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| 4月に入ったある日、思いがけず平日に旅をする機会を得た我々は、「訪れる場所」をめぐって口論を展開していた。今は春、それならばやはり春を感じる場所に行きたい、とあれこれ地図を指さすが、どうも互いに乗り気になる場所が見つからない。「多少春を感じるには遅すぎるが、千葉あたりを走ろうか」ととりあえず場所は決定したものの、何かしっくりいかない我々であった。 と、丁度そこに耳に入ってきたのはテレビの某旅番組だ。画面に大きく映し出されたはなんと特大アサリ。それを美味しそうに頬ばる某芸能人の姿に"ほし"は釘付け。鳥羽(三重県)の特集のなかでの一コマだったのだが、「まてよ、特大アサリといえば、伊良湖でも確か食べることが出来たよね」、"ほし"の頭の中では、道の駅伊良湖クリスタルポルトの風景がよぎる。 「そうだ、大アサリを食べに伊良湖に行こう」、なんともあっけない決定であった。あれほど長時間悩んでいた行き場所が、たまたま偶然見かけたテレビ番組によって決まってしまうとは、これまた単純ではあるが、我々らしいといってしまえばそれまでだろう。 しかし、気軽に「伊良湖に行こう」なんて言っているものの、よくよく考えてみたら気軽に行ける距離とはやや言い難いではないか。当初は関東圏内をのんびり走るつもりだったはずが、いきなり片道300kmを超えるハードな旅へと予定変更だ。これはのんびりしてはいられない。さっさと寝てさっさと起きねば、と夕食のおかずをつまむスピードもおのずと早くなる。 道の駅「伊良湖クリスタルポルト」がある愛知県の渥美半島といえば、既に2000年冬に訪れている。周辺の道の駅も「田原めっくんはうす」のみということで、道の駅を目的とした旅にはやや物足りなさを感じたりもする。浜名湖・御前崎辺りに道の駅があっても良いだろうに、と思ってしまうのは、全くもって"ほし"の勝手な要望ではあるが、出来れば地域的にも偏りなくまんべんなく設置してくれると嬉しいものだ。 ということは、今回廻るのは「伊良湖クリスタルポルト」と「田原めっくんはうす」のみか。と、多少の不満を感じながら地図で渥美半島周辺を改めてみれば、2月に行きそびれた、いや、行ったは良いが既に夜間であった「デンパーク安城」が視界の端にチラチラと見えるではないか。「デンパーク安城」の隣接施設である安城産業文化公園「デンパーク」は今の時期、チューリップが咲き乱れ、非常に美しい景観を楽しませてくれそうだ。「よし、ルート的な効率はあまり良いとは言えないが、今(春)を逃してなるものか。ここにも行こう!」、"ほし"はひとりで大盛り上がりである。"こあ"氏はといえば、「たまに平日に休みがとれたならば、少しはのんびりさせてくれよ」と言わんばかりの表情ながらも、まんざらではないようだ。 というわけで、特に何の計画もたてぬまま、「特大あさり」と「デンパークの花」を目当てに今回の旅は決行されることとなったのである。 |
【東京都下出発時刻】05:13 【東京都下到着時刻】20:59 ■色は愛知県の道の駅 (■色は静岡県の道の駅) |
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| 自宅/(一般道)/ 東名高速道路 川崎IC-浜松IC/ (主)65号/国道1号/ (混雑回避で途中(県)316号)/ 浜名バイパス/国道1号/ 国道42号 |
日出の石門 駐車場 |
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| 国道42号 | 恋路が浜 終車場 |
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| 国道42号/国道259号 | 伊良湖 クリスタルポルト 09:42 |
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| 国道259号/国道42号/ (主)28号/国道259号(bp) |
田原めっくんはうす 11:00 |
