひたすら道の駅「いわいずみ」へ向かうだけ。反対車線側は車の量もやや多いことが気になったのだが、今はそんなことを言ってる場合ではない。

16時50分、道の駅「いわいずみ」に到着。閉館時間10分前だ。利用客もまだいるようだし、売店も開いている。とはいえど、一息つく間もなく我々は慌てて車を降り、「たろう」の時と同様に施設内を走り回る。売店が閉まってしまっては、特産品をこの目で確かめることも出来ない。ここはまず売店へ直行、と店内に滑り込む。店内に大きく「龍泉洞の水」と書かれた看板があり、ミネラルウォータやコーヒーが並んでいる。その横には「どんぐり」加工製品がこれまた所狭しと並んでいる。どんぐりを使用した食物を見たのは、これが初めて。どんぐりクッキー、買えば良かったなと後悔。
売店からレストランへ向かう通路にあるカウンターの上に置いてあったのだが、家族連れがカウンターの前を占領している。「スタンプ、押すのかな」としばしその様子を後ろから見ていたところ、子供はスタンプをおもちゃ代わりにガチャガチャいじるだけで、スタンプを押す気配もない。この家族、どうやら何する訳でもなく、カウンターの前でただしゃべっているだけなので、さすがによその家族団らんにつきあってるほど暇ではない"ほし"は、「すみません、スタンプ押したいんですけど」とその場に割り込む。すると、「あっ」といっただけで、団体はその場を去っていった。「な・・・なんだったんだ、今のは・・・」と呟きながらスタンプを押す。
レストランは既に本日の営業を終了していたようだが、さっと覗いたところ雰囲気的には良さそうだ。旅の途中にちょっと寄るには良い駅だな、と思いながら再び車に乗り込んだ。

「たのはた」、17時30分に着いたのにどうして閉館してるの? (岩手県)
到着時刻:17:30前後 スタンプ設置場所:未調査(時間外スタンプは不可 押印済の紙も置いていない)
次に向かう駅は「たのはた」。ここはスタンプ帳の情報によると18時に閉館、と書かれているため、「いわいずみ」から「たのはた」程度の距離だったら十分間に合うな、と思いながらそれでも「観る」時間を考えて、急いでいた。国道455号を引き返し、国道45号に出たうえで、田野畑村に向かって走り続ける。

やがて、橋を渡るとすぐに「たのはた」が見えてくる・・・はずだった。案内看板に従って駐車場に入ると、施設らしきものは既に照明が消えていて真っ暗。手前にある直売所も閉めかかっている。「まだ17時半だよ、閉館時間は18時なのに・・・もしかして閉館時間を無視して早閉めしちゃったのか」と、奥にある駐車場のほうに移動してみる。が、やはり、ここもむなしくトイレに照明がついているだけ。仕方がないので、再び直売所前に戻ってくると既に閉店状態。まさしく、「や・・・やられたぁ」である。
各道の駅を訪れていて、とにかく不満なのが「開館・閉館時間が守られていない」ことである。決してすべての駅がそうではないのだが、今まで訪れた中で数カ所程そのような場所に遭遇した。もしかしたら、訪れる客が少ないため「もう今日は閉めちゃえ」程度の軽い気持ちで施設を閉めてしまうのかもしれない。しかし、遠方からわざわざその駅を目指して来る人の事をもう少し配慮してはもらえないものだろうか。一応、駅で客相手に商売しているならば、時間を守ることくらいは最低限のルールだと思うのだが、いかがなものだろう。

この「たのはた」も、場所柄・駅の施設等を外から見る限りは、良い場所のひとつだと思うのだが、今度訪れる時もまた閉まってるのではないかと思うと、つい出向くのを躊躇してしまいそうだ。え?真っ昼間に行くしかないって(苦笑)

「のだ」、鉄道の駅にしかみえない道の駅?? (岩手県)
到着時刻:18:04 スタンプ設置場所:観光案内所内
「たのはた」でスタンプを押せなかった我々は、地図を広げてここから一番近い駅へとにかく行ってみることにした。「たのはた」よりも更に国道45号を北上した位置に「のだ」という道の駅がある。スタンプ帳をみると「のだ」の閉館時間は18:30、「たのはた」からは約36km程度の距離なので、早閉めしていなければ間に合うだろうと、早速走り出す。

幸い、交通量も少ないため、すんなりと「のだ」に着くことは出来たのだが、ここは鉄道の駅と一緒になっているためか、地元の高校生たちがロータリーに座ってる。以前もこんな光景を目にしたことがあったっけ。あぁ、あれは新潟の「まつだいふるさと会館」、あそこも鉄道の駅と一緒になった道の駅だった。しかし、鉄道の駅と一緒になった道の駅は、どうしても道の駅らしさが欠けてしまう。道の駅の案内看板がなければ、通り過ぎてしまうところ。
駐車場を降りると、空は既に真っ暗、道の駅看板も撮影できそうにない、と言いながらも無駄なあがきをしてしまう。買った三脚は何時になったら車の中に常備されるのだ?>"ほし"(苦笑) その後、スタンプを押しに観光案内所に入る。ここはまだ閉館20分前ながら開いている。当たり前のことなのに、何故かホッとしてしまう。次に売店を覗き、特産物を見て回る。すると、先ほど「いわいずみ」で見たどんぐり製品とはまた異なるのだろうが、ここにもどんぐり製品が置いてある。その名も「どんぐりアイス」。よしっ、ひとつ買ってみようか、とレジに持っていく。
どんぐりアイスを買ったはいいが、それを持って店外に出た途端、これはとてもアイスをその場で食べるどころでは無いことに気づく(気づくのが遅いって)。なにしろ気温9度。歩いている女子高生、マフラーしている人すらいるのだ。「うーん、クーラーボックスに入れて持って帰ろう」とそそくさと車に戻る。そういえば、ロータリーの中央には塩の道を往復する牛方の石像と噴水があり、夜になるとライトアップされる。これはなかなか美しい。

