スタンプラリーオフシーズン 道の駅巡り旅日記
春探し紀行その2:春が駆け抜けていく 伊豆の葉桜巡り
静岡県編

2003年04月07日

とうとうこの時がやってきてしまった。機械任せな旅、つまりカーナビに頼りっきりな旅ばかりを続けていた我々に試練の時が訪れたのである。それは3月下旬、ある日突然であった。"ほし"が愛用していたノートPCの調子が著しく悪くなり出したため、意を決して新たなるPCを求めて、車で1時間ほどの某Yバシカメラ店へ行くことにした。

「よし、カーナビに目的地を設定して・・・と・・・ん?」、何度カーナビに目的地を設定しようとしても入力を終えた途端、ウンともスンともいわなくなり、リセットしてしまうのだ。あぁ、ノートPCばかりかカーナビまでも反乱を起こしたのか、と途方に暮れた我々は、結局カーナビを入院させることにした。

カーナビは思いのほか重症らしく、その後2週間が経過しても帰ってくる兆しすらみえない。4月に入ってからあまりの良い陽気に旅の虫もうずく今日このごろ、初心にかえって地図を片手に旅をしようではないか、そして今日の日を迎えたのである。

さて、どこに行こうか。あれこれ考えを巡らせるなか、出した答えは「伊豆」であった。伊豆といえば、桜を見るには少々時期遅れだが、春は十分感じられるはずだ。そう考えた我々は、春探し紀行第二弾として千葉に引き続き、メジャースポットではあるが、伊豆へ向かうことにしたのである。


【東京都下出発時刻】06:57 【東京都下到着時刻】22:43
 色は千葉県の道の駅
  一般道/東名高速 川崎IC-大井松田IC/
国道255号/市道/国道1号/国道135号/
(真鶴道路及び熱海ビーチライン)/国道135号
伊東マリンタウン
09:50
国道135号/(主)12号/(主)59号/国道414号 天城越え
15:01
国道414号/(主)15号 花の三聖苑
伊豆松崎
16:30
(主)15号/国道414号/国道135号 伊東マリンタウン
19:10

▼道の駅「伊東マリンタウン」へのルート:
自宅から一般道/東名高速 川崎IC-大井松田IC/国道255号/市道/国道1号/国道135号/(真鶴道路及び熱海ビーチライン)/国道135号 (距離:約113.6km)


本日最初の駅は、初めて訪れる道の駅「伊東マリンタウン」である。人によって感想が大きく分かれるこの駅にかなり興味津々、ようやく本日己の目で確かめることが出来るのだ。

それにしても、当初は6時に出発するつもりだったのに、気がつけばもうすぐ7時。慌てて自宅を出発したは良いが、こんな時に限ってガソリンもほとんど無いに等しいではないか。時間は刻一刻と過ぎていくなか、今更慌ててももうどうにもならないと観念した我々は、ひとまず自宅近くのガソリンスタンドで給油を済ませると、川崎ICへ。「東名高速を走る頃には、かなり混雑していそうだよね。」、あまり当たって欲しくない予想であった。

そうして、川崎ICから東名高速に入ると、予想的中のごとく前方には車・車・車。ちなみに今日は平日、それゆえ、観光目的な車はそれほどいないにしても、仕事をかかえて走る車は多いだろう。そんな車たちと共にとにかく厚木方面へと急ぐ。
 
▼小田原厚木道路?それとも大井松田ICまで行く?伊豆への近道

カーナビの力を借りられない我々は、前日のうちにおおまかなルートを考えておく必要があった。ルートを決めるにあたり、某商用ネットを利用しているのだが、それによれば伊豆へ向かうには「東名高速で大井松田ICまで走り、その後一般道を走れ」の一点張り。「厚木ICから小田原厚木道路を利用した方が効率的に思えるのだがなぁ」と"こあ"氏は首を傾げるばかりだが、過去何度か小田原厚木道路を経由して箱根・伊豆へ向かった経験があるため、たまには異なるルートで向かうのも悪くない。というわけで、今回は東名高速を大井松田ICまで利用し、そこから国道255号で小田原方面へ南下することにした。

