スタンプラリーオフシーズン 道の駅巡り旅日記
名物「吉田のうどん」が食べたい!甲州 新駅散策の旅
山梨/(長野)編

2003年05月25日

2003年4月16日に、山梨県の道の駅「富士吉田」が供用開始された。それから約1ヶ月以上が経過したというのに、いまだに新駅散策の旅の計画すらたてられずじまいの日々が続いていた。相方の"こあ"氏が業務多忙につき、という大きな理由も抱えていたのだが、せめて休日くらいは人並みに休んでおくれ、と悲痛の叫びをあげる"ほし"。ようやくその願いはかない、貴重な1日の休みを新駅散策の旅にあてることが出来たのである。

実は"ほし"は、"うどん"の類を好んでいる。ここ数年でこそ、駅巡りのおかげで蕎麦を食するようにもなったのだが、それまでは、うどん一辺倒だったのである。それだけに、今回の旅のメイン的な駅である「富士吉田」の「吉田のうどん」は大いに気になるところなのだ。聞けばかなりのコシの強さ、というではないか。"ほし"的には大歓迎な要素であり、それとともに期待はますます膨らむばかりだ。

さぁ、期待のうどんは、果たして我々を満足させるのだろうか。


【東京都下出発時刻】06:09 【東京都下到着時刻】22:37
 色は山梨県の道の駅 色は長野県の道の駅
  国道20号/国道16号/国道413号/
(県)729号/国道138号
富士吉田
08:34
国道138号/国道358号/(主)29号/
(主)12号/国道52号
しらね
12:37
国道52号/(主)6号/国道141号 南きよさと
13:58
国道141号/(県)608号/(主)17号/
(主)11号/国道20号
信州蔦木宿
15:14
国道20号 はくしゅう
15:45
国道20号/国道137号/国道138号 富士吉田(再)
18:47

▼道の駅「富士吉田」へのルート:
自宅から(中央道本線に入ってまもなく表示された渋滞表記におののき国立府中ICで高速利用を断念)国道20号/国道16号/国道413号/(県)729号/国道138号 (距離:約102km)


朝、6時過ぎに自宅を出た我々は、調布ICから中央道の本線に入ったはいいが、まもなく前方の道路表示板になにやら輝く文字を確認する。「えっ、なになに?八王子−小仏トンネル 事故渋滞7km・・・」、おいおい、調布IC入口手前では、ひとつもそのような情報は掲示されていなかったではないか。

更に「大月まで2時間以上」、この表示が我々をうちのめした。このままダラダラと渋滞の列に並んでいたら、一般道以上に時間がかかりそうである。「迷っている場合ではないよ。次のICで降りよう」、そう、結局1区間だけ高速道路を利用した我々は、府中・国立IC出口ですごすごと一般道に降りる羽目となったのであった。「たった1区間走っただけでも600円、これは勿体なかったね」、そう、今まで我々が走っていた区間は、八王子料金所と首都高速道路をつなぐ特別線なので、一律600円なのである。

というわけで、少々勿体ない走りをしてしまった訳だが、この決断は正解であった。国道20号から国道16号(相模原市内)を経て国道413号に至るまで、行き交う車の量は不気味なほどに少なかったのである。GWの翌週あたりはドライブ人口も極端に少ないようだが、既に5月も下旬ゆえ、再び休日ドライブを楽しむ人も増えてきているはずだ。ところが、毎度混雑に悩まされるはずの津久井湖周辺も、すんなりと通過。

本格的な山道である国道413号を西へ西へと走れば、我々にとっての定番の駅である「どうし」が見えてきた。交通量こそ少ないが、この駅は何時訪れても多くの立ち寄り客で大にぎわい、それは本日も変わることはなかった。しかし、到着したのが8時前後ということもあってか、まだ開館前ゆえ、本日は小休憩のみで駅をあとにする。
 
▼本日はなんと山中湖ロードレース開催日だった

そんな快適な山あいのドライブも長くは続かなかった。というのも、道路上に立てかけられた看板になにやら交通規制の文字が並んでいるではないか。しかも、その期日は「えっと、5月25日・・・って、今日だよ今日!」、実はこの日、山中湖畔では「山中湖ロードレース」なるマラソンが開催されるのだ。第23回ということなので、既に毎年恒例行事といったところだろう。ということは、山中湖周辺はこれから交通渋滞が発生するであろうことが、容易に予想できた。

