スタンプラリーオフシーズン 道の駅巡り旅日記
新駅「はくしゅう」オープン取材の旅!
足をのばして冬の信州木曽へ 山梨県/長野県
(2001年2月4日)

これまで幾度かにわたって、山梨県白州町にある新道の駅「はくしゅう」のオープンに関して役場に問い合わせたり、実際に駅舎の工事中風景を見に行ったりと、かなり気にかけてきたのだが、2001年2月3日に無事オープンすることになった。しかし、オープン初日である3日は都合がつかない為、次の日である4日に訪問する計画をたてる。といっても今年の冬はどうも雪が多く、かんじんの白州町まで行けるのだろうか、という心配がつきまとう。

そういえば、道の駅同好会の中の行動派数名がオープン初日に「はくしゅう」を訪れる、と言っていたはず。もしかしたらレポートが掲示板に掲載されているかもしれない、と4日の朝 PCの電源を入れて早速掲示板を覗いてみると、路面は日中ならば大丈夫らしいとの報告が掲載されていた。「よし、3日よりは天候もどんよりしていて気温も低そうだけど、なんとか大丈夫そうだね」と空を見上げ、準備にとりかかる。

いつもならばもっと早い時間帯に出発するのだが、とにかく今日は「はくしゅう」を訪問出来れば後は臨機応変にいこう、と考えていたせいか、出発も自然と遅くなる。こうして、車に乗り込んだのは既に10時半を過ぎようとしていた。


【東京都下出発時刻】10:30 【東京都下到着時刻】21:35
 色は山梨県の道の駅 色は長野県の道の駅 
  中央自動車道〜小淵沢IC/
主要地方道17号/
主要地方道11号/国道20号
はくしゅう
12:17
国道20号/主要地方道11号/
主要地方道17号/
中央自動車道 小淵沢IC〜
長野自動車道 塩尻IC/
国道20号/国道19号
木曽ならかわ
15:18
国道19号 奈良井木曽の大橋
16:29
国道19号 日義木曽駒高原
17:03

「はくしゅう」オープニングイベントで駐車場も施設も大混雑! (山梨県)
到着時刻:12:17 スタンプ設置場所:未設置
冬の中央自動車道は結構好きである。何故って、気の遠くなるほどの渋滞になることがあまり無いからだ。夏から秋、中央自動車道の渋滞には実にうんざりする。おまけに一般道まで渋滞の影響を受け、ひどい有様だ。勿論、日曜日の夕刻ともなれば、冬の場合スキー帰りの車で混雑するのだが、時間を選べば夏・秋程では無い。

というわけで、快適に中央自動車道を走り続け、あっという間に小淵沢ICに到着。今回は、長坂ICで降りて一般道を利用しようかとも考えていたのだが、どうもあまり車が走らないような細い道路は、路面の雪が心配ゆえ結局走り慣れた小淵沢IC出口から国道20号に出るルートを選んだ。

国道20号に出るまでの主要地方道は路肩に少し雪が残る程度で、走行には問題もない。国道20号に出てからも、周囲は雪景色であるが、路面には雪が全くなくすんなりと目的地へ向かえそうだ。ボーッと周囲を見つつ、「はくしゅう、お客さん結構いるかね」なんて呑気に話しながら走っていると、「はくしゅう ↑2km」の駅案内看板が出てきた。「おっ ここはオープンと同時に看板が建てられているよ」と、ついはしゃでしまう。駅によっては、オープンしてから数ヶ月経過しても、看板が無いようなところもあるため、なんだか嬉しくなってしまったのだ。

