スタンプラリーオフシーズン 道の駅巡り旅日記
春探し紀行その1:春の房総花巡りの旅
千葉県編

2003年3月9日

あぁ、今シーズンの冬はほとんどといって出かけずじまいで、春がやってきてしまった。といっても、都内の3月はまだまだ寒さすら感じる今日このごろ、そんななか、一足早くやってくる春を探しに房総へ行ってみよう、ということになった。ところが、「年末にも千葉の県内をあんなに走ったばかりだというのに、また千葉?」"こあ"氏は思いきり不服そうな表情、まぁそれはとりあえず見なかったことにしよう。そうして、"ほし"は「花」に着目して廻るべく計画をたてはじめた。

我々の旅日記を毎回読んでくれている皆さんも、「おいおい、また千葉?しかも、前回とまたしても同じ場所ばかり・・・」、と思ったに違いないが、季節変わればまた印象も異なるということで、笑って見逃してほしい。春の花をおいかけたい、その欲求は既に誰にもとめられないのだ。


【東京都下出発時刻】06:35 【東京都下到着時刻】19:42
 色は千葉県 赤文字は道の駅以外の場所
  中央自動車道/首都高速/東京湾アクアライン/
館山自動車道 木更津南IC/国道127号
とみうら
08:39
国道127号/(県)185号 花倶楽部
10:11
(県)185号/市道/(県)257号/国道410号 千倉花畑(白間津P)
11:49
国道410号/町道 ちくら・潮風王国
12:52
町道/国道410号/(県)297号 ローズマリー公園
丸山町
14:53
(県)297号/国道128号 鴨川
オーシャンパーク
15:57

▼道の駅「とみうら」へのルート:
自宅から中央自動車道/首都高速/東京湾アクアライン/館山自動車道 木更津南IC/国道127号 (距離:約129.2km)


朝ののどかな日差しのなか、あいかわらずどたばたと出発した我々が最初に向かう場所、それは千葉県の「とみうら」である。実は今回は「春の花」がメインテーマ、つまり道の駅「とみうら」よりも、姉妹場所である「花倶楽部」が主たる目的だったりするのだが、やはりここまで来たら「とみうら」にだって寄りたくなるってものだろう。

すっかり慣れ親しんだコースを走りながら、首都高速からレインボーブリッジを経由して千葉方面へ。「あぁ、昨年は天候に恵まれない旅が続いたけれど、今年はどうやらその不運からも脱出だろうか」と空を見上げながら、アクアラインを走っていると、どうも千葉の空は妙にどんよりと厚い。あぁ、やはりどこまでもついてないのか、我々の旅。

さて、千葉県内に入り、一般道へとおりると国道127号をひたすら南下。「春を感じにきた割には、まだ周囲の風景は冬そのものだよ」、"こあ"氏の鋭い指摘に返す言葉もない"ほし"、「うーん、房総って2月頃から春の花が咲き始めるっていう話なんだけどな」とオロオロと周囲を見渡せど、確かに木々は冬の装いのまま、春にはまだ縁遠い。
 
そんななか、富浦町に入ると、今まで何度ともなく走っていながら全く気づかなかったものを今回発見。それは、なんと町中に設置された街灯、それも「富浦町」を思わせるものなのである。何故?その街灯は、何を隠そう富浦の特産である「枇杷」をイメージした外観なのだ。そういえば、街灯のデザインに町の特徴を活かしたものを採用している町を見かけるが、ここ富浦町もそうだったのか。

我々はしばし枇杷街灯の下を走りながら、更に南下を続けていくと、約3ヶ月ぶりの「とみうら」の屋根が見えてきた。
 

 
 
「とみうら」建物裏手の菜の花畑に心も躍る (千葉県富浦町)
到着時刻:08:39 スタンプ設置場所:枇杷倶楽部館内の案内所
ラリー日記等で何度も登場している道の駅「とみうら」、駅の概要をいちいち説明しなくても分かって頂けるだろう、「枇杷」づくしな道の駅である。