「うわっ、とにかく早々に通過してしまおう」と先を急ぐ我々。看板によれば8時過ぎから山中湖畔は既に規制対象となっているようだが、幸いまだ迂回をうながす看板は出ていない。今日ばかりはのんきに富士山を拝みながらの湖畔ドライブは楽しめそうにない、と慌ただしく湖畔を脱出すると、国道138号を富士吉田IC方面へ。

すると、左手に「ふじやまビール」の看板と共に道の駅「富士吉田」の案内看板がみえてきた。
 

 
 
富士吉田」念願の吉田のうどんを堪能!土産も充実で嬉しい道の駅 (山梨県富士吉田市)
到着時刻:08:34 スタンプ設置場所:案内所内
2002年の冬に訪れた時には、まだまだ建設途中であった道の駅「富士吉田」、今、目の前には立派に完成した富士吉田のメイン駅舎が広がっている。「あぁ、これが道の駅富士吉田か」と車の窓からまじまじと外観を眺める。

ところで、駐車場に到着したところで、ふと時計をみれば8時半過ぎ。国土交通省のサイト情報によれば、売店や案内所は8時30分から開館(予定)と書かれていたため、それを頼りに8時半前に到着すべくやってきたのだ。「よし、開館時間に間に合った!」とにっこり笑ったのもつかの間、"ほし"の顔がくぐもる。「売店も案内所も9時からだ・・・」

そう、サイト情報はあくまでも予定であり、確定ではなかったのである(その当時はまだ道の駅富士吉田の公式サイトも無かったため、正確な時間は分からなかったのだ)。結局、建物が開館するまでの30分間、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ、建物のまわりを歩くしかなかった。
さて、我々にとっては初訪問でもあるので、ここらで道の駅「富士吉田」を紹介しておこう。後方に富士山が広がる広々とした敷地内に、物産館や食堂、休憩スペースを兼ねた案内所から構成されるメイン施設、そして多目的アリーナやふじやまビール(ビアレストラン)が点在する。また、親水公園や富士山レーダードームは現在建設中(左写真)、2004年には完成予定だ。

軽食形式の食事処では、富士吉田名物の「吉田のうどん」が食べられるのも嬉しい。勿論、市内には何十軒もの「吉田のうどん」店があり、うどんフリークには嬉しい場所だったりするのだが、道の駅フリークならばやはりこの道の駅で食べたい!クが切符の存在を確かめたのだろう。それも、ひとりやふたりではなさそうだ。
ようやく9時が過ぎ、まず扉が開いたのは案内所の方であった。「待ってました」とばかりに一番のりの"ほし"、すると後ろからもどやどやと他の客たちが入っていく。やはり皆、開館を今か今かと待ちかまえていたのだ。まず最初に視界にとびこんできたのが、入口付近に設置されているスタンプである。オープンしてもうすぐ1年が経とうとしているのに、いまだ正式なスタンプを置いていない駅もある一方で、オープンして間もない駅にスタンプが設置されているこの差は何だろう、と思ったりもするのだが、ここは素直に喜ぶことにしよう。

そうしてスタンプを押した"ほし"は、案内所でしばしくつろぎながら周囲を見回す。と、案内カウンターに職員さんを発見、それとなく道の駅記念きっぷの存在について聞いてみた。すると、「他の方々にも聞かれたのですけど、現在は置いていないんですよ。でも要望が多ければ前向きには検討するつもりなんですけれどね」と職員さんが応える。なるほど、やはりどこかの道の駅フリークが切符の存在を確かめたのだろう。それも、ひとりやふたりではなさそうだ。
「きっぷの導入、期待してますね」と職員さんに言い残すとその場を後にし、次に向かったのは売店コーナーだ。

一足先に売店内を散策していた"こあ"氏が、そそくさと"ほし"に近づいてきて一言「ここの売店、きみが飛び上がって喜んでしまうような商品たちが並んでいるよ」と言い放つ。な、なんだそれは一体、と売店内を歩き出した途端、その意味がわかった。
ここの売店内に並ぶ商品の多くが、なんと「道の駅 富士吉田」のラベルを貼ってあるのだ。それも、菓子類にとどまらず、漬物やら乾物、ドライフルーツ、更にはあの「吉田のうどん」にまで"道の駅限定"なる文字が躍っている。これには、もうビックリだ。