駅に到着するまで3個所にわたって、駅を示す看板があり、さて次はいよいよ目的の駅だ、とふと進行方向をまじまじと見ると、反対車線がなにやら渋滞している。その渋滞の先頭は、なんと道の駅駐車場入口ではないか。そう、反対車線の渋滞は、道の駅「はくしゅう」の駐車場へ入る為に待機している車の列だったのだ。我々が向かう進行方向と逆方向に道の駅「はくしゅう」があるため、右折して入らなければならないのだが、こんな調子ではとてもすんなり入れる雰囲気ではなさそうだ。仕方がない、一旦通り過ぎたところにある信号で右折して戻って来よう、と駅を横目で見ながらすごすごと通り過ぎる。

結局、県道244号に入り、かなり走ったところでようやくUターン出来る個所を見つけて、再び国道20号に戻ってきたのだが、やはり相変わらずの渋滞でなかなか進めそうにない。「駅に入るまでに何十分かかるんだろうね」と溜息まじりでひたすら駐車場待ちの列に並ぶ。車の窓から外を見ていると、野菜や花を持った人たちが歩いて駅から出てくる姿が多い。「オープニングイベントでいろんなものが安いのかな」と眺めながら、20分くらい経過しただろうか、やっと駅の敷地内にまでたどり着いた。数台の車が駅から出ていき、空いた個所を誘導員が案内している。
「白州町まではすんなり来ることが出来たのに、駐車場待ちでこれほど時間をとられるとは思わなかったね、でもオープニングイベント中だから仕方がないか」等と言いながら車から降りた我々は、早速駅内の散策開始。店外では木工教室が開かれていて、多くの人が群がっている。その横を通りながら、売店や食堂があるメイン施設へと歩いていくと、入口付近に「白州の名水」と書かれた水汲み場がある。紙コップも置かれていて、自由に飲むことが出来るようだ。丁度、"ほし"が通りがかった時には、ポリタンクに水を汲んでいる人を発見。あまりに一生懸命汲んでいるので、思わずその姿にカメラを取り出し、パチリ。

さて施設の裏手にも大勢の人が並んでいる。「はて?何してるんだろう」と歩いて行ってみると、つきたて餅を無料でふるまうサービスに皆並んでいたようなのだ。あまり長い行列なもので、恐れおののいて"ほし"はそそくさと去ってしまった。施設内に入ろうとしたのだが、これまた人混みでごった返していて、ちょっとうんざり。「あ、そうだ、施設外観をまだ撮影してなかったな」と再び駐車場まで戻り、建物に向かってカメラを構える。すると、丁度その前で案内していた誘導員さんがささっと避けてくれた。「あ、いいんですよ、そのままで」と"ほし"が言うと「いやぁ、ピースでもしながら撮して貰えば良かったかな」と笑っている。「どうです?建物と一緒にどうですか」と"ほし"の言葉に誘導員さん達は「いやぁ、いいですいいです」と照れ笑い。なかなかシャイな誘導員さん達のようだ。そうして、"ほし"は数枚の写真を撮って、誘導員さんにお礼を言いながらその場を去った。
再び施設の中に足を踏み入れる。入って右側には休憩スペースがあり、無料コーヒー目当てに人が群がっている。裏千家のお茶席もあり、ここも盛況だ。そしてその奥手にはレストランがある。丁度昼時のせいか、店内はごった返している。レストランの風景を写真におさめたいと思って、しばしその様子を眺めていたのだが、なかなか店の人に許可を貰うタイミングもない。と、丁度店の人が一段落したところで「すみません、レストランの風景をちょっと撮りたいのですけど」と聞いてみると、どうやら"ほし"を雑誌の取材か何かと勘違いしたらしく「いや、まだそういうのは受け付けてないんですよ」と断られてしまった。("ほし"の言い方がまずかったかな)とそれでもめげずに「あ、私 個人的に道の駅のレポートを書いてまして、それでちょっと撮りたいだけなのですけど」と言い直すと、「ちょっと待ってくださいね」と奥に行って店内の主任?らしき人に聞いてくれている。まもなく戻ってきて「あ、自由にどうぞどうぞ」と招き入れてくれ、"ほし"は安心して写真を撮り、「ありがとうございました」と言い残して外に出た。