しかし、この選択は失敗であった。大井松田IC付近で、雪化粧をした大きな富士山を見られたのは喜ばしいことではあったものの、大井松田ICから国道255号を南下し始めると、既に小田原市方面は渋滞しているのだ。実は、我々が所有するカーナビはオーディオ機能も兼ねているため、カーナビが無い現在、音楽はおろか、ラジオすら聴けない状態なのである。ということは、道路交通情報を入手することすら出来ない。普段、どれだけ機械の類に頼ったドライブをしていたのか、今更ながらに実感する。

まぁそれはさておき、あまりの渋滞に我慢の限界を超えた"ほし"、地図で現在地をおいながら裏道を探し、大井町から小田原へ向かう国道255号と平行した県道をさまよいながら、なんとか前に進み出した。「うーむ、裏道探しこそ、ドライブの醍醐味だ」などと訳のわからぬ自己満足に浸りながらも、周囲の風景を見る暇もなく地図とのにらみ合いが続く。

結局、順調な走りができるようになったのは、国道255号から国道1号を経て国道135号、つまり海岸線沿いに出てからであった。いや、少なくとも休日よりは交通量こそ少ないものの、それでも行き交う車の量はそこそこ多い。
 
▼満開期をすぎた桜、でも美しいのは変わりない

そんななかを海岸線に沿って南下していくと、有料道路である真鶴道路を経ていよいよ静岡県だ。更に、快適な海沿い道路である熱海ビーチラインを抜ければ、周囲の風景は徐々に山道へと変化している。すると、前方には満開時期を過ぎた桜の木々が、花吹雪とともに行き交う車を和ませているではないか。

「うわっ、桜だよ桜」、思わずはしゃぐ"ほし"に、"こあ"氏が「でももう葉桜だね」とぽつりと一言。確かに、遠くからみれば花いっぱいの桜たちも、よくよく見れば既に桜の花びらの間から緑の葉が顔を出している。もう1週間早く訪れていれば花真っ盛りだったに違いない。

確かに葉が現れた桜は終わり間近、それでもやはり最期まで華やかさを保った桜をしばし観賞しながら、山を越えれば伊東の町並みが見えてきた。
 

 
 
「伊東マリンタウン」海が似合う華やかな場所 (静岡県伊東市)
到着時刻:09:50 スタンプ設置場所:観光案内所内
伊東市にさしかかり、やがて左手にテレビCMでおなじみの「ホテルサンハトヤ」が見えてきた。「おぉ、あれがあのハトヤか」と思わずCMソングを口ずさめば、すぐその先に見えてきたのが「伊東マリンタウン」である。

道の駅「伊東マリンタウン」は、道の駅として登録された当初からかなり気になっていた駅のひとつ。それでいながら、今の今までなかなか訪れる機会に恵まれなかったのは、やはり伊豆の観光渋滞に恐れおののいていたからかもしれない。そして、今回最も気になった事項といえば、訪れる人によってあまりに感想の差が大きいことにある。ある人は「活気があってとても良い駅だ」、はたまたある人は「道の駅としての情緒がいまひとつか」なる意見等々、それらを聞いて、いよいよ「この目で見てみたい」気持ちは膨らむ一方だったのだ。

その「伊東マリンタウン」が今、目の前にそびえたっている。駐車場は平日、しかも10時前ということもあってか、まだまだ余裕たっぷり。さっそうと車を停めた我々は駐車場から建物を見上げた。