勿論、なかにはパッケージのみ専用にして中身はどこにでもあるような商品というのも見受けられるが、地場産商品たちだって多数並んでいる。「いやはや、この気合いの入れようにはおそれいった」
そして、隣接の「ふじやまビール」商品も扱っている。当然「ふじやまビール」内にも売店コーナーがあり、ビールはそちらでも買えるのだが、ビアレストランが開館するのは11時からなので、それまでにこの地を通過してしまう場合は、道の駅の売店で買えるというわけだ。

おっと、ビールは夜まで楽しみにとっておくことにして、昼の楽しみはなんといっても本日のタイトルでもある「吉田のうどんを食べる」ことである。
いざ、隣の食堂へと急ぐと、館内はどこにでもあるセルフサービス式の軽食堂である。実は、もっと派手に「吉田のうどん」をアピールした館内とばかり思っていただけに、あっさりとした造りに少々困惑を隠せない。

「ねぇねぇ、本当にここで吉田のうどんが食べられるの?食券販売機にだって吉田のうどんだなんて書かれてないよ。ただの肉うどんやらわかめうどんって書いてあるだけだし。」、"こあ"氏も心配気味である。「ここは富士吉田なんだから、きっと必然的に"吉田のうどん"なんだよ」と訳のわからぬ言葉を返す"ほし"も、内心は少々心配気味であった。
しかし、そんな心配はすることなかれ、やがて出てきたうどんはまさしく「吉田のうどん」であった。以前、旅友達に「吉田のうどんにはキャベツが入ってるよ」と教えてもらったのだが、今、目の前にあるうどんにも確かに煮キャベツが入っている。そして、なによりも「吉田のうどん」を感じさせるのは、このごっつい"めん"である。見た目にも太く、口に入れてみれば、なんとまぁどっしりとした歯触りか。実にコシの強さを実感させるうどんだ。

「ほほぉ、これがあの噂の吉田のうどんなのか」としみじみと食べる"ほし"の横で、ずるずると食べる"こあ"氏、「うん、美味い美味い。このキャベツがポイントだね」と満足げに語る。

こうして、本日の主目的を果たしてしまった我々だが、副目的によれば本日は新駅散策、ということはもう1駅行かねばならぬところがあるではないか、その名も「しらね」である。
 
 

▼次なる道の駅「しらね」へのルート:
富士吉田から国道138号/国道358号/(主)29号/(主)12号/国道52号 (距離:約55.4km)

さぁ、次は向かうは白根町、もとい、南アルプス市にある道の駅「しらね」である。この駅も、2002年秋の建設中に一度訪れたことがある。その際にはほぼ外観は完成しており、「どんな駅になるのだろう」とワクワクしながら外から眺めたものである。

というわけで国道138号に出た我々は、鳴沢村方面へと走り出した。山中湖ロードレースの影響がこの周辺まで及んでいるかと心配したものの、どうやらそれは無いらしく、きわめて順調な流れを維持している。
 
▼道の駅なるさわ→とよとみ 道の駅きっぷはいずれも無し?

7月になれば、関東における道の駅スタンプラリーが始まるのだから、道の駅きっぷはその時に探せばいい、と頭では思っているものの、やはり気になる存在だ。結局、沿線上にある道の駅だけには立ち寄ってその存在を確かめておこうと考えた。そんなわけでまず立ち寄ったのが道の駅「なるさわ」、観光案内所の職員さんに聞いてみると「あぁ、うちは扱ってませんねぇ。朝霧高原ならばありますよ」と親切に教えてくれた。

そして、国道138号から国道358号へと進み、上九一色村から中道町を北上、主要地方道を経て国道141号に出ると、すぐに現れるのが道の駅「とよとみ」、ここでも売店の店員さんに聞いてみたが「きっぷ?いえ、うちではそういうものはありませんねぇ」といった回答が返ってくる。

「とよとみ」や「なるさわ」には道の駅ラベルワインなるものまであるから、もしかしたら切符だって扱ってくれているのでは、といった期待をもっていただけに、すっかり意気消沈の"ほし"である。それにしても、これではまるでアイテム求めて町の人に聞き回るといった、それこそロールプレイングゲームでもしているような気分である。ということは、さしずめアイテムが見つからず、オロオロする主人公といったところか。

