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| 富山町といえば、南総里見八犬伝のふるさと、つまり、物語の最初の舞台として語られている場所としても知られている。さて、その「南総里見八犬伝」は、江戸時代、曲亭馬琴によって書かれた物語。1842年からなんと28年もの時間をかけて作られた、98巻106冊にも及ぶ長編大作である。 物語のスタートは、室町時代。結城合戦に負け、里見家復興をすべく安房国に逃れた里見義実は、安房国の半分を治めるようになる。やがて、義実には「伏姫」という娘ができ、更には領内でタヌキに育てられていたという犬を飼い、「八房」と名付けた。その頃、安房国のもう半分を治めていたのは「安西影連」なる人物、この安西影連の軍が義実側の領地を攻めてきたのである。覚悟した義実は、飼い犬の八房に「安西の首をとってきたら、伏姫の婿にしよう」と冗談のつもりで話した。ところが、なんと八房は本当に安西の首をとってきたのである。 冗談が事実となり、伏姫は犬である八房とともに、富山の山の中で暮らすことになるのだ。ところが、身に覚えもないというのに子供が出来たと言われた伏姫は自害してしまう(実際には子供など出来てはいなかった)。その際に、伏姫が持っていた数珠が飛び散り、飛び散った八つの玉(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)をめぐる物語がまた始まるのである。 さて、このなかで出てくる「富山」、これがいわゆる富山町にある「富山」なる山(とみさん)だ。物語のなかでは、「とみさん」ではなく、「とやま」と読むらしい。更に、飼い犬であった「八房」は、実は義実が国を治める際に処刑した女性「玉梓」の生まれ変わりだったという。 上記のあらすじから分かるように、これは架空のお話。ところが、富山町には富山を中心として八犬伝ゆかりの場所がいくつかあったりする(「富山」「伏姫籠穴」「伏姫山門」など)。このような物語にふれると、真剣に本を読みたくなるものだ。富山の他、八犬伝ゆかりの地へは、道の駅「富楽里とみやま」から主要地方道89号を鴨川方面へ向かってみよう。 |
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データ作成日:2004年04月17日 最終更新日:2004年07月30日