スタンプラリーオフシーズン 道の駅巡り旅日記
混雑さけてゴールデンウィーク直前に旅しよう、
中部3県760kmの旅 
長野・愛知・岐阜編
(2001年4月22日)

もう既に4月も下旬、ゴールデンウィーク直前ではないか。ゴールデンウィークに突入してしまえば、のんきに朝から出掛けていると何時に目的地に着くか想像もつかないし、効率的に駅巡りも出来ないだろう。となれば、なんとしてでもゴールデンウィーク前に出掛けなくてはと、前日から意気込んでいる。

実は、今回の長野〜愛知・岐阜の山中ルート、昨年末に静岡県から愛知県の駅巡りをした際に寄ろうとしていた駅の数々だったのだが、丁度風邪気味の"ほし"の体調を考慮して急遽愛知県の海側の駅へとルート変更したので、結局行けずじまいであった。「よし、春になって暖かくなったことだし、年末に行けなかった箇所に行ってみようか。」と4月8日に行くはずが思い切り朝寝坊をして断念。翌週の15日はいざ出掛けたものの、"こあ"氏の体調がすぐれず、なんと諏訪まで行っておきながら引き返せざるを得ない状態になってしまった。「もしかしてこのルートでは行くな、という暗示なのだろうか」とさえ思ってしまう。

そんな暗示にめげず、今週こそは絶対に行くぞ!と朝5時から起きて準備を始めた。外をみれば、前日に降っていた雨もやみ、どうやらこれから晴れてきそうだ。さあ、1ヶ月ぶりの道の駅巡りだ、荷物を車に積み込んで一刻も早く出発だ!と上機嫌で家の鍵をかけた。

先週は7時に家を出て、中央自動車道で早くも渋滞に巻き込まれてしまった。冬の間は中央自動車道も混雑することなく快適に走行出来ていたのだが、早朝からの混雑風景をみると「あぁ、春が来たのだなぁ」とあらためて実感してしまう。これから中央自動車道は休日の度に朝から混雑するのだろうな、と溜息をつきながら窓から渋滞の列を見ていた。おっと、これは先週の話だ。今日は30分早く、6時半に出発したせいか、中央自動車道もさほど混雑していない。それでも、そこそこの交通量はある。「みんな、これから遊びに行くんだろうなぁ」とボーッとしながら外を見る。あれ、我々だって遊びに行くのではないか。というわけで、快調に中央自動車道を走っていると、道路表示板に「甲府昭和IC付近 渋滞2km」が表示されているではないか。やはり、道を走る限り渋滞とは切っても切れない縁なのだな、といざ甲府昭和IC付近にさしかかれども渋滞らしき列は何処にもない。「なんだ、自然消滅か」とホッとしつつ走り続けると、渋滞は須玉IC付近に移動していただけであった。

そんな渋滞も何の理由があるわけでもなく、気が付けば渋滞から逃れており、どのくらいの時間走っただろうか、やっと岡谷ジャンクションまでやってきた。ここ数度の旅では長野自動車道側に入っていたのだが、今回は中央自動車道をそのまま走り、名古屋方面へと向かうのだ。以前だったら、東京から名古屋方面へ向かうにはかなりの時間を要する印象が強かったのだが、最近では名古屋辺りであれば近距離、というイメージに変わっている。人間、慣れとはつくづく怖いものだ。

やがて飯田ICまで数キロ、というところまで来た。


【東京都下出発時刻】06:30 【東京都下到着時刻】翌00:30
 色は長野県の道の駅 色は岐阜県の道の駅 色は岐阜県の道の駅
  中央自動車道 飯田IC/
国道153号/(県)233号/
国道151号
信濃路下條
09:01
国道151号 信州新野千石平
10:26
国道151号 豊根グリーンポート宮嶋
11:52
国道151号/(県)506号/
茶臼山高原道路(有料)/
(主)10号
つぐ高原グリーンパーク
12:28
(主)10号/
茶臼山高原道路(有料)
/国道257号
アグリステーションなぐら
13:24
国道257号/国道153号 どんぐりの里いなぶ
14:00
国道153号 信州平谷
15:07
国道153号/(県)101号/国道257号 上矢作ラ・フォーレ福寿の里
16:22
国道257号/国道418号/
(主)33号/(主)20号/(主)66号
土岐美濃焼街道
17:20

「信濃路下條」、そうか下條村って峰竜太さんの出身地だ (長野県)
到着時刻:09:01 スタンプ設置場所:売店入口
飯田ICを降り、料金所を出た我々は左右どちらに出るかで一瞬戸惑った。結局どちらに出ても道の駅の沿線上である国道151号には出られるのだが、事前にルート探索をした時には料金所を出て左に出て国道153号から県道経由で国道151号に出よ、という結果が出ていたので、それを採用することにした。しかし、道路案内標識にはT字路(飯田IC付近、国道153号インター入口信号)と掲示してある箇所が実は十字路だったり、と思わぬ落とし穴等に遭遇。「道路標識ももっと正確に表示して欲しいな」と溜息をつきながら、走り続ける。「あ、次に来た時に忘れないようにこの点をメモしておこう。」と鞄からある物を取り出そうとする。

道の駅巡りから話がずれてしまうが、つい先日小型携帯端末を購入した"ほし"は早速今回の旅に連れてきた。そう、道中のちょっとした出来事を「紙」のメモ帳代わりに利用したいと思ったからである。って、それだけの理由ではなく、これから向かう各駅の情報を小型携帯端末に入れておいて施設の開閉時間などを簡単に閲覧したい、というまっとうな理由も含まれている。しかし、いざ車の中で端末に文字入力しようと思っても、慣れていないせいなのか思うように手早く入力が出来ない。この小型携帯端末、今ちまたで流行のPalm OSをつんだものであり、入力方式も一筆書き型手書き入力なので、慣れるまでに時間がかかりそうだ。というわけで、安直に手書き入力部分をキーボードに置き換える製品に頼っている。ところが、それを使用しても、入力には時間がかかってしまう。文字入力に悪戦苦闘している"ほし"の横で"こあ"氏が一言、「それってさ、リアルタイムに入力するよりも、ブラウザ的に使うほうが向いてるんじゃない?」と言い放つ。この状況がもし、漫画にでもなっていたとしたら、丁度"ほし"の頭の上辺りには「が、がびーん」なる文字が強調文字ででも書かれているに違いない。まぁ、次の機会までにはもう少し入力に慣れておくさ、とすごすごと携帯端末の蓋を閉め、結局紙に書き込んでいる"ほし"の姿は、結構惨めなのであった。
さて、車でそんなやりとりをしながら、気が付けば迷うこともなく国道151号に出て、一安心の我々はそのまま国道151号を南下する。走る車はどれも皆のんびりペースで、「今日は果たして何駅廻れるかな」と緊迫した我々の気持ちをまるでなだめているようである。そうして何キロか走っていると左側に白く巨大な日本風建物群が見えてきた。本日の一駅目の駅から巨大な駅を取材にすることになりそうだ、と駐車場に車を停める。