「とよとみ」を出た我々は主要地方道12号をしばらく北上、国道52号に出ればまもなく左手に道の駅「しらね」が現れた。
 

 
 
しらね」こじんまりとした観光案内所的な道の駅 (山梨県南アルプス市)
到着時刻:12:37 スタンプ設置場所:2003年5月現在未設置
目の前に現れた道の駅「しらね」は、2002年の秋に見たあの建物そのものであった。ってそれは当たり前のことなのだが、あれから何が変わったかといえば、建物前のちょっとした公園スペースが整備されたといったところだろうか。車を停めて、早速建物に近づくと、"こあ"氏は一言「ずいぶんこじんまりとした駅だね。売店もなさそうだよ」と周囲をキョロキョロ。

道の駅「しらね」は、メイン施設の青い屋根と白い外壁が実に可愛らしい空気を漂わせている。規模的には決して大きくなく、メイン施設にはインフォメーションとちょっとした休憩スペース、インターネットコーナーといった、まさしく町の小さな観光案内所といった印象を受ける。また、敷地内に売店が無いと思いきや、公道をはさんだ向かい側に農産物直売所があるので、お土産目当てな人はそちらも覗いてみよう。

と、ただいま紹介したとおり、売店自体は存在するのだ。"ほし"はその旨を"こあ"氏に指摘しようとすると、案内板を見ていた"こあ"氏は「こちら側の敷地には無いけれど、横断歩道を渡れば直売所があるのか」と自己で解決していた。
まずは青い屋根の建物内に入ると、休憩スペースとともに案内窓口、そして建物奥にはインターネットコーナーと思われるコーナーがあり、PCが3台ほど並んでいる。

観光チラシ等も多数並び、情報施設としてはなかなか好印象だ。しかし、スタンプはどうやらまだ置いていないらしい。
そこで、窓口の奥にいた職員さんに「スタンプはいつ頃設置予定ですか」と聞いてみる。すると、職員さんは「だいたい6月下旬から7月初めくらいまでには置く予定でいるのですけど、詳しいことはまだはっきりしないんですよ」と少々歯切れが悪い。

おいおい、スタンプラリー開催までに間に合うのか、と少々心配だ。
次に、主要地方道39号側の横断歩道を渡り、農産物直売所も覗いてみる。確かにここが道の駅「しらね」の直売所であることが看板等からも明らかであるが、案外と道の駅として意識せずに利用する人も多そうな気がする。

しかしながら、特産のさくらんぼの季節には少々早すぎたか、客は少なめだ。これがあと1,2週間後であれば、かなり大賑わいなのだろうか、と思うと、少し損をしたような、混雑を回避できて良かったような、複雑な気分である。
というわけで、直売所内で見かけたさくらんぼは、温室さくらんぼのみであった。しかし、"ほし"的にはかなり気になるスペースがある。それが甲州のワインコーナーだ。山梨県内ワイナリーのワインや南アルプス市で造られた酒類等が綺麗にディスプレイされており、しばしボトルを鑑賞したりも。

店員さんもフレンドリーであり、店舗としては決して大きくはないのだが、どことなくアットホームな雰囲気を感じながら店を後にした。
 
 

▼次なる道の駅「南きよさと」へのルート:
しらねから国道52号/(主)6号/国道141号 (距離:約26.1km)

さて、次に向かうは「しらね」や「富士吉田」と共に2002年度に新規登録された道の駅「南きよさと」である。この駅は以前より「南八ヶ岳花の森公園」として知られていた場所であり、我々も2002年の夏に訪問している。今回は、道の駅の案内看板が設置されたかどうか、更にスタンプの有無を確認したいという目的もあって、再度訪問することにしたのだ。

道の駅「しらね」を出た我々は主要地方道39号から国道52号に出るとしばらく北上、韮崎市内から主要地方道6号を経て国道141号に進む。実は、この先には道の駅「にらさき」も存在するのだが、今回はそのまま通過だ。「それにしても、この沿線上も交通量が少ないね。」、まぁ、国道141号といえば、もともとそれほど交通量が多い沿線では無いのだが、いつもにもまして、そう感じるのである。「混雑していないにこしたことはないのだけどね」

そうして、沿道の木々に初夏を感じながら走れば、道の駅の案内看板と共に右手に見えてきたのは道の駅「南きよさと」だ。
 

 
 