次に売店コーナーの方へと足を踏み入れる。どうやらここは野菜・花が中心の直売所、といった方がピッタリだろう。地元産野菜が、売店コーナーの中心に並べられているのだが、既に多くの客が買い尽くした様子で、陳列している野菜籠の底が見えているところが多い。今年の冬は野菜が高価なせいか、安さと新鮮さが魅力であるこうした直売所でも価格の限界はあるようで、キャベツ1玉280円というスーパーでもありがちな価格設定だった。「ちょっと前だったら、キャベツ1玉 150円、安い時だったら100円ってこともあったのにね」なんて呟きながら歩く。野菜直売所とは別コーナーとして、白州林産工芸品販売所があり、美しい作品やユニークな商品が沢山並んでいる。魚の木製壁掛けのようなものがコーナーの入口に置いてあり、その前で、"こあ"氏が店の人と何やら話がはずんでいるではないか。「なんの話をしてるのかな」と"ほし"が後ろから聞き耳をたてると、どうやら釣り話のようだ。まぁ、店の人と世間話をするのもまた旅の楽しみってやつかな、と"ほし"は勝手に納得。
しばらくすると「ただいま外では、白州米のおにぎりを皆さんに差し上げています」なる店内アナウンスが流れる。「ねぇ並んで来てよ、私は売店で特産品をもうちょっとチェックしたいから」と"こあ"氏を外で並ばせて、"ほし"は引き続き特産品のチェックをしている。ついつい、チェックに没頭した"ほし"は、"こあ"氏が必死に外で呼んでいるのに全く気づかない。ようやく顔を上に向けた時、"こあ"氏が外でムッとしながら立っているのに気が付いた。「ごめーん」と慌てて外に出て"こあ"氏に近づくと、「おにぎり冷えちゃったよ、おまけに崩れちゃうし」と"こあ"氏がぼやく。「ごめんごめん、でもちょっと待って」とカメラを向けてパチリ。「まだ待たせるかぁ」と言いたげな顔をし、撮った途端に小さなおにぎりをパクリと頬ばる。手から崩れかけた固まりを"ほし"が一口取り、パクッと食べると「お、これ美味しいね」とちょっぴり満足。米の自然な甘味と一粒一粒の存在感がたまらない。

おにぎりを食べた途端、急に空腹感が大きくなり、「この駅を出てから食べる場所、また探すのも大変だし、折角だからレストランで食べていこうよ」とレストランへ向かう。しかし、13時半を過ぎたというのに相変わらず混んでおり、"こあ"氏は少し不満そうだ。そんな"こあ"氏を引っ張ってレストランに入ろうとすると、店員の人が「申し訳ありません。ただいま混雑しておりますので相席でもよろしいですか」と我々に訊ねる。「別に構いませんよ」と言いながら席につく。メニューを見ると、うどん各種と釜飯・一品ものが中心であり、特に釜飯の場合は18分程時間がかかる旨メニューに書かれていた。「混雑しているうえに釜飯なんて頼んだら何時出てくるか分からないから、うどんにしよう」とふたりとも天ぷらうどんを注文。