道路沿いから駅を見ていると、まるで城のようだ。なんといっても、この駅の別称は「そばの城」である。なるほど、確かに城だな、と納得しながらまずは駅内を歩いてみる。最初に休憩所らしき場所に入ってみると、丁度そこではお弁当を広げて食べている老夫婦らしき組がいた。「年とってもお弁当持って仲良く旅してるなんて、羨ましいな」と思いながら、邪魔をしてはいけないかなととりあえず気を遣ったつもりですぐにその場を後にした。

次になにやら賑やかそうな場所を発見、早速その場所に行ってみるとそこは農産物の直売所であった。朝一番にとれたての新鮮野菜がズラッと並んでおり、あれこれ手に取って買ってる人の姿が目立つ。買わずにボーッとその様子を見ていると邪魔に思われそうな為、早々に立ち去り、その隣にある巨大な建物の中に入った。
扉を開けると、そこは広々とした特産コーナーであった。店内の至るところに「そば」の文字が目につく。おぉ、やはり「そばの城」というだけあるな、といった具合に生そばが多数置いてある。「そば」に力を入れているのは一目瞭然だったのだが、それよりも「ここの駅は良い」と思った第一印象が、店に入ったと同時に店員さんが一斉に「いらっしゃいませ」と声をかけたのである。あまりの威勢の良さに驚きおののいてしまう人もいるかもしれない、それくらいにこの駅の店員教育はしっかりなされているようだ。各コーナーには担当店員が立っており、側を通れば「いらっしゃいませ」と声をかけてくる。一般的には基本的なこと、と言われがちな内容なのであるが、これほど徹底されている駅もなかなか珍しい、と思ってしまう我々なのであった。

店内を歩いていると、ある垂れ幕に「竜太やきもち」なる文字が書かれている。「ん?竜太?竜太ってもしかして・・・」としばし考えていると"こあ"氏が「あ、そうだ、下條村といえば峰竜太(敬称略、申し訳ありませんっ)だ」とハッと思い出した。そういえば確かに何かのテレビ番組でも「下條村は峰竜太のふるさと」と言っていたような気がする。なるほどそういえば、そばコーナーの中には「竜太うどん」なる商品も一緒に並べられている。道の駅とは関係無い話だが、某テレビ番組の情報によれば、どこかの道沿いには確か「ようこそ下條村へ 峰竜太のふるさとです」なる看板もあったとか。

「この駅はまさしく下條村をうまく演出してるね」と言いながら、なおも店内を歩いていると、突然店の人が我々に話しかけてきたではないか。「何処から来たのですか」に始まり、「どのくらいの駅数廻られたのですか」等々、きっと我々が店内を行ったり来たりしながら特産品をあれこれチェックしていたのを見て、面白い客だと思ったのだろう。さらに「今年は桜の見頃が早かったからね。去年だと今頃の時期が桜の見頃だったんで、ちょっと残念だったねぇ」等、気さくにいろんな話をしてくれる。しばらくあれこれ話をして「頑張ってくださいね」の言葉を受けた後、我々は「生そば」と「竜太やきもちと夫婦おやきのセット」を買って外に出た。
早速車の中で、朝食代わりにおやきと竜太やきもちを食べながら、その味についてあれこれ討論し、意見もまとまったところで次の駅へと向かうことにした。え?かんじんの味はどうだったかというと、一言でいえば夫婦おやきの方は、よもぎ味且つ具の無いお好み焼きのような感じである。我々の共通した意見としては、邪道と言われてしまいそうだが、「ソースをかけて食べたいな」と言ったところだ。それに対して「竜太やきもち」、これは具もたくさん入っており、満足の一品だ。これも、「餅」というよりはやはりお好み焼きのような感覚だ。

というわけで、次の駅へ向けて出発。

「信州新野千石平」、あれ?新しい駅がある!予定外の新駅訪問 (長野県)
到着時刻:10:26 スタンプ設置場所:未設置
次に向かう駅は、「信濃路下條」と同様国道151号沿いにある愛知県の駅「豊根グリーンポート宮嶋」、のはずであった。我々は一路、愛知県を目指して車を走らせていた。ところが、下條村を出て20分も経たないうちに、前方に見なれた案内看板が見えてきた。「あれ、愛知県にはまだ入ってないのに、どうして道の駅が?」とよく目をこらして見てみると、そこに書かれている道の駅の名称は「信州新野千石平」。長野県内の新駅情報をすっかり忘れていた"ほし"は、その文字を見ても最初はピンと来なかった。といっても、つい先日、携帯情報端末用に道の駅情報コンテンツを制作した際に、長野県(南)のリストの最後にこの「信州新野千石平」という文字を書いた記憶がある。「そうか、新しい駅がオープンしたんだ」と携帯情報端末の道の駅リストを見ながら、予想外の新駅訪問に嬉しさを隠せない。"こあ"氏が「勿論、寄るんだよね」と当然ながらの言葉を投げかけてきたので、「もっちろん! 新駅が信濃路下條と豊根グリーンポート宮嶋の間にあってくれて良かった!」と満足げに頷く。
まもなく右手に真新しい建物群が見えてきた。つい先日オープンしたばかりであろう、新装オープンの花輪が幾つも飾られている。駅に到着したのがまだ10時半前だったため、さほど混雑しておらず駐車場もすんなり停めることが出来、我々は車を降りて正面にある建物を見渡した。売店とレストランがある建物と、トイレ施設からなっており、駅としてはオーソドックスなタイプのようだ。

まず売店内を散策してみる。売店の入口では道の駅オープン記念の抽選会があり、数名がなにやら景品を手にしていた。それを横目に見ながら売店内に入る。店内には道の駅「信州新野千石平」マークがパッケージに貼ってある多数の商品が整然と並んでいて、力の入れ具合を伺わせている。といっても、置いてある商品は乾物や漬け物等素朴なものが多い。売店の利用者も多く、レジは常に人が並んでいるのが印象的だ。