それにしても開店時間である9時前に到着してしまい、時間をもてあますかと思いきや、建物裏手に広がる黄色の絨毯を見て思わず歓喜の声をあげる"ほし"。早々に車を駐車場に停めると、そそくさと建物裏手へと走っていく。さすがに、開店前のせいか、駐車場内はそれほどの混雑はみられないものの、早くも次から次へと車たちがやってくる。
さて、その黄色の絨毯の正体、それは言わずと知れた「菜の花畑」であった。勿論、建物の周囲にも春の花でお馴染みなパンジーが沢山咲き乱れ、これがまた実に美しいのだが、菜の花畑の規模の大きさにはなんといっても驚かされる。どうやらこの辺り一帯は「南房総花の交流推進事業」のひとつらしい。

まだ朝も早いせいか、菜の花畑にはほとんど人もおらず、かなり長い間、菜の花と戯れながらしばし春を感じるひとときは、このうえない幸せである。「また同じところへ・・・」と文句を言っていた"こあ"氏も、どうやらこの菜の花たちを見て機嫌も回復したらしい。
「それにしてもお腹もすいたな」、そろそろこの言葉も恒例と化しているようだが、嬉しいことにこの「とみうら」では開館時間である9時から食事も可能なのだ。時計をみれば、9時をすぎている。「よし、ここはまず腹ごしらえといこうか」といそいそと館内へ。

明るい雰囲気の館内は以前と全く変わらず・・・って3ヶ月前に来たばかりか、と苦笑しながらそのままカフェへと歩くと、洋食メインなメニューにいつの間にか和食が加わり、内容もパワーアップしているではないか。
「うむむ、菜の花うどんか・・・食べてみたい気もするのだけど、ここは軽くトーストで朝食タイムといきたいところだな」とブツブツとつぶやく"ほし"の横で、「やっぱりびわカレーにしよう」と"こあ"氏はさっさと決定している。

トーストといってもただのトーストではないのだ。パンの横についてくるのは勿論、びわジャム、「やっぱり枇杷倶楽部、こうでなくっちゃね」とびわジャムをたっぷりパンの上にのせてパクパクとかぶりつく。
その横でびわカレーを頬ばる"こあ"氏、すると「トーストもいいのだけど、量的にはちょっと物足りなかったかもしれない。そういった点では、やっぱりびわカレーにすれば良かったな」と物欲しげな視線を送り続ける"ほし"。

そんなことはお構いなしに次から次へと口の中へとカレーを押し込んでいく"こあ"氏は、「うーん、うまいうまい」を連発。「ちっ、後でびわカレーの缶詰を買って、家でたらふく食べてやる」と"ほし"が思ったのは言うまでもない。
しかし、"ほし"がトーストだけで終わるはずがなかった。続いてやってきたのが「びわパフェ」、メインディッシュよりもデザートの方がボリュームたっぷりである。

コーンフレークが底に敷き詰められ、その上にシャーベット状、更にその上にたっぷりとのせられたびわソフトクリーム、更に枇杷の果実が綺麗に盛りつけられているのだ。シャーベットは少々酸味が強めだが、クリームとあいまってまろやかになり、満足味である。
こうして枇杷を存分に堪能すると、ショップに立ち寄り、宣言どおり「びわカレー」の缶詰に手をのばす。更にこれも毎度の買い物なのだが、枇杷ソース付きのチーズケーキも我々にとってはすでに定番土産である。ふと、周囲を見回せば、かなり客も増えており、更には団体客までやってきた。やはり、春の房総、しかも休日とくれば格好の観光コースなのかもしれない。

我々は、カフェの店員さんに教えてもらった「花倶楽部」の場所を頭にしっかりとたたきこみながら、道の駅「とみうら・枇杷倶楽部」を後にした。
 
 

▼次なる場所「花倶楽部」へのルート:
とみうらから国道127号/(県)185号 (距離:約3.7km)

道の駅「とみうら」の姉妹施設である「花倶楽部」は、その名から容易に連想できるだろう、花詰み等が可能な花ハウス群である。早速行ってみようと、まずは国道127号に出ると館山市方面へ走り、県道185号の看板に従って内陸部へと曲がる。あとは、しばし道なりに北上していけば良いはずなのだが、途中に分かれ道があったりと、「本当にこっちで良いのかな」と不安にさせる箇所に遭遇するのだが、前もって「とみうら」の店員さんにポイントを聞いていたおかげで、なんとか事なきを得たというところか。