相席となった隣の席の人たちもかなり待たされているらしく、ややイライラし気味。「やっぱり空いている時に改めて来た方が良かったかな」と思いつつも、ひたすら待ち続ける。やがて隣の人たちが食べ終わり、そそくさと出ていく。頼んでから20分位経っただろうか、「うどんで20分以上かかるというならば、釜飯は気が遠くなりそうだね」と苦笑しながらなおも待つ。更にしばらくするとまたもや別の組が我々の隣に座り、同じ「天ぷらうどん」を注文。「天ぷらうどんって人気あるんだな」とボーッと待っていると、なんと後から来たその組に対して、天ぷらうどんが先に置かれたではないか。これにはさすがに参った。まぁ、食べ物の恨みは恐ろしいとはよく言ったものだが、30分近く待たせておいてこの仕打ちはひどいじゃないか、と"ほし"が店員に文句を言おうとすると、先に"こあ"氏が「ちょっとすみません、こっち かなり前から待ってるんですけど、いつ来るんですか」と冷静に言う。うむ、文句を"ほし"に言わせるとまずい、と思ったからかもしれないが(苦笑)。まぁ、隣の組には何の罪も無いので、ここで隣の組を引き合いに出すのは失礼と思い、ぐっと言葉をのみこむ。しかし、"ほし"はしっかりと聞いていたのだ、隣の組の会話を。「このうどん、隣の人たちに出るはずのものだったんじゃないの?」「いいよいいよ、黙っていりゃいいんだよ」という内容を。そう、この場合 客ではなく店側の対応に問題があったのだ。

まもなく出てきた天ぷらうどん、我々がズルズルとすすり出した時には、隣の組は既に食べ終わり帰っていった。済んだ事ゆえ、何時までも気にしても美味しく食べられないや、と頭を切り替えて食べる事に没頭する。うどんは、いかにも手打ちといった感じの麺、天ぷらは別盛りのせいか衣のサクサク感をそのまま味わえる。ボリューム満点のうどんを食べながら、だんだん気持ちも落ち着いてきた。そうして食べている最中に、またもや隣の席に別の組がやってきた。しかし、座ったは良いが何時まで経ってもオーダーを聞きに来ない事に怒ったのか、その組の中の中年女性が席を立ち店員を呼びに行く始末。そんな光景を見ながら、「店がオープンしたばかりで、まだ慣れてないのは分かるのだけど、もう少し店側も教育が必要そうだな。早く慣れてくれればいいのにな。」としみじみと思うのであった。

さて、「はくしゅう」も堪能したことだし、そろそろ出発しようと車に戻る。しかし、このまま帰るにはまだ時間的にも早すぎるし、長野の方にでも行ってみようかと地図を広げる。


「木曽ならかわ」工芸館の高級漆器にビックリ (長野県)
到着時刻:15:18 スタンプ設置場所:ならかわ市場,木曽くらしの工芸館両方(奈良井木曽の大橋のスタンプも有り)
長野県内でも木曽の方は我々にとって未知のエリアである。既に14時をかなり過ぎており、夕刻はすぐにやって来てしまう、という時間的にも制約された中で何処まで行けるかは分からないが、とにかく行ってみようという気持ちで国道20号を北上し始めた。しかし、所々で除雪作業を行っており快適なペースは見込めない。そこで、小淵沢ICから中央自動車道を利用して長野自動車道 塩尻ICまでさくっと行くことにした。

塩尻ICを降りて国道20号に出ると、先程の白州町とは比較にならない程、周囲に雪が残っている。車道にこそ雪は無いものの、歩道や店の駐車場には雪が積もっているところばかり。屋根に積もった雪がその量の多さを物語っている。「山の方に行ったら、車道も雪が残ってるんじゃないのかな」とやや心配はするものの、交通量は多い為どうやらその心配はなさそうだ。国道20号から木曽福島町方面へと国道19号に入り、ひたすら走り続ける。

国道19号を進むにつれ、辺りの雪は一層圧迫感すら感じるようになってくる。「駐車場に停めること、果たして出来るかね」と言いながら周囲を見渡す。所々には電光掲示板に現在の気温が表示されているのだが、まだ日中だというのに-3度という寒さだ。道理で外の気温と車中の温度が違い過ぎて、窓が曇ってしまう。
やがて信号の横に「道の駅 木曽ならかわ→」の案内看板を発見、細い道へと入っていくとすぐに駐車場入口を発見。しかし、その駐車場を見るとシャーベット状の雪がかなりあるようだ。「大丈夫?」と"ほし"が聞くと「まぁこのくらいならば大丈夫だろう」と"こあ"氏がザザっと車を操る。どうやら滑る感覚は無いようだ。さすがに雪で埋もれた道の駅へ訪れる人は少ないのか、駐車場には2〜3台の車しか停まっていない。他の車とは少し離れて、車を停めおそるおそる降りる。「ズルッ」、いつものように元気良く歩けばすぐに滑ってしまいそうだ。ということで、そっと歩きながら建物群を眺める。