さて、道の駅「伊東マリンタウン」は、伊豆の海に面した華やかな外観を持つ建物群が印象的な駅。伊豆を肌で感じる土産品が並ぶ売店や海の幸たっぷりの食事処群からなるオーシャンバザール、そしてシーサイドスパ(温泉施設)、遊覧船等、楽しめる施設が満載だ。また、伊東サンライズマリーナが併設されており、建物裏手にはズラリと船が収容されている。伊豆の玄関的な位置にあるので、ここで伊豆情報を入手してぐるりと伊豆散策の旅をしてみるのも良いだろう。
というわけで、売店等の施設がだいたい10時からの開店なので、それまでしばし外を散策していよう。と、気がつけば"こあ"氏がどこかの店員さんと、なにやら話をしている。どうやら、遊覧船の話を聞いていたらしい。「今日はこのあと2駅しか立ち寄らないことだし、遊覧船でのんびり観光というのも悪くないかもよ」、と横から"ほし"もひと押し。こうして、駅内散策もあっけなく中断、遊覧船の切符売り場へと急ぐ。

遊覧船は2隻あり、おのおの別の会社が運営している。「はて、どちらにしよう」と首を傾げながら出航時間をみると、丁度これから10分後に出る船があるので、今回は必然的にそちらを選ぶことにした。そして、いざ船に乗り込むと、まずは船底へ案内される。そう、船はグラスボートになっており、海中の様子を見ることが出来るのだ。ただ、今日の海中はいまひとつの透明度なのが残念。

さぁ、船がいよいよ動き出した。案内人のおじさんが説明するなか、我々を含む観光客たちがグラス越しに海中散歩をしばらく楽しんでいると、小さな魚たちが群れをなして大移動、はたまた、少々大きめの魚はのっそりと「また来たか、遊覧船」といわんばかりに移動していく。
しかし、海中の魚を少しでも見つけようとキョロキョロ見回していたのが悪かったのか、"ほし"は早くも軽い船酔い状態。デッキに上がり、「いやぁまいったまいった」と"ほし"が頭をかかえながら舌を出すと、なんと"こあ"氏までが「うー、気持ち悪くなったよ」っておいおい、船酔いは"ほし"だけではなかったのか、と思わず顔を見合わせて苦笑い。普段は運転しているゆえ、乗り物酔いには無縁そうに見える"こあ"氏だが、基本的には乗り物に弱いのか、ほんの数十分間のクルージングでも調子を崩すことがあるらしい。

そんな情けない我々を乗せた遊覧船は、一旦沖合いまで出ると、再び伊東マリンタウンの船着き場方面に戻っていく。多少船酔いというハプニングはあったものの、約45分間の海中・海上散歩はなかなか楽しいものであった。
さて、次に何処へ行こうか、売店も多数あるわ、食事処もこれまた多数あるわで、行く先がなかなか決定しない。と、そこに"ほし"の腹から「くぅ・・・」と空腹を訴える鳴き声が聞こえてきた。船酔いはしても腹はしっかりと減っているらしい。昼になれば、平日とはいえど混雑するのではないだろうか、と心配した我々の次なる行き先は、結局食事処に決定だ。

「ところで、食事処もいろいろあるけれど、何処で食べようか」、"ほし"が次なる選択とばかりに口を開けば、"こあ"氏がすかさず「いや、もう決めてあるのだけど」ととある場所を指さす。「伊豆に来たらやっぱり海の幸でしょう」と"こあ"氏が選んだ食事処は寿司・魚介料理の「伊豆太郎」だ。なるほど"こあ"氏らしい選択だ、と"ほし"も納得、そそくさと店内へ進む。

ちなみに、食事処は他にインドネシア料理店や洋食屋、焼き肉屋、ラーメン、そして伊豆高原ビールのレストラン、と多種多様揃っており、食べる側もあれこれジャンルを選べるのは嬉しい。と、話を元に戻すとして、「伊豆太郎」に入った我々は、早速メニューを食い入るように見る。基本的に海の幸、特に寿司系ならばなんでもござれ的な我々が今回選んだのは、"こあ"氏が「桜寿司」、そして"ほし"はこの店の名前にちなんだ「太郎御膳」なる寿司と丼がセットになったものを選択、いざ注文しようとすると・・・