山あいの道をしばし走っていれば、やがて右手に「花倶楽部」らしき建物が見えてきた。
 

 
 
「花倶楽部」花摘みも可能!春の花を買って帰ろう (千葉県富浦町)
到着時刻:10:11 スタンプ設置場所:−
さて、いざ「花倶楽部」に到着したはいいが、思いのほか駐車可能台数が少ないことに気づき、「もしかしてそれほど規模的には大きくないのかな」と、とにかく駐車スペースを探す。なにしろ、路上駐車をしている車も数台見受けられるのだ。このまま路上駐車しか手段が無いなんてことになったら、"こあ"氏は迷わず「次に行こう」と言い出すであろう。

と、ちょうど1台の車が出て行くところを目撃、「おっ、1台空きそうだよ」とすかさずその場所を指さす。どうやら我々の他に空車待ちの車はいないようだ。安心して空いたスペースに車を停め、とりあえずほっと一安心。
「花倶楽部」は前述のとおり、道の駅「とみうら」枇杷倶楽部の姉妹施設。海に近い「とみうら」と異なり、こちら「花倶楽部」は山あいののどかな緑の中に位置している、花摘み体験可能な花園である。

早速、館内へと歩いていくと、まずは売店施設とちょっとした喫茶コーナーがみえる。喫茶コーナーは、道の駅「とみうら」と類似したメニューを確認、なるほどこちらでも枇杷メニューが堪能できるというわけだ。
そして更に奥へと進めば、切り花販売コーナーがあり、更に更に奥へと歩けばいよいよ花摘み園の登場だ。この花園の開花状況は、富浦町の公式Webサイトでも確認できるのが嬉しい。早速、ポピーや金魚草、ストック等の花々を眺めること数十分、ハウスからハウスへと渡り歩き、しばらくの間 春の花を楽しませてもらった。

特にポピーの花がお気に入りな"ほし"としては、是非とも摘み取り体験をしてみたかったのだが、「はてさて、これほど柔らかい花をどうやって車の中に置いておこう」、これが大問題であった。
結局、泣く泣く摘み取りは断念、それでいながらあきらめきれない"ほし"は、切り花販売コーナーで花々を物色し、金魚草とフリージアを手にするとそそくさとレジへ向かう。"こあ"氏は、その値段を見ながら「へぇ、安いんだねぇ」と妙に感心している。確かに、ちょっとした花束でもすぐに数千円してしまうのに、ボリューム感たっぷりの金魚草とフリージアを組み合わせて購入しても500円(右写真は今回購入した花たち)、これはかなりお得である。

満足げに花をかかえて車に戻る頃には、あれほど美しい青空だったはずが、いつの間にやらすっかり厚い雲に覆われたどんより空へと変わっていた。「そ、そんなに長い間、ここにいたつもりではなかったのに、春の天気は気まぐれなのか」、今日こそは青空の下で春を思う存分楽しむはずだったのだが、どうやらそうはさせてくれないらしい。
 
 

▼次なる場所「千倉花畑」へのルート:
花倶楽部から(県)185号/市道/(県)257号/国道410号 (距離:約29.9km)

そんなどんより空の下を走り出した我々が次に向かう先、それは千倉町の花畑(千倉町白間津パーキング)である。千倉町の花畑は房総の中でも有名、春を感じたいならば是非とも立ち寄りたいスポットのひとつではないか、と勝手ながらそう思いこんでいる。

というわけで館山市を南下開始、国道127号に復帰したうえで南下するのも良いだろうが、ここはカーナビの指示に従い、国道には出ずに更に海岸線に近い県道と市道を走ることにした。というのも、館山から内陸部を通って千倉町へ向かうのではなく、あくまでも海岸線に沿って州崎を回り、白浜町を経て千倉町へと向かおうと考えていたのだ。

ところが、県道257号にて州崎をぐるりと回りながら海岸線沿い、つまり「房総フラワーライン」と称する道をしばらく走るのは良いのだが、どこをどうみてもフラワーラインというには少々寂しすぎる風景である。しかも、南国を象徴しているフェニックスの並木も枯れてしまっており、とても「春を探しに房総巡り」といったお題目にはふさわしくないようだ。
 