この駅は、農産物直売所である「ならかわ市場」と、漆器やギャラリー等がある「木曽くらしの工芸館」の2つの建物群からなるようだ。どちらも妙に静かであり、思わず入るのを躊躇してしまうくらい。しかし、そんなことを言ってはいられない。

まずは「ならかわ市場」へ向かって歩き出した。入口の木の戸を開けると、中には店員さんがひとり立っているだけで他には誰もいないようだ。店内の写真を撮りたいと思っていた"ほし"は、いきなり断りもなく撮るのもまずいだろう、と店員さんに「すみません、店内の写真を撮ってもいいですか」と訊ねると、「何かにお使いですか?」と聞き返されたので「あ、私 道の駅のレポートを書いているのですけど、それに写真を使いたいので・・・」と店員さんの様子を伺いながら答える。すると店員さん「ああ、構いませんよ。どうそどうぞ」とニコッとする。そこで、"ほし"は店内の写真を数枚撮り、お礼を言いながら、次にスタンプを押そう、と店内を歩いているとすぐに発見。鞄の中からスタンプ帳を出していると、突然店員さんが「2種類ありますから、どうぞ両方押してくださいね」と遠くから話しかけてきた。「あ、ありがとうございます」と言いながらスタンプをインク台に押しつける。そしてスタンプの図柄を見てみると、ひとつはこの道の駅「木曽ならかわ」のもの、そしてもうひとつの方はここからすぐ近くにある道の駅「奈良井木曽の大橋」のものであった。「あぁなるほど。確か、奈良井木曽の大橋って売店等が無い施設だからスタンプを置いておく場所もないのだな。それでこの駅にまとめて置いているのか」と納得。

しばらく店内をウロウロしながら、特産品の数々を眺めていると「さるなし」なる聞き慣れないものを発見。この楢川村の名産として強くアピールしているので、再び店員さんに質問してみた。「このさるなしって、梨とは何が違うんですか」、今思えばなんてすっとんきょうな事を言ってしまったのだろう、と後悔もしているのだが、その時は「さるなし」という言葉を初めて目にしたので、つい恥ずかしげもなく聞いてしまったのだ。すると店員さんはそんな質問にも優しく「あぁ、このさるなしは、梨とは違ってどちらかといえばキウイに似たものなんですよ」と教えてくれた。その後、「さるなし」についてあれこれ細かく語ってくれた他、村おこし商品等の紹介もしてくれたりと、実に有意義なひとときを過ごすことが出来た。
我々はお礼を言いながら「ならかわ市場」を出て、次に「木曽くらしの工芸館」に入った。この工芸館では、木曽の漆器や木工芸等を展示販売している他、木曽の地酒やワイン等も販売している。美しく又高価な漆器の数々に恐れおののきながら見てまわった我々は、「なかなか手が届かないものばかりだね」と結論を出し、目の保養だけに終わった。

さて、この駅からやや南下したところに次の駅「奈良井木曽の大橋」があるはずだ。売店等の施設が無いから、ちょっと寄るだけになりそうだが、まずは行ってみようか、と車に乗り込んだ。

