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| とうとうこの時がやってきてしまった。機械任せな旅、つまりカーナビに頼りっきりな旅ばかりを続けていた我々に試練の時が訪れたのである。それは3月下旬、ある日突然であった。"ほし"が愛用していたノートPCの調子が著しく悪くなり出したため、意を決して新たなるPCを求めて、車で1時間ほどの某Yバシカメラ店へ行くことにした。 「よし、カーナビに目的地を設定して・・・と・・・ん?」、何度カーナビに目的地を設定しようとしても入力を終えた途端、ウンともスンともいわなくなり、リセットしてしまうのだ。あぁ、ノートPCばかりかカーナビまでも反乱を起こしたのか、と途方に暮れた我々は、結局カーナビを入院させることにした。 カーナビは思いのほか重症らしく、その後2週間が経過しても帰ってくる兆しすらみえない。4月に入ってからあまりの良い陽気に旅の虫もうずく今日このごろ、初心にかえって地図を片手に旅をしようではないか、そして今日の日を迎えたのである。 さて、どこに行こうか。あれこれ考えを巡らせるなか、出した答えは「伊豆」であった。伊豆といえば、桜を見るには少々時期遅れだが、春は十分感じられるはずだ。そう考えた我々は、春探し紀行第二弾として千葉に引き続き、メジャースポットではあるが、伊豆へ向かうことにしたのである。 |
【東京都下出発時刻】06:57 【東京都下到着時刻】22:43 ■色は千葉県の道の駅 |
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| 一般道/東名高速
川崎IC-大井松田IC/ 国道255号/市道/国道1号/国道135号/ (真鶴道路及び熱海ビーチライン)/国道135号 |
伊東マリンタウン 09:50 |
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| 国道135号/(主)12号/(主)59号/国道414号 | 天城越え 15:01 |
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| 国道414号/(主)15号 | 花の三聖苑 伊豆松崎 16:30 |
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| (主)15号/国道414号/国道135号 | 伊東マリンタウン 19:10 |
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| ▼道の駅「伊東マリンタウン」へのルート: 自宅から一般道/東名高速 川崎IC-大井松田IC/国道255号/市道/国道1号/国道135号/(真鶴道路及び熱海ビーチライン)/国道135号 (距離:約113.6km) 本日最初の駅は、初めて訪れる道の駅「伊東マリンタウン」である。人によって感想が大きく分かれるこの駅にかなり興味津々、ようやく本日己の目で確かめることが出来るのだ。 それにしても、当初は6時に出発するつもりだったのに、気がつけばもうすぐ7時。慌てて自宅を出発したは良いが、こんな時に限ってガソリンもほとんど無いに等しいではないか。時間は刻一刻と過ぎていくなか、今更慌ててももうどうにもならないと観念した我々は、ひとまず自宅近くのガソリンスタンドで給油を済ませると、川崎ICへ。「東名高速を走る頃には、かなり混雑していそうだよね。」、あまり当たって欲しくない予想であった。 そうして、川崎ICから東名高速に入ると、予想的中のごとく前方には車・車・車。ちなみに今日は平日、それゆえ、観光目的な車はそれほどいないにしても、仕事をかかえて走る車は多いだろう。そんな車たちと共にとにかく厚木方面へと急ぐ。 |
▼小田原厚木道路?それとも大井松田ICまで行く?伊豆への近道 カーナビの力を借りられない我々は、前日のうちにおおまかなルートを考えておく必要があった。ルートを決めるにあたり、某商用ネットを利用しているのだが、それによれば伊豆へ向かうには「東名高速で大井松田ICまで走り、その後一般道を走れ」の一点張り。「厚木ICから小田原厚木道路を利用した方が効率的に思えるのだがなぁ」と"こあ"氏は首を傾げるばかりだが、過去何度か小田原厚木道路を経由して箱根・伊豆へ向かった経験があるため、たまには異なるルートで向かうのも悪くない。というわけで、今回は東名高速を大井松田ICまで利用し、そこから国道255号で小田原方面へ南下することにした。