それでも県道257号から国道410号に合流すると、道の両端に咲き乱れる菜の花を発見、ようやくフラワーラインらしい空気が漂ってきた。しかし、それもそう長くは続かない。

その代わりに、町のあちらこちらに花畑らしきものが見え隠れし始めた。さて、そろそろ千倉の花畑は近いのか。

 
 
「千倉花畑」よし!いよいよ花摘みに挑戦だ (千葉県千倉町)
到着時刻:11:49 スタンプ設置場所:−
「ん?あの混雑はもしかして・・・」、前方左手になにやら車の列が発生している。それは、道の駅「ちくら・潮風王国」の第3パーキングを兼ねたところではないか。そこには、花木販売等が何店舗か建ち並び、ちょっとした休憩施設やトイレも用意されているのだ。更に、前方右手には千倉の花畑が広がっている。

「おぉ、これが千倉の花畑か」としみじみと眺めるだけの"ほし"に対し、"こあ"氏は「駐車場に入ろうとしているこの車の列、半端な量ではないけれど、どうするの?」と少々不機嫌気味。「何がなんでも停まりましょう」、"ほし"はきっぱりと言い切ると、駐車場が空くのをただただ待つ。

幸い、数分後には無事に駐車も出来、ほっとひと安心の我々ではあるが、それにしてもこの人ごみには驚かされる。あぁ、やはり「千倉の花畑」はメジャーな「春の観光スポット」なのだ。しばし花木販売所を眺めながらも、やはりここに来たら是非とも花畑を堪能したい、心はすでに道向こうの花畑へとフワフワと飛んでいた。
結局、花木販売所見学はそこそこに、そそくさと国道を横断すると花畑へ足を踏み入れる我々。ところが、花木販売所群の人込みと比べれば花畑の方は人もまばら、のんびりと花を観察する人たちがあちらこちらに見受けられる程度だ。そんななか、"こあ"氏がオレンジ色の花を指さし、「おっ、あの花はなかなか綺麗だな」と珍しく花に興味を抱いている。花だけでなく茎や葉も力強いため、これならば車で持ち帰っても花に対してそれほど負担は与えないだろう、そう考えた"ほし"、「それでは、いよいよ花摘みに挑戦だ!」と、その花の近くにある小さな小屋を覗いてみる。

「すみません、裏手のオレンジ色の花を摘みたいのですけど、いくらになりますか」「7本で300円だよ」、店のおばちゃんが花ばさみを持って我々を裏手に連れて行き、花摘みのコツを教える。そして、「いいかい、茎はなるべく下の方で切った方がいいんだよ。元々の茎から分かれしてつぼみや花が幾つもついていても、それは1本とカウントするから、それも考慮して選ぶと良いよ」、そう言い残すとおばちゃんは小屋に戻っていった。
このオレンジ色の花、実はキンセンカである。千倉の花畑といえば、金魚草やストックあたりが代表的だが、"こあ"氏はボリューム感たっぷりの花びらをもつキンセンカに心ひかれたらしい。そうして、畑を行ったり来たり、選りすぐりの7本を手にすると、再び小屋へ。

慣れた手つきで花をまとめると、「これはおまけね」とストックを2本一緒に混ぜ、クルクルクルッと新聞紙に包む。「まぁ、ありがとうございます!」と我々は顔をほころばせて会釈すると、花をかかえて車に戻っていった。
 
 

▼次なる道の駅「ちくら・潮風王国」へのルート:
千倉花畑から国道410号/町道 (距離:約2.4km)

さて、そろそろここらで昼食にしよう。となれば、やはり「ちくら・潮風王国」に行くしかないだろう。しかし、我々は12月のあの不気味な程に静けさを漂わせていた「ちくら・潮風王国」のイメージを、とことん忘れさせるような光景に遭遇することになる。

といっても、この千倉の花畑でその序章ともいえる人込みに遭遇したため、ちょっとやそっとでは驚かないつもりでいたのだが、数キロ走った先に見えてきた車・車・車の列に、思わずそのまま何事もなかったかのごとく通り過ぎてしまいたくなる衝動にかられる。
 

 
 