「奈良井木曽の大橋」、駐車場は雪に埋もれて入れないぞ (長野県)
到着時刻:16:29 スタンプ設置場所:道の駅「木曽ならかわ」内ならかわ市場 又は木曽くらしの工芸館
「木曽ならかわ」を出発した我々は、車で5分足らずという「奈良井木曽の大橋」を目指して走る。しかし、いつまで経っても恒例の道の駅の案内看板が出てこない。道路の右側には観光名所の各名称が書かれた看板が何度か出てくるのだが、道の駅「奈良井木曽の大橋」はまだ真っ直ぐ先、と書かれている。その表示を信じて走り続けていると、既に5分以上経っているように感じる。「おかしいなぁ、どこにあるのだろう」と右手を気にしながら走っていると、橋らしきものを発見。しかし、駐車場が見当たらない。「まさかあれじゃないよね、道の駅看板も無いし」と不思議に思いながら通り過ぎると、やがて新鳥居トンネルの手前まで来てしまった。いくら何でもこれは行き過ぎたということに気づき、結局Uターンをして今来た道を戻る。

すると、今度は道の駅の案内看板が出てくる。そうか、日義村方面から楢川村へ向かう方向にのみ道の駅看板があるのか、と看板の丁度横を見ると、そこは民家ばかりで何処にも駅の入口らしきものが見あたらない。道路脇は雪で埋もれていて余計分かりづらくなっているうえに、後続車がいるため無理に停まる訳にもいかず、結局またもや通り過ぎることになってしまった。「看板の横には入口なんて無かったよ」と首を傾げていると、少し先に先程見た橋が見え、雪に埋もれた細い入口らしきものが見えたような気がする。なおも通り過ぎてから「今、入口らしきところが見えたのだけど、雪に埋もれていてとても車で入っていける感じではないね」と残念そうに呟く。

「木曽ならかわ」まで戻ってどうするか考えよう、と一路木曽ならかわの駐車場まで戻る。そこで、あれこれ考えてみたものの、車が駐車場に停められそうにないとなると、"ほし"だけが車を降り、駅を調査するしかないという結論に落ち着いた。
早速、先程の駐車場入口と思われる細い入口付近まで行き、そこで"ほし"だけが車を降り、"こあ"氏は付近を走っていて貰うことにした。"ほし"は車を降り、おそるおそる橋の前まで歩いてみる。随分雪が積もっており、やはりチェーンでも無い限り車が入れる状態ではないようだ。「あ、道の駅の看板の写真を撮ることを忘れていたぞ」ということに気づき、"ほし"は山のように積まれた雪の歩道をてくてく歩いて看板の元まで急いだ。歩道は、肩まで埋もれてしまいそうな高さの雪の中に掘られた細い道になっており、歩くのも怖いくらいだが、さすがに車道を歩くのはもっと危ない。

雪の壁に覆われた歩道を一歩一歩踏みしめながらやっとの思いで看板の下までたどり着き、写真を撮る。さて、再び橋まで戻らなければならないのだが、さすがにまたこの雪の歩道を歩くのは疲れるため、車が来ないのを確認して車道を走って橋まで戻ってきた。

木曽の大橋は誰ひとりおらず、"ほし"ひとりきりである。周囲の静寂と寒さの中、駐車場と思われる場所をウロウロし、橋の下まで来たものの、橋上にも雪が積もっていて、とても向こう岸まで行くのは無理そうだ。それでもなんとか橋の上くらいまでは歩いてみようと階段状になっている橋を上り始めた。しかし、階段は凍結しており、ちょっとでも気を抜くとすべってしまう。「橋の上まで行ったらやっぱり引き返そう」と半ベソをかきながらなんとか上までたどり着く。橋の上からみる風景は白一色。川の流れも静かで寒々しい。「上ってきたということは下らなくちゃいけないんだな」と滑らないようにゆっくりと下りようとすると、遠くでクラクションが聞こえる。"こあ"氏の車が入口に戻ってきたようなのだが、ここで焦って下りたら滑るに違いないとそのままのっそりと歩いていると、後続車が来てしまったようなので"こあ"氏は再び発進していった。その後、やっと"ほし"は橋を下り、ほっと一息をつく。