売店の隣にはレストランがあるのだが、ここは11時までは喫茶軽食のみ。時計をみるとまだ11時までに後10分ほどある。我々は当初、次の駅「豊根グリーンポート宮嶋」で食事でもしようかと思っていたのだが、折角新しく出来た駅で食べてもみたいものだ。というわけで、レストランを覗いてみると、店の人が丁度出入口近くにいたので、「すみません、ここってもう食事出来るんですか」と聞いてみる。すると、「あぁ、大丈夫ですよ」と期待どおりの答えが返ってきたので、早速レストラン内に入った。まだ昼食には早い時間のせいか、店内にはほんの数名の客しかおらず、それも喫茶目的な客ばかりだ。
「何を食べようかな」とメニューを見る。メニューは和食中心に肉・川魚類の定食モノがひととおり、更に一品料理等が揃っている。その中で、"ほし"は「日替わり駅弁」なるメニューを発見。道の駅らしいメニューなのだろうか、と期待に胸膨らませ、それを頼むことにした。"こあ"氏は信州ならではの馬刺定食を指さし、「いまだに馬刺って食べたことがないんだよな、これにしようかな」と言いつつ、「でもこの鹿刺っていうのも気になるな」と迷っている。結局、「駅弁」と「馬刺定食」を頼んだ我々だが、ほどなく店員さん、「すみません、本日は日替わり駅弁、出来ないんですよ」なるショックの言葉を言いに来る。「えぇ?ないんですか。折角、道の駅で駅弁っていうのを食べてみたかったのにな」とちょっぴり愚痴を言い、「それじゃぁ、さっき迷っていた鹿刺定食にしよう」とあっけなく決定。

食事を待つ間、店内をぐるっと見渡してみる。このレストランは利用客のことをよく考えられている配置をしている、と納得。なぜならば、各テーブル間はゆとりをもった配置になっており、狭苦しさを感じさせないのだ。新駅オープン直後に寄った山梨県の道の駅「はくしゅう」でもレストランに寄ったのだが、そちらはテーブル間の配置が窮屈であり、全席に客が座るとなんだか落ち着かない雰囲気にさせられる。このあたりは、是非とも利用客のことを考えて欲しいと思うのであった(信州新野千石平はその点、十分に合格点と思われる)。ただ、信州新野千石平のレストランには座敷席もあるのだが、板張りになっており、ずっと座っていると足が痛くなってきそうかな、とふと思ったりも。

そんなことを考えていたら、まもなくオーダーした食事がやってきた。「鹿刺」に「馬刺」、どちらもなかなか普段食べられるものではないので、期待度「大」といったところだ。結局、"ほし"が馬刺を、"こあ"氏が鹿刺を食べることになった。"ほし"は以前にも信州で馬刺を食べたことがあったのだが、これも期待どおりの美味しさ。"こあ"氏が食べた鹿刺のほうは、馬刺ほどトロっとした柔らかさは無いが、変な臭みもなく肉の味わいを感じる。見た目は結構少な目の量だが、実際に食べてみるとボリュームを感じるのは、ご飯の量がかなり多いことにあるだろう。お互いの刺身を食べながらあれこれ批評をし、結局「美味しいね」の結論に達し、綺麗に平らげた。
食事を終えた我々は、再度売店に入り、特産品を一品でも買って帰ろうかとあれこれ見ていたのだが、ここで新たな試みをしてみた。それも、「突撃!店の人に聞いてしまおう、お勧め一品」、早速店の人の手があくのをひたすら待ち、レジに客がいなくなったタイミングを見計らって「すみませーん、是非ここの特産品で、これを買ったら間違いなし!といった一品を教えてもらえませんか」と聞いてみた。すると、店の人はちょっとビックリしたような顔をしながら「そうね、やっぱりヤマメ等の川魚かしら」と答えてくれた。なるほど、それで店内に川魚を焼くスペースが特別に用意されているのか、と気づき、お礼を言う。レジのすぐ後ろには、川魚の姿焼きが沢山置かれた陳列ケースがあり、その横で店員さんが威勢良く売っている姿を発見。我々もその陳列ケースを覗きこみ、「買ってみようか、でもどうやって調理するのかな、既にもう焼いてあるみたいだし」と話していると、店員さんが「オーブントースターで3分程温めれば大丈夫よ。その後にタレをつけてもう一度焼いてもいいし、そのまま食べてもいいし」と親切に教えてくれた。特産品チェック隊としても是非これは食べてみなければ、という気持ちに支配され、「よーし、これ買おう」と手に取り、レジへ持参した。

レジで買い物を終えた我々は、抽選券を受け取り抽選会場へ向かい、早速抽選に望んだのだが残念ながら数回ひいたくじは全て末等、貰った景品はボックスティッシュであった。「なかなか当たらないものだね」と苦笑しながら駐車場に戻ろうとした時、「あ、まだトイレに行ってなかった」と突如、トイレがある建物に歩いていった。

トイレ施設は入口が重厚な扉、といったイメージであり、ガラガラっと開けるとまず休憩所ともいえるスペースがある。それを丸く囲むように、男子・女子・身障者用のトイレの扉がある。なんとも厳かで且つ木の暖かさが伝わるトイレである。勿論、新設ほやほやだから施設自体も清潔だ。満足げにトイレをチェックし、駐車場に戻った。

「豊根グリーンポート宮嶋」、近寄りがたいレストラン? (愛知県)
到着時刻:11:52 スタンプ設置場所:喫茶&レストラン 入口
さて、本来「信濃路下條」の次に行くはずであった愛知県の道の駅「豊根グリーンポート宮嶋」へ向かうべく、我々は国道151号を更に南下していった。途中に新しい道の駅「信州新野千石平」があったおかげで、次の駅までの距離の遠さを感じることなく、気が付けば愛知県入りをしていた。国道151号も山道に入ると所々細い道があり、前方をのんびり走る車がいればどうしてもそのペースを強要されることになる。幸いにも、「先に行って」合図を出してくれる親切な車もおり、こちらもお礼の合図を出しながら抜かしていく。やがて、左手に小さな道の駅らしき建物が見えてきた。
「お、見つけた!」と駐車場に入ろうとしたのだが、この駅の駐車場の規模はかなり小さく、停める箇所を見つけるのもやっとであった。その割には利用客らしき人影がほとんど無いのは何故なんだろう、と不思議に思いながら車から降りる。建物の前にはツーリングの途中らしきライダーたちが地べたに座り込んで休憩をしていた。その横をウロウロしながら写真を撮り始めた"ほし"ではあるが、建物の入口の前にある「当店は個人経営の喫茶&レストランです」と書かれた看板をみて、「え?これは一体何が言いたくて掲示してるのだろう」と非常に不思議に思ってしまった。