「ちくら・潮風王国」春の混雑はやっぱり怖い!覚悟して入るべし (千葉県千倉町)
到着時刻:12:52 スタンプ設置場所:売店奥の観光パンフレット置き場横付近
「まぁまぁ、気を落ち着けて」と"こあ"氏をなだめるしかない"ほし"だが、それにしてもなんたる混雑ぶりか。これでは、かなりしばらくの間、待ち続けなければ車を停めることも出来そうにない。

そうして一体どのくらいの時間、車の中で待っただろうか。ようやく1台の車が出て行き、その後に停めることが出来た時には、すっかり疲れ果てていた。
房総の海に面した「ちくら・潮風王国」、先ほどまでどんよりと厚い雲に覆われていた空も、ここにきてようやく青空が戻ってきたのか、青い海がよく似合う駅である。我々はとにかく昼食を、とバタバタと館内へと足早に入ると、本日の館内はかなり混雑気味だ。

とにかく、人をかき分けて奥へ奥へと進めば、観光パンフレット群が並ぶ、ちょっとした観光案内コーナーの横にスタンプを発見。
「おぉ、これは嬉しい発見だ!」と慌ててスタンプノートを広げ、すかさずスタンプを押す。そこで、チラリとスタンプ面を見ると、すでに真新しさは感じられず、そんなところからもここがいかに集客力の高い駅であるかを物語っているようだ。

そして、再び「はな房」なるレストランへと向かえば、予想はしていたがやはり空席を待つ人々で入口はごった返している。「12月はあんなに空いていたのにな」、とそんな3ヶ月前の話を持ち出しても、行楽の春にはとても通用しない。とにかく我々の前に5,6組以上の待機客がいるらしく、これは数十分待たなければとても食事にはありつけそうになさそうだ。

ようやく我々も席に案内されたが、座敷に相席、しかもかなり狭い。店内が混雑しているので、これは仕方がないか、とあきらめるしかないが、前回と異なり、店員さんの応対もどうも慌ただしい。それでも、前回立ち寄った際にかなり美味しく頂いた記憶が、またしても我々をこのレストランへと足を向けさせたのである。

さて、何を食べよう。前回、目をつけておきながら食べずじまいであった「まぐろ丼」にしよう、"こあ"氏はあっさり決定、"ほし"も「千倉にぎり寿司御膳」を選択、あとはひたすら料理が来るのを待つだけである。周囲をみれば、この千倉にぎり寿司御膳は注文する人も多いのか、隣の組がモグモグと食べている。
しばらくして、"こあ"氏の前に「まぐろ丼」が運ばれてきた。前回、海鮮丼を食べた"ほし"は、まぐろ丼もてっきり丼に入ってやってくるものとばかり思っていた。ところが、今、目の前にあるまぐろ丼は、皿の上に酢飯、そしてカルパッチョのごとく赤身とビントロが盛りつけられているではないか。

ボリューム的には予想よりもやや少なめ、といったところか。しかし、ビントロの美味さは既に経験済み、やはり今回もビントロはとろりとして実に美味い。
まぐろ丼がやって来てから、しばらく経ってようやく出てきた「千倉にぎり寿司御膳」、こちらはマグロの赤身やビントロ、白身魚、いか、金目鯛等のにぎりが8カン、そして伊勢エビ丸ごと一尾汁がついてくる。どのネタも厚みがあり、プリプリッとした歯ごたえが楽しめる美味い寿司であることは確かだ。さすが、人気No.1の寿司ではあるが、"ほし"的には前回食べた海鮮丼の方が満足度は高かったりも。このあたりは、人によって様々な意見に分かれることだろう。

しかし、"ほし"はここでひとつ非常に不幸な出来事に遭遇することとになってしまったのだ。それは、寿司を食べ終え、ズルズルとエビのみそ汁を飲んでいる時である。店員さんは何の断りもなく、いきなり目の前のお盆を持っていってしまったのだ。「えっ?寿司は確かに食べ終わったけれど、まだみそ汁を頂いている最中だというのに?」と、あっけにとられる"ほし"。しかも、相席として隣に客を誘導したはいいが、明らかに我々が座っている席も含めた客数を誘導している。