「すみません、太郎御膳は今日はちょっと出来ないんですよ。さざえが今日はなくて」、店員さんのその言葉にショックを隠しきれない"ほし"、いや、往生際が悪いといった方が良いのか、「さざえは無くても良いですよ。または別のものにしていいですから、なんとかなりませんか」、ここまできたら後には引けないのか、"ほし"。すると、店員さん「ちょっとお待ちくださいね。聞いてきますから」と店の奥へと走っていった。
数分後、再び戻ってきた店員さんは「さざえの部分を別のものにしてお出しするのでよろしければ、出来るということですので」と告げる。我が儘を押し通してしまった"ほし"は、深々と頭を下げ、「ありがとうございます」とニッコリ。さぁ、後は料理が来るのを待つだけである。

やがて、「桜寿司」がやってきた。桜寿司は、にぎり12カンとネギトロ巻き、かに汁がセットになったものだ。ネタはどれも皆大きくまた厚みもあり、見た目以上にボリューム満点。"こあ"氏は次から次へと寿司を口に運んでいたのだが、最後のほうは「うぅ、く、苦しい・・・」とギブアップ寸前である。
さて、"ほし"が頼んだ「太郎御膳」も運ばれてきた。すると、それを見た"こあ"氏、「うわっ、すごい量だな」と小声で叫ぶ。確かに"ほし"自身も頼んでおきながら今更言うのもなんだが、「本当に完食出来るだろうか」と一抹の不安がよぎる。といいながら、早速ネギトロ丼を頬ばりだした。太郎御膳は、ネギトロ丼の他に寿司5カン、そして天ぷら、本来はサザエが盛られているところに、マグロの刺身が盛りつけられているボリューム満点のセット。

「いやぁ、美味しいね、これ。」と"ほし"の見事な食べっぷりに"こあ"氏も驚く程だが、さすがに天ぷらに箸をつける頃には胃袋の満タン度120%を超えようとしていたのか、だんだんと目が虚ろになってきた。結局、いかと白身魚の天ぷらを"こあ"氏に食べてもらうと、ようやく器は空となったのであった。

船酔いの後でよくこれだけ食べられたものだ、と思わず己を感心したくなる"ほし"に対し、"こあ"氏は「船酔いさえなければ、もっと食べられただろうに」と少々悔しそうである。まぁ、美味しい食事をするならば、やはり体調は万全にすべし、ということか。
その後、食事の運動と称し、売店内を散策だ。オーシャンバザール館の中にはとにかく売店類が何店舗も入っており、伊豆の名産から雑貨品、勿論、海産物や野菜など、これまた多種多様に並び、見ているだけでもかなりの時間を要しそうである。しかも、どの売店も活気にあふれており、客をがっちり惹きつけているのだ。この売店パワーに思わずワクワクしながら、財布の紐もゆるみっぱなしであったことを、さりげなく言っておこう。

まぁ、我々的なお勧め品などについては、また道の駅詳細案内ででも別途熱く語ることとして、次に向かうは「海をみながら食べると幸せになるアイスクリーム」、つまりアイスクリーム屋さんである。
かなり強烈な印象を与えるこのアイスクリーム屋さん、実は時々道の駅に関するメールをくれる某氏から「果実アイスはかなりお薦め」と教えてもらっていたのだが、どうやらそれがこのアイスクリーム屋さんらしい。

確かに店内に入ると、「3000種類の組み合わせからチョイスする果実のアイスクリーム」なる看板が掲げられ、かなりの大盛況である。と、そこに姉妹品?の「果実のソフトクリーム」なるものも発見、「えっ、ソフトクリームもあるのか」と、今回は果実のソフトクリームを食べてみることにした。
というわけで、早速選んだソフトクリームは伊豆名産の山桃のソフト。「ソフトは甘いものに限る」が持論の"こあ"氏の口にはあまり合わなかったようだが、山桃の甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、まさしく果実を食べているような気分になるソフトだ。

「ところで今何時?」「もうすぐ14時だけど」「え゛っ・・・・」、いつのまにそんなに時間が経っていたのか、確かに今日はかなりのんびりと過ごしていたことは認めるが、まさかこれほどまでに長居をするとは思ってもいなかった我々、「次の天城越えはなんとか間に合うにしても、花の三聖苑伊豆松崎は営業時間に間に合わないかもしれないよ」と"こあ"氏の鋭い指摘に、声も出ない。