しかし、この選択は失敗であった。大井松田IC付近で、雪化粧をした大きな富士山を見られたのは喜ばしいことではあったものの、大井松田ICから国道255号を南下し始めると、既に小田原市方面は渋滞しているのだ。実は、我々が所有するカーナビはオーディオ機能も兼ねているため、カーナビが無い現在、音楽はおろか、ラジオすら聴けない状態なのである。ということは、道路交通情報を入手することすら出来ない。普段、どれだけ機械の類に頼ったドライブをしていたのか、今更ながらに実感する。 まぁそれはさておき、あまりの渋滞に我慢の限界を超えた"ほし"、地図で現在地をおいながら裏道を探し、大井町から小田原へ向かう国道255号と平行した県道をさまよいながら、なんとか前に進み出した。「うーむ、裏道探しこそ、ドライブの醍醐味だ」などと訳のわからぬ自己満足に浸りながらも、周囲の風景を見る暇もなく地図とのにらみ合いが続く。 結局、順調な走りができるようになったのは、国道255号から国道1号を経て国道135号、つまり海岸線沿いに出てからであった。いや、少なくとも休日よりは交通量こそ少ないものの、それでも行き交う車の量はそこそこ多い。 |
▼満開期をすぎた桜、でも美しいのは変わりない そんななかを海岸線に沿って南下していくと、有料道路である真鶴道路を経ていよいよ静岡県だ。更に、快適な海沿い道路である熱海ビーチラインを抜ければ、周囲の風景は徐々に山道へと変化している。すると、前方には満開時期を過ぎた桜の木々が、花吹雪とともに行き交う車を和ませているではないか。「うわっ、桜だよ桜」、思わずはしゃぐ"ほし"に、"こあ"氏が「でももう葉桜だね」とぽつりと一言。確かに、遠くからみれば花いっぱいの桜たちも、よくよく見れば既に桜の花びらの間から緑の葉が顔を出している。もう1週間早く訪れていれば花真っ盛りだったに違いない。 確かに葉が現れた桜は終わり間近、それでもやはり最期まで華やかさを保った桜をしばし観賞しながら、山を越えれば伊東の町並みが見えてきた。 |
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| ▼次なる道の駅「天城越え」へのルート: 伊東マリンタウンから国道135号/(主)12号/(主)59号/国道414号 (距離:約57.4km) さぁ、とにかく次の駅である「天城越え」へ急ごう。地図を見ながら考えたルートは、国道135号伊東市街地から内陸部へと入り、主要地方道12号,主要地方道59号の山道を経て国道414号に出るといったものだが、市街地をすぎても主要地方道12号への入り口がわからないまま、すっかり行き過ぎてしまっていたではないか。 まずい、これでは"ほし"ナビの面目丸潰れではないか、と慌てて地図と現在地を照合しながら、結局勘だけを頼りに内陸部へと入り込む。どうやらそれが正解だったらしく、無事に主要地方道12号修善寺方面へと向かっている。 しかし、このまま修善寺方面へ向かってはならぬと緊張を保ったまま、過ぎゆく風景を目で追っていると、前方には桜の木々がその緊張をほぐすかのごとく咲き乱れている。既に葉桜ではあるものの、桜が咲いている一帯は明るく、まぶしさすら感じられるのだ。ところが、ほどなく主要地方道59号に入り込むと、それまでの緩やかな山あいの道から一転し、すれ違い不可な険しい山道が待っている。この道を越えないと国道414号に出られないため、とにかく走るしかないのだが、久々に走る極細道に心ときめいたりも。 そうして、山越えの後に見えてきた道は、再びのどか且つ静かな道、そして国道414号との交差ポイントにやってきた。ここまで来れば、あともう一息である。 |
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| ▼次なる道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」へのルート: 天城越えから国道414号/(主)15号 (距離:約39.1km) 今日は1日に3駅という至ってのんびりペースの駅巡りなはずが、結局は売店の営業時間に間に合わないかもしれないといった羽目に陥り、今日もまた緊迫した状態で走らねばならない。というわけで、次に向かうは松崎町の道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」である。直線距離ならば約15kmほどだというのに、山に阻まれてぐるりと廻らねばならず、結局約40kmの距離を走らねばならないのだ。これはのんびりしていられない、と国道414号を南下し始めた。 