その真相を聞こうと店の中を少し見回したのだが、入口付近で店員さんらしき人たちがおしゃべりを楽しんでいるようで、思わず入るのをためらう雰囲気200%程なのである。おまけに入口の看板も「喫茶&レストラン」としか書かれておらず、レストラン以外の目的の人には、非常に不親切だ。いつもは遠慮なしになんでも聞きたがり・見たがり屋の"ほし"も、さすがにこの建物には躊躇してしまう。
結局、店先に置いてあるスタンプを押して、店内をちょっと覗いただけでその場を立ち去ってしまう結果となった。更に思わず閉口してしまう内容といえば、トイレだろうか。"こあ"氏がトイレから戻ってきて一言、「トイレに行くならば他の駅に行った方がいいよ」と"ほし"に耳元で囁く。そう、トイレは虫の死骸が幾つもあり、中でもクマンバチの死骸には思わずぞっとしてしまう。いくら個人経営のレストランうんぬんを強くアピールしていたとしても、道の駅として登録されたならば責任をもって清潔感あるトイレを維持してもらいたいと思うのは、我々だけなのだろうか(後日掲載する道の駅各駅案内にも同様の内容を掲載)。

「もう行こうよ」とお互いにややしっくりいかないものを抱えながら次の駅へと向かうことにした。

「つぐ高原グリーンパーク」、高原の山小屋みたいなこじんまりとした駅 (愛知県)
到着時刻:12:28 スタンプ設置場所:売店入口
次なる駅は「つぐ高原グリーンパーク」、地図で見ればそれほど遠い距離ではないのだが、一般道のみで向かおうとすると、折元峠付近のコーナー続きの道を走ることになりそうだ。「車酔いしそうな道はなるべく避けたいな」と思い、ここは有料道路である茶臼山高原道路を使うことにした。その有料道路を使うには、先程来た道を少し戻り、県道506号に入れば良さそうだと思い入ったはいいが、この県道を走り出した途端、急勾配の山道がしばらく続くことになった。「うわ、こんな道だったら、一般道のみで峠越えをしても同じような気がしてきたよ」と言いながら、ちょっと気分が悪くなる"ほし"。おまけに、有料道路である「茶臼山高原道路」の入口で料金を見て更に衝撃が走る。有料道路全線走るわけでなく、途中のICで降りて次の道の駅へと向かうのだが、そのIC(折元IC)までの距離がだいたい8km程であり料金は900円、全線走れば1460円とかなりの高額設定だ。今更引き返す時間も勿体なく、結局有料道路を使うしかなかったのだが、この有料道路は路面も悪く、とても「高山道路」という快適そうな名称とはかけ離れている。おまけに降りるICごとに料金が異なるのに、前金制というのも珍しい。

「これで900円ってちょっと高すぎるよね」と憂鬱そうに話しながら折元ICで降りると、「つぐ高原グリーンパーク」の看板に従って走り、すぐに駅に到着。まぁ、道の駅をメインに旅する者は少ないから、我々のようなルートで走る人は少ないんじゃないかな、と"こあ"氏は苦笑しながら言うのであるが、"ほし"はすっかり茶臼山高原道路の路面の悪さと、県道506号の山道に酔ってしまい、駐車場でげっそりするのであった。
さといっても、道の駅「つぐ高原グリーンパーク」はその名に相応しく、高原にありがちな可愛らしいペンションと山小屋風駅舎が印象的である。しかし、日曜日だというのに客はあまりおらず、静けさが駅を包み込んでいる。駅の名称から想像されるイメージと駅の実態はつくづく異なるものだ、と思いながら駅内を散策し始めた。"こあ"氏が駅内の配置を調査しながら歩いている間、"ほし"は相変わらず写真を撮りつつあちこちを歩き、少しずつ車酔いも回復していくようであった。空気が美味しいおかげもあったかもしれない。のほほんとした気分で公園へ続く歩道を歩き出す。後から"こあ"氏も追いかけてきて、のんびり歩いているとつい駅の取材、という目的を忘れてしまいそうになる。屋外ステージや公園を眺めながら、すっかり体力は回復した。
そして売店等がある施設群に戻り、入口でスタンプを押したうえで売店内に入る。「う〜ん、ここって何が特産品なのか、いまひとつ分からないね」と"ほし"がやや残念そうに言いながら、ひととおり店内を歩く。"こあ"氏も「なんだか何処にでもありそうな土産物屋さんって感じだね、まぁそれもひとつの形なんだろうけど」と言いつつ、何か欲しいものはないかとキョロキョロ探している。しかし、結局心そそられるものを得られないまま、入口まで戻ってきた。そういえば、入口付近に「トマト羊羹」なる不思議な食べ物を発見。国土交通省のサイト情報によれば、このトマト羊羹も特産品のひとつらしいのだが、特に店内でアピールしている様子はみられない。

これらの敷地には、ペンションの他オートキャンプ場や数々のレクレーション施設もあるようなのだが、利用者が多い季節ではないせいか、どれもいまひとつ盛り上がりに欠けており寂しい印象を受けた。この駅については、きっとオートキャンパーな人々の利用レポート等が別サイトで掲載されているだろうから、それを参考にして頂いた方がよさそうだ。

さて次の駅へ行こうか、と車に乗り込んだ。

「アグリステーションなぐら」、いわゆる直売所?? (愛知県)
到着時刻:13:24 スタンプ設置場所:軽食堂の一角
次なる駅は「アグリステーションなぐら」。ツーリングマップル中部・北陸2000年版には掲載されていない場所なため、比較的新しい駅と思われる。しかも、「つぐ高原グリーンパーク」から直接向かう場合は、有料道路を使わないととんでもない遠回りになってしまう。「う〜ん、こりゃ困ったなぁ、茶臼山高原道路がもう少し走りやすくて料金も安いのだったら、気軽に使えるのだけど、なにしろ料金がこれほど高いとは思わなかった」としばし地図でルートを検討しては見たものの、やはりここはてっとり早く次の駅へ向かいたい。となると、結局有料道路を使わざるを得ないというわけだ。