再び、駐車場らしき場所を歩き回るのだが、国道19号側は駐車場と電話があるだけで、トイレなどの施設はどうやら橋を渡って川の向こう岸にあるようだ。その向こう岸には公園もあるらしいのだが、現在は雪に埋もれてしまっている。というわけで、雪に埋もれた今の時期はこの駅の利用はなかなか困難そうだ。

しばらくして"こあ"氏が運転する車が遠くから走ってくるのを確認し、歩道に出てさっと車に乗り込み、再び走り出した。

「日義木曽駒高原」美しく整備された物産館で道の駅煎餅を発見! (長野県)
到着時刻:17:03 スタンプ設置場所:物産館「ささりんどう館」内観光案内所
「さすがに-3度の気温の中でウロウロしてるのは身体にこたえるなぁ」とすっかり冷え切った身体を丸める"ほし"だが、実は[寒い]という感覚をすっかり失っていた。あんな寒い中、橋の上を無理矢理上がってるからだ、と半ば呆れ顔の"こあ"氏はただ苦笑するばかり。

とりあえず、日義村に向けて走り出したはいいが、時計を見れば既に17時近くである。もしかしたら、次の駅に到着しても物産館等は閉まってるかもしれないと心配したものの、さほど遠い距離(約20分程)ではない為、とにかく行ってみる。しかしこの国道19号、想像以上に大型トラックが多い。のんびりペースを保ったまま、やがて日義村に入り道の駅の看板を発見。

「あれ、以前旧建設省のサイト情報を見た時には、この駅って駐車場も狭くて物産館も小さい、という印象だったような気がするのだけど、実際はかなり広い駐車場だよね。駐車場奥にある物産館もかなり綺麗だよ」と駐車場に入りながら周囲を見渡す。この道の駅「日義木曽駒高原」は古くからある駅の割には物産館があまりに綺麗すぎる。それもそのはず、この物産館「ささりんどう館」は、2000年10月28日にオープンしたばかりなのだ。
空は既に薄暗くなってきており、早く見て廻らないと物産館も閉まってしまうかもしれないと焦って店内に飛び込む。店内にはほとんど客がおらず、休憩スペースで数名が座ってくつろいでいた。そしてその横にある案内カウンターらしきところも丁度閉めている。おまけに食事処もつい先程閉めたような感じである。「うわ、もうおしまいなのかな」とレジに立っている店の人の方をみると、「まだ大丈夫ですよ。食堂だけ終わってしまいましたけど」と答えてくれた。

ほっとしながら店内を歩きながら特産品を見て廻る。ここの売店コーナーは、特産品の名称がお品書きのように紹介されているところがなんともユニークである。そのお品書きを見ながら「ほぉ、こんな商品があるのか」と陳列棚を覗き込む。特に漬け物類は種類も多く、どれを買ったら良いか悩んでしまう程だ。
しばらくあれこれ眺めていると、他の棚を見ていた"こあ"氏が「ねぇ、面白いものを発見したよ」と"ほし"を呼びに来た。何々?と引っ張られるままに行くと、なんと陳列棚の一番上に巨大煎餅があり、「道の駅」と書かれているのである。「うわ、これはなかなか強烈だな」と思わず笑わずにはいられない煎餅だが、その次の瞬間、"ほし"はその煎餅を手にとって既に買う気満々であった。「道の駅」と書かれているだけなので、もしかしたら他の道の駅でも販売されているかもしれないのだが、少なくとも我々は初めて見るものであった。

かなりご機嫌になりながら、手にはお土産品を幾つも持ってレジの方へ向かうと、レジの横には道の駅「日義木曽駒高原」のテレホンカードが置いてあるではないか。道の駅コレクター"ほし"にとって、これは買わずにはいられない一品であるゆえ、結局これも買うことになってしまった。