「あぁ、まだ伊豆高原ビールも買っていないのに」と、か細い声で呟きかけた"ほし"だが、急に明るい顔で言い放つ、「そうだ、また戻ってくれば良いのか」と。幸い、伊豆高原ビールの売店は20時まで開いているらしい。それまでに戻ってこれるだろうか。

さて、駐車場に戻ってみると、平日にもかかわらず、昼過ぎともなればかなり混雑気味。これが休日だったら一体どんな状態になっているのだろう、あまり想像はしたくないのだが、人気があることは良いことだ。(滞在時間に比例して、文章まで超長文になってしまい、申し訳ない)
 
 

▼次なる道の駅「天城越え」へのルート:
伊東マリンタウンから国道135号/(主)12号/(主)59号/国道414号 (距離:約57.4km)

さぁ、とにかく次の駅である「天城越え」へ急ごう。地図を見ながら考えたルートは、国道135号伊東市街地から内陸部へと入り、主要地方道12号,主要地方道59号の山道を経て国道414号に出るといったものだが、市街地をすぎても主要地方道12号への入り口がわからないまま、すっかり行き過ぎてしまっていたではないか。

まずい、これでは"ほし"ナビの面目丸潰れではないか、と慌てて地図と現在地を照合しながら、結局勘だけを頼りに内陸部へと入り込む。どうやらそれが正解だったらしく、無事に主要地方道12号修善寺方面へと向かっている。

しかし、このまま修善寺方面へ向かってはならぬと緊張を保ったまま、過ぎゆく風景を目で追っていると、前方には桜の木々がその緊張をほぐすかのごとく咲き乱れている。既に葉桜ではあるものの、桜が咲いている一帯は明るく、まぶしさすら感じられるのだ。

ところが、ほどなく主要地方道59号に入り込むと、それまでの緩やかな山あいの道から一転し、すれ違い不可な険しい山道が待っている。この道を越えないと国道414号に出られないため、とにかく走るしかないのだが、久々に走る極細道に心ときめいたりも。

そうして、山越えの後に見えてきた道は、再びのどか且つ静かな道、そして国道414号との交差ポイントにやってきた。ここまで来れば、あともう一息である。
 

 
 
「天城越え」確かに以前は無かった?竹の子かあさんの店 (静岡県天城湯ヶ島町)
到着時刻:15:01 スタンプ設置場所:昭和の森会館内観光案内コーナー付近
国道414号をしばし南下すれば、まもなく見えてきたは2001年の冬に訪れた道の駅「天城越え」である。2年ぶりの訪問ゆえ、もしかしたら何か新たな発見があるかもしれない、と期待しながらやってきた。そういえば、前回は観光バス等も多数停まり、盛況だった記憶がよみがえるのだが、本日は平日、しかも割と遅い時間にやってきたせいか、客足は少なめである。

道の駅「天城越え」は昭和の森会館を中心とし、各種記念館や売店、レストランの他にワサビの加工販売施設や直売所等から構成される中規模な駅だ。っと、ここでさらっと概要を言ってみたものの、前回訪問時とは何かが異なっている。
そう、ワサビ加工販売施設である「わさびの里」の隣に「竹の子かあさんの店」なる直売所が新設されていたのである。確かに2001年の冬の時点ではこの施設はなかったはずだ。「おぉ、いきなり新たな発見だ」と思わずはしゃいでみたりもするのだが、更に、「わさびの里」の看板も新しくなっており、改めて年月の流れをひしひしと感じる。

早速、「わさびの里」内に足を踏み入れると、わさび類の瓶詰めがズラリと並んでおり、わさび好きにはかなり嬉しいのだが、更に目を奪われるものを発見。
それが、「生ワサビのジェラート」である。昭和の森会館の売店では「わさびソフト」を販売しているが、ここ「わさびの里」はジェラートで勝負か、と思わず注目する"ほし"に、店員さんが「美味しいのよ、食べていってね」としっかりと宣伝している。(どうやらこのジェラート、随分以前からあったらしいのだが、いやはや、前回訪問時はワサビソフトに気をとられ、全く気づかなかったのであった)