「所要時間のことも考えて、やっぱり茶臼山高原道路を使って、終点(西納庫)まで行こうか」という結論に達し、「つぐ高原グリーンパーク」を出た我々は、主要地方道10号に出てすぐに折元ICから茶臼山高原道路に入った。ところがこのICに料金所らしきところはない。「料金、何処で払うんだろう。いまひとつこの道路のシステムが分からないね」と不思議に思いながらなおも走っていると、次の面ノ木ICにさしかかった。するとここで料金所を発見、折元ICからのったことを料金所のおじさんに言い、900円を支払って終点を目指す。料金が高いからなのだろうか、それとも時期的だからだろうか、この道路を利用する者は少なく、その点は十分快適ではある。反対車線から走ってくるのは、二輪車の方が多いくらいだ。そういえば、ツーリングマップルの地図情報にこの道がおすすめルートに設定されているせいもあるのかもしれない。
そうして有料道路の終点看板を過ぎて、車は丁度赤信号で停まる。「アグリステーションなぐらへの細かい場所が分からないのだけど、なんとかなるかな。」と地図から顔をあげた瞬間、目の前に「アグリステーションなぐら」そのものがあるではないか。そう、この西納庫交差点横が丁度道の駅「アグリステーションなぐら」だったのだ。

駅の規模としては小さい方であり、農産物や特産品の販売所と軽食堂があるこじんまりとした造りだ。ところが、駐車場はかなり混雑しており、車を停めるのも一苦労である。まぁ、それも駐車場がそれほど広くないせいだろう。車から降りて早速店内へと歩いていくと、農産物を手にした人たちでこれまた大混雑だ。その中をもそもそと歩きながら、特産品の販売コーナーまでやっとたどり着く。店内は人も多いうえに通路も狭いので歩くのがやっとだ。「ここの特産品って何かな」とあれこれ見ているのだが、設楽町の特産品というよりはこの近接地域である長野県下伊那郡の特産品の方が目立っているように思えてしまうのが残念。その分、新鮮野菜を売りにしているのかな、とちょっと好意的に考えてみた。
「そうだ、スタンプを押さないと」と売店内を一通り歩いてみたのだが、見あたらない。と思ったら、売店の奥に続く軽食堂の一角にポツンと置いてあった。我々は食事をしている人たちの横を静かに通りながらスタンプ場所までたどり着き、スタンプ帳にそそくさと押してすごすごとひきあげる。どうも食事している横でスタンプを押すのは気が引けるのだ。もう少し落ち着いてスタンプを押せるような場所に設置して欲しいのだが。

さぁ、あまりのんびりはしていられない、次の駅に向かうべく慌てて駐車場に戻った。

「どんぐりの里いなぶ」、丁度イベント中で駅は大混雑だ! (愛知県)
到着時刻:14:00 スタンプ設置場所:休憩所内
次なる道の駅は「どんぐり里いなぶ」。「アグリステーションなぐら」からであれば国道257号を北上していき、国道153号と交差しているところで左折すればすぐに駅が見えてくる若干7.7km程の距離だ。「駅が近いとなんだかホッとするね」なんて"ほし"が呑気なことを言ってると、"こあ"氏がぼそっと一言、「ガソリン、入れておけば良かったかな」と言い出す。ツーリングマップルにもガソリンスタンド情報は掲載されているのだが、このあたりは日曜日休業の箇所も多く、補給タイミングを逸してしまったのだ。ガソリン残量との闘いドライブ、なんてことを去年の秋に東北で経験した記憶があるのだが、また今度もか?と不安がよぎる。
そんなことを言っているうちに、国道153号を豊田市方面へと左折するポイントまで来てしまった。「まぁ、次の道の駅で聞いてみるさ」と"こあ"氏はさほど心配もしていなそうだ。と、国道153号がなにやら妙に混んでいる。それも、どうやら皆道の駅の駐車場へと入っていこうとしている車ばかりなのである。右手に見えてきた道の駅「どんぐり里いなぶ」は、敷地の規模もそこそこの大きさであり、おまけに駐車場も広い。それなのに、停めることが出来ない車たちがうろうろさまよっていたり、あちこちで空くのを待っている光景が繰り広げられているのだ。「これはもしかして長丁場になりそうだね」とふたりとも溜息をつく。何故これほど混雑しているのか、それはどうもこの「どんぐり里いなぶ」でイベント中のようで、駅の各施設に囲まれた広場には屋外ステージが設置されていたり、屋台が多く出展していたり、と大賑わい。

そんな光景を見ながら駐車場でしばし空きを待っていると、たまたまタイミング良く我々の待機している前のエリアの車が出車し、長時間待つことなく車を停めることが出来たのは、本当に運が良かった。もう少し誘導員の人数を増やして、きちんと出入りする車を誘導してくれれば、混乱もないだろうに、と思いつつ車を降りる。
駅の広場を歩くと、駅のマスコットの「どんぐりくん」の着ぐるみさんが、子供達に大モテ状態で走り回っている。屋台やフリーマーケットで買い物をする多くの人、食べながら歩いている男女、家族を連れてやって来たは良いがあまりの混雑に疲れ切ったお父さんっぽい年齢の男の人が座り込んでいたりと、「これでもか!」という程の盛況ぶりに思わず躊躇してしまう"ほし"なのであった。

休憩所に入ると、そこは外での混雑とはまるで別世界のような静寂に包まれており、思わずホッと一息ついてしまう。丁度、スタンプもこの休憩所内に置いてあったため、これ幸いとスタンプ帳を広げてスタンプを押し、再び混雑する売店内に飛び込んでいった。
売店内はやはり利用客で溢れかえっており、特産品を見て回るのもやっとである。"ほし"と合流した"こあ"氏は早速「美味しそうなもの、見つけたよ」と"ほし"に報告。それは、売店内に特設コーナーまで設けられている特産品のお菓子である「ここのえもち」だ。人気商品らしく、買って帰る客も多く見受けられる。「じゃぁ、甘い物大好きな"こあ"氏のために、ここのえもちを買おう」なんて優しい言葉を言いながら、実のところこの地域の特産品だから買う決め手になっただなんて、口がさけても言わない、したたかな"ほし"。

しばらく売店にいるととても良い香りがたちこめてきた。これはまぎれもなくパンの香りだ。売店の奥にパン工房があり、そこでパンを手作りしているらしいのだが、このパンもこの駅で人気商品なのか、いつの間にかこのパン目当てにズラッと長蛇の列が出来ているではないか。「手作りパン」といえば長野県長谷村の予約していないとなかなか買えないパンを思い出してしまうのだが、ここの人気度も負けてはいないようだ。