いくら混雑しているからといって、この仕打ちは一体なんなんだ、"ほし"は飲みかけのみそ汁をそのままテーブルに置き、非常に重い気持ちを胸にその場を立ち去ることとなったのであった。あぁ、これにはちょっとがっかりである。
気を取り直して、館内を歩こう。魚介類が豊富に並ぶ各店舗を眺めながら、「晩のおかずになりそうなものは無いかな」とあれこれ物色。ただ、どれも少々、量的に多いのが我々のような小家族にとっては難点だったりもする。「干物も美味しそうだねぇ。おっ、サザエも並んでいる」「こっちにはさざえカレーなるものがあるよ」、こうして館内をしばし散策し、外に出る頃には、空も更に明るくなり、憂鬱などんより雲はまったく消えていた。

しかしながら、駐車場にはまだまだ次から次へと車が入ってくる。「さぁ、はやく空車待ちの車たちのために、スペースを空けてあげよう」、我々は慌てて車に戻っていった。
 
 

▼次なる道の駅「ローズマリー公園・丸山町」へのルート:
ちくら・潮風王国から町道/国道410号/(県)297号 (距離:約10.1km)

さて、春の花探しといえば、次の駅も立ち寄らずにはいられない、そう、それが道の駅「ローズマリー公園・丸山町」だ。昨年暮れ、スタンプラリーを兼ねて2度ほど訪れたこの駅だが、そろそろ本格的に春の華やかさが感じられそうではないか、と期待もふくらむ。

というわけで、再び千倉の町並みを抜けて丸山町に向けて走り出した。「昨年末からこの道を何度走ったことやら・・・」"こあ"氏は事あるごとに愚痴が飛び出す。いやいや、全くもってそのとおりではあるが、「一足早い春」を感じるならば、やはり房総巡りあたりがお決まりなコース、今回は「春の花」に免じて許してもらおう。

既に走り慣れた道と化した国道410号から県道297号へと進めば、道の駅「ローズマリー公園・丸山町」は近い。
 

 
 
「ローズマリー公園・丸山町」春の庭園をもとめて人々が集まる集まる (千葉県丸山町)
到着時刻:14:53 スタンプ設置場所:ときめきプラザの交流施設内
「うっ・・・混んでる」、県道側の駐車場が混雑しているのは、毎度のことである。しかし、今日ばかりは、更に奥に広がる大駐車場のほうも車・車・車であふれかえっているのだ。何度も訪れているこの駅だが、これほど混雑している風景をみるのは、これが初めてだ。これも、春という季節ゆえか。

それでも1,2台のスペースはかろうじで残されていたため、場所の好き嫌いを言っているような場合ではなく、慌てて車を停めるしかない。

「ローズマリー公園・丸山町」といえば、ヨーロッパ形式の庭園が実に美しく、それは訪れる者だれもが納得の場所である。前回は久々に有料施設内も楽しんだので、さすがに今日は無料エリアである「ローズマリーガーデン」だけにとどめておこう、と早速歩いてガーデンへ。

毎度思うことだが、ローズマリーガーデンに向かう際に歩く道は、歩道がないがために、歩行者が道いっぱいに広がって歩く傾向がみられ、かなり危険である。というのもその道は、車が駐車場に向かう道でもあり、端で見ていて実にヒヤヒヤすることが多いのだ。これから更に気候が良くなれば、訪れる人も更に増えるだろう。両者ともくれぐれも気をつけてほしい、そんな道である。
さぁ、ローズマリーガーデンが見えてきた。やはり、春の庭園は華やかさにあふれている。なかでも、冬の間はポツポツと咲いていたパンジーも、春になって一気に咲き乱れており、庭園の彩りを演出しているのだ。

ただ、ところどころ、冬の影を引きずったまま、緑になりきれない場所も目立っているのは、3月初旬ゆえ仕方がないだろう。もう少し春が進めば、更に緑も広がり、美しさも倍増しそうだ。
それにしても、ガーデン内は人・人・人だらけ。誰もがその庭園の美しさにハイテンションな様子であり、あちらこちらで記念写真を撮る組が目立っている。あぁ、春の花はやはり人の心を明るくさせるものなのか。

更に、ソフトクリーム販売所にも人だかりが出来ており、ラベンダーソフトに舌鼓をうつ人々が多い。
ちなみに、敷地裏手の「ときめきプラザ」交流施設の一部が2002年12月の時点ではまだ工事中だったのだが、今回訪れてみると完成しており、その正体は喫茶休憩コーナーであった。