途中から林道でも走れば少しはショートカットになりそうだが、速度的に期待出来ないため、やはりここは急がば回れ精神で行くことにしよう(林道を走るならば、国道414号→県道115号なるルートが良さそうだ)。国道414号を河津町まで南下すると、ここらでは名物的な橋であるループ橋が現れた。その橋を降りていく形で走っていくと、道幅は徐々に狭くなっていき、そのうちにすれ違い不可な状態にまで陥ってきた。そんな道も、やがて主要地方道15号へと進めば、のどかな田園風景が広がり、走りやすい道が続いている。その道をしばらく西へ西へと走っていくと、まもなく松崎町にさしかかり、菜の花や桜の木々がちらほらと見え隠れし始めた。しかし、「松崎町の桜といったらまだまだこんなものではないよ。」、自信満々で語る"ほし"だが、内心は(もう1週間ほど前に来ていれば、更に綺麗だっただろうに)と悔しがっている。 そんななか、右手に道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」が見えてきた。どうやら、売店の営業時間には間に合ったようだ。 |
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| ▼再び道の駅「伊東マリンタウン」へのルート: 花の三聖苑伊豆松崎から(主)15号/国道414号/国道135号 (距離:約69.1km) とりあえず、今日の予定はこれにておしまいのはずであった。このまま北上して沼津を経由して都内へ帰る手段もあるのだが、「伊東マリンタウン」で伊豆高原ビールを買い損ねた"ほし"は、どうしても再度「伊東マリンタウン」に戻りたかった。たったそれだけの為に戻るのか?と思われそうだが、ちょっと遠回りすれば良いだけと思えば、そんなに苦痛なことでもないだろう。 |
▼松崎町の桜街道にしばし感動の時を・・・ というわけで、再度「伊東マリンタウン」に向かって走り出した我々だったが、その前にコンビニエンスストアでジュースを仕入れて行こうと、逆方向ではあるが松崎の町中へと進む。すると、ほどなく見えてきたはなんとも見事な桜街道である。これがあの有名な松崎町の桜なのかと、しばし見とれずにはいられない。しかも、何処までも何処までも続くのだ。夜になれば桜のライトアップもされるらしいのだが、さすがに夜になるまで待っている訳にもいかず、結局はそのまま通り過ぎるだけであった。 そうして、コンビニエンスストアでジュースを入手すると、主要地方道15号を東へ走り、今まで走ってきた道を戻りながら再び「花の三聖苑伊豆松崎」の前を通り過ぎる。このまま下田市を経て海岸線沿いまで出たうえで、北上していくのだ。しかしながら、丁度帰宅途中の車たちが増える時間帯ゆえ、海岸線に出たは良いが、なかなか快適にとはいえない状態が続く。そんな混雑も、東伊豆町を過ぎる頃にはどうにか落ち着いてきた。さぁ、とにかく北へ北へ走れば、伊東市にさしかかるはずだ。 |
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| さぁ、あとはとにかく家へ帰るだけである。カーナビもオーディオも無い我々にとって、道路状況を知るすべは無いといってよいのは前にも言ったとおり。しかし、幸い平日、しかももうすぐ21時になろうとしているせいか、これ以降はどこも渋滞に巻き込まれるようなことがないまま、石橋ICから小田原厚木道路を経て東名高速へ。更に、都内に向けて走る間も順調そのものであった。これほど、休日と平日の差を思い知らされると、出来ることならばこれからはずっと平日に旅をしたい、と思うのが本音である。って、それが現実に可能となるのは何十年後の話だろうか。 ここのところ、旅もままならない今日このごろ、行きたい場所は山のようにあるはずなのに、様々な事情がそれを阻んでいる、それが現状である。 また、後日談ではあるが、カーナビの修理は既に4月4日に完了しており、店に届いていたとか。店員さんが連絡を怠ったのか、そのまま1週間ほど放置されたままだったらしい。ということは、すぐに連絡を貰っていれば、4月7日の旅はカーナビ無しの試練な旅だなんて言わずに済んだのだ。いやはや、それがために久々に昔の感覚を思い出させてくれたようである。やはり、己で裏道を探すのは楽しいものだ。と言いながらも、結局これからもカーナビに頼ろうとする、安直な"ほし"であった。 |
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最終更新日:2003年05月07日