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| 国道259号/国道23号/ (県)383号/国道23号/ (県)320号/(県)292号/ (主)12号 |
デンパーク安城 12:55 |
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| (主)45号/(主)76号/ 国道1号/ 東名高速道路 岡崎IC-富士川SA |
富士川SA (富士川楽座) 18:50 |
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| ▼道の駅「伊良湖クリスタルポルト」へのルート: 自宅から(一般道)/東名高速道路 川崎IC-浜松IC/(主)65号/国道1号/(混雑回避で途中(県)316号)/浜名バイパス/国道1号/国道42号/国道259号 今日は6時半あたりにのんびり出発するつもりが、行き先が渥美半島になったために当日起きたのは朝4時前である。といっても、今日は時間に追われるような慌ただしい旅ではないのだ。スタンプラリーのオフシーズンくらい、のんびり旅気分を味わいたい、なんて口では言っているのだが、実のところは時間とお金をかけて遠くまで行ったならば、少しでも多くの場所を廻らなければならない、というちょっとしたせこい考えが頭を巡らしてしまう。それが日帰り旅行だとしたら、なおさらのことである。 しかし、今回の旅ではそのせこさも通用しない。場所的にひとつでも多くの道の駅に行こうとしても、周囲にかんじんの道の駅が無いからである。「まぁ、のんびり行こう」、似合わない言葉とともに夜明けの空の下、出発したのであった。 |
| ▽突風の東名高速をひた走る、浜松ICまで ここのところ、中央自動車道を利用することが多かった我々であったが、愛知県南部へ向かうということで、久々に東名高速を利用することになる。しかし、平日の東名高速道路、それも厚木辺りまではあまり利用したくない区間である。"ほし"が昔携わっていた仕事は、特に厚木(神奈川県)方面への出張が多く、それも実験機材等を持ち込む関係上、どうしても車で移動せざるを得なかった。その際には必ずといって良いほど、首都高速から東名高速 厚木周辺まで混雑に巻き込まれ、何度このまま帰ろうかと思ったことやら。 |
| ▽国道1号はやはり混んでいた 浜松から豊橋市へ 浜松ICで一般道におりると、渥美半島まで延々と一般道を走ることになるのだが、お決まりのルートといえば国道1号から国道42号をひたすら西へ西へと走る海岸線沿いルートだろう。しかし、我々はここである事を忘れていたのだ。そう、それは国道1号の万年混雑である。しかし、それに気づいたのは国道1号に出てからだ。「しまった、更に次の浜松西ICで降りた方が得策ではなかっただろうか」と思っても後の祭りだ。海岸線沿いに近づくにつれて、車の量もいよいよ増えていき、すっかり渋滞状態だ。 |
| ▽海に近いはずなのに海が見えず?国道42号 豊橋市から渥美町へ
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| ▽「日出の石門」を見るために駐車場に立ち寄ったは良いが・・・
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| ▽「恋路ヶ浜」は日本の渚百選のひとつ、白い砂浜が美しい 日出の石門周辺から伊良湖岬への道は、ただ走るだけでも気持ち良い。左手に海を見ながら、道路脇の花々が映え、実に絵になる風景なのだ。2000年冬に通った時には、既に夕刻、しかも天候も悪かったため、もの悲しい風景であったが、今日のように晴れ上がった空の下を走るのは、妙に嬉しい。 |