南きよさと」甲州だからこそ?信玄ソフトを食べてみよう (山梨県高根町)
到着時刻:13:58 スタンプ設置場所:エントランスに事務的なスタンプ有り
「南きよさと」は、広々とした敷地内に売店や食堂、エントランス、広場や花園等が点在し、更にリフトカーに乗れば山の上に設置された体験施設や公園など、家族みんなで楽しめる空間である。

2002年8月の時点では設置されていなかった道の駅案内看板も、こうして無事に設置されていることを確認し、とりあえず目的を果たした気分になったものの、これで通り過ぎていては話にならない。そそくさと敷地内に進入するとまずは駐車場へ。相変わらず、建物近くの駐車エリアは混雑気味だが、少し離れた箇所にある駐車エリアはまだまだ余裕たっぷりである。

そして、エントランスへ歩けば「おや?」、前回はエントランス横の花文字が「道の駅」だったのだが、今回は「南きよさと」という文字が描かれている。もしかしたら、時期によってここの文字は変わるのだろうか、だとしたらまた次回訪問が楽しみになりそうだ。
エントランスをくぐると、左手になにやらスタンプらしきものを発見。「やった、ここもスタンプが置かれたのか」と喜び勇んで近づくと、それはどう見ても道の駅「南きよさと」のスタンプとは異なるものであった。

確かに、南八ヶ岳花の森公園と書かれた丸形の味気ないスタンプはあったのだが、まさかこれが道の駅スタンプの代わりとは誰も言うまい。
更に林産物展示室内も前回と変わらず、何も置かれていない状態のままであった。勿論、柱に貼られていた「道の駅(下のエリア)近日オープン予定、農産物・林産物展示販売予定」の貼り紙はなくなっていたのだが、それ以外は何の変化もないのだ。もしかしたら、何か展示会やイベント等が無い限りは、ここは使用していないのではないだろうか。

続いて食堂に行くと、"ほし"はある一枚の貼り紙の前で立ち止まる。それは「信玄ソフト」の宣伝である。ここの駅には「チューリップソフト」なるものがあり、今回は是非ともそれを食べようとやってきたつもりだったのだが、甲州の香りをぷんぷんさせた「信玄ソフト」なる名称に、「食べたいぞ食べたいぞ」度が急上昇。結局、またしてもチューリップソフトは次回へもちこし、今回は信玄ソフトを食してみることにしたのであった。
あいかわらず、ソフトクリームの類は食べない"こあ"氏は、アメリカンドックを一緒に注文したのだが、信玄ソフトはすぐ手元にやって来たというのに、アメリカンドックの方は待てど暮らせど出てくる気配もない。「ソフトが溶けると困るから、先に席に座って食べてるよ」と"ほし"はひとりで席について、信玄ソフトをモグモグと食べ始めた。なるほど、バニラソフトの横に信玄餅がトッピングされ、更にクリームの上にもきなこと黒蜜がかかっているから、「信玄ソフト」というわけだ。

「信玄餅が1個っていうのはちょっと寂しいな。2つくらいのせてくれると良いのに」と思ってしまうのは"ほし"の我が儘だろうか。しかしながら、バニラクリームときなこの組み合わせってなかなかユニークであり、独特のコクを引き出している。と、そろそろ"ほし"が食べ終わろうとしていた頃になって、ようやく"こあ"氏がアメリカンドックを持って席にやってきた。

「随分時間がかかったね」、そう、10分以上はかかっていだろう、待ちくたびれた"こあ"氏も「注文してから揚げてたから、時間がかかったみたいだよ」と一口ガブリ。揚げたてだからアッツアツ、更にサイズ大きいので満足の量だが、味自体はどこにでもあるアメリカンドックであった。
今回はリフトカーで山の上の施設には行かなかったのだが、庭園内を少しブラブラと歩きながらノハナショウブの花を観賞する。実はシバザクラを期待して今回訪れたつもりだったのだが、既に園内のシバザクラは終わってしまっていたようだ。

5月下旬ともなれば、かなり蒸し暑い。少々ぐったりとしながら車に戻れば、車室内は蒸し風呂状態と化している。
 
 

▼次なる道の駅「信州蔦木宿」へのルート:
南きよさとから国道141号/(県)608号/(主)17号/(主)11号/国道20号 (距離:約18km)