残念ながらまだ今日中に廻っておきたい駅が多数残っているため、その列を見ながら駅を後にしたのだが、誰かこのパンの美味しさを語れる人がいたら、"ほし"に一報を! そうそう、この駅には「どんぐりの湯」なる温泉施設もある。なるほど、それで「どんぐりくん」のバスタオルや入浴グッズが多数売店にも置いてあったのか、と納得。

駐車場に戻ると、あいかわらず空きエリアを待つ車が数台いたのだが、それでも混雑のピークは越えたようだ。我々の車が出たエリアに「待ってました!」と言わんばかりに慌てて停める車をサイドミラー越しに見ながら、我々は次の駅を目指して出発。

「信州平谷」、ひまわりの塔が目立つ温泉駅 (長野県)
到着時刻:15:07 スタンプ設置場所:休憩所内情報コーナー
ん?次の駅へ向けて出発?その前に、ガソリンを補給していかなければと、「どんぐりの里いなぶ」の駐車場を出た我々は本来国道153号を長野方面へと出るところを、逆に豊田市方面へと出る。「駅の人に聞いたら、この付近に日曜日も営業していて、ハイオクもあるスタンド、あるって話だよ」と"こあ"氏はホッとしたように言う。確かに、これから我々が走る長野方面国道153号「信州平谷」までは2箇所程ガソリンスタンドがある、とは地図にも掲載されているものの、日曜日が休日の恐れもある。ここは、補給出来るうちに補給していくに限る、ということだ。

国道153号からややそれたところにガソリンスタンドがあり、そこで無事にガソリンを補給した我々は、再び国道153号に復帰し、長野方面へと走り出す。駅までは約26km程の距離、国道153号はゆるやかなワインディングが続き、ところどころにのんびりペースの車が走っているが、地元ナンバーの車が多く、途中で横にそれていく。

そうして国道418号と交差するポイントを通過したとき、"ほし"は道路案内看板を見てショックに陥ることになる。実は、「信州平谷」を訪れた後に向かう駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」へは国道418号を使って行くつもりであった。ところが、その道路看板には「国道418号上矢作方面通行止め」を示していたのである。その時はその理由に気が付かなかったため「えぇ?どうして通行止めなんだろう」と、予想外の事態に動転しながらも、左手に見えてきた道の駅「信州平谷」の駐車場に車を停める。
「ここで悩んでいても仕方がないよ、とにかく駅を散策してから後の事を考えようよ」と、落ち込む"ほし"をなだめる"こあ"氏は、早くも車から降りる。確かにここで悩んでいても時間ばかりが経ってしまう。まぁ、別のルートを考えればいいや、となんとか立ち直った"ほし"も車から降りて、早速駅舎へと向かう。

もともと平谷宿があったこの地域らしく、全体的に日本情緒たっぷりな建物群が太陽の光にあたってまぶしく感じられる。休憩所・トイレ、ひまわりの湯と称する温泉施設、そして交流センターなる売店・食事処からなる施設群の中では、特に温泉施設の利用客が多いようだ。「温泉施設がある駅って、何処も混雑してるところが多いよね」と改めて感じながら、しばらく駅の施設内をウロウロ。なにしろ、横広がりな建物の構成のため、あっちへ行ったりこっちへ行ったりで、結構な運動量になりそうだ(笑)。

まずは休憩所内にある情報コーナーに置いてあるスタンプを押してから、ひまわりの湯を少し覗き、更に通路を歩きながら建物内を見て歩く。「ひまわりの湯」内には売店・軽食堂もあるようなのだが、温泉施設内からでないと見えない(手に取れない)陳列棚、また店外からでも見える陳列棚があったりとなかなか不思議な構造だ。それらを横目で見ながら、なおも奥へと通路を歩いていくと、次に見えてくるは交流促進センター通称「ひまわりの館」だ。ここにも売店と食事処があるようで、こちらの食事処は先程見た軽食堂とは異なり、ゆっくりくつろぎながら食事が出来そうなレストラン。売店のほうは、「ひまわりの湯」に設置されている売店に客が集中しているせいか、逆にこちらの方がのんびり特産品を楽しめる穴場かもしれない。
しばらく売店内を散策していると、この温泉成分を家庭でも楽しめる「ひまわりの湯」入浴剤を発見。なかなか温泉施設でゆっくりする機会が無い我々は、その代わりにと入浴剤を買うことにした。すると店員さんも「これでひまわりの湯を堪能できますよ」と一言。さんざん、売店内を行ったり来たりしながら品定めをしていた我々が印象的だったのだろう。

売店を出た我々は車に戻り、次の駅へ向かうルートの組み直しをしなければならず、地図を広げた。

「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」、小さな洋風ドライブイン? (岐阜県)
到着時刻:16:22 スタンプ設置場所:休憩所内
地図を見ながら、次なる駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」へのルートを検討した結果、結局国道153号を稲武町方面へと戻り、途中から県道101号を利用して国道257号上矢作方面に出ることにした。「しかし、どうして国道418号が通行止めなんだろう、何かあったのかな」と事情に気づかない我々はただ不思議に思うばかりだ。

そうして「信州平谷」を出た我々が国道153号を稲武方面へと走り出すと、やがて国道418号と交差する箇所でひとつの看板を発見。「豪雨災害のため通行止め」だったか、それらしき事が書かれていたと思うのだが、それで昨年の東海地方の豪雨を思いだし、全てを悟ったのであった。それは昨年の9月11日未明から台風14号の影響で降り出した雨が12日にかけてとんでもない雨量になり、これから我々が向かう上矢作方面に至っては槍ヶ入観測所で総雨量595mm(1時間あたりの最大雨量80mm)にも達したらしい。恵南地方である上矢作町周辺が特に大雨による被害が大きかったことから、恵南豪雨災害と言われている。あれから半年以上が経過しているのだが、まだ各地にむごい爪痕を残しており、道路を寸断された国道418号が現在復旧作業中になっているということだ。国道418号に平行して流れている上村川が氾濫し、この国道自体も細く狭い道であることから、被害も大きかったのではないだろうか。
我々は国道153号を一旦南下し、県道101号から国道257号に出ることにした。ただ、国道418号が通行止めであるのに、この県道101号は果たして大丈夫なのだろうか、という一抹の不安がよぎる。この県道101号も途中から国道418号と平行して走るため、心配になってしまったのだ。しかし、前方に地元ナンバーの車も走っているようなので、そのままついていくことにした。しかし、いざ県道101号に入ってみると、かなり道幅が狭くところどころすれ違い不可な箇所もある。またもや、1日のうちに必ず1回はこうした超極細道を通るという我々のジングスどおりになってしまった。しばらく走っていくと、辺りはやはり豪雨の影響が残されている。路肩はところどころ陥没していたり、倒れかかった木々、土砂崩れ等、それらを見ているだけで胸がつまる思いである。