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| ▼次なる道の駅「田原めっくんはうす」へのルート: 伊良湖クリスタルポルトから国道259号/国道42号/(主)28号/国道259号(bp) 相変わらずの強風に煽られるように車に戻った我々が次に向かう先、それは「田原めっくんはうす」である。渥美町に隣接する田原町にある駅なため、さほど時間もかからずしてたどり着くだろう、車室内にそんな安心感が漂いながら、いざ出発。 さて、「伊良湖クリスタルポルト」から国道259号で渥美半島の北側沿岸部を東へと向かうものと思っていた"ほし"だが、カーナビは相反するように国道42号で東へと行け、と指示している。つまり、今まで走ってきた道を逆戻りせよ、ということなのだ。それでは渥美半島を一周廻ることにはならないではないか、と不満げな"ほし"であったが、「距離的には国道42号を利用して向かった方が近いみたいだよ」と"こあ"氏に説き伏せられてそのまま国道42号を走ることになったのであった。 |
| ▽国道42号、そして主要地方道28号を経て渥美町から田原町へ
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それだけではない。道端のあちこちに掲げられた「メロン」の看板を見ると、「あぁ、渥美半島に来たのだ」と妙に実感させられるのだ。各店舗も、「メロン」看板も工夫し、客の目を惹こうと頑張っており、その看板をみるのも結構楽しかったりもする。しかし、このまま景気良く国道42号を走り続けていては、またしても静岡に逆戻りだ。前方に道の駅「田原めっくんはうす」の案内看板が見えてきたところですかさず内陸側へと入り込む。この主要地方道28号、国道42号に引き続き特に交通量も少なく、しばらくのんびりとした静かな道を4km強程走れば、次に出てくるは国道259号である。 道の駅「田原めっくんはうす」に出るには、国道259号バイパスに出ることが重要である。もし、バイパスで曲がり損ねてもまたしても国道259号との交差点が出てくるのだが、こちらで曲がってしまうといつまで経っても「田原めっくんはうす」に到着することが出来ぬまま、隣町まで行ってしまうかもしれない。というわけで、国道259号バイパスに出ると、あとは右手方向に道の駅が見えてくるのをひたすら意識しながら、豊橋方面へと走るのであった。 |
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| ▼次なる道の駅「デンパーク安城」へのルート: 田原めっくんはうすから国道259号/国道23号/(県)383号/国道23号/(県)320号/(県)292号/(主)12号 というわけで、ここまでは以前訪れた駅ばかりを廻ってきたが、次は営業時間中に訪れる初の駅となる。2002年2月に一度「デンパーク安城」は訪れてはいたものの、いかんせん夜間、休憩所自体は開いてはいたが直売所も既に閉まっており、とても駅を堪能したという実感は持てていなかったのだ。しかも、これら駅の施設の横には、安城産業文化公園である「デンパーク」があり、ここでは四季の花々が非常に美しく演出されているらしい。これは是非とも昼間に行かなければ、と使命感に燃え、本日の目的のひとつ「デンパークの花を見る」が加えられたという訳である。 しかし、ここ「田原めっくんはうす」から「デンパーク安城」までは50km以上、決して近いとは言えない距離だ。国道23号等の幹線道路は混雑も予想される。一体何時頃に到着出来るのだろうか、と多少の不安を抱えながら、国道259号を走り出した。 |
| ▽国道259号から国道23号、多くの車と共に田原町から蒲郡市へ 国道259号も豊橋市に入ると交通量は増え始め、ペースダウンを余儀なくされる。そんな時は、周囲の風景でも見ながらどんな些細なことでも見つけてやろうと考える"ほし"、早速この周辺では特によく目につくものを発見。それがキャベツ畑である。愛知県のキャベツの生産量は全国においても非常に高く、その多くが渥美半島で生産されているものらしい。なるほど、それで右を見ても左を見ても、キャベツ畑が目につくのか、と納得。 |
| ▽海沿いを離れ内陸へ 蒲郡市から西尾市を経て安城市へ おっと、このまま海沿いを走っている訳にはいかない。そろそろ内陸部へ入り安城市へ近づこうと、カーナビが指示をする。それは、JR三河三谷駅を過ぎた辺りで国道23号から県道383号に入れ、というものだ。特に疑問を持つことなく素直に従った我々ではあったが、そのルートを手元の地図で確認した"ほし"、「ん?このまま国道23号を走っても自然と内陸部へと入っていくのに、わざわざ商店街風の道を案内してくれているよ」とやや不満げ。 |