さて、ここまで来たらやはり寄っておきたいところ、それが次に向かう道の駅「信州蔦木宿」である。高根町からならば、ほぼ西へ直進18km程の位置にあるのだ。国道141号 長沢交差点から県道608号に入ると、のどかな田舎道を西へ西へと走り、やがて小淵沢町へとさしかかる。

更に、中央道 小淵沢ICから道の駅「信州蔦木宿」へ向かう際に利用する道と合流すれば、山をくだる形で国道20号に近づいていく。この間も、やはり行き交う車はほとんどなく、そのせいで逆に不安感が増していく。それでいて、各道の駅はそこそこの混雑なのだから、不思議なものである。

特に交通量が少ないと思われる道を選んで走っている訳ではないため、たまたま運が良かったのか。
 

 
 
信州蔦木宿」今日も多くの人で賑わう宿場を感じさせる駅 (長野県富士見町)
到着時刻:15:14 スタンプ設置場所:情報ステーション前の公衆電話横
やはり混んでいた、混んでないはずがないのだ、と深々とため息をつきながら駐車場内を迷走する。と、舗装地帯に2箇所のスペースを発見、珍しいこともあるものだ、と逆に驚きながらそそくさと車を停める。これまで何度か旅日記にも登場してきた道の駅「信州蔦木宿」だが、どの文章を見ても「相変わらずの混雑」という文字が躍っている。やはり、この駅の集客力はすっかり定着されたものなのだろう。

道の駅「信州蔦木宿」といったら、温泉施設目当てに訪れる人も多いが、売店や食事処も負けじと大賑わい。温泉客たちは、タオルを片手にいそいそと温泉施設へと急いでいる。我々はといえば、のんびりと敷地内を歩きながら、なにやら頭上が賑やかなことに気づいた。
「ピーピー、チッチッチッ ピー」、明らかに小鳥の鳴き声と思われる声が、通路の屋根あたりから聞こえてくるのだ。

すると、"こあ"氏が「ほらっ、あれ」と指をさす。そう、それは、なんとつばめの巣であった。屋根の裏側のあちらこちらに巣が造られている。なるほど、だからこれだけ賑やかな鳴き声なのかと、上を見上げる。しかし、呑気に突っ立っているのは危険である。
というのも、思わぬ落下物に遭遇する可能性があるのだ。それはいわずとしれた、フンである。気がつかないうちに、あなたの頭にもついているかもしれない。というわけで、通過の際には十分に気を付けなければならないのだ。なんと、柱にも注意を促す看板が設置されている。そのうえ、巣が落ちないように、と屋根も工夫されており、道の駅側も全面的につばめの子育てに協力している姿がみてとれる。

「いいねぇ、こういう姿勢」、確かにこのようなちょっとした配慮が、駅作りにも活かされているのではないか、と思ったりもする。
さて、今日は売店で手打ち蕎麦を買って帰ろうと思っていたのに、残念ながら入手できずじまい。がっかりしながらも、しっかりと手には「そばドラ」(そば粉入りどら焼き 富士見町の銘菓だ)が握られている。

この「そばドラ」も我々にとって既に定番となった土産である。
更に、2002年夏の時点では設置されていなかったと思われる新たなコーナー「手作りパンコーナー」も気になる存在だ。パンには、"かまねこ庵"と書かれた可愛らしい猫のシールが貼ってあり、どうやらこのパンたちは、富士見町内の手作りパン屋さんのものらしい。

そうして、いくつかの新たな発見を得て嬉しい気分を抱えたまま、車に戻っていく我々であった。
 
 

▼次なる道の駅「はくしゅう」へのルート:
信州蔦木宿から国道20号 (距離:約7.9km)

ここまで来たら立ち寄ろうシリーズ第2弾は、道の駅「はくしゅう」。「信州蔦木宿」と「はくしゅう」はこの沿線を通過する度に必ず立ち寄ってしまう駅たちなのだ。

というわけで、国道20号をしばし南下すれば、あれよあれよという間に道の駅「はくしゅう」が見えてきた。なんといっても、8kmほどの距離なので、息つく間もなく到着してしまうのだ。しかし、「信州蔦木宿」から「はくしゅう」へ向かう場合は、駅へは右折方向で入る必要がある。幸い、この日は交通量も少ないため、難なく駅内へと入ったのだが、これが混雑している日ともなれば、右折で「はくしゅう」に入るのは至難の業である。
 

 
 