やがて国道257号に出ると、妙にホッとした感覚になる。恵那市方面へと走っていくとまもなく左手に道の駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」が見えてきた。駅の規模としては小さい方であるが、日本にいる事をつい忘れてしまいそうな洋風な建物が印象的だ。
我々は駐車場に車を停め、駅舎に歩いて向かった。すると、その入口には「通行止めのお知らせ」なる立て看板があり、国道418号が通行止めの為、福寿草自生地には行くことが出来ない旨が書かれている。そうか、3月から4月に開花する福寿草を見に訪れる人もいるだろうから、観光客の目にとまりやすい道の駅に看板を設けたのだろうか。

そして休憩所に入り、スタンプを探すと案内カウンターにポツンと置いてあった。そういえば今まで様々な駅を訪れたのだが、休憩所施設がある駅では、だいたい休憩所内にある案内カウンターに置いてあるようだ。しかし、この案内カウンターの窓口は何処も閉じられており、開放している光景をみるほうが少ないのは何故だろう。

そんな事を思いながら次に売店を散策。土産はレジを囲うように陳列されており、ぐるっと一周歩きながら特産品を物色。我々があまり熱心にあれやこれやと指さしながら話しているので、レジの人が「何かの調査ですか」と声をかけてきた。「あ、私たち 趣味で全国各地の道の駅を巡ってるのですよ。」と言うと、ニコッと笑いながら「あぁ、なるほどぉ。もうどのくらい廻られました?」等と更に会話がはずむ。と、ここで"ほし"、「そうそう、ここの特産品で特にこれがお勧めってものはあります?」と聞いてみた。すると、「そうですね、やはりサラダ感覚で食べられるコンニャクかな」とその物品のほうを指さす。そこには「摩訶根(まかこん)」「まかこんるんるん」なる不思議な名称のこんにゃくが並んでいる。「普通、コンニャクといえば煮物などにして食べることが多いと思いますけど、このコンニャクはそのままさっぱり食べられるのが特長なんですよ」と更に説明してくれた。「なるほど、刺身こんにゃくを思い出しちゃうな」なんて言いながらも、なんともこの不思議なネーミングと食物繊維たっぷりの健康食品に惹かれて、我々も早速買ってみることにした。(味のほうのコメントは、各道の駅案内のほうで掲載させて頂く。)

外に出ると、既に空は夕暮れ色をしている。「あと1駅、売店が開いている間に着くかな」と地図を広げて次の駅との位置関係を確認する。

「土岐美濃焼街道」、駅の外観はまるで巨大などんぶりだ! (岐阜県)
到着時刻:17:20 スタンプ設置場所:どんぶり会館1F休憩コーナー
次に向かう駅は土岐市にある「土岐美濃焼街道」である。地図と施設の開館時間と現時刻を確認しながら、「なんとか間に合うんじゃないかな」と判断した我々は、とにかく次の駅を目指して出発した。

既に時刻は16時45分を過ぎようとしていた。国道257号から国道363号に合流し土岐市方面へと走る道中、交通量も増えてきたせいかペースは遅くなる一方である。途中から主要地方道33号に入ったところで車の量も減り、ホッとしながら走り続ける。やがて主要地方道20号、66号と入るポイントに気を付けながら土岐市に入り、交通量も少ないままに無事に道の駅「土岐美濃焼街道」の案内看板が見えてきた。「美濃焼街道」という名称から、美濃焼の作品が似合う味わいのある駅なんだろうな、等と勝手に想像を膨らませていると、見えてきたのはあまりに強烈な印象の巨大どんぶりであった。
おまけに道路を挟んで両方に巨大な建物が建っているものだから、「この駅はかなり広いぞ」と恐れおののいてしまった。しかし実際に道の駅と称する方は、このどんぶりを形どったような外観の「どんぶり会館」がある敷地の方のみのようだ。売店閉館40分前のせいか、駐車場にはあまり車も停まっていない。といっても、中央道のIC付近であるという立地条件といい周囲の景観といい、昼間は利用客が多そうな駅のひとつではないだろうか。早速、車から降りた我々は駅内の散策を開始。駅の施設としてはこの「どんぶり会館」が全てであり、外にはトイレがある他に特に目立った施設が有るわけではないようだ。

「どんぶり会館」の2階ではちょうど道の駅紹介展が開催されており、岐阜県内外の各道の駅を写真やパネル等で掲示していた。「この道の駅って昔はこんな姿していたのね」なんて写真も公開されていて、なんだか妙に嬉しくなってきた。道の駅によっては、施設を改築・増築して姿が変わっている歴史があるので、こうした昔の写真を見るのは非常に楽しい。各道の駅のパンフレットも置いてあったようなのだが、かんじんなここの道の駅「土岐美濃焼街道」のパンフレットは既になく(在庫切れになってしまったか)、他の駅のものしか置いてなかったのが残念。

次に1階の店内トイレに寄ってみると、これはビックリ。まるでホテルのトイレのようにゴージャスではないか。確かにそのトイレの名称、「デラックストイレ」なる正式名称がついているのだが、ピカピカの手洗い場の他に椅子付きのお化粧直しコーナーまであるのだ。
さて、残り時間が少なくなってきた。売店内も見ないと、と1階に降りて特産品の販売コーナーへと急ぐ。まだ我々の他にも買い物客らしき人たちが数名おり、「これ買っていこうかしら」等と話している。陶器の町ということもあり、やはりここは食べ物類よりも美濃焼にスポットを当てているのは、売店内の構成からもよく分かる。美濃焼の展示販売コーナーは、美濃焼の和洋食器群がそれは豊富に並べられており、「あれもいいな、これもいいな」と目移りしてしまう程。こういうところに女性を連れてくると、かなりの時間ねばられてそうだ。男性諸君は気を付けるように。

折角来たのだから、我々も何か美濃焼を買って帰ろうと思ったのだが、ここは財布と相談した結果、小型の漬け物入れとその漬け物受け皿のセットを買って帰ることにした。まぁ、道の駅を訪れると漬け物を買うことも多いので、丁度ピッタリじゃないか、となんとも都合良い理由付きであるが。しかし、レジで支払を済ませた後にふと横を見ると、"ほし"が大好きなポケモンキャラクター付きの小皿が置いてあるではないか。何も旅をしてる最中に買わなくても、とお思いだろうが、もしかしたら関東ではお目にかかれない柄かもしれないと思ってしまったら、もう誰にも止められない。せっせと"こあ"氏の手にポケモン皿2種類2人分を載せてレジへ向かう。あぁ、今考えれば「これって関東でも売ってます?」と聞けば良かったのだろうが。