しかも、他の人が手にしているワサビジェラートをよくよく見ると、どうもただのワサビジェラートとはちょっと違う。というのも、ミルクジェラートの上にすりたてわさびがのせられており、スプーンでクリームと混ぜながら食べるらしいのだ。こんなユニークなジェラートを食べずに帰れるかとばかりに早速購入、食べてみた。

ミルクジェラート自身は割とさっぱり目、それにすりたてわさびをスプーンで広げながら食べてみると、風味良いすりたてわさびの、ほのかな甘みの中にピリッとくる辛さとジェラートがあいまり、更にさっぱり度をアップ。しかし、"こあ"氏は相変わらず豊かな甘みをもつアイス・ソフト類の方がお好みらしく、一口食べただけで"ほし"に突き返してきた。まぁ、味の好みも人それぞれということである。
昭和の森会館の売店の方も覗いてみたが、やはりこちらにもワサビ・わさび・山葵ととにかく、わさび三昧。定番のわさび漬けから、ユニークなわさびクリームチーズなど、かなり心そそられる。こうしてしばらく売店内を廻っていたものの、ふと時計をみれば15時半を既に過ぎているではないか。

「次の駅って売店は17時までだったよね。」「ということは、そろそろ出ないと間に合わない可能性もあるね。」、いきなり我に返った我々は、慌てて車に戻らざるを得ない。なんといっても、「天城越え」から次の「花の三聖苑伊豆松崎」までは、約40kmほどの距離があるのだ。あぁ、やはり「伊東マリンタウン」でのんびりし過ぎたのだろうか。
 
 

▼次なる道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」へのルート:
天城越えから国道414号/(主)15号 (距離:約39.1km)

今日は1日に3駅という至ってのんびりペースの駅巡りなはずが、結局は売店の営業時間に間に合わないかもしれないといった羽目に陥り、今日もまた緊迫した状態で走らねばならない。というわけで、次に向かうは松崎町の道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」である。直線距離ならば約15kmほどだというのに、山に阻まれてぐるりと廻らねばならず、結局約40kmの距離を走らねばならないのだ。これはのんびりしていられない、と国道414号を南下し始めた。

途中から林道でも走れば少しはショートカットになりそうだが、速度的に期待出来ないため、やはりここは急がば回れ精神で行くことにしよう(林道を走るならば、国道414号→県道115号なるルートが良さそうだ)。国道414号を河津町まで南下すると、ここらでは名物的な橋であるループ橋が現れた。その橋を降りていく形で走っていくと、道幅は徐々に狭くなっていき、そのうちにすれ違い不可な状態にまで陥ってきた。

そんな道も、やがて主要地方道15号へと進めば、のどかな田園風景が広がり、走りやすい道が続いている。その道をしばらく西へ西へと走っていくと、まもなく松崎町にさしかかり、菜の花や桜の木々がちらほらと見え隠れし始めた。しかし、「松崎町の桜といったらまだまだこんなものではないよ。」、自信満々で語る"ほし"だが、内心は(もう1週間ほど前に来ていれば、更に綺麗だっただろうに)と悔しがっている。

そんななか、右手に道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」が見えてきた。どうやら、売店の営業時間には間に合ったようだ。
 

 
 
「花の三聖苑伊豆松崎」春の花たちと親しむひととき (静岡県松崎町)
到着時刻:16:30 スタンプ設置場所:売店内
駐車場に着くやいなや、とにかくすぐに売店へ駆け込む。というのも平日の場合、客が少ないと閉館時間よりも早めに閉めてしまうのではないか、という不安にかられていたのだ。