はくしゅう」白州の名水を求めて人はいよいよ増えるばかり (山梨県白州町)
到着時刻:15:45 スタンプ設置場所:館内情報コーナー
久々にやってきた道の駅「はくしゅう」、やはり駐車場は今日も車であふれている。施設的には売店やレストランといったシンプルな構成なのだが、ここの人気度は数年が経ってもまだまだ高いままを維持している。

敷地内にショッピングセンターもあり、そちらもあわせて混雑度もいよいよ高いのだが、それ以上に人気がある施設が、ここ「はくしゅう」にはあるのだ。
そう、一度でも訪れたことがある人ならば必ず目にしているだろう、白州の名水施設である。初めて訪れた2001年冬は、数人がペットボトルに水を詰めて帰る程度だったのだが、改めて夏に訪れてみると、その列は飛躍的に増えていた。そして現在、なんとその列は更なる大行列へと発展し、気軽に水を口にすることすらできなくなってしまったのである。水場には、「少量の人を優先してください」なる注意書きまで貼られている。

「こ、これはすごいなぁ・・・」、その行列に恐れおののく我々は、水場を横目に見ながら館内へ。道の駅「はくしゅう」を訪れたら必ず買いたい商品めがけて一直線である。それは、旅日記でも毎回登場する「白州米」、しかしながら今回は珍しく5kg袋が見当たらず、10kg袋のみが並んでいるではないか。白州米は好きだが、やはり出来るだけ多くの場所で米を買いたいと考える"ほし"は、しばし悩む。が、やはり白州米の誘惑には勝てず、10kg袋を重そうに抱え、レジへ向かう。
また、食堂「おじら」でも食べられるといった町内産ウィンナー類も並んでおり、そのなかでも季節限定「たけのこウィンナー」はなかなか珍しい。

道の駅はくしゅうの売店も、当初は野菜中心な印象だったのだが、農産加工品等もかなり充実してきているのではないだろうか。
 
 

▼再び道の駅「富士吉田」へのルート:
はくしゅうから国道20号/国道137号/国道138号 (距離:約73.6km)

これで、本日の道の駅巡りは終了・・・ではなかった。いや、"道の駅"としての訪問はこれにて終了だが、再び道の駅「富士吉田」に逆戻りだ。というのも、"ほし"は道の駅「富士吉田」の向かいにある「ふじやまビール」でビールの味を堪能したかったのである。

帰りがてら、というには多少方向こそ異なるが、たいした遠回りにもならないだろう。酒好きの相棒をもってしまった"こあ"氏は既に諦め顔で、「はいはい、どこにでも行きましょう」と、カーナビの目的地に道の駅「富士吉田」、もとい、「ふじやまビール」を設定する。

そうして国道20号を延々と南下していく。なにしろ、富士吉田市内まで約73kmもあるため、そこそこの長丁場である。しかも、韮崎市を過ぎた辺りから甲府市の先まで、ここにきて今日1日分の渋滞がここに集まってきたのではないか、といった渋滞が発生しているではないか。「いやぁ、今日はどうしてこんなに誰も走っていないのだろうね」なんて呑気なセリフを語っていた己を思いきり後悔させるほどの混雑である。

甲府・石和町を抜け、国道137号へと進めば、ようやく混雑から解放され、御坂の山越えである。秋になればこの辺りの山一帯が真っ赤に染まり、まさしく秋を感じさせてくれるのだが、今は緑の山々が広がり、そんな山あいの道をぐいぐいと上がっていくのも気持ち良いものだ。

途中、御坂町から河口湖町を結ぶ新御坂トンネルを利用するが、なかには雄大な富士山を拝むことができる県道708号御坂峠を好んで走る人もいるだろう。時間と気持ち的ゆとりがあれば、いずれは通ってみたい道なのだが、毎度毎度気持ちに余裕がないのか、いや、単に先を急いでいるせいか、新御坂トンネルを利用して河口湖方面へと向かってしまう、情緒のかけらもない我々である。

こうして河口湖畔を抜けて再び富士吉田市内へと戻ってきた。国道138号山中湖方面へと出ると、まもなく本日の朝訪れたばかりの道の駅「富士吉田」の看板が見えてくる。本日2度目の到着である。
 

 
 