「白樺の村やまがた」、帰り道にちょっと寄ってみる (岩手県)
到着時刻:19:27 スタンプ設置場所:未調査(時間外スタンプは不可 押印済用紙も無し)
本日の道の駅巡りは以上でおしまい。あとはとにかく帰らなければならない。しかし、都内に帰り着くのは一体何時になるのやら。そんなことよりもとにかく今は高速道路がある場所まで出ることを考えなければ、と地図を広げる。このまま海岸線を南下していき、途中から西へ走り高速道路に出るのがいいか、それともすぐに西方面へ走る国道を使い高速道路に近づくか、と地図とにらめっこ。結局、久慈市から国道281号経由で国道4号に出るルートに決定。
国道281号をまずは岩手町方面へ向けて走り出した。交通量も少ないが、外灯もなく前方はひたすら闇が続く。時折、対向車線側からハイビームにした車がすれ違う。しばらく走ると、道の駅看板が見えてきた。「あ、そうだ、この沿線に道の駅があったんだ」とスタンプ帳を開くと、閉館時間は18時半。既に施設は真っ暗だが、ここでトイレ休憩をしようと駐車場に入る。すると、道の駅に隣接して一軒の店がまだ開いていた。まぁ、駅とは何ら関係のない店のようだが、暗闇の中でその店だけが妙に目立っている。

スタンプ押印済みの用紙でもいいから、無いだろうか、とトイレ等を散策するが、ここには無い。閉館した施設も一部入口が開放されているのだが、残念ながらここにも無い。「残念・・・」と言いながらその場を後にする。

というわけで、結局この日スタンプを押せたのは9駅、やはりつくづく東北は遠いことを実感しているのである。「白樺の村やまがた」を出てから、引き続き国道281号を走り、岩手町に入るとともに国道4号の標識が出てくる。そういえば先週も国道4号を延々と走ったなぁと言いながら、まずは盛岡市に向かって走る。朝、高速を降りた花巻ICまではとにかく国道4号を使って走ろう、とそのまま進むがそろそろお腹も空いてきた。しかし、9時を過ぎて食事処が開いているところは少ない。結局、高速のサービスエリアで何か食べられればいいかとひたすら「花巻IC」へ向かう。途中、朝一番で寄った駅「石鳥谷」を通過。ここを通り過ぎれば、高速のICまではすぐそこ。

無事に花巻ICから東北自動車道にのり、再び快調に走り出す。実は、まず「のだ」を出発してしばらく経ってからハイウェイテレホンで東北自動車道の道路状況を聞いたところ、東北自動車道は相変わらず館林ICと栃木IC付近でそれぞれ10km以上の渋滞、おまけに浦和ICあたりは雨で渋滞だったようだ。まぁ我々が東北自動車道にのる頃には解消しているかな、と予想したとおり、国道4号を走りながら再びハイウェイテレホンで聞いてみると渋滞は見事解消されている。しかし、東北自動車道は雨が降っている域が広がっているらしい。

「うぅ、お腹が空いたよ」とサービスエリアに寄るが、やはり23時を過ぎるとどこのレストランも閉店している。結局、軽食コーナーで丼ものを食べ、とにかく空腹を満たして走り続ける。こう考えると、遅くまで営業してくれている「軽食コーナー」様に感謝だ! あとは東京に向かって走るだけなのだが、高速道路は単調ゆえどうしても眠気を誘ってしまう。こういう時こそ、助手席が大いに盛り上げなければならないのだが、この助手席も既にお疲れ状態。やはり無謀だったのか、日帰り都内・岩手往復は。途中、助手席の"ほし"はしばらくウトウトしていたのだが、ドライバー"こあ"氏のひとり寂しげな叫びにびっくりして飛び起きて、会話に参加。やっぱり、ナビが待機状態(スリープモードともいうか)になっちゃいけない。次からは洗濯ばさみを持参しよう・・・ではなく、疲れたら休む!これが長距離ドライブの原則。

「やっと見慣れた風景に戻ってきた」と首都高速を走る。しかし、夜中の2時半を過ぎたというのにこの車の量はなんだ。渋滞情報こそ出ていないものの、車の量は多い方だ。まぁ、我々もその一台なのだが。やがて、中央道にのり、後は自宅までわずか。自宅に着き、時計をみると3時半、朝家を出たのが4時半だから丁度23時間走り回っていたことになる。こんなドライブはこれっきりにしよう(苦笑) 明日は"こあ"氏ったら、朝から会議らしいし。

ちょっぴり余談

何事もチャレンジ!ってやつで、ついついこのような無謀なドライブになってしまったのだが、本来はもっと楽しくゆっくりとドライブするに限る。"こあ"氏は自宅に着いてからもまだまだ走れるなんて言っていたけれど、やはり単調な高速道路には勝てないだろう。東北への旅はあと一回程度になってしまうだろうが、今度「こそ」はのんびり良い旅〜ってやつを計画してみようと思っている。


前回の日記を読む?(2000/10/08) 次の日記を読む?(2000/10/22)


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最終更新日:2000年10月25日