しかし、店内にはまだ他にも何人もの客がおり、どうやらまだまだ閉める気配はなさそうだ。ほっとして売店内を一回りしていると、前回購入して好評だった「桜葉ようかん」が目にとびこんできた。桜の町である松崎町ならではだろうか、売店内にはとにかく桜葉商品が多数並んでいるのだ。
売店散策後、外に出た我々が改めて敷地内を見渡すと、春を実感させる花々たちが咲きほこっていることに今更気がつき、思わずため息が漏れる。道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」は、まさしく「花」が似合う駅なのだ。

敷地内には、明治時代を思わせる小学校跡や郷土資料館がある他に、温泉施設や売店・レストランがあり、そして、広々とした芝広場と花時計には、季節の花々で「春」を演出している。
通りに面した菜の花畑では、訪れた人たちが次から次と記念写真を撮る風景がみられ、平日だというのに花の周りはちょっとした賑やかさだ。

しばらくして数名のグループが立ち去ると、あっという間に辺りは静寂に満ち、そんな静かな菜の花畑をしばらく行ったり来たりとウロウロしていると、周囲は夕暮れ色へと変わりだしている。
「暗くなる前に、建物裏手も歩いておこうよ」、実は裏手にどんな風景が待っているかを知らぬまま、何気なく言った一言だったのだが、いざ建物の横から裏手に向かって木々の間を抜けると、なんとそこは桜の木々が広がっていたのだ。

残念なことに、満開期を既に過ぎてしまい、葉桜となってはいるものの、実に見事な桜の風景である。それだけに、満開期を逃したことが悔やまれる。すると、"こあ"氏がそれを見透かしたかのごとく「葉桜も嫌いじゃないよ。」とつぶやく。確かに、葉桜も遠目にみればまだまだ満開の桜に見えるのだが、どこかはかない印象があるのは先入観からだろうか。
桜の木々には、桜にちなんだ俳句をしたためた短冊がくくりつけられており、これらを詠んでいるとなおいっそう風流な気分になったりもする。

いやはや、これらの風景に触れていると、「天城越え」からここまで来るのにあれほど焦りと緊張のなかで走ってきたことなど、すっかり忘れさせてくれるようだ。というわけで、存分に春の風景を楽しんだ我々は、満足げに車に戻っていったのであった。
 
 

▼再び道の駅「伊東マリンタウン」へのルート:
花の三聖苑伊豆松崎から(主)15号/国道414号/国道135号 (距離:約69.1km)

とりあえず、今日の予定はこれにておしまいのはずであった。このまま北上して沼津を経由して都内へ帰る手段もあるのだが、「伊東マリンタウン」で伊豆高原ビールを買い損ねた"ほし"は、どうしても再度「伊東マリンタウン」に戻りたかった。たったそれだけの為に戻るのか?と思われそうだが、ちょっと遠回りすれば良いだけと思えば、そんなに苦痛なことでもないだろう。
 
▼松崎町の桜街道にしばし感動の時を・・・

というわけで、再度「伊東マリンタウン」に向かって走り出した我々だったが、その前にコンビニエンスストアでジュースを仕入れて行こうと、逆方向ではあるが松崎の町中へと進む。すると、ほどなく見えてきたはなんとも見事な桜街道である。

これがあの有名な松崎町の桜なのかと、しばし見とれずにはいられない。しかも、何処までも何処までも続くのだ。夜になれば桜のライトアップもされるらしいのだが、さすがに夜になるまで待っている訳にもいかず、結局はそのまま通り過ぎるだけであった。

そうして、コンビニエンスストアでジュースを入手すると、主要地方道15号を東へ走り、今まで走ってきた道を戻りながら再び「花の三聖苑伊豆松崎」の前を通り過ぎる。このまま下田市を経て海岸線沿いまで出たうえで、北上していくのだ。しかしながら、丁度帰宅途中の車たちが増える時間帯ゆえ、海岸線に出たは良いが、なかなか快適にとはいえない状態が続く。そんな混雑も、東伊豆町を過ぎる頃にはどうにか落ち着いてきた。さぁ、とにかく北へ北へ走れば、伊東市にさしかかるはずだ。
 