富士吉田」(再) ふじやまビールで1日の労をねぎらう? (山梨県富士吉田市)
到着時刻:18:47 スタンプ設置場所:−
我々が到着したのは19時ちょっと前であり、メインの施設の方もまだ営業中であった。しかし、我々はメイン施設の方には歩かず、まっすぐに「ふじやまビール」へと向かうと、その扉を開ける。

エントランスは広々としており、風格を感じさせる造りである。日曜の夜、しかも駅の売店にはサックスの生演奏をする旨のチラシが貼っており、もしかしたら館内は混雑しているかもしれない、そんな心配をしていたのだが、予想に反して館内は客が少なく、サックスの音色だけが妙に館内に響き渡る。
その館内は、ドイツのビアホールを思わせる天井の高い異国ムード漂う。席数も実に多く、また大勢でわいわいと楽しめるようにテーブルの並びも工夫されていたり、我々のように少人数派には窓際の静かな席に案内するなどの配慮もばっちり。

さて、いざビールを注文だ。ドイツ職人のこだわりが生み出す醸造、そしてなんといっても富士山の雪解け水を使用しているといった特徴をもつふじやまビールは3種類、ピルス・ヴァイツェン・デュンケル。そして限定ビールとして「ヘレス」といったデュンケルベースのビールもある。
料理も肉料理やサラダ等、工夫に満ちた料理があり、しかも1皿の量もかなり多めなので、様々な種類を食べたいという場合は大勢で訪れた方が良さそう。更に、富士吉田ならではの「吉田のうどん」まであるあたりが、なかなかニクイ。

今回はソーセージの盛り合わせとサラダ、そして火祭りステーキの3皿を注文したのだが、味はどれも満足ながらその量の多さにビックリ。ビールも飲みたい、でも料理も食べたい、そんなジレンマにも負けず、結局2杯目のビールを注文するあたりが、"ほし"らしい。

と、ここまでは満足な内容であった。しかし、サックスと電子キーボードの生演奏、これは少々練習不足の感が否めない。少々のミスならば「おーい、まじめに演奏してくれー」と笑って許せるのだが、サックスとキーボードが1小節ずれた演奏を聴くのは、多少音楽をたしなんだ者には辛いものだ。そんなふうに考える"ほし"は、やはり頭が固いのだろうか。それとも、"ほし"自身が人前で演奏する機会が多かったせいで、「演奏する」といった気構えについてついつい厳しくなってしまうのだろうか。

口をへの字に曲げてビールをぐいぐいと飲む"ほし"の横で、"こあ"氏は「それもそうだけどさぁ、まさかドイツ風のビアホールで、津軽海峡冬景色を聴くことになろうとは・・・」とつぶやく。まぁ、このあたりは人それぞれの音楽性があるゆえ、肯定も反論もしづらいところだが、個人的観点からいえば、ビアホールでは陽気に飲みたい、たまにはしっとりいきたいが、基本的にはビールを飲む雰囲気を盛り立てて欲しい、そんな選曲を演奏者側・店側に求めたいものである。

ちなみに演奏中はあまりの大音量で、ほとんど会話はできずじまい、我々の後ろの席にいたカップルは、「うるさいわね」と言い残して早々に退散してしまった。「レストランの生演奏って難しいよね」「誰もが生演奏を期待して訪れる訳ではないからね」そんな会話をしながら、ソーセージをパクリ、ビールをぐびぐび、こうして「ふじやまビール」での時間は過ぎていった。
 
 

館外に出ると、既に道の駅のメイン施設は照明が消えていた。それもそうだ、既に20時半になろうとしていたのだ。「さぁ、のんびり帰るか」と、朝に通過してきた山中湖方面へ。いつもは安直に高速道路を利用して帰る我々も、「のんびり帰る」という言葉のとおり、一般道でゆっくり帰ることにしたのだ。特に高速道路の渋滞を意識したつもりはなかったのだが、途中でカーナビの画面をなにげなく眺めれば、「うわっ、中央道は大渋滞だよ」、それは談合坂SAあたりから八王子付近まで混雑を示す赤ラインが輝いていたのである。

「中央道で帰らなくて良かったね」と心の奥底からほっと安心する我々は、そのまま国道413号を走りながら都内へと戻っていった。

こうして、「吉田のうどん」や「ふじやまビール」を堪能する、いわゆる「食」に始まり「食」に終わる今回の旅は、満足のうちに終了である。さぁ、買ってきた「吉田のうどん」はうまく茹でることができるだろうか。

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最終更新日:2003年06月23日