しかし、両手にワレモノをかかえて車に戻り、膝の上にワレモノ類の袋をドカッと置いた姿は、とてもこれからはるばる関東へ戻るとは思えない。そう、それはまるで近所のスーパーで買い物を済ませて帰る姿にしか見えないではないか。

そうして「土岐美濃焼街道」の駐車場を出て、帰路についた時には、既に空は暗くなりかけていた。

「どのルートで帰ろうか」と地図を見ながら、しばし考え込む。というのは、このまますぐ近くの瑞浪IC辺りから中央自動車道にのってしまえばあとはそのまま都内に向かって帰るだけなのだが、まだ余力もあることだしもう少し一般道を走ってから高速道路にのろうか、と国道19号に出る。国道19号はしばらく中央自動車道と平行しているので、疲れたら何時でも高速にのれる、という一種の安心感のようなものがある。そうして、恵那市方面へと走り続けると、市街地は交通量も多かったのだが、だんだんと交通量も減ってきた。そうして、このまま快適に走れるかと思うとなんだか高速道路を使うのが勿体なく感じてくる。

ところが恵那市を越えて中津川ICが近くなってくると、少しずつまた交通量は増えてきた。中央道と平行してそのまま走り続けるとしたら、山口村で国道19号から国道256号に入って峠越えをしなければならない。国道19号は何度も走っているから道の特性をわかっているのだが、初めて走る国道256号、しかも峠越えという不安がつきまとう。結局、そのまま国道19号を走り塩尻市まで出ることを選択した我々は、そのままひたすら北上を続けた。国道19号といえば、トラックが多いことで有名であるが、何故か今日は苦痛になる程の混雑はないようだ。よくよく考えたら、何度この国道19号を往復したことだろう。何気なく通り過ぎる看板や店も何度か見ていると妙に親近感に似た感情がわいてくる。なかでも、毎度この国道19号を通るたびに話題になる「●嫁の館」なる看板は、何度見ても印象的である。多分、閉店後のショーウィンドウの中にあるマネキンにぼわ〜っと光があたっている光景が、印象度を更にアップさせているのかもしれない。また、国道19号沿いには道の駅が多く、ひとつまたひとつと通り過ぎていくと、あぁ塩尻にだんだん近づいているのだな、と実感したりもする。

21時過ぎに塩尻ICから中央自動車道にのると、最初のサービスエリアで食事をとることにした。なにしろ、11時過ぎに昼食をとってから、何も食べていなかったので、そろそろ胃のほうも限界だったのだ。「サービスエリアのレストランって21時ごろまでじゃなかったっけ。もし閉まっていたら軽食堂でもいいよね」なんて言いながら、諏訪湖SAに寄る。車から降りると、あまりの寒さにビックリ。いくら、春になったからといっても、まだまだ夜は気温が下がるのだ。建物に飛び込み、レストランの入口まで来ると、まだ営業中だったのでホッと安心しながらショーウィンドウの中のメニューを見る。今まで何気なく食べているサービスエリアのレストランメニューだが、こういった所も道の駅同様に特長をつけているところもあるようだ。といっても、我々は手軽に食べられる「豚汁定食」をオーダー。いやはや、この諏訪湖SAの豚汁定食、650円というリーズナブルな価格のわりにはご飯の量も多く、豚汁の他にチキンカツまでついているのだ。「素朴ながらなかなか満足な一品だね」と満足しながら、ふたりともペロッと平らげてしまった。道の駅巡りが一段落したら、今度はサービスエリア巡りっていうのも、悪くないかもしれない(笑)。

中央自動車道も、22時過ぎると混雑もなく快調なペースで走ることが出来る。これもきっと行楽シーズンまっただなかになれば、23時頃までは中央自動道各所の渋滞を覚悟しなければならないだろう。今週はゴールデンウィーク直前ということで、外出をひかえる家族も多かったのかもしれない。

「ゴールデンウィーク、今年はどうする?」等と月並みな会話を何度となくしてはみたものの、なかなか行き先も決まらない。すると"ほし"はそれとなく、「もうすぐ東北の道の駅スタンプラリーが始まるんだよね。今年も行きたいなって思うんだけど、さすがにゴールデンウィーク中は無理かな」なんて話をふってみる。そう、"ほし"的には今年も東北の道の駅スタンプラリーに是非参加したいところなのだが、"こあ"氏的にはそれほど乗り気ではなさそうだ。これをいかに「乗り気」にさせるにはどうしたら良いか、ここが非常に悩ましい。勿論、都内から東北各地への道の駅巡りは、思った以上に大変なことである。時間はかかるし、お金はかかるし、体力は使うし、精神力も使うし、これで得られるものは「思い出」と「スタンプ」だけである。日産のCMだったか「モノより思い出」、"ほし"としてはこの言葉がすごく好きなのであるが、"こあ"氏的にはどうなのだろう、と改めて考えてみた時に、あまり無理も言えないのだな、という結論に達したのであった。

といっても、もうすぐ発表されるであろう某社製のカーナビを導入すれば、あっちもこっちも行きたくなるに違いない、"ほし"がナビをするとよく自車位置を見失うことがあるのだが、カーナビならばそんなこともなかろう。これは、もっと効率よく走行が出来るのかもしれない。そういえば、人の顔を見る度に「あと×日で新機種発表だよ。あぁ、楽しみだ。」とまるでまだ見ぬ恋人を待ちわびるかのような顔で言うのだ。なんてこった!とそんな事をあれこれ考えながら、気が付けば八王子料金所だ。

そうして、高速道路を走っている分には渋滞に巻き込まれることもなく走って来られたが、一般道に降りてしばらく経つと理由なき渋滞にはまってしまい、何時まで経っても家に着かないではないか。橋を越えるのに数十分を要し、自宅に着いたのは0時近くであった。

さぁ、次の道の駅巡りは一体いつのことだろう。多分、スタンプラリーオフシーズン道の駅巡り日記は、しばらくお休みになるだろう。何故ならば・・・・

前回の旅日記を読む?(2001/03/18) 次の旅日記を読む?(2001/06/24)


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最終更新日:2001年05月08日