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| ▼次なる道の駅「富士川楽座」(富士川SA)へのルート: デンパーク安城から(主)45号/(主)76号/国道1号/東名高速道路 岡崎IC-富士川SA 富士川SA(富士川楽座) 今日は1日かけて廻れたのは3駅、という我々にしてはあまりに少なすぎる駅数であった。しかしながら、何故か妙に満足感を得ているのは何故だろう。駅の施設という訳ではなかったのだが、それでも「またいつか来よう」と感じられる場所がひとつ増えたと思うと、ひとりでに嬉しさがこみ上げてくる。 しかし、喜びはとりあえずおいておくとして、今はとにかく家に帰ることを考えなければならない。すっかり遊び疲れた我々だが、17時前に帰路につこうなんて考えるのは、なかなか珍しい。毎度、空が真っ暗になるまで道の駅を渡り歩く、いや走り回るはずなのだが、さすがにこれから立ち寄るといってもどの駅も既に閉館しているだろう。「帰るしかない」のだ。 「東名高速を利用するならば、途中で富士川SAに寄って小休憩でもしよう」、そうだ、「富士川楽座」ならばまだ営業中の時間に立ち寄ることも出来るはずだ。いやはや、本当に今日は再訪駅巡りに陥っている。 |
| ▽とにかく岡崎ICを目指せ 主要地方道76号から国道1号へ 「デンパーク安城」を出発した我々は、主要地方道76号をひたすら北上し、国道1号を目指す。しかし、国道1号に入ったは良いが、やはり交通量は多く、ところどころ渋滞が発生している。といって、他に裏道らしき道を考えるのも面倒か、と結局前方はるか彼方まで続く車の後をトロトロ走るしかない。 |
| ▽夕刻の東名高速 あと30分早ければ夕暮れの富士山に間に合ったのに
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| さて、これにて本日の駅巡りは終了、あとはただひたすら帰るのみである。しかし、富士川SAまで来れば、関東圏はすぐそこではないか。それもそうだ、御殿場まであと3区間、そしてその御殿場を越えれば神奈川県なのだ。 まもなく御殿場ICを越えると、右・左ルート箇所にさしかかる。ところが、何気なく左ルートを選択した我々を待っていたのは、トンネル入口の「停電 注意」の文字。長年、様々な道を走る際にトンネルを越えることもあるが、停電になったトンネルを通るのは珍しい経験だ。と、覚悟してトンネルへ入ったのだが、内部の照明はしっかりと輝いている。「これの何処が停電なのか」ときつねにつままれたような状態の我々の前方が、暗くなっているのに気づく。 どうやら、途中からトンネル内の照明が何カ所かおきにしか点灯していないように見える。「停電というから、全ての照明が消えてしまっているのかと思った」と多少恐れを感じたりもしていたのだが、特に問題もなくトンネルを越え、再び夜の闇の中をひた走る。 それにしても、今日は故障車が多い。厚木の先でも、そして横浜辺りでも「故障車あり、注意」と電光掲示板が車に呼びかけている。この厚木・横浜いずれの箇所もよく混雑するポイントではないか、と憂鬱になったものの、結局いずれの箇所でも交通量こそ増えたものの、渋滞とは無縁な状態が続き、それこそ何のハプニングもないまま、川崎ICまでやって来てしまった。 帰るだけでも300km程の距離を走ったというのに、これほど何事も無いというのも珍しい。特に、定番化していたETCのトラブルも、車載器を新品交換をしてからは一度も発生せず、今後ETCトラブル記を書くこともなさそうだ。 結局、21時前には自宅へ到着、これほど早い帰宅もこれまた珍しい。しかし、本日の旅の目的は十分に果たせたことだし、満足の1日だったのではないかと感じている。といっても、自宅に帰ってからよくよく地図を見てみれば、愛知県にはもう1箇所、新しい道の駅が4月にオープンするらしい。やはり何処までもイタチゴッコになるのか、駅巡り。 さぁ、次は何処へ行こうか。 |
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最終更新日:2002年04月22日