"ほし"はてっきり温室か花木販売所でも出来るのかと思っていたのだが、予想は見事はずれだったようだ。
 
 

▼次なる道の駅「鴨川オーシャンパーク」へのルート:
ローズマリー公園・丸山町から(県)297号/国道128号 (距離:約12km)

さて、ここまでやって来たは良いが、そろそろ花を楽しむ旅にも終わりを告げ、「鴨川オーシャンパーク」を経由して帰ることにしようか、と県道297号を鴨川市方面へと北上。

おっと、ここで久々に沿道の菜の花群に遭遇、本日はせっかく房総フラワーラインを走っておきながら、思いのほか沿道の花々たちを見ることが出来なかっただけに、嬉しい花々たちである。というわけで、しばし菜の花の旅を堪能しながら北上、国道128号を目指す。

国道128号に出てからは、しばし海岸線に沿って北上、そろそろ「フラワー房総」のイメージから「シーサイド房総」の印象が勝る風景が広がるかと思いきや、鴨川市内である看板が目にとまる。
 
▼「花の駅」いわゆる花摘み可能な花販売所 (千葉県鴨川市)

「ん、花の駅?」、その強烈な看板に引き寄せられるように思わず駐車場に停まっていた我々。ここは、道の駅「鴨川オーシャンパーク」から3km程南に位置する花販売所である。どうも、最近「××の駅」なる施設がいよいよ目立つようになってきたのだが、これはやはり道の駅の影響なのだろうか。

なにはともあれ、「花」を楽しむ最終駅として、ここに立ち寄ってみることにした。すると、看板に「トイレ等は3km先に道の駅があります」と掲げられていることに気づく。「駅を名乗るならば、せめてトイレは設置してくれないと・・・」と苦笑していると、いやはや、トイレはきちんと設置されているではないか。どうやら、トイレの数が少ないため、「他にもトイレがある」といった配慮だったらしい。
 
販売所の規模はかなり小さめではあるが、館内には珍しい色の花々があり、心そそられる場面もあったのだが、既に車の中には花倶楽部と千倉で購入した花たちが、我々の帰りを待っている。

「うーん、狭い我が家にこれ以上の花々は無理か」と結局、目の保養だけに終わるしかなかった。
 
建物裏手には、花摘みが可能な花畑が広がり、せっせと花摘みにいそしんでいる人たちが何組か見受けられる。

やはり、新鮮な花々を安価で入手できるのだから、ついついあれもこれも、と花摘みをしたくなるものだ。そんな衝動をぐっとこらえ、しばし花畑で香りを満喫するのであった。
 

道の駅「鴨川オーシャンパーク」は花の駅の看板に掲示してあるとおり、この花の駅から約3km程先に見えてきた。またしても混雑の中にとびこんで行かねばならないのか、と思いながら駐車場へと進むと・・・

 
 
「鴨川オーシャンパーク」海を見ながらのんびり休憩を (千葉県鴨川市)
到着時刻:15:57 スタンプ設置場所:1階観光案内コーナー
道の駅「鴨川オーシャンパーク」は、どちらかといえば夏が似合う駅、そのせいだろうか、前回と同様に今日も客足は少なめ。といっても17時になれば閉館なので、客足のピークはとっくに過ぎてしまったのかもしれない。そんなことをぼんやりと考えながら、例の古代遺跡調な建物の方へと近づいていく。

外観的にはかなり迫力ある建物だが、その内容は売店とレストラン、ちょっとした休憩スペースと展望所といったシンプル構成、といっても鴨川周辺の土産も豊富なジャンルを取りそろえているのが特徴だ。
我々はいつも建物の2階へと続く橋を渡っていくのだが、今日は幸い天候も良いということで、橋の下に広がる千年磯を通っていくことにしよう。この千年磯は夏になると多くの子供たちでにぎわう親水広場だ。さすがに、水に触れればまだ冷たいこの時期は、ちょっとした遊戯施設で楽しむだけにとどまるが、若い男女がキャッキャッと言いながら遊んでいる風景に、春のほほえましさを感じたりも。