車に戻る頃にはすっかり空も暗くなり、さすがに今から次の道の駅に行く訳にはいかないか、と国道19号を塩尻市方面へと走り出した。

夕刻の国道19号は、それなりに交通量もあり、走るペースはのんびり目。こんな時は周囲の雪景色を十分に堪能しながら走ることが出来るってもんだ。そうして今まで通ってきた道を逆戻りしながら走っていると、やがて道の駅「奈良井木曽の大橋」まで戻ってきた。ふと外をみると、この橋にイルミネーションが施してあり、「祝2001年」という文字が輝いている。「わぁ、夜になるとこんなイルミネーションをしているんだね。写真撮りたいなぁ」と言いつつもとても停める個所が無い為に結局通り過ぎるだけであった。多分、次にこの駅を訪れる頃にはこのイルミネーションは無いかもしれない、と思うと少々残念である。

空は深い青灰色が拡がり、白い雪がぼんやりと明るい。こういう風景はもっとゆっくり味わいたいものだが、あまりゆっくりしていると路面の凍結が心配になってくる。ということで、車窓からの風景を目にしっかりと焼き付けて帰るだけにした。帰りながら「今日は帰ったら何食べようか。今日は身体が暖まるチーズフォンデュにでもしようか」と、うだうだと話す。「でも、今から帰ってもスーパーには間に合わないんじゃない? コンビニじゃフランスパンが無いかもよ」なんて旅の余韻もなく現実的な話に花が咲く。確かに塩尻ICから長野自動車道 経由 中央自動車道を利用して都内に戻るとしても、途中で渋滞に巻き込まれる可能性もある。時計をみれば、18時を少し過ぎたところだ。「よし、塩尻市内でスーパーにでも寄って帰ろう」ということで、"ほし"は辺りをキョロキョロしながらスーパーを探す。しかし、初めて通るこの道でいきなりスーパーを探せ、というのもカーナビ無しではなかなか酷な話である。そんなことを思いながら、ふと前方をみれば「西友」の文字が飛び込んできた。いやはや、まさか地元ではなく旅先のスーパーで今夜食べる食材を買って帰るはめになるとは、なんとも我々らしい話である。(実は道の駅によっては手作りパン等を販売しているところもあるので、ちょっぴり期待もしていたのだが、今回巡ったところには残念ながら無かったようだ(苦笑))

そんな訳で売り切れ寸前のフランスパンを無事に入手し、スーパーから出てきた我々は再び帰路につくのであった。そして、塩尻ICから長野自動車道にのったのは18時半、本線に出ると思った以上に車の量が多い。「これってスキー帰りの人ばかりみたいだよ」とスキー板をキャリアにのせて走る車たちを横目に見ながら走る。「そうだね、日曜日の夜だから、丁度今くらいの時間に帰る車が多いんじゃないのかな」と、これから来るであろう渋滞に少し憂鬱になる。しかし、停まってしまう程の渋滞にはならないまま、都内まで戻ってくることが出来た。「やっぱり中央道は冬走るに限るね」なんて呑気な言葉が出るくらいだ。

「こんなに早く帰って来られたのならば、ついでに本屋さんに寄ろうよ」と、つい先程まで長野の雪と戯れていたことが数日前のような、そんな気分である。そうして某単行本の続巻が気になっていた我々は本屋で一気に13冊の本をかかえ、満足げに会計を済ませ、本屋を出たのであった。すっかり木曽から延々と帰ってきた疲れ等は、忘れてしまっている。まぁ、夏の道の駅スタンプラリーの旅から比べれば、あまりにゆったり楽々なもので、多少物足りなさすら感じている。

というわけで、こうして「はくしゅう」のオープニングイベントを堪能し、長野の雪を十分に楽しんだ1日は終わった。帰宅後、普通ならば疲れてぐったりしているはずなのに、塩尻で買ったフランスパンでチーズフォンデュを楽しみ、おまけに単行本を奪い合いながら夜中じゅう読みふけった、というのは言うまでもない。

前回の旅日記を読む?(2001/01/07) 次の旅日記を読む?(2001/03/18)


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最終更新日:2001年03月27日