 
 
「伊東マリンタウン」(再) 春限定の桜ビールが買いたい! (静岡県伊東市)
到着時刻:19:10 スタンプ設置場所:−
伊東市にさしかかってもまだまだ先は遠い。というのも、道の駅「伊東マリンタウン」は伊東市内でも北側に位置するのだ。しかも、市街地を抜けていかなければならない。市街地に渋滞はつきものだと、ある程度の覚悟をしながら、なおも北上していくと、何時の間にやら市街地は過ぎていた。どうやら、取り越し苦労だったようである。

ほどなく、右手には道の駅「伊東マリンタウン」が見えてきた。暗闇にぼんやりと浮かぶ建物群は、周囲の風景のなかで一際よく目立っている。すぐに駐車場に入ると、やはり昼間ほどの混雑はみられないものの、食事処が遅くまで営業しているせいか、比較的駐車量は多めだ。「平日でこれだけいるということは、休日の夜は更に多くの車がいる・・・ということだよね」「多分、そうだろうね」我々は互いに顔を見合わせながら、「やはり、休日の訪問は勇気がいりそうだ」、結局思うことは一緒であった。
さて、早速伊豆高原ビールの売店に駆け込む。閉店時間である20時には間に合ったため、とりあえずほっとしている。しかも、まだまだ客もいるため、ゆっくり見ていても問題はなさそうだ。というわけで、店内をひととおり周りながら、やはり足が停まるのは「ビール」の前であった。

今回、特に狙いを定めていたのが、季節限定の地ビール「さくら咲く」である。やはり春といえば「桜」、というわけで桜にちなんだワインを先日飲んだばかりだったのだが、まさか桜のビールというものが存在しているとは思いも寄らなかったのだ。喜び勇んで手にした「さくら咲く」ビール、それは実に美しいピンク色のビールである。そして、その横に置いてあった「天城」(ブラウンビール)も一緒に手にすると、そそくさとレジへ。
これにて念願も叶ったという訳だが、折角立ち寄ったというのに、このままあっさり帰るのも少々物足りない。というわけで、結局伊豆高原ビールのレストランでお試しビールなんぞをぐいっと飲み干す(勿論、飲むのは"ほし"のみだが)。これで、帰り道は修理中のカーナビ&オーディオの代わりとばかりに賑やかな車内になることだろう。

夜の伊東マリンタウンの広場は、昼間の活気とはうって変わって静かであり、それでいて海風が心地良いので、夜の散歩にはもってこいである。1日の運転疲れを少しでも癒したい、そんな時にはマリンタウン裏手に広がる広場やテラスを歩くのも良いだろう。
 
 

さぁ、あとはとにかく家へ帰るだけである。カーナビもオーディオも無い我々にとって、道路状況を知るすべは無いといってよいのは前にも言ったとおり。しかし、幸い平日、しかももうすぐ21時になろうとしているせいか、これ以降はどこも渋滞に巻き込まれるようなことがないまま、石橋ICから小田原厚木道路を経て東名高速へ。更に、都内に向けて走る間も順調そのものであった。これほど、休日と平日の差を思い知らされると、出来ることならばこれからはずっと平日に旅をしたい、と思うのが本音である。って、それが現実に可能となるのは何十年後の話だろうか。

ここのところ、旅もままならない今日このごろ、行きたい場所は山のようにあるはずなのに、様々な事情がそれを阻んでいる、それが現状である。

また、後日談ではあるが、カーナビの修理は既に4月4日に完了しており、店に届いていたとか。店員さんが連絡を怠ったのか、そのまま1週間ほど放置されたままだったらしい。ということは、すぐに連絡を貰っていれば、4月7日の旅はカーナビ無しの試練な旅だなんて言わずに済んだのだ。いやはや、それがために久々に昔の感覚を思い出させてくれたようである。やはり、己で裏道を探すのは楽しいものだ。と言いながらも、結局これからもカーナビに頼ろうとする、安直な"ほし"であった。

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最終更新日:2003年05月07日