そんな様子を眺めながら、池の周りをぐるりと廻るといざ建物内へ。1階の物産館は昨年の12月にも立ち寄ったばかりなせいか、ほとんど目新しいものは無かったものの、季節柄か苺の菓子が多数並んでいるのが目にとまる。
「ところでちょっと休憩でもしていかない?」、半日歩いてばかりで少々疲れ気味な"こあ"氏から嬉しいお誘いである。スタンプラリーの開催中は、のんきにティータイムを楽しむことすらできぬまま日が暮れるまで走り続けるため、こんなのんびり旅が出来るのも今のうちだ。

それならば、2階のレストランを覗いてみよう。というわけで、何年ぶりだろうか、鴨川オーシャンパークのレストランへ足を踏み入れる。この駅を訪れる度に、まだ「駅巡り」なんぞを始めるずっと昔、このレストランに立ち寄ったことを、ついつい思い出してしまうのだ。いやはや、あの時もすさまじい混雑で面食らったものだが、さすがに今日は時間も遅いせいか、店内には1組の客しかおらず、実に静かである。
そうして我々は、遠くに見える海をのんびりと眺めながら、ケーキとコーヒーでゆとりある時間を過ごす。

「鴨川の××工房の手作りケーキです」等とうたい文句付きのケーキではないのだが、このレアチーズケーキはなんともいえぬふんわりとした美味しさ。コーヒーもほっとする深い味わいで、まさしく海辺のティータイムにふさわしい。
のんきにくつろいでいると、そろそろ17時も近くなってきた。最後に屋上の展望所からの海を一目見てから帰るとしよう。

すると、ほどなく館内に「当館は17時で閉館致します」なる放送が流れてきた。慌てて館外に出ると、外の階段から上がって房総の海を拝むだけ拝み、これまた慌ただしく階段を降りると「鴨川オーシャンパーク」を後にした。
 
 

これにて房総花巡りの旅はおしまい、あとはのんびり都内に向けて北上だ。鴨川から木更津方面へ北上する場合は、結局山間部を素直に北上するのが早道、というわけで、我々は道の駅「ふれあいパークきみつ」を経由して帰ることにする。あわよくば売店に間に合うかもしれない、なんて甘い期待を抱えて走り続けたは良いが、やはりそんなに世の中甘くはない。

「きみつ・・・閉まってるね」「もう17時40分だものね」「あぁ、残念。米を買いたかったのに」、結局、駐車場をぐるりと一周しただけでそのまま「ふれあいパークきみつ」を出た我々は、房総スカイラインを利用して君津市内をなおも北上である。

房総スカイラインから主要地方道92号に出て、道なりに北上していけば自動的に国道127号との交差点に出られる。しかも、国道127号に出れば、木更津南ICはすぐそばだ。夕刻という時間帯ゆえ、国道127号はかなり混雑しているだろう、多少料金はかかったものの、房総スカイライン+主要地方道92号北上ラインは混雑回避に丁度良かったようだ。国道127号に出る頃には、夕暮れ空が今まさに夜に変わろうとしている。

その後、高速道路に入ってからは、あいかわらず湾岸道路や京葉道方面は混雑していたものの、アクアライン経由での都内入りは順調だ。それにしても、アクアラインも開通当時に比べれば随分と利用者が増えたものである。混雑こそしていないものの、車の量は予想以上に多いのだ。

こうして都内を抜け、無事に東京都下まで帰ってくると、今更ではあるが後部座席下の花たちの様子が気になってきた。半日、一緒に連れ回して果たして花の命は大丈夫なのだろうか。家に戻ると、慌ててバケツに水をはり、花たちの水分補給だ。「いやはや、花摘みなんて初めての体験だったからな。」と花々を眺めながらつぶやく"ほし"。

ちなみに、あの後、房総の花たちは実に長寿であり、長い間我々の目を楽しませてくれた。特に、かたい蕾だった状態のものも、時間の経過と共に次から次へと花開き、嬉しい限りである。房総の花巡り、混雑こそしていたが、得るものも多々あったと実感する旅であった。

前年度の旅日記を読む?(2002/05/04) 次の旅日記を読む?(2003/04/07)


home 道の駅巡り日記インデックスへ

ご意見・ご感想・ご要望は、ふゆのほしまで。
Copyright(c)2000-2004 ふゆのほし All rights reserved
本サイトに掲載されている全ての内容の無断使用を禁じます。
最終更新